棋士はカワイイ!

将棋と棋士の魅力を伝えたい!そんなブログです。 なんか難しそう、古くてださそう、そんな印象を吹っ飛ばす!
指すのではなく観戦ならば簡単で面白い!

ponanza

電王戦FINAL第4局はponanzaが村山七段に勝利!

人間の2勝1敗で迎えた電王戦FINAL第4局、村山慈明七段対ponanzaの対局は、
ponanzaが勝利して2勝2敗となりました。
山本さんおめでとうございます。

タイムシフトで視聴できます。

今日の対局は序盤の研究家である村山九段がどういう戦型を目指すのか、
というのが最初の注目ポイントだったのですが、
何とponanzaの初手が▲7八金!

denou4-1
山口女流「あのー康光先生これは予想していたでしょうか」
佐藤九段「これはとりあえず村山さんの表情を見てればわかりますね」

denou4-2
山口女流「あの天を仰いでいますけど」

その後相横歩取りの激しい展開になりましたが、
ここで応援に奈良市観光協会の嶋田さんとしかまろくんが登場。

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嶋田さん「大好物は何だと思いますか?」
香川女流「…おせんべい?」
嶋田さん「正解です!」
しかまろくんも鹿せんべいを見せると目の色を変えて奪いに来るんだろうか。

denou4-4
盤上ではponanzaが馬を作って持久戦になりました。
激しい流れにしたかった村山七段にとっては嫌な展開に。そして…

denou4-5
じわじわponanzaの評価値が良くなります。
そこで村山七段は勝負手を放ちますが

denou4-6
ponanzaは慌てない。
そのままひたすらじわじわ流でponanzaが押し切り、村山七段無念の投了となりました。

対局後インタビュー
山本一成さん
勝ててとっても嬉しいです。
あと、コンピュータが追い込まれてて今1勝2敗で、
ここで負けてしまうとコンピュータの負けということで、
ちょっとイベントとしてもどうかなと思ったので、
そういった意味でも勝ててやっぱり嬉しかったですね。
ponanzaが力が出る将棋だったというのも嬉しいです。

村山七段
相横歩取りという奇襲のような戦法を選んだんですけれども、
ponanza相手に正攻法で後手番で堂々と受けにまわるというのは、
練習していて厳しいと思ったのでこういった作戦を選んでいました。
激しい変化を中心に研究していたんですけれども、
本局はponanzaが飛車を引く手を指して力戦の将棋になったんですけれども、
力戦になってしまうとponanzaの中盤終盤の力がでるような展開になってしまうので、
厳しい勝負になると思いました。
本日のponanzaは意外とバランス型というか、
攻めてくるのかなと思ったところでしっかり受け止められてしまって、
また違ったponanzaの力を見ることが出来ました。
内容的には完敗だったと思います。

この将棋は相横歩取りという戦型でしたが、
ponanzaが指した▲7七歩は森下九段の記憶によると、
40年前に故米長永世棋聖が指して以来、公式戦では指されていなかったそうです。
しかしその後飛車交換を避けるのがponanzaの新構想で、
佐藤九段もプロ棋士的には衝撃的な一手と解説していました。
村山七段も手が止まり、ponanzaが確率の低い手を選んだことが伺えましたが、
その後ponanzaが飛車を▲2六飛と回って村山七段に△2五歩を打たせ、
一旦▲5六飛と途中下車してから▲8六飛と周り、
馬を作ってじわじわ優勢を拡大するというちょっと異次元な将棋を見せてくれました。
私もたまーーに相横歩取りを後手番で指すので、序盤から定跡講座が勉強になりました。
また午前中から佐藤九段が、後手玉が詰む順を数通り解説しているのを聞いて、
1億と3手読む男って凄いなあと思い、とても楽しめました。

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ダークホースのAperyが世界コンピュータ将棋選手権で優勝

5月3日、4日、5日の3日間にわたって開催された、
第24回世界コンピュータ将棋選手権は、
2次予選を8位ぎりぎりで通過したAperyが大逆転で初優勝しました。

決勝トーナメントは二次予選の結果1位から順に、
激指、NineDayFever、ツツカナ、Bonanza、ponanza、YSS、N4S、
Aperyの8ソフトで決勝リーグが争われる事になりました。
YSSの山下さんはなんと渋滞に巻き込まれ、二次予選の初戦を不戦敗となり、
最初の4局で1勝3敗と絶体絶命の危機に陥りましたが、
そこから5連勝で決勝トーナメントに勝ち残り、
解説の勝又六段にゾンビと言われてました。
これで19年連続決勝リーグ入りですから、毎年安定して強いですね。
その他ではツツカナがトラブルによりノートPCで戦うことになりましたが、
それでも3位で二次予選通過とやっぱり強いです。
また、ponanzaがネットワークトラブルで2回負け、新しい事をやる難しさが伺えます。
習甦はマシントラブルにより本来の力が出せず、
二次予選を4勝5敗で敗退となりました。
GPS将棋は今回クラスタ化をせずに挑みましたが、
5勝4敗の11位で二次予選敗退になりました。

決勝リーグでは前日のトラブルを修正したponanzaが5連勝とし、
3勝2敗でAperyとNineDayFeverが追う展開で、
これはponanza優勝かと思われましたが、これが波乱の幕開けでした。
6回戦のponanzaとAperyの直接対決で、
解説の遠山五段がAperyが優勢なのではという局面で、先手Aperyは評価値+300、
後手ponanzaも+180とお互い自分がいいという評価で割れました。
その後Aperyが+1000点だという局面でも、ponanzaは-80だと言い張り、
どちらが正しいのかという将棋になりましたが、
Aperyと遠山五段が正しくて直接対決を制し、Aperyが最終局まで望みを繋ぎました。
また、最終局もponanzaが+300、YSSも+420とお互い自分がいいという評価になりましたが、
YSSがらしからぬ猛攻でponanzaを押し切り、
勝又六段「YSSの事昨日ゾンビって言っちゃったんだけど今日は死神ですね」
これでponanzaが5連勝からの連敗でAperyと勝ち星が並んでしまい、
直接対決の結果が効いてAperyの初優勝となりました。
YSSは優勝を争ったponanzaにもAperyにも勝っているので、確かに死神ですね。
また、Bonanzaは二次予選と決勝でNineDayFeverに連勝しましたがponanzaに連敗、
といったように将棋ソフトの間でも相性があるようです。

第24回世界コンピュータ将棋選手権結果
1位 Apery(5-2)
2位 ponanza(5-2)
3位 YSS(4-3)
4位 NineDayFever(4-3)
5位 激指(4-3)
6位 Bonanza(3-4)
7位 ツツカナ(3-4)
8位 N4S(0-7)

ツツカナはノートパソコンで決勝リーグは流石に厳しかったですか。
最後に新人賞と独創賞が発表され、
新人賞にN4S、独創賞はNineDayFeverとなりました。
PonanzaはPonaXが5月30日発売となりますが、アピールできたかな?

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豊島七段&YSS vs ponanza&ツツカナ&習甦

「豊島将之&YSS」 対 「ponanza×ツツカナ×習甦」 @ニコニコ超会議3 1/3


「豊島将之&YSS」 対 「ponanza×ツツカナ×習甦」 @ニコニコ超会議3 2/3


「豊島将之&YSS」 対 「ponanza×ツツカナ×習甦」 @ニコニコ超会議3 3/3


ニコニコ超会議3超囲碁・将棋・電王ブースより、豊島将之七段とYSSのタッグが、
ponanzaとツツカナと習甦の合議制タッグと対局する動画です。
コンピュータは意見が割れた場合は多数決、
3者で分かれた場合は電王ということでponanzaの指し手が採用されますが、
序盤の定跡の駒組みの段階から習甦が違う意見を言ったり、
ponanzaが積極的に桂馬を跳ねる手を言ったりと棋風が出ていて面白いです。
定跡手順でも意見が割れるのですから、
将棋を指したいけれど定跡を覚えるのが大変そう、という方には頼もしい傾向でしょう。
将棋は角換わり同型という、
先手がいいのではないかと今のところ言われている形になり、
もしこれで後手が良くなったら生活にかかわってくる、
と解説の佐藤天彦七段が言ってましたが、なかなかどうしていい勝負になりました。
中盤からは人間的と言われるツツカナと、やんちゃなponanzaと、
形に明るい習甦と、指摘する手が分かれるシーンも目立ち、
将棋は結構いろんな手が可能性としてあるんだなということが分かります。
ただしponanzaはやんちゃなだけでなく、豊島YSSタッグの読みに無い受けの手を見せて、
それでYSSの評価値が後手になってしまったといったこともあり、
電王の強さを見せてくれました。
私は終盤は計算の世界なのでコンピュータの意見は一致すると思っていたのですが、
実際にはばらばらになることもあって意外でした。
佐藤七段の解説はとても面白いですね。
2012年にニコニコ生放送で解説していますが、タイムシフト期間が終了してるんですよね。
第38期ユニバーサル杯女流名人位戦の解説を見たことがあるのですが、
将棋に取り憑かれてるような解説で、
将棋の話だけなのに口も手も止まらないといった様子でとても楽しかった記憶があります。
タイトル戦の解説にも挑戦者としても登場して欲しい棋士です。

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PV 第3回電王戦第5局屋敷伸之九段vsponanza

第3回将棋電王戦 第5局 屋敷伸之 九段 vs ponanza


第3回電王戦もいよいよ最終局を残すのみとなりました。
屋敷九段は史上最年少の18歳6ヶ月で中原誠棋聖から棋聖位を奪取し、
初のタイトルを獲得した早熟の天才で、
前年に島朗竜王を倒して羽生善治竜王が作った、
19歳2ヶ月の記録を塗り替える快挙でした。
また、奨励会入会からプロ棋士になるのに3年という記録も、
三段リーグが無い時にプロになった羽生三冠や谷川浩司九段よりも早い記録です。

近代将棋1991年2月号より

屋敷さんの将棋は、変わり身の早さとか、切り替えの早さだという人がいますね。
「そうですか。ボクは一手一手の局面で考えるタイプなので」
なるほど。一本の読みを通していくというより、その時の状況で考えていくと。
盤上の最善手をもとめるというより、相手の考えていない、
意表の手を指してゆくタイプでしょうか。
「ええ。ヘンな手が、浮かぶんです。そしてその手が奇妙に気にかかる性質なんですね」


電王戦では人間は線で考え、コンピュータは点で考えるという特徴が言われますが、
屋敷九段は点で考えて相手を翻弄し、忍者屋敷と呼ばれました。
加藤一二三九段が著書の中で羽生三冠の将棋を「柔」、
森内俊之竜王名人の将棋を「剛」と表現していますが、屋敷九段は柔の将棋と言えます。

第3回将棋電王戦公式ガイドブックより山本一成さんの話

棋風は『ほわほわ』しているという人が多いんですが、ほわほわって何ですかね(笑)。
自由に育って欲しいので棋風とかは考えたことがなくて、
こうあって欲しいというのもないですね。
長所は強いところ。短所は長手数の読みで見落としをするところです。
長手数の読みはプログラムに入れてないんですよ。
以前、優勢な将棋で習甦に四十何手詰めのトン死を喰らったりしていますので。


第1局の習甦や第4局のツツカナは、
厚みを築いて相手の攻撃を跳ね返していく「剛」といった将棋でした。
ですがponanzaは「ほわほわ」ということで、
電王戦出場ソフトを決めた将棋電王トーナメントでのツツカナとの決勝戦は、
柔良く剛を制すという将棋だったのかもしれません。
団体戦としてはコンピュータが既に勝ち越しを決めましたが、
大将戦はどんな将棋になるのか、忍者対ほわほわの対決が楽しみです。

また、山本一成さんがponanzaを使って局面を調べつつ観戦記を書いています。
こちらもどうぞご覧ください。

山本一成とPonanzaの大冒険
電王戦第1局 菅井五段と習甦の観戦記
電王戦第2局 佐藤紳哉六段とやねうら王の観戦記
電王戦第3局 豊島七段とYSSの観戦記
電王戦第4局 ツツカナと森下九段の観戦記

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第3回将棋電王戦記者発表会

電王戦リベンジマッチPV 船江恒平五段 vs ツツカナ


電王戦リベンジマッチ第2回将棋電王戦出場者からのメッセージVTR


今日将棋電王戦記者発表会がニコニコ動画で生放送され、
対局日とそれに向けてのイベント等が発表されました。
今回は対局会場や特別協賛などえらいことになっています。

対局日程

3月15日 有明コロシアム
先手菅井竜也五段 後手習甦

3月22日 両国国技館
後手佐藤紳哉六段 先手やねうら王

3月29日 あべのハルカス
先手豊島将之七段 後手YSS

4月5日 小田原城
後手森下卓九段 先手ツツカナ

4月12日 将棋会館
先手屋敷伸之九段 後手ponanza

屋敷九段は順位戦で先手番16連勝という怪記録を持っていますので、
ファンは振り駒の結果に一安心といったところじゃないでしょうか。
最終日のponanzaの山本さんは会場が将棋会館なことを残念がっていましたが、
城はともかく国技館や有明で将棋の対局ってあったのでしょうかね?
あべのハルカスは大阪市阿倍野区にあり、来年の3月7日にグランドオープン、
対局は一番上の55階で行われるようです。
YSS開発者の山下宏さんは地元が大阪ということで、
地元の知り合いを呼びやすいと喜んでいました。
小田原城は銅門(あかがねもん)という場所で指すようです。
ここなら電車1本で行けるなあ。公開対局なんだろうか。

先後を決める振り駒の立会人に谷川浩司将棋連盟会長が登場しました。
もっとすごい人が振り駒にくると言ってましたが、
なんと阿部晋三内閣総理大臣が登場し振り駒をすることに。
全部歩が出て第1、第3、第5局がプロ棋士側の先手になりました。
確率は1/2の5乗だから1/32かな?持ってる人というやつか。
官房長官から話があったとのことで、
将棋を世界に向けて発信していきたいと述べていました。
クールジャパンに将棋追加なんだろうか。

今回はスポンサーがついたということでそちらも発表されました。
特別協賛にソニーコンピュータエンタテインメントジャパンアジア、
日産自動車株式会社が挙げられ、
電王戦のMVPに日産エルグランドが送られるとのことです。
ユーザーにも日産デイズルークスが送られるとのことで、流石日産太っ腹です。

おやつ協賛には株式会社ローソンが発表されました。
ローソンのおやつが選び放題らしいので、
棋士と同じおやつを食べようと思ったらローソンに行けばいいようになりました。
屋敷九段は研究材料が増えたと喜んでいました。

2013年大晦日に、電王戦リベンジマッチということで、
船江恒平五段対ツツカナが行われることになりました。
持ち時間4時間で切れたら1手1分という、当時のルールをそのまま採用し、
解説に鈴木大介八段、聞き手藤田綾女流初段と、
こちらまで当時を再現して開催されるようです。
年末年始は実家にいるのでネット環境がないんですが…。

ソフト開発者に1秒間に何手読むのか、
将来人間を超える日はくるのかという質問がありました。

習甦
1秒に400万から500万手くらい読む。
将来人間より強くなるかはわからない。

やねうら王
1秒に400万手から500万手。
今は評価関数をよくする方向で進化しているので、
手数というものさしがいいものさしかはわからない。
遠い将来ならそうなるが、今はコンピュータに弱点がありすぎる。

YSS
1秒に400万手くらい。
名人戦のような条件で勝ち越せば追いついたと言えると思う。

ツツカナ
1秒に600万手くらい。
今は無理。

ponanza
1秒に400万手くらい。
いつか必ずくる。

最後に、来年の11月1日から3日の3日間、
第2回将棋電王トーナメントが開催されることが発表されました。
詳細はまだ不明ですが、激指やGPSも参加できるような取り決めになればいいですね。

電王戦リベンジマッチ特設サイトはこちら
やねうら王磯崎さんのサイトTwitter
YSS山下さんのサイトTwitter
ツツカナ一丸さんのサイト
ponanza山本さんのサイトTwitter

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