棋士はカワイイ!

将棋と棋士の魅力を伝えたい!そんなブログです。 なんか難しそう、古くてださそう、そんな印象を吹っ飛ばす!
指すのではなく観戦ならば簡単で面白い!

香川愛生

電王戦FINAL最終局はまさかの結末に!

2勝2敗で迎えた電王戦FINAL第5局、阿久津主税八段対AWAKEの対局は、
阿久津八段が勝利して人間側の3勝2敗に終わりました。

タイムシフトで視聴できます。

いやあ今日は思いも寄らない展開になりました。
以前電王AWAKEに勝てたら100万円という企画で、
AWAKEに悪手を指させる順で山口直哉さんが100万円をゲットしているのですが、
阿久津八段も同様の意図の手順で指し進めました。
そして…

denou5-1
あ、やった。
後手の△2八角が悪手で、手数がかかるものの角を捕獲できる順があります。
さらに…

denou5-3
巨瀬さん「ここで投了します」
終わってもーた。

河口俊彦著「盤上の人生 盤外の勝負」より

十数年前だったか、評論家で将棋ファンだった石堂淑郎さんが、
羽生、佐藤、森内など「新人類棋士」(懐かしい言葉だ)と言われた青年達を
「彼等は人生の挫折というものを知らない。
筋のない竹みたいな人生で、見ていておもしろくない」と言っていた。
A級から落ちたなどは、挫折というほどのものではない。
しかし佐藤のような負けを知らない人にとっては、大ショックだったろう。
棋士人生も下降トレンドに入ったか、と感じたかもしれない。
だが、さっきも言ったようにこの人はモノが違った。
B級1組には一年いただけですぐA級に戻り、二十四年の春には、
王将戦で久保利明を四勝一敗で破り、王将位を奪った。
こうなってみると、佐藤の内面で、節が一つ出来た、と言うことになるのだろう。
森内の十一連敗からの立ち直りにも同じことが言える。
だから佐藤もまたこれからが楽しみだが、
この人の将来には、羽生、森内と違う面が見えてくる。
棋士仲間から信望が絶大なため、早くも将来の会長という声が出ていて、
恐らく何年か後には会長になるだろう。
そこでまた節が一つ出来て、大山が会長になって変わったのと同じように、
新しい佐藤康光が生まれるはずだ。


阿久津八段はシャープな将棋や、指したい手を指して勝つタイプと評されますが、
電王戦第5局のPVを見てもわかるように将棋も生き方もかっこつけタイプなんですね。
その阿久津八段がA級順位戦で全敗した後の対局で、
勝っても賛否両論、負けたら批難轟々という、らしくない戦型にあえて挑んだのを見て、
私は故河口俊彦八段の上記の内容を思い出し、
阿久津八段も節を作って新しい阿久津八段になるのだろうと思いましたし、
その最初の対局を生で見れてラッキーだと思っていました。
なので巨瀬さんの気持ちもわからなくもないですけど、投了は残念でした。

将棋世界2015年3月号より プロ編入試験を受ける直前の今泉さんの話

三段リーグのことは今も上手く言葉に出来ないです。
言葉にしようとすると、まだ割り切れていないんやなと思います。
自分の嫌な部分をほじくり返しているような気がして……。
もう終わったことなんやからって蓋を閉じていても、パカッと開けると、
またコレを掘るん?ってなるんです。僕は甘かった。
結局、甘いから四段になれなかったんです。
三段はみんな三段になるだけの実力はあるわけですから。
甘い、という言葉はいつも自分に返ってくる。痛いんです。
自分の言葉に自分がやられてしまう。


名人戦第1局を解説していた森下九段も、
奨励会の話になると言葉がなかなか出てこなかったです。
巨瀬さんにも奨励会、プロ棋士、AWAKE、電王戦に対する思い入れがあって、
投了ということになったのでしょう。

そんなわけで終わってしまったのですが、
もしAWAKEが△2八角を指さなかったらということで、
AWAKE側を永瀬六段が指し継ぐエキシビジョンマッチになりました。

denou5-2
この後永瀬六段が普通に勝ちに行って盛り上がりました。
このまますんなり阿久津八段が勝ってめでたしめでたし、
という展開を全力で否定する鬼軍曹でした。
対局自体は阿久津八段が劣勢をひっくり返してかっこよく勝ったんですけどね。

伊藤さん
直接これの役に立つとかって正直考えてないんですよ
それはたぶん他の人も一緒だと思うんですけど

保木さん
誰かが役立ててくれるだろうくらい

伊藤さん
だいたい理系の人間ってね
自分のやってる事が人に理解されないのはですね
もう慣れてるんで


Puella αの開発者である伊藤さんと、
Bonanzaの開発者である保木さんの言葉を抜き出したものです。
その研究が役に立つかどうかは他人が勝手に決めるもんだと言ってますね。

対局後の記者会見で巨瀬さんが、
「プロが勝たなければいけないのは確かなのですが、面白いと思ってもらわないと」
と述べています。
しかし、面白いと思うかどうかは視聴者が勝手に決めるので、
投了するのは巨瀬さんの勝手ですが、
「今日の指し方はそれを否定するような指し方だ」
は無いんじゃないのと思いました。
△2八角を見て上記のように思う私のような変人もいるんだよ。
巨瀬さんは職業がエンターテイナーじゃないから投了までは納得できますし、
△2八角とかつまんねと視聴者が言うのは勝手ですけど、
ルールを呑んで参加した出演者のあんたが言う?と思いました。
そのおかげで最後の記者会見は開発者五者五様に、
気配り九段の阿久津八段という面白会見でしたけど。

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香川女流の日常

女流棋士 香川愛生


香川愛生女流王将の特集動画ということで、
立命館大学や関西将棋会館に通う香川女流の日常を紹介する動画です。
動画の前半は立命館での授業風景や将棋研究会での活動の様子、
後半は関西将棋会館の様子ですが、
フランス語の授業で香川女流の隣に座っていた彼が、
きっと糸谷六段のライバルなんですね。頑張れダニー。

将棋研究会の環境は、
サッカー部でレギュラーだったり補欠だったりふらふらした立場の私にとっては、
とてもうらやましい環境に見えました。
日本のサッカーの場合、例えば部員が50人いたら試合ができるのは11人、
他のメンバーはお情けで練習試合がたまにあるだけで、
試合時間も30分だけといったような環境です。
つまり日本の場合サッカーの試合が楽しめる人は一部のエリートだけなんですな。
日本以外の他の国、例えばスペインですと、
アマチュアでもプロのサッカーリーグのように毎週日曜日に試合があり、
50人いたら3チームくらいに分けて協会に登録すればスケジュールを組んでくれるので、
エリートでなくてもサッカーの試合を楽しむことができます。
年齢別、実力別にもリーグが分かれていて昇格と降格もあるため、
白熱した試合が繰り広げられます。
今だと高校野球が開催中ですけれども、メンバーから外れた高校生が、
必死に応援する姿を美しいものとして放送するのはかまいませんが、
彼らにも応援ではなく野球を楽しめる環境があるといいなあと思います。
私は野球部ではなかったのでどんな環境なのかは分かりませんが。
将棋研究会の環境はみんなが将棋を指していて、
順位戦というリーグ戦が定期的にあり、
しかもC級II組まであって下手でも将棋が対局できる、
という普通に見えることが、他のスポーツではなかなか普通じゃないんですよね。
香川女流は急に活躍するようになりましたが、
やる気次第で伸びるという環境が整っているのも将棋の魅力です。
森下卓九段とか絶好調ですし。

動画の後半は関西将棋会館の様子です。
ここで香川女流の対局相手になんと糸谷六段が登場。
ニコニコ生放送では香川女流に押されっぱなしだった糸谷六段ですが、
流石に本職の将棋では貫禄を見せたということで。
みんなで詰め将棋を解くようなアットホームな関西の水が合ったのかな?

秒を読む時計のボタンを押す速さには笑ってしまいました。
10秒将棋でボタンを押すシーンは必見ですよ。


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将棋指し57人の日常
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考え込む香川愛生女流王将

香川愛生 ミニスカ女子大生女流王将 NHK杯一回戦


郷田真隆NHK杯が1回戦の注目カードとして取り上げた、
熊坂学五段対香川愛生女流王将の対局の動画です。
熊坂五段はデビュー後に理論上の最短期間でフリークラス落ちしてしまった棋士で、
10年以内に規定の成績を収めないと引退という状況で、
既に今年がラストチャンスとなっています。
NHK杯で優勝したら復帰できますけど、漫画の主人公でもそんな展開はなかなか…。
香川女流は去年初タイトルを獲得した上り調子の棋士で、
番長のあだ名が有名です。

さて将棋の方は香川女流の三間飛車に熊坂五段の左美濃という古めかしい戦型から、
好調の香川女流が攻めかかる激しい将棋になりました。
途中香川女流が正しく指せれば勝てそうという局面になりましたが、
熊坂五段が受けの勝負手△1二角から徐々に盛り返して逆転勝ち。
順位戦復帰に向けてまず1勝をあげました。

この対局は香川女流の師匠である中村九段の迷解説や、
ジョジョポーズ?で考え込む香川女流なんかも話題になりました。

BuF0iVgCcAACqPS
画像は続々・たそがれ日記より

確かに将棋大会でこんなポーズで考え込んでいる人はいなかったような。
一方の熊坂五段は勝負師な職業なのにいい人オーラが出まくりなのが面白かったです。

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将棋指し57人の日常
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防戦一方の糸谷哲郎六段

香川女流王将に攻め込まれる 糸谷六段


香川愛生女流王将の攻めっぷりに、
どんどん画面右側に追いやられる糸谷哲郎六段の動画です。
先日の記事で草食男子による女流被害者の会みたいな話と書きましたが、
上の記事の3番目の動画で糸谷六段が言っている、
「あそこだけ切り取られて、ニコニコやっただけで、
で8000ビューもついてるみたいな、そんなことあるのかな」
という動画は多分これのことだと思います。
香川女流王将は今年のNHK杯将棋トーナメントの女流枠を、
甲斐智美女流王位・倉敷藤花を破って勝ち取りました。
1回戦の相手は熊坂学五段ですが、熊坂五段は現在フリークラス。
今年度中に昇級規定を満たさないと引退という崖っぷちで、
どんな将棋になるのか楽しみです。
また、関西の女流みんなそうなんですよ、室田室谷長谷川そんなんですよ、
と言ってしまった糸谷六段がどういじられるようになってしまうのか、
長谷川さんが結構厳しいこと言っててちょっとショックだった、
と言ってしまった携帯モバイルサイトで編集長を務める遠山五段が、
いやー長谷川さんは優しい方で…、と手のひらを返すのかも注目です。

将棋指し57人の日常」より糸谷六段の話

子猫の愛くるしさと言ったら、
他に比肩しうるものはないと言い切ってかまわないほどのものである。
小さな体できょとんとしている子猫は特に愛らしいもので、
目の内に入れても痛くないとはまさにこのことであった。
<中略>
水を飲むときに手を使って水を掬ったり、
飲む水が変わった折に手で水飲み場を叩いて抗議の意を示したり、
閉まっている取手付きドアを自力で開けてしまうなど
愉快な行動を良く取るのである。
この頃は、人の会話にニャッニャッと相槌を打つこともある。
もしかして、皆理解している?と思うのは親バカであろうか?


猫派の皆様、関西の怪物こと糸谷六段の応援をよろしくお願いします。

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将棋指し57人の日常
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第3回電王戦第3局、豊島将之七段対YSS

コンピュータと人間が将棋で戦う第3回電王戦第3局は、
豊島将之七段がYSSに勝利し、棋士側の1勝2敗になりました。

YSSの山下宏さんはスーツで登場。
というより現地のカメラが急に放送されたといった感じで、
あわててカメラの前から退場していました。
豊島七段は部屋から出るところから放送され、BGMが登場曲みたいでした。
55階からの景色は絶景でしたが、
豊島七段は背中に窓がある位置取りで景色が見えないポジション。
電王手君は景色を楽しむ機能もあるんだろうか。

ニコニコ生放送では解説が久保利明九段と野月浩貴七段、
聞き手が村田智穂女流二段でした。
久保九段と村田女流は淡路仁茂九段の兄妹弟子で、
会場も大阪だから野月七段がアウェー?なんでしょうか。
事前情報によると3手目に注目とのことで、
豊島七段が先手番だから何か珍しい戦法でもやるのでしょうか。
豊島七段うちわを振る会場のお客さん。
おばあちゃんまでうちわを振っていて孫を応援しているみたいだ。
現地リポートは香川愛生女流王将で、対局室は地上258メートルの絶景とのこと。
番長というコメントについては香川女流「ちょっと記憶にございません」
読み上げが長谷川優貴女流二段、記録が室田伊緒女流初段。関西の本気である。
東和男常務理事(七段)に立会人は井上慶太九段、観戦記者船江恒平五段。
関西の超本気である。
勝者予想アンケートは豊島七段が8割くらいで、
会場でもアンケートですが、村田女流「YSSが勝つと思う人…、なるほど、勇気ある」
豊島七段の人気と棋士側が0勝2敗ということでの判官びいきパワーもあって、
YSSえらいアウェーです。
対局開始時の電王手君のお辞儀に微動だにしない豊島七段。
これが隙が無いということですか。
初手▲7六歩にYSSが△8四歩とちょっと確率が低い目が出て、
注目の3手目を指す前に豊島七段が上着を脱ぎます。
これが作戦かとコメントが多く出ましたが、もちろんそんなことは無く、
▲2六歩で相居飛車の将棋になりました。
事前の予定では後手が△3四歩なら▲9六歩と指し、
相振り飛車にする予定だったらしいです。
相手が居飛車なら相居飛車の将棋にする予定とのことです。
これまでの2局は居飛車対振り飛車の対抗形で棋士が負けてますから、
コンピュータの対抗形は強いということなのでしょう。
豊島七段に角換わりか横歩取りがの選択肢がありましたが、
横歩取りの将棋を選択しました。
横歩を取ったところで豊島七段が席を立ち、YSSは長考します。
長考も想定して席を立った?
今日の評価値はponanzaですが、横歩を取ると既に先手が102点になりました。
豊島七段は序盤はほとんど時間を使わずに温存する作戦のようで、
時間を使わずにぽんぽん指します。
視聴者の年齢アンケートは20歳~34歳が52.8%。ニコニコユーザーもこんなもんかな?
YSSが△6二玉と飛車の方に動かし、これが珍しい手でponanzaは豊島七段+274の評価。
あまり指されない手のはずですが、豊島七段はこれにもさくっと角交換し、
研究にも隙が無いことを示してくれました。
後から△6二玉は5%くらいの出現率だとわかりましたが、
そんなところまで研究済みなんだろうか。
豊島七段は角交換にYSSが△同桂と取ったところでもさくっと角を敵陣にうちこみ、
いきなり大勝負にでましたが、腕を組んで涼しげな表情です。
中継リポートではあべのハルカスの検討室は20階にあるらしく、遠山五段登場。
遠山五段「そうですねー。激しくなりましたねー。」
野月七段「それプロのコメントじゃない。」
豊島七段はコンピュータ将棋の勉強会でもかなり詳しかったらしく、
早い時期から3手目は▲9六歩と決めていたらしいです。今回は不発でしたが。
遠山五段と香川女流は何故か将棋連盟モバイルを深夜の通販番組みたいに宣伝します。
大阪という場所がこうさせるのでしょうか。
解説会場には小籔千豊さんが登場。
ニコニコの「手数を当てたら100万円!最強将棋芸人VS電王ponanza」という番組で、
ponanzaに2枚落ちで勝っている芸人さんで、将棋ウォーズで1級らしいです。
得意戦法は?と野月七段に振られて、
坂田流向かい飛車と右四間飛車の形をちょっと解説して会場では拍手。
将棋道場でも指すみたいですが、
小学生が携帯いじりながら自分と指していたのにぼこられたと笑いを取っていました。
先崎学八段は子供の頃にマンガを読みながら指して大人を倒していたそうですが、
今は携帯をいじるんですね。
野月七段と小藪さんで、
こうなったらどうするんですか?(ちょっと先手が困っていますよね?)
と小藪さんが聞いた局面から野月七段が先手を持って対決することに。
野月七段も解説名人だと思いました。
小藪さんは池乃めだかさん主催の将棋大会めだかっぷで優勝したこともあるらしいです。
棋力チェックはルール知らない4.8%、たぶん小藪さんより弱い55.3%、
たぶん小藪さんと同じくらい18.2%、絶対小藪に負けない!21.6%。
盤上では33手目で早くもponanzaの評価値が先手の482点になります。
豊島七段がいきなり斬りに行ったからなー。
小藪さんは森信雄七段と年賀状のやりとりをしていて、
山崎八段(森信雄七段門下)の昇段パーティーにも行ったらしいです。
その後も小藪さんが指摘した手が激指し最善手で、
豊島七段もその手を選択するなど将棋も凄いというところを見せ付けていました。
指摘した手順は敵の飛車が自陣に成りこむ手を受けずに、
むしろ成り込む手をせかして呼び込む手なのでなかなか強いと思います。
現地から井上九段と東七段登場。
井上九段「豊島さんはいとおしい顔で電王手君見てましたよ。」
小藪さん「ほんまかいな。」
東七段「稲葉七段と△6二玉の将棋を調べていたらしい。」
東七段「すこし先手持ち」
井上九段「だいぶ先手持ち」
YSSが△8八歩と指すと野月七段「千日手あるんじゃないですか?」
かなり手数を進めて4九の地点で千日手になる解説が始まり、
そんなとこまで見てるのかと会場もコメントも驚いていました。
そして豊島七段がponanza評価値568点、
持ち時間4時間32分残して昼食休憩になります。
YSSの残り時間はは3時間35分。
次の一手クイズで小藪さんは▲3九金を予想し、
野月七段がこれは解説しようとしていた本命の手と太鼓判。
それじゃ他の候補をということで野月七段は▲8八金、村田女流は▲8八銀を指摘。
現地中継から▲3九金は控え室でも有力視されていたらしいです。

私は昼食休憩中にローソンへ。
関西ちっくなやつを買えば当たるはずという読みでしたが、
関西風味なおやつは何も無かったので、
散々迷ったあげくふんわりワッフルベルギーショコラを購入しました。
ベルギーは関西だ、と100万回唱えればきっと関西になるはず。

昼食明けは久保九段と村田女流で関西弁な解説になりました。
会場ロビーでも詰め将棋が出題されていて、
先ほど浦野八段が答えなんやねんと聞かれていたそうです。さすが大阪ですね。
豊島七段や山崎八段をいけめんですねーと紹介すると、
お客さんから久保さんもいけめんやないですかとのつっこみ。
関西弁の解説になるとお客さんも大阪なノリになるんですね。
現地から糸谷哲郎六段が登場。
午前中から来たのですがハルカスでちょっと迷子になったそうです。
YSSは△6二玉が違和感のある手で、恐らく事前研究が進んでいた局面なのではとのこと。
現局面は豊島七段が優勢。
糸谷六段の宣伝「来週の4月13日に」香川女流「来週じゃないです」
京都で西遊棋のイベントがあるそうで、
電王戦についてのトークショーなどをするそうです。申し込み制なのでお早めに。
「怪物くん」と呼ばれる糸谷六段ですが、
「番長」こと香川女流に押されてたじたじでした。
電王手君を造ったデンソーチームも出演。
1月中旬に話が来て、不安だらけだった。
最初に駒の画像認識を担当する会社に駒を送り、
なんとか認識できるとの話だったので話を進め、
2月の中旬くらいにはいけるかなーと思った。
電王戦を見た息子に、お父さんそんなことやってたのと言われたのは嬉しかった。
自分がしっかり仕事をすると共に、
チームを信頼するというのが仕事を達成するうえで大切なこと、との開発技術者の話。
現地からの中継が終わると、
まだ13時半になる前でしたがponanzaの評価値は902点にまで上がります。
豊島七段が大優勢との評価です。
詰め将棋のプレゼントのサインを本に書いている最中の久保九段の横で、
村田女流「くだん…く…ぼ…読まんでいいですか?」
久保九段は通天閣の将棋祭りで替え歌を歌ったりしてたらしく、
将棋のイベントでも土地柄がでるなあと思いました。
YSSがと金をつくると豊島七段はうなじをぽりぽり。
大舞台でも飄々としているのは心強いですね。
どこに住んでいるかアンケートは、
北海道4.5%、東北5.4%、関東42.8%、中部13.1、近畿15.4、中国4.6、四国2.2、
九州沖縄6.8%、その他5.1%。近畿頑張れとの声があがりました。
盤上ではYSSの竜を豊島七段が捕獲し、いよいよ磐石の態勢になります。
メールコーナーで、
A級にむけて意気込みを聞かれた久保九段「勝ち越し目指して頑張ります」
護摩行の修行をしていたという話については、
「A級に初めて上がったときに根性を叩き直そうとして、
鹿児島の最福寺で護摩行をした。凄い熱い。
若かったので一番きついところでお願いしますと言って水ぶくれができた。
記憶が飛びそうになる、念仏となえてるから倒れないでいられる。
2時間くらいやってそれ以来行ってない。」とのこと。
何とイギリスからもメール。現地は真夜中らしいです。
コンピュータについて電王戦前と見解が変わったかという質問には、
「日々進化している感じがする。安定感が違う。
多少ミスかなという手が出てもふみとどまり、大きなミスがない。」とのこと。
質問メールが標準語だからか関西弁から標準語に解説が戻りました。
控え室から斉藤慎太郎五段と宮本広志新四段と千田翔太四段が出演。
豊島七段が優勢と勝勢の間くらいで、読みきられたのではないかとのこと。
まだおやつ前ですがずいぶん強気な形勢判断ですね。
その後もインタビューをしようと香川女流とカメラが動きますが、
近づくと逃げる控え室の方々。
そこで井上九段と谷川会長のテーブルへ。香川女流も流石に緊張していました。
谷川会長
「午前中は生放送をみてゆっくりくるつもりだったが、
いきなり戦いになったのですぐに来た。
豊島七段は相当事前準備や研究をしてきていると思う。」
その間にYSSが△1四金と端に持ち駒の金を打つ変な手を聞いて固まる谷川会長。
「コンピュータのこういう手は久しぶりに見ました」
観戦記担当の船江五段は、
「観戦記は初めてなので、出たものにしかわからないようなお話を書ければと思う。
流石に豊島さんがこの将棋を負けることは無いんじゃないか」
ponanzaも2006点とかなりの大差になりました。
そしておやつタイムですが、豊島七段はおやつを2個頼んだらしいです。
豊島七段が食べ始める前におやつガールが2個目を持ってきたので、
もう?となりましたが、観戦記者の船江五段におやつが届けられこれには笑いが。
注目のおやつはどらやきとプレミアムマカロンでした。どらやきはローソンにあったな…。
室田女流がおやつに手をつけ、それから長谷川女流がおやつを食べる展開になり、
先輩が手をつけてからなんですねと突っ込まれていました。
会場がおやつ休憩に入り、
中継で浦野八段が何故かおやつ解説ということで登場しました。
浦野八段がプレミアムマカロンを食べて香川女流がおやつの解説をする謎番組に。
香川女流「先生?おいしい?ぐー?おいしいですか?」照れる浦野八段。
「マカロン生まれて初めて食べたと思うんですけど、
もうちょっとあっさりしているのかと思ってたんですが、
歯ごたえとボリュームがあって想像してたよりおいしいです。
何故ここにコーヒーがないんですかね?」
水が届きましたが「水?水はちょっとどうかなと思うんですけどね。」
マカロンに水は悪手だそうです。
「対局中にマカロン食べてる棋士は見たこと無い。でもこれは今後候補の一つになる。」
と浦野八段は太鼓判。関西将棋会館の近くにローソンがあるらしいです。
昼休みの詰め将棋は、電王戦5局とも新刊5手詰めハンドブックからの出題らしいです。
プレゼントの5冊とも書いている字が違うのでどしどしご応募くださいとのこと。
電王戦では出場棋士が作った詰め将棋も出題されますが、
豊島七段からの詰め将棋は13手詰め。これは難しい。
攻め方が3二銀、玉方が1一桂1二玉2五馬、持ち駒飛角金銀。
シンプルな図面ですがじぇんじぇんわがんにい。
浦野八段「将棋はいうても飛車ですよ。違いませんか?
好きな駒もプロはええかっこして歩とかいいますが飛車ちゃいます?」
豊島七段の様子については「特に気負いも無くいつも通りかな?」
会場のおやつ休憩が終わり、野月七段の解説になりました。
野月七段は休憩中にあべのハルカスに行ってきたらしく、
豊島七段はいつも通りで山下さんと長谷川さんと室田さんが緊張していたとのこと。
YSSは1手511秒を基本時間にしていて、
難しい局面はもっと考えるようにしているそうです。
西尾六段がfloodgatの棋譜をまとめたと聞いたので、
YSSが指した棋譜を送ってといったら5000局以上メールで送ってきたらしい。
強いソフトとの対局200局以上を並べて、中終盤は強いと思ったそうですが、
解説のために200局並べるのか…。
YSSが馬を守りに利かしたところで野月七段「辛めにいくなら▲4三銀。」
即座に豊島七段が▲4三銀を指して会場から拍手。
これは△同馬▲同竜と清算するしかなく、これで豊島七段が飛車角コンプリートしました。
もう既に評価値3000を超え、持ち時間3時間ちょうど残しているのに、
YSSの手にノータイムで返す豊島七段は、時間を残すということを徹底しています。
野月七段は本来の豊島七段は長考派ですが、これまでの2局をふまえてと、
これからの対局者に向けてのことではないかとのこと。
また、前回の佐藤四段対ponanzaの対局後に、
船江五段と佐藤四段は朝まで感想戦をやり、野月七段も同席していたそうです。
この後も激辛流の豊島七段に、評価値も3000以上の状態が続き、
夕休までは行きますよという野月七段の言葉がフラグになったのか、
電王手君は駒台の上に手?を置いてお辞儀した後に、
普通にお辞儀して投了となりました。
豊島七段はおやつのマカロンに手がついていませんでした。
夕休の時に食べる用だったんでしょうか。さすが隙が無い。
盤上でも居玉のまま攻めて居玉のまま勝ってしまい、隙が無さすぎでした。

豊島七段
プレッシャーがかかっていたので勝ててほっとしている。
横歩取りは可能性が30%くらいかなと思っていた。
2手目の時点で△8四歩より△3四歩が多かったので少ない方の手が出た。
練習では△6二玉が一番出ていた。
▲2一角のときの△3一銀がめずらしくて△4四角がほとんどだった。
そこで研究とはあまり関係なくなった。
1日のほとんどの時間をソフトに注いだ。研究会が週1回、対局が週1回、
それ以外はソフトで1日10時間くらい。
数え切れないくらいやってたのでわからないけど、
1000局とかはいっていないと思う、3桁だとは思う。
勝たないといけないという気持ちは強かった。
プレッシャーはあったんですけどこの10日間で5時間で3局指してどれも勝ったので。
残りの対局については、普段と違う環境で自分の力を出すのは難しいと思うのですが、
全力を出せるように頑張ってください。
電王手君についてはやりにくさはなかった。人間と指すのと変わらないように指せた。

山下さん
始まる前から厳しい戦いになるだろうとは思った。
YSSが定跡を外した瞬間に攻めかかられて、この将棋は勝てないかなと思った。
評価値としては1回もプラスになることがなかった。
△1四金で急激に評価値が下がったので、悪手で水平線効果がでたようだ。
残りの対局についてはいい将棋になってくれればと思う。

船江五段から
本局を通して一番不安な局面はどこだったか。
豊島七段は竜を捕獲する前の局面を指摘しました。
YSSと指してみて変わったところについては、
中終盤をすごく重視するようになった。逆転されたこともあるから。
第4回があれば出場してみたいか。
豊島七段「ソフトと指してみたい気持ちはあるがどうなるかはわからない。」
山下さん「機会があれば出場したい。」

その後は久保九段と野月七段で初手から大盤解説になりました。
豊島七段が不安だった局面も解説され、
YSSの指し手次第では受ける展開になるらしく、
間違わないように指すのは大変だと思いました。
その後も現地にも行っていた野月七段がYSSの狙い筋を解説。
なるほど豊島七段がYSSの狙いを看破しての完璧な指しまわしだったみたいです。

対局後の記者会見で
豊島七段
普段の対局とは違う緊張感のある対局で終わってほっとしています。
YSSを4ヶ月ほど前から貸し出ししていただいて、練習をさせてもらっていて、
練習していくなかで自分の将棋がいいほうにわっていっている実感があったので、
YSSの作者の山下さんに凄く感謝しています。

山下さん
今日は負けはしましたが、最後まで無事に動いてくれたのでほっとしています。
豊島さんに何度も練習していただいたと聞いて、
少しでも棋力の足しになっていたら嬉しいです。

立会人の井上九段
今日は棋士の立場として豊島さんに勝ってもらえればと思っていました。
序盤から非常に激しい戦いでしたが、
YSSの新趣向に対しても豊島さんが精通していました。
豊島さんがプレッシャーのかかる中の対局でも、
それにまけず堂々と戦って立派な勝利でした。
今回の対局に際していろいろな戦局で広く浅くとならず広く深く研究していました。
YSSの力を出させなかったのが勝因ではないかな。
山下さんの姿勢が最後まで美しい姿でした。
言われた山下さんは照れていました。

谷川会長
午前中はニコニコ生放送を見ていました。
△6二玉はコンピュータはたまに指すらしいですが初めて見たので、
将棋はいろんな可能性がまだまだあるなと思いました。
この手自体が成立しているかは微妙ですが、本局は積極性が功を奏しました。
トップ棋士でもきちっと準備研究をして、踏み込んでいかないと勝てない、
というあたりまでコンピュータの力があがっています。
2連敗のあとの1勝ということで正直ほっとしています。
コンピュータ側に残念な1手がありました。
YSSの山下さんが一番残念だと思いますが、
これを踏まえてもっと強いソフトをつくってくれると思います。

第4局の森下卓九段
豊島さんが非常に深く研究しているのに驚きました。
本来のソフトの力が発揮されないことが非常に残念だったと思いますけれども、
豊島さんの研究の深さを今回は褒めるべきではないかと思います。
昨年の秋口からソフトを使っていて、
自分自身の将棋のトレーニングとして大いに活用させてもらって、
ここ数年では内容も結果もよく出ています。
対コンピュータ用に今日豊島七段が用意したようなものは自分にはないので、
自分としてはミスやポカが出ないように気をつけて指したいです。

人間2連敗で回ってきた心境について豊島七段
一番プレッシャーがかかる勝敗で回ってきました。
結局自分がわからないところに最後は踏み込んでいくしかない。
仕掛けた順もはっきりこちらがいいと思っていたわけではない。
△3一銀でもう1局指しただけの将棋になり、その直後に経験の無い局面になりました。
自分の方はミスなく指せたと思います。
分からないところもありましたが、踏み込みよく指せました。

△1四金のあとに豊島七段が席を立ったときの心境について
それまで有利だと思っていましたがはっきりは分かっていませんでした。
この手ではっきり勝ちになったように思いました。
一直線で踏み込んでいって、ぎりぎりこちらが勝っていると、
コンピュータは負けをみつけてジリ貧になってしまうので、
その状態なのかなと思いました。
練習の中ではコンピュータに力を発揮されるような対局もありましたが、
練習を重ねる中で自分の力が発揮できるパターンが分かりました。
いきなり終盤に入っていくような将棋が勝つ可能性が高いパターンだと思いました。
YSSと指して、今までは序盤の細かいことを気にしながらやっていましたが、
コンピュータは中盤うまく指すことが多いので、
中終盤を今までより重視するようになりました。
今まで自分が形にとらわれすぎてた部分が多かったというのも分かりました。
どんな棋士がコンピュータ相手にむいているかについては、
特徴をつかむことが大切です。
受けが強い棋士が向いているのではないでしょうか。先に仕掛けてくるソフトが多いので。

山下さん
投了のタイミングの設定は、今回は私の判断で投了しました。
最後の20手はずっとマイナス3000点くらいでした。

谷川会長
豊島七段はタイトル候補だと思っているので、
大変な状況の中でよく力を出し切って踏み込んで決断をしてしてやってくれました。
自分が指しているような心境で、コンピュータは中終盤強いので、
どんなに優勢になってもなかなか安心できないと思っていました。

山下さんが人間にまだまだかなわないなと思うところはと聞かれて
今回はYSSの読み筋と違う手を結構指されました。
指された直後はYSSに評価値が振れるのですが、
すぐに評価値が下がってしまうところを見ると、大局観や読み負けを感じます。
△6二玉は学習がうまくいってないので修正する必要があると思います。
単純な評価だと、美濃囲いにできるからこっちがいいと判断してしまいます。
△1四金はログをざっと見ましたが、
700点から次の手で1700点に下がりました。
その先に悪い変化があるので、それを嫌がってさしてしまう水平線効果だと思います。
読みの深いところで起きているので、そう簡単に解決できる問題ではないと思います。

電王手君の印象
豊島七段
もうちょっと気になるかと思いましたが、気にならずに指すことができました。
山下さん
将棋の駒をこれだけ器用に動かして、安全も計算されていて、
日本のロボットはすごいなと思いました。間近で見れて光栄でした。

事前に貸し出すルールが無かった場合はどうなるかについて
豊島七段
本局のような一気に激しい戦いではく、
序盤が凄く長くなってさがつけられる将棋を目指したと思います。
貸し出されたので勝率があがったと思います。
山下さん
豊島さんの棋譜を集めて負けやすい戦法を選ぶ、というようなことはしたと思います。

あべのハルカスで指した印象
前日から泊まっていて凄く景色が良くて、日常とは違う感じで楽しく指せました。

今日の対局は豊島七段が横歩取りから一気に攻めて優勢を確定し、
勝勢になってからは反撃の目を摘み取る激辛流で圧勝しました。
事前の練習対局を聞かれて、事も無げに1000局は行ってないと思うんですけど、
と答えてしまう豊島七段に、プロの意地と仕事振りが垣間見えてとても感心しました。

OSM2G
 仕事の後のほっとした表情ですね。

ニコニコ生放送
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早く終わってしまったので来場者は少なめ。

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