棋士はカワイイ!

将棋と棋士の魅力を伝えたい!そんなブログです。 なんか難しそう、古くてださそう、そんな印象を吹っ飛ばす!
指すのではなく観戦ならば簡単で面白い!

飯野愛

糸谷新竜王爆誕!!

森内俊之竜王に糸谷哲郎七段が挑戦している第27期竜王戦七番勝負第5局は、
糸谷七段が大逆転で森内竜王を破り、糸谷新竜王誕生となりました。

注目の封じ手は△8七銀成。その他が正解でした。
ニコニコ生放送では9時から、
解説に高橋道夫九段、聞き手に飯野愛女流一級で大盤解説会が始まりました。
ちなみに高橋九段は昨日解説の加藤九段が好きではないので、
それを知っているとより楽しめます。

高橋九段
このシリーズはお互い受け将棋で、第1局は先手が勝ったが後の3局は後手が勝っている。
私は後手持ちだが、控え室は受けの名手中村九段がいるので、
受けている先手持ちらしい。

ponanzaの評価値は森内竜王の+325。それを見て
高橋九段「昨日見たときは500とかもあったし、まあ。でも終始後手持ちだったみたい」

その後の解説では森内竜王有利もまだまだ長そうという解説でしたが、
森内竜王は馬を切って突撃。
高橋九段「行っちゃった。これはもう私が勝ちましたというような手。
良さそうな手が多いから迷っちゃった。
このまま行っちゃうと終わっちゃいますね。私たちの仕事が…」
その後解説を進めるも
高橋九段「これだと終わってしまう。終わらないようにするにはどうするか…。
森内竜王丁寧な棋風なんですが、すごい手できましたね」
ponanzaは森内竜王の+529。

質問メール
加藤九段から高橋九段へ
糸谷さんの腰掛け銀からの穴熊という作戦をどうお考えですか。
飯野女流「昨日見てたんですか」
高橋九段「一応どんな質問がくるかなと心構えを」
昨日見てたんですよね。お話は聞いてないんですけど藤田さん大変だなと。
すごい記憶力で、何年何月のあの将棋はこうやってたら私の方が良かったんじゃないか、
とか来られると調べなきゃいけないので。
高橋九段「角換わりの将棋は飯野さん指しますか」
飯野女流「角換わりはちょっと」
高橋九段「最初から振り飛車党なんだ」
角換わりでも穴熊、何でも穴熊という考え方があって、
穴熊はすごく遠いんで、一手違いになると一手遠いのがきいてくる。現代感覚ですかね。
私も矢倉か横歩取りなので、角換わりはやらないのですけど、
穴熊は攻撃目標になりやすい。広い方に逃げていけないので。
現代将棋なので、これは認めて、有力な作戦なんだなあと。
僕は元々3段目にいた駒が4段目5段目と進んで相手を圧迫していく、
という方が好きなので。
手詰まりになったような時に穴熊になるという考え方は昔もあった。
それでじっとしているわけですよね穴熊に入るって。
一人で千日手模様になってもじっとしていられる人がやっていた。

藤田女流から飯野女流へ
女流棋士になって良かったことは何ですか。
良かったこと…たくさんありすぎて。
私女流棋士になるのに時間がかかっているんですけど、
途中はあきらめていたこともあったので、今は何をしても楽しくて。
すごく人との出会いとかも、将棋を通じて出会えることも嬉しいです。
飯野女流「先生はどうですか?」
高橋九段「なんか困ったら人にふるという手筋で来たね。
その後の成績というか戦績というかがね、上がれないと」
飯野女流「先生つい先日800勝で」
高橋九段「もう長くて長くて。
5年位前に通過してないといけないなと自分では思いつつでした。
羽生世代の子達は10年後輩なんですよね。
でもその子達が先に行っちゃうんで苦しいなと思っていたんですけど」
※飯野女流と藤田女流は同学年ですが、
藤田女流が1998年に11歳6ヶ月でプロデビューの一方、
飯野女流は去年プロデビューと、かなり時間がかかりました。

糸谷七段の早指しについて、
高橋九段「現代の棋士はこの手をやるとなったら決断が早いんですよね。
序盤の作戦とかもね。ここで使っていかないと後で使えないじゃないですか。
将棋が終わったら使えないんで」
糸谷七段が銀を8八に埋めて
高橋九段「いやいやいやいや、これは現代感覚ですね。堅さが正義。
穴熊に慣れてる人はよく自陣に駒を埋めていくんですよ、ぺたぺたと。
ただ後手は不満はないんですよ。後穴熊を押し切れるかなんで」

森内竜王の香車が走る手を解説して、
高橋九段「一度勝又教授に香車の使い方上手いですねと言われて、
香車の使い方って何だろうと思ったんですけど、
走るタイミングがいいということみたい」

次の一手アンケート、の前にヒフミンアイ。
飯野女流「先生対局中に逆さまに見ることはありますか?」
高橋九段「え、無いです。失礼だし(引き気味)」
6七歩32.5%、4八飛17.1%、7七銀11.9%、8六桂19.6%、その他18.8%。
高橋九段「1が多いですけどなかなか割れてますね」
森内竜王は眼鏡モードに。
高橋九段「昨日初めて見たんですよね」
飯野女流「森内竜王はどんな人ですか?」
高橋九段「人柄はですね、すごい明るくてすごい親しみやすいです。
未だに私を先生って言うんですよね。名人や竜王になっているときでも。
名人や竜王って人に先生って言われると困りますよね(照)」

10時のおやつタイムの直前に糸谷七段が激しく咳き込み、対局場から退室。
入れ違いで仲居さんがおやつを持ってきました。
劣勢だし咳き込むしおやつの味なんて分かるんだろうか。

昨日の歩が斜めになった事件について
高橋九段「相手側が直すのはもっと失礼になっちゃうんで。
それは森内竜王は寛大な人なんで、何でそのままになっちゃうのか。
ちょっとだけカチンと来ちゃったかなと心配になっちゃったんですけど。
でもその後立ち直った風があって」
※23の歩は森内竜王の歩なので、
相手側の糸谷七段が直すのはもっと失礼になっちゃうということらしい。

そして森内竜王は△7七銀。
高橋九段「これはある意味一番剛直な手。勝ってやるって感じの。
でも穴熊は意外にこういう手が効いたりするんですよねぇ」
と言いつつ攻め合いの手を検討すると、先手も意外とやれる展開に。
これが穴熊の理不尽さか。
と解説していたら糸谷七段はあっさり▲同桂。
高橋九段「ここは1時間2時間考えてもいいはずなんですけどねえ。
こんなに取る駒がいっぱいあって、手を抜くのもあるのに」

ここでティロフォン
中村九段「もしもし↑愛ちゃんこんにちは」
飯野女流「お疲れ様です」
中村九段「いえいえ何もしてないですけど」
高橋九段「お疲れ様です高橋です」
中村九段「控え室の評判ですか。後手が勝ちを決めています」
高橋九段「中村君だから何か受けの手をひねり出してないかなと」
中村九段「5六角がちょっとどうだったのかなと。馬を切る手にどうするのかなと。
コンピュータがそう言ってたんで(キリッ」
飯野女流「現局面はいかがでしょうか」
中村九段「8五歩くらいで後手がいいと思ってたが、7七銀はかなり怒ってるというか、
強引な感じでこれから非常に楽しみな、こんな簡単に決まるのかな。
ここをどうやって糸谷さんが凌ぐのか」
高橋九段「中村先生的にはここをどうやって凌ぐんでしょうか」
中村九段「昨日2三歩が動いてしまいまして、
今日は角成ったときにすごく丁寧だったんですよ。
それで安心したのか3三桂と取ったときに3四歩がまがってたんですよ。
毎日いろんなことがあって楽しいです」
飯野女流「昨日ちょっと卓球で盛り上がってるときいたんですが」
中村九段「もう大変なことになって富岡さんがはしゃいじゃって。
長谷川さんが卓球は生まれて初めてだと言ってました。
金沢遠いですけど長谷川さんと卓球したい若手棋士は是非来てください」
高橋九段「まあ温泉行ったら卓球だよねということで」

その後解説に戻るも、
高橋九段「ここで中村君ならどう受けるのか聞いたはずなのに、
上手く交わされてしまった」
不思議流の受け炸裂である。

現地映像になるとアニメ花咲くいろはのモデルと書いてあって
高橋九段「あ!ここだったのか。偉大な…
一応全部見ました。劇場版は全部買いました。ここだったのかー。
しかしここの場所は行ってみたかったですね。何で立会いで呼んでくれなかったのか。
ここはひとつの聖地です」
ロビーに入るとアニメのグッズが映っていて、
高橋九段「ああ…いろいろあるんだねぇ。ロビーに入るとあるんだ。
こういうほうが私も生き生きとしゃべれるので↑↑。
こういうのは立会人の中村君とか見てもわかんないじゃないですか。
だからわかる人間を行かせればいいんですよ。たまりませんよ」
その後とうとうライブに行くという話しに。
高橋九段「当たったっていったら山口恵梨子ちゃんがすごい驚いて。
ラブライブのチケットなんですけど娘と行ってくるんですよ」
急に前後に揺れてそわそわしながら話し始める高橋九段でした。楽しそうだ。

盤上では森内竜王が飛車銀交換の駒得に。
そのかわり糸谷七段の王様も安全になり、先の長い将棋になりました。
解説中に糸谷七段はさらに穴熊にぺたぺた駒を足して
高橋九段「え!?目眩しますね」
金金銀銀銀桂香の穴熊に。
高橋九段はこの穴熊は崩しにくいから入玉に行く方針もあるとのことでしたが、
森内竜王は入玉ではなく穴熊を倒しに行く手を選択。
高橋九段「あくまでも喧嘩ということで」

アンケートどっちがイイの?
初手から解説41.8%、メール(アニメ等)紹介58.2%。
意外に接戦もメールに。

質問メール
ずばり、今期のアニメのおすすめは。
おすすめ…それほどはないというか。
飯野さんにおすすめしたいのはSHIROBAKO。
女の子のアニメを作る製作現場の話。
あ、そうそう今日ニコ生で「結城友奈は勇者である」が9時から一挙放送があるんですよ。
これが見れないくらいに熱戦になって欲しいなと。
見たいけど見れないくらいになる熱戦を期待しています。

先生は世界で一番将棋が強いラブライバーとして知られていますが、
好きな曲や、闘志を掻き立てられるアニメソングを教えてください。
一番好きなのはそのなかでは(肝心なところが聞き取れず。ソーリー!)
今は虹色ミラクルが一番好き。毎日歌う練習をしている。
自分が歌えるかどうかがその曲がいいかどうかの基準だから。
いま流行ってる歌で妖怪ウォッチの曲も練習はしている。

ブログでふれていたヤシの実サイダーの感想を聞かせてください。
先ほどおすそわけをしました。スタッフの感想も聞きたいんですけど。
御坂美琴のヤシの実サイダー。作品の中の自動販売機とかで並んでるんですよ。
これもねーとても大好きなアニメ。ジュースはなかなかおいしかったですね。
自分としては3本くらいでよかったんですけど、
箱でしか売ってなかったんで24本になっちゃって。
飯野女流「大人買いってやつですね」
高橋九段「まあやむなく」

黒沢怜生新四段の大逆転昇段のサクセスストーリーが聞きたいです。
※高橋九段のお弟子さんです
また、黒沢新四段はアニメを見たりやテニスをしたりされますか。
後半の部分はまるでないですから。
名前が怜生(れお)だからねぇそうっぽいんだけれども。サッカーをやってるみたい。
大逆転昇段だった。本人から聞いてびっくりしちゃった。
最終日七番手でしたから、順位を上げて来年頑張って欲しいなと思ってた。
今まで全然絡んでなかった。昇級候補に全くなってなかった。
小学生名人戦で準優勝していたから、
おそらく18くらいで四段になると思ってたんだけれども、みんな頑張って強いですからね。
前は奨励会に何人かいましたがことごとく辞めてしまって、
その前に中村亮介君がさーっと四段になった。
ただ一人奨励会に残っててがんばって、でも少なくとも4年は遅いなあ、
これから頑張って取り戻して欲しい。
NHKで記録係りをやっているので知られているのか、
いろんな場所で黒沢君よかったですねと言われます。
ほっとしますね四段になってくれると。
まだ対局はないんですよね。12月になってからぼちぼち。
新四段は最初アマチュアの方とか女流棋士との組み合わせになる。
弟子はなかなかドキドキさせてくれないので、
タイトル挑戦とかドキドキさせて欲しいなあと思ってる。
飯野女流「公式戦で対局とか」
高橋九段「それねえいらないです。恩返しっていうんですよね公式戦で勝つっていうのは。
こちらとしてはたまったもんじゃない。面倒見たうえで負かされて。
中村亮介君は私がA級で頑張っているうちにあがってきてくれて、
A級で師弟対決がしたいなと思って4年頑張ったんですけどね。
A級はねえ2回上がって2回落ちて、今3回目なんですけど、
流石に3回目上がるエネルギーがねえ」

盤上の解説に。森内竜王はあくまで穴熊を攻略する方針とのこと。
その後も森内竜王はじっと香車を補給したり、
糸谷七はも桂馬2つに香車も取る手があるという状況で、じっと底歩で固めたり、
森内竜王が攻め潰すのか糸谷七段が耐え切るのかという状況に。
ponanzaは森内竜王の+906。
高橋九段曰く、
対局者は相手との持ち時間の差よりも、局面と自分の持ち時間を気にするらしい。

高橋九段「飛車が2つに銀桂香が王様に向かっていて角銀が持ち駒にあるんで、
普通は先手壊滅なんですけどねえ」
後手の王様は金銀銀銀桂香に底歩の穴熊である。
しかし検討するとやはり先手の王様はもたないようで、
どこかで攻めあいに行くしかないとのこと。
そして糸谷七段も攻め合いに行ったところで、激しく咳き込み退室。
高橋九段「咳と言えば昔は加藤九段だけ有名だったんですけど。
勝ち負けがはっきりしたら出なくなるので、
咳をしていたら形勢が難しいと判断しているなあとか」

解説に戻ると、高橋九段が後手の王様を攻めつつ飛車と馬を自陣に効かせる手を並べ、
飯野女流「これは先手が…?」
高橋九段「めんどくさい」
ということで変化手順を並べ、どうも後手の王様は詰まないのではという解説。
高橋九段「最終的にはどうも後手の王様が詰むかどうかという勝負になるんですね」
これが穴熊の理不尽さというやつか。

昼食アンケート
飯野女流「先生好きな食べ物は何ですか」
高橋九段「子供が好きそうなのは大体好き。嫌いそうなのは大体嫌い」
オムライス12.7%、カレー10.4%、ハンバーグ14.2%、UNAGI62.6%。
高橋九段「その他は無いんだ。これで中華に行っちゃったら…」
昼食休憩に。

その後午後の解説再開を前にして、ponanzaの評価値は森内竜王の+1480に。
後は着地で転ばないようにといったところ。

解説再開。お昼アンケートの答えはUNAGI。
高橋九段「本命に行かないとね」
森内竜王と糸谷七段ははカツカレー。
糸谷七段は昨日はカツ定食ということでげん担ぎ。
高橋九段「私も若い頃はカツをよく食べました。
対局の前日になると母親にチキンカツを作ってもらって、
でも流石に飽きてきて普通にしてもらいました。
対局前日になるともう無言でチキンカツを出してくれるようになってたんですけど、
流石にもういいよみたいな」

解説に戻ると後手玉の頓死筋も見つかり、
高橋九段「ずーっと後手が良さそうに見えるし点数も離れてるんですけどねえ」
糸谷七段が苦しいなりによく耐えているとの評価。
ponanzaは森内竜王の+1351。
とはいえ間違うかもしれない複雑な局面には持って行ったか。

この後は宣伝タイム。駒ひびき第2巻が含まれるのは高橋九段らしい。
高橋九段曰く 
いろいろ面白いんです初めてのことで。
ストーリーとかキャラとか口出したくて出したくて仕方ないんですけど、将棋だけで。
裏の帯にですね、竹俣紅ちゃんのコメントがあるんですけど。
飯野女流「私も仲間になってみたくなった青春将棋物語」
帯ってね、自分もやったことあるけど結構難しいんです。
単行本に特別に私の観戦記がついています。
まだ2巻ですけど先にアニメ化しちゃってくれてもいいのに。ストーリーすごくいいから。

盤上では糸谷七段が劣勢ながらもうまくもたれて指していて、
桂馬や香車をこちらに渡したら、後手玉が詰みますよ、
というプレッシャーをかけて手を渡しました。
ponanzaはここで後手が一旦受けに回って、
先手の攻め駒を後手の持ち駒にすればいいという読み筋で、評価値は後手の+1700↑。
しかしこのシリーズの森内竜王は積極的な手を選ぶんだよなあと思っていたら、
△6七角と先手の穴熊にぶっこんでいきました。
糸谷七段は穴熊にさらに駒を足して、銀銀銀銀桂に底歩の穴熊に。
少しずつ剥がされていますが徹底抗戦。
それでも△8六桂と攻める森内竜王。
糸谷七段はすぐに取ろうとして手を戻し、桂馬ではなく角を取ります。
解説の高橋九段は先手玉の詰み手順がなかなか見けられませんでしたが、
森内竜王は糸谷玉を詰ませに行きました。
しかしponanzaは森内竜王の+530。
詰まないということでここからもう一勝負になるんだろうか。
森内竜王も頭を抱えました。
そして桂馬を渡してしまったので、後手玉に詰めろがかかってしまいました。
ponanzaの評価値は森内竜王の+80に。
高橋九段「うおー!下がった」
そして糸谷七段の容赦無いノータイム指しに、
ponanzaの評価値もとうとう糸谷七段の+231。
その後森内竜王の飛車が取れるという状態になると、
ノータイム指しがぴたっと止まって熟考する糸谷七段。
正確に指せば勝ちと思っているようだ。
高橋九段は先手が飛車を取る変化で先手玉が詰む手順を解説。
飯野女流「先生、ということは?」
高橋九段「いや、作っちゃった↑。でも変な手順じゃなかったよね?」
プロの終盤は罠だらけ。でも糸谷七段は時間がすごく残っているからなあ。
高橋九段「だから飛車を取る手は少し危ないと覚悟しないと」
と言っている間に糸谷七段は飛車を取らない手を選択。
どうも先手の勝ちと解説し、
高橋九段「いやー対局者はやっぱりね、保険かけるような手を指しますよね」
そしてほどなく森内竜王が投了し、糸谷新竜王が誕生しました。
飯野女流「161手を持ちまして糸谷七段の勝ちとなりました」
これで関西の怪物が初タイトルの竜王位を獲得しました。

高橋九段
あのー森内さんの方もタイトルを取られるよりも、
こういう将棋を負かされてしまったという方が大きいんじゃないでしょうか。
鉄板流と言われて逆転負けの少ないタイプでしたから。
これで糸谷竜王ということですけれども、
竜王というのは偉いわけで、
いろんな場所で挨拶とかもしなければいけなくて、そういう点が心配かなと思います。
私はずっと最後の方まで後手持ちで、第6局まであるんだなあと楽しみに思っていました。
ところが最後はあれよあれよと逆転してしまって、
それだけ糸谷新竜王の方がぴたっとくっついて行ったということです。
攻め方も直接的な手じゃなくて少し遠まわし気味に進めていました。
森内さんは、方針は一定して入玉ではなく詰ませることを目指していて、
そこはタイトルホルダーとしての矜恃というか。
ですが最後力が上手く出し切れなかったかな。
第3局はすばらしかったので、これからエンジンかかっていくのかなと思っていました。
これはすごい後輩なわけですよね森内さんからすると。
同年代の将棋は立ち上がっていけるんですけど、
すごい後輩にやられると、時代が変わっていくのかなとか考えてしまうので、
後輩に負けだすのはちょっとつらい。
立ち直りの早い人なので、負けた時はすごいつらい顔してますけど、
負けた後のほうが勝率が上がったりする人なので。

ということで竜王戦は、糸谷七段が新竜王となって幕が下りました。
森内九段の積極的な手が、最後の最後で裏に出るという第4局と同じパターンでしたが、
そこにたどり着くまでにも森内九段は積極策を採用していたことが印象的でした。
森内九段は去年、名人戦で羽生さんの挑戦を受けて鉄壁の防御で防衛し、
竜王戦でも渡辺三冠をやはり鉄壁の防御で下しています。
しかし今年は去年よりも積極的に指してきた羽生さんに防御が崩され、
タイトル戦で羽生さんに7連敗。
その積極性を自分にも取り入れようと、
竜王戦では積極策をとっている印象がありました。
糸谷七段については、昨日兄弟子の片上六段が、
インターネット将棋で強くなった最初の世代と表現していましたが、
インターネット将棋は早指しが主流で、
竜王戦でも持ち時間が8時間あることなど忘れているような早指しでした。
そして時間に追われて森内竜王が間違いを犯すということが第4、第5局と続きました。
こういった時間の使い方の違いは世代の違いを感じます。
羽生世代の前は作戦の幅が狭い時代でしたが、
羽生さんが初めての名人挑戦の時に、普通の定跡形は指さないと宣言したように、
実戦の場でこれまでとは違う作戦を試してきたのが森内九段も所属する羽生世代です。
そのため序盤から趣向を凝らして時間を使い、実戦の場で定跡を創ってきました。
しかし現代の若手棋士は、定跡の勉強方法や研究方法、
またその定跡手順が整っている状態で強くなった棋士達です。
そのため序盤や中盤は家や研究会で準備してくるもので、
時間は勝負所までとっておくという考え方になっています。
特に糸谷新竜王は将棋倶楽部24で指しまくってましたから、
インターネット将棋特有の早指しによって磨かれた勝負勘があります。
1手30秒の早指しですとどうしても形勢に差がつくのが早くなることが多いですから、
不利な時にどう相手についていくか、有利なときにどう安全に勝つか、
という感覚を何万局も指して磨いています。
普通はこういった勝負勘はベテランが優れているものですが、
将棋は若くても経験豊富だということが起こるんですな。
この辺りはコーチがいない、監督もいない、練習メニューは自分で決めるという、
完全な個人スポーツの将棋ならではだと思いました。

師匠の森信雄七段も喜んでいますね。
最初の弟子である故村山聖九段のデビューが1986年で、
2014年にようやく弟子がタイトルを取ったのですから喜びもひとしおでしょう。

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駒ひびき (2)
原作:むらさきゆきや、さがら総 作画:水鳥なや 監修:高橋道雄
¥626






竜王戦第1局は糸谷七段が初タイトル戦の初戦を飾る

森内俊之竜王に糸谷哲郎七段が挑む第27期竜王戦七番勝負第1局は、
糸谷七段が森内竜王を破り、初タイトル戦での初勝利をあげました。

昨日の封じ手では事前に谷川会長に聞くも、
撮影を忘れて撮り直しになった糸谷七段でしたが…

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封じ手開封について説明を受ける糸谷七段。これで準備は万全だ。

ニコニコ生放送では8時半から解説藤井猛九段、
聞き手飯野愛女流一級で大盤解説会が始まりました。

藤井九段の語る見所
とにかくハワイ。対局者のお二人もハワイは初めてらしいですよ。
森内竜王は百戦錬磨なので、糸谷七段の初めてのタイトル戦、
初めての海外、初めてのハワイ。
こっちはまだ眠いところなんですけれでも、対局現場は1時半です。
お昼休憩明けで第4コーナーを回ったところ。
ここからはもう一気に休憩無しでゴールまでいきますから。
でもこっちは眠いと。このテンションの差はどうしましょうかねえ。

藤井九段も竜王戦でニューヨークで対局したことがありますが、
「日々時差ぼけみたいなものなので特に問題はなかった。それがよかったかな?」

封じ手について
対局室は封じ手しろという雰囲気がある。5分くらいが限界ですよ。
谷川先生がいるなかで30分考えたのはすごいですよ。
封じ手の▲3六歩は普通の手。
30分オーバーするまで考えたんだからもっと普通で無い手なのかと思った。
どうしても▲9九玉が指したかったんですよ。ノータイムでばしっと。
飯野女流「控え室はあまりその手は検討されてなかったみたいですけど」
藤井九段「それはハワイのせいですよ。大丈夫?
これは角換わり指す人なら一目ですよ。指さない私でも一目です」
昨日の封じ手から▲4五歩までは軽く想定できるので、
糸谷七段は予定通りなはずで、これでいけると思っている。
森内竜王の方からはまあまあしょうがない。森内竜王から変化する手はないから。
糸谷七段がこの局面を選んだ。
糸谷七段の手番で昼食休憩に入たのはお得な時間。

そして後手の端攻めから先手玉が頓死する手順を何通りか解説した後、
藤井九段「形勢はだからよくわからない(キリッ」

さきほど▲9九玉が指したかったから選んだと言っていた藤井九段ですが、
森内竜王の端攻めで糸谷七段の王様が9九から8八に引っ張り出され、
藤井九段「あれ?こうなってみると当初の構想とは違うんじゃないかな」
ponanzaの評価値が先手-79と表示され、
藤井九段「互角です。よかったですね。互角が平和ですからね」
その後ponanzaの読み筋が表示され、
後手から攻める手段がたくさんあるのに先手が手抜きで攻める手順が表示され、
藤井九段「人の気持ちを考えてみなさいよー。できないよこんなの」

この局面は千日手や持将棋もありえるとのことで、
藤井九段「後手が木村さんじゃなくてよかったです。
木村さんはなんかもう狙ってるでしょう?持将棋を狙うってなんか嫌でしょう?」
藤井九段は奨励会時代までさかのぼらないと持将棋は無いらしい。
竜王戦は台湾での羽生竜王対阿部七段が2回千日手で終了、
谷川竜王対森下卓六段がタイで持将棋をしていて、
海外対局といえども油断はできません。

リレー質問
富岡八段から藤井九段へ
藤井さんが最近見た、いい風景を教えてください。
実は昨日見てたんですよ放送で。富岡さんがその質問を出すところを。
それでその際に山口さんが、私は大阪のUSJに行った話をしてた。
行ったんですよ今年。子供の夏休み。USJ。
それでその話をふったんだと思うんですけど。
私は富岡さんみたいにアウトドア派ではないんで、
旅行といえばUSJやディズニーランド。今年に限って込んでるのに行くというね。
飯野女流「どうでしたか?」
藤井九段「込んでましたよ」
でもさすが、行ってよかったですよ。
元々券を購入して、並ぶの大変なんで、
それほど待たずに入れるのを用意していきました。
一歩足を踏み入れると違う世界が広がる。ほんとその世界に入れるというか。
年間パスポート結構安いんですよ
飯野女流「先生絶叫系は乗れるんですか」
藤井九段「いきなり乗ったら胃が上昇する感じになっちゃった」

山口女流から飯野女流へ
最近姪っ子さんが生まれたという話をききました。
ご家族のエピソードで面白いもの。飯野七段のかわいいエピソードも。
※飯野七段は飯野女流の父親で、かつ師匠でもあります。
そうなんです。姉が結婚して、最近赤ちゃんが生まれて。
いやもうかわいくてかわいくて。今4ヶ月です。
ちょっと前までずっとうちにいたんです。家族みんなでれんでれんで。
モバイルコラムにも書きましたが、ちーちゃんって呼んでるんですが手をグーにしていて、
師匠がそれにジャンケンを挑みに行くんですけどずっとチョキを出すんですよ。
それで負けましたって言ってるんです。
最近はグーであいこになってる。パーだせば勝てるよって教えてるんですけど。
藤井九段「勝負師なんですけど孫には勝てないんですね」
飯野女流「あまり師弟関係が成り立ってないです」

かわいいエピソード
二人で連盟まで歩いてた時に、道中で冗談いいながら楽しく歩いてたら、
今はこれでいいけど連盟に入ったら師弟関係だからねと言われたんですが、
冗談が止まらなくなってしまって、
連盟に入ったり出たりして、今は師弟、今は親子と遊んでました。
飯野女流「エピソードはたくさんあるんですけど話せるエピソードはあまりなくて」
ずいぶん仲良しな父娘ですな…。

藤井九段曰く、和服は慣れてくれば10分くらいで着替えられるらしい。
糸谷七段は自分で着替えているみたいで、ちゃんと準備して偉いですねと褒めてました。
封じ手、封じ手開封、和服の着方、完璧な前夜祭のスピーチなど、
事前準備もばっちりのようでどこかが抜けてるキャラなんだろうか。

盤上では森内竜王が激しい順を選択。
藤井九段は解説後に「どっちがいいかはさっぱりわかりませんけど決着に向かってます」
ただし森内竜王は穏やかに行く手順も選択できたので、
森内竜王がこれでいいと思ったのか、こう行くしかないと思ったのかと藤井九段。

藤井九段は若手にソフトはこういう手を指摘してますけどと聞かれることはあるが、
自分では使っていないらしい。
ただし終盤の優勢になっているときの勝ち方は、
逆転を許さない勝ち方としては完璧だとのこと。
意外に優勢な方はいろんな勝ち方があるんだなと最近は思うようになったらしい。

日本時間の10時に対局場ではおやつタイム。
藤井九段「対局中のおやつは、局面にもよりますけどスイーツという感じじゃない。
コーヒーとか紅茶の方がむしろいいし、
スイーツよりもフルーツ、マンゴーとかの方が有難かったですね。
16年前はショートケーキとか食べてましたけどね」

藤井九段が初めて竜王戦にでたときと状況が似ていて親しみがあるらしい。
藤井九段は4組から、糸谷七段は3組から、初めての海外で、初めてのタイトル戦。
藤井九段は27歳で糸谷七段は26歳。
飯野女流「応援しちゃいますか?」
藤井九段「応援はしないけど。気持ちはわかるのかなーと思うけど性格が違うから」
藤井九段はいろいろ不安だったそうです。

藤井九段「初めての前夜祭で自分の言葉で話すなんでできませんよ。
普通は緊張してがば、がば、頑張って指しますくらいしかいえませんよ。
ただ本来糸谷さんは早指しだから早く指したいはずなんですよ。
とはいえ2日制の対局で、そうそう早指しはできないですよ。
1日目で終わっちゃったらまずいじゃないですか。
いくら2日制と言われても僕は早く指しますっていうのもあるかもしれませんが、
じっくり指しているあたりはお上品というか、礼儀正しいというか。
なかなかつかみ所がないですね」
飯野女流「藤井先生は糸谷七段とは対局がないんですね」
藤井九段「幸い、幸い。嫌ですよびしびしやられてね、早指しでやらたらね」

糸谷七段が席を頻繁に外していることについて、
藤井九段「昔は控え室に対局訪問があった。今はそういうのがなくなっちゃった。
入ってもよろしいですかと言って、そうすると中では検討している盤を崩して。
先輩なんかと話して。
森内さんとか羽生さんとかあまりそういうことしないんで、
自然にそういうのは無くなっちゃった」
なんて話している最中に席を外す糸谷七段。かなーり頻繁に席を外しています。

形勢アンケート
藤井九段「で、3番なんでしょ?」
飯野女流「にゃーって何ですか?」
藤井九段「え!?知らないの!?」
森内竜王のおやつはフルーツとの情報が来て、
藤井九段「40代はフルーツですよ」
森内竜王26.5%、糸谷七段31.9%、Nyaa41.5%。
藤井九段「3番が一番多いじゃないですか。正しいと思いますよ?」
飯野女流「藤井九段の形勢判断はどうですか?」
藤井九段「こういうのはちょっとねえ。にゃーなんですよ。
これから先手が攻めていくんですけど、後手も入玉含みで粘るんですよ。
勝ちきれるかと言われると、うーん。
攻めが一瞬途切れた時にごちゃごちゃした中で、
複雑になりかけると私はお手上げです。
寄せそうなんだけど先が長いとかだと私はやだですね。
割りとそうなりがちじゃないですか」

その後休憩になりましたが、
糸谷七段は待ちきれないぞという感じでばしっと王手飛車に角を打ちました。

形勢判断の引き角君を動かすように言われて、
藤井九段「私責任もてませんので、動かしません。互角です」
その後引き角君を下においてしまう新手筋も披露してました。
盤上では糸谷七段がぱ力強く自玉の嫌味を取り払い、
藤井九段「これは先手優勢でしょう」
と言って形勢判断の引き角君を糸谷七段の方に寄せました。
ところがponanzaの先手+160くらいとの評価値を見て、
形勢判断の引き角君を真ん中の方に戻しました。

ようやく詰め将棋の解答とプレゼント色紙の時間がとれ、
藤井九段の色紙はコメントから選んで「藤井システム」かっちょええ。

盤上では糸谷七段が飛車を見捨てて攻めかかる順を見送って、一旦飛車を逃げました。
藤井九段は見捨てて攻めかかる手はまずいんだなということで、
攻めかかるとまずいという手順を見つけて解説し、
形勢判断の引き角君を真ん中に戻します。
その後に表示されたponanzaの評価値は先手+41。
控え室は糸谷七段がいいとの検討に、
藤井九段「関西勢の検討は偏ってるかな?糸谷応援団だからね」
その後解説中にponanzaの評価値が先手-147になり、
藤井九段「こういうのがあるからね。解説しにくくてしょうがない。
先手ようやく一手勝ちコースが見えてきたと言いたいところだったのに」
ただponanzaの読み筋を見て、
表示されているよりも深い場所や表示されていない枝葉にあるponanzaの意図を、
すぐに見つけて解説してしまうのはさすがでした。

ここでハワイから佐藤九段がティロフォン
佐藤九段「こんばんはー」
藤井九段「こんにち…???」
佐藤九段「アロハーでしたか。
こちらの評判は糸谷さんが少し良さそうなきがするがはっきりしないという感じ。
先手が少し手厚そうだが、まだまだはっきりはしていない」
糸谷七段の感想について聞かれて佐藤九段
「タイトル戦も海外対局も封じても始めての初物尽くしで
緊張するかと思ったが、2日目に入ってからはマイペース。
封じ手は30分過ぎたので少し心配した」
飯野女流「糸谷七段が席を立っているときはどこにいるんですか」
佐藤九段「出て行く音しかきこえない。
隣の対局者控え室か、外に海があるのでどちらか。
現地は熱心なファンがいて、前々日から指導対局もしていた。
日本からのツアーの客、地元の小学生なんかもきてて盛り上がっている。
戦前は波長が合わないかなと思っていたが結構合っている。
検討陣の検討はほとんど当たってないけど、互角に推移しているので」
飯野女流「ハワイ楽しんでいますか?」
佐藤九段「今回は大阪から若手棋士がたくさんきていてみなさん楽しみながら…」
藤井九段「楽しんでばっかりじゃないですよね?」鋭い突っ込みである。
楽しんでばかりではないはずなんですけどね。
イベントはあるので真面目に仕事もしていますとのことでした。

波長が合わないと読み筋が合わないからわりと一方的な展開になりやすいらしいです。
この対局はバランスがとれている将棋になっているので、
第7局までいくでしょう。8局かもしれないですよ?とのこと。
普通は番勝負をしているうちに合ってきて、後半大熱戦という展開らしい。

藤井九段「まだ詰めろじゃないんで…(解説を進める)
あ、詰めろじゃないですか。まだ眠いのかな。言ってくださいよ」
藤井九段が▲5九歩を解説しているときに糸谷七段が▲5九歩。
藤井九段「言っといてよかった」

こういう攻めたり守ったり自由に手が選択できる勝負だと、結局は強い方が勝つらしい。
藤井九段「私は苦手なんですよ」
飯野女流「いやいやいや」
糸谷七段はため息をついたり時間を聞いたり頻繁に席を立ったり、結構動くタイプだ。
飯野女流「質問メールにいきますか」
藤井九段「このタイミングでですか?結構煮詰まってきてますよ?」

質問メール
先日初めて千駄ヶ谷の将棋会館に行きました。
本物の扇子や色紙、盤駒を眺めたり、小学生と大人たちが真剣に対局している姿や、
指導対局などをドアの向こうからこっそり眺めてました。
ニコニコで見た棋士が目の前いるというのに興奮しました。
ディナーは藤井先生のフレンチ。
シェフの方からお昼フルコースで遅刻事件を聞けてよかったです。
予約もなしにフルコースとかこのひと大物だと思ったらしいですよ。
好きなメニューは何ですか。
見る将棋ファン最近多いらしいですからね。
あの店はたまに行きますけど、あれ以来はフルコース食べてないです。
この番組はゆるいんでね。
少し遅れてもいいですよと言われたので、フルコースを頼みました。
もちろんスタッフもですよ?私だけの責任ではないんです(キリッ。
宣伝になってだいぶにぎわったみたい。
麺類はうどんでもそばでも好きです。ニューヨークもそばだった。パスタも好き。
対局はわりとパスタ多いですよ。
出前でパスタはないじゃないですか。でも前はあったんですよ。
今は出前の時はうどんとそばですね。

その間に手が進んだので解説に。
糸谷七段が優勢との解説の後に、形勢判断の引き角君を動かすように言われて、
藤井九段
「うごかして ひょうかちみたら またもどす
それでもいいかな」
しかしponanzaも先手+696の評価値。ここまできたらさすがにそうでしょう。

藤井九段「形勢はさすがに糸谷七段がいいでしょう。
しかし仮にですよ、私が対局者だったら…はぁー(ため息」
若い頃の羽生さん相手に竜王を防衛した実力者なんだから自信もってくだされ。

糸谷七段の王手に、同玉と同桂を解説後、ひふみんアイを見て、
藤井九段「逆から見ると同桂しかないじゃないですか」
そして森内竜王も同桂。ひふみんアイすごいじゃないですか。
しかし糸谷七段が確実に森内竜王の王様を寄せ、
藤井九段「必死じゃないですか」
森内竜王は残り1分まで考え△4六銀。
藤井九段「必死って言ったけど必死ではなかったですね。
でもponanzaはもう2000レベルなんじゃないですか?」
ponanzaは先手の+2756と表示。そして糸谷七段は席を外しました。
勝ちになって席を外すのは羽生さんみたいで冷静です。
ほどなく森内竜王が投了し、糸谷七段が初タイトル戦で初勝利となりました。

藤井九段の感想
いろいろありましたね。
振り駒で糸谷さんが先手で角換わりになった。
糸谷七段は居飛車同士だと角換わりか横歩で、矢倉や相掛かりはやらない。
先手でも後手でも、森内さんが避けなければ角換わりシリーズになる。
本局は4八飛車とまわったあとに2八飛車と戻るのが関心した。
普通はまわったらすぐ攻めるんだけど、
番勝負の1局目は先手後手がわからないので、研究も手探りになりがち。
むしろ後手をひいたときの方を研究するので第1局の先手はやりにくい。
しかし正体がわかっただけでいい。
用意した手はこうだったんですか、と聞いて、飛車を戻って、
森内さんは手の内を見せちゃったあげく、飛車を戻られ手待ちされてしまった。
森内さんははっきり用意した手を指す局面を避けられて、
その場で考えて指すしかなくなってしまった。
駆け引きがうまいんですよ。見事な駆け引きだった。
中盤の形勢はおそらくどちらにも針が触れていた。
海外対局ということを考えて、お互いはっきり悪い手もなく、
いい将棋で熱戦になったのはよかった。
次局は糸谷さんが一手損角換わりをやりますね。
森内さんも事前に一手損角換わりを自分自身で指していて、対策しているように見える。
シリーズ通してそのパターンが続くと思うので、
先手番で一手損角換わりを破れるかどうか。第2局はそこが見所。

初日は角換わり特有の手待ち合戦もありましたが、
七番勝負を見据えた駆け引きがそこにあったんですね。
序盤巧者の藤井九段は見るところが違います。
森内竜王が用意している局面を引き出して、
しれっと手待ちしてその奥にある研究手は避けるという、
糸谷七段は第1局の先手番としては十分満足な初日だったんですね。
初のタイトル戦なのにずいぶん大人な駆け引きです。
糸谷七段には、デビュー戦で橋本崇載八段(当時六段)に勝ち、
橋本八段に「強すぎる。怪物だ!」と言われたエピソードがありますが、
初のタイトル戦でも、その怪物ぶりを盤上盤外問わず発揮しています。
今日解説の藤井九段は初タイトル、初海外となった第10期竜王戦で、
谷川竜王を4連勝で下して竜王位を獲得しています。
糸谷七段がこのまま勢いに乗って連勝するのか、
森内竜王が先手番をキープするのか、第2局が待ち遠しいですね。

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広瀬八段の伝家の宝刀が炸裂

瞬殺に定評のある広瀬章人七段の3分切れ負け


2013年12月15日にニコニコ生放送で放送された第2回将棋ウォーズ棋神戦より、
広瀬章人八段(当時七段)の3分切れ負け将棋の動画です。
広瀬八段は2010年に四間飛車穴熊をひっさげて、
王位戦の挑戦者決定戦で羽生善治名人を倒し、
深浦康市王位から4勝2敗(2千日手)でタイトルを奪取しました。
その翌年は羽生二冠の挑戦を受けてフルセットの末敗れましたが、
その頃から居飛車の将棋が増えてオールラウンダーになり、
2013年度の順位戦B級1組を9勝3敗で昇級し、今年度からA級入りしています。
動画では久々?となる伝家の宝刀四間飛車穴熊から視聴者が引くような強さを見せ、
飯野愛女流1級(当時2級)も「すごいですね」以外言えなくなっています。
最後の広瀬八段の「詰ますかーこれは」で、
コメントが一瞬途切れ、視聴者が詰みがあるか考えているのがよくわかります。
その後の鮮やかな手順は強すぎて笑うしかないといった感じです。

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