今日行われた第61期王座戦第3局は、
挑戦者の中村六段が羽生王座に勝利し、2勝1敗としました。
王座戦は5戦なので、これでタイトル奪取に王手をかけたことになります。
今日のニコニコ生放送は解説が野月活貴七段、
聞き手が鈴木環那女流二段でした。
野月七段は午前中に現地に行き、
友人で角換わりのスペシャリストの西尾六段から話を聞いて予習をしてきたようで、
最初の角換わり講座からとても面白かったです。
野月七段は公式戦での角換わりは1度くらいしか指したことがないそうですが、
指し手の意味をわかりやすく解説してくれました。
また、今日は現地に、
サッカー元日本代表で現マリノスのアンバサダーを務める、
波戸康広さんが来ているとのことで、
サッカー界と将棋界の意外な繋がりも教えてくれました。
波戸さんについて調べたらこんな記事がありました。
そういえば日本サッカー協会名誉会長の川淵三郎さんも、
日本将棋連盟の非常勤理事ですね。
聞き手の鈴木女流二段は、
女流の仕事を全うするためにアナウンサー学校に通ったこともある棋士で、
言葉の聞き取りやすさや立ち振る舞いと、
結構いい加減な性格が表に出るところと両方あって面白かったです。
さて今日の将棋は角換わりでした。
後手の羽生王座の用意した対策は44手目に出て、
その時点で前例が1局しかないとのことです。
その前例は▲糸谷六段対△大平五段戦で、
太平五段はブログTwitterでそのことに触れています。
来年くらいにもう一度指そうとしていたとのことですが、
羽生さんに指されて一気にメジャーになってしまいましたね。
午後になると先手の中村六段が徐々に優位に立ち、
おやつも前回飲み物を頼まないでガトーショコラに苦戦したことを考慮して?
氷なしのアイスティーをチョコレートケーキとモンブランと共に頼むなど、
将棋の盤外でも絶妙な指し回し?を見せます。
途中羽生王座が巻き返しますが何とか逃げ切り、王座奪還に王手をかけました。
次の第4局は10月8日で、
ニコニコ生放送では解説が飯島栄治七段、聞き手が安食総子女流初段です。
まったりタイプの2人ですがどうなることやら。

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