棋士はカワイイ!

将棋と棋士の魅力を伝えたい!そんなブログです。 なんか難しそう、古くてださそう、そんな印象を吹っ飛ばす!
指すのではなく観戦ならば簡単で面白い!

豊川孝弘

将棋電王戦タッグマッチBブロックは西尾明六段ponanzaタッグが優勝

今日行われた将棋電王戦タッグマッチ2014、
1stRound Bブロックは、西尾六段が優勝し、10月12日の決勝トーナメントに進出しました。

解説は渡辺明二冠、豊川孝弘七段、聞き手は室谷由紀女流初段、熊倉紫野女流初段、
貞升南女流初段でした、
豊川七段「今日はコンピュータに慣れていそうな若手が多いので楽しみです」
室谷女流「竜王戦名人戦に次ぐ賞金規模の棋戦になるということで」
渡辺二冠「それはまだ何も決まってないからニャンとも言えない」
最初の組み合わせ抽選にて。
豊川七段「Eがいいんじゃないですか」
渡辺二冠「それさっき僕がリハーサルの時に教えた…」
船江五段が1番を引き、3回戦うが全部先手なEを選択。
「去年優勝した佐藤慎一さんがEだったのと、
あとひとつ理由があるんですけどそれは後で」
2番を引いた菅井五段「船江さんとやりたいからD」
3番の阿部四段
「うーん、えー、えーとじゃCで。対局時間が一番遅いんで早く帰りたくないから」
4番の西尾六段「選ぶところひとつしかないと思うんですけどBで」
最後の佐藤六段「うーんとどこにしようかな。僕もBでお願いします」軽くウケる。
豊川七段「菅井さんがすがすがしいDを選んだということで、驚きマンモスで」

1回戦
先手船江五段ツツカナVS後手菅井五段習甦
解説渡辺二冠・聞き手室谷女流
読み上げの熊倉女流が
「先手は菅井竜也五段、習甦のタッグです」と言って両対局者につっこまれる。
注目の戦型は菅井五段は2手目△8四歩で居飛車宣言。矢倉に。
渡辺二冠
「菅井五段が後手で矢倉模様は珍しい。
この形はここ20年くらいは先手がいいという結論で指されてなかった」
菅井五段が研究手△5五歩を出して戦いがスタート。
大盤解説のすぐ後ろで対局していることについて渡辺二冠。
「ここすぐ後ろで対局しているんですけど意外に聞こえているというか。
あと指し手の話とかで結構言う人がいるじゃないですか。
そうするとああそうなんだなあとか。
早指しだと解説でこういうのは取る一手とか言われるとああそうなのかなとか」
室谷女流
「取る一手とか言われると違う手を指したくなっちゃうんですけど私は」
渡辺二冠
「そういうひねくれた人もいるんですけど。
この手もあるとか言う解説の人もいるんですけど、
例えばこの局面だと銀が出る一手だから、
それはプロから見たらすぐわかるからその伏せ方は意味が無い。
はーこの手があるんですかーとか言われると、それは解説者は本当にそう思っている」
習甦ツツカナ共にほぼ同じ読み筋なことについて渡辺二冠
「ここで手が広くないということはもうどっちかがいいってことですね」
そういうもんなのかー。
評価値について渡辺二冠
「300点とかで優劣が両者一致したら厳しい。
人間同士だと一手ばったりとかあるんですが」
コンピュータの候補手について渡辺二冠
「対局席からこの(解説者用に両ソフトの候補手が映っている)モニター見れば、
(相手のコンピュータの候補手が)わかるんですよ。
僕眼鏡かければ1.5ですから多分見れるんですよ。
だから候補手については伏せて解説しも意味無いんじゃないですかね」
ソフトによって評価値が違うことについて渡辺二冠
「ソフトでも結構100点くらいの誤差は見る。200点だと多分どっちかのソフトが弱い」
船江五段が持ち駒の銀を打って菅井五段の角のにらみを受けた手について渡辺二冠
「このへんがタッグマッチっぽい手なんですよね。
普段は浮かんでも指しにくい手なんですが、ソフトと一致したら短時間で指せる」
評価値は習甦0、ツツカナ3とほぼ互角に。
後手矢倉で先攻できてこれなら菅井五段の研究手が実ったか。
千日手について渡辺二冠
「コンピュータは千日手は結構するんですよ。
人間は打開しようとするんですよ。もう1局指すのだるいから。
でも打開するとこれこれこうなって50点マイナスになりますよとか言われると、
そうなのかなあとなるんですよ」
盤上では後手の菅井五段が猛攻する展開に。
「ぱっと見先手ピンチですよね。これ人間だとどう受ければいいのか難しいから」
室谷女流「ここで形勢判断アンケートとか」
渡辺二冠「どうせニャンとも言えないに入れるんでしょみんな。
優勝予想とかでいいんじゃないですか?」
「先生予想は?」「6番じゃないですか?ニャンとも言えない」
6番が「にゃーん」になって渡辺二冠「もう、ばかにしやがってー。
今日のトーナメントは競馬でいうとどれも切れない。どれにもかけたくない」
アンケート結果は菅井五段14.5%、船江五段6.0%、阿部四段8.6%、西尾六段14.3%、
佐藤六段5.4%、にゃーん51.2%。
盤上では菅井五段の猛攻炸裂で船江五段に王手飛車取りがかかり、
習甦308、ツツカナ-268と差がつき始める。
渡辺二冠「普通はどっちかがミスをして形勢に差がつくんですけど、
この対局は菅井さんが上手くやってますよね。
コンピュータの手をただ採用するのではなく、自分の手も織り交ぜながらね」
船江五段の玉が詰んでもおかしくない局面になって渡辺二冠
「詰みなら詰みって出ますからね。そしたらその通り指せばいいだけだから」
渡辺二冠が多分詰むと言っていると、菅井習甦タッグも綺麗に詰まして勝利。
菅井五段「終盤はソフトは正確なのでそのへんうまく使えました」
船江五段「毎年毎年完敗で申し訳ない」
その後の感想戦は並べまくり符号言いまくりの楽しい感想戦になりました。
渡辺二冠「じゃあ、室谷さん。最後まとめよう」無茶ぶりである。

2回戦第1局
先手西尾六段ponanzaVS後手佐藤六段やねうら王
解説豊川七段・聞き手飯野女流
西尾六段が横歩を誘い、佐藤六段が乗る流れに。
豊川七段「西尾さん青野門下ですからいきなり取るいちで行きましたよ」
西尾六段は師匠の名前のついた横歩取り青野流に。

質問メール
解説者の先生はどのソフトとタッグを組みたいですか。
豊川七段はソフトを使わないらしい。
豊川七段「使うことはナイチンゲールで」
「沢田研二じゃないけど右手にやねうら王」絶口調である。
「佐藤六段は優勝したらかぶりものするとか聞いてますから」無茶ぶりである。
SSFについて
飯野女流「一度行くとファミリーになれるという話で」
豊川七段「飯野プロ行ったことありますか?ない?行かない方がいいですよー」
序盤から時間を使う佐藤六段と、
定跡手順なのですぐに指す西尾六段という対照的な展開に。
解説中に、名前を呼ぶと呼ばれた棋士の脳波が動くことを発見する豊川七段、
両対局者の名前を言って脳波の乱れを楽しむ。
飯野女流は第1局の記録をとっていて、
渡辺二冠の解説がすごく面白くて笑いをこらえるのが大変だったらしい。
飯野女流「これはまだ定跡なんですか?」
豊川七段「未知との遭遇スピルバーグ」
豊川七段の新格言「手が見えないときは聞き手に聞け」
振り飛車党の飯野女流に横歩の手を聞くとは鬼畜である。
豊川七段「佐藤六段の頭が真っ赤になってきましたよ。
昔米長先生の大事な対局で頭のてっぺんが真っ赤なのを見たことがある。
森内名人とかは見えないけど、ちょっと寂しい人は見える」
カメラが佐藤六段のアップに。
どちらを応援しているかアンケート、佐藤六段48.3%、西尾六段51.7%。
ponanzaの評価値は299だが、豊川七段は佐藤六段やねうら王持ちらしい。
持ち時間は西尾六段57分対佐藤六段28分といきなり大差に。
形勢アンケートは佐藤六段12.6%、西尾六段43.8%、どちらも持ちたくニャイ43.6%。
豊川七段「行きましたねー。成ります南と」記録の貞升南女流はやや笑い。新手か。
解説を進めた後にコンピュータの読み筋を確認する豊川七段。
「ニャンと。僕と同じ読み筋のコンピュータがいない。結構ショック」
しかし解説通りに進んでほっとしていました。
やねうら王の示す金を打っていく攻め筋に豊川七段
「重たい。小錦。見たことないですよーこんな攻め筋」
「会場の皆様こっちもって見たいという人は手を挙げて…おーーーさだはるー」
その後も攻めを着実に繋いで西尾六段の勝ち。豊川七段はおやじギャグ連発でした。

感想戦
佐藤六段「せっかくだから序盤からコンピュータの好きな形を目指そうと思ったが、
うまくいかずに悔いが残る戦いだった」
西尾六段「序盤はよく研究している形なので時間を使わなかった」
感想戦によると西尾六段が踏み込んで攻めに行った手は、
ponanzaではなく西尾六段の決断だったらしい。
決勝への意気込み
西尾六段「勝ちを狙って指していきたいと思います」

2回戦第2局
先手菅井習甦対後手阿部四段YSS
解説渡辺二冠・聞き手熊倉女流
質問メール
渡辺二冠の師匠の所司先生がアジア大会に出場していますが、そのことについて
中国将棋のことだと思うんですけど、まったくわかりません。
入門したときにちょっと教わったんですが、
一応やらせてみて強かったら対戦相手にはなるということで、
弟子には一度はやらせていると思う。
対局開始までのつなぎトークで立会人の豊川七段は既に笑っていました。

序盤3手目に菅井五段は▲1六歩と端歩を突いてさっそく揺さぶりにいき、
ゴキゲン中飛車に。
コンピュータの強くなる成長速度に渡辺二冠
「迷惑な話なんですけどねー。人生設計狂いましたよ」

質問メール
22日に出版された、渡辺明の思考:盤上盤外問答で、
コンピュータ将棋に対する率直な感想を教えてください。
迷惑な話なんすよ。これがね、なければ人生ばら色だったんですけど。
子供の頃に描いていた人生設計と違いますからね。
まったく予想…どうしちゃったんですか?(熊倉女流がつぼに入って爆笑していた)
自分がおじいちゃんになっても、わかんないわかんないコンピュータ将棋なんて、
って言ってるくらいがよかったんですけど。
ファンの方なんですかねえ、僕の。ありがたいですよねえ宣伝してくれて。

渡辺二冠
「2歩はニフティーになっちゃうからね」
「この手は重いですからね。小錦だっけ?」豊川ウィルスに感染してしまったか。
阿部四段は渡辺二冠が無難な手ならこれという解説通りの手を進める。

絶口調の渡辺二冠
「さっき控え室で話していたんですけど、
タブレットは1手しか出なくて10手後とかは出ないので、
席上から解説者用のモニターを覗き見するのが一番いいんじゃないかって」
評価値は習甦と比べるとYSSは悲観派の模様。
習甦+52、YSS-367とかになりました。
千日手になる変化もでてきて渡辺二冠
「千日手は持ち時間を30分にして指しなおしって書いてありますけど、
30分以上残っている場合は違うんですよね?何も書いてないけど。
多分立会人がマンモスって出てきて、
このまま指しなおしてくださいマンモスって言うんだと思いますよ」
どちらが有利かアンケート
阿部四段4.6%、菅井五段22.0%、
わからないので「渡辺明の思考:盤上盤外問答」を読みます73.3%。
菅井五段は攻める振り飛車な棋風という話で、
熊倉女流「渡辺先生も最近振り飛車を指されて」
渡辺二冠「攻めるんだけど決まらないみたいな…リアクション困ってるでしょ今」
豊川七段は渡辺二冠が奨励会時代に幹事だったらしく、
小学生だった頃の渡辺二冠は雷を落とされたことがあるらしい。

将棋は菅井五段が攻めを繋ぐ1回戦と同じような戦い方でじわじわリードを広げ、
阿部四段はジリ貧になり大差に。その後習甦は+9999と勝ちを確信。
詰むのかどうかという局面になり渡辺二冠「考えるかたまには自力で」
その後時間を残していた菅井五段が習甦に頼らずに詰みまで読みきり、
菅井五段の勝ちになりました。

感想戦
阿部四段「YSSは受ける将棋が得意なのですが、
手を選ぶのは自分なのでちょっとちぐはぐしたかなあ」
菅井五段「習甦が正確だった。攻める形を作って習甦に任せるという作戦がよかった」
すかさず菅井五段が手を選んだ局面をさくっと並べて、
「そう言いつつ本当は自分で考えてるんでしょ?」と突っ込む渡辺二冠。
コンピュータの手も結構見ながら解説してたんですねえ。
菅井五段は習甦がいい手を示すまでは自力で指して、
いい手が来たらその後は手を選択するという作戦の模様。
習甦に任せるモードのときは映画鑑賞みたいだったらしい。

決勝戦の意気込み
菅井五段「今みたいな作戦で習甦に任せられれば。
決勝戦くらいは自分のいい手を指したいなとも思うので頑張ります」

決勝戦
先手菅井五段習甦VS後手西尾六段ponanza
解説佐藤六段、船江五段、聞き手貞升女流初段
船江五段「菅井五段は僕に勝ったので優勝してほしい」
佐藤六段「西尾六段は僕に勝ったので優勝してほしい」
控え室では阿部四段が先ほどの対局の棋譜を並べていたらしい。

戦型予想
菅井五段は居飛車振り飛車両方指すので予想しにくい。西尾六段は基本居飛車。
佐藤六段「菅井五段が居飛車、振り飛車ときたので今度は居飛車」
船江五段「そんな普通に?」
タッグマッチについて
佐藤六段「情報がたくさん目に飛び込んできて、
豊川七段のおやじギャグもくるので大変だった」
船江五段「一度コンピュータにまかせると自分の手に戻ってこれなくなる」

聞き手の貞升女流が倉敷藤花挑戦者決定戦出場おめでとうということで一言。
貞升女流「山田女流は相居飛車はかなり強いので」
今まで1局しか対局がなく、大逆転勝ちだったとか。
「中継もされるし、運良くあがってきたなという印象が強いので、
なるようになるか、当たって砕けろの精神で頑張りたいと思います」

対局をしていて解説の声は結構聞こえてきたらしい。
佐藤六段「最初のトーナメント決めでは、
豊川さんのところじゃないところに入りたかった」
船江五段も渡辺二冠の解説が聞こえていた。
佐藤六段は序盤で苦しんでいたので結構聞こえてきたらしい。

菅井五段は準決勝と同じ3手目▲1六歩と変化球。
その後も居飛車か振り飛車かどっちつかずで手を進めました。
佐藤六段曰く習甦は居飛車より、ponanzaはオールラウンダー、
やねうら王は振り飛車よりらしい。
船江五段が振り飛車もあると言っているところで菅井五段が居飛車を表明。
船江五段「兄弟子をたててくれると思ったんですけど」苦笑いの菅井五段。
ponanzaの評価値は触れ幅が大きくて楽観派。習甦は結構慎重とのこと。

船江五段「二人とも完敗でしたね。
気がついたときには受けがなくなっていて知らない間に斬られてた。
痛みも感じなかった」
佐藤六段はすごい痛みを感じたらしい。
ツツカナは早繰り銀が大好き。やねうら王は腰掛け銀が大好き。
桂馬の頭をどう守ればいいかという解説から佐藤六段と船江五段のカツラトークになり、
記録と読み上げの熊倉飯野女流ペアが笑っていました。
盤上では菅井五段が長考の末、西尾六段の飛車を捕獲しにいく手を指すと、
その手に対して菅井五段の桂馬の利きに角を放つ西尾六段。
すごい応酬ですが、両ソフトとも同じ読みとのこと。
船江五段によると両者とも自分で結構指しているらしい。
船江五段は結構頼って指していて負かされたので後悔していました。
細かい折衝の後に菅井五段が手番を握って先攻。
ただし楽観派のponanzaは+200以上、慎重派の習甦は-200以下の評価値に。

佐藤六段は将棋は楽観派でしゃべりは悲観派。
「今日もまたすべるのかなーみたいな」
船江五段は将棋は悲観派でしゃべりは楽観派。
「変な手言っちゃってもアマチュアの方向けの解説なのでなんとかなるみたいな」
黒船江とコメントで突っ込まれていました。
難しい局面になって、自力で考えるとすると難しいと言っていたところで、
解説が渡辺二冠豊川七段と交代に。
菅井五段は角を自陣に打って我慢する手を選択。

貞升女流「このあたりで視聴者の方々にアンケートをとりましょうか」
渡辺二冠「ギロリ」
形勢判断アンケートは西尾六段13.4%、菅井五段9.3%、
分からないので10月から豊川先生の講座を見ます77.3%。
渡辺二冠「将棋の講座ですか?」容赦ない突っ込みである。
角を切る手順を解説する渡辺二冠
「きり…きり…」「桐山清澄で」ここで豊川七段が新手を炸裂。

質問メール
さきほどの渡辺二冠の豊川七段に怒られた奨励会エピソードを教えてください。
渡辺二冠が中一だったとき、
奨励会の研修合宿でお寺に行ったときに雑巾投げかなんかではしゃいでいた。
次やったら承知しないからなみたいな感じで怒られたらしい。
豊川七段「宮田敦史君は雑巾投げてたと思う」
渡辺二冠「お寺で雑巾投げはまずいっすよね」
貞升女流「私は雑巾投げとかはしてないと思う(キリッ」

どのような準備をして大一番にのぞむのか。
豊川七段は、
予定を立ててもその場の気分で変えたりしちゃうからあまり立てていかないらしい。
渡辺二冠もそんな特別準備をしているわけではないらしい。
そこでできるということは普段手を抜いてるということだから、理屈としては変とのこと。
倉敷藤花挑戦者決定戦が控えている貞升女流
「あまり気にせず勝ちたいと思いますけど周りからは結構言われて…」
「頑張れ!」「やめてくださいよー」

機材トラブルで対局が一時停止に。
「矢沢永吉になっちゃったわけですね」
「何ですかそれは」「時間よ止まれって…知らないですね…」

20日のタッグを見ていた渡辺二冠
「加藤九段と中村六段の対局で、
中村六段の銀が4五に出る前に既に加藤九段が4四歩と追い返していて爆笑した」
TSで見れるので是非。
どちらが優勢かを解説中に豊川七段「貞升さんは、とーかなあ」強引すぐる。
ponanza715、習甦0という評価値が分かれまくりな局面になりました。
しかしその後ソフトは西尾六段の勝勢との評価値になり、
秒読みで一手30秒となりましたが西尾六段が冷静に菅井玉を寄せ、
決勝トーナメント進出を決めました。

菅井五段
「始め不本意な展開かなと思った。
難しくなったかなと思ったが推奨手を指さなかったらすぐに悪くなった」
西尾六段
「全然急所がよくわかんなかった」

感想戦
西尾六段はponanzaが盤面を制圧するのが好きなので、それを目指したらしい。
だんだん押さえつけていくような指し方が得意なので、
そのような展開になるようにしたとのこと。
渡辺二冠
「この将棋難しすぎて。序盤が難しすぎましたね。
序盤がとにかく長くて、
中盤から駆け足になって見てる方もどうなっちゃんだという展開だった」

予選が終わって
西尾六段
「いや、ほんとにあのponanzaが強いソフトだったなあと。
自分の指したい手もいろいろさせた。最後はponanzaらしくうまく決められた」
菅井五段
「優勝したかった」
佐藤六段
「優勝した西尾さんはponanzaの良さをうまく引き出して。流石だなと思った。
僕は爪痕を残せなくて残念だった」
船江五段
「決勝戦を見てて二人は使い方も将棋も上手くて自分の力不足だった」
阿部四段
「去年は1回戦負けだったので1回戦は勝ちたかったんですけど、
自分の使い方や実力が足りなくて、決勝戦はレベルが高かった」
片上理事
「今日の方が土曜日に比べると若い棋士が中心で、
タブレット等をうまく使いこなして指してくれるのかなと思ったが、
その通りになってくれた。
決勝戦は自分の読みと違った手が出て、考えてみるとなるほどなと思った。
これからはこんな将棋になるのかなとも思った。
決勝戦はどちらが出てきても優勝候補になるのかなと思って見ていた」

土曜日の予選では森下卓九段がツツカナを操って決勝進出しました。
その時は序盤でリードを奪えば人間+コンピュータ相手に逆転はほぼ無いので、
いかに序盤で人間が考えてリードを奪うのかがポイントなのではないか、
「藤井さんが出れば必勝ですよ」by森下九段とのことでしたが、
今日決勝に勝ち残った西尾六段と菅井五段はコンピュータの特徴を掴んで、
コンピュータが力を発揮しやすい展開に持ち込むということを重視していました。
菅井五段は習甦が攻めが得意という特徴を掴み、
いかに攻撃態勢を作って習甦の力を引き出すかを重視し、
西尾六段はponanzaが盤面を制圧する展開が好きという特徴を掴み、
金銀を中段に打って習甦の攻め駒を刈りに行きました。
評価値も割れていて面白かったですが、
持ち時間が短いとponanzaが強いんだなあということと、
屋敷九段+ponanzaに勝った森下九段+ツツカナってすごい仕事をしたんだなあ、
とも思いました。
これで10月12日のFinalRoundは、
第1局が佐藤慎一四段・ponanza2013var対森下卓九段・ツツカナ、
第2局が西尾明六段・ponanza対久保利明九段・習甦となりました。
解説は深浦康市九段と佐藤天彦七段、聞き手が中村桃子女流初段、安食総子女流初段、
藤田綾女流初段、渡辺弥生女流初段です。
森下九段も西尾六段もコンピュータをうまく扱っている印象で、
佐藤四段と久保九段はかなり対策に迫られそうですが、はたしてどうなるか楽しみです。

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渡辺明の思考: 盤上盤外問答
渡辺明著
¥1,674






行ってきました京急将棋まつり

ひーとだかりー人だかりー。

そんなわけで京急将棋まつりに行ってきました。
開会式が10:45ということでだいたい10:40くらいに着いたのですが、
もう既にここが最後尾とか書いてあるプラカード掲げている人がいてびびりました。
どうも羽生さんのサイン会の抽選カードに並んでいる列と、
藤田女流の指導対局に並んでいる列だったようで、いやはや驚きです。
開会式では出演者の欄にはありませんが中村修九段が挨拶していて、
すべての対局の審判長とのこと。4日全部そうなんですねきっと。
その後も中村九段は取材を受けていましたが、
出番がきて司会の鈴木女流に
「中村修さま。いらっしゃいましたらステージまでお越しください」
と迷子のアナウンスみたいに言われてました。かわいそうすぎる。

11:00から豊川七段と上野五段の席上対局と、
一般参加の将棋大会でしたが、将棋大会はA級(三段以上)が53人、
B級(二段以下)が78人と結構な人数が参加していて、
席上対局も100人くらいが見ているといった状態でした。
他にも指導対局があるので最初から200人オーバーという大盛況でした。
席上対局は解説永瀬六段で聞き手が貞升女流、
みんなで決める次の一手という題名がついていましたが、
これは対局者、解説者、お客さんそれぞれ手を考えて、
3種類の中からお客さんの多数決で決めるということだったようです。
将棋は豊川七段が横歩取り模様から取らずに飛車を下げるという力戦で、
お客さんが手を言うのはちょっと厳しかったです。
ですが上野五段が穏やかに行くか激しく行くか変化球で行くかという選択肢のところでは、
多数のお客さんが激しく行けと手を挙げて、
その後の展開もなかなか盛り上がりました。上野五段攻め切って勝ったし。

昼食は10階がレストランということで覗いてきましたが、
あんな綺麗なとこにおっさん一人じゃじゃアウェイ感がぱねぇ、
ということで地下1階の食事エリアでラーメン。
京急が初めてだったのと方向音痴が重なってプチ迷子になりました。
エスカレーターが3個くらいあるんすよ!
さっきエスカレーター見たなと思って違う道に進んでどんどん迷子になりました。
エスカレーターとは違うものを目印にしましょう。

午後は羽生さんの出番まで京急をぶらぶら。
お茶屋さんで「一二三」というお茶が売っていてずるいよずるいよと心で叫びつつ購入。
その後催事場に戻るとものすごい人数の行列ができていて、
どうも羽生さんのサイン会の抽選に260人が並んでいる状態だったようです。まじぱねぇ。
羽生さんのトークショーでは300人くらいの人だかりになりました。まじやべぇ。
羽生さんは小学校2年生から将棋道場に通いましたが、
最初の2ヶ月くらいはほとんど勝てなかったとのこと。
勝って嬉しいから続いたというよりは将棋が面白くて続いたということなのでしょう。
また、ちびっこからおじいちゃんは将棋が強かったのかという質問には、
おじいちゃんはアウトドア派で将棋は教わらなかったとのこと。
質問したちびっこのおじいちゃんは孫相手に勝ちまくっているのかもしれない。

女流対局では藤田女流対貞升女流の予定でしたが、
2日後に公式戦で対局するということで、
急遽鈴木女流対藤田女流の対局になりました。
聞き手が貞升女流になりましたが、解説の上野五段が
「貞升さんならどう指しますか?あ、こういうこと聞いちゃだめなんだ?」
と、いつもとちょっと変わった解説会に。
将棋は先手の藤田女流の三間飛車に鈴木女流の穴熊となり、
飛車角総交換の大捌きになったかと思ったら、
一瞬で鈴木女流が藤田女流の王様を即詰みにしてしまいました。
即詰みルートに入ってからの鈴木女流のノータイム指しが怖かったです。
ちなみに感想戦は…。
鈴木女流「穏やかな棋風ってそれ褒めてないでしょー」
貞升女流「私そんな性格悪くないんでー」
上野五段「早くここから離れたい」

今日のメインイベントは羽生名人対永瀬六段の席上対局でした。
解説は豊川七段で聞き手が藤田女流と超豪華布陣です。
豊川七段「みなさん今日の最後、ファイナル、大鳥圭介」
永瀬六段といえば千日手が多いことでも有名ですが、
今日の将棋も相矢倉から羽生名人が攻撃を仕掛けて永瀬玉周辺で千日手模様になり、
永瀬六段のカウンターと思ったら羽生玉周辺で千日手模様になり、
感想戦で別の変化を掘り下げたら千日手模様になり、
今日は永瀬六段の千日手デーでした。
しかし席上対局では永瀬玉周辺の千日手は羽生名人が打開し、
羽生玉周辺の千日手模様は永瀬六段が打開し、結果永瀬六段が攻め切って勝利!
永瀬六段の角のただ捨てからの猛攻がかっこよく決まりました。

私は観る方での将棋イベントは初参加でしたが、
席上対局を見ているのはやっぱり面白いですね。
永瀬貞升コンビは、
豊川藤田コンビは豊川七段が遅刻して、
藤田女流が名人戦の解説を1人でしなければならなくなって困ってたなーとか、
そんなことも思いつつ観てました。

明日は将棋大会に級位者クラスもあるので、指す方でも楽しんできたいと思います。

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決断力
羽生善治著
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豊川七段のおやじギャグ人気ランキング

ニフティ、テレビ出演とオヤジギャグの話


今年の5月20日におこなわれた第72期名人戦第4局の初日、
豊川孝弘七段と藤田綾女流初段がニコニコ生放送で解説したときの動画です。
この日は豊川七段が電車が遅れた影響で遅刻して、
最初は藤田女流が名人戦の解説を一人でやる羽目になったり、
豊川七段が映画の出演に誘われたり、面白い放送になりました。
動画では豊川七段のおやじギャグ人気投票ということで、
代表的な?おやじギャグ8個+その他でアンケートになりました。

1位 両取りーヘップバーン28.8%
2位 難解ホークス20.6%
3位 同飛車大学17.3%
4位 青野とるいち12.6%
5位 間に合わじ仁茂8.6%
6位 味よし道夫4.5%
7位 取ればービーバック2.3%
8位 コマネチ1.6%
※その他3.6%

両取りーヘップバーンは指導対局で女性受けがいいということでお勧めです。

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将棋指し57人の日常
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豊川七段が女王を決める対局を解説

(将棋) 矢内理絵子 × 甲斐智美 (解説:豊川孝弘六段)


2008年に争われた第1回マイナビ女子オープン決勝5番勝負、
矢内理絵子女流名人対甲斐智美女流二段の対局を、
おやじギャグ王の豊川孝弘七段と鈴木環那女流二段が解説する動画です。
この時は初代女王を決めるということで、
トーナメントの決勝戦まで勝ち残った二名による5番勝負になり、
矢内女流名人が女王のタイトルも獲得して二冠となりました。
マイナビ女子オープンは他のタイトルと比べると少し変わった棋戦で、
女性アマチュア選手枠、予備予選「チャレンジマッチ」、
勝利者インタビューをYoutubeで公開、
個人法人問わずスポンサーを募集して相撲のように各対局で懸賞金を出せる、
前年度ベスト4以外は例えタイトルホルダーでも予選からの出場、
といった特徴があります。
また、初代女王を獲得した矢内女流は、
就位式で桂由美デザインのパリ・オートクチュールコレクションのドレスと、
フォーエバーマーク・ダイヤモンド総計10.17カラットのティアラと、
かなりゴージャスな出で立ちで登場となりました。
 
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2000万相当!のティアラらしい。やばい。

さて動画では豊川七段がちょいちょい繰り出すおやじギャグに、
鈴木女流が手抜きで局面を進めるという、
豊川七段にとってはいつも通り?の解説動画になりました。

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渡辺二冠と佐藤七段はチャット仲間だった

第60期王座戦を振返る


渡辺明王座に羽生善治二冠が挑戦した2012年の第60期王座戦の、
ニコニコ生放送のまとめ動画です。
最初に質問メールで取り上げられていますが、
第1局に向かう渡辺王座はこんな言葉を残していました。

妻の小言。より「王座戦

「ニコ生でとよぴー(豊川七段)の親父ギャグが1日聞けるから」

そう言い残して旦那は王座戦に向かった。
1日将棋を指し続けるよりも、1日親父ギャグを言い続ける方が大変だろう。
明日はとよぴーを応援しよう。


この後渡辺王座は後手番で羽生二冠に競り勝ち、第1局を制しました。
この時の王座戦は第4局の羽生二冠の△6六銀が有名で、
解説の浦野真彦八段が「えー?何それ?」と叫んでいましたが、
第2局も羽生二冠だけ指す手がなくなってしまい、
△9二玉、△8二玉という往復を3回やって、4回目の△9二玉に渡辺王座が攻め込む、
という展開なのに羽生二冠が勝ってしまったり、
第3局も渡辺王座が序盤早々桂馬で銀の両取りに成功し、銀桂交換の駒得をしたのに、
何故か直後に羽生二冠が優勢を築いてそのまま押し切ってしまったり、
両者充実していてよくわからない手が飛び出して、見ごたえのある大熱戦でした。
個人的には渡辺王座と佐藤天彦七段の、
ネット将棋で知り合って顔は見たこと無かったけどチャットでいろんな話をした、
という馴れ初め話が面白かったです。
当時佐藤七段は福岡在住で渡辺王座が東京在住、
佐藤七段の師匠の中田功七段も東京ということで、
ネット将棋とチャットを通じて稽古してもらってたというのは、
なかなか新時代の師弟関係ですね。
佐藤七段は2001年に初段、2002年に三段なので、21世紀の新しい形かもしれません。

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