棋士はカワイイ!

将棋と棋士の魅力を伝えたい!そんなブログです。 なんか難しそう、古くてださそう、そんな印象を吹っ飛ばす!
指すのではなく観戦ならば簡単で面白い!

藤井猛

電王戦FINAL最終局はまさかの結末に!

2勝2敗で迎えた電王戦FINAL第5局、阿久津主税八段対AWAKEの対局は、
阿久津八段が勝利して人間側の3勝2敗に終わりました。

タイムシフトで視聴できます。

いやあ今日は思いも寄らない展開になりました。
以前電王AWAKEに勝てたら100万円という企画で、
AWAKEに悪手を指させる順で山口直哉さんが100万円をゲットしているのですが、
阿久津八段も同様の意図の手順で指し進めました。
そして…

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あ、やった。
後手の△2八角が悪手で、手数がかかるものの角を捕獲できる順があります。
さらに…

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巨瀬さん「ここで投了します」
終わってもーた。

河口俊彦著「盤上の人生 盤外の勝負」より

十数年前だったか、評論家で将棋ファンだった石堂淑郎さんが、
羽生、佐藤、森内など「新人類棋士」(懐かしい言葉だ)と言われた青年達を
「彼等は人生の挫折というものを知らない。
筋のない竹みたいな人生で、見ていておもしろくない」と言っていた。
A級から落ちたなどは、挫折というほどのものではない。
しかし佐藤のような負けを知らない人にとっては、大ショックだったろう。
棋士人生も下降トレンドに入ったか、と感じたかもしれない。
だが、さっきも言ったようにこの人はモノが違った。
B級1組には一年いただけですぐA級に戻り、二十四年の春には、
王将戦で久保利明を四勝一敗で破り、王将位を奪った。
こうなってみると、佐藤の内面で、節が一つ出来た、と言うことになるのだろう。
森内の十一連敗からの立ち直りにも同じことが言える。
だから佐藤もまたこれからが楽しみだが、
この人の将来には、羽生、森内と違う面が見えてくる。
棋士仲間から信望が絶大なため、早くも将来の会長という声が出ていて、
恐らく何年か後には会長になるだろう。
そこでまた節が一つ出来て、大山が会長になって変わったのと同じように、
新しい佐藤康光が生まれるはずだ。


阿久津八段はシャープな将棋や、指したい手を指して勝つタイプと評されますが、
電王戦第5局のPVを見てもわかるように将棋も生き方もかっこつけタイプなんですね。
その阿久津八段がA級順位戦で全敗した後の対局で、
勝っても賛否両論、負けたら批難轟々という、らしくない戦型にあえて挑んだのを見て、
私は故河口俊彦八段の上記の内容を思い出し、
阿久津八段も節を作って新しい阿久津八段になるのだろうと思いましたし、
その最初の対局を生で見れてラッキーだと思っていました。
なので巨瀬さんの気持ちもわからなくもないですけど、投了は残念でした。

将棋世界2015年3月号より プロ編入試験を受ける直前の今泉さんの話

三段リーグのことは今も上手く言葉に出来ないです。
言葉にしようとすると、まだ割り切れていないんやなと思います。
自分の嫌な部分をほじくり返しているような気がして……。
もう終わったことなんやからって蓋を閉じていても、パカッと開けると、
またコレを掘るん?ってなるんです。僕は甘かった。
結局、甘いから四段になれなかったんです。
三段はみんな三段になるだけの実力はあるわけですから。
甘い、という言葉はいつも自分に返ってくる。痛いんです。
自分の言葉に自分がやられてしまう。


名人戦第1局を解説していた森下九段も、
奨励会の話になると言葉がなかなか出てこなかったです。
巨瀬さんにも奨励会、プロ棋士、AWAKE、電王戦に対する思い入れがあって、
投了ということになったのでしょう。

そんなわけで終わってしまったのですが、
もしAWAKEが△2八角を指さなかったらということで、
AWAKE側を永瀬六段が指し継ぐエキシビジョンマッチになりました。

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この後永瀬六段が普通に勝ちに行って盛り上がりました。
このまますんなり阿久津八段が勝ってめでたしめでたし、
という展開を全力で否定する鬼軍曹でした。
対局自体は阿久津八段が劣勢をひっくり返してかっこよく勝ったんですけどね。

伊藤さん
直接これの役に立つとかって正直考えてないんですよ
それはたぶん他の人も一緒だと思うんですけど

保木さん
誰かが役立ててくれるだろうくらい

伊藤さん
だいたい理系の人間ってね
自分のやってる事が人に理解されないのはですね
もう慣れてるんで


Puella αの開発者である伊藤さんと、
Bonanzaの開発者である保木さんの言葉を抜き出したものです。
その研究が役に立つかどうかは他人が勝手に決めるもんだと言ってますね。

対局後の記者会見で巨瀬さんが、
「プロが勝たなければいけないのは確かなのですが、面白いと思ってもらわないと」
と述べています。
しかし、面白いと思うかどうかは視聴者が勝手に決めるので、
投了するのは巨瀬さんの勝手ですが、
「今日の指し方はそれを否定するような指し方だ」
は無いんじゃないのと思いました。
△2八角を見て上記のように思う私のような変人もいるんだよ。
巨瀬さんは職業がエンターテイナーじゃないから投了までは納得できますし、
△2八角とかつまんねと視聴者が言うのは勝手ですけど、
ルールを呑んで参加した出演者のあんたが言う?と思いました。
そのおかげで最後の記者会見は開発者五者五様に、
気配り九段の阿久津八段という面白会見でしたけど。

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王将戦第5局は渡辺王将が制して防衛に王手

辺明王将に郷田真隆九段が挑む第64期王将戦七番勝負第5局は、
先手の渡辺王将が勝利し、3勝2敗と防衛に王手をかけました。

ニコニコ生放送では9時から、解説に藤井猛九段、
聞き手に本田小百合女流三段で大盤解説会が始まりました。

本田女流「封じ手は何でしょうか」
藤井九段「封じ手ですか?角を動かすんじゃないでしょうか」
それは知ってます(笑)。

注目の封じ手は▲4六角でした。
藤井九段「ちょっと候補としては1番人気ではないですね。
まあなるほどという手ですね」
本田女流「次の手はすぐに指す感じなんですか?」
藤井九段「指す場合と指さない場合がありますけど、
一手くらいは指してね、指さないでじっとしてるのは嫌でしょ。
これで動かないと困りますよね解説もね」
本田女流「候補手というのは何になりますか」
藤井九段「まあじっと金を上がっておく…うーんでもここだと金が動かしにくいですし、
ここに引けるなら引きたいなという場所なので、
後手としてもおだやかにはできないなという手なんです。
もしかしてこのまま長考に…、となるとカメラこのままで私たち出られないと。
午前中出られないですね。
最初の5分くらいは関係者が多数いるので、
仮に指したくても指さないということもありますね」

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藤井九段「朝からこの姿勢は珍しいですね」

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おはようございます。

藤井九段「こちらも朝です。私は朝眠いんで」
本田女流「もう対局白熱してるじゃないですか」

アンケート佐渡に行ったことは?
あります14.2%、ないです85.8%。
コメントによると砂金採りやたらい船に乗るとかができるらしいです。

封じ手の△6三歩について
藤井九段「これを指したくてこの戦型を進めた、という感じではないですね」
昨日の所司七段同様後手の狙いがわからないとのこと。

リレー質問
所司七段から藤井九段へ
藤井システムはすばらしいです。
今一度どのようにその着想を得たのかを教えてください。
藤井九段「なかなか答えにくい質問ですよね。私も所司先生の本で勉強しました。
四間飛車ってよくわかってなかったんですよ。
奨励会の時はあんまりわからなかったです。
所司先生の本は有難いことに候補手がいっぱい書いてあって、
定跡本で基本を教えてもらいました。
まあ所司さんの影響ですか?
四間飛車は一番本格的だと言われてたので、
長くプロとして使える戦法ということで指そうと思った次第ですね。
勉強しましたよ急戦も、でも本が無いとわからないですよね。本があってよかったです。
穴熊なんてたいしたことないです本当は。本来は。
ただ全体の戦術として優れている。囲いだけだとたいしたことない」
本田女流「先生せっかくなんで1時間くらいやっても大丈夫ですよ」

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例えばこれで先手の番なんです。
居飛車対振り飛車は角の位置が違うんですね。
振り飛車側は▲2四歩と切らせないようにどうするかということがテーマで、
普通は角で受けます。
本来大駒は攻め駒。本来は不安定なんです。
その変わり他の駒をすべて守りにできる。うまくいけば話が上手い。
ある程度角でカバーできれば大きいです。
角がすべて。角が問題。飛車は大丈夫。角が命。

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居飛車はまったく逆で、角は玉のそばにいる。
居飛車も角が問題で、正直に言うと邪魔。角がいるせいで玉の動きが邪魔。
同じように角を配置しようとすると、
振り飛車は角を1手で3三に持ってこれるんですけど、
居飛車は何手もかけて3七に持ってこないといけないので、手損になるんです。
振り飛車のほうが先に活用できます。
居飛車は角を動かすと手損だし、動かさないと負担だしということだったんです。
ところが穴熊にすると角の負担が軽くなる。これが全然違う。

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振り飛車側の角が迫力がなくなってしまうんです。
組ませて勝つのもいいんですが、飽きるんですよ。穴熊指す人ずっとやってるでしょ。
来る日も来る日も穴熊だとあーまたこれかと。
棒銀左美濃穴熊とかローテーションでこられればいいんですけど、
穴熊穴熊穴熊とくるんですよ。指してて楽しくないんです。
居玉で攻めるのはそこまで偉大でもないです。
玉を7一玉に置いたままで攻める、という着想の方が偉大です。
8二に囲わないといけないという先入観がすごくあって、
それを7一にして、矢倉でも囲いに入らない方がいいという場合もあるじゃないですか、
それが振り飛車にも来たというね。
今思えば縛られてたんですね。1個下げたのが歴史的大発見です。
7一玉型で指す人もいたのに、8二で戦う人がほとんどだったんです。
7一の方が8二よりもいいというのがね、この一歩が」
本田女流「先生が指された頃は先手はどう指してきましたか?」
藤井九段「7一にいたら攻めてきましたよ。鼻息荒く。6二は危険です。
私が奨励会員の頃は棋士は8二で戦ってましたよ。
奨励会員はみんな7一で戦ってました。だから私も真似したほうなんです」
本田女流「藤井矢倉は?」
藤井九段「藤井矢倉はもともと本日の立会人の田中先生の得意戦法です。
田中先生が早囲いを中心としたスピーディな矢倉を指していて、
羽生さんやら森内さんやらみんなやってました。
A級の先生は旧式の矢倉をやってました。
見てるとどうもスピーディな方が勝ってて、練習ではよく指してました。
僕が10代の頃は戦法の革命が、あったんですよそういう時代が。
僕も奨励会にいたんで影響を受けたんです。
昔の人は序盤で得して将棋を勝とうなんて、将棋がちっちゃいって言うんです。
こぶしの力比べで勝つのが本物という時代で、
勉強しないで酒飲んでて勝つという時代でした。
ちゃんと研究して序盤からしっかりさすほうがいい、
というちょうど時代の分かれ目だったんです、僕が奨励会の頃は」
本田女流「藤井先生が矢倉を指したのは驚きました」
藤井九段「驚いたでしょ?藤井矢倉。もうなくなっちゃいましたけどね。
でも今は羽生さんが中飛車やったって何も言われないじゃないですか。
振り飛車党が矢倉やっても驚くんじゃないってことですね。
当時は居飛車党転向か、とか書いてあったので、
矢倉もさす振り飛車党ですと答えていました。
でも居飛車党になろうかなというのがきっかけだったんです。
当時は勝率が3割くらいしかなくて、同じ振り飛車党の鈴木さんも不調で、
2人で対談する機会があったときに、
居飛車やっても3割なら勝てるよね?っていう話になったんです。
だからというんで居飛車やっても関係ないじゃん、多分3割勝てるよということで。
1時期は矢倉で7割くらい勝ちました。ビギナーズラックです。
矢倉はさっき言った予備知識があって、修行時代の蓄積があったので。
こないだ鈴木大介君が横歩取りやってましたけど、
まあ今の時代はみんななんでもやる時代です」

安食女流から本田女流へ
最近よく作る得意料理を教えてください。
本田女流「得意戦法ではなく得意料理ですか」
藤井九段「料理はよく作るんですか?」
本田女流「よく作りますね、あまり外食をしないので。
時間はあまりかけないですね。雑に。
結婚して、相手の方が、男性の方はお肉とか好きじゃないですか。
カレー、ハンバーグとか定番のものが好きなので、
あとはちょっと健康のために豆腐ハンバーグとか。
野菜もバランスよくということでサラダとか、
スープはあまり作らないので、だんなさんがあまり野菜好きじゃないみたいなので。
得意料理はあんまりないんですけど」
藤井九段「納豆ってでましたよ」
本田女流「水戸だからですか。もちろん納豆も使いますよ。
厚揚げの中に納豆を入れて焼いたり、納豆のピザみたいな感じにしたり、
我が家は納豆は常時置いてありますよ。
夕飯毎日作るんですけど、何作ればいいか悩むんですよね。みなさん何かありますか」
藤井九段「どの家庭でも今日は何しようとか困ってるんですよね」
本田女流「昨日はカレー作ったんですよねキーマカレー。
仕事が続くのでカレーでこれで食べといてくださいという感じで。
先生は何が一番好きですか。奥様の手料理で」
藤井九段「鳥手羽を生姜で甘く煮立てたやつが好きです。
あとは鳥の手羽先をむしゃむしゃ食べるのが好きですね」
本田女流「先生コーヒー好きなんですよね。じぶんでひいて」
藤井九段「朝は時間かかるので夜ですね。朝はインスタントで。
コーヒーもね、10代とか20代前半の頃はコーヒーなんて興味なかったんですよ。
あ、この豆はなんてこだわりはないです。
飲みなれてくるとコーヒーじゃないと物足りなくなりますね。
食事をしたらコーヒーを1杯欲しいところです」
本田女流「対局中はコーヒーですか?」
藤井九段「対局中はお茶です。連盟の。ほうじ茶かな。
関西は緑茶なんですよね。すごく時間かけて丁寧に作ってくれるんです。
東京は適当にばーばーばーと、超熱いときもあるしぬるいときもあるし」
連盟はそば茶ブームで売り切れてたりするらしい。
多分がんがん飲むとウーロン茶とかは負担がかかるんじゃないですかとのこと。

ここまで1時間8分で郷田九段は一向に指す気配なし。ということで休憩に。
休憩中に郷田九段は△7五歩。▲同歩に△2七角。

藤井九段「休憩中に進んだでしょ?
これでまた次の休憩まで指されないんじゃないですか?」
△2七角が決断の一手らしく、この角を取りに行こうとしたら、
詰み周辺まで考えないといけないとのこと。
藤井九段「相手が1時間考えたから、
自分も1時間考えてもいいかなとなるんじゃないですか」
そして初手から解説に。
藤井九段「今日角換わりじゃ私としてもつらいところでね」
といいつつ昭和の初期からの角換わりの変遷を解説する藤井九段。

質問メール
渡辺王将はゆるキャラが好きなことで有名ですが、
藤井先生とゆるキャラ談義に花を咲かせることはありますか。
また、藤井先生のぐんまちゃんが優勝しましたが、コメントをお願いします。
藤井九段「毎年優勝を有力視されていたんですけれど、
ぐんまちゃんはゆるきゃらブームがくるはるか前から、小学校の頃からあったんですよ
かなり先を行ってたんです群馬は(キリッ」
本田女流「渡辺王将がお好きですよね」
藤井九段「最近タイトル戦で現地いくとゆるきゃらが迎えてくれるのが結構ありますよ。
水戸はどうですか?」
本田女流「みとちゃんというのがいるんですけど、最近はねばーる君がいます。
目とかぱちぱちしたりしゃべったり、是非お会いしたいなと思うんですけれども」
コメントで将棋界にも何かゆるきゃらを…でひきかくくんが流れて、
本田女流「飯島七段が自分で着るとか、あ、着るって言っちゃいけないか」
中の人はいない方向でお願いします。

昨年の夏に水戸市で開催された将棋イベントで、
お二人に写真を撮ってもらったり、サインを頂いたりした者です。
その中で藤井先生は納豆や梅干が苦手と話していましたが、本当ですか。
また、好きなもの、ゲンを担ぐ食べ物などあれば教えてください。
明後日マラソン大会があるので、参考にしたいと思います。
本田女流「毎年夏にあの将棋まつりさせていただいてるんですけれども、
去年は藤井先生にお越しくださいまして、
確か席上対局の解説の時にそんなお話をしたと思います」
藤井九段「何でそんな話したんだろう?
梅はすっぱくて、食わず嫌いですよ。
でもいいんじゃないですか?
ひとつふたつ嫌いなものがあってもいいんじゃないですか?」
本田女流「ゲンを担ぐものはりますか?」
藤井九段「そんなものは別にあれですよ。
ただ対局前とかはお腹が痛くなるかもしれないものは食べないです。
お刺身とかは万が一に備えて。お寿司とかも本当は。
昔1回何が原因か不明なんですけど、
ハンバーグ定食がもしかしたら生っぽかったのかなあ。
でもみんな食べてたんですよ。同じものを食べたんですよ。
僕だけ突然夕方くらいに脂汗でてきて、急に発熱して、でも対局頑張ったんですよ。
だんだんとやっべえとか思いながら、かなりの激痛になって、
将棋がぎりぎり指せるレベルなんで、投了してそのままううーって横になって、
もちろん感想戦はやりませんでした。
相手が中川さんだったので知った仲なので、タクシーに乗って家に帰ったんですよね。
対局前にそういうことになると厳しいですよね。
なるべくそういうものは控えるようにした方がいいです」
本田女流「この方2日後にマラソン大会が控えてると」
藤井九段「くれぐれも胃腸に悪いものは避けた方がいいと思います。
昔学校のマラソン大会で、ゴールのところにりんごがありました。
走り終わった後のりんごはすごくおいしくて、りんごのイメージがあります。
だからりんご食べた方がいいと思います」

渡辺王将は▲8三銀とB面攻撃。

藤井先生に質問があります。
私の女性の友人で、将棋の指し方は知りませんが、
藤井先生の写真は3000枚保存している、という方が2名います。
藤井先生自身、女性ファンが多いことがご存知ですか。
藤井九段「3000枚も写真をとられた記憶はありませんけどね。
写真は僕の場合、写真嫌いなんですよ。
小学生の頃は写真を先生とかがとるじゃないですか。カメラを構えると逃げてたんですよ。
そしたら怒られちゃったことがあって、写真とられるの嫌いなんです。
今でもそんなにがつがつ映らない、いえーいとかやるノリが嫌いなので、苦手なんです。
プロになってからは対局写真はいいんですよ作らなくていいから。
ポーズお願いしますとか言われると困るんですよ。みなさんどういうのがいいのかなあ。
目線が下向いてる状態っていうのはカメラマン撮ってもしょうがないんですよ。
ふっと上に向けるとカメラがぱしゃぱしゃってなるんですけど、
対局前としては不自然な姿勢なんです。
対局中は別にいいんですけど、例えば前夜祭。
ありがたいことですけど表情は難しいですよね。固いって言われます」
本田女流「女性ファンが多いと書いてありますけど、そうなんですか?」
藤井九段「一番多いのは振り飛車ファンだと思うんですけど、ありがたいことですよ。
最近将棋の現場に女性の方が多くてびっくりします。
将棋の集まりとか真っ黒って言われてましたからね。
将棋のパーティは男ばかりで真っ黒だねって。今は全然でよかったです」

NHK杯の決勝の解説が藤井九段で、先日の準決勝は木村八段が解説でした。
藤井木村両先生は解説も名人、横綱級だと思います。
藤井九段は木村八段の解説をどうおもいましか。
東西の両横綱 東の横綱はどちらですか。
藤井九段「解説のライバルなんて考えたこと無いですよ。
木村さんの解説は安定してますから、誰にしましょうかとなったら木村と。
藤井はがらがわるいんでね。木村さんと佐藤康光さんは鉄板ですよ。
私はちょっと軽い。木村さんはどこでも使える。うまいですからね。
僕らの頃は若いときは解説する機会自体が無かったので、
昔はプレッシャーで嫌だったんですけど、30過ぎてから解説の機会が増えたんで。
最近の若い人は全然苦手っていう人いないんじゃないですかね。
堂々としっかりしてるんですよねーどうなってるんですかね。
先日囲碁将棋チャンネルのA級の最終日に、いろんな若手が解説に来てたんですけど、
佐藤天彦君とかは上手いじゃないですか。
横山五段とかあんまりでてこないでしょ解説。
昇級した勢いもあって呼ばれて、でも解説ちゃんとできんのかなと思ってた。
でもあれ?こんなしゃべれるの?と思って。
じゃあもうね、じゃあっていったら変だけど」
本田女流「でも藤井先生は番外編のお話とかもされるので」
藤井九段「意識して無いですよ。昔はできたほうがいいと思ってましたけど。
盤外エピソードも話さなきゃと思ってると話せないんです。
全部適当なんですよ。あんまり計算してるとひとつも話せないですね。
思いつきで話した方がいいです。
横山君は今年度勝率だいたい一位でしょ?喋る人ってイメージはなかったんですよね。
ほー、とびっくりしました。
金井君とか、中村太地君とか、そういうところはしゃべれると思ってました。
長岡君もねえ、おしゃべりが好きな人は大丈夫なんです。
将棋連盟の道場の解説者びっくりしちゃって。今日誰だか知ってます?」
本田女流「丸山先生ですよね」
藤井九段「丸山九段だよ?10年に1回かもしれないな。
非常に珍しいって。今日みなさん是非おこしくださったほうがいいですよ。
NHKではたまに解説することがありますけど、生解説ですよ。
今日来ないと次になるのは10年後とかになっちゃいますよ。対局第一の人ですから。
びっくりしましたよ、え!?丸山?丸山さんが解説するの?って。
後で写真だけでもねえ、どんな顔してやってるのか見てみたいです」

明日はホワイトデーですが、藤井先生は何個くらいお返しをされますか。
本田先生にも何かあげる予定があるでしょうか。
藤井九段「今年は幸いですね、お返しをしなくてもいいんです。
幸いと言っちゃ変ですけどもらってないんで。
2月はひきこもりしてたものですから、今年はゼロですね。
昨年も何も特に動きは無いですね。
山崎さんとか中村太地さんとかとは違いますから。
バレンタインとは無縁の生活してましたから。1年前もこの話したなあ確か。
ジャスト2月14日だったっけ。藤田綾ちゃんとそんな話しましたよ。
家族がくれるっていうか、今女性が自分のために買うというか、
奥さんも自分が食べたいから買ってるというか、一緒に食べようみたいな。
基本的には若い人のイベントですよ。
40過ぎた人にはあんまり、若い人のきっかけというか。
本田さんはバレンタインは何をあげましたか?」
本田女流「私はだんなさんがチョコがあんまり好きじゃないので、ようかんとか」
藤井九段「ようかん!?」
本田女流「昨日は休みでケーキを買ってもらいました」
藤井九段「若手が何個もらったか会報に載せればいいのに。
ファンの皆様ありがとうございますって。
三浦君?三浦君だって独身だから来るでしょ一応は。
やっぱり独身強いですよ。既婚者だとねえ」
本田女流「あ、郷田先生もいるじゃないですか」
藤井九段「来年から発表お願いしますね」

三浦九段との関係は良好でしょうか。
藤井九段「あ、良好ですよ。
関係ねえ、関係っていうか、半年くらい前に電王戦のタッグマッチで解説をしたんですよ。
どうしても2時間しゃべらないといけなくて、三浦君あまり言わないですよ。
タッグマッチは実験的にどんなもんかな、という雰囲気もあったじゃないですか。
果たして盛り上がるのかとか、解説する立場としてもなかなか難しかったんです。
お客さんも見てるし頑張って盛り上げてって思ってるのに、
三浦君が少しも盛り上げる気が無くて、彼は何か疲れてたんですよ。
彼は疲れてるとだめなんです。そうすると負担が来るんですよね。
あ、あの状態かって思って、こりゃいかんと思って、余計三浦君に質問して、
確かにすこし反省しましたよ、いじるというかね、余計黙っちゃいました。
笑ってくれればいいのに黙ってるから場の空気が悪くなってね。
それならそれで、ひどいじゃないですかって言ってくれれば、
悪かったねってなるじゃないですか。
三浦君その日は終わってからも別に何もなしで、あれ怒ってたのかなとか思ってました。
あるパーティで、久しぶりってあの時はって話をしたら、
いえいえ別にということで何もなかったんです。
見てる人は三浦君がかわいそうだったかもしれないですね」
本田女流「メールすればよかったじゃないですか。なんかごめんねーとか」
藤井九段「いやいやいや。
研究会のことでちょっとね。1年に1回毎年喧嘩してるんですよ。恒例ですね。
研究会をやったのが間違いだったね。
彼は研究会が向いてるタイプじゃないんですね。1対1のがいいんです。
日程調整が大変なんですよ。
三浦君いいじゃんと思うんだけど本人にしたら負担なんですよ。群馬から出てくるから。
意見の相違があって脱退というのがあったんですね。
1年ちょっとやったんだけど、無理があったかなあ。
将棋は勉強になりましたよ。私もその間は好調でタイトル戦出ましたから。
研究会は基本世代間の交流だから、三浦君と僕じゃ刺激がないんですよ。
今もやってるとしたら若手と三浦君みたいな。世代間の交流が大切なんです。
三浦君ファンが多いんだよね。
先日の棋王戦の時の現地解説で、新潟の柏崎で三浦君の話しただけで大爆笑でしたよ。
一生懸命でしょ三浦君って。将棋一途っていうのかね。加藤先生もそうですけど。
三浦君が笑顔で笑ってくれればいいんですよ。
私に言わせれば師匠ですよ。三浦師匠。将棋は師匠だけど人間性は変わってる。
将棋は私に持ってないものを持っているというか、
三浦少年の方が将棋の厳しさがよくわかってる。
藤井少年は将棋の楽しさを見てるだけで、
子供の頃から将棋の厳しさを悟ってるんですよ。天才ですね」
本田女流「恋愛相談とかはされるんですか」
藤井九段「するわけないでしょ。
僕なんかにしたらこの場で言っちゃうかもしれないもん」

郷田九段は局面を複雑にする手を選択。

次の一手アンケート
▲9二銀成44.4%、▲4六角18.0%、▲3三角成15.4%、その他22.1%。

昼食アンケート
日高屋34.1%、アンフォラ25.3%、アンフォラじゃない店のパスタ17.8%、お寿司22.8%。
藤井九段「僕は今日用意してるのは、日高屋」
本田女流「日高屋!?(嫌そう)」
藤井九段「日高屋はラーメ、全然乗り気じゃないでしょう」
日高屋が一番人気になり、
本田女流「日高屋…日高屋でも混んでるかもしれないですし」
すごく嫌そう。

昼食休憩明けの渡辺王将の手は△9二銀不成。
お互い大駒を取り合った後に、
解説にあった香車を取る順ではなく桂馬を取る順を渡辺王将は選びました。

そして解説再開。
藤井九段「いやー休憩明けというのは解説も気をつけないといけないですね」
△9二銀不成りについて
藤井九段「なんとなく銀て成ってもいい成らなくてもいいというときは、
成らない方がかっこいいですよね」
桂馬を取ると▲2六桂と設置するのがいい手になるとのこと。
藤井九段「休憩中にここまで手が進みました。
で、恐らく解説が始まると手が止まると」

昼食アンケートの正解はアンフォラ。

ティロフォン佐渡汽船観光ガイドの方から
藤井九段「もしもーし」
本田女流「まだ繋がって無いみたいですね」
本田女流「こんにちはー」
ガイドの隅田さん「こんにちはーよろしくお願いします」
藤井九段「普段は何をされてるんですか?」
隅田さん「普段はバスガイドをしているんです。
バスに乗車して佐渡を案内しています。
今回はまだ寒い時期ということもありまして、
もう少し暖かくなると観光客の方が来られます。
佐渡汽船に入ってこられるお客様の、お出迎えの業務もしております」
藤井九段「今回は観光という時間はなかったですよね」
隅田さん「私自身も郷田九段と渡辺王将の両先生方に花束を渡すという、
凄く光栄に有難い時間をいただけたなと思います」
本田女流「暖かくなるとどんなところに行かれるんですか?」
隅田さん「様々な花も、カンゾウも多くのお客様が訪れます」
本田女流「他に特産品とか何がありますか」
隅田さん「トキとの共存を、小さな生き物達も安全に暮らしていけるようにということで、
おいしいお米、おいしい海草、ながもですね、海の納豆とも言われているものですけど」
藤井九段「いえ納豆には見えないですよすごくおいしそうです」※納豆嫌い
いかながもというのがおいしいらしい。
本田女流「お酒銘柄とかありますか」
隅田さん「北雪とかがあります。おいしいお米とお酒とながもとよりどりみどりです」
他には佐渡の金銀山が世界遺産登録を目指していて、
佐渡ブリカツ丼というのがご当地グルメらしいです。
隅田さん「ご飯どんどん進んじゃいますよ↑」
佐渡に遊びにいらしてくださいとのことでした。

詰め将棋の回答の後に再度ティロフォン
藤井九段「いやーちょっとおなかいっぱいで…」
アンフォラで食べ過ぎたらしい。
田中九段「もしもしー!
お疲れ様です藤井さんと本田さん?雁木ガン見の田中先生でございます。
今こちらではですね、
郷田さんがまた固まってしまってどうなるのかさっぱりわからなくなったところです。
藤井九段「控え室のとりあえずの評判を教えてください」
田中九段「地元のアマ強豪やスタッフの方など、
たくさん来ていただいていますが、評価は揺れ動いています。
封じ手前の△6三歩あれ藤井さん打てないですよね。
それに対して▲4六角の封じ手。
ちょっと危険だと思ってたので、
穏やかに行くのかなと思ったんですけど強情と強情がぶつかっていると思います。
あの△2七の角がどうなるか、相当心配ですね。
先手から角を取りに来る手もありますが、
ほったらかされても後手の立場からは困りますからね。
少し挑戦者困っているのかなーと、△2六桂馬打たれると困るかなーと、
しかし私も予想手がほとんど当たらないですから、
郷田さんがどのような手をひねり出すかと思っています。
その前に立会いの立場として、開催できたことを本当に嬉しく思います。
足止めをくらいまして、フェリーがまったく動かないということになりまして、
新潟までは来れたんですけれども、海が波が風がどうしようもないということで、
風も7メートル以上ということで、外に出るなということになりました。
天気予報では明くる日も7メートルと言っていて、
行けなくなったらどうしようと考えていたんですけれども、
高速フェリーが動きまして、その後は運休になってましたので本当に運が良かったです。
シミュレーションいろいろしてましたが、1時半から対局ということで落ち着きまして、
初めての7時間対局ということで行っております。
今日は6時に30分だけの休憩をとるということにしました」
本田女流「対局者の様子などはいかがでしたか」
田中九段「もう百戦錬磨で全然動じないと言う感じでした。
あ、今郷田さん指しましたね△5九角ですか。
▲2六桂馬のときにどうやるのか注目です。
対局場は港の本当に中で対局しているんですけれども、
たくさんのファンの方が見られています。
佐渡にはアマチュアの大会がありまして、佐渡名人や佐渡王将など、
色々な方に来ていただいてにぎやかに注目しております。
あ、ちょっと実は私事を少しいいですか。
今日は本当は小学校で将棋の先生をやっている日だったんです。
立会いの日程が決まって、今度お休みさせてもらいますと校長先生に言った時に、
そうだニコ生で出るかもしれませんと言ったら、
それじゃ子供たちに見せますと言われまして、
お茶やお華や将棋や囲碁の授業がありまして、
文化を伝えてるという授業なんですが、
そういったなかでニコニコ生放送を見ることになりました。
パソコンに詳しい先生がですね、ご自身のノートパソコンで見せるとなって、
校長先生が自腹を切ってプレミアム会員に入ったということで、
みんなの前にいけませんけど、
王将戦を争うような強さを身に着けていただければと思っています。
先生それなりに偉い人なんでちゃんと覚えておいてください。
今のタイトルホルダー挑戦者は合わせてくれるので本当に助かっています。
飯塚さんがしっかりとファンの方を楽しませてるので、
邪魔しないようにしっかりしたいと思っております。
普段の王将戦より遅くなりますが、
藤井さんも本田さんもよろしくおねがいします。
藤井さんどちらを持ちたいですか参考にしたいので」
藤井九段「いえいえ私もまわりに合わせたいんですけど」
田中九段「いやいやいや」
藤井九段「まあ、ぶれずに先手持ちということで」
元気いっぱいなタナトラ先生でした。
※2015/03/19訂正&追記
ガン見の田中とは、A級順位戦のプレーオフ、渡辺王将対久保九段の対局を、
隣で対局していた田中九段がガン見していたことが由来です。
ganmi
自分の対局そっちのけである。ちなみに田中九段の対局は逆転勝ちでした。

藤井九段「寅フォン?
今回は田中先生で助かったんじゃないですか?
トラブルがあるときはやっぱりベテランの先生の方がね。
小学生も見てるということで分かりやすい解説をしないと」
本田女流「それではここで私たちのお昼の写真を」

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藤井九段「小学生が見てるって言ってるのにこういう写真でいいんですか?」

解説に戻って後手の△2五桂馬も大きい手とのことで、
藤井九段「急に先手自信がなくなってきましたよ?」

どちらを持ちたいかアンケート
先手・渡辺王将27.3%、後手・郷田九段33.7%、何とも(ニャンとも)いえない38.9%。
本田女流「先生が惑わしてるからニャンとも言えなくなってしまいましたよ」

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藤井九段「おかしいなあ俺がいいはずなのに、元々よくなかったのかなあ」
急にアテレコを始める藤井九段。

そしておやつタイム。

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藤井九段「記録係りが…まあしょうがないっす」

ニコ生のおやつは準備に時間がかかっているらしい。
藤井九段「期待しちゃっていいんですか?」

藤井九段「私たちが解説のときは手が進まない」
本田女流「それでおやつを食べると進むと」
藤井九段「これ本当に遅くなるね今日は。9時かな」

ニコ生のおやつは
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なんかいろいろある。今日のこだわりはコーヒー。

藤井九段「午前中にコーヒーの話題になったじゃないですか。
お昼に話してて、連盟の近くにマンデリンっていう豆だけ売ってるお店があって、
ずっと昔からやってて、だけど豆だけ売ってるお店って入りにくくて、
という話をしていたら、今日スタッフが買ってきてくれたそうです。
それで煎れてくれた豆。マスターにひいていただきました?おおおー」
本田女流「藤井先生に言われたらスタッフも買いに行くしかないですよ」

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藤井九段「まあ、たいして食レポできないですけど」
というところで休憩に。
休憩中に▲2六桂、△4三金直、▲8二飛の3手進みました。

休憩後の解説で
藤井九段「先ほど後手がいいって言ってましたけど、
もう先手がよく見えますよ。どうしましょう」

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「かーー」CV:藤井猛

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渡辺王将の姿勢評価関数は優勢といったところ

質問メール
先日藤井先生の勇姿を見に柏崎の大盤解説会にいきました。
次の一手クイズの景品には、藤井先生の色紙、青野九段、豊川七段、
鈴木女流の色紙がありましたが、藤井先生の色紙がまっさきになくなりました。
青野先生の新手、青野出るいちも飛び出して絶好調でした。
今度はぜひ対局者できてください。
藤井九段「立会いで本当は解説じゃなかったんですけど、
日曜日だったんで朝からすごいお客さんがいらしてたんですね。
まあ豊川さんがばんばん飛ばしてたんですけど、
三浦君の話なんかしたらぼーんとうけちゃって。
しゃべった直後に抽選会だったんで色紙が最初になくなったんですよ」
本田女流「新潟いつも多いですよね」
藤井九段「豊川先生の後で、とるいちってあるじゃないですか。
それでその時は金がぐいぐいでてく将棋だったから、
ここは出るでしょということで出るいちって言ったんですけど、
いやいやまあまあそういうこともありましたね」

私は振り飛車党なのですが、最近振り飛車に逆風を感じてます。
コンピュータ同士の将棋では振り飛車が不利と言われ、ネットでは不利飛車党と言われ、
道を歩けば振り飛車党と当たるとばかりに子供たちから石を投げられます
今後の振り飛車はどうなるでしょうか。
まあ重要テーマじゃなくなるということですね
相居飛車の研究テーマが多いので振り飛車は1回休みという感じです。
久保さんがタイトル戦に出るか出ないかで展開が全然変わると思います。
居飛車と振り飛車の数はひどいときで9:1、多くても7:3で、
いくら振り飛車が盛り上がってても少数派なんです。
昔はアマチュアは振り飛車が多かったんですけど、最近は違うのかなあ。

朝から藤井先生がシステムについて解説されていて感動しました。
藤井信者の愚痴を聞いてください。
現在の藤井先生は角交換振り飛車がベースで、藤井矢倉とシステムが2、3番手ですが、
手元の資料によりますとここ数年システムで20勝10敗と高勝率を誇っております。
これはシステムエース復帰でしょうか。
信者としては藤井先生の藤井システムを見たいです。
私も知らなかったです。そんなに勝ってるんですか?
そーですねえ、えー、まあ確かに局数はがくっと減りましたね。
15年間ずっと指してたんですよ。20から35まで。
15年も指すと、ちょっといろいろね、不具合が出てくるわけですよ。
気持ちもありますし思いいれもありますし、今はちょっと箸休めですよねえ。
寝かさないとちょっとこれはということで、
年間のほとんどが四間飛車だとしたら、システムは数局ですね。
角交換振り飛車も、もっと早く始めておけばよかったなと思うんですけど、
今でも馴染むのは角道を止める四間飛車ですね。
ぱぱぱぱーんと指しても大概指せます。
15年間もさしてると汚れがね、染み付いちゃってるんで、一旦綺麗にしてね。
角交換四間飛車は4年かな、4年5年たちますね。
これはね難しいですね、四間飛車を指した頃に比べるとね。
私が若いときの四間飛車は大山先生の棋譜というお手本があるから、
勉強するのにそんなに困らなかったんですね。
角交換四間飛車は残念ながら資料が無い。何だかよくわかってない。
本当はお手本になるものが欲しいんですけど、自分が先頭に立っちゃってるんで、
本当はもうちょっと後ろから順位をあげていきたいんですけど、
何か知らないけどいきなりリーダーになっちゃって、いやいやいやきついなあと。
大分大怪我してるんですよ。
(コメントで門倉と流れて)門倉ももっと前に出ろと言っておきます。
進歩の速度が遅いですね。毎回勉強にはなるんですけど。
参加人数が少ないんで、四間飛車のようにはいかないですよねえ。
20勝10敗と聞くと別に悪くないでしょ?やってもいいんですよね。

アンケートあなたは何党
振り飛車36.3%、党居飛車党43.7%、オールラウンダー20.0%。

ほらほらほら自分の認識とやっぱり違いますね。
そっかーまだまだ振り飛車の方が多いと思ってたんですよ。
私もちょっと居飛車党が多いということを覚えておかないといけないですね。
これほどプロ棋界で居飛車が多いとだんだんそうなってくんですね。
若手からもね、以前は振り飛車党だったんだけど、
プロの将棋でみんな居飛車やってるから、
振り飛車やっても勉強にならない、
吸収できない、吸収したいから居飛車を指してますっていうのを聞きましたね。
上の人から何か吸収したいと思ったら、今は居飛車なんですよね。
振り飛車で上の人は久保さんしかいないから。

藤井先生は藤井システム、藤井矢倉といった、
戦型の冠に自分の名前がつくものがあります。
自分で戦法に名前を付けられるならどんな名前がよかったですか。
藤井九段「藤井矢倉や藤井システムは嬉しいんで、最近は慣れたんでありがたいです。
最初新人王戦で優勝したのと同時に升田幸三賞受賞となって、
そのときに戦法名がないといけないじゃないですか。
藤井システム受賞ということになりました」
本田女流「どなたが名前をつけるんですか?」
藤井九段「まあ自然にね、主に週刊将棋とか見出しで使われれば自然とそうなるんで。
その時にね、藤井システムに違和感ありましたよ。いいのかなーって。
恥ずかしくて、やっちゃっていいのかなとか、
アマチュアに広めていく上でこんなんでいいのかなとか。
でも一時期藤井システムって言われたんでこんなんでいいんだと。
もしかしたら戦法として不成立かもしれないのに、
あんまり検証されてないのにいいんですかと思いました。
今となってはありがたいところです。
かつてか加藤治郎とか、原田先生とか、いい名前つける先生がいたじゃないですか。
最近はそういうのないからね。
今はゴキゲン中飛車とかかな。
矢倉46銀とかも一時期名前をつけようっていうのがあったんですけど、
中座飛車も最近は85飛が84に戻っちゃったので、難しいですよね。
角換わりの中にも富岡流みたいに30個くらいぜーんぶ名前付けて欲しいです。
そしたら調べやすいから。
角換わりの2-3とか8-9とか、横歩取りだったら青野流のなかの123とか」

ここで渡辺王将は▲5二角。
検討をすすめて、
藤井九段「これ後手は勝てる気がしないでしょう?」
4二桂馬が唯一の受けのような気がしてきたが、
角や銀を渡すと後手玉が詰むという制約があるので、先手がいいとのこと。
コメントで流れた4二歩は「ほうほうほう」
検討を進めて△2五馬と後手玉の上部を広げる手もあって先手も難しいとのこと。

藤井九段「実は後手有望というところを悲観しているということもありますからね。
渡辺王将の寄せは信用がありますから。
棋王戦も一瞬羽生さんが逆転したんですけど、
今まで戦ってきた、この相手に不利になったらひっくり返ることはないなとか、
そういうのがあるんで、郷田さんがこの局面をどう見ているか。
後手が有望に見えますけどね。
ただ▲5二角打った瞬間は渡辺さん勝ちだと思いました。
歩で難しいと思ったら指しますから、▲6一角だと思ってたら▲5二角がきて、
迷っているとかかもしれないですし」
と言っていたら郷田九段は△4二歩。
渡辺王将もすぐに▲3四桂馬。
藤井九段「これしかないと思ったらさっと指すのがいいんですよ。
変に考えると悟られちゃうから。
郷田さんもさっと指すでしょ。これ仮に後手が負けでも相当難しいから」
郷田九段は△1三玉ではなく▲同金。
藤井九段「ほらほらほら私たちの研究と対局者の考えは違うんですね。
先手としてもこれなら、『あ、そう』というか、優勢を主張できるんじゃないですか?
△1三玉見たかったですけどね。これは両方悪いと思って指してますね」

渡辺王将は馬を自陣にひきつけて、
後は攻めるだけという体勢にもっていきました。
藤井九段「きわどいながらも先手が勝てそう。
まあ最善はどうするんですかと言われてもわかんないですけど」

といったところで対局者よりも早めに休憩になりました。

藤井九段「夕休終わりまして、いよいよですね…がっつり食べちゃいましたね…」
本田女流「皆さんのご期待通り」

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藤井九段「おなかいっぱいになっちゃいましたね。
いやー餃子頼まなくてよかったですよ。
栄養補給のつもりがお休みモードに入りましたね。本田さんお願いしまーすみたいなね」

現在の形勢について
藤井九段「形勢は少し先手がいいように思うんですけどね。
とても勝ちを読みきっているような顔には見えないですね」

激辛ラーメンを食べてのどの調子が悪い藤井九段。
藤井九段「辛いのは好きなんですけど、悪手なんですよ。仕事中に食べるのは」
本田女流「でも先生…」
藤井九段「だっておいしそうだったから」

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休憩明けになっても指さずに考え込む渡辺王将。
そして▲9一成銀と香車を拾いました。
藤井九段「将棋覚えて30年、香車より桂馬の方が高い駒だと思ってたんですよ。
真ん中から金銀桂香って高い順に並べるんだと思ってたから。
でも桂馬は2箇所ですけど香車は8箇所動けるから、
結構大きい駒なんだなって最近思いました」

そして最終盤に入ると藤井九段は「詰まない…ですよね…多分…」と、
自信なさげに解説しますが、解説通りに手が進みます。
そして解説通りに渡辺王将が郷田九段の王様に必死をかけ、
藤井九段「ぴったりの手ですね(キリッ」

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渡辺王将の姿勢評価関数はもう勝ちですといったところ。
藤井九段「郷田九段が頭を下げたらすぐに頭を下げる体勢ですね」

ところがこのまま、郷田九段が何もしないまま時間が過ぎていきました。
本田女流「逆に緊張しますね」
藤井九段「結構珍しいですよね。
渡辺玉に詰みはないですし、郷田玉は一手一手で状況変わらないですから。
なかなか難しいですよ。負けが決まってるのに投了しないのはね、つらいですから。
何か次に向けて気合を入れなおしてるのかもしれないですね。
相当辛いですけどあえてそうやってるのかもしれないですね」
残り7分ですの声で
藤井九段「残り1分までやりますか?いやーそこまでやるかなー。
ちょっと渡辺王将の方が困ってますね。
いやーこれ勇気がいりますよ。空気も悪くなりますし。
すごいねえこれ結構すごいよ。出来ないですよこれは結構できない。
本人が一番苦しいですから。これ1分までいきますね。
これ出来ないんです。苦しくて」
そして郷田九段は王手。
本田女流「最後の形つくりなんですか?」
藤井九段「形つくり…というか違うんですよ。
辛いですよね詰まないのわかってて指すのは」
残り2分になったところで郷田九段の投了となりました。

最後藤井九段が、駒を取ったほうが安全だと思うけど、と言っていた局面で、
取ると先手の王様が詰むことが判明。
藤井九段「頓死筋ってあるんですね、気をつけないといけないんですね。
油断できないですよ将棋はね」
藤井ファンは対局のたびに頓死するなと祈ってるんです(涙)。

藤井九段「最後の激辛みそはちょっとね、放送に支障がでて、
やっと声が戻ってきましたけどそしたら終わってしまいました。
渡辺王将が対局いっぱいあるでしょ。
順位戦で負けたんですけど、勝ってたら月曜日に挑戦者決定戦だったんですよ。
棋王戦は勝ったんでいよいよラスト。
対局過多で疲れてるのに研究手用意して、忙しいから大変でしょって思うでしょ?
でも多い方がいい場合もあるんですよ。
本田さんも無いと大変でしょ?私も無いと何していいかわかんないんですよ。
疲れてるんじゃないかなんて余計なお世話。全然何もないですから」
本田女流「三浦藤井でVSやるのはどうですかってコメント流れてますけど」
藤井九段「それこそ余計なお世話です」
綺麗に落ちがついたところで放送終了となりました。

いやー今日は藤井先生の話が面白くてメモってたらやたら長くなってしまいました。
でもタイムシフトがないんで書いておいてよかったです。
藤井先生がシステムについて話しているところは、
以前棋士の頭脳にせまる将棋プロジェクトという動画を紹介したときに、
動画の内容で面白かったところとして書いたのですが、
・王と飛車の位置によって戦いの概要が決まる
・角と銀が作戦の具体的なところを決める
・残りの駒は作戦に従って配置される
というところを思い出しながら聞いていたのでより楽しめました。

明日からはいよいよ将棋電王戦が始まります。
斎藤慎太郎五段がAperyにどう挑むのか注目です。 

関連リンク
故米長邦雄会長の企画で、
理研脳科学総合研究センターで2007年から行われてきた、
将棋棋士の"直観"を解明するプロジェクトの成果を発表している動画です。 

竜王戦第1局は糸谷七段が初タイトル戦の初戦を飾る

森内俊之竜王に糸谷哲郎七段が挑む第27期竜王戦七番勝負第1局は、
糸谷七段が森内竜王を破り、初タイトル戦での初勝利をあげました。

昨日の封じ手では事前に谷川会長に聞くも、
撮影を忘れて撮り直しになった糸谷七段でしたが…

img_0036
封じ手開封について説明を受ける糸谷七段。これで準備は万全だ。

ニコニコ生放送では8時半から解説藤井猛九段、
聞き手飯野愛女流一級で大盤解説会が始まりました。

藤井九段の語る見所
とにかくハワイ。対局者のお二人もハワイは初めてらしいですよ。
森内竜王は百戦錬磨なので、糸谷七段の初めてのタイトル戦、
初めての海外、初めてのハワイ。
こっちはまだ眠いところなんですけれでも、対局現場は1時半です。
お昼休憩明けで第4コーナーを回ったところ。
ここからはもう一気に休憩無しでゴールまでいきますから。
でもこっちは眠いと。このテンションの差はどうしましょうかねえ。

藤井九段も竜王戦でニューヨークで対局したことがありますが、
「日々時差ぼけみたいなものなので特に問題はなかった。それがよかったかな?」

封じ手について
対局室は封じ手しろという雰囲気がある。5分くらいが限界ですよ。
谷川先生がいるなかで30分考えたのはすごいですよ。
封じ手の▲3六歩は普通の手。
30分オーバーするまで考えたんだからもっと普通で無い手なのかと思った。
どうしても▲9九玉が指したかったんですよ。ノータイムでばしっと。
飯野女流「控え室はあまりその手は検討されてなかったみたいですけど」
藤井九段「それはハワイのせいですよ。大丈夫?
これは角換わり指す人なら一目ですよ。指さない私でも一目です」
昨日の封じ手から▲4五歩までは軽く想定できるので、
糸谷七段は予定通りなはずで、これでいけると思っている。
森内竜王の方からはまあまあしょうがない。森内竜王から変化する手はないから。
糸谷七段がこの局面を選んだ。
糸谷七段の手番で昼食休憩に入たのはお得な時間。

そして後手の端攻めから先手玉が頓死する手順を何通りか解説した後、
藤井九段「形勢はだからよくわからない(キリッ」

さきほど▲9九玉が指したかったから選んだと言っていた藤井九段ですが、
森内竜王の端攻めで糸谷七段の王様が9九から8八に引っ張り出され、
藤井九段「あれ?こうなってみると当初の構想とは違うんじゃないかな」
ponanzaの評価値が先手-79と表示され、
藤井九段「互角です。よかったですね。互角が平和ですからね」
その後ponanzaの読み筋が表示され、
後手から攻める手段がたくさんあるのに先手が手抜きで攻める手順が表示され、
藤井九段「人の気持ちを考えてみなさいよー。できないよこんなの」

この局面は千日手や持将棋もありえるとのことで、
藤井九段「後手が木村さんじゃなくてよかったです。
木村さんはなんかもう狙ってるでしょう?持将棋を狙うってなんか嫌でしょう?」
藤井九段は奨励会時代までさかのぼらないと持将棋は無いらしい。
竜王戦は台湾での羽生竜王対阿部七段が2回千日手で終了、
谷川竜王対森下卓六段がタイで持将棋をしていて、
海外対局といえども油断はできません。

リレー質問
富岡八段から藤井九段へ
藤井さんが最近見た、いい風景を教えてください。
実は昨日見てたんですよ放送で。富岡さんがその質問を出すところを。
それでその際に山口さんが、私は大阪のUSJに行った話をしてた。
行ったんですよ今年。子供の夏休み。USJ。
それでその話をふったんだと思うんですけど。
私は富岡さんみたいにアウトドア派ではないんで、
旅行といえばUSJやディズニーランド。今年に限って込んでるのに行くというね。
飯野女流「どうでしたか?」
藤井九段「込んでましたよ」
でもさすが、行ってよかったですよ。
元々券を購入して、並ぶの大変なんで、
それほど待たずに入れるのを用意していきました。
一歩足を踏み入れると違う世界が広がる。ほんとその世界に入れるというか。
年間パスポート結構安いんですよ
飯野女流「先生絶叫系は乗れるんですか」
藤井九段「いきなり乗ったら胃が上昇する感じになっちゃった」

山口女流から飯野女流へ
最近姪っ子さんが生まれたという話をききました。
ご家族のエピソードで面白いもの。飯野七段のかわいいエピソードも。
※飯野七段は飯野女流の父親で、かつ師匠でもあります。
そうなんです。姉が結婚して、最近赤ちゃんが生まれて。
いやもうかわいくてかわいくて。今4ヶ月です。
ちょっと前までずっとうちにいたんです。家族みんなでれんでれんで。
モバイルコラムにも書きましたが、ちーちゃんって呼んでるんですが手をグーにしていて、
師匠がそれにジャンケンを挑みに行くんですけどずっとチョキを出すんですよ。
それで負けましたって言ってるんです。
最近はグーであいこになってる。パーだせば勝てるよって教えてるんですけど。
藤井九段「勝負師なんですけど孫には勝てないんですね」
飯野女流「あまり師弟関係が成り立ってないです」

かわいいエピソード
二人で連盟まで歩いてた時に、道中で冗談いいながら楽しく歩いてたら、
今はこれでいいけど連盟に入ったら師弟関係だからねと言われたんですが、
冗談が止まらなくなってしまって、
連盟に入ったり出たりして、今は師弟、今は親子と遊んでました。
飯野女流「エピソードはたくさんあるんですけど話せるエピソードはあまりなくて」
ずいぶん仲良しな父娘ですな…。

藤井九段曰く、和服は慣れてくれば10分くらいで着替えられるらしい。
糸谷七段は自分で着替えているみたいで、ちゃんと準備して偉いですねと褒めてました。
封じ手、封じ手開封、和服の着方、完璧な前夜祭のスピーチなど、
事前準備もばっちりのようでどこかが抜けてるキャラなんだろうか。

盤上では森内竜王が激しい順を選択。
藤井九段は解説後に「どっちがいいかはさっぱりわかりませんけど決着に向かってます」
ただし森内竜王は穏やかに行く手順も選択できたので、
森内竜王がこれでいいと思ったのか、こう行くしかないと思ったのかと藤井九段。

藤井九段は若手にソフトはこういう手を指摘してますけどと聞かれることはあるが、
自分では使っていないらしい。
ただし終盤の優勢になっているときの勝ち方は、
逆転を許さない勝ち方としては完璧だとのこと。
意外に優勢な方はいろんな勝ち方があるんだなと最近は思うようになったらしい。

日本時間の10時に対局場ではおやつタイム。
藤井九段「対局中のおやつは、局面にもよりますけどスイーツという感じじゃない。
コーヒーとか紅茶の方がむしろいいし、
スイーツよりもフルーツ、マンゴーとかの方が有難かったですね。
16年前はショートケーキとか食べてましたけどね」

藤井九段が初めて竜王戦にでたときと状況が似ていて親しみがあるらしい。
藤井九段は4組から、糸谷七段は3組から、初めての海外で、初めてのタイトル戦。
藤井九段は27歳で糸谷七段は26歳。
飯野女流「応援しちゃいますか?」
藤井九段「応援はしないけど。気持ちはわかるのかなーと思うけど性格が違うから」
藤井九段はいろいろ不安だったそうです。

藤井九段「初めての前夜祭で自分の言葉で話すなんでできませんよ。
普通は緊張してがば、がば、頑張って指しますくらいしかいえませんよ。
ただ本来糸谷さんは早指しだから早く指したいはずなんですよ。
とはいえ2日制の対局で、そうそう早指しはできないですよ。
1日目で終わっちゃったらまずいじゃないですか。
いくら2日制と言われても僕は早く指しますっていうのもあるかもしれませんが、
じっくり指しているあたりはお上品というか、礼儀正しいというか。
なかなかつかみ所がないですね」
飯野女流「藤井先生は糸谷七段とは対局がないんですね」
藤井九段「幸い、幸い。嫌ですよびしびしやられてね、早指しでやらたらね」

糸谷七段が席を頻繁に外していることについて、
藤井九段「昔は控え室に対局訪問があった。今はそういうのがなくなっちゃった。
入ってもよろしいですかと言って、そうすると中では検討している盤を崩して。
先輩なんかと話して。
森内さんとか羽生さんとかあまりそういうことしないんで、
自然にそういうのは無くなっちゃった」
なんて話している最中に席を外す糸谷七段。かなーり頻繁に席を外しています。

形勢アンケート
藤井九段「で、3番なんでしょ?」
飯野女流「にゃーって何ですか?」
藤井九段「え!?知らないの!?」
森内竜王のおやつはフルーツとの情報が来て、
藤井九段「40代はフルーツですよ」
森内竜王26.5%、糸谷七段31.9%、Nyaa41.5%。
藤井九段「3番が一番多いじゃないですか。正しいと思いますよ?」
飯野女流「藤井九段の形勢判断はどうですか?」
藤井九段「こういうのはちょっとねえ。にゃーなんですよ。
これから先手が攻めていくんですけど、後手も入玉含みで粘るんですよ。
勝ちきれるかと言われると、うーん。
攻めが一瞬途切れた時にごちゃごちゃした中で、
複雑になりかけると私はお手上げです。
寄せそうなんだけど先が長いとかだと私はやだですね。
割りとそうなりがちじゃないですか」

その後休憩になりましたが、
糸谷七段は待ちきれないぞという感じでばしっと王手飛車に角を打ちました。

形勢判断の引き角君を動かすように言われて、
藤井九段「私責任もてませんので、動かしません。互角です」
その後引き角君を下においてしまう新手筋も披露してました。
盤上では糸谷七段がぱ力強く自玉の嫌味を取り払い、
藤井九段「これは先手優勢でしょう」
と言って形勢判断の引き角君を糸谷七段の方に寄せました。
ところがponanzaの先手+160くらいとの評価値を見て、
形勢判断の引き角君を真ん中の方に戻しました。

ようやく詰め将棋の解答とプレゼント色紙の時間がとれ、
藤井九段の色紙はコメントから選んで「藤井システム」かっちょええ。

盤上では糸谷七段が飛車を見捨てて攻めかかる順を見送って、一旦飛車を逃げました。
藤井九段は見捨てて攻めかかる手はまずいんだなということで、
攻めかかるとまずいという手順を見つけて解説し、
形勢判断の引き角君を真ん中に戻します。
その後に表示されたponanzaの評価値は先手+41。
控え室は糸谷七段がいいとの検討に、
藤井九段「関西勢の検討は偏ってるかな?糸谷応援団だからね」
その後解説中にponanzaの評価値が先手-147になり、
藤井九段「こういうのがあるからね。解説しにくくてしょうがない。
先手ようやく一手勝ちコースが見えてきたと言いたいところだったのに」
ただponanzaの読み筋を見て、
表示されているよりも深い場所や表示されていない枝葉にあるponanzaの意図を、
すぐに見つけて解説してしまうのはさすがでした。

ここでハワイから佐藤九段がティロフォン
佐藤九段「こんばんはー」
藤井九段「こんにち…???」
佐藤九段「アロハーでしたか。
こちらの評判は糸谷さんが少し良さそうなきがするがはっきりしないという感じ。
先手が少し手厚そうだが、まだまだはっきりはしていない」
糸谷七段の感想について聞かれて佐藤九段
「タイトル戦も海外対局も封じても始めての初物尽くしで
緊張するかと思ったが、2日目に入ってからはマイペース。
封じ手は30分過ぎたので少し心配した」
飯野女流「糸谷七段が席を立っているときはどこにいるんですか」
佐藤九段「出て行く音しかきこえない。
隣の対局者控え室か、外に海があるのでどちらか。
現地は熱心なファンがいて、前々日から指導対局もしていた。
日本からのツアーの客、地元の小学生なんかもきてて盛り上がっている。
戦前は波長が合わないかなと思っていたが結構合っている。
検討陣の検討はほとんど当たってないけど、互角に推移しているので」
飯野女流「ハワイ楽しんでいますか?」
佐藤九段「今回は大阪から若手棋士がたくさんきていてみなさん楽しみながら…」
藤井九段「楽しんでばっかりじゃないですよね?」鋭い突っ込みである。
楽しんでばかりではないはずなんですけどね。
イベントはあるので真面目に仕事もしていますとのことでした。

波長が合わないと読み筋が合わないからわりと一方的な展開になりやすいらしいです。
この対局はバランスがとれている将棋になっているので、
第7局までいくでしょう。8局かもしれないですよ?とのこと。
普通は番勝負をしているうちに合ってきて、後半大熱戦という展開らしい。

藤井九段「まだ詰めろじゃないんで…(解説を進める)
あ、詰めろじゃないですか。まだ眠いのかな。言ってくださいよ」
藤井九段が▲5九歩を解説しているときに糸谷七段が▲5九歩。
藤井九段「言っといてよかった」

こういう攻めたり守ったり自由に手が選択できる勝負だと、結局は強い方が勝つらしい。
藤井九段「私は苦手なんですよ」
飯野女流「いやいやいや」
糸谷七段はため息をついたり時間を聞いたり頻繁に席を立ったり、結構動くタイプだ。
飯野女流「質問メールにいきますか」
藤井九段「このタイミングでですか?結構煮詰まってきてますよ?」

質問メール
先日初めて千駄ヶ谷の将棋会館に行きました。
本物の扇子や色紙、盤駒を眺めたり、小学生と大人たちが真剣に対局している姿や、
指導対局などをドアの向こうからこっそり眺めてました。
ニコニコで見た棋士が目の前いるというのに興奮しました。
ディナーは藤井先生のフレンチ。
シェフの方からお昼フルコースで遅刻事件を聞けてよかったです。
予約もなしにフルコースとかこのひと大物だと思ったらしいですよ。
好きなメニューは何ですか。
見る将棋ファン最近多いらしいですからね。
あの店はたまに行きますけど、あれ以来はフルコース食べてないです。
この番組はゆるいんでね。
少し遅れてもいいですよと言われたので、フルコースを頼みました。
もちろんスタッフもですよ?私だけの責任ではないんです(キリッ。
宣伝になってだいぶにぎわったみたい。
麺類はうどんでもそばでも好きです。ニューヨークもそばだった。パスタも好き。
対局はわりとパスタ多いですよ。
出前でパスタはないじゃないですか。でも前はあったんですよ。
今は出前の時はうどんとそばですね。

その間に手が進んだので解説に。
糸谷七段が優勢との解説の後に、形勢判断の引き角君を動かすように言われて、
藤井九段
「うごかして ひょうかちみたら またもどす
それでもいいかな」
しかしponanzaも先手+696の評価値。ここまできたらさすがにそうでしょう。

藤井九段「形勢はさすがに糸谷七段がいいでしょう。
しかし仮にですよ、私が対局者だったら…はぁー(ため息」
若い頃の羽生さん相手に竜王を防衛した実力者なんだから自信もってくだされ。

糸谷七段の王手に、同玉と同桂を解説後、ひふみんアイを見て、
藤井九段「逆から見ると同桂しかないじゃないですか」
そして森内竜王も同桂。ひふみんアイすごいじゃないですか。
しかし糸谷七段が確実に森内竜王の王様を寄せ、
藤井九段「必死じゃないですか」
森内竜王は残り1分まで考え△4六銀。
藤井九段「必死って言ったけど必死ではなかったですね。
でもponanzaはもう2000レベルなんじゃないですか?」
ponanzaは先手の+2756と表示。そして糸谷七段は席を外しました。
勝ちになって席を外すのは羽生さんみたいで冷静です。
ほどなく森内竜王が投了し、糸谷七段が初タイトル戦で初勝利となりました。

藤井九段の感想
いろいろありましたね。
振り駒で糸谷さんが先手で角換わりになった。
糸谷七段は居飛車同士だと角換わりか横歩で、矢倉や相掛かりはやらない。
先手でも後手でも、森内さんが避けなければ角換わりシリーズになる。
本局は4八飛車とまわったあとに2八飛車と戻るのが関心した。
普通はまわったらすぐ攻めるんだけど、
番勝負の1局目は先手後手がわからないので、研究も手探りになりがち。
むしろ後手をひいたときの方を研究するので第1局の先手はやりにくい。
しかし正体がわかっただけでいい。
用意した手はこうだったんですか、と聞いて、飛車を戻って、
森内さんは手の内を見せちゃったあげく、飛車を戻られ手待ちされてしまった。
森内さんははっきり用意した手を指す局面を避けられて、
その場で考えて指すしかなくなってしまった。
駆け引きがうまいんですよ。見事な駆け引きだった。
中盤の形勢はおそらくどちらにも針が触れていた。
海外対局ということを考えて、お互いはっきり悪い手もなく、
いい将棋で熱戦になったのはよかった。
次局は糸谷さんが一手損角換わりをやりますね。
森内さんも事前に一手損角換わりを自分自身で指していて、対策しているように見える。
シリーズ通してそのパターンが続くと思うので、
先手番で一手損角換わりを破れるかどうか。第2局はそこが見所。

初日は角換わり特有の手待ち合戦もありましたが、
七番勝負を見据えた駆け引きがそこにあったんですね。
序盤巧者の藤井九段は見るところが違います。
森内竜王が用意している局面を引き出して、
しれっと手待ちしてその奥にある研究手は避けるという、
糸谷七段は第1局の先手番としては十分満足な初日だったんですね。
初のタイトル戦なのにずいぶん大人な駆け引きです。
糸谷七段には、デビュー戦で橋本崇載八段(当時六段)に勝ち、
橋本八段に「強すぎる。怪物だ!」と言われたエピソードがありますが、
初のタイトル戦でも、その怪物ぶりを盤上盤外問わず発揮しています。
今日解説の藤井九段は初タイトル、初海外となった第10期竜王戦で、
谷川竜王を4連勝で下して竜王位を獲得しています。
糸谷七段がこのまま勢いに乗って連勝するのか、
森内竜王が先手番をキープするのか、第2局が待ち遠しいですね。

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本家藤井システムを羽生さんが解説

[将棋]藤井猛九段vs郷田真隆九段(解説:羽生善治)[藤井システム]


2005年に対局された、第23回JT杯将棋日本シリーズ決勝戦、
藤井猛九段対郷田真隆九段の対局を、羽生善治四冠が解説する動画です。
現在は将棋日本シリーズと名を変えています。
この日本将棋シリーズは前年度の優勝者、タイトルホルダー、
獲得賞金上位者が参加するトーナメントで、
全国11箇所の地方を回って公開対局を行う豪華な公式戦です。
それと並行してこども大会も開催され、
低学年の部、高学年の部に分かれて予選が行われ、
決勝ステージまで勝ち上がると、羽織・袴の貸し出し、
プロ公式戦と同じ対局場にて同じ盤・駒を使用、同時進行の大盤解説、
さらには読み上げや記録係がつき、プロ棋士と同じ環境で対局することができます。
去年の将棋日本シリーズ、こども大会は東京ビッグサイトで行われ、
こども大会の参加者だけで3,202名の大盛況だったとか。

さて動画ではそんな大勢が見守る中で対局された決勝戦で、
藤井九段の藤井システムに郷田九段が真っ向から穴熊に組みに行く、
意地っ張り対決になりました。
羽生さんが解説した藤井九段の「本家の一手」、
それに対する郷田九段の「最強の手で返した」、
幕切れはあっけなかったですが、熱の篭った応酬です。

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藤井九段が語る封じ手エピソード

藤井猛先生の大盤演芸会


2012年に行われた第25期竜王戦第4局、
滋賀県近江市の「ホテルニューオウミ」で行われた現地大盤解説会の動画です。
封じ手から解説すると思ったら、封じ手エピソードを話しているうちに、
解説の藤井猛九段の出演時間が終わってしまったという動画です。
福崎文吾九段の、封じ手開封の時にはさみではなく扇子を持って行ってしまった、
というエピソードはいつの時か分かりませんでしたが、
渡辺明竜王の書いた封じ手を、立会人の某棋士がわからなくて固まってしまった、
というのは竜王戦中継ブログに残っています。

封じ手が分からず固まる某九段と動揺する渡辺竜王
dsc_0210

封じ手を説明する渡辺竜王
dsc_0209_2

ポーカーフェイスの丸山九段も少し動揺?
dsc_0219

問題の封じ手
dsc_0226

某棋士予想が当たってしまった…。

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