棋士はカワイイ!

将棋と棋士の魅力を伝えたい!そんなブログです。 なんか難しそう、古くてださそう、そんな印象を吹っ飛ばす!
指すのではなく観戦ならば簡単で面白い!

船江恒平

将棋電王戦タッグマッチBブロックは西尾明六段ponanzaタッグが優勝

今日行われた将棋電王戦タッグマッチ2014、
1stRound Bブロックは、西尾六段が優勝し、10月12日の決勝トーナメントに進出しました。

解説は渡辺明二冠、豊川孝弘七段、聞き手は室谷由紀女流初段、熊倉紫野女流初段、
貞升南女流初段でした、
豊川七段「今日はコンピュータに慣れていそうな若手が多いので楽しみです」
室谷女流「竜王戦名人戦に次ぐ賞金規模の棋戦になるということで」
渡辺二冠「それはまだ何も決まってないからニャンとも言えない」
最初の組み合わせ抽選にて。
豊川七段「Eがいいんじゃないですか」
渡辺二冠「それさっき僕がリハーサルの時に教えた…」
船江五段が1番を引き、3回戦うが全部先手なEを選択。
「去年優勝した佐藤慎一さんがEだったのと、
あとひとつ理由があるんですけどそれは後で」
2番を引いた菅井五段「船江さんとやりたいからD」
3番の阿部四段
「うーん、えー、えーとじゃCで。対局時間が一番遅いんで早く帰りたくないから」
4番の西尾六段「選ぶところひとつしかないと思うんですけどBで」
最後の佐藤六段「うーんとどこにしようかな。僕もBでお願いします」軽くウケる。
豊川七段「菅井さんがすがすがしいDを選んだということで、驚きマンモスで」

1回戦
先手船江五段ツツカナVS後手菅井五段習甦
解説渡辺二冠・聞き手室谷女流
読み上げの熊倉女流が
「先手は菅井竜也五段、習甦のタッグです」と言って両対局者につっこまれる。
注目の戦型は菅井五段は2手目△8四歩で居飛車宣言。矢倉に。
渡辺二冠
「菅井五段が後手で矢倉模様は珍しい。
この形はここ20年くらいは先手がいいという結論で指されてなかった」
菅井五段が研究手△5五歩を出して戦いがスタート。
大盤解説のすぐ後ろで対局していることについて渡辺二冠。
「ここすぐ後ろで対局しているんですけど意外に聞こえているというか。
あと指し手の話とかで結構言う人がいるじゃないですか。
そうするとああそうなんだなあとか。
早指しだと解説でこういうのは取る一手とか言われるとああそうなのかなとか」
室谷女流
「取る一手とか言われると違う手を指したくなっちゃうんですけど私は」
渡辺二冠
「そういうひねくれた人もいるんですけど。
この手もあるとか言う解説の人もいるんですけど、
例えばこの局面だと銀が出る一手だから、
それはプロから見たらすぐわかるからその伏せ方は意味が無い。
はーこの手があるんですかーとか言われると、それは解説者は本当にそう思っている」
習甦ツツカナ共にほぼ同じ読み筋なことについて渡辺二冠
「ここで手が広くないということはもうどっちかがいいってことですね」
そういうもんなのかー。
評価値について渡辺二冠
「300点とかで優劣が両者一致したら厳しい。
人間同士だと一手ばったりとかあるんですが」
コンピュータの候補手について渡辺二冠
「対局席からこの(解説者用に両ソフトの候補手が映っている)モニター見れば、
(相手のコンピュータの候補手が)わかるんですよ。
僕眼鏡かければ1.5ですから多分見れるんですよ。
だから候補手については伏せて解説しも意味無いんじゃないですかね」
ソフトによって評価値が違うことについて渡辺二冠
「ソフトでも結構100点くらいの誤差は見る。200点だと多分どっちかのソフトが弱い」
船江五段が持ち駒の銀を打って菅井五段の角のにらみを受けた手について渡辺二冠
「このへんがタッグマッチっぽい手なんですよね。
普段は浮かんでも指しにくい手なんですが、ソフトと一致したら短時間で指せる」
評価値は習甦0、ツツカナ3とほぼ互角に。
後手矢倉で先攻できてこれなら菅井五段の研究手が実ったか。
千日手について渡辺二冠
「コンピュータは千日手は結構するんですよ。
人間は打開しようとするんですよ。もう1局指すのだるいから。
でも打開するとこれこれこうなって50点マイナスになりますよとか言われると、
そうなのかなあとなるんですよ」
盤上では後手の菅井五段が猛攻する展開に。
「ぱっと見先手ピンチですよね。これ人間だとどう受ければいいのか難しいから」
室谷女流「ここで形勢判断アンケートとか」
渡辺二冠「どうせニャンとも言えないに入れるんでしょみんな。
優勝予想とかでいいんじゃないですか?」
「先生予想は?」「6番じゃないですか?ニャンとも言えない」
6番が「にゃーん」になって渡辺二冠「もう、ばかにしやがってー。
今日のトーナメントは競馬でいうとどれも切れない。どれにもかけたくない」
アンケート結果は菅井五段14.5%、船江五段6.0%、阿部四段8.6%、西尾六段14.3%、
佐藤六段5.4%、にゃーん51.2%。
盤上では菅井五段の猛攻炸裂で船江五段に王手飛車取りがかかり、
習甦308、ツツカナ-268と差がつき始める。
渡辺二冠「普通はどっちかがミスをして形勢に差がつくんですけど、
この対局は菅井さんが上手くやってますよね。
コンピュータの手をただ採用するのではなく、自分の手も織り交ぜながらね」
船江五段の玉が詰んでもおかしくない局面になって渡辺二冠
「詰みなら詰みって出ますからね。そしたらその通り指せばいいだけだから」
渡辺二冠が多分詰むと言っていると、菅井習甦タッグも綺麗に詰まして勝利。
菅井五段「終盤はソフトは正確なのでそのへんうまく使えました」
船江五段「毎年毎年完敗で申し訳ない」
その後の感想戦は並べまくり符号言いまくりの楽しい感想戦になりました。
渡辺二冠「じゃあ、室谷さん。最後まとめよう」無茶ぶりである。

2回戦第1局
先手西尾六段ponanzaVS後手佐藤六段やねうら王
解説豊川七段・聞き手飯野女流
西尾六段が横歩を誘い、佐藤六段が乗る流れに。
豊川七段「西尾さん青野門下ですからいきなり取るいちで行きましたよ」
西尾六段は師匠の名前のついた横歩取り青野流に。

質問メール
解説者の先生はどのソフトとタッグを組みたいですか。
豊川七段はソフトを使わないらしい。
豊川七段「使うことはナイチンゲールで」
「沢田研二じゃないけど右手にやねうら王」絶口調である。
「佐藤六段は優勝したらかぶりものするとか聞いてますから」無茶ぶりである。
SSFについて
飯野女流「一度行くとファミリーになれるという話で」
豊川七段「飯野プロ行ったことありますか?ない?行かない方がいいですよー」
序盤から時間を使う佐藤六段と、
定跡手順なのですぐに指す西尾六段という対照的な展開に。
解説中に、名前を呼ぶと呼ばれた棋士の脳波が動くことを発見する豊川七段、
両対局者の名前を言って脳波の乱れを楽しむ。
飯野女流は第1局の記録をとっていて、
渡辺二冠の解説がすごく面白くて笑いをこらえるのが大変だったらしい。
飯野女流「これはまだ定跡なんですか?」
豊川七段「未知との遭遇スピルバーグ」
豊川七段の新格言「手が見えないときは聞き手に聞け」
振り飛車党の飯野女流に横歩の手を聞くとは鬼畜である。
豊川七段「佐藤六段の頭が真っ赤になってきましたよ。
昔米長先生の大事な対局で頭のてっぺんが真っ赤なのを見たことがある。
森内名人とかは見えないけど、ちょっと寂しい人は見える」
カメラが佐藤六段のアップに。
どちらを応援しているかアンケート、佐藤六段48.3%、西尾六段51.7%。
ponanzaの評価値は299だが、豊川七段は佐藤六段やねうら王持ちらしい。
持ち時間は西尾六段57分対佐藤六段28分といきなり大差に。
形勢アンケートは佐藤六段12.6%、西尾六段43.8%、どちらも持ちたくニャイ43.6%。
豊川七段「行きましたねー。成ります南と」記録の貞升南女流はやや笑い。新手か。
解説を進めた後にコンピュータの読み筋を確認する豊川七段。
「ニャンと。僕と同じ読み筋のコンピュータがいない。結構ショック」
しかし解説通りに進んでほっとしていました。
やねうら王の示す金を打っていく攻め筋に豊川七段
「重たい。小錦。見たことないですよーこんな攻め筋」
「会場の皆様こっちもって見たいという人は手を挙げて…おーーーさだはるー」
その後も攻めを着実に繋いで西尾六段の勝ち。豊川七段はおやじギャグ連発でした。

感想戦
佐藤六段「せっかくだから序盤からコンピュータの好きな形を目指そうと思ったが、
うまくいかずに悔いが残る戦いだった」
西尾六段「序盤はよく研究している形なので時間を使わなかった」
感想戦によると西尾六段が踏み込んで攻めに行った手は、
ponanzaではなく西尾六段の決断だったらしい。
決勝への意気込み
西尾六段「勝ちを狙って指していきたいと思います」

2回戦第2局
先手菅井習甦対後手阿部四段YSS
解説渡辺二冠・聞き手熊倉女流
質問メール
渡辺二冠の師匠の所司先生がアジア大会に出場していますが、そのことについて
中国将棋のことだと思うんですけど、まったくわかりません。
入門したときにちょっと教わったんですが、
一応やらせてみて強かったら対戦相手にはなるということで、
弟子には一度はやらせていると思う。
対局開始までのつなぎトークで立会人の豊川七段は既に笑っていました。

序盤3手目に菅井五段は▲1六歩と端歩を突いてさっそく揺さぶりにいき、
ゴキゲン中飛車に。
コンピュータの強くなる成長速度に渡辺二冠
「迷惑な話なんですけどねー。人生設計狂いましたよ」

質問メール
22日に出版された、渡辺明の思考:盤上盤外問答で、
コンピュータ将棋に対する率直な感想を教えてください。
迷惑な話なんすよ。これがね、なければ人生ばら色だったんですけど。
子供の頃に描いていた人生設計と違いますからね。
まったく予想…どうしちゃったんですか?(熊倉女流がつぼに入って爆笑していた)
自分がおじいちゃんになっても、わかんないわかんないコンピュータ将棋なんて、
って言ってるくらいがよかったんですけど。
ファンの方なんですかねえ、僕の。ありがたいですよねえ宣伝してくれて。

渡辺二冠
「2歩はニフティーになっちゃうからね」
「この手は重いですからね。小錦だっけ?」豊川ウィルスに感染してしまったか。
阿部四段は渡辺二冠が無難な手ならこれという解説通りの手を進める。

絶口調の渡辺二冠
「さっき控え室で話していたんですけど、
タブレットは1手しか出なくて10手後とかは出ないので、
席上から解説者用のモニターを覗き見するのが一番いいんじゃないかって」
評価値は習甦と比べるとYSSは悲観派の模様。
習甦+52、YSS-367とかになりました。
千日手になる変化もでてきて渡辺二冠
「千日手は持ち時間を30分にして指しなおしって書いてありますけど、
30分以上残っている場合は違うんですよね?何も書いてないけど。
多分立会人がマンモスって出てきて、
このまま指しなおしてくださいマンモスって言うんだと思いますよ」
どちらが有利かアンケート
阿部四段4.6%、菅井五段22.0%、
わからないので「渡辺明の思考:盤上盤外問答」を読みます73.3%。
菅井五段は攻める振り飛車な棋風という話で、
熊倉女流「渡辺先生も最近振り飛車を指されて」
渡辺二冠「攻めるんだけど決まらないみたいな…リアクション困ってるでしょ今」
豊川七段は渡辺二冠が奨励会時代に幹事だったらしく、
小学生だった頃の渡辺二冠は雷を落とされたことがあるらしい。

将棋は菅井五段が攻めを繋ぐ1回戦と同じような戦い方でじわじわリードを広げ、
阿部四段はジリ貧になり大差に。その後習甦は+9999と勝ちを確信。
詰むのかどうかという局面になり渡辺二冠「考えるかたまには自力で」
その後時間を残していた菅井五段が習甦に頼らずに詰みまで読みきり、
菅井五段の勝ちになりました。

感想戦
阿部四段「YSSは受ける将棋が得意なのですが、
手を選ぶのは自分なのでちょっとちぐはぐしたかなあ」
菅井五段「習甦が正確だった。攻める形を作って習甦に任せるという作戦がよかった」
すかさず菅井五段が手を選んだ局面をさくっと並べて、
「そう言いつつ本当は自分で考えてるんでしょ?」と突っ込む渡辺二冠。
コンピュータの手も結構見ながら解説してたんですねえ。
菅井五段は習甦がいい手を示すまでは自力で指して、
いい手が来たらその後は手を選択するという作戦の模様。
習甦に任せるモードのときは映画鑑賞みたいだったらしい。

決勝戦の意気込み
菅井五段「今みたいな作戦で習甦に任せられれば。
決勝戦くらいは自分のいい手を指したいなとも思うので頑張ります」

決勝戦
先手菅井五段習甦VS後手西尾六段ponanza
解説佐藤六段、船江五段、聞き手貞升女流初段
船江五段「菅井五段は僕に勝ったので優勝してほしい」
佐藤六段「西尾六段は僕に勝ったので優勝してほしい」
控え室では阿部四段が先ほどの対局の棋譜を並べていたらしい。

戦型予想
菅井五段は居飛車振り飛車両方指すので予想しにくい。西尾六段は基本居飛車。
佐藤六段「菅井五段が居飛車、振り飛車ときたので今度は居飛車」
船江五段「そんな普通に?」
タッグマッチについて
佐藤六段「情報がたくさん目に飛び込んできて、
豊川七段のおやじギャグもくるので大変だった」
船江五段「一度コンピュータにまかせると自分の手に戻ってこれなくなる」

聞き手の貞升女流が倉敷藤花挑戦者決定戦出場おめでとうということで一言。
貞升女流「山田女流は相居飛車はかなり強いので」
今まで1局しか対局がなく、大逆転勝ちだったとか。
「中継もされるし、運良くあがってきたなという印象が強いので、
なるようになるか、当たって砕けろの精神で頑張りたいと思います」

対局をしていて解説の声は結構聞こえてきたらしい。
佐藤六段「最初のトーナメント決めでは、
豊川さんのところじゃないところに入りたかった」
船江五段も渡辺二冠の解説が聞こえていた。
佐藤六段は序盤で苦しんでいたので結構聞こえてきたらしい。

菅井五段は準決勝と同じ3手目▲1六歩と変化球。
その後も居飛車か振り飛車かどっちつかずで手を進めました。
佐藤六段曰く習甦は居飛車より、ponanzaはオールラウンダー、
やねうら王は振り飛車よりらしい。
船江五段が振り飛車もあると言っているところで菅井五段が居飛車を表明。
船江五段「兄弟子をたててくれると思ったんですけど」苦笑いの菅井五段。
ponanzaの評価値は触れ幅が大きくて楽観派。習甦は結構慎重とのこと。

船江五段「二人とも完敗でしたね。
気がついたときには受けがなくなっていて知らない間に斬られてた。
痛みも感じなかった」
佐藤六段はすごい痛みを感じたらしい。
ツツカナは早繰り銀が大好き。やねうら王は腰掛け銀が大好き。
桂馬の頭をどう守ればいいかという解説から佐藤六段と船江五段のカツラトークになり、
記録と読み上げの熊倉飯野女流ペアが笑っていました。
盤上では菅井五段が長考の末、西尾六段の飛車を捕獲しにいく手を指すと、
その手に対して菅井五段の桂馬の利きに角を放つ西尾六段。
すごい応酬ですが、両ソフトとも同じ読みとのこと。
船江五段によると両者とも自分で結構指しているらしい。
船江五段は結構頼って指していて負かされたので後悔していました。
細かい折衝の後に菅井五段が手番を握って先攻。
ただし楽観派のponanzaは+200以上、慎重派の習甦は-200以下の評価値に。

佐藤六段は将棋は楽観派でしゃべりは悲観派。
「今日もまたすべるのかなーみたいな」
船江五段は将棋は悲観派でしゃべりは楽観派。
「変な手言っちゃってもアマチュアの方向けの解説なのでなんとかなるみたいな」
黒船江とコメントで突っ込まれていました。
難しい局面になって、自力で考えるとすると難しいと言っていたところで、
解説が渡辺二冠豊川七段と交代に。
菅井五段は角を自陣に打って我慢する手を選択。

貞升女流「このあたりで視聴者の方々にアンケートをとりましょうか」
渡辺二冠「ギロリ」
形勢判断アンケートは西尾六段13.4%、菅井五段9.3%、
分からないので10月から豊川先生の講座を見ます77.3%。
渡辺二冠「将棋の講座ですか?」容赦ない突っ込みである。
角を切る手順を解説する渡辺二冠
「きり…きり…」「桐山清澄で」ここで豊川七段が新手を炸裂。

質問メール
さきほどの渡辺二冠の豊川七段に怒られた奨励会エピソードを教えてください。
渡辺二冠が中一だったとき、
奨励会の研修合宿でお寺に行ったときに雑巾投げかなんかではしゃいでいた。
次やったら承知しないからなみたいな感じで怒られたらしい。
豊川七段「宮田敦史君は雑巾投げてたと思う」
渡辺二冠「お寺で雑巾投げはまずいっすよね」
貞升女流「私は雑巾投げとかはしてないと思う(キリッ」

どのような準備をして大一番にのぞむのか。
豊川七段は、
予定を立ててもその場の気分で変えたりしちゃうからあまり立てていかないらしい。
渡辺二冠もそんな特別準備をしているわけではないらしい。
そこでできるということは普段手を抜いてるということだから、理屈としては変とのこと。
倉敷藤花挑戦者決定戦が控えている貞升女流
「あまり気にせず勝ちたいと思いますけど周りからは結構言われて…」
「頑張れ!」「やめてくださいよー」

機材トラブルで対局が一時停止に。
「矢沢永吉になっちゃったわけですね」
「何ですかそれは」「時間よ止まれって…知らないですね…」

20日のタッグを見ていた渡辺二冠
「加藤九段と中村六段の対局で、
中村六段の銀が4五に出る前に既に加藤九段が4四歩と追い返していて爆笑した」
TSで見れるので是非。
どちらが優勢かを解説中に豊川七段「貞升さんは、とーかなあ」強引すぐる。
ponanza715、習甦0という評価値が分かれまくりな局面になりました。
しかしその後ソフトは西尾六段の勝勢との評価値になり、
秒読みで一手30秒となりましたが西尾六段が冷静に菅井玉を寄せ、
決勝トーナメント進出を決めました。

菅井五段
「始め不本意な展開かなと思った。
難しくなったかなと思ったが推奨手を指さなかったらすぐに悪くなった」
西尾六段
「全然急所がよくわかんなかった」

感想戦
西尾六段はponanzaが盤面を制圧するのが好きなので、それを目指したらしい。
だんだん押さえつけていくような指し方が得意なので、
そのような展開になるようにしたとのこと。
渡辺二冠
「この将棋難しすぎて。序盤が難しすぎましたね。
序盤がとにかく長くて、
中盤から駆け足になって見てる方もどうなっちゃんだという展開だった」

予選が終わって
西尾六段
「いや、ほんとにあのponanzaが強いソフトだったなあと。
自分の指したい手もいろいろさせた。最後はponanzaらしくうまく決められた」
菅井五段
「優勝したかった」
佐藤六段
「優勝した西尾さんはponanzaの良さをうまく引き出して。流石だなと思った。
僕は爪痕を残せなくて残念だった」
船江五段
「決勝戦を見てて二人は使い方も将棋も上手くて自分の力不足だった」
阿部四段
「去年は1回戦負けだったので1回戦は勝ちたかったんですけど、
自分の使い方や実力が足りなくて、決勝戦はレベルが高かった」
片上理事
「今日の方が土曜日に比べると若い棋士が中心で、
タブレット等をうまく使いこなして指してくれるのかなと思ったが、
その通りになってくれた。
決勝戦は自分の読みと違った手が出て、考えてみるとなるほどなと思った。
これからはこんな将棋になるのかなとも思った。
決勝戦はどちらが出てきても優勝候補になるのかなと思って見ていた」

土曜日の予選では森下卓九段がツツカナを操って決勝進出しました。
その時は序盤でリードを奪えば人間+コンピュータ相手に逆転はほぼ無いので、
いかに序盤で人間が考えてリードを奪うのかがポイントなのではないか、
「藤井さんが出れば必勝ですよ」by森下九段とのことでしたが、
今日決勝に勝ち残った西尾六段と菅井五段はコンピュータの特徴を掴んで、
コンピュータが力を発揮しやすい展開に持ち込むということを重視していました。
菅井五段は習甦が攻めが得意という特徴を掴み、
いかに攻撃態勢を作って習甦の力を引き出すかを重視し、
西尾六段はponanzaが盤面を制圧する展開が好きという特徴を掴み、
金銀を中段に打って習甦の攻め駒を刈りに行きました。
評価値も割れていて面白かったですが、
持ち時間が短いとponanzaが強いんだなあということと、
屋敷九段+ponanzaに勝った森下九段+ツツカナってすごい仕事をしたんだなあ、
とも思いました。
これで10月12日のFinalRoundは、
第1局が佐藤慎一四段・ponanza2013var対森下卓九段・ツツカナ、
第2局が西尾明六段・ponanza対久保利明九段・習甦となりました。
解説は深浦康市九段と佐藤天彦七段、聞き手が中村桃子女流初段、安食総子女流初段、
藤田綾女流初段、渡辺弥生女流初段です。
森下九段も西尾六段もコンピュータをうまく扱っている印象で、
佐藤四段と久保九段はかなり対策に迫られそうですが、はたしてどうなるか楽しみです。

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渡辺明の思考: 盤上盤外問答
渡辺明著
¥1,674






船江恒平五段が記録をとった大勝負

船江恒平さんが渡辺・羽生戦での記録係の体験について語る


船江恒平五段が大勝負での記録係りの体験について語る動画です。
渡辺明竜王と佐藤康光棋聖のすごい将棋というのは、
2006年11月14日~11月15日に行われた第19期竜王戦の第3局で、
渡辺竜王の△7九角というのは▲同玉と取られるただ捨ての手だったのですが、
これで逆転勝ちというすごい将棋でした。
渡辺竜王と羽生善治名人が初代永世竜王をかけて争った第21期竜王戦の第4局は、
羽生名人が3連勝でタイトル奪取に王手をかけていた対局で、
渡辺竜王自信も著書「勝負心」の最初にこの対局について書いているくらい、
印象に残る勝負でした。

渡辺明著「勝負心」より

さすがにこのときは、負けを覚悟するしかなかった。
対局中だというのに、盤面に集中するわけでもなく、ふと
「取材陣がいっぱい入ってくるんだろうなあ。
背中越しにフラッシュを浴びるのはイヤだなあ」などと、
余計なことが頭に浮かんできたほど。
それはもう絶望的な局面だったのである。
<中略>
「羽生さんがあと一手指したら投了しよう」そう思ったときだった。
羽生さんがコップに水を注いで、それをゆっくりと口に運んだ。
取材に来ていた毎日放送「情熱大陸」取材クルーによると、
羽生さんが水を飲んで次の一手を指すまでの時間は、一分三三秒だったという。
たったの一分三三秒。しかし、このわずかな時間のうちに、
奇跡的にも私に光明が差したのだった。


船江五段が言うちょっと羽生さんが考えられたというのは、
この瞬間だったのだと思います。
また、両者の雰囲気が変わったとも述べていますが、
この一分三三秒の間に、渡辺竜王の王様が打ち歩詰めの筋で逃れている、
ということに両者気がついたのでしょう。
羽生名人にとってはこれに勝つと初代永世竜王、かつ永世七冠達成という大勝負で、
打ち歩詰めというルールを作った人は罪作りですね。

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勝負心
渡辺明著
¥810






電王戦リベンジマッチ感想

電王戦リベンジマッチを30分で見る


あけましておめでとうございます。年末年始は帰省していてネット環境がなかったので、
さっそく電王戦リベンジマッチをタイムシフトで見てみました。
まだ始まってないのに評価値がツツカナ有利になっていて、
見所満載で面白かったです。別アングルに切り替える機能とかあったっけ。
解説が鈴木大介八段で聞き手が藤田綾女流初段。
特設会場はタイトル戦をやりそうな和風な部屋で、
何故かふすまを閉めていて見えないはずの廊下まで作ってありました。
大きなLEDパネルに四季折々の景色が映っていて、
地方のホテルでやるタイトル戦みないなのをイメージしたのでしょうか。
最初の駒を並べる時に、船江五段が玉を持ちました。
通常は先輩や目上の棋士が王将、後輩が玉将を持ちますが、
今回はリベンジマッチということで、
リベンジを目指す立場の船江五段が自ら玉将を選びました。
三浦初段が王将を持つ時に何か声をかけ、船江五段もそれでいいとうなずいていました。
ツツカナは4手目△7四歩で前回と同じ序盤になりました。
鈴木八段は研究にソフトを使っているそうで、前回のぶれぶれ解説とはえらい違いで、
3時間くらいで勝つのがベスト、2時間でもいいくらい、
1時間あれば2回くらい局面が揺れて難しくなっても考えがまとまると、
コンピュータに勝ちやすい流れを解説していました。
また、飛車先の歩を切らないのは、その局面では他にポイントが高い手があるからで、
歩を切る手は局面が進んだときに価値がでるので、
コンピュータの評価が低いそうです。
将棋は前回の電王戦と同じ進行になりました。
ツツカナが仕掛ける△7六歩に▲同銀からの研究で、
鈴木八段が見つけた▲9八角という手を、
船江五段はいい手ですねーと言ってたそうですが、
船江五段は▲同銀ではなく▲6八銀を選択。
自分の見つけた手を指してくれると思っていた鈴木八段がっかりでした。
ただし▲6八銀の展開でも、鈴木八段が見つけた▲5七銀右という手があって、
先手がいいはずだからきっと船江五段は指してくれるとさらにフラグをたてます。
その後電王戦タッグマッチの話題になりました。
鈴木八段「将来は50手くらいまで藤井さんに指してもらって…。」と大失言?
多分見てないから大丈夫と言う鈴木八段ですが、
これタイムシフトありますよと言われて動揺してました。
そこでツツカナが検討と違う手を指して、
鈴木八段の見つけた▲5七銀右という名手?は幻となりました。
また、鈴木八段はコンピュータは攻め将棋というイメージだが、
負けていると思ったら攻めてこないので、
ある程度優勢になったら強気に対応すると不利を悟って攻めてこなくなる、
下手におさめようとする方が負ける、
勝つときは圧勝で、1手差で勝つことはほとんどないと、
コンピュータと対戦を重ねた経験を述べていました。
また、逆算で考えるタイプの棋士は負けやすく、
順に手を読んでいく棋士の方が勝ちやすいそうです。
鈴木八段は逆算型なので相性が悪いらしい。
鈴木八段は負けた将棋はかなり研究して、勝った将棋は忘れていると言っていましたが、
山崎八段は逆だったような。
船江五段は昼食休憩までに消費時間2分。
早指しですが、コンピュータ相手だとこのくらいがいいという研究なのでしょう。
午後からは塚田泰明九段が解説になりました。船江五段が優勢だからか嬉しそうです。
前回の電王戦でも船江五段が優勢だったので、
塚田九段は2勝1敗でまわってくると喜んでいたらしく、
船江五段が負けた後は1週間へこんでいたそうです。
コンピュータは自分に甘いので、
コンピュータの評価値から100引いたくらいがちょうどいいと、
こちらもコンピュータ相手に頻繁に指していることをうかがわせてくれました。
加藤一二三九段は鰻をやめて寿司と冷やしトマトにしていたはずですが、
塚田九段が昼休憩のとき鰻が部屋にあったよと暴露。
おやつに食べている説が浮上します。
その後遠山五段がゲストに登場。
船江五段は振り飛車にすることも考えてたらしいです。
コンピュータ将棋は歩切れにうるさく、歩切れの方の評価が低いと、
こちらもコンピュータの癖を見つけていました。
情報交換ができていれば春の電王戦は相当棋士はやれそうな気がしますが、
棋士は一匹狼の集団だからなー。
テレフォンショッキングには谷川会長が登場。
電話出演が定跡として定着するのでしょうか。
船江五段が負けると自分も船江五段と対局しにくいので勝って欲しいと言ってました。
局面が進みツツカナが船江五段に▲6二歩という手があると見つけると、
評価値も船江五段有利に傾きました。
解説には度々登場していた手なのですが、
その瞬間歩切れになるのでコンピュータには見つけにくい手なのでしょうか。
その後ゲストに竹俣紅女流が登場します。
激指13の読み上げや秒読みの声を録音したり、
制服や私服でいろんな表情を撮ったりしたそうです。
塚田九段と竹俣女流の解説になりましたが、
竹俣女流は塚田九段の娘さんと同学年らしく、親子で解説してるみたいでした。
竹俣女流も激指13と研究しているとのことで、
棋士の研究にコンピュータが完全に入り込んでいる現状がうかがえます。
船江五段が記録用紙を見ていたが、これは自信があるときにやる癖らしいです。
無くて七癖とはよく言ったものですね。
コンピュータは去年と比べて、
評価値の正確性や詰ます前の寄せの構図もうまくなっているらしいです。
棋士からこういう意見を聞くと、
ずいぶんコンピュータ将棋の解析が進んでいるんだなあと思います。
終盤は塚田九段と鈴木八段のダブル解説になりました。
コンピュータ相手に対しての勝ち方が、船江五段はうまくなったと感心していました。
局面の解説を最終盤まですすめて、これは流石に詰みでしょーと言う鈴木八段に、
一応最後まで並べて見ましょうと塚田九段が言い、
詰まずにあれーという鈴木八段に、
こうやって負けるんですよと塚田九段がつっこんでいました。
塚田九段はコンピュータ相手にも切り合いの将棋を指すことが多く、
よく逆転されるとぼやいていましたが、経験者は語るということでしょうか。
香川女流王将がゲストに登場。
同じ関西の船江五段とも話すことが多く、船江五段は電王戦の後に、
どんな手を好むのかまで分かった相手に対して、
残念な将棋にしてしまったと悔いていたらしい。
女流王将をとって2ヶ月が過ぎたが、責任をいろいろ考えるようになったと述べていました。
番長と呼ばれたときの面影がちょっとドSだっただけであまり無かったです。
鈴木八段はコンピュータ相手に対局をすると待ったしたくなる癖がついたそうで、
だいたい負けるときはすごいのくらう、
王様を固く囲ってもすごい攻めがとんでくるので、バランス重視で指した方が勝ちやすい、
と見解を述べていました。もともと手厚い将棋ですしね。
コンピュータと大舞台での勝負と言うと渡辺明竜王対Bonanzaが最初だと思いますが、
その時は王様を固く囲いあう相穴熊の戦いだったので、
コンピュータ相手にどう戦うのが勝ちやすいのか、
という研究も各棋士の中では進んでいそうです。第三回電王戦は情報共有が鍵でしょうか。
とうとう詰みが見えなくなった鈴木八段は、
これは詰みでしょーと言いつつ藤田女流にわかった?と振るようになってしまいます。
その後の鈴木八段「まぎれなし。そろそろ油断してもいい」
さらに鈴木八段「これ詰み逃したら…。これは詰みなんですね…。あれ?」
そして詰ませられない鈴木八段。近年不調の原因はこれですよね絶対。
ほぼ勝ちとなったところで師匠の井上九段がテレフォンショッキングで登場。
「今日はもうこれは大丈夫やと思うんですけど。
かっこいいですね。かっこよすぎますね。」
親ばかならぬ師匠ばかなコメント連発でした。
今日の対局場には井上九段の書いた掛け軸「動中求静」が飾ってあり、
戦いの中にも冷静さを持つという意味だと言った後に、
これ画面早く変えてと照れていました。
また、▲6二歩を打つとき評価がコンピュータ寄りになったので心配だったと、
師匠らしい感想を述べていました。
テレフォンショッキングが終わり間もなくツツカナの投了になりました。
リベンジ成功です。
この後船江五段は佐藤慎一四段とおいしいお酒を飲めたことでしょう。

対局後のインタビューの船江五段のコメント抜粋
前回の戦いでは▲5六銀を読んでいたので今回の対応も時間を使わずに指せた。
もう1局指したかったのでリベンジマッチを受けた。
コンピュータの強みは粘り強さ。
終盤の一直線の変化だと人間の方が深く読める。
序盤似たような展開になりやすい。
漠然とした粘っこい終盤戦だとコンピュータの方が強い。
人間だと手数は長いけど駒を並べれば詰みといったような局面でも、
コンピュータは深く読めない。
この出だしだと十数局指して五分五分だった。
必勝法を探すという方法も考えたが必勝法は無いと考えてこの局面にした。
練習将棋ではツツカナはこの攻めをしなかった。
勝負は時の運なのでたまたま私の番だった。

インタビューの後一丸さんが足がしびれたらしく、
辛そうに立ち上がる一丸さんが笑いをかっさらってました。
最後に大盤で感想戦がありました。
船江五段も一丸さんもほっとしたという感想でした。
切り合いが身上の船江五段ですが、コンピュータ相手の場合は、
目に見えて勝ちじゃなかったら寄せ合いはしない方がいいという見解だそうです。
今回は前回のように終盤から中盤へといった流れになっても、
1時間くらい残っているように持ち時間3時間のつもりで指したとのことで、
これは時間を使わなくても序盤でリードできるという自信からなのかなと思いました。
最後に船江五段から第三回電王戦に出場する弟弟子の菅井五段へ、
しっかり力を出し切れば勝てるはずなので普段通り力を出し切って欲しい、
とコメントが出たところでめでたしめでたしとなりました。
大晦日に見たかったなあ。

電王戦タッグマッチ開催!

電王戦タッグマッチ PV


電王戦記者発表会が先ほど開かれました。
今度の電王戦は来年春に行われ、棋士5人、コンピュータソフト5つの団体戦ですが、
前回と違いハードウェアは主催者側が用意したものにするということです。
具体的にはPCショップのドスパラが提供するGALLERIAシリーズの、
その時の最強スペックのものを準備するとのことです。
前回はハードの制限がなかったので、
例えばGPS将棋が600台以上のコンピューターを接続して、
とにかく計算量を増やして強くするというアプローチをしましたが、
今回はプログラミングの出来で勝負する、ということでしょうか。
ソフト屋だった私は嬉しいですけど、
これでは視聴者のPCでクラスタ化する大合神クジラちゃんが出れないではないか…。
まあ今回のテーマは市販のPCだとどのソフトが一番強いか、
それはプロ棋士と比べてどのくらい強いのかということなのでしょう。
出場するプロ棋士は屋敷伸之九段だけ発表されました。
北海道が産んだ大天才で、史上最年少の18歳6ヶ月で棋聖位のタイトルを獲得し、
変幻自在な指し回しから忍者屋敷と呼ばれた棋士です。
その後将棋の勉強は競艇場に行くまでに新聞の詰め将棋を解くだけ、
日本酒7合ぐらいなら15分、といった生活がたたって?輝きが失われていましたが、
近年勉強してもちなおし、現在ではA級で活躍しています。
一方で出場するコンピュータは予選をやって決めるということなので、
ハード無制限の無差別級とは違うソフトが台頭するかもしれません。
前回出場したコンピュータソフトの中では習甦とツツカナがPC1台でしたので、
この2ソフトは優勝候補なのかな?
また、今月末の31日に、電王戦タッグマッチと題して、
前回の電王戦で戦ったプロ棋士とコンピュータがタッグを組んで、
トーナメントを戦うようです。
特設サイトはこちら
出場者は阿部光瑠四段&習甦、佐藤慎一四段&ponanza、
船江恒平五段&ツツカナ、塚田泰明九段&Puella α、三浦弘行九段&GPS将棋で、
この5組がトーナメントで激突します。
解説はなんと森内俊之名人ということで今から楽しみですが、
私は後輩の結婚式で見れないんです…。次の日にでもタイムシフトで見よう。
阿部四段や船江五段はペアを組むソフトの特徴を把握していますから、
コンピュータをうまく扱ってくれると思います。
塚田九段とPuella αはともに攻め将棋ですから、仲直りしたら凄そうです。
気持ちで指すタイプの佐藤四段は気持ちのないponanzaをどう扱うんでしょうかねえ。
三浦九段はコンピュータ無しなら優勝候補ですが、
1台の時のGPS将棋がどれほどプロレベルの将棋で頼れるものなのか未知数です。
来年春の電王戦に向けてドワンゴがイベントをする予定もあり、
今のところ年末にイベントをすることが決まっていると、
スポンサーの株式会社ドワンゴ会長川上量生氏から話も出ました。
今日の発表ではこんなところでした。
個人的には事前にソフトを提供するという決め事にほっとしました。
というのも前回の電王戦では、準備が出来た棋士と出来なかった棋士で、
内容が全然違ったからです。
阿部四段や船江五段は、
コンピュータと将棋を指す環境が整ったのでいい将棋が指せましたが、
塚田九段は対局6日前にボンクラーズと指せなくなるなど、
環境構築にトラブルが出ていました。
三浦九段も弟弟子の阿部健治郎五段に環境構築してもらうまでは、
ノートパソコンのGPS将棋と指してなんだこんなもんかと思っていたようで、
これではちょっと準備不足でしょう。
佐藤四段は事前準備や環境構築についてあまり書いてないのでわかりませんが、
今回はソフトの事前提供があるので、
準備不足から一方的な内容になるということはなさそうでほっとしています。

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ゲスト多数の棋聖戦解説

将棋第84期棋聖戦五番勝負第1局羽生善治棋聖vs渡辺明竜王 1


将棋第84期棋聖戦五番勝負第1局羽生善治棋聖vs渡辺明竜王 2


将棋第84期棋聖戦五番勝負第1局羽生善治棋聖vs渡辺明竜王 3


6月4日にニコニコ動画で生放送された第84期棋聖戦第1局、
羽生棋聖対渡辺三冠を船江恒平五段が解説したときの様子です。
途中から佐藤慎一四段が登場して、電王戦コンビで解説していますが、
2番目の動画の3:30あたりで、二人が思いもよらない手が飛び出しました。
この後感心することしきりでしたが、後日渡辺三冠が自戦記でこの△6六歩を、
均衡を台無しにしてしまった悪手と言っていて、トッププロ同士の将棋の難しさが伺えます。
私は対局を見ていて、
午前中のうちに羽生棋聖がリードしてそのまま押し切る圧勝でしたと書いているのですが、
渡辺三冠は先手に新工夫見せられながらも細かい技を駆使した結果均衡が取れていた、
と将棋世界8月号で述べているので、とんでもない大はずれだったようです。
でも飛車を閉じ込められて苦しいと思うんだけどなあ。
△6六歩に変えて攻め合いを目指す△2八歩で難しかったというのが渡辺三冠の感想でした。
また、その直前の▲6五桂では渡辺三冠も解説の二人と同様に▲7五桂を読んでいて、
その場合は攻め合いの△2八歩でいい勝負というのが渡辺三冠の読みでした。
そのため▲7五桂より直線的な▲6五桂を指されて、
この手に対してだと攻め合いが間に合わないと考えてしまったということです。
後手が苦しいと思っている解説陣と、いい勝負と思っている対局者では、
局面をどう見ているのかが全然違うので浮かんでくる手もずいぶん違います。
渡辺竜王は△2八歩と指せなかったことを後悔していますが、
後手が悪いと思っている船江五段は、
△2八歩は間に合わないと一瞬述べただけにとどまっています。
ただ解説の船江五段も佐藤四段も、
検討を進めているうちになんだか難しいことに気がついているのは流石ですね。

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