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将棋と棋士の魅力を伝えたい!そんなブログです。 なんか難しそう、古くてださそう、そんな印象を吹っ飛ばす!
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矢内理絵子

わかりやすく困る山崎七段

【将棋】佐藤天彦七段の意表を突いた受けに困った山崎隆之七段


2013年のNHK杯テレビ将棋トーナメント、
佐藤天彦七段対山崎隆之七段(現八段)の対局で登場した、
佐藤七段の力強い受けとそれを見て困ったリアクションをする山崎七段の動画です。
佐藤七段は穴熊に囲って、攻め合いではなく相手の攻めに徹底抗戦、
という▲7八桂を指して、山崎七段は考慮時間を消費しつつ頭も抱えています。
実は佐藤七段は2008年の順位戦で、当時73歳だった有吉道夫九段と対局したときに、
有吉九段が▲9九玉と穴熊に組んで、▲8八香、▲7九桂と徹底的に受けられ、
221手という長手数で負かされた将棋があります。
その将棋は前例は無いながらも佐藤七段の研究範囲であったのですが、
その後の力強い受けについて次のように語っています。

高橋呉郎著「勝負という生き方 将棋棋士32人の肖像」より

「攻めたのが、よくなかったですね。▲8八香▲7九桂と辛抱されて、攻めがつづかない。
とくに桂馬は、ここまで辛抱されるとは思っていなかったんです。
腕力の強いベテランの先生らしい受けです。
若手どうしだと、腕力がないので、こういう組み立てにならないんです」


順位戦で大ベテランの先輩に見せつけられた力強い受けを、
5年後にNHK杯で魅せてくれる、というのも面白いですね。
有吉九段は大山康晴十五世名人の弟子で、
佐藤七段は大山十五世名人の弟子の弟子という、
師弟関係では伯父、甥の関係にあたります。
有吉九段と佐藤七段は所属が関東と関西に分かれ、
年齢も53歳差ですから一門といった感情は無いでしょうが、有吉九段から佐藤七段へ、
「腕力」と佐藤七段が表現したものが受け継がれたというのは因縁深いものを感じます。

佐藤天彦七段と言えば、
三段リーグ次点2回によるフリークラスでのプロ入りを蹴ったことでも有名です。

天野貴元著「オール・イン ~実録・奨励会三段リーグ」より「とりあえずプロ」を拒否した男

「信じられん話だ。アマヒコは三段リーグをナメてるな。ある意味凄いよ」
ある先輩棋士は、酒の入った席でこう話していた。
僕は何も言わなかったが、おおむね同じ思いだった。
いや、あのとき誰しもがそう思っただろう。
<中略>
彼ほどの実力があれば、フリークラスに入っても、
2、3年のうちに規定の成績をあげてC2級に昇級できたはずだ。
だがそうやって回り道をするよりも、あと、1、2期のうちに三段リーグで2着以内を取り、
表門からC2級に入るほうが名人への近道である、と彼はそう考えたのだろう。
少なくともそこに「とりあえずプロ」という思想がなかったことは確かだ。
<中略>
結局、彼が三段リーグをナメていたのではなく、
僕らが超大物だった彼をナメていたということがハッキリしたが、
彼のような真似のできる三段は今後、出てこない気がする。


佐藤七段は奨励会時代に、
フリークラスでのプロ入りを蹴ったこと以外にも大きな注目を集めたことがあります。
それは瀬川晶司五段のプロ入り編入試験のときに、
初戦の相手として登場し、瀬川頑張れという世間の注目の中で勝利したことです。
その時の舞台の袖で、佐藤七段は奨励会員に、
「奨励会の意地を見せてやってください」と言われてはっとしたそうです。
プロ入りを蹴った人ですから、
同じ奨励会員の中には佐藤七段を快く思わない人もいたでしょうが、
いつのまにか奨励会員の代表として大舞台に立つことになり、
大舞台で結果を出して翌年プロデビューということで、
超大物は何があっても収まるところに収まるように出来ているんですね。

佐藤七段は去年B級2組を全勝で駆け抜け、B級1組でも現在3勝0敗と好調です。
今後どこまで活躍するのか注目の棋士ですね。

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鈴木八段の10秒将棋

【これはひどい】鈴木大介八段の10秒将棋【将棋ウォーズ】


6月22日にニコニコ生放送で放送された第1回将棋ウォーズ玉将戦で、
解説として登場した鈴木大介八段の10秒切れ負け将棋の動画です。
鈴木八段は振り飛車党で、捌きのアーティストと呼ばれる久保利明九段、
革命的な序盤を編み出した理論派の藤井猛九段と共に、
振り飛車御三家とも呼ばれた棋士です。
豪快な攻め将棋の顔と手厚い将棋の顔があって、
近年は手厚い将棋の顔が良く出てくるのですが、
動画で優勢だと思いつつもぼやきまくっている様子を見ると、
理由がよくわかります。
解説も雑談も面白く、もう一花咲かせて欲しい棋士です。
動画では対局後に、盤面無しで符号てんこ盛りの感想戦も始まりますが、
鈴木八段が「もう何言ってるか全然わかんない」と視聴者の気持ちも代弁してくれます。

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豊川七段が女王を決める対局を解説

(将棋) 矢内理絵子 × 甲斐智美 (解説:豊川孝弘六段)


2008年に争われた第1回マイナビ女子オープン決勝5番勝負、
矢内理絵子女流名人対甲斐智美女流二段の対局を、
おやじギャグ王の豊川孝弘七段と鈴木環那女流二段が解説する動画です。
この時は初代女王を決めるということで、
トーナメントの決勝戦まで勝ち残った二名による5番勝負になり、
矢内女流名人が女王のタイトルも獲得して二冠となりました。
マイナビ女子オープンは他のタイトルと比べると少し変わった棋戦で、
女性アマチュア選手枠、予備予選「チャレンジマッチ」、
勝利者インタビューをYoutubeで公開、
個人法人問わずスポンサーを募集して相撲のように各対局で懸賞金を出せる、
前年度ベスト4以外は例えタイトルホルダーでも予選からの出場、
といった特徴があります。
また、初代女王を獲得した矢内女流は、
就位式で桂由美デザインのパリ・オートクチュールコレクションのドレスと、
フォーエバーマーク・ダイヤモンド総計10.17カラットのティアラと、
かなりゴージャスな出で立ちで登場となりました。
 
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2000万相当!のティアラらしい。やばい。

さて動画では豊川七段がちょいちょい繰り出すおやじギャグに、
鈴木女流が手抜きで局面を進めるという、
豊川七段にとってはいつも通り?の解説動画になりました。

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本家藤井システムを羽生さんが解説

[将棋]藤井猛九段vs郷田真隆九段(解説:羽生善治)[藤井システム]


2005年に対局された、第23回JT杯将棋日本シリーズ決勝戦、
藤井猛九段対郷田真隆九段の対局を、羽生善治四冠が解説する動画です。
現在は将棋日本シリーズと名を変えています。
この日本将棋シリーズは前年度の優勝者、タイトルホルダー、
獲得賞金上位者が参加するトーナメントで、
全国11箇所の地方を回って公開対局を行う豪華な公式戦です。
それと並行してこども大会も開催され、
低学年の部、高学年の部に分かれて予選が行われ、
決勝ステージまで勝ち上がると、羽織・袴の貸し出し、
プロ公式戦と同じ対局場にて同じ盤・駒を使用、同時進行の大盤解説、
さらには読み上げや記録係がつき、プロ棋士と同じ環境で対局することができます。
去年の将棋日本シリーズ、こども大会は東京ビッグサイトで行われ、
こども大会の参加者だけで3,202名の大盛況だったとか。

さて動画ではそんな大勢が見守る中で対局された決勝戦で、
藤井九段の藤井システムに郷田九段が真っ向から穴熊に組みに行く、
意地っ張り対決になりました。
羽生さんが解説した藤井九段の「本家の一手」、
それに対する郷田九段の「最強の手で返した」、
幕切れはあっけなかったですが、熱の篭った応酬です。

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中原永世名人の妙手順

米長邦雄 VS 中原誠 (1995年)


1995年に争われた第44回NHK杯テレビ将棋トーナメント決勝戦、
米長邦雄永世棋聖対中原誠永世名人の対局を、羽生善治四冠が解説する動画です。
前年は加藤一二三九段が7回目の優勝、
翌年は羽生さんが七冠を取ってNHK杯でも3回目の優勝を達成、という時代の将棋です。

加藤一二三著「将棋名人血風録─奇人・変人・超人」より

中原さんに連敗を続けるなかで、気がついたことがあった。
中原さんの将棋は、いってみれば洒落ているのである。洗練されているといってもいい。
「中原さんという人は、そこに魅力を感じて将棋を指しているのではないか?」
私はそう感じたものだ。
つまり、泥臭くない、洒落た手順、
巧みな手順を組み合わせながら勝つことに魅力を感じている─
それが中原さんの特徴だと気づいたのである。


動画でも羽生四冠の解説の局面では、
米長永世棋聖の5二成桂、8八角、2五銀が中原永世名人の王様を取り囲んでいます。
しかしそこから中原永世名人の洒落た手順が炸裂し、
王様を取り囲んでいる3枚の駒をすべて取り払って必勝体勢を築いてしまいました。
こういうエレガントなものを朝のサッカーでも見たかったんですけどね。

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