棋士はカワイイ!

将棋と棋士の魅力を伝えたい!そんなブログです。 なんか難しそう、古くてださそう、そんな印象を吹っ飛ばす!
指すのではなく観戦ならば簡単で面白い!

深浦康市

電王戦FINAL第3局はやねうら王が稲葉七段を破る

人間の2連勝で始まった電王戦FINAL第3局、稲葉陽七段対やねうら王の対局は、
やねうら王が勝利してコンピュータ側から見て1勝2敗となりました。
磯崎さんおめでとうございます。

タイムシフトで視聴できます

今日の対局は横歩取りの将棋になりました。
横歩取りというと電王戦ドキュメンタリー、
【電王戦FINALへの道】#27 稲葉陽 vs やねうら王 1分将棋①~#29で、
稲葉七段がやねうら王の飛車を捕獲して勝利するという対局がありました。
途中までその手順になりましたが、
稲葉七段が捕獲する順を避けて力と力の勝負といった展開になりました。

そして午後に入ると、稲葉七段から開戦して局面を動かしに行きました。

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後手の1三にいる角の利きが飛車によって隠れています。
これをチャンスとみた稲葉七段は 

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少し動いてから▲2七歩と相手の攻め駒にアタック。

その後稲葉七段とやねうら王、両者時間を使わずに指し手を進めましたが、
稲葉七段に誤算があったようで評価値が大差になってしまいました。

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これに人間側はイカール星人で対抗。しかし…

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一瞬で崩壊じゃなイカ。

稲葉七段は入玉を目指す動きも見せましたが、
一昨年の塚田九段対Puella αのような展開にはならず、
やねうら王が稲葉玉に必死をかけたところで稲葉七段無念の投了となりました。

対局後の記者会見で稲葉七段は、
飛車を捕獲にいかなかったのは竜に暴れられてしまう展開になるから、
まっすぐ入玉に行かなかったのはあまりにも駒が足りなかったから、
と述べていました。
また、この対局の戦型である横歩取り△3三桂はランダムな要素が強く、
駒組が20~30通りくらいあるとのことで、
稲葉七段としては研究がなかなか及ばない展開、
やねうら王にとっては本番でいい引きができたということでしょうか。
また磯崎さんは、30手目の△4三銀は1秒前くらいまでは△7二玉を選んでいた、
電王手さんが動くまで30秒、
指し手の操作に5秒ほどタイムラグがあるため、
その間にやねうら王が良い手を発見して事前研究とは違う手を選んだのかもしれない、
それが勝負のあやだったのではと感想を述べています。
勝負の神様は細部に宿るというサッカーの元日本代表監督、
岡田武史さんの言葉を思い出しました。

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渡辺棋王が羽生名人を3連勝で下し、棋王防衛!

渡辺明棋王に羽生善治名人が挑む第40期棋王戦五番勝負第3局は、
渡辺棋王が勝利して、見事に3連勝での防衛となりました。

ニコニコ生放送では9時から、解説に深浦康市九段、
聞き手に藤田綾女流初段で大盤解説会が始まりました。

藤田女流「戦型予想はいかがでしょうか」
深浦九段「まあ藤井さん立会いですから、羽生さんの振り飛車も見てみたいですけど、
ただカド番なんですよね。角換わりを予想します」
そして羽生名人は△8四歩と居飛車を選択。
 
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深浦九段「ちょっと藤井さん集中力欠いてますね」

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藤田女流「ここまで渡辺棋王の2連勝ですが、見所をお願いします」
深浦九段「ちょっと羽生さんのペースが上がってないと感じますね。
らしくないというか。これまでほぼ渡辺さんの圧勝といってもいい内容です。
1日制の対局に強いのは羽生さんの特徴なので、どんな戦いをするのかが見所です」

kiou3-3
3手目に時間を使う渡辺棋王。

深浦九段「羽生さんの意図、どの局面に持って行きたいのかな、
ということを考えてるんだと思います」
渡辺棋王は角換わりを選択。

深浦九段「渡辺棋王は先日順位戦で久保九段と戦っていますので、
振り飛車対策は万全だと思います。なので羽生名人は居飛車にしたのかなと」

深浦九段「ちょっとブログを見たんですけど、
今日渡辺棋王は新潟で棋王戦なんですけど、その後の王将戦が佐渡なので、
新潟に滞在して佐渡に行くスケジュールを組んでたらしいんですけど、
プレーオフが入ったので東京に戻るみたいです」
渡辺棋王のブログもチェックして予習する深浦九段。

羽生名人も横歩ではなく角換わりを選択。

リレー質問
中座七段から深浦九段へ
深浦先生にはお子様がいらっしゃるようですが、普段はどのように遊んでいるのですか。
深浦九段「えーっとそうですねー…ゲームとかやってますね」
藤田女流「何のゲームですか?」
深浦九段「わかんない。
上の子は 中学生高校生なんですけど、スマホのゲームなんか楽しいらしいですね。
なので最近口きいてないです。
将棋もしますね。今受験終わって、友だちと遊んだりしてるのがいいみたいで。
下の子は女の子なんですけど、妖怪ウオッチをやっています。
ボスが倒せなくていらいらしてるんですよ。お父さんはレベル上げしてくれって言われて。
なのでお父さんこつこつやって、はいやったよっと。
藤田さんはどんなゲームをされていますか?」
藤田女流「ちょっとまえはドラクエを、レベル上げもしました」
深浦九段「黙々とやるタイプですか」
藤田女流「黙々とやってます」
深浦九段「僕はうわとかあいたーとか言うんですけど、
黙々とやるのが藤田流ですか」
藤田女流「マリオカートとかは曲がる時とか体が曲がっちゃいますけどね」
※中学生と書いていたんですけれども、高校生の間違いでした。
コメントでのご指摘ありがとうございました。訂正2015/3/12 

緊急アンケートゲームで声を出しますか
声を出してやる46.6%、無言で黙々53.4%。
意外と多い声を出す派。
深浦九段「黙々とやるとストレスたまらないですか?」

山田女流から藤田女流へ
バレンタインに綾ちゃんは本命チョコをあげましたか。
藤田女流「これ姉弟子…本当に…(メールの紙を見て)すごいですね…。
前回の放送でチーズケーキ作ったって言ったんですけど…」
深浦九段「それは?」
藤田女流「それはあげました。あげて私が食べました」
深浦九段「どういうこと!?」
藤田女流「大丈夫ですかこれ。
何か変な誤解が…一応作ったということで大丈夫ですか?」
そして
藤田女流「いつもなんか…みんな無難な質問なのに…」
深浦九段「僕ちょっと去年のバレンタインが残念なことがあって、
娘に好きな男の子にチョコレートあげるって言われたんですよ。
娘去年は9歳だったんですけど、ついてったんですよ。
日向君の家に行って、渡すってシチュエーションを父親が見守るっていう。
電信柱の陰ですよ。凄い現場。ちょっともうむなしいというか。
今年は日向君にチョコレートあげないのって聞いたら、もうあきたって言われて、
僕は心の中でガッツポーズしましたね。
今年は宅急便のおじさんにあげようかなとか言ってました。
ですから今年は父親にも手作りで作ってもらえました。
去年は娘を嫁に出す父親の心境が味わえました。
日向君もはにかみながらもらうんですね。どうしていいか、ちくしょう」

タイトル戦の朝の様子について
深浦九段「加藤先生とか朝のバイキングですごい食べてるのをよく見ます。
ほんと皿の底が見えないくらいてんこ盛りなんですよ。
今の棋士に聞いたら食べるほうがおかしいと言われて、
何であんなに食べられるんだろうって言ってました。
ツイッターで書かれてた棋士もいますね」

盤上では角換わりの定跡型になりました。

アンケートあなたのタイプは?
居飛車32.6%、振り飛車17.5%、オールラウンダー12.6%、見る側37.3%。
ニコニコでは振り飛車党は少数派。観る将が最大派。

質問メール
私は長崎県の佐世保出身で、深浦九段と同郷です。
将棋が盛んな都市があるのは何故でしょうか。
例えば加古川市は何人も棋士を輩出しています。
確かに稲葉さん井上さん神吉さん船江さんもそうですね。
今回の対局場の新潟も多いですね。
まあひとつは指導者の方に熱心なかたがいらっしゃる地域は多いですね。
加古川市はいの井上さんが道場をしているので、
その生徒達が棋士になるということがありますね。

深浦先生の最前線物語と言う本を知りました。
そろそろ3が出る頃かなと思っているのですが、もうでないのでしょうか。
トレンドの移り変わりが早いので、書籍にするのは難しいのでしょうか。
結構いろんな場所で読みましたよとか言われます。
この前阿部健次郎五段に言われました。ぼろぼろになるまで読んだって。
結構嬉しかったです。
ちょっと3は考えてないんですけど、今かなり優秀な若手がでてきて、
もう彼らに任せてもまったく問題ないです。
村山七段や、村田顕弘君、
豊島さんとかも書いてますし、やっぱり勉強になりますね。欠かさず買ってます。
私の本には、森下システムの経緯とかも、
森下先生や淡路先生に聞いたりもしたので、ちょっとした物語も書いてたんですけど、
彼らもいい年になったらちょっとしたエピソードも書いて欲しいなと思います。
河口先生がなくなられて、そういったことを書かれる方がいなくなったので。

私は気になる対局が平日にあると仕事に集中できません。
深浦先生はサッカーのワールドカップと、
大和証券杯の時間がほぼ同じだったのに勝利されていました。
どうすれば集中できますか。
細かい日時指定ですね(笑)。
大和証券杯は夜8時で、サッカーの時間も確かその時間でしたね。
サッカーだとね、リアルタイムで見ないと、
録画で見ようとしても情報って入ってきてしまうんですよね。
うーんまあしょうがないですよね。趣味の方は。仕事をしないとあれですからね。
まあ切り替えてやってます。
でも確かにその時は大和証券杯を勝って、
家に何も見ないで何も聞かないで帰って録画を見ました。

深浦先生と佐藤先生とのA級順位戦は、
午前2時過ぎに相手玉を自陣で詰ますというすごい将棋でした。
点数で勝利確実だと思っていたのですが、深浦先生は佐藤玉を寄せにいきました。
安全な点数勝ちは狙わなかったのでしょうか。
藤田女流「他にもメールが来ています」
先週のA級順位戦での、深浦先生の対局は見所満載でしたが、
是非とも深浦先生ご本人に振り返っていただきたいです。
藤田女流「まずは安全勝ちについてお願いします」
深浦九段「そうですね。点数で5点以上入っても点数で勝ってたんですけど、
前局の行方さんとは270手くらいで、逆にこちらが5点くらい足りなくて、
今回は決着をつけたかった。3連敗中だったんですね終盤。
最後いい形で締めたいなと思って。
ただ佐藤さんも苦しいところとは実感していまして、
佐藤さんもいうなれば男らしかったといいますか、
お互い勝負に行ったということで、ぎりぎり詰み上げることができました。
でも展開によっては点数勝負にいかないといけないなと思ってもいました。
ちょっと佐藤さんの点数が足りなくなってきてから、
自分の入玉と両方を考えていました。
1分将棋の中で必死を発見するとうれしいというか、ちょっといいですか」
と言ってちょっと紹介に。
 
kiou3-4
ここから▲2七飛、△同歩成り、▲同飛成りで必死ということを、
深夜の1分将棋で読みきったんですな。

深浦九段「2時に終わって感想戦が4時前に終わって、帰ったのが5時くらいで、
6時くらいに床に就いたんですけど、8時か9時に起きちゃいました」

そして休憩になりましたが、NHK杯の放送が始まりました。

藤田女流「見てました。激辛坦々麺」
深浦九段「木村さんの受け答えもよかったですね」
盤上では開戦間近、午前中に駒がぶつかると深浦九段。

渡辺棋王の▲2五歩は、今のところ後手から仕掛ける手段があるので、
先手が悪いと見られているらしく、
あえて選んだと言うことは研究手が見られるのではないかとのこと。

kiou3-5
深浦九段「寝てるわけじゃないですよ。
考える時は盤面を見たほうがいいんですけど、
何か思い出すといったときは見ない方がいいそうです。
▲2五歩はある手だなと思って洗ってたんですけど、先にやられちゃいましたね。
渡辺さん忙しいスケジュールの中で新しい形を出すっていうのは素晴らしいですね」
そして羽生名人は研究手見せてみろとばかりに△6五歩と仕掛け、
深浦九段「これ渡辺さんのテンションはかなり上がってると思いますよ」
渡辺棋王は即座に▲6六角と打ち込んでいきました。

深浦九段は同じような局面で、
先手の歩が6四にある場合は先手がやれるとされているのに、
6五だとダメと言うのは本当かなということで▲2五歩から先を洗っていたとのこと。
その後の研究を披露し、
▲4五桂馬なら僕と一緒、▲4五銀なら激しい順で何か見つけたということですね、
と言ったところで渡辺棋王は▲4五桂。
藤田女流「先に指されると悔しいとかありますか」
深浦九段「悔しいのも半分ありますね。
でも半分はこの順でいいのかなというのもあります」
その後の羽生名人の手を見て、
深浦九段「あ、同じだ。やられたなあ」

ここでティロフォン遠山五段から。
遠山五段「そうですね今ちょうど検討を始めようかと。
大盤解説会が11時から始まって、そっちは豊川七段と鈴木女流で、
すごい大盛況で会場はもう立ち見の方がいらっしゃいます。昨日も大盛況でした。
今日はタブレットでも記録をとっていて、記録係りが梶浦君なんですけど、
何度もタブレットで記録やってますのでそういった意味では心配ないです。
昨日は割りと二人とも穏やかでしたけど、あまり目を合わせないというか。
今回解説が豊川七段で会場自体はすごくなごやかです。
角換わりは昨日の棋士全員が本命でした。
渡辺さんの構想に控え室は驚いています。
なかなか面白い作戦ではないかとみてるんですけど深浦さんはどうですか」
深浦九段「僕も研究してたんですけど、先にやられてしまって、
次僕が指しても渡辺流だって言われちゃうんです」
これは悔しい成分が半分よりはありそうだ。
遠山五段「この対局は前例が3局あるみたいです」
深浦九段「遠山さんも新潟のお酒いっぱい飲んでるのに冷静な仕事しますね」
遠山五段「朝はふらふらしてました」
そして電話の最中に羽生名人が△7五歩。これが新手らしい。

ここで裏番組のNHK杯で、橋本八段が2歩で負けとコメントが大量に流れて、
深浦九段「そっちも解説したいですけど(笑)」
新手を指されたということで渡辺棋王は長考に入りました。

次の一手アンケート
▲7五同歩32.6%、▲2四歩20.7%、▲3五歩12.7%、▲1五歩3.3%、
▲7五同角13.3%、その他17.4%。
深浦九段「その他当たったら強いですね」

昼食アンケート
激辛坦々麺70.2%、それ以外の中華7.2%、そば5.9%、
うどん2.7%、とんかつ6.6%、カレー7.3%。
深浦九段「羽生さんの勝率くらいありますね」
といったところで昼食休憩になりました。

羽生名人の昼食休憩明けの一手は▲7五同角。
そして深浦九段と藤田女流の昼食はもちろんこれ。

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藤田女流「激辛坦々麺トレンド入りしてたみたいです」
深浦九段「すごいねー橋本君ってやっぱすごいんだ」

そして午後の指し手の解説に。
羽生名人の△4三金上が力強い受けだったらしく、
深浦九段「この局面で何か先手からいい攻め方があればいいんですけど、
難しいならば▲7五同角はどうだったか。
難しいならばこの局面僕は後手を持ちたいです」

ティロフォン豊川七段から
藤田女流「豊川先生ですね」
豊川七段「はいマンモス!
今ちょうどあの青野とるいち先生と、
朝は藤井さんと大盤解説をやっらせていただきました。
藤井さんの渡辺さん論が大盛り上がりで、柏崎のファン熱いです」
深浦九段「よく聞かれるんですけど、マンモスってどういう意味なんですか?」
豊川七段「いや、聞かないでください。挨拶です」
藤田女流「柏崎はどうですか」
豊川七段「日本海が目の前で、山に雪が残ってて、夏は目の前海水浴場で、
お寺もあって歴史のある土地で」
藤田女流「ここまでの局面はどちら持ちでしょうか」
豊川七段「藤井さんがこの局面を渡辺さんの想定内の局面なんじゃないか、
予想通りなんじゃないかと言ってました。僕は後手持ちです」
深浦九段「豊川さんは同期なんです」
豊川七段「僕が棋士番号200番で深浦さんが201番で、
関係ないですけど森とりじ先生が100番で」
深浦九段「三段リーグで豊川さんと角換わりの入玉模様の将棋指したと思うんですけど」
豊川七段「覚えてますよ。書かれてたのも読みました。
奨励会の時にこれは読みなさいって言ってましたよ。
今日の昼食は幕の内で、青野先生が鶏肉苦手なのでから揚げいただいちゃいました。
なので青野とりいちって言っちゃだめですよ」
藤田女流「NHK杯みましたか」
豊川七段「見てないんですけど、今日の対局はだれですか」
深浦九段「行方橋本戦です」
豊川七段「あ、噂は聞いてます。
僕は2歩でトリビアとか出ましたけど橋本さんがうったんですよね今日」
豊川先生が最後までノンストップで喋り倒してました。
この豊川七段を黙らせた加藤先生とは一体…。

コメントで反則はありますかと流れて、
深浦九段「公式戦は無いんですよ。
練習と言うか指導対局で、10面指しくらいやってて、
小学校2年生くらいの子がいて、指した後に先生2歩ですって言われて、
あれやっちゃうと頭が真っ白になりますね。
僕やらない人だと思ってたので、何が起こったのかわからなくなりました」
指導対局では深浦九段は2手指しくらいなら見逃してあげる時もあるらしい。
たまに子供が順番回ってくるまで待ちきれなくて、
子供同士で駒を動かして検討して、戻らなくなってる時があるとのこと。

そして渡辺棋王はじっと▲4七金。
深浦九段「ほー」
5八にいた金を、4七、4六、3五と攻めに使っていく手が狙いとのこと。
その後解説を進めて、
手数がかかるので後手に動いてもらおうという手なのかもしれない、と深浦九段。
そして初手から解説に。

どちらを持って指してみたいかアンケート
先手・渡辺棋王16.3%、後手・羽生名人32.9%、なんともマンモス50.8%
圧倒的マンモス。
深浦九段「なんともマンモスが正解なんじゃないですかねえ」

羽生名人は渡辺棋王の玉頭へ△8六歩。
この手は後の変化だと入らないと見ているからと深浦九段。
ということは激しい順に踏み込むつもりなんだろうか。
先手は歩を3枚持っているので、
取りたい歩ではないが取っても取らなくても形を乱される、
絶妙のタイミングの歩とのこと。
渡辺棋王は▲同歩。大きい利かしが入ったか。
そして2分後におやつ休憩ですが…。

深浦九段「アイスって溶けるからいけないんですよね。
何で頼んだんだって思いますよね」
定番の羽生名人のアイスがぶ飲み事件。

質問メール
羽生先生がおやつにブラックモンブランを頼まれたと聞いた深浦先生が、
「ええ!?ブラックモンブラン?アイスを頼んだんですか?」とおっしゃったと聞いて、
九州出身の私は爆笑しました。
はい、九州ではよく売られているアイスクリームです。
中がバニラで外がチョコクランチみたいな。
僕もすごい小学生の時に食べて、当たり棒つきなんですけど。
中がバニラだから溶けるとそれこそ大変なことになりますよね。
でも最近東京でも買えることがわかって、家の冷凍庫にも入っています。
竹下製菓株式会社 ブラックモンブラン

対局場はおやつタイムに。

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深浦九段「今渡辺さんがよく見えるようにどかしてくれたのかな」

渡辺棋王は相手の手番のときは基本おやつを食べないが、
相手が食べ始めたら食べるらしい、と聞いた深浦九段。
深浦九段「相手が食べ始めたらいいんですね」
そして羽生名人が食べ始めると…

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深浦九段「ほんとだー」

ニコ生のおさんじはペイストリースナッフルス チーズオムレット

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深浦九段「今日は坦々麺とチーズケーキの日なのかな」

一旦休憩に。
休憩中に羽生名人は△7三桂と桂馬の活用。
渡辺棋王は深浦九段が解説した狙い筋通りに▲4六金。
羽生名人は渡辺棋王の角筋を避ける△3二玉でしたが、
深浦九段「この形は僕は先手持ち、先手がいいと思います」
その後変化を掘り下げましたが、やっぱり先手が少しいいとのところで、
羽生名人は解説にない△8七歩。

ティロフォン
藤井九段「あ、あ、うん、うん、あ、あ、もしもーし。
藤井と申しまーすはいはーいきこえますかーおつかれさまでーす」
藤田女流「先ほど大盤解説会にでていらっしゃると聞きましたが、いかがでしたか」
藤井九段「すごい人人人で疲れました。本当にあのー盛り上がりが凄かったですよ」
藤田女流「柏崎はどうですか」
藤井九段「海がみえますよー海が綺麗ですよー綾ちゃんもどうですかー?」
藤田女流「ここまでご覧になっていかがですか」
藤井九段「それで電話したんですよ。
豊川さんが大盤解説で、遠山君と僕しかいないんですよ。
振り飛車党2人で角換わり検討するわけにはいかないでしょ?」
深浦九段「ここ数手羽生さんの指し手がぎこちなくて先手持ちです」
藤井九段「先ほどの局面で△3八馬はどうですか?」
深浦九段「それは▲4八飛車で」
藤井九段「僕もそう思ってたんだけど、遠山さんが▲7九飛車って言うんですよ。
その局面で後手はどう指すんですかーって。
でも▲4七金は、今日予定として▲4七金と指そうと思って来ないじゃないですか。
どこまでが予定なのかなーと。
遠山五段は先手良しといってます。私はよくわからない。豊川さんは後手も指せるって。
正確には私にはわかりませーん」
深浦九段「振り飛車はあると思ってました?」
藤井九段「いやいやいやないと思ってました。
でも候補としてはあげておかないとね。もしかしたら当たることがあるわけだから」
などと話していると現地映像が流れて、
藤田女流「藤井先生対局部屋に日が入ってきちゃいましたけど大丈夫ですか?」
藤井九段「あ、これはちょっと立会人出番ですね。
あ、これ電話してる場合じゃないよこれ。それでは失礼しまーす」

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日差しが入ってきて将棋盤が見えにくい状態に。
そして立会人登場。

kiou3-11
深浦九段「おおかっこいいなあ。素早い対応で」

羽生名人は▲2四歩に手抜きで△8七歩。
深浦九段「お互いきわどい手を選んでるんで、局面が難しいと思ってるんですね」
手抜きで攻め合う発想がなかなか無いとのこと。
渡辺棋王は桂取りに▲2二歩。
深浦九段「細かい攻めを繋いで、来るべき時に▲3五金と。
怯まないのがやっぱり渡辺さんですね」
そして羽生名人の△4八歩にさらっと▲2九飛。
金は取られますがその間に飛車を使って2筋から攻めようという狙い。
深浦九段「▲8七金が渡辺流でしたね。飛車さえ渡さなければ怖いとこないよという」
なんだかまとめに入っている?

質問メール
深浦先生の息子さんが、飯塚先生の教室に通っていると伺いました。
私には5歳の息子がいて、どうぶつ将棋をすすめようと思っているのですが、
深浦先生の息子さんがどのように将棋に興味を持ったのか教えてください。
深浦九段「やっぱり幼稚園のときに教えたんですね。
最初はやっぱり遊びから教えたような気がしますね。山崩しとか回り将棋とか。
興味持ってくれましたし、高校3年までやってくれてます」
藤田女流「どうぶつ将棋とありますが」
深浦九段「これはいいきっかけなんです。藤田さんは将棋はどうして?」
藤田女流「私は父親が将棋が好きで、家で対戦相手が欲しいということで覚えました。
本将棋からでした。
勝つことが楽しくて続いたので、負けてあげるのがいいのかなと思います」

先日のNHK杯で、終盤の終盤まで深浦先生の勝ちだと思ってました。
一度頬を叩いて気合を入れなおすシーンはぐっときました。
形勢はすごく難しくて、感想戦でもあったんですけど、揺れ動いてました。
最後の最後になって初めて勝ちになったと思いました。
とどめの金を1五金と打ってしまったのが敗因で、
打たなければ2、3通り勝ちがあったようです。
頬はたまに叩くんですが、今回はテレビということを忘れていたので、
脳細胞動いてくれーと言う感じでぱちんとやりました。

私にはよくわからない将棋用語があります。
感触の良い手、感触の悪い手、というのがそれで、
似たような将棋用語の味のいい手、味の悪い手というのとの違いを教えてください。
ここだと飛車成りを防ぐために直接的に△2三金と金を打つ手が感触の悪い手。
と言っているときに羽生名人が△5六銀。
深浦九段・藤田女流「え?」
飛車成り放置の強手でした。ということで解説に。
▲4四角に対する△3三銀はどうかというコメントの順を解説して、
先手から攻めてもなかなかうまくいかずに、
深浦九段「なるほど、へー」
しかし一旦落ち着いて引き上げる順を検討すると先手が良さそうということになり、
藤田女流「押してだめなら引くと」

kiou3-12
深浦九段「なんか読みに没頭してるというよりは…」
藤田女流「振り返ってる?」

羽生さんが席を立っている間に渡辺棋王は▲4四角を避けて▲2二飛成り。
そして苦い顔をして、
深浦九段「やっぱり対局者がいなくなると顔に出るんですかねえ。
羽生さんが戻るとぴたっと止まると思います」

kiou3-13
ぴたっ

そして長考する渡辺棋王に、
深浦九段「渡辺さんのこの時間の使い方は珍しいですねえ。
思ったより難しいんですかねえ。
やっぱり対局者と比べると解説者は目分量にどうしてもなってしまいますけど、
この調子だと秒読みまで行きそうですけどねえ」

そして渡辺棋王は▲5八桂馬。羽生名人の馬を攻める手。
深浦九段「うわーこれは読めないですねえ」
飛車が成ったんだから王様を攻めると思いますよねえ。
激辛坦々麺のコメントが大量でした。
藤田女流も大盤で2歩してましたし今日はそういう日なのか。
解説を進めて、
深浦九段「でも優勢側の手とも思えないですけどね。
辛いという感じも無いわけでは無いんですが」
羽生名人は駒音高く△4五馬。
先手が攻める順を解説するも、
深浦九段「なかなか寄らないもんですねえ」
そして盤上も大盤解説も泥試合に。
深浦九段「もう混戦ですねえはっきり先手がいいとは言えません。
いやいや楽しくなってきました」
おかしいなちょっと前は感想戦になるまでの流れとか説明してたのに。
深浦九段は、「すごい可能性が広がってきましたねえ」
と言いながら楽しそうにたくさんの手を並べます。
先手が攻める順を並べると、後手からカウンターが飛んできて、
藤田女流「詰んじゃいましたねえ」
深浦九段「あれー?さっきまで手の幅が狭かったんですけど、
なんだか急に広がってきました。
ということは優勢だった方が失敗したんですかねえ」
と言っていろいろ解説手順を進めていると深浦九段まで2歩。
深浦九段「あややややだめだめだめなしなしなし」
今日は橋本八段と深浦九段と藤田女流が2歩をしました。

盤上では羽生名人がコメントで流れた▲7八銀を逃すと、
みるみる形勢が渡辺棋王に傾きました。
深浦九段「最初は渡辺さんが少し良くて、
▲5八桂と打ったあたりから難しかったと思います。
羽生さんがややよくなって最後▲7八銀だったら勝ちだったかもしれませんけど、
この局面は渡辺さん勝ちになりましたかねえ」
といったところで、
コメントで流れたソフトが探した決め手?と思われる▲8二香を渡辺棋王も選択。
深浦九段はまだ△7九角を決めてから、
△5八銀と勝負する手があると解説していましたが、
羽生名人はまさかの△同飛。
▲同竜となったところで羽生名人の投了となりました。

深浦九段
中盤の渡辺さんのやりたい手は▲6五歩で、△7五歩の羽生さんの新手がでましたが、
渡辺さんもやりたい順になったと思います。
羽生さんも馬を作って少し羽生さんがよくなったかもしれませんが、
お互い力強い手が続きましたし、終盤もわからなくなって、
持ち味が出た将棋だったと思います。
1局目と2局目は渡辺さんのペースで進んでました。
第3局は水面下の読みあいがあって、どっちが勝つかわからない終盤になりましたが、
これを勝ちきるのは渡辺さんも強いなと思いました。

藤田女流「最後△7八銀の解説をとコメントがありますが」
深浦九段「そうですねこれ気になって帰っても寝れませんよ」
ということでいろいろ検討を進めましたが、
 
kiou3-14
深浦九段「あれやっぱ寝れないや」

感想戦より
▲5八桂馬は、銀を取る手だと△6五桂馬が2手空きくらいの手なので、
先手は詰めろで迫る必要があるが手が見えなかったとのこと。
馬がそれれば3手空きくらいなので、
先手も2手空きで迫ればよいので条件がいいと判断したらしい。
そして藤井九段から△7八銀が指摘され、
渡辺棋王「あ、そーっすね△7八銀ちょっと読みきれてなかったんですけど」
羽生名人は驚いていたので見えてなかったかなあ。
その後手順を進めて、
渡辺棋王「竜に当たってるんで手の戻しどころが難しいですね。
銀のときに▲6八香とか考えてたんですけどなんか負けそう。
でも今のも負けそうなんで」
さらに並べて
渡辺棋王「歩成って腹くくるべきでしたかねえ」
歩成りからの手順はなんだか先手に勝ちがありそうとのことでしたが、
実際に並べてみると、
渡辺棋王「しかしですねえこれどうしましょう」
ということで▲5二歩の局面で他に手が無かったかという感想戦になりました。
△7八銀に▲6八香は先手負けっぽいもよう。
渡辺棋王「歩成り以上にスピーディな手があるかなと思って探していたんですけど、
無かったですね」
歩成りに△7八銀で先の長い将棋だったとの結論でした。

今日は深浦九段の解説や、
現地からの豊川七段や藤井九段の電話出演にも大満足でしたが、
ちょっと羽生名人の調子が気になる対局でもありました。
感想戦の様子からも、
渡辺棋王が難しいと思っている局面を羽生名人が悲観的に判断していて、
その局面の画像を振り返るとちょっと集中を欠いているようにも見えました。
これで渡辺棋王はタイトルをひとつ防衛、しかも3連勝ということで、
もうひとつの防衛戦である王将戦のスケジュールにも、
少し余裕が出てきたのは大きいと思います。
渡辺棋王は明後日の10日に名人挑戦者決定戦プレーオフ、12日から王将戦となります。
新潟に滞在してカニを食べ倒して温泉に入りまくって王将戦の佐渡に行く、
というブログで書かれていた豪華プランはお流れとなりましたが、
変わりに来たのが名人挑戦をかけたトーナメントですから、こっちも十分豪華です。
スケジュールは詰まっていますが、どんな将棋を見せてくれるか注目です。

ニコニコ生放送では3月10日の15時から、
解説に佐藤紳哉六段、聞き手に鈴木環那女流二段で大盤解説会が放送されます。
アドリブに弱い佐藤六段が鈴木女流にいじり倒される未来が見えますが、
どうなりますか。楽しみです。

行方八段の酔っ払いティロフォンショッキング

【攻めの山口】行方八段をぐりぐり攻める深浦とえりりん【テレフォン】


渡辺明王将に羽生善治三冠が挑んだ第63期王将戦第4局、
二日目のティロフォンショッキングで行方尚史八段が出演した時の動画です。
行方八段は青森県弘前市出身で、この第4局も青森県弘前市での対局で副立会、
弱いけどお酒が大好きとあれば、
地元のファンに飲まされて二日酔いもやむなしといったところです。
現地解説会では同じく青森出身の工藤佳織アマが務めたそうですが、
「工藤さんは深浦さん好みなんじゃないですか?」
「まあ恵梨子ちゃんもかわいい、もちろんね」
と言ってとさっそく酔っ払いトークになりました。
その後も「深浦さんとしゃべるとついついいらんことしゃべっちゃう」と言いながら、
深浦九段が話した行方八段のいい話をひっくり返して、
電話が終わったら「酔っ払って電話かかってくる声と似てましたけどね」と、
突っ込まれてしまいました。
ちなみに山口女流は後日、
この放送を見ていたお父さまに深浦先生に電話を持たせるなと怒られました。

控え室の行方八段が工藤アマは深浦さん好みと断言
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写真は王将戦ブログより

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将棋・終盤の教科書
深浦康市著
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室谷女流と竹俣女流と敏腕マネージャー深浦九段

室谷由紀女流初段 vs 竹俣紅女流2級(解説:深浦康市九段)【東急百貨店将棋まつり】

今年の7月31日から8月3日にかけて行われた第48回東急百貨店将棋まつりから、
白瀧あゆみ杯1回戦、室谷由紀女流初段対竹俣紅女流2級の対局を、
深浦康市九段が解説する動画です。
将棋まつりの様子はニコニコ動画でも生放送されていました。
席上対局では通常千日手は棋士が避けるものなのですが、
この時は非公式戦ながら賞金のでるトーナメントということで、
ものすごい勢いで千日手になりました。
将棋は8月がシーズンオフで、将棋祭りが全国各地で開催されます。
ただしタイトル戦のスケジュールが消化できないということで、
8月にもタイトル戦が指されるようになりました。
今日は1勝1敗1持将棋出迎えた王位戦第4局、
羽生善治王位対木村一基八段の二日目が指されています。

動画の千日手指しなおし局は、秒読みになってから二転三転の大熱戦で、
見ていて面白い将棋になりました。
深浦九段が指運(ゆびうん)の勝負と言っていますが、
振り飛車党で居飛車対振り飛車の勝負に慣れている室谷女流が、
最後に笑うことになりました。

羽生善治、白石康次郎著 勝負師と冒険家―常識にとらわれない「問題解決」のヒントより

羽生
将棋ってけっこう不確定要素が少ないんですが、
逆に、運によって大きく局面が変わるということがあります。
たとえば、指運という言葉があるんですけど。
最後、時間がなくなってきて秒を読まれて、
そのときに手がいいとことに行くかどうか、というのを指運っていうんですよ。

白石
それ、指し手を決めてないの?その場で指すの?

羽生
最後、時間がなくなるから、何か指さなきゃいけないときに、
いいところに指せるかどうかということなんです。

白石
それは初めて聞きました。

羽生
タイトル戦で戦う相手は、ほとんど力が拮抗しているんで必ず際どくなるんですよね。
デットヒートで、どっちが先にゴールに着くかというようなときは、
最後やっぱりその指運頼みなんですね。
だから、季節のサイクルによっての運というのもあるし、
本当に手がいいところに行くかどうかということがあります。
さらに、指し手の流行みたいなものがあって、それと自分がマッチしているかどうか、
つまり風向きと自分のスタイルがマッチしているかどうかということになります。

<中略>

白石
でも、おもしろいですね、今の指運の話。初めて聞きました(笑)。
それ、反射神経ですよね。

羽生
そういうのもあります。

白石
縁台将棋なんか、勢いでやってる感じだもんね。エイヤッってなもんで。

羽生
最後の、時間がなくなったところは、すごいそういう反射神経が大事なんです。
スプリントの大詰め、お互いに一分とか三十秒になったときはとくにね。


お互い意地を張っての千日手から秒に追われて反射神経の勝負になるまで、
将棋まつりの席上対局でたくさんの人が見ている中での大熱戦になりました。
最後は室谷女流と竹俣女流のツーショット撮影会ということで、
深浦九段の敏腕マネージャーっぷりもお見事でした。

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勝負師と冒険家―常識にとらわれない「問題解決」のヒント
羽生善治、白石康次郎著
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第3回電王戦第5局、屋敷伸之九段対Ponanza

コンピュータと人間が将棋で戦う第3回電王戦最終局は、
Ponanzaが屋敷伸之九段に勝利し、コンピュータの4勝1敗で幕を閉じました。

最初に森下卓九段のシーンも入った完成版PVが流れました。
将棋会館での対局となりましたが、
カメラの都合で電王手君が上座に鎮座しました。
Ponanza開発者の山本一成さんは和服で登場、下山晃さんはスーツでした。
前日の設営は9時から15時までかかったとのことで関係者の皆様お疲れ様です。

ニコニコ生放送では解説者が佐藤康光九段と深浦康市九段、
聞き手が矢内理絵子女流五段でした。
藤田女流が現地リポート。電王手君について「家に1台欲しいなと思いました。」
今日の評価値はGPS将棋のものが表示されるとのこと。
佐藤九段「関係者の方が電王手君を磨いてた」
屋敷九段はスーツで登場し、階段を駆け足で降りていきました。さすが忍者である。
鞄から扇子、ハンカチと取り出して準備おっけー。
屋敷九段が軽く一礼して駒を並べます。
電王手君が並べはじめると、
矢内女流「思わず無言で見ちゃいますね」
佐藤九段「本気を出すともっと早く並べられるらしい」
立会人の田丸昇九段は腕組みをしてにこにこしながら見ていました。
本日の勝者はどっち?アンケートはPonanza35.7%対屋敷九段64.3%。
対局開始で屋敷九段「お願いします」
電王手君のお辞儀にもお辞儀で返していました。
注目の初手は飛車先を突き、深浦九段「ほー」
Ponanzaも飛車先を突き相掛かりに。深浦九段「いやーうわー」
しかし金を上がらずに角道を開け、Ponanzaも角道を開けて横歩に誘導しました。
屋敷九段について
深浦九段「対局姿が崩れず信念を持って指している棋士。丁寧に中終盤を指す棋士」
佐藤九段「ここ数年は本格的といったら失礼なんですけど、
最先端の研究を好んで指されていて、若い頃とはイメージが変化している」
屋敷九段が初手2六歩は珍しいらしいです。やはり練ってきたか。
屋敷九段は青野流に。深浦九段曰くスピーディな将棋を目指す手らしい。
後手は王様がどこに行くんだろうと候補をあげ、佐藤九段は△6二玉。
佐藤流ですねと言っていたらPonanzaは何と△6二玉。
深浦九段は佐藤九段に「来年はコンピュータ側で?」
電王戦第3局でYSSが△6二玉と指し、敗れていますが、
その後第1局に登場した菅谷五段が少し工夫を入れて△6二玉と指して、
公式戦で勝利しています。
豊島七段も工夫を入れて△6二玉と指していて、こちらは敗れていますが、
△6二玉の形も見直されています。
屋敷九段は△6二玉にも定跡手順の歩を突く手を指し、
佐藤九段「これは許さんという手ですね」
やはり中盤が少なくいきなり終盤になる展開を狙っているんですかね?
佐藤九段「淡々と指していますけど怖いですよ。
いきなり終わっちゃう可能性もありますから」
コンピュータについては
佐藤九段「最近棋士の間でも使う方が結構増えてきた。
見ててもなるほどと思うことはある。」
深浦九段は答えにくそう。これはがっつり研究してそう。
現地リポートで立会人の田丸九段が登場。
「ずっと電王手君動くの見てたんだけどかわいらしい。トルネード投法みたい。
去年はもし三浦九段が名人挑戦になったら、屋敷九段が代打で出ることになっていた。
いろんな手があるんだなっていうのが面白いよね、感じさせててね。
1996年羽生さんが七冠とったくらいにアンケートとって、
コンピュータがプロ棋士を負かす日はくるかなんだけど、
羽生さんが2015年、森内さんは2010年と言った。
米長永世棋聖は無いと言ったが一番最初に負けちゃった。
谷川会長は私が引退するまではないだろうといった。
はっきり強いと認めないと。がちんこ勝負でね。
名人戦の前夜祭で、文部科学省の副大臣に、
いやーコンピュータ相手にプロは1勝したんだからすごいですねーと言われて、
思わず苦笑いした。
我々はコンピュータ無しでは生きられないですからね、
将棋界には今まで無かったけれどこれからはね。」
佐藤九段「すごいですよね。18年前ですか。自分が独身だったという記憶しかない」
次の一手アンケートの候補手を選んでいるうちに屋敷九段が指してしまい、
候補になかった手で、端歩を突く手で柔軟な手とのこと。
桂馬を跳ねて速攻を見せていたのに、一転端歩ということで柔軟な屋敷忍者流か。
佐藤九段「横歩取りだがはっきり色分けされてて、
お互い殴りあうという展開にはならなさそう。」
Ponanzaが歩を垂らしたところで屋敷九段長考。
深浦九段「屋敷さんはハンカチに手をやったら指しますね。」
現地リポートから大阪商業大学アミューズメント産業研究所主任研究員の、
古作登さんが登場。元奨励会三段の方です。
「25年以上前に屋敷九段と三段リーグで指したことがある。
昔から切れ味鋭く踏み込みの良い棋風。一瞬の切れ味が群を抜いていた。
私もコンピュータ相手に対局したことがある。斬られ役なんですけど。
ここ数年進化がすごくて、ここまで急にトッププロに迫るとは思ってなかった。
Ponanzaは、数年前に表舞台に登場した頃は序盤が荒いイメージがあった。
ここにきて緻密になってきて、開発者の山本さん自体が先ほど五段と紹介されていたが、
関東学生準名人になっているくらいで、ソフトが加速度的に強くなった。
人外の強さでアマチュア相手に20分切れ負けで166連勝した。
精神的動揺が無い、疲労が無い、というのが人間と比べてはっきり有利。
実は私は屋敷九段の結婚式の司会もやった。
いつもクールで負けてもにこにこされている。
もちろんくやしいと思うんですけどコントロールされている。
以前は横歩取りはやはく乱戦になるので危険と思われていたが、
今は早い段階で優位を築ける可能性が高いというように、
対コンピュータの戦略も進歩している。
人間の常識がコンピュータによって書き換えられていくというのは、
△6二玉には可能性を感じさせられる。」
深浦九段「大阪に三段リーグの遠征でいって帰りが一緒になって、
古作さんがお弁当買ってくるよと言って、1000円のお弁当をごちそうしてもらった。」
古作さんいい人コメントで溢れました。
Ponanzaが歩を垂らした手は効いているのではないかとの解説。
屋敷うちわも配布中、いい笑顔の屋敷九段にピンクな裏側である。
矢内女流が候補手をびしびし指摘し、
深浦九段「矢内さん見えますね大盤なのに」
大盤で見る機会はNHKの聞き手を務める矢内女流の方が多いからでしょうか。
深浦九段は昼食休憩に入るタイミングは気分で決め、
封じ手もどっちでもいいそうです。
藤井九段とかはこだわりがあるらしい。
女流棋士は将棋会館に女流棋士室という男子禁制の部屋があって、
そこで食べるらしい。2人っきりの時は無言で食べるらしい。怖い。
深浦九段は静岡でのA級順位戦最終局では、昼食は外で食べたが、
中で食べるなら連盟が持ちますよと言われて、夕食はあわててうな重にした。
でもそれが敗着になった。とのこと。
両者駒組をして昼食休憩に。

昼食後にローソンで吉野くず餅を購入。
屋敷九段は公式戦では外で食べることが多いらしく、
深浦九段が昼食の4択ですらわからないと言っていたくらいなので、
予想を諦めて普通に食べたいものを買ってくる。

午後からは佐藤九段の解説に。
屋敷九段が矢内女流推薦の手を指し、会場でも拍手。
現地の検討室から中継。屋敷九段の昼食はカレーライス。
Ponanzaの山本さんと下山さんはうな重。
遠山五段登場。
嵐の前の静けさで、あと数手で電王手君が大活躍するんじゃないか。
控え室はソフトの開発者の皆さんが来ていて、ソフトの指し手を予想している。
ここからほぼ一本道で変化の少ない局面なので、
もう優劣がついていてもおかしくない。
一本道の読みは人間の方が得意だが、抜けた先で有利になっているかはわからない。
矢内女流「さあ遠山さんの判断は」
遠山五段「プレッシャーかけないでください」
互角といったら面白くないんで少しだけPonanza持ちとのこと。
スペシャルゲストで女優の高梨臨さんが登場。
豊川孝弘七段とマンモス将棋講座をやった方です。
共演者の方と将棋を指せる時間があるので、
待ち時間で指して教えてもらったりしているらしい。
最初に覚えたのが矢倉なので、
豊川七段に振り飛車を教わったがどうしても矢倉になりがちとのこと。
たくさん駄洒落を言われましたけどなかなか意味が分からなかったと、
番組に出演した時の感想を話していました。
高梨さんは羽生三冠のファンで将棋を始めたそうで、
番組が終わった後に羽生さんからメッセージとサイン色紙をもらったらしいです。
オールラウンダーを目指そうという講座だったので、
オールラウンダーと書かれた色紙をもらったとのこと。
佐藤九段曰く、羽生さんはすごい紳士といいますか、将棋盤さえ挟まなければ紳士。
公式戦で100回くらい負けている。100回負けてる人は谷川さんと私くらい。
100回負かされるのはつらいですよー。なんか土下座させられてるみたい。
タイトル戦は地方にいくので、
旅行と言うと怒られちゃいますけど一緒にいくことは多かったですね。
盤上では屋敷九段が、
自分の飛車取りにかまわず相手の飛車取りに桂馬を跳ねて大決戦に。
昼食休憩の5手詰め将棋を高梨さんが解くことに。
佐藤九段「同飛車大学!言わなくていいか」
佐藤九段は美人に弱いのか。高梨さんのサイン色紙もプレゼントに。
筆で書くことはまず無いと言ってましたが、
書道五段の腕前とのことですが矢内女流にと突っ込まれていました。
将棋ということで「歩」の文字。
一番好きな駒は?「飛車ですね」歩ではなかった。
佐藤九段は好きな駒は?「飛車ですかね。桂馬と言うことが多いんですけどね。」
やっぱり美人に弱いんですよきっと。
高梨さんも交えて初手から解説に。
高梨さんはコンピュータと対戦よりネットで対戦の方が多いらしい。
垂れ歩について
佐藤九段「これなんでしたっけ」高梨さん「磯野家のたらちゃん」
マンモスジョークは覚えてしまうくらいインパクトがあったのか…。
高梨さんが垂れ歩に歩を打って受ける手はないんですかときいて、
佐藤九段が解説して「普通にある手ですね。こう指す棋士もいるかもしれない」
高梨さんは守る手ばっかり聞いていて受け師なのかもしれない。
高梨さん退場後に検討室から中継。
野月七段「非常に難解でどっちが優勢か一手指すごとに変わる」
遠山五段「屋敷九段が決断をしたらこういう局面になる、
というのを検討してたんですけど」
その後野月七段と遠山五段の解説に。
野月七段はほんのちょっとだけponanza持ち。
豊島七段は屋敷九段の方を持ってみたいとのこと。
Ponanzaの玉の周りで戦いが起こっているので何か手を探してみたい、
ということらしい。。
GPSの評価値は乱高下で、横歩だと評価を出すのが難しそうでした。
佐藤九段はやや先手持ち。
佐藤九段は3時ごろに部屋を出て栄養補給をするらしい。
洋菓子、おせんべい、負けが込むとこのお菓子やめようかなと思ったり、
甘い方がすぐに吸収するが、
長い将棋だと疲れが早くでるのではないかとかも考えるとのこと。
質問メールコーナーでは本日横浜で結婚式をする方から。
一生に一度の経験なので、
家内と産まれてくる子供のことを考えないといけないはずなのですが、
電王戦が見れないことを思い出し、一心不乱にキーボードをたたいております。
佐藤九段「ご両家の皆様本当におめでとうございます。
本日が良き日となりますよう、
先日結婚式のスピーチをしたのでそのままなんですけども。」
「お互いに信頼しあって、日々深めていただいて、結婚生活を進めていただければ。
自分の場合は将棋指しで他の事はなかなか出来ない方なので助けてもらっています。
いい環境で自分を高めていければと思っているのでありがたいです。
娘は今は4歳。成長ってすごいなーと。
将棋もちょっと教えようと思いましたが、本人があまり関心を持たない。
将棋が与える影響、自分の場合は人格形成にも影響を受けましたが、
何かに一生懸命うちこむということがいいのではないかと思います。
弟子には月1回、こと細かには教えない。
将棋を通じて人間的にも成長してもらえればというスタンスで、
甘いかもしれないですけど。
電車などで隣に座っている人が携帯で将棋指しているときが3回くらいあって、
つい考えてひどい手指してるなーとかいい手さしてるなーとか、
助言してあげようかなーとか思ってしまう。」
ここでおやつに。GPSは200点くらいでPonanza持ち。
屋敷九段はプレミアムぎゅっとショコラとピュアロールケーキ。おかわり自由らしい。

ニコファーレがおやつ休憩に入り、
現地から竹俣紅女流が登場。
毎月22日はプレミアムロールケーキにイチゴが乗っているので、
欠かさず食べるらしい。竹俣女流がロールケーキを食べる謎番組に。
食べっぷりに藤田女流「CMできますね」
プレミアムぎゅっとショコラを食べて
竹俣女流「チョコレートの味がぎゅっとつまっていて、
チョコレート好きにはたまらない味ですね。」
藤田女流が食べる番になり「ちょっとハードルがあがってるんですけど」
おやつガールに市川咲さん登場。
着物姿の女子高生がお菓子の解説をするグルメ番組に。
その後野月七段が登場。おやつ食べてないと言ったら食べることに。
「さっきの映して僕の映してもしょうがないと思うんだけど。」
その後コメントも拾いながら指し手の解説になりました。
読みに無い手をコメントで聞かれてもでもほいほい解説してしまうなあ。
手の見える速さが違います。
おやつ休憩明けに深浦九段登場。
そしてスペシャルゲストに渡辺明二冠登場。
渡辺二冠「意外に狭いんですねこの会場」毒吐きである。
「暑いんですねこれ。何でみなさんこんな顔赤いのかなと思ってたんですけど。」
屋敷うちわを見て「昔モームスでこういうの持ってたんですけどね。」
渡辺二冠と深浦九段のダブル解説はかなーりレアですよこれ。
渡辺二冠と深浦九段がお願いしますって言っただけでもレアすよこれ。
矢内女流がどう話を膨らませようか苦労しているのもレアですよこれ。
一直線に斬りあう変化を並べ、これはPonanza勝ちですよね、
といいながら更に先を並べると何故か屋敷九段の勝ちになったり、
感覚ではつかみにくい難しい局面なようです。
渡辺二冠が直ぐに詰む手を見落とし矢内女流に突っ込まれていました。
一直線の変化を進んでいるはずなのに、
先手持ち後手持ち評価が分かれる難しい局面になる、
と思ったら屋敷九段は桂馬を跳ねる解説に出なかった攻めにでます。
ティロフォンショッキングは香川女流王将。電話の向こうから爆笑が。
京都で電王戦の解説会をしているとのこと。
矢内女流「話し方が普段よりもかしこまった感じでいらっしゃる」
電話の向こうでは爆笑。100人近くが来ているらしい。
検討の様子を聞かれると、解説の糸谷先生に変わりますと振られる。
糸谷六段「もしもし、あ、お疲れ様です糸谷です。
私以外の3名は先手持ち、私だけ後手持ちで厳しく言われております。
勝負しに行った手だと思います。横に怖い人がいるのでかわります」
ここで香川女流が登場
「番長については勘違いだと思います」
完全に香川女流の舎弟になっているような。怪物君なのに。
その後現地から豊島七段が登場。
今はちょっと後手を持ってみたいとのこと。
角を使いたいが、歩を突いて角道をあけるか、角を出て使うか難しい局面。
この後ニコファーレと現地でお互いが聞き合う展開に。
渡辺二冠「この大盤が見難くてね。」
GPSの予想手▲2三飛を聞かされて豊島七段「▲2三飛車!?」
渡辺二冠「どうやってもだめだけど2三飛車がいい
ってことが言いたいんでしょ?この人は」
豊島七段「コンピュータは7二玉と5八玉なら、
だいたい7二玉の方が評価値が高いんですよ」とコンピュータの癖を解説。
第4局まで見てどう思ったかを聞かれて、
前評判は棋士が結構いいんじゃないかということだったが、それが結構的外れだった。
屋敷九段が端から攻めていくも、
渡辺二冠「ここで2手手抜いても何もこないから、
2手で必死かければ後手の勝ちなんですけど。」
その後検討して後手から凄い手が見つからず。
Ponanzaは端に居る角取りに端に香車を打つ。
矢内女流「山本さんはどんな気持ちなんですかねえ」
渡辺二冠「まーじですか」
確かに端っこに香車を打ってしまって、まーじですかと言いたくなりますな。 
検討するもあんまり気が利かないとのこと。
渡辺二冠「例えば観戦記者の人に△1六香はどうですかとか聞かれたら、
いやそんな手は論外ですよって言う手なんですよ。
この手がいい手だとしたら相当強いというかきついですよ」
ここで夕休に。

休憩明けにPonanzaは逃げる角を成香で追いかけます。
イケメンボイス「中継が繋がっています」
佐藤九段「私が呼ばなきゃいけないんですね。藤田さーん」
佐藤慎一四段がゲストで登場。
屋敷九段創作の詰め将棋の回答に。
「電車の中で解きました。結構苦戦しました。あれ?忘れちゃったなあ」
佐藤慎一四段を藤田女流が佐藤先生と呼んだら、
佐藤康光九段が返事をする佐藤番組に。
佐藤四段はPonanzaとは1回しか指したことが無いので棋風はわからないが、
大駒を取りに行くのはらしいなと思うとのこと。
佐藤四段は屋敷九段持ちから今は互角かponanza持ちに。
先手は駒損しているので、ゆっくりはできない。
佐藤康光九段は逆らしい。意見が分かれると思いますとの言葉に
佐藤九段「そんなフォローはいいからさあ」
また、深浦九段が質問をするも現地に聞こえず、
「ちょっと控え室黙ってもらっていいかな」
その後角を追い回して取る順をPonanzaが指し、解説をすすめて
佐藤九段「逆に先手がだいぶいいように私には見えちゃうんですけど」
深浦九段「先手が優勢になったように私は思うんですけど」
そして屋敷九段の角を詰ますPonanza。
GPSの評価値も一時600↑だったのが300~400をうろうろする展開に。
コメントでは激指しが先手の方がいいと言っているらしい。
形勢判断アンケート
佐藤九段「期待はいいですから冷静に言ってください。」
先手32.4%後手19.1%互角19.8%わからない28.7%。
佐藤九段は地元京都の八幡で毎年将棋のイベントをしているらしい。
結構地方や東京から来る方もいる。
深浦九段は長崎佐世保が地元で子供たちに教えたりする。
女流アマ名人の笠井友貴さんや、学生で活躍した増本敬さんなど、
指導する方がいて環境がよくたいへんありがたいとのこと。
佐藤九段はデビュー戦が不戦勝だった。
深浦九段は三段リーグに2年半、時期が悪くてデビューまで空白の半年あった。
急に視界が開けたので性格変わったねみたいに言われたらしい。
盤上では佐藤九段「後手玉が意外にふんわりしている。」
Ponanzaのほわほわ流がでてきた?
現地から渡辺二冠ゲストで登場。控え室は寿司詰め状態。
矢内女流「こんな中でも渡辺二冠が行けば席がすっと空くんですよね」
渡辺二冠「いやいやいやいや」
角を追い回すのは驚愕の手順だったらしいですが、控え室では結構大変だという検討。
渡辺二冠「でももしこの手順が正解だとしたらすごいですよね。
普通はだめと教える手ですからね。
コンピュータの手が駄目となるのか、人間を超える手になるのか。」
その後攻め合うのは駄目そうなので受けるのではという解説でしたが、
屋敷九段は攻め合う手を指しました。
攻め合う手は控え室で検討していたが、若干Ponanzaがいいのではないかとのこと。
佐藤九段は先手は手が分かりやすく、
後手がどう寄せていくのがいいかという局面なので、
人間同士なら後手にプレッシャーのかかる局面との見解でした。
歩の上に王様が居座るPonanzaを見て
深浦九段「佐藤九段が好きそうな形してませんか」
佐藤九段「皆さん私の将棋を勘違いしてるんじゃないですか」
どちらを持ちたいかアンケートはPonanza38.4%対屋敷九段61.6%。
終盤は詰む詰まないすぐに結論が変わり、佐藤九段と深浦九段の本領発揮でした。
短時間で詰む詰まないの変化をどんどん解説していきます。
しかし矢内女流がPonanzaの王が早逃げする順を指摘し、
佐藤九段「これだから終盤はね」
もう詰む詰まないの終盤戦のはずなのに、
GPSの評価値は300~400Ponanzaがいいと判断し、
激指しは先手がいいといい、解説はまだまだ分からないという大熱戦です。
△1六香と打った筋悪の香車は成り香になり、
ひたひた迫って△6九成香まで迫ってきました。大出世ですね。
最終的には△7九成香まで来て、えらい活躍した駒になりました。
現地から塚田九段登場。
検討陣は屋敷九段が100点の手を指し続ければ勝つのではないかとのこと。
屋敷九段は1時間以上残していて、時間の使い方は非常にいいとのこと。
立会人の田丸九段も登場。
立会人としては大きなトラブルもなく、
ここまで来ても形勢不明なのだから言うことは無い。
現役棋士は3種類のソフトと3局指して棋譜を提出するというのをやったらしいです。
田丸九段「結構負け越してるんじゃないの?
3連勝してるのもいるって聞いたけど、聞いた話では若手棋士のほうが負けている。
佐藤義則八段が勝ったって言うから凄いなーって言ったら3番に1番だって」
と話している間にPonanzaがいきなり銀で王手にきました。
田丸九段「暴発っていうんじゃないでしょうね」
塚田九段と田丸九段はちょっとわからないと絶句。
田丸九段「金でもよる?」
Ponanzaはその後もノータムで王手に行き、
歩を捨てて形を決めてから駒をちょうだいと取りに行く手順でした。
不思議な手順ですがGPSは一貫してPonanzaがいいと評価。
激指しは先手がいいと言い、よくわからない局面に。
結局Ponanzaが持ち駒を全部打って、
屋敷九段の王様の上への脱出路を△9四歩で強引に押さえました。
屋敷九段の王様は▲9六玉、Ponanzaは8三に王様が居て、
相玉詰め将棋でお互い入玉もありうるみたいな乱戦に。
佐藤九段「これ瞬時に答えられたら成績あがってると思うんですけど」
屋敷九段残り1時間2分、時間の使い方は完璧です。
山本さんは下を向いて顔を手で覆っています。評価値は悪いのだろうか。
屋敷九段残り1時間に。
佐藤九段「ここで1時間残している人は相当いない」
ここで持将棋みたいな手順も検討され、先が長そうなので休憩に入ることに。
そして持将棋みたいな手順の手を指す屋敷九段。
佐藤九段「ガイドブックには1秒間に200万から400万手読むみたいで」
深浦九段「佐藤さんには遠く及ばない?」
屋敷九段は自玉を守る手ではなく、
▲8一成香と駒を取って攻めに使い勝ちに行く手を選択。
解説の佐藤九段と深浦九段「ひゃー」
Ponanzaが指して屋敷九段が席を外しました。読み抜けだったのだろうか。
その後戻ってきて上部開拓を目指す手を指し、
深浦九段「これは予定変更に見えますけどねえ」
これは後手がよくなったとの解説。21時近くまで指してきて悪手一発かー。
その後Ponanzaの激辛流に屋敷九段がじっと成り香を引いて
佐藤九段「耐えがたきを耐えてですか。」
Ponanzaの評価値は屋敷九段が席を立った直前の▲8一成香で評価値が傾き、
それまでは100点前後でほとんど互角だったらしいです。
GPSは600点ほど後手が良く、激指しは先手がいいと言い、
棋士は意見が分かれていましたが、Ponanzaは大熱戦という評価だったんですな。
現地から渡辺二冠と豊島七段が登場
屋敷九段の勝負手に「うわー」Ponanzaの手に「男らしいですねー」
しかしPonanzaは緩まず、屋敷九段の肩も落ちてきたように見えました。
佐藤九段「手を読んでいるという感じではないですね」
その後屋敷九段が2回ほど席を立ちましたが、
席に戻ってからも心ここにあらずという感じで呆然としていました。
指さずにまた席を立ち、投げるに投げられない様子が伝わってきます。
遂に投げきれないまま1分将棋に。
1分将棋を告げられてはい、はいと返事をする屋敷九段。
30秒と言われてとうとう王手。
同玉と取るときに電王手君がちょっと動かなくなるも回復しました。
デンソーの方はほっとしたと思います。
その後は時間を使わずに指す屋敷九段。投了図を決めたのでしょうか。
貞升女流の50秒の声で、屋敷九段の投了となりました。
130手でponanzaの勝ち。
投了後に大量の記者に囲まれて写真を取られる屋敷九段は辛いだろうなあ。

屋敷九段
横歩取りは予定通りかとの質問に、序盤のあたりは予定通りだった。
△4四歩を突かれたあたりからはどうなるかなと思った。
飛車交換のあたりはちょっと上手く捌かれてるかなと思ったが、
こっちも玉頭にいってまずまずかなと。
どこまでいってもかなり難しいかなと思っていた。
左に逃げ込んで少し残しているのかなと思って、玉頭戦になってよくわからなくなった。
最後6九に角成られた手が手厚い手で駄目かなと思った。
香車は打たれそうな気がしたが、△7九銀は読んでいなかった。
かえって逃げ出せるのでありがたい気がしたが、
拠点を作られて難しいかなと思った。
やっぱり終盤が相当強いと感じた。
▲8三歩を突かれてかなり慌てた。桂馬を取った瞬間に気がついた。
終盤何手か間違えた感じなので敗戦は仕方が無い。
どのソフトもレベルが上がって強いと感じた。なかなか厳しい結果に感じた。

山本さん
Ponanzaの戦いぶりを聞かれて、
飛車交換は良いと思っていた。
評価値が一時+600点くらいになったが、△7九銀の時点では120点になっていた。
屋敷九段が桂馬を取った時に400点くらいになった。
読み筋がまとまらないので、何度も予想の評価値より下がることがあった。
勝ったのはうれしいこと。
将棋の内容はかなりの熱戦のようにかんじて、作者として嬉しく思う。
いろんなソフトウェアがあることを皆さんに知っていただけたのがよかったと思う。

佐藤九段
中盤戦で大変なねじり合いが続いた1局でいい将棋だった。
負けた悔しさを表に出さない屋敷さんの流儀は立派だなと思った。

深浦九段
いろいろ問題、課題がでた。
コンピュータ将棋に研究を重ねてきたんだなというのが見えた。
恐らく悪い手もあったんでしょうけど力のこもった1局だった。

佐藤九段
1局目からどの将棋も印象に残った。
コンピュータ側の指し手もいい意味で愛嬌がある指し方をしているようにも見える。
なんだろうと言う手を勝利に変えるエネルギーというのは、
何かコンピュータにも気持ちが入っているように感じた。

深浦九段
手厚いというのがまたひとつ加わって進化を遂げていると思った。
第3局の豊島さんが1000局近くやったっていうのも…ね。

記者会見
山本さん
対局は途中でPonanzaかなり有利というところからじりじり戻されて互角になった。
その後難しい手があってPonanzaが勝つことが出来た。
下山さん
主に検討室の方でノートパソコンでいろいろなソフトを動かしながら見ていた。
ほとんどのソフトがPonanzaがよいと言っていて、
プロの方は互角くらいといっていて、
実際互角くらいだったのかなとなったのが印象深かった。
コンピュータは圧勝か完敗が多いので、熱戦になったのはよかった。

屋敷九段
結果は残念だが熱戦になったのがよかったのかな。
序盤から中終盤難しい将棋だった。
最後余せるのかなと思ったがPonanzaの評価値も互角だったので、
将棋の奥の深さを感じた。
かなりごちゃごちゃした終盤で難しかったが、熱戦になったのはよかった。

田丸九段
今日は大きなトラブルもなく終わったので安堵している。
今日は日本中の人が注目していたが、熱戦になったのでよかった
暴発したんじゃないかと言った手が飛んだ見込み違いですごい勝負手だった。

谷川会長
今日はPonanzaが駒得、棋士が駒効率でよく、ずっと形勢不明な将棋だったと思う。
Ponanzaにコンピュータらしい手が連発して、
実際に指されてみると対応が難しいと言う手の連続だった。
そのたびに読み直して神経の消耗がかなりあったのではと感じる。
作戦とか時間の使い方とか予定通りにすすめてこれたと思うが、
終盤勝ちきれなかったのは残念に思う。

川上会長
昨年の記者会見でにこにこ動画の視聴者を質問されて答えられなかったが、
昨年は48万人が現時点で63万人と過去最大の視聴者数になった。
ありがとうございます。

山本さん
昨年よりどの程度強くなったのかということと、
もし強くなったとすればどの点が違うのかを聞かれて。
去年は10台でクラスタマシンを組んで対戦したが、
10台繋ぐよりも今回の方が強くなっている。
何か革命的なことがあったわけではなくて、1個ずつ工夫をして強くなった。

屋敷九段
Ponanzaの弱点と言うのはあったのかと聞かれて。
弱点を見つけてという感じでは思っていたが、難しかった。
一応横歩取りになりそうだというのは作戦通り。6二玉から端を突くのも予定通り。
その後の形勢判断が駒得対効率で、終盤の入り口くらいまではうまくいっていた。
玉頭戦になってごちゃごちゃしたところで少し相手の方が自力が上だった。

屋敷九段
一番驚いた手は△7九銀と言ったが、この手をうたれた瞬間の気持ちはと聞かれて。
少し余せそうな感じで感触があったが、
左に逃げ込んであわよくば開拓していこうという方針だった。
有難いように感じてすぐに玉をあがったが、
もっと細かく指すべきだったかもしれない。
△7九銀には腰を落として考えるべきだったかもしれない。
ぱっと上がってしまったが、あの辺りで難しいと思っていたら考えるが、
余せると思っていたので問題手が重なったと思う。
▲8一成香で指した瞬間に△8三歩が見えてしまって、
あそこではいろいろな手があったが、別の手で勝負しなければいけなかった。
ごちゃごちゃした終盤だったのでちょっと調べてみないとわからない。

山本さん
Pは大文字か小文字かと聞かれて。
どっちでもいいじゃだめでしょうか。じゃあ大文字ってことで。
どれぐらい強くなれる感触があるかと聞かれて。
ちょっとわからないところがあるが、
プログラミングの神様が書いたらもっと強くなると思う。

屋敷九段
残り10分くらいで何度も席を立ったがどういうような気持ちだったか、
棋士同士でさすときとは違うのかと聞かれて。
ちょっともうどう形を作るかという局面で、
席を立ってお手洗いで気持ちの整理をつけたり、
普段の対局でもそのような形。気持ちの整理をつけた。
投了すべきかどうか考えたが、どうやって形を作るべきか考えて、
最後綺麗に詰まされたのでいい投了図だったのでは。
棋士との対局と違うという気持ちはなかった。うまく終盤負かされた。
こちらもうまく指せば勝ちそうかなと思っていた。

その後電王戦のMVPをアンケートで決めることに
ソフトの投票率は
習甦41.7%、やねうら王9.9%、YSS1.0%、ツツカナ24.1%、Ponanza23.3%
棋士の投票率は
菅井五段1.4%、佐藤六段4.8%、豊島七段71.9%、森下九段13.0%、屋敷九段8.9%
ということで習甦と豊島七段で決選投票に。
結果は…じゃかじゃかじゃかじゃか…じゃんっ

習甦55.1%、豊島七段44.9%

習甦の竹内さん
「私は豊島先生だと思っていたのでびっくりです。どうしたものか。
ありがとうございます。」

竹内さん
対局していただいた菅井先生から、
練習対局でいろんな手を指してくれて非常に楽しかったと言われて嬉しかった
コンピュータを通じて将棋の新境地を発見されたり、
将棋のレベルがあがったりしたら、将棋ファンとして嬉しいと思います。
この1ヶ月の間様々な人と出会って話をさせていただいて充実した1ヶ月でした。

菅井五段
習甦との将棋は本当に力負けだと感じた。
自分の成長を知ることもあったのでそういう点は本当によかった。
習甦といっしょに強くなっていけたらいいなと思います。

磯崎さん
人間からみたら勝率で2割となっているんですけど、
じゃあ強いのかというかというと強い部分とアマチュア初段みたいな部分があって、
将棋は最後にミスを出した側が負けるという要素があるので、
結果として勝率に差が開いていると思うんですけど、
もうちょっとこうレベルアップしていかないと、
人間に突かれ続けるのではないか。
普通は将棋のハンデは駒落ちだけど、香落ちをプロの方が本気で開拓したら、
平手で8割なんていえるほど差は無い。
先手だけ最初2手させるというチェスのハンデがあるので、
そういうのも香落ちよりは小さいハンデがつけられるかなと思ったり、
考えさせられた。互角の戦いをずっと続けられたらなと思った。

佐藤六段
まず最初にお詫びをさせてください。
第1局後のPVや記者会見での私の発言が、
大変聞き苦しい発言で大変申し訳なく思います。
ソフト相手では終盤競り合ったら勝てないとか言われたが、
勝てるんだと言うところを見せたかったが、
やっぱりだめなんだという結果になったのが残念。
自分が思ってもいない手をさしてくるという場面にたくさん遭遇して、
将棋の奥深さを感じ、楽しくいい時間だったなと思います。

山下さん
負けはしましたが、
大阪のあべのハルカスという舞台で電王手君と一緒に将棋を指せて、
とても大きな記憶に残る出来事でした。
将棋がいい方向にむかったと言ってもらえたので、
豊島さんに近い将来タイトルなどを取っていただければと思います。

豊島七段
山下さんとお話させていただいて本当にいい方だなと思って、
YSSとたくさん指したことによって、
これから活躍できればという気持ちが強くなった。

一丸さん
今年も熱い対局を見せていただいて、すごくモチベーションがあがっています。
月曜日からツツカナと精進していきたいと思います。

森下九段
私も久しぶりに刺激のある将棋を指すことができまして、
ここしばらくは解説する側でしたが、
久しぶりの解説される側はこんなに気持ちがいいものなのかと思った。
ツツカナ強いですし自分のミスがでてしまったのが悔やまれるんですけれども、
現行は人間対人間のルールがそのまま適用されているんですけれども、
将棋は99手いいてをさしても1手間違うとパーになるというゲームですので、
技術的に負けていると思われるのは非常に悔しい。
盤駒使って3時間きれたら1手15分だったらソフトとやったら私の5戦全勝だと思う。
将棋の常識そのものを覆すと言うことでなければ、
勝てると思うのでよろしくお願いします。

司会の方
久々の森下節でした。

下山さん
私自身は将棋をほとんど指せないので、検討室にお邪魔していろんな話を聞いたり、
動画で解説をきいたりしていろいろためになりました。
いろいろコンピュータ側にもまだまだ課題があるなという感じがあるので、
これからもどんどんプログラムを強くしていければとおもう

山本さん
今日の第5局は途中は金銀得くらいの駒得をしていたが、プロ棋士の見解は互角。
その後すべてのソフトでPonanza側の評価値がさがっていったので、
まだまだ改善できると思う。
人間でできることはコンピュータで全部表現できると思っているので
まだまだ頑張っていきたい。

屋敷九段
個人的には非常に熱戦で最後競り負けてしまったのは残念。
しっかり自分なりに準備ができた
ただ団体戦としては棋士側が1勝4敗と完敗だった。
今後電王戦が続くとしたら、関係者のみなさまにいろいろ考えてもらって、
続けていってもらえればと思う。
棋士側の完敗は残念だったので、棋士側の課題が残った。

谷川会長
第2回とレギュレーションを変更したが、コンピュータがさらに強くなった。
第1局の菅井五段は自信を持って送りだした若手だが、
習甦の指しまわしは見事だった。
MVPは竹内さんに決まったが、MVPにふさわしい活躍だった。
昨年に続いて今年も負け越し、
厳しい現実をうけとめなければならないと思う。

川上会長
人間と人間のルールを適用するのもおかしいのではないかと思う。
我々なりに考えた結果、電王手君をご協賛いただいた。
続くかどうかはわからないが、いろいろなやり方をためしていきたいと思う。

谷川会長
第2回とくらべて研究する時間があり、棋士に有利なルールだったとおもうが、
そのなかで4敗したのは
棋士にとって有利だったとは思うんですけれども、
今のソフトは事前に研究をしても当然必勝法などは解明できませんし、
作戦などもそのつど変えてくることができますので、
傾向などは掴むことはできても弱点は掴むことはできないと思う。

菅井五段
自分の場合は力負けで研究がいかせなかった。
コンピュータだけに対する必勝法は自分のなかで探そうということはなかった。

佐藤六段
責任を感じています。
必勝法を探すというよりも堂々とぶつかって勝ちたいと思った。
負けたのでそのやり方は間違っていたのかなと思う。

豊島七段
研究を一生懸命やったが必勝法をみつけるのは到底無理だなと思った。
人間同士の戦いと近い形でコンピュータとの戦いを探るということをやった。
自分の場合は必勝の手順ではないが、こうなったら勝つ可能性が高い、
負ける可能性が高いというのは漠然とだがちょっとず掴めた。

森下九段
プロとして非常に不甲斐ない。
ツツカナを借りて対人間で非常にトレーニングできて、ずいぶん指してもらった。
公式戦でも臆することなくさせたというのが非常に大きい。
将棋の勝敗は悪い手をさしてまけるということが多い。
谷川先生や羽生さんと対戦して、
なんでこの将棋を負けるんだと思うことが度々あった。
コンピュータは悪いとしてもすぐ後ろからひたひたひたひた着いて来る。
コンピュータの武器は読破力と記憶力。
人間側の武器は判断力と大局観。
どうしてもヒューマンエラーがでてしまう。今回も2手ほどあった。
そういったヒューマンエラーがが出ないようにして、やりたい。

屋敷九段
個人的には非常に満足しているが、団体戦としては1勝4敗で、
大将戦もまけて棋士側が完敗だった。
傾向と対策はだいたい練ってこれたと思う。
終盤のどろどろしたところ、
難しい局面でどういった手を選ぶかということで自力の差がでた。
終盤力を磨いていくしかない。公式戦でも有効に使っていけている。
ソフトを用いた研究のしかたを今後考えていかなければならない。

谷川会長
現状コンピュータの実力をどうとらえているかと聞かれて。
非常に難しい質問ですけれども去年今年の結果がありますので、
プロでも中位以上の実力があるというのは認めざるを得ない。
今後あるとすればどんな棋士がでるのかと聞かれて。
今後は未定で今日は60万以上の方が視聴され注目されているので、
結果をうけてということになると、
来年は相当な覚悟を持って望まなければいけないと思う。
タイトルホルダーに関しては、タイトルは将棋連盟のものではないと思っているので、
別なものと考えている。

川上会長
電王戦は白紙だが、トーナメントは開催する。

第3回電王戦はコンピュータの4勝1敗で幕を閉じました。
大将戦で負けた屋敷九段は、投了直前は席を外したり、
呆然と盤を見つめていたりと、見ていて痛々しかったのですが、
投了するといつものにこにこしている屋敷九段に戻ってびっくりしました。
また、個人的には第1局の習甦の手厚い指しまわしをみて、
こういう将棋が指せたらいいなあと思ったので、
習甦の竹内さんがMVPをとったことを非常に嬉しく思いました。

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