棋士はカワイイ!

将棋と棋士の魅力を伝えたい!そんなブログです。 なんか難しそう、古くてださそう、そんな印象を吹っ飛ばす!
指すのではなく観戦ならば簡単で面白い!

森下卓

名人戦第1局は羽生名人が完勝

羽生善治名人に行方尚史八段が挑む第73期名人戦七番勝負第1局は、
羽生名人が行方八段を下しまず1勝としました。

ニコニコ生放送では9時から、解説に森下卓九段、
聞き手に鈴木環那女流二段で大盤解説会が始まりました。

鈴木女流「森下先生の予想は何でしょうか」
森下九段「△5三金だと思うんですけどね」
注目の封じ手は△4三金左でした。

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おはようございます。

鈴木女流「やはり森下先生のおじぎは長いですね」
森下九段「小学生の頃に、師匠の花村先生の後援会の方にだいぶ注意されました。
それは挨拶とは言わない、会釈と言うんだとか、会釈にもなってないとか言われて、
だいぶ鍛えられました。
師匠の花村先生から叱られた事は1回もないんですけど、
ふすまの開け方ひとつとっても、畳の歩き方ひとつとっても教わりましたね」

封じ手の△4三金左は3三にいる銀を前に出して角を押さえに行く狙いとのこと。

森下九段「封じ手の1手前の局面では、行方八段がどう指すのかわからず、
早くも後手が少しリードしたのかと思っていました。
▲6八飛はひねりだしたという手ですね。
指された直後はなるほどなあと感心しましたが、
ちょっと先手が無理な陣形で、
後手に少なくとも互角には戦える順があるのではないかと思います」

リレー質問
田丸九段から森下九段へ
最近お気に入りのお蕎麦屋さんがあれば教えてください。
えーそうですね、実はもう4年近く前なんですけれどもね、
たまたま行ったお蕎麦屋さんが、
山田道美先生のご子息の方がされていたということがあります。
駅の近くで何度も通ったんですけれども、
その時はお昼から時々一杯やってたものですから、
お客さんご職業はと聞かれたんですね。
それで将棋指しやってますと言ったらですね、私の父も将棋指しでしたと言われたんです。
もしよかったらお父様のお名前をと聞きましたところ、
山田道美ですと答えられて大変驚きました。
そば粉100%の太麺で無骨な田舎蕎麦という感じだったんですけれども、
その後四谷に移転されて、
なかなか諸事情があって閉じてしまったんですけど、
今はお蕎麦屋さんの学校で修行されているらしいです。
そのお蕎麦屋さんができたらすぐに行こうと思っています。
そのお店はまつり蕎麦というんですけど、
まつり蕎麦屋さん以外には松永さんというお店が将棋連盟の近くにあるんですけど、
まつり蕎麦さんの後に見つけたお蕎麦屋さんはあまりないです。
松永さんは将棋連盟から歩くと10分少々といったところですかね。
今日みたいにお天気がいい日は散歩コースで、
純粋なお蕎麦屋さんでご飯者とかおうどんとかがなくて、おそば、お酒、おつまみ。
松永さんは多くの棋士が行ってますから、皆さんも行かれると、
もしかしたら知っている棋士がいるかもしれませんね。
神宮前商店街というところにあります。

貞升女流から鈴木女流へ
囲碁は最近打っていらっしゃいますか。上達なさっていますか。
鈴木女流「それが上達まったくしていないんです」
森下九段「なかなか上達するのは難しいですよね。
私も囲碁は幼稚園の頃から知っているんですよ。
親父が囲碁が好きで、ただあんまり好きになった記憶がなくて、
四段になってからですね。でも強くならないです。
囲碁部の幹事もやっていたものですから、20代の頃はよく打ってました。
アマチュアの初段から三段くらいだと思います。
今はもう初段全然ないと思います。今はもう観る将ならぬ観る碁ですね。
将棋と違って囲碁は海外でも盛んなんですけれど、
韓国や中国の選手は読みと計算を4、5歳からとことん鍛えるそうです。
藤井聡太君が12歳で詰め将棋選手権優勝されていましたけど、
韓国中国の囲碁界では子供が優勝するというのも当たり前だそうです。
2、3年前ですかね、中国で8歳のプロが誕生したことがありましたね。
私も来年50なんですけど、だんだん年取ってくると読むのを省略するんですよ、
面倒になって。
若いときはしらみつぶしに読むんですよ。
でもしらみつぶしだとコンピュータには絶対勝てないです。
なので囲碁は選手寿命が厳しいですよね。
中国では30歳だとコーチになるくらい厳しいと聞きました。
いいか悪いかはわかりませんけどとにかく強いということは分かりました。
日本の将棋でよかったと思います。すごい世界ですね。
鈴木さんは以前囲碁の講座番組に出演されていましたね」
鈴木女流「あ、そうなんですよ、囲碁の講座をさせていただきまして、
万波さんから5級をいただきました。
どうしても石を取りたくなってしまって、盤全体を見ることができないんですよ」
森下九段「数年前オセロのチャンピオンに聞きましたけど、
オセロですと10手後を読むのが限界だと言ってました。
その時のコンピュータは25手読む状態だったそうです。
オセロはぱたぱたひっくり返るので、頭の中で整理しきれないそうです。
先日私がコンピュータと指すことになったときに、
子供の友だちの保護者の方に、よく森下先生コンピュータと戦えますねと言われました。
確かに私も将棋を知らなければ、
何で人間がコンピュータと戦えるんだろうと思うかなと考えました。
昔木村義雄十四世名人がどのくらい読まれるかと聞かれて、
ひと睨み3000手と答えたそうです。
今の言葉でいうと盛ったなと思いますけど、
もっと計算できるコンピュータ相手によくやったなあと思います。
リベンジマッチについてですが、事前対局で一手15分、
17時間かかってしまったのですが、3局指したんですけれども3連敗してしまいまして、
対局そのものを盛り上げるから勘弁してくれと言ったら、
いやいや勝ってもらわないと困ると言われたんですけど、
せめて盛り上げないとということで話しながらということにさせていただきました。
途中の局面で無条件で竜を作れたんですよ。
ツツカナが察してくれたのかなと思ったんですけれども、それでいい勝負なんですよ。
ツツカナの評価値を後から見たら全然下がって無いんですよ。
もう全然将棋の作りが違うんですよね。よく勝ったなあと思いました。
環那さんもずっとやってもらいましたし、貞升さんも19時間も読み上げをされて、
ただ貞升さんがおっしゃっていたんですけれども、
後でアマチュア強豪やプログラマの方に、
プロがあんなに読んでるとは思わなかった、と言われたそうです。
どうも意外だったらしくてですね、
それで実際に話してやったら結構面白いかなと思うんですよね。
対局者の生の声というのは、羽生さん何考えてるのかなとか、
行方さん何考えてるのかなとか、我々プロでも気になるじゃないですか。
実際金上がられてもう40分考えられてますよね。
封じ手の△4三金は十分考えられますから、行方さん昨日から考えてるはずなんですよ。
あと羽生さん席を立たれてましたけど何をされていたのかなとか。
コンピュータはフル稼働できますけど人間はそうはいきませんから、
どういう風に休まれるのかも我々は聞きたいですよね」
鈴木女流「A級順位戦のラス前のときに、
糸谷竜王とご一緒させていただく機会がありまして、
その時にどうしてあんなに席を立ったんですかと聞いたんですけれども、
糸谷竜王は緊張するとじっとしてられなくなる、
落ち着くために自分のリズムで席を立つようにしていたと言ってました」

一旦休憩後10:34再開。

鈴木女流「いや皆様お待たせしました。まだ進んでいません」
森下九段「進みませんねえ」

初手から解説に。

森下九段「私あまり記憶に無かったんですけれども、
結構藤井矢倉に最初厳しい批評をしたらいいんですよね。
これで勝てるとは思えないとか、藤井さんに言われたことがあります。
今ならそこまで言わないんですけど、
当時はどう見ても藤井矢倉で勝てると思えなかったですね。
藤井さんの矢倉は▲3六歩▲3七銀からこの銀を足早に活用させようということで、
これは将棋に無いとか思っていました。
今はそんなことは思っていないですけれど、これはコンピューターの影響が強いです。
先日の電王戦でもコンピュータの指し手に私も佐藤康光さんも絶句しまして、
将棋に無いような構想だったんです。
非常に感心したんですけれど、これは将棋の理屈にあってないとか、
そういう考え方は狭いんじゃないかなと思うようになりました。
しかもコンピュータは正統派でも強いんです。
ツツカナを相手にしますとね、ごく普通の四間飛車でも強いんです。
私は居飛車穴熊にするんですけれど勝てないんです。
将棋はこういった手を指すべきだとか、とらわれるのもいいと思うんですけれど、
とらわれすぎるのもよくないと思うようになりました。
コンピュータはベテランの救世主だと思います。
若い頃はアナログで鍛えて、年を取ってから新しい発想の将棋に触れられて、
私は非常に恵まれた年代だと思います。
若い頃からコンピュータ将棋を骨格としてしまうと、
将棋の基本的な形とか私もあると思いますので。
弟子の増田四段には、25歳まではアナログで鍛えて、
それからデジタルを取り入れるのがいいんじゃないかと言っています。
例えば100年後だとコンピュータが強いに決まっていますが、
人間の強さも格段に上がっていると思います。
うまくコンピュータを活用することがベテランの課題だと思います。
実はまだまだ将棋そのものの可能性が眠っていますから、
それをうまく掘り起こしてくれるものです。
私も数年前は不遜にも藤井矢倉を否定することを言ったのですが、
今はそんなことは全然考えていないです」

ここまでの消費事は行方八段が5時間53分、羽生名人が3時間54分とのこと。
持ち時間は9時間でここまで2時間の差。

森下九段「どれだけ勝ちたいと思っているのかが2番から最下位までの差、
一番は勝てると思っている、
何かでこれを読んでなるほどなと思いました。
そのことを塚田正夫先生が自信を持てと言っているんですね。
大山先生がそれを聞かれて自信を持たせちゃダメなんだよねと答えたそうです。
いかにも大山先生らしい言葉ですよね。
羽生さんは勝てると思ってるんでしょうし、挑戦者は勝ちたいと思ってるんでしょうし、
勝ちたいと一番思っているから挑戦者になっているんですけれども、
勝てると思っているのが羽生さんなんじゃないかと。
人間って勝てるかどうか微妙に相手との距離を測っていますよね。
羽生さんが手が震えると言いますけど、それだけ真剣なんですよね。
普通震えませんもん。
私も羽生さんと研究会したことがありましたけど、研究会では震えませんから。
私はC級2組で何年もいましたけど、最後の年は前の晩に眠れたことが1回もないです。
前の日と当日は2日間一睡もできませんでした。
そこまで追い込まれて一番きつかったです。
5期目は人生で一番きつかったです。
手が震えたかはわかりませんけど、前日と当日は眠れませんでした。
昇級が決まった時は嬉しかったというよりやれやれと思いました。
それから眠れなかったことは1回もないです。
勝ちたいっていうのも大変ですけど、
負けたらどうしようっていうのは相当きつかったです。
去年の電王戦は久々に負けたらどうしようと思ってきつかったです。
今の阿久津さんは相当きついんじゃないでしょうか。
自分が負けて負け越しってきついじゃないですか。
しかも2勝2敗で大将ですよね。FINALでファイナルなわけです。
最後もし阿久津さん勝ちましたら、
今回順位戦不調ですけど、それらがすべて帳消しになるんじゃないでしょうか」

質問メール
今朝のお話で囲碁は中国韓国の若手が強いと言う話がありました。
これは初期から英才教育をするのが強いということだと思います。
そこで将棋の英才教育はどうでしょうか。
森下九段「私は賛成じゃないんですよね。
あのーそこまでやるのはどうかなと思っています。
もう10年以上前なんですけど、韓国の若い棋士の自戦記を読んだんですけれども、
4、5歳の頃から負けるような奴は死んでしまえ、自分にとって囲碁は勝つか死ぬかだ、
と考えていたと書かれてたんです。
日本の囲碁棋士もこんな人とやるのは大変だと思ったんですけれども、
そこまでやっていいのかという思いがあります。
私も自分の子供にそんなことをさせたくないですし。
例えばイ・チャンホさんという方が16歳で世界選手権で優勝されて、
囲碁はレーティングがきっちり出てて、イ・チャンホさんが今60位くらいなんですよ。
でもイ・チャンホさんより上のランクに入っている囲碁の先生は、
日本では井山さんしかいなかったはずです。
何ヶ月か前に私が見たランキングでは入ってなかったですね。
やっぱり凄い世界ですけどそこまでやっていいのかなあと思います。
増田四段が入門する時も、そこまでやった方がいいとはとても言えなかったです。
でも何としても、将棋の世界戦が例えばありまして、
毎日が特別強化合宿だとなったらそれは強くなると思います。
しかし犠牲者がたくさん出ますから、それがいいとは私は思わないです。
ただやればそれは強くなると思います。私は指導者としては絶対やりたくないです。
環那さんはどう思いますか」
鈴木女流「そうですね、何が幸せかというのがすごい難しいなと思います」

アンケートどちらの形勢がよいと思いますか?
行方八段14.5%、羽生名人52.8%、ニャンとも(何とも)言えない32.7%。
圧倒的羽生名人。

質問メール
将棋界で一番影響を受けた人物は師匠という方が多いと思いますが、
将棋界以外で一番影響を受けた方はだれですか。
森下九段「将棋界以外でですか。うーん」
鈴木女流「ずっと将棋界に子供の頃から居ますからね」
森下九段「趙治勲先生がですね、私が四段になって間もない頃だと思うんですけど、
だから勝つのだという本を熟読しました。
とにかく囲碁一本にひたすら打ち込めという、当たり前と言えば当たり前なんですけど、
だんだん難しくなっていきますよね。
その本を読んだのは20歳になってなかったと思うんですけどね、
なるほどこういう風に考えるものなんだと思いました。
野球でも王監督が大好きなので、潔く生きたいとかもありました。
でもやっぱり将棋界の人になりますかねどうしてもね」
鈴木女流「私王監督の名言集みたいなのを買ったことがありまして、
その中の言葉を色紙で書いたこともありました。
今ある中でベストを尽くせとか、この言葉いいなと思って」
森下九段「よく歩がもう一枚あればいいのになとか思いますけどね、
なるほど今ある中でですか。王監督の潔さが好きですね」
鈴木女流「私は将棋界以外では難しいんですけど、
プロフェッショナルという番組が大好きで録画して何回も見ています。
いろいろな業種の方が見えられて、清掃のプロの方とかも、
影響を一番受けている番組はそれですかね」
森下九段「番組といいますとテレビ説法極意なりという番組があったんですけど、
いろんな道の人が極意を語るという番組でして、
お坊さんが何で出家しなければいけないのかという話で、
在家でやっているといくら一生懸命にやっているつもりでも、
やりくり上手になってしまう、出家してしまうとそれしかないんだとおっしゃっていて、
年を取るごとになるほどと思いました。
その昔佐々木慎君が四段になったときなんですけど、
奨励会の時は月2回の例会のためだけに生きてきたと書いていて、
なるほどそうなんだろうなと思いました。
それをずっと持ち続けるというのが難しいのだろうなと思いました。
羽生さんが持続することが才能と言ってましたけど、それが一番大変なんだろうなと」

自分は先生の解説が好きでいつも感心しております。そこで2つ質問があります。
解説のときに気をつけていることはありますか。
どうしてもプロ向けの解説になりがちなんですよね。
だいたいアマチュアの3級くらいの方から3段くらいの方が、
わかってくれるような解説を目指しています。
そのくらいの方が一番層が厚いですので気をつけています。
大分前なんですけど初めてお会いしたファンの方から、
森下先生って傲慢な方なんだと思ったんですけど穏やかで驚きましたと言われて、
何でですかと聞きましたら、
こんな手は将棋に無いとか悪手というより将棋になってないとか、
そう言っているからとのことで。
確かにその時はそうだったのかなと思ったんですけれども、
先輩の島九段からも、
森下君は将棋に無いが得意だからなとか、
悪手と言われるよりよっぽどこたえると言われました。
指し手ではなくてセオリーでわかってもらえるように注意しているつもりです。
自分なりに考える解説四天王は、木村先生、鈴木大介先生、藤井先生、
森下先生だと思うのですがいかがでしょうか。
あんまり他の方の解説をこうだと思ったことは無いんですけれども、プ
ロの目で見てしまうかもしれないですね。
囲碁の先生の解説でわかりやすくて好きな棋士はいます。
羽根直樹先生とか、宋光復先生とか、中根直行先生とか、
わかりやすくて面白いんですよね。
解説が難しいと全然わからないじゃないですか、本当に絶品ですね。
将棋の先生の解説だと、
確かに木村さんの解説はアマチュアの方にとってわかりやすいと思います。
鈴木大介八段にお世話になった方はずいぶん多いと思いますよ。
永瀬さんもそう言ってましたよね。
鈴木先生のお弟子さんの梶浦さんが三段のときに、
森下先生は梶浦君をなかせたことがあるらしいですね、
と誰かに言われて、そんなことないはずなんだけどなと思ったんですけど、
1回だけあったんです。
もう5年位前だと思うんですけど、梶浦君当時1級だったんです。
練習将棋を指していましたら、指すたびに駒損をしていくんです。
僕がその時に、粘っているのと指しているのとの区別はつけないといかん、
と言ったんです。
その後鈴木さんすいませんと言いましたら、
そんなこと言ってくれていいんですと答えてくれました。
粘り強く頑張るというのは大事なんですよ。
でも奨励会1級ですからね。
粘ってるというのと指してるだけというのの区別はつけないと。
その時涙ぐんでたなと思い出して、後から鈴木大介先生にすみませんと言いました。
真面目な青年なんですよ。これからぐんと伸びていく棋士だと思います。

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羽生名人はじっと△5三金。
激しく行く手だと将棋が一本調子になってしまうかららしい。

昼食アンケート
おそば47.0%、お寿司15.8%、和食バイキング18.0%、うなぎ19.1%。
森下九段がお蕎麦と言ったのでその効果か。
森下九段「鈴木さんはお昼軽くてもいいんですか?」
鈴木女流「私今日朝からお肉だったのでお昼はさっぱりで」
森下九段「朝からお肉ですか。若いですね」
肉食系女子。

昼食休憩があけて30分。まだ手が進まないまま解説再開になりました。

森下九段「お昼はちょっとしたハプニングがありました。
松永さんに行ったんですけど」

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ガーン。

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ということで和食のお魚屋さんに行きました。

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ブリ丼800円!小盛り100円引き大盛り100円増し!
正解は和食なんですけどバイキングではなかった、
ということでまさかのどれでもないになりました。

現地写真

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盗撮風?

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羽生名人の昼食は昨日の解説の田丸九段の予想通り。

森下九段「何か若いですね名人やっぱり。
ピザと言えば昔から行きつけのイタリアンのお店にピザがないんですね。
それでずっと考えていたんですけれども、
聞いたほうが早いかなと思って聞いてみたんです。
そしたら料亭にお好み焼きがないようなものですって言われました。なるほどですね」

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行方八段は昨日と同じくビーフカレー。
前の日と同じ昼食にする傾向は一緒ですが、
田丸先生の予想は少しひねってポークカレーかハヤシライスだったので、
ひねった分外れました。

鈴木女流「私こっちの方が身近です」

羽生名人がこれまで食べた昼食一覧に松花堂弁当があって、
森下九段「今松花堂弁当で思い出したんですけれども、
berryz工房ってあるじゃないですか。アイドルの。
そのメンバーに熊井さんという方がいまして、熊井語録というのがあるんですよ。
その中に非常に感心した言葉がありまして、幕の内弁当はおいしいけれども、
心に残る幕の内弁当はあまり無いっていう言葉なんですけれども、
確かにその時はおいしいんですけど、
もう1回食べに行きたいってあまり無いじゃないですか。
やっぱりイカ飯とかそういうほうが残るじゃないですか。なるほどなと思いました」

再開後1時間たちましたが、行方八段はまだ指しません。
羽生名人の△5三金寄がいい手だったのかなと思っていたら、
長考の末行方八段は▲4六銀と指しました。

森下九段「ほー。思い切りましたねこれは。でも大丈夫なんでしょうか」
すぐに後手から△4五歩と銀取りにする手があって、
この時に戻るのは変だし手抜きもどうなんだろうとのこと。

森下九段「森下の矢倉は名著なんですけれども、
何で文庫本にならないのか不思議でしょうがないです(キリッ」

質問メール
先日の聞き手の貞升女流はどうぶつ将棋トーナメントで優勝されましたが、
環那女流や森下先生はどうぶつ将棋は指さないのでしょうか。
森下九段「私は見たことはあるんですけどやったことはないですね。
連盟に置いてあるのは見たことがあるんですけれども」
鈴木女流「あります何度も。ものすごい面白いです。
ゴロゴロ将棋というのもあってそちらも面白いです。
どうぶつ将棋と違ってゴロゴロ将棋は本将棋と同じ動き方の駒なので。
家族みんなで集まった時に、
私がスポンサーで賞金を出して、みんなで指しました。
甥っ子に勝たれちゃったり。
あとありましたよね狼の、人狼!」
森下九段「私人狼って最初何だろうと思いました。
トランプのゲームか何かかと思いました。今度囲碁の方とやるんですよね」
出演棋士に伊奈川女流の名前があって、
森下九段「私こないだ初めて伊奈川さんを見ました。
グラビアで見たことはあったんですけど、
あ、この人が伊奈川さんだと思いました。寡黙な印象でしたね」
鈴木女流「私伊奈川さんが小学生だったときに道場が一緒で、
私がずっと女の子一人で通ってたんですけど、後から伊奈川さんが来られて、
たまに対局が同じ時に控え室で一緒にご飯を食べたりもしました。
小さいときからとても頭が良かったので、
女医でもあり女流棋士でもあるという方が出たらとても話題になりますよね」
おしゃべりな人のテンパリ方ではなかったですな。

森下九段に質問します。
先日電王戦FINALで、稲葉七段が楽をして勝とうと思ってしまったと言ったのを聞いて、
森下先生が師匠の花村九段に、
楽をして勝とうと思ってはいけないと言われたと言っていたのを思い出しました。
当時谷川先生が四段か五段で、横歩取り4五角戦法で何番か勝ってたんですよね。
これはいいと思ったんですよ。
こんなに勝てるんだったらと思って研究してたんです。
それを師匠に言ったときに、研究するのはすごくいいことなんだけれども、
楽をして勝とうと思ってはいかんと言われたんです。
自分としてはそういう意識はなかったんですけれども、やはりどこか出てたんでしょうね。
研究に甘えて嵌めて勝とうというのはやっぱり邪道なんでしょうね。
花村九段には私が思ったことより深い意味があるのかなと思いました。
今現在どういったことをお感じになりますか。
当時は子供でしたけど楽して勝ちたいというのはあったんでしょうね。
師匠に見事に見抜かれてまして、研究して勝とうというのはいいけれども、
楽をして勝とうと思ってはいかんぞと、名言ですよね。
花村先生は私より50歳くらい上で、おじいさんと孫と言う年齢差なんですけど、
怒られたことはなかったですね。注意をされたことはあります。
師匠が色紙をかいておられたんです。
そこでお茶をもってこいと言われまして、文机にお茶を置いたんです。
そしたら師匠が、このお茶がひっくり返ったら色紙が全滅するだろう、
こういうときは下に置くものだと、その1回だけ怒られました。
色紙に関してはもう1回ありまして、師匠が後援会で話していて、
後援会の方に、1枚1枚丁寧にかかれてますねと言われまして、
書くほうは何十枚でももらう方は1枚だからと師匠が答えられて、
なるほどなと思いました。
3年位前に将棋のイベントで、
金井五段が名前からから書いていたのを渡辺竜王が見ていて、
金井君、色紙は右から書くものだと言っていました。
それを私も見てまして、私も実は名前から書いていまして、
すいません私もと言ったら渡辺さんは渋い顔されてましたね。
佐藤康光さんも、私も名前からって言ってました。
私は手が汚れちゃうから名前から書いてたんですけど、
佐藤さんがおっしゃるには、我々将棋指しが書く色紙は名前に価値がある、
だから名前から書くんだと言われて、さすが佐藤康光だと感心しました。
名前こそが我々将棋指しの価値でしょと。
その話を先日マイナビオープンで谷川会長が来られた時にしたんです。
会長はもちろん右から書くんですよ。
そしたら会長はうーんちょっとその話は無理がありませんかって。
会長はドライだなと、そう言われたら無理そうなのかな?と思いました。
でも名前に価値があるっていうのは気がつきませんでした。
花村先生から怒られたことはないんですけど、
細かくさりげなく言われたことはよく覚えていますね。
年取るごとにだんだんと、なるほどなと思うことがあります。
花村先生はご苦労された方なので、人の気持ちを理解されているんですね。

コメントで増田四段に怒ったことはありますか?と聞かれて、
森下九段「私の弟弟子に深浦康市九段がいるんですよね。
深浦九段の根性を見習って頑張った方がいいぞと言ったことはあります。
深浦君のような何が何でも勝つんだという根性がちょっと欠けるんじゃないかな、
と思ったことがあったんでその時に少し言いました」

おやつだ!
ニコナマのおやつは椿山荘オリジナルクッキー

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森下九段「結構さっきのお昼がまだこたえてるんですよ」

お茶がおいしいということで、
森下九段「私も奨励会の時お茶の煎れ方結構学びましたよ。
花村会というのが当時ありまして、おじいさんがいっぱい、
あ、おじいさんと言うと怒られちゃいますね。その時に習いました。
浅草の濱清さんという料亭で習ったんですけれども、
まず急須に茶葉を入れまして、湯飲みにお湯を注ぐんです。
その後湯飲みのお湯を急須に注ぐんですね。
いろいろご年配の方仕込みですね。その時のことだけで今やっています。
不思議なもので子供の頃に覚えたのは忘れないんですけど、
最近のことはすぐに忘れるんです。
奨励会のときに読んだ本は未だに覚えています。
米長の将棋ですとか、中原誠実戦集、大山中原激闘123番、中原米長百番指し、
でも昨日並べた棋譜はあれなんだっけって。
やっぱり若い人と戦うには若い人より勉強しないといけないんですね。
若い人が1時間でできることをこちらは3時間やらないと覚えられないのに、
10分とかでごまかしちゃうのはいけないんですね。
私が弟子を取った時に勝又教授とお話しまして、
幼い頃に将棋を覚えて、いい指導者、いいご家族、
周りの方々にめぐまれたらどんな子でも強くなりますよねって言ったら、
勝又さんがいえ違います、将棋はまず才能ですって言われました。
その時はそうなのかなーうーんと思ったのですが、
深浦さんを見ていると根性と才能だと思います。
先日亡くなられた河口先生が、将棋界は才能の墓場だと言われていました。
才能を活かしきったものはなかなかいないと」

休憩中に行方八段は銀取りに手抜きで▲5六歩と金取りに当てました。

行方八段にいい変化が見つからず、羽生名人がいいのではないかと森下九段。
持ち時間も行方八段は1時間になってしまいました。
鈴木女流「先生からみて形勢はどのくらいですか」
森下九段「7分3分くらいですかねえ」
結構離れてしまったか。

ここでティロフォン田村七段から
田村七段「もしもし田村です」
鈴木女流「現地の様子はいかがでしょうか」
田村七段「現地も形勢判断に困っているようで、どうなんでしょうかこれ。
なんとなく私は行方さんが上手く指しているようなきがしているんですけど。
羽生さんのほうが評判がいいんですか」
森下九段「へー△7五歩も激痛、△3三歩でも自信が無いと思うのですが、
結構先手も忙しいですか」
田村七段「△3三歩は全くこちらでは見えてなかったんですけど、
行方さんの駒の方がすごい勢いがあっていいと思ってたんですけど」
森下九段「勢いが止まってしまうと痛い手があるので先手が忙しいと思っていました」
田村七段「私の感性だと勢い重視で先手だったんですけど、
現地でも後手よしの棋士がいて分かれています」
鈴木女流「現地にはどんな棋士がいらっしゃいますか」
田村七段「現地は深浦九段、野月七段、あと若手がたくさんいますね」
森下九段「田村七段の棋風からいくと先手持ちですか」
田村七段「いやー△3三歩がまったく見えてなかったんで」
森下九段「先手の駒に勢いがあると言う見方はきがつきませんでした」
田村七段「目一杯駒を使っているような気がします」
森下九段「取られる直前ですけど取られる直前が一番働いているとも言いますから。
うーんそうなんですねえなるほど」
田村七段「優勢というよりなんとなくという感じですね私の場合は」
鈴木女流「田村七段は今回副立会人ですが、両対局者の様子はいかがでしたでしょうか」
田村七段「羽生さんは慣れているというか普段通りというか、
行方さんはやや緊張してるかなと。
でも将棋は堂々としたもので、
私なんかだと時間が減ってくると怖いんですけど全然気にしないですもんね。
単純な攻めあいだと行方さんいけると思うんですけど、
△3三歩だと確かに何指していいかわかんないんで」
鈴木女流「そう聞くと先手の駒の勢いがあるのかなと思ってしまいますね」
森下九段「正直言って73くらいで後手がいいと思ってたんですけど」
田村七段「私年が近いんで応援してる面もあるかもしれませんけど」
鈴木女流「ここ数手がかなり注目ですね。
現地で多数決していただきたいくらいですよね」
田村七段「軽く聞いてみますね。
(電話の向こうから)先手がいいとおもうひとー。後手がいいとおもうひとー。
後手の5勝0敗でしたね(泣)。挙げて無い人もいますけど」
やはり応援補正が入ったか。

質問メール
私は小学生の頃将棋のルールを覚えたのですが続きませんでした。
しかし電王戦で森下先生が真摯に対応されていたのを見て、
忘れていた情熱を呼び覚まして40を前にして将棋を勉強しなおしたところです。
森下先生にあこがれて矢倉を得意戦法にしたいのですが、
相手もいることなのでなかなか矢倉になりません。
私のような初心者が矢倉を最初に学ぶ戦法とする場合、どのようなプロセスで、
どのようなことを意識するとよいでしょうか。
森下九段「矢倉戦はですね、相手もそれに応じてくれないと成り立たない、
というのが大きな欠点なんですね。
振り飛車は自分が振ればなるんです。
なので双方の合意が必要というのがポイントです。
矢倉戦は手筋の宝庫なんです。なのでいろんな局面で応用が利きます。
いろんな意味で応用範囲が広いですね。
矢倉を学んでおくと言うことは後々大きいと思います。
相居飛車自体が成り立たない欠点があるんですね、相手が振るとだめですから。
矢倉の指し方を基礎として、応用の効く指し方を目指したいですね。
居飛車党でしたら相居飛車と対振り飛車。
そういったので徐々に覚えていくといいと思います。
矢倉戦は思いも寄らない手筋がたくさんあるんですよ。
このまま是非是非覚えていただきたいですね。
他の戦法を全く知らないというのは厳しいんですけれども、
矢倉を基本とするのは立派なことですね」
鈴木女流「いずれ指導対局を受けてみたいと書いてあります」
森下九段「指導対局で時々緩めてるんじゃないですかと言われるんです。
下手の人がどうすればヒットやホームランを打てるのか、
というのが上手の力量なんです。
その人が一番力が出るようにするというのがプロなんです。
初段の人が初段の力を上手く引き出して、いい将棋にするのが上手の力量ですから、
ただ打ち負かせばいいのではなく、緩めればいいのではなく、
8級の人もいれば5級の人もいる、初段の人もいるという中で、
その人の力を引き出すのが上手の力量です」
鈴木女流「その考えになったのはいつ頃ですか」
森下九段「昔は違ったらしいんですね。
らしいというのは、島先生に、
森下君も五段六段の頃は相手が角落ちでと言われたら不愉快な顔をしてたよね、
と言われたことがあります。
囲碁で指導を受けた時に、下手の力が全然出せなくて、
どんどん石を取られて負けた時がありまして、その時に思ったんですね。
指導対局ですから、どうしたらその人が力がつくのかというのがメインですから、
その人の長所を引き出して、短所が少なくなるような指導をするべきじゃないかな、
と私は思うんですね」

meijin1-10
羽生名人は無慈悲な△3三歩。辛い。
森下九段「本当に3三歩打ちましたね」

△4六歩と銀を取る手と△7五歩で金を取る手の2つの狙いがあって、
先手は▲5五銀から暴れて勝負にいくしかないのではないかとのこと。
といったところでGPSが▲5五角を示したとのコメントが流れて、
森下九段「はーなるほど、これはいい手ですねー。ただ△6三歩でどうかなあ」
といったところで行方八段は▲5五銀。

次の一手アンケート
△4三銀48.6%、△6六歩17.3%、その他34.1%。

森下九段「私東京に来た時ついたあだ名がかっぺでした。
最初自分が呼ばれてると思ってなくて、無視すんなかっぺとか怒られて。
東京ってえぐいなーと思いました」
鈴木女流「子供って残酷ですよね。
私みんなから、将棋やってるから王手って言われてました」

などと雑談していたらコメントが投了とざわつきました。

森下九段「え!?投了されたんですか?
行方さんらしくないですねこの投了は。うーん…。
行方さんってこういう将棋をたくさんひっくり返してこられた方ですからね。
これはびっくりしました。
こういう将棋をずっと頑張ってこられた方ですからね。うーん…」

ここからずっと律儀先生のターン!

私が後手持って先手がponanzaだったら全然自信ないです。
行方さんはこういう局面で逆転されたことはいっぱいあります。
私はこの局面じゃ投げないです。
これはまだ将棋としてもひと山ふた山あるんじゃないかというところですから。
いや、これが島先生とか藤井さんだったら投了もあるかもしれませんけど、
最後の最後まで指すのが行方流ですから、この投了はびっくりしました。
行方さんトコトン頑張ってますよいつもは。
羽生さんだから諦めたということがあるんじゃないですかねえ。
ここで投了してると後きついですよね。七番勝負の最初ですから。
例えば相手がponanzaやAwakeならやるだけ無駄だというのがあると思います。
しかし相手が生身の人間ですし勝負ですから、このぐらい頑張らなきゃと、
しかも行方さんですからね。
恐らく1日目から悪かったという意識があったと思います。
そういったことがもろもろあって、負けましたってことになったと思いますけど、
名人戦続きますからね。行方さん根性で勝ってきた方ですから。
私が言うのもなんですが、
羽生さんと戦う棋士は、羽生さんと戦う前に羽生神話に勝たないといけないんです。
正直言いますと周りの人に、羽生さんに勝って欲しいというのがあるんです。
でも一人で戦わないといけませんから。
周りもこの人が勝つと思ってますから、戦う前に羽生神話に勝たないといけないんです。
まず神話に勝たないといけないのが挑戦者きついですね。
これが相手がコンピュータになるとさらにきついです。
今の阿久津さんのプレッシャーたるや凄いんだろうなと思います。
私もツツカナとずいぶん指しましたけど、逆転はまずないです。
将棋は相手が間違えてくれるだろうと思えるから頑張れるんです。
しかしびっくりしましたね60手というのは。ちょっと驚きましたねこれは。
でもまあそれだけ羽生さんの迫力というかオーラが凄かったんでしょうね。
1日目からちょっと行方さんがらしくない動きしてますよね。
力が発揮できそうにない展開だと思いました。
でも羽生さんがそういう重圧をかけてるんじゃないですかね。
将棋って不思議なもので相手が弱いと思っているとミスが出なくなるんです。
強いと思っているとむちゃくちゃになってしまうんです。
ですから行方さんもそういう状態なのでしょうね。
プレーオフで久保さんとやった将棋とか、順位戦で深浦さんとやった将棋とか、
力を出して逆転されてましたから。

ということで初手から解説に。
行方流が出る将棋のつくりじゃないということで、その点も解説になりました。
森下九段「行方さんは序盤早々から策を凝らすと言うよりは、
中盤過ぎから本領を発揮するタイプなので、
矢倉の早囲いを見せたあたりから違和感を感じていました。
行方さんの将棋として、相手についていってから行方流を出すというのが、
将棋に合っていると思います。
また、王様を動かす前に▲3六歩から▲3七銀と攻め駒の陣形を先に整えたことも、
何かいつもより違和感がありましたね。
△6四歩から△8五歩は流石名人だと思いました。
先手は2六の歩が中途半端で、2五にいるか2七にいるのがいいので、
行方さんも長考して2筋にいる飛車を△6八飛と指したんですけれども。
羽生名人の△5五歩に対してすぐに▲同歩と取った手も、
3七の銀を▲3六銀と指した方が、銀の顔が立つのではないかと思いました。
△5三金はいい手でした。流石羽生名人という手ですね。
▲4六銀は行方さんとしてはもう悲観されていたと思います。
また言葉が悪くて傲慢だと思われてしまうかもしれませんけど、
この手は首を差し出した、に近い手ですよね。
ならばこの▲5五同歩の時に考えるべきですよね」

どうも60手で投了は名人戦最短記録とのこと。

森下九段
行方さんはこういう将棋をひっくり返したことが山ほどありますから、
ここで投了とは驚きました。 
もうひと山ふた山くらいあると思ったのですが。
悲観した局面が長く続いていて苦しかったというのもあると思います。 
羽生さんの貫禄もあったのかもしれません。 
2局目以降は頑張ってというか、本来の将棋を指してもらいたいですね。

ということで行方八段が名人に初挑戦となった第73期名人戦七番勝負第1局は、
羽生名人が貫禄を見せて60手で勝利となりました。
最後の森下九段の森下節で、
突然流れ弾が島九段と藤井九段に飛んでいったのは笑ってしまいました。
行方八段は以前ボロ負けした後に泥酔いして、
「先崎のような手を指してしまった」と言い、
先崎九段がもう一度言ったら灰皿を投げつけるぞと返したら本当に言って、
もちろん灰皿も飛んだというエピソードなんかもありますが、
今日は泥酔いコースかな?
第2局は森下九段も言っていましたが、本来の将棋を指して欲しいですね。

電王戦FINAL第4局はponanzaが村山七段に勝利!

人間の2勝1敗で迎えた電王戦FINAL第4局、村山慈明七段対ponanzaの対局は、
ponanzaが勝利して2勝2敗となりました。
山本さんおめでとうございます。

タイムシフトで視聴できます。

今日の対局は序盤の研究家である村山九段がどういう戦型を目指すのか、
というのが最初の注目ポイントだったのですが、
何とponanzaの初手が▲7八金!

denou4-1
山口女流「あのー康光先生これは予想していたでしょうか」
佐藤九段「これはとりあえず村山さんの表情を見てればわかりますね」

denou4-2
山口女流「あの天を仰いでいますけど」

その後相横歩取りの激しい展開になりましたが、
ここで応援に奈良市観光協会の嶋田さんとしかまろくんが登場。

denou4-3
嶋田さん「大好物は何だと思いますか?」
香川女流「…おせんべい?」
嶋田さん「正解です!」
しかまろくんも鹿せんべいを見せると目の色を変えて奪いに来るんだろうか。

denou4-4
盤上ではponanzaが馬を作って持久戦になりました。
激しい流れにしたかった村山七段にとっては嫌な展開に。そして…

denou4-5
じわじわponanzaの評価値が良くなります。
そこで村山七段は勝負手を放ちますが

denou4-6
ponanzaは慌てない。
そのままひたすらじわじわ流でponanzaが押し切り、村山七段無念の投了となりました。

対局後インタビュー
山本一成さん
勝ててとっても嬉しいです。
あと、コンピュータが追い込まれてて今1勝2敗で、
ここで負けてしまうとコンピュータの負けということで、
ちょっとイベントとしてもどうかなと思ったので、
そういった意味でも勝ててやっぱり嬉しかったですね。
ponanzaが力が出る将棋だったというのも嬉しいです。

村山七段
相横歩取りという奇襲のような戦法を選んだんですけれども、
ponanza相手に正攻法で後手番で堂々と受けにまわるというのは、
練習していて厳しいと思ったのでこういった作戦を選んでいました。
激しい変化を中心に研究していたんですけれども、
本局はponanzaが飛車を引く手を指して力戦の将棋になったんですけれども、
力戦になってしまうとponanzaの中盤終盤の力がでるような展開になってしまうので、
厳しい勝負になると思いました。
本日のponanzaは意外とバランス型というか、
攻めてくるのかなと思ったところでしっかり受け止められてしまって、
また違ったponanzaの力を見ることが出来ました。
内容的には完敗だったと思います。

この将棋は相横歩取りという戦型でしたが、
ponanzaが指した▲7七歩は森下九段の記憶によると、
40年前に故米長永世棋聖が指して以来、公式戦では指されていなかったそうです。
しかしその後飛車交換を避けるのがponanzaの新構想で、
佐藤九段もプロ棋士的には衝撃的な一手と解説していました。
村山七段も手が止まり、ponanzaが確率の低い手を選んだことが伺えましたが、
その後ponanzaが飛車を▲2六飛と回って村山七段に△2五歩を打たせ、
一旦▲5六飛と途中下車してから▲8六飛と周り、
馬を作ってじわじわ優勢を拡大するというちょっと異次元な将棋を見せてくれました。
私もたまーーに相横歩取りを後手番で指すので、序盤から定跡講座が勉強になりました。
また午前中から佐藤九段が、後手玉が詰む順を数通り解説しているのを聞いて、
1億と3手読む男って凄いなあと思い、とても楽しめました。

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第27期竜王戦第2局初日が終わる

森内俊之竜王に糸谷哲郎七段が挑戦する第27期竜王戦七番勝負第2局は、
森内竜王の封じ手で初日が終わりました。

ハワイでの前夜祭では、
一神教とシャーマニズムについてというテーマで挨拶をしていた糸谷七段ですが、
第2局はハロウィンを絡めたスピーチをしてくれました。ハロウィン新手?
堂々のスピーチで初のタイトル戦とは思えない貫禄があります。

第2局は糸谷七段の後手番ということで、戦型予想は
「一手損角換わりじゃないでしょうか」by桐山九段
「一手損角換わり以外考えられない」by脇八段
「オーソドックスに進めば一手損角換わり」by畠山七段
「本命は一手損角換わり」by大石六段
「一手損角換わりだと思います」by記録係・池永三段
ということで満場一致で一手損角換わりでしたが、
皆さんの予想通り糸谷七段の一手損角換わりになりました。

ニコニコ生放送では9時から解説に森下卓九段、
聞き手に安食総子女流初段で大盤解説会が始まりました。

森下九段「後手一手損角換わりは、
振り飛車の一手損角換わりやゴキゲン中飛車などいろいろな定跡が混ざっていて、
まだこれだという定跡がない。
後手が△8五歩と突かないで角を交換し、△8五桂の余地を残す方が、
一手損をする損よりも得だというのが最初の主張だった。
その後は角交換振り飛車とも融合し、複雑で未解決な定跡になった」

ponanzaは早くも先手+200。コンピュータは一手損角換わりはしないと森下九段。
リレー質問は電話がかかってきたので聞き逃す。うそーん。

丸山九段が指す一手損角換わりは、後手の王様の位置が3二玉。
森下九段は2三の地点を金で守りたいので3二金にしたいらしい。
王様をどこにもって行くかも個性が出るとのこと。
糸谷七段の挨拶のハロウィンネタを聞いて、
森下九段「あ、そうなんですか!へー。余裕がありますねぇ」
西遊棋の運営も糸谷七段がやっているらしく、挨拶は案外慣れているのかもしれない。

質問メール
今回の第二局は一手損角換わりになりました。
一手損は特定の棋士しか指さなくなった印象ですが、何故ですか。
森下九段も一手損角換わりを少し前まで指していた。
全体的に勝率が悪いので指さなくなった。今指すのは青野九段、丸山九段、佐藤九段。
若手の棋士は横歩取りが多い。
戦法が悪いかどうかは何とも言えないが、どうも先手の勝率がよくて下火になっている。
先手の早繰り銀と7八玉型の相性が非常によくて、勝率もいいから。
山崎八段も一手損をさすが、山崎流といえるような大胆さ、スケールがある。
ここ2年くらいで先手の77銀、78玉、68金の片矢倉のような囲いが、
早繰り銀との相性がよいことがわかった。
将棋の神様天野宗歩先生がこの囲いを指していたので昔からある囲いではある。

糸谷七段が席を外すことについて
糸谷七段が席を外したが、棋士によってペースがあり、森内竜王は全く動かない。
いつも海に行く先生もいた。いろんな話をしている棋士もいた。
今は対局場で全然話さないが、昔はいろんな話で盛り上がっていた。
昔は三段特権というのがあって、その中にも先輩後輩があったので、
いい対局の記録はなかなかとれなかった。
今は羽生さんの記録もすぐとれる。
ただし関西は対局が少なくて、いい対局もいっぱいあるので、
関西の奨励会員が関東にきて記録をとることもある。
私が三段だったら全部とりたいくらいなのに不思議。
相手がどんなに偉い先生でも、感想戦では疑問に思ったことは聞いてよかった。
記録係が大山先生や中原先生に聞いてもよかった。
大山先生と青野先生の対局の記録をとったときに、急戦が失敗した将棋だったが、
疑問に思ったことをぶつけたら青野先生に丁寧に答えていただいた。

糸谷七段が持ち時間をさほど使わず、戻ってからすぐに指すことについて
私は指す一手は決まっているけど、自分だけさっさと指してもいいのかなと思って、
ちょっとバランスを取るみたいなことはあった。

質問メール
現在初段を目指して勉強中です。大局観がわかりません。
手筋や詰め将棋はこたえがあるが、大局観は漠然としていてこれだというものがない。
ある程度指針があって、駒得は裏切らないじゃないですけど駒の損得。
次に駒の働き。
一番重要なことは将棋は敵玉を詰めたら勝ち、自玉が詰められたら負けなので、
駒は基本敵玉にせまるのか、自玉を守ろうとするのか意識をつける。
自玉や敵玉から遠い駒から動かすといい。自玉の近くにいる駒はそれだけで働いている。
中盤の折衝あたりから常に意識して、
駒が守りに向かっているのか敵に向かっているのかを考えるだけで将棋が違ってくる。
初段前後なら飛躍的に駒の働きが違ってくると思う。

10時に糸谷七段にほうじ茶プリンのおやつが登場して
森下九段「糸谷七段はおやつも有名。
いつも差し入れを持ってくる。確かお酒は飲まれないと聞いた」
ここでプリンを食べて席を外す糸谷流が出ました。

棋士の先生方は、羽生先生のチェス、森内先生のバックギャモンなど、
ボードゲームをする棋士がいますが、他にもいますか?私はリバーシをやります。
私はオセロは子供の頃にずいぶんやって、ほとんど負けたことが無かった。
技を編み出して、簡単な思考なんですけど、隅をとるのがいいので、
隅の隣には自分の石が来てはいけない。
その隣に自分の石がくるようにして、小学生低学年の時に気づいて連戦連勝だった。
碁が好きで、幼稚園の頃から知っていた。父がいつも並べてたのを見ていた。
将棋で四段になってから本格的に始めた。将棋より覚えたのは5年早い。
将棋はたまたま4年生の正月に雨が降って、
それじゃ将棋を教えてやろうということになってその時に覚えた。
囲碁の井山さんは将棋は長考派でなかなか終わらないので、
室田女流は夫婦での将棋はやらなくなったらしい。
安食女流はボードゲームが結構弱い。
森下九段はトランプの大貧民をめちゃくちゃにやった。
中学生くらいの年齢で、ちょうど奨励会員の同門の先輩が上に住んでいて、
研究会が6時か7時に終わって、みんなで餃子を山ほど買ってきて、
食べながら徹夜でやっていた。それを1年半くらいやった。結構殺気立っていた。
朦朧としてダイヤとハートを間違って出すとかをすると怒られた。
奨励会で一番楽しい思い出。
学校行って将棋指して、大貧民を朝まで。あれで結構体力ついたのかもしれない。
大貧民が大好きすぎて、ギャンブルにまったく興味がわかなかった。
花村先生にギャンブルはやめておけと言われていたが、
大貧民のおかげかまったくギャンブルをやりたいと思わなかった。

真剣師の花村先生がギャンブルはやめておけと言うのは説得力がありますね。

森下先生がツツカナを相手にすばらしい棋譜を作られ、
40代の終わりに差し掛かっていても、
非常に気力が充実している森下先生を見て、情熱を維持できる秘訣を教えてください。
なかなか秘訣が無くて、情熱というのが一番難しい。
年齢を重ねますと体力が落ちるとかいろいろ問題があるが、一番は情熱。
これはなかなかもどらない。
自分を変えたいなと思うところもあって電王戦に立候補した。
プロは注目されて強くなるなと思った。
ファンの方からの励ましなんかもあって、だんだんだんだん情熱がもどってきた。
ここ10年で一番情熱がある。私の場合はたまたま電王戦だった。
後輩の高野先生に勝てる気しないんだと相談されたことがあるが、
その時僕は勝つ気がしないんだと答えた。
電王戦では若い頃C級2組に5年いて苦しんだ時くらい勝ちたいと思った。
10代だと死ぬほど大貧民とかで盛り上がるが、
夢中でできるものを何か一つ持って頂きたいなと思います。
花村先生に恨まれたり憎まれたりする言動をするなと言われた。
恨まれたり憎まれたりすると、情熱が無い相手にも情熱を燃やさせてしまう、
そういうのがあるんじゃないかなと思った。
若いときは人に嫌われちゃだめなんだなくらいだったが、
今は死に掛かっている相手の情熱を呼び覚ましてしまうんだなと思った。

モリシタ集めについて、どのようにして生まれたのか。
きっかけ、開発秘話などを教えてください。私は初日に名人になりました。
私は単に声を吹き込ませていただいただけだった。
20通りくらい台詞があって、それぞれ低い声、普通の声、高い声と3通りで60通りほど。
開発者はまだ新入社員の若い女性だった。
入って1年にならない方。ドワンゴさんのクリエイティブなところなんでしょう。
出た時は家内のスマホを借りてやった。
9月の20日だったと思うが、電王戦タッグマッチの時に、
この人が開発者ですと紹介されて驚いた。
恥ずかしがっちゃいけないと自分に言い聞かせて声を吹き込んだ。
高い声が相当恥ずかしい。
大貧民にはまっていた中学2年生の時の写真もでてくる。
マックス村井さんという方がいて、
ユーチューブでモリシタ集めをやっている動画があった。
視聴回数が10万を超えていた。
子供に聞いたらマックス村井がやるのは相当凄い、
こんなゲームをとりあげるのはおかしいから、
これはドワンゴさんがそうとう金を積んだのではないかと言われた。
高校生なんでスレてるんですね。

律儀先生はメールの冒頭の挨拶にいちいちお辞儀をして挨拶を返す律儀な先生でした。

なんとかツツカナに勝ちたいので力を借りようと、
酒とコーヒーをやめて、なんとか勝たせてくれと思ったら、
まったく意外な効果が出て8キロ痩せた。
今は体が軽いので2時間くらいの正座なら全然平気。ツツカナの前は30分くらいだった。
相手がコンピュータなので天の力を借りようと酒とコーヒーをやめた。
酒よりコーヒーがきつかった。代わりに炭酸水が増えた。なんか活性化するらしい。
今までもお酒はやめようとしたが、ルールなのでどうしても破ってしまう。
そのため今回は天への誓いとしてやった。

そして律儀先生が駒の歪みを直し始めました。
横から見ると綺麗に整って見えるが、画面を見ると結構ゆがんでいるとのこと。
その後安食女流の兄弟子の西尾六段の話題に。
西尾六段は奨励会の幹事をやっていてすごく怖いと評判らしい。
英語のblogを作っていて、海外の方にも将棋の情報を発信しているとのこと。

対局中の行動制限などあるのでしょうか。
コメントで外に出てコーヒーを飲んでもいいの?とか流れましたが。
明確な基準は無いと思われます。
私が棋士になって間もなく、対局中は外出禁止になった。
しかしどうもそれが良くないんじゃないかとなって、今はそれが無い。
外にコーヒーはどうなのか。自宅に帰るのはどうなのか。
温泉アウトと今コメントされた方は相当詳しい方。
超がつく大先輩が立会人で麻雀をうっていて、
他の棋士に温泉にいってきますといわれてだめだと答えたことがある。
麻雀は何かあってもすぐに対局場に行けるが、
温泉はすぐには来れないから駄目だと言ったらしい。この辺は個人の良識。
明快な基準が無いままあいまいになっていることは結構ある。

アンケート将棋の棋力
六段以上1.4%、五~三段7.4%、二段~一級29.7%、わからない15.3%、
全くの初心者35.9%、プロまたはプロ予備軍10.2%。

先日西尾ponanza連合軍と森下ツツカナ連合軍で戦った。
プロが自分以外の力に頼っていいのかという気持ちもあったが、
安心感がすごい。終盤が心強い。
こないだの西尾さんとの将棋は矢倉で定跡だったが、
途中でまさかの手順、飛車損の攻めがきた。
ところがツツカナの評価値があがらない。
こっちが飛車得でも五分の将棋なんてありえるのかと思った。
コンピュータは駒の損得に敏感なのですぐに評価値が上がるはずだと思ったが、
そうはならなかった。将棋ってすごい手があるなーと思った。
ツツカナもその手は読んでいたが、私はまさかと思った。
コンピュータ将棋はそういったまさかという展開がある。私も結構練習はした。
加藤先生は加藤流なのでそんなの見向きもしませんが。
結構楽しいが、最終局はツツカナの数値が全然あがらなくて、
これからはこういう時代なのかなと思った。まさかという手が結構眠っていると思った。
固定観念が必ず悪いなら誰も持たないが、
その考えで今までやってきたというのがあるので、その葛藤が人間にはある。

盤上ではNHK杯の羽生山崎戦と同じ進行に。

森下九段は子供の頃から手付きがよくて、君は手つき八段だねと言われた。
森下九段「手つきも結構芸ですよね」
人差し指の詰めのところと中指の腹のところでうまく挟んでぱしっとやる。
手つきがいいと見た目もいい感じ。べちゃっとやるよりもぴしっとやるのがいい。
ただしぴしっとやりすぎるのもよくない。
昔荒巻先生という大先輩がいて、四段か奨励会の頃だが、
将棋は指すもので打つものじゃないぞと注意された。
師匠よりも大先輩なのでその後は改めた。
当時は花ちゃんの弟子と言われていて、花ちゃんの弟子それはよくないぞと言われた。
ふすまは出てる方をあける。出てない方だと向こうから相手があけたときに指を挟む。
女流だと清水市代女流が姿勢がいい。所作が綺麗。茶道とかもやっている。
森下九段は師匠の花村先生の後援会の方に厳しい人がいて、
所作を教えてもらったらしい。

森下九段が奨励会員のときは、青野先生が一番怖かった。
順位戦の次の日はみんな眠い。
青野先生が森下君、そういうときこそ記録をとらなきゃだめだと言われた。
青野先生は理不尽というのは全く無かったが、厳しくて怖い先生だった。
この時の奨励会幹事は、他に佐藤義則先生と沼春雄先生だったが、
この二人の先生は優しかった。青野先生は目を合わせるのも怖かった。
安食女流も師匠の青野先生に、
気がつかずに失礼なことをしてしまったときなどは怒られた。
ある若手棋士のタイトル戦で若手棋士と仲間が来ていて、
関係者とテーブルをはさんで会食した。
その後帰ろうとしたので、青野先生が一言挨拶をしてから帰りなさいと言っていた。
森下九段「びしっとこう言ってくれる先生はありがたいですよね。
私なんかはなかなか言えないんですけれども」

広瀬王位対羽生挑戦者のタイトル戦の時に、
小堀清一先生の話を羽生さんがして、
記録の少年とか記者の方とかにジュースやパンを配っていたと話していた。
小堀先生は見た目しかめっ面で怖い印象があった。
羽生さん是非そういう大先輩の話はあなたが広めた方がいいよと言った。
安食女流も教室で初めて教えてもらったのは小堀先生だった。
※サッカーの岡田監督との対談をまとめた「勝負哲学」という本の中でも、
小堀先生について羽生さんが話しています。印象に残っている先輩棋士なんでしょう。

質問メール
森下先生は北九州の生まれですが、方言などは覚えていますか。
大分は北九州と共通する方言がたくさんあります。
私はしゃーしーがうるさいというのが印象に残っています。
しゃーしーは北九州ではよく使われている。
何してるをなんしよん、博多はなん↓しよん↑、北九州はなん↑しよん↓でちょっと怖い。
大分の湯布院が北九州弁と同じだった。
鹿児島本線沿いは博多に近い言葉。
森下九段は家内も北九州で、二人で話すときは北九州弁。
コメントでしょんなかねが出てきたんですけどそれは博多ですね。
しかたないという意味なんですけど。
子供は全然違います。家内のお姉さんの娘は土着の北九州弁です。
東京で外にいるときに奥様に北九州弁でうっかり話すと怒られるらしい。

日本シリーズ中ですが、ひいきの球団はありますか?
クラウンライターライオンズ。小倉球場に行った。
阪神の帽子がカッコイイと思った。後は王監督の大ファンだった。
クラウンライターは当時白天仁という選手がいてとても好きな選手だった。
今監督の秋山幸二さんは選手のときに、
自分なんかは王監督の前に出たら声も出ないほど緊張するのに、
若い選手は平気で話していて驚いたと話していて、わかるなーと思った。
安食女流は羽生さんと会った時に普通に挨拶しつつ内心どきどきしたらしい。
森下九段「豊川先生だったら内親王とか出てくるところですかね?」

どちらを持ちたいかアンケート
森内竜王36.8%、糸谷七段21.5%、にゃんともいえない41.7%。
安食女流「こないだ家で見てたときににゃんともに入れてしまいました」
森下九段は後手一手損のこの形は居玉ということもあって指しにくいとのこと。

昼食アンケート
そば47.6%、とんかつ38.1%、中華そば14.3%。
昼食休憩までの考慮時間は、森内竜王2時間6分、糸谷七段1時間14分と1時間近くの差。

大盤解説再開直後に糸谷七段が席を外し、森内竜王も席を外して、
記録係と観戦記者と座布団2つという謎の中継に。

森下九段「地元はむつみ幼稚園とひかり幼稚園が2大幼稚園で、
1年生の時から「お前むつみだな?」みたいな感じで派閥があった。
いやー人間って派閥を作る動物なんですねえ」
謎の中継の後はこの謎の派閥談義である。

棋譜用紙を確認する糸谷七段を見て、
森下九段「この段階で見ることって何もないと思うんですけどねえ」
森下九段も結構棋譜を1枚って頼むタイプだが、何を見ているってわけでもないらしい。

その後初手から解説に。
午前中は森内竜王が棒銀に出て一触即発だったが、
午後に入って穏やかな流れになった。

質問メール
8月の東急将棋祭りの最終日に行きました。
一番の目当ては指導対局でしたが、抽選で外れてしまいました。
指導対局を見ていて、森下先生が一番丁寧に感じましたが、心がけ等はありますか。
緩めてくれてませんかと言ってくる方がたまにいるが、
指導対局は教わっている人がいい手を指せる局面を作ってあげるというのが、
上手の芸だと自分は思っている。
プロ同士だと相手の手を消すことを考えるが、
指導対局は楽しんで強くなってもらうことが目的なので、
下手の人が頑張ればいい手が思いつく、という局面を作ることにしている。
丁寧といえば昔後援会の方が、花村先生が色紙に1枚1枚丁寧に書いているのを見て、
ずいぶん丁寧に書かれるんですねと聞かれて、
自分は何十枚も書くが、受け取る人は1枚なのだからと答えていた。
若い頃はふーんと思ったが年を取ってからなるほどなと思うようになった。

形勢判断をより正確に出来るような勉強方法を教えてください。
私は二段くらいですが、読み通りに進んだのに不利になったということがあります。
将棋はあいまいとしていることが多い。
基本的にはまず駒の損得を見る。大抵駒を損していると将棋は厳しい。
続いて駒の働き。いくら駒得していても遊んでいたら厳しい。
将棋は自玉が詰まされたら負け、相手玉を詰ませたら勝ち。
例えばこの先手の26銀は攻め駒。77銀は守り駒。
守り駒はいるだけでも役に立っている。26銀はいるだけでは何も意味が無い。
攻め駒が働いているかどうかは常に考える。玉から遠い駒を働かせる。
相手から考えると、働いていない駒に働きかけてしまうと、
相手の遊び駒を働かせてしまう、
倒れている相手を起こすようなものなのでまずい。
今この局面で必要な駒は何かを考えておく必要がある。
今桂馬が必要だとか角が必要だとか、そういうことを考える。
後は玉の堅さ。今の言葉で勝ちやすいというのがあるが、玉が堅いと勝ちやすい。
それと自陣に不備が無いか。
将棋は相対的なものなので、相手と比べて硬いとか、
自分の駒も遊んでいるが相手のほうが遊んでいるとか、そういう判断でよい。

おやつタイム
森下九段「記録係にとって一番厳しい時間。2時から4時くらいが一番きつい。
また、昔は対局者にお茶を注いできてなどと頼まれたので、
1回立って足が復活したが、今は対局者が自分で用意してしまうので立つ機会が無く、
昔よりきついのではないか」
今日のおやつは宗家源(みなもと)吉兆庵さんの栗きんとんとのこと。
森下九段は一瞬で食べ終えてしまい「非常においしかったです」
消費時間は先手2:44、後手1:39。糸谷七段が時間ではリード。
初タイトル戦ですが時間配分がだいぶ上手くいっています。

ティロフォンは畠山鎮七段から。いきなり電話が切れてしまうトラブル。
畠山七段「皆様こんにちは。
立会人を勤めさせていただいております畠山鎮でございます。
モリシタ集めのいいですねーを聞いて非常にテンションがあがったんですけど、
なかなか初段がとれずに怒られてばかりでした。
桐山先生が一発で二段になられまして。
昼休みに盛り上がって読売の方が七段までいきました。
この電話でいいですねーと言ってもらえればいいんですけど」
森下九段「いいですねー」
098
モリシタ集めでいきなり二段をとった桐山九段と驚く畠山七段。
その後は局面の検討に。
▲1六歩と突いたいじょうは▲1五歩△同歩▲1四歩と仕掛けていくのかな。
後一手▲7八玉が入れられるかどうか。その瞬間角を打たれる危険がある。
その電話中に森内竜王が▲1五歩と指しました。
糸谷七段が席に座っているのを見て、
畠山七段「あ、戻ってきましたね。戻ってきたら着手早いですからね。
そしたらまた席を外して、戻ってきたらまた指すという呼吸かなと」
両者わりとリラックスしている様子で、
糸谷七段も前夜関係者だけの食事会だったが非常にリラックスしていたらしい。
※畠山七段は糸谷七段が奨励会員だったときの奨励会幹事で、
奨励会員の中でこんなに叱った子はいない、
というくらい厳しく礼儀作法を教えたそうです。元気な少年時代だったんですな。

ブログ「死ぬまで生きよう!」より「糸谷哲郎五段のこと・・・

中盤、形勢は自分の圧倒的勝勢だったが、
ある一手を指したときに不思議なことが起こった。
糸谷少年がかけた王手にすいと5五に逃げた自分の玉を、
いきなりもぎ取るようにつかんで、
脱兎のごとく席を離れて部屋の中を駆け回ったのである。
糸谷少年の父親を含む観戦者はなにやらニヤニヤしているが、
自分には彼のその行為の意味が分からない。
するとセンターの人が言った。「角が利いているところに逃げたねー」。
「あっ!」そういうことか、それで糸谷少年は歓喜のあまり王様を取って逃げたのだ。
やっと意味が分かったし、全然気づかない失態だった。

畠山先生の苦労が目に浮かびます。

ponanzaの評価値は森内竜王の+87。その後読み筋が変わって評価値も+35に。
盤上では森内竜王が珍しく前傾姿勢になって考え込んでいました。

質問メール
竜王対名人の頂上決戦から見始めました。
女流棋士発足40周年記念パーティーに行ったり、駒桜会員になったり、
ここまで将棋に興味をもつことになるとは思いませんでした。
プライベートで旅をするとしたら行ってみたい、住んでみたい場所はありますか。
森下九段
私は北欧に行ってみたいですね。お菓子の国っていうイメージがあるんですよ。
ノルウェーなんかは海賊時代もあったんですけど、かわいいイメージがあるんですよね。
安食女流
ブラジルは結構おすすめです。リオデジャネイロに住んでたんですけれども。
まだ子供だったので踊ってないです。カーニバルはお留守番していたんですけれども。
アマゾンでピラニアを釣って食べたりもしました。
現地のみんなで棒で叩いて殺して夕飯にするんですよ。
叩いたのが印象に残りすぎてフライだったのか何なのかは覚えてないんですけど。
ドラードを姉が引き上げて凄いことになったのを覚えています。
大人の方が手伝ってくれて。落ちたら結構大変なことになるんですよ?

森下九段は地元でライギョをとったことがあるらしい。
永井君がライギョ取りの名人で、私は永井君がとるのを見てたんですかねと言ってました。
森下九段「あとカナダも行ってみたいですね。大自然といいますかね」
安食女流「マチュピチュとかも行ってみたいです」
森下九段「渋いんですけど四国八十八箇所めぐりとかもしてみたいですね。
旅行は最高の贅沢かなーと思います」

森下先生の有名な言葉に駒得は裏切らないという格言があります。
私は初心者ですが、高段者の方からも聞くことがあります。
森下先生がその考えに至った理由や、エピソードなんかあれば教えてください。
駒得は裏切らないというのはたまたま昔書いた本に載せて、
例えばチェスですと取った駒が使えないですけれども、
将棋はそうではないので、
無条件で1歩損したら9対9から10対8になって2割の差になります。
これが金銀桂香だと3対1と3分の1になってもっと大きく損をするんですね。
そう考えるとうかつな損は出来ない、とりあえず突き捨てるという事がいいんだろうか、
と若い頃から常々考えていまして。奨励会の頃からかもしれないです。
時と場合によるんですけれども、歩を突かれて同歩ととるとどうなるのかを考えて、
だめで取らないならいいんですが、この人が突いてきたなら何かあるんじゃないか、
というのは最初から負けている考え方なのでやってはいけないんですね。
あと大山先生の言葉で、取っても悪い、取らなくても悪いなら取った方がいい、
というのがあります。なるほどやっぱり大山流の実利的な考えだなあと思いました。
アマチュアの方は楽しく強くなって欲しいので、
何かあるんだろうけどわからないという場合は、
取って手を教えてもらおうという考えくらいの方がいいですね。
鈴木輝彦先生が1森下というネーミングを考えました。
鈴木先生は棋風としてどんどん歩を突き捨てるので、
対局しているとどんどん溜まるんです。

将棋界とそれ以外で一番影響を受けた人物と、エピソードがあれば教えてください。
安食女流
将棋界ではやっぱり師匠の影響が大きいですね。
将棋界に入ったのも遅かったので、大学2年生くらいだったので、
本当に知らないところでいろいろびっくりしたこともありました。
後は礼儀とかそういう面で将棋に関してもそうなんですけど、
一門会でも毎月教えてもらっていました。
ここならプロなら必ず指す一手があるけど分かる?とか聞かれて、全然分からなくて、
派手な手なのかなと思って探していたら後々利いてくる一手で。
将棋外では大学に行った時に大学の先生とかですかね。
キリスト教の大学だったのでそういう精神とか影響を受けました。
あまり宗教とかそういうのは無かったので。
知らないというのは恥だというのを聞いてなるほどと思いました。
森下九段
将棋界では花村先生に6年半くらいみっちり教わりました。
花村先生を別にさせていただいたら、…やっぱり花村先生が圧倒的ですかね。
子供の頃基礎がつく時にみっちり教えてもらいました。
後は中原先生や米長先生。実戦集を句読点に至るまで暗記しました。
弟子の増田君にも言ったんですけれでも、
羽生さんの将棋は羽生さん以上に君が覚えなくてはいけないと。
暗記が出来ないような勉強法では話にならないんで。
それができないんじゃーもういかんと思いました。
それができてから次のステージですね。
羽生さんの対局を1局残らず暗記しなさいと言いました。
25歳までは出来ればアナログで自分の頭で考えて、
25歳過ぎたらデジタルの力を使ったらいいのではないかとも言いました。
将棋以外だとこの方ひとりというのは難しい。
いろいろな方の本を読んで影響を受けているんですけれでも、一人となると難しいです。
※増田君とは増田康宏四段のことで、
森下九段門下で今年の10月1日付けでプロ棋士になりました。

凝り形とは自分の駒同士がお互いの長所を消しあっている状態のこと。
相手の凝り形に働きかけると急に相手の駒が捌けてしまう。
駒同士お互いの長所を伸ばして短所を補うような格好がいい形。

質問メール
挑戦者の糸谷七段は早見え早指しで有名ですが、
よく解説とかで、なになにさんは長考派なので、
1分将棋は慣れていますからというのもよく聞きます。
早指し棋戦は長考派と早見え派どっちが有利だと思いますか。
長考派の加藤先生は一分将棋の神様とも言われて、NHK杯でも7回くらい優勝している。
確かに長考派の人は普段から秒読みに慣れている。
早指し派は秒読みだと追い込まれて早く指さないといけない、となるので、
強い方はどっちでもいいのかもしれないが、
普段秒読みを経験しているほうが多少いいんじゃないか。
花村先生が直感というのを非常に重んじられていて、
局面をぱっと見て、10のうち9まで正解がわかるなら初めて考える意味がでる、
とにかく番数をこなして直感を磨けと言われて、
上野の将棋センターに6年生と中学1年生くらいの間は通っていた。

投了に関する質問ですが、
棋士の方が投了する時は、頭の中にどのようなことを思い浮かべているのでしょうか。
投了の作法というものがあるかはわからないが、
ある程度のプロが見たらこの図は大体投了だろうと言うのは一致する。
例えばあっさり駄目ですねと言ったり、頭金まではいかなくても頑張るタイプといますが、
自分の指した将棋に責任を持つのがプロなので、
投了図に責任を持つというのが大事だと思う。
どうしてもこの11香には一花を咲かせてやりたいとか、
投げる前にこの桂馬だけでも1回飛ばせないかとか、そういうことは考える。
頑張って逆転を目指して指しているのと、ただ指しているのは違う。
投了にもそれぞれ棋士の考え方や個性、見識が出てくると思う。
私は駒に一花咲かせてやりたいというのがある。

詰め将棋の正解者に送られる森下九段のプレゼント色紙は「一手入魂」
昔一歩千金と一手入魂を書いていて、間違えて一歩入金と書いてしまったら、
神吉先生に森下君は一歩入金が一番似合うと笑われてしまったらしい。

立って上から盤を見る糸谷七段を見て、
森下九段「貫禄ありますねー。相手が同年代ならともかく。
糸谷さんと森内さんの年齢差なら、私だと中原先生や米長先生みたいなものですから。
いやー私ではとてもできないですけどね。
でも私も米長先生にすごいこと言ったなというのはあるんですけどね。
みんな若い頃は忘れているだけなのかもしれないですけど」
律儀先生は思ったことを直球で言うので毒舌先生の時もありますが、
何をやらかしたんでしょうかね?

盤上について森下九段
「どちらかというと後手の糸谷さんのほうが待っている。
森内さんのほうは待つことがなかなか難しい」
糸谷七段の△3五歩に
「これは異筋の手。いくら考えても結論が出ない局面なので、
それなら手を渡して決めてもらおうという手。
森内竜王はここで封じるのではないかと思います」
そして定刻10分前になり、
立会人の桐山九段、畠山七段、観戦記者の方も全員集合しました。
そして定刻通りに森内竜王の封じ手になりましたが、ここでもちょっとしたアクシデント。
糸谷七段が封じ手にサインをした後、立会人の桐山九段に渡しそうになり、
あわてて森内竜王が封筒を受け取って、
封じ手をした森内竜王が封筒を桐山九段に渡すシーンの撮影をしました。
封じ手って難しい。
研究の虫三浦九段が封じ手の練習をしたのも当然だったのかもしれない。

_60
封じ手予想アンケート
▲3四銀46.4%、▲6六歩18.2%、▲2四歩9.7%、▲3七桂6.1%、その他19.6%。
森下九段は▲3四銀を推奨。

明日はニコニコ生放送では9時から、
解説中村修九段、聞き手藤田綾女流初段で大盤解説会が始まります。
中村九段は順位戦4勝1敗、弟子の香川愛生女流王将が10月23日にタイトルを防衛し、
阿部光瑠四段が10月24日に新人王戦で優勝と、波に乗っています。
森下九段が好調の秘訣をリレー質問で聞いていましたが、
なるほど今期の順位戦で中村九段と当たるんですな。
なんて答えるのかも含めて楽しみです。

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やたら発音がいい「スーパーモリシタタイム!」

【モリシタ集め】奇跡のスーパーモリシタタイム開幕!おもしろ将棋棋士勢揃い!


ニコニコチャンネル「マックスむらい部」より、モリシタ集めを紹介する動画、
のはずが、登場棋士のエピソードを話す時間の方が多くなってしまっている動画です。
ドワンゴの将棋番組のディレクター、
月田さん(渡辺二冠にニコって言われてる方かも?)も登場し、
ニコニコ生放送での話も織り交ぜつつゲームより棋士が紹介されていきます。
マックスむらいさんは本名村井智建さんといって、
iPhoneのアプリレビューやパズドラのオフィシャルグッズショップの運営などをしている、
AppBank株式会社の代表取締役CEOで、
マックスむらいの名前でこんな動画のようなこともしています。
森下卓九段をはじめ、「伝説のヒフミン」、「光っている方のサトシン」、
「一家に一台デンオウテ」、「期待の星スガイ」、「ギターの方のサトシン」、
「ギャンブラーヤシキ」、「天然のタイチ」、「捌きのクボ」と、
今度の電王戦タッグマッチに出場する棋士をどんどん集めるというゲームです。
エピソードを聞いたときの将棋を知らない村井さんの反応も新鮮で面白いです。
確かに将棋の番組でギター弾き語りをしたとか、
「将棋界やべえな」「将棋界レベル高くないっすか?」と言われても仕方ないっすか。

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第3回電王戦第4局、ツツカナ対森下卓九段

コンピュータと人間が将棋で戦う第3回電王戦第4局は、
ツツカナが森下卓九段に勝利し、コンピュータが3勝1敗と勝ち越しを決めました。

小田原城の銅門(あかがねもん)の中での対局ということで、貴重な映像になりました。
ツツカナの開発者一丸貴則さんは既にPC前でスタンバイしていましたが、
寝癖をつけていたので羽生流かもしれない。
森下九段は9時47分くらいに登場するということで、
えらい細かいのが律儀流らしいのかもしれません。
門ということでトイレも控え室もありませんから、
前日の設営は9時から18時までかかったとか。スタッフの皆様お疲れ様です。

ニコニコ生放送では解説が藤井猛九段と行方尚史八段、
聞き手が山口恵梨子女流初段でした。
森下九段はプロ棋士の中では個性的な将棋、
ツツカナもコンピュータの中では個性的な将棋とのこと。
47分に門が開き森下九段が和服で登場。
藤井九段「天気が良くてよかったですね。雨だと大変です」
この後門の中に入り、時計をセットして駒を並べますが、森下九段のペースが早い早い。
普段は相手がいますからねとの行方八段に、
藤井九段「相手のペースを考えないで並べる人が今日来られる」
コメントが加藤一二三九段フラグかとざわつきました。
今日の観戦記は推理作家の西村京太郎さんで、大物の方の西村とのコメントも。
トラベルミステリーの大御所ですな。
電王手君が一家に一台欲しいという行方八段に、
山口女流「駒を並べる以外はあまりできないですが。」
行方八段「棋士もそんなもんでしょ。」
どちらが勝つかアンケートはツツカナ36.6%森下九段63.4%と、森下九段優勢。
戦型予想は
藤井九段「森下行方戦だったら矢倉」
行方八段「寝てても矢倉ですね」
ツツカナは何でも指せるのでツツカナの気分次第なのではないかと藤井九段。
注目の対局開始時のお辞儀ですが、
森下九段が深々とお辞儀をすると電王手君が止まってしまう恐れがあるため、
今日の森下九段は浅いお辞儀でした。
電王手君のお辞儀が終わるまで数回お辞儀していましたが。
注目の戦型はツツカナが矢倉を選択しました。
行方八段「空気読むんですね。」
ツツカナはその後藤井矢倉を目指すような駒組みをしたり、
森下システムを目指すような駒組みをしたり、矢倉加藤流を目指すような駒組みをしたり、
解説も観戦者も翻弄していきました。
行方八段「矢倉は将棋の2大戦法のひとつですね」
山口女流「もう一つは?」
行方八段「藤井システム」
ツツカナが▲2六歩なら加藤流に合流する局面で端歩を突き、
藤井九段「手の流れは端歩を突きこすんだけどコンピュータは点で捉えるんでしょ?」
行方八段「若い頃君の手は一貫性が無いって言われた」
行方八段も点で捉えるコンピュータ流らしいです。
森下九段は電王手君にすみませんがと手で合図をしてから胡坐にチェンジ。
律儀流である。
ツツカナは10分以上考えて端歩を突きこし、
プロの感覚に近いと言われる棋風を発揮していきました。
森下九段は朝5時に起きて水垢離をし、朝7時から棋譜並べをすると話題になり、
藤井九段「朝7時に寝る行方八段とはまるで違います」
現地リポートは藤田綾女流初段で、今日は小田原城の広場からとなりました。
全国おでんサミットが開催中でお客さんがたくさんいました。
塚田泰明九段は静岡のおでんが食べたいとのこと。静岡は黒はんぺんなんですよね。
盤上ではツツカナが銀を繰り出して得を目指す手に対し、
森下九段が銀の頭に歩をぶつけて開戦となりました。
今日の評価値はBonanzaが使われるとの事。
藤井九段「序盤は趣味。勝ち負けは終盤で決まる。
序盤だけで勝負が決まるならもう50番か100番くらい勝ちが増えるんですけど」
現地中継ではおでんサミットの実行委員の方が登場。
小田原おでんと沖縄おでんを持参し、
何故か広場で片上理事が沖縄おでんを食べる謎番組に。
キャベツと豚足が入ったこちらでは見ないおでんでした。
その後実行委員の方がマイクで解説し、藤田女流がおでんを食べるグルメ番組に進化。
さらに出汁の説明をする本格グルメ番組になりました。
藤井九段の出身はと聞かれて群馬ですと答えると、
藤田女流「群馬のおでんはありますか?」実行委員「無いです」
何で聞いたんだと突っ込まれていました。
山口女流の出身地鳥取のおでんもありませんでしたが、
行方八段出身の青森おでんはありました。
かまぼこの板を積み上げる競技もやるので是非皆様来て下さいとのこと。
盤上では森下九段が△5五歩と仕掛け、
ツツカナの▲同歩に△同銀と取ればまだおでんが食べられる、
取らずに飛車を回ると展開が忙しくなりおでんが食べられないという展開に。
昼食休憩まで30分ほどあり、
その時間を使ってもまだ森下九段の方が持ち時間でリードできているので、
このまま昼食休憩かと思ったのですが、森下九段は決断良く飛車を回りました。
将棋と性格は一致しますかとの質問メールには、藤井九段曰く、
将棋を見た目はあまり一致しない。橋本八段は渋い。行方八段も渋い。私はいい加減。
山口女流曰く女流は攻め将棋が多い。奨励会は受け将棋が多い。
プロになると攻め将棋が多くなる。とのこと。
12時4分前に森下九段が提案し、昼食休憩になりました。
次の一手アンケートは藤井九段が選択肢を5つ提示しましたが、
最後に言った△8六歩がこれいい手に思えてきたと言い、アンケートでも46%の支持率。

私は昼食を食べた後にローソンでスフレチーズケーキを購入。
当てるなら大福こしあんではないかと思いましたが、無性にケーキが食べたくなったので。

休憩明けの注目の一手は△4六歩で、Bonanzaの評価値はツツカナの+227になりました。
その後電王手君が固まり、森下九段は興味深そうに見つめていました。
その後体勢を立て直す時に森下九段に威嚇しているみたいになり、
森下九段は笑っていました。
現地中継からは高見泰地四段が登場。
電王手君にトラブルがあって動かなくなったら代わりに指すことになっているそうです。
ここでもおでんサミットの波が押し寄せていて、
高見四段が青森県のしょうが味噌おでんを食べる謎番組に。
入っている具が油揚げかさつま揚げかで謎論争になりました。
こんにゃくを食べる高見四段「ちょっとこれ熱いんですけど。あっんぐっ。
見た目が透き通ってるんですけど味も透き通っていておいしいです。」
グルメリポーターになれるんじゃないですか?
その後高見四段がよくきつねうどんの上にのってるやつだから油揚げじゃないんですか?
と言って論争再開。藤田女流が食べて「さつま揚げですね。」
その後藤田画伯がおでんサミットの様子をスケッチに描いて見せてくれました。
高見四段はツツカナの玉側の端歩の突き合いが入っていればツツカナだけど、
現段階では互角か少し森下九段を持ってもいいかなあとのこと。
昼食休憩中の詰め将棋の解説をしている間に盤上は一気に激しい戦いになり、
Bonanzaの評価値はツツカナに+124。
森下九段はまだ55分しか使っておらず、対コンピュータを意識しまくっています。
ここで加藤一二三九段が登場。行方八段とのダブル解説になりました。
ツツカナが加藤流を指さずに▲4六銀と指したのが疑問とのことで、
これは様式美みたいなもんですか。
加藤九段「電王戦はできたら先手番で出たいらしいです。
▲3七銀の矢倉加藤流なら自信があります。
角交換腰掛銀や一手損角換わりは苦手なので勝算はありません。
先手番で矢倉で、振り飛車にくれば棒銀で勝てますからね。
コンピュータは最善手を指すことが出来るので、
序盤で半歩リードしてそのまま押し切るしか勝てないです。
100局か200局指して手ごたえがあったら出たいと思っています。」とのこと。
森下語録の棋士の最盛期は25歳だについて加藤九段
「私は40歳前後だと思っている。」
森下九段の言葉の意味は、長時間研究できるのが25歳までだからだそうです。
また、加藤九段は普通は恋愛すると強くなる、
モーツァルトは結婚してから数々の名曲を創ってきたと恋愛観も披露。
四谷のキリスト教会でカップル相手に結婚相談を受けていますからね。
盤上ではツツカナの次の手を▲4六角と予想していましたが、
ツツカナが▲4六銀を指して加藤九段がさみしそうな表情になりました。
現地中継では小田原市長が小田原おでん持参で登場。
相模湾の鯵とちくわがお奨めらしいです。
また梅の産地なので、梅を使った梅味噌をつけて食べるのが小田原流儀とのこと。
小田原市長がおでんの説明をして藤田女流が食べる謎番組になった後に、
藤田女流が話題を振って市長がイベントの宣伝をする謎番組に。
5月3日に北条五代祭りが50回記念ということで、
豪華版でやるらしいのでよろしくとのことでした。
風魔忍者祭りが9月にあるらしいです。
5月の北条祭りでは天下一忍者決定戦もやるらしく、これはいったい何を競うのだろうか。
小田原市長のよろしくお願いしますの直後に将棋の話を始める加藤九段。流石でした。
加藤九段はこれはサービス手順と言って、
飛車や角を捨ててツツカナの玉が詰む変化をすいすい並べていました。
こんな手があっさり見えるのが恐ろしい。
来年電王戦に出るとしたらひふみんアイはしますかと聞かれて、
「それは無いと思うけど、
コンピュータは熱に弱いのでストーブをあてるのはあるかな。」
開発部は熱対策を突きつけられた模様です。
今でも鰻を食べるんですかとの質問には、
今は冷やしトマトとそばを食べているが、これからは鰻も食べるとのこと。
盤外作戦については、
神谷八段との対局中に私の駒に触らないでくださいと言われたり、
冬場の対局で羽生さん、青野九段、神谷八段との対局で、
ストーブの熱が自分と相手等分にいくようにしたら、
3人ともに熱いからやめてくださいと言われたりしたそうです。
また、行方八段は加藤九段に後ろに回られて、本当なんだと喜んだと言っていました。
行方八段の師匠である大山康晴十五世名人とのタイトル戦では、
加藤九段の秒読みにあわせて、大山名人がラジオ体操いち、に、さんと言ったそうで、
これはなかなか上手いと思ったそうです。
森下九段はおやつを2個頼み、
プレミアムぎゅっとクリームチーズと純生クリーム大福とのこと。
チーズと大福でかすったかな?
加藤九段はおやつの話題を振られたのに将棋の話を始め、
話がとっちらかってイケメンボイスに休憩に入りましょうと言われていました。
ニコファーレがおやつ休憩で現地から勝又清和六段が解説。
純生クリーム大福を食べて勝又六段「これすんごいおいしいわ。」
おやつガールの小日向愛さんが登場し、
おやつ解説は勝又教授ではなく小日向おやつガールになり、
その間勝又六段はおやつを即座に食べ終えていました。秒殺でした。
控え室に佐藤康光九段が来ているらしく、
解説の勝又六段はちょいちょい佐藤九段に指し手を聞いていました。
盤上では解説中に手が進み、Bonanzaの評価値が0、
2時間43分も残していてねじり合いのいい勝負です。
おやつ休憩が終わると藤井九段の解説に。
「休憩中はずっと加藤先生見てましたよ。それだけで十分楽しめました。」
森下九段がじっと歩を垂らし、ツツカナが金を打って守り、
人間が攻めてコンピュータが受ける展開になります。
現地リポートで西村京太郎さんが登場。
そしてまたまたおでん登場。西村さんが京都のおでんを食べる謎番組に。
西村さん「味はいい」
藤田女流も富山のおでんを食べ、
「昆布出汁ですか。これで昆布じゃなかったらどうなんだということなんですが。
しょうゆでした?すいません。」
西村さん「コンピュータは1万回に1回くらいはぽかやると思うんで見たいんですよ。」
名人戦でも観戦記を書いたことがあり、
「ここで羽生さんがケーキを食べたなというのとかは見てたので、
それを書いたら喜んでくれる人がいた。
一手が2時間くらいとかになるのでその間何をしていいかわかんない。
戦前は将棋を指していた。縁側で将棋を指していて、見に行ったらまぜてくれた。
プロのはわかんないんだよね。何でそこにうつのかわかんないんだよ。
昔サムライがやってたから小田原城でやるのはふさわしいんじゃないか。
開始のおじぎはちょっと笑った。プロ棋士になりたいと思ったことはある。」
西村さんもサイン色紙を書くことに。
言葉は「人生は愛と友情と裏切りで成り立っている」
西村さん「ずいぶん裏切られましたからねぇ。」
その後西村京太郎クイズが出題され、正解者の中から1名にプレゼントされました。
ここで森下九段がツツカナの遊んでいる角を金で取りに行く作戦に。
筋の悪い手の応酬で、藤井九段は森下九段の金とツツカナの角のどっちが働かないか、
働かない競争みたいになってるとコメント。
結局金で角を取ることに成功し、藤井九段
「すごい筋の悪いリーチが通っちゃったみたいな。」
その後も読み筋だと言わんばかりにノータイムで指す森下九段。不思議である。
ただし藤井九段は角とって喜んだんだけど状況はよくなっていないとの解説。
そして先手ツツカナ持ちを断言。
ただしBonanza評価値はツツカナに+103でほぼ互角でした。
ティロフォンショッキングで長岡裕也五段登場。
長岡五段は局面は先手のツツカナ陣が森下九段好みの形なので、
少しツツカナ持ちとのこと。
関東の若手棋士の集まりである登竜門で、
初イベントの電王戦の解説会をするとのことでよろしくとのことでした。
門倉啓太四段、藤森哲也四段、石田直裕四段が登場するらしいです。
森下九段は持ち時間を2時間残して夕休になりました。
長岡五段について藤井九段
「奨励会の時私の記録を良く取っていて気にかけていたが、
振り飛車党から居飛車党に鞍替えして、藤井システム破りみたいな本をだしていた。」
夕休中も対局場の映像が映っていて、
森下九段が一丸さんにおやつをどうぞどうぞと勧めていました。
食べにくい空気だったのかもしれない。
その後藤井九段と行方八段のダブル解説に。
次の手を難しくさせる手渡しが両者とも多いとの解説。ねじり合いですな。
現地から屋敷九段登場。
森下九段作の詰め将棋の答え合わせの後に、現局面は森下九段がややいいという見解。
ただし森下九段が攻めをせかされていて、
森下九段が森下九段を相手に指しているみたいな将棋になっているので大変とのこと。
皆さんに見てもらいたいポイントとかはありますか?の質問には、
「おやつや食事とか?」
何局くらい練習しているかは対局後に聞かれることになると思うので、
まだ秘密にしておきましょうとのことでした。
終盤になるとBonanzaとツツカナの読む手が一致しはじめます。
藤井九段説では「羽生さんの恐ろしい言葉「終盤は誰が指しても一緒」になっている」
屋敷九段は藤井九段との大事な番勝負の前日にコンビニにいって、
新聞を買って競艇の予想をしていたと暴露。25歳くらいの時らしいです。
現地リポートから佐藤康光九段が登場。
現地から屋敷九段がみてましたよと言われ、
藤井九段「将棋の事しか話してないですよ?屋敷九段は非常に手厚い将棋を指して…」
佐藤九段が▲6五銀を解説中に▲6五銀を指すツツカナ。
流石ですの言葉に
「流石ですっていうのはどっちが流石って意味なんだろう。」
伊藤真吾五段が新幹線にのって通過してしまい名古屋まで行ってしまったそうで、
2時に着く予定が5時になってしまったとのこと。
きしめんを食べてから小田原に戻ったらしいです。ただでは起きない、これ大事。
盤上ではじわっとツツカナが押して行き、森下九段が角を見捨てて攻める手順を選択。
でもコンピュータはびっくりしないからなー。
藤井九段はツツカナについて
駒の損得が崩れていてもバランスが取れるのだから大局観に優れていて、
形に明るくバランスがいいと絶賛。
歩が5枚で1森下と言われるほど駒得に敏感な森下九段ですが、
ツツカナが1森下で森下九段は歩切れになる展開に。
森下九段みたいなツツカナの指し回しです。
山口女流「藤井九段にそっくりなコンピュータが出てきたらどうですか?」
藤井九段「最後まであきらめませんよ」
将棋に運は関係ありますかとの質問メールには、
藤井九段「行方八段は形成が悪いのに悪い手を指して勝つのを得意としているから、
それは運でしょ?」
行方八段「それはもう通用しないなと思ってるんですけど」
将棋のゲーム性に関しては運は関係ないけど、勝負なら運は関係あるとのことでした。
メール返答中に森下九段にしゃれた手が出て評価値を少し押し戻し、
会場でメールがいいか解説がいいか拍手で決め、解説に戻ることに。
終盤の詰む詰まないの解説になると、行方八段は詰め将棋選手権で45位、
久保九段が46位だったからちょっと自信がなくなったとのこと。
以降詰む詰まないを検討し、先手が勝つ手が何通りかある形勢になったようです。
ここまできてからようやくツツカナの駒が成り。
それまで自陣に手を入れてかなり手厚く指していたという証拠だそうです。
これを同金と指すと桂馬を打ってと言う解説で、
藤井九段「これ詰むんでしょう?読んでないけど。」
行方八段「先生3手詰めです。」
その後も局面を進めて、
藤井九段「コンピュータなんだからこの局面詰むと読みきって指しているんですよ。」
これから詰む詰まない論争に。しかしなかなか詰まない。
Bonanzaも詰まない手を選んでいたので藤井九段と行方八段は安心していました。
山口女流「逆転の目は…」
藤井九段「逆転まではないよ。行方藤井戦ならしょっちゅうね」
ここで現地から伊藤五段が登場。
藤田女流「今日は名古屋まで立ち寄ってからこちらに。」
伊藤五段「あまりいじめないでください。」
行方八段「新横浜で降りられたのでは?」
伊藤五段「新横浜から乗ったので受けが無かった」
伊藤五段は詰め将棋選手権13位だったのですが、
伊藤五段の解説も藤井行方解説と一緒で、
藤井九段「終盤はみんな一緒ということで。」
この後も解説、Bonanzaの読み筋通りにツツカナも指して、
最後に飛車取りかつ後手玉が必死になる手を指し、
Bonanzaの評価値が700くらいから一気に9999に。
これはコンピュータ凄い手ですねと言っていたのですが、
ここから急に評価値が266まで激減しました。
その後計算が進んでツツカナ+1000までになりましたが、
コンピュータも勝ったと喜んだり読み抜けを見つけて動揺したりするんですね。
最後は行方八段指摘の詰み手順で森下九段の玉を詰まし、ツツカナの勝ちとなりました。

森下九段
いつもなかなか粘られて勝ちきることは大変なんですよね。
4七金と打った局面は少し指せているのではないかと思っていました。
辛抱されるのではないかと思いましたが、うまく辛抱されてしまって。
矢倉になると思いました。
ツツカナはこうやってくるんだろうなという手がよく当たりまして、
しっかり粘って頑張ってくるのでそれを跳ね返すのは容易ではないというのが実感です。
ツツカナの指し方が森下流と言われていましたがとの質問には、
そうなんですよねそうなんですよね。
コンピュータとは読みで戦うのは厳しいです。
読みの不安定さというのは人間にはありますから。

一丸さん
お互いの差し手が綺麗でさわやかな気持ちになりました。
矢倉になると思いました。
自分が勝ったのではなくソフトが勝ったので、
勝ったという気持ちとは少し離れた気持ちです。
きちんと完走できてよかったです。
じわじわと評価値が上がりましたが、
強いて言えばさきほど話されてた△5八歩成で評価値があがりました。
森下九段に対する印象は?と聞かれて
対局が始まる前に棋譜を並べて、すごく正統派だと感じました。
本局も印象通りの指し手でした。

その後感想戦になりましたが、塚田九段と森下九段の符号だらけの会話が
宇宙人みたいで面白かったです。
運営の方にとりあえず出ましょうと言われるまで符号で会話をしてました。
ツツカナの▲4四金に驚いて、
直後に指した△8五桂馬が森下九段が後悔した手だったようです。

その後の記者会見で
一丸さん
ソフトを提出してから半年がたってそれまでにいろいろかんがえてたが
無事終着点にたどり着いてほっとした。

森下九段
今日の将棋もこちらが指せていると思ったが、
そこから勝ちに至るまでの大変さがみにしみた。

塚田
矢倉の本格的な戦いになって、ツツカナが強かった。
ツツカナが森下流の将棋を指して、強かった。

片上
本格的な将棋で美しい棋譜を残したい、
という一丸さんの気持ちが実を結んだ一局だったのでは。
何度も意表を突かれる手があったと思うが、
そのあたりで疲労が出てミスがでたのではないか。
負け越しが決まって、屋敷九段には健闘を期待している。

屋敷九段
来週いよいよponanzaと戦う。
今回のツツカナ対森下九段の戦いは中盤のねじりあいが長く、
将棋の奥深さやいろんな要素が楽しめた一局。
来週の対局もしっかりと準備をしていい将棋を指したい。

一丸さんへ、前回と比べてソフトの進歩をしているとすればどんなところか。
印象の話になるが終盤が強くなった。
評価関数を変えた。それによって終盤力の強化が図られた。
昨年は終盤で読み抜けがあって一気に逆転されたので、
今年はそういうことにならないようにと考えていた。

森下九段へ、PVでコンピュータから学びたいと言っていたが、何か得るものがあったか。
久しぶりに情熱をもつことができて非常にいい機会だった。
最初のソフトのときに1日何番も指していた。
11月末にもらってからはコンピュータ同士でやっているのを見ている、
というのが1ヶ月続いた。
なかなか1番指すと疲れが厳しくて、1日に何番も指すと言う状況にはならなかった。
序盤から中盤までここ4日で20番くらい指した。
序盤でよくなっても勝ちに至るまでがものすごく大変だった。

塚田九段
第2回にくらべてソフト自体が強くなっている。
勝って欲しかったので残念だったが、
もうちょっと別のメンバーで挑むべきだったかもしれない。

森下九段
▲4四金が驚いた。直前の形勢は角金交換ながら歩損が大きかったが、
端歩をうけられなかったのでそれならこちらが悪くないだろうと思っていた。

片上理事
第2回と第3回でソフトを比べると、明らかに強くなっている。
進歩がどれくらいか表現するのは難しいが、
今年勝つのはさらに難しくなっているというのは感じた。

森下九段
ツツカナと練習で指しても、なかなか良くなってから勝ちきるのが難しい。
ツツカナの▲2八角も必ずそうやるだろうと思っていた。
人間とコンピュータが戦うルールを決めないといけない。
メンバーや持ち時間といった小手先の話ではなく、
人間対コンピュータのルールを作るべきなのではないかと思う。
人間は読みで勝負するが、読みは不安定な存在でミス、錯覚が多いので、
人間側も盤駒を使って考える。
盤駒を使って実際やってみたが、その場合人間は間違えない。
イベントではなく勝負としてやるのならということですが。
久しぶりに燃えました。戦っているんだなと言う実感が湧いた。
最後も詰むかぱっと見わからなかったが、よく読んでみるとぴったり詰む。
対局もそうだし、ここ半年あまり将棋に打ち込むことができ、
内容もよくなっているので、この情熱を持って戦っていきたい。

屋敷九段
ponanzaとも指したり検討したりしているが、中終盤の強さはかなり強い。
切れ味も粘りもありなかなか手ごわい相手。
こちらがどれだけ準備していけるかでいい将棋になるかどうかが決まると思うので、
しっかり準備していい将棋になればと思う。

個人的には藤井九段の、
序盤は趣味、勝ち負けは終盤で決まるというコメントが面白かったです。
序盤の大家がそんなことを言ったというだけではなく、
小飼弾さんがコンピュータが仕事を奪うという本の書評で、
こんなことを書いていたのを思い出したからです。

職がなければ遊べばいいのに - 書評 - コンピュータが仕事を奪うより

「コンピュータに勝つ」ということは、
本書においてコンピューターは労働者として擬人化されているということである。
「コンピュータ」は「我々から仕事を奪う」「あいつら」であると。
本書におけるコンピューターはその意味において
"My Job Went to India"のインド人や中国人と変わらない。
しかしそもそも仕事なるものは
人が人として生きて行くのに欠かせないものなのだろうか?
本書の設問そのものにこう疑問を投げかければ、答えは明らかとなる。
本書にないもの、それは「遊」である。
コンピューターに出来ないことのうち、なぜかこれだけ抜けているのである。
コンピューターは、仕事しか出来ない。
ゲーム機で遊んでいるのは人であってコンピューターではない。
そしてコンピューター以降に創出された仕事のほとんどは、
ゲーム機に代表されるように、遊びそのものか遊具づくりなのである。


趣味を遊びと考えれば、遊びが出来る人間は序盤が上手く、
仕事が得意なコンピュータは中終盤に強いとも言えますね。
やねうら王の磯崎さんがやねうら王2014の開発コンセプトとして、
局後学習により、定跡を自らの手で切り拓くと書いていますが、
これはかわいい娘に遊びを覚えさせるという、
なかなか挑戦的なテーマということになりますな。
来週の土曜日は電王戦最終局。ponanzaは特徴的な序盤作戦をしますが、
いい将棋を期待したいです。

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