棋士はカワイイ!

将棋と棋士の魅力を伝えたい!そんなブログです。 なんか難しそう、古くてださそう、そんな印象を吹っ飛ばす!
指すのではなく観戦ならば簡単で面白い!

棋聖戦

貴族のおやつ

【両手に華】貴族パーティー開催【佐藤天彦】


先日放送された第85期棋聖戦第1局より、
棋聖戦五番勝負のオフィシャルスイーツ「ブールミッシュ」の担当者も交えた、
おやつコーナーの動画です。
こちらから棋聖戦提供商品を見ることが出来ますが、
森内竜王は何故この中からゼリー(ぶどう、伊予柑)を選んだんだろうか…。
羽生棋聖はモンブランを頼んだということで、
貧乏性な私はモンブランが476円、ゼリーは1個200円くらいだから、
あと1個くらいゼリー頼んでおけば勝ってたかもしれないのにとか考えてしまいます。
出てきたおやつのうち、マカロン、とろけるシブースト、とろける白桃、
シブースト、森内竜王が食べた果実めぐりはオンラインで通販されています。

ヌーヴェルガレットを食べる糸谷六段
194
「バターの香り高いお菓子で、食感がフィナンシェと異なりさくっとしていますね。
味はシンプルですが、
アーモンドが入っていますので食感にアクセントが加えられています」

鳴門オレンジゼリーを食べる糸谷六段
186
 「鳴門オレンジは非常に珍しい淡路島特産の果実で、
普通のオレンジに比べて非常に酸味が強いですね。
生食よりはジャムやマーマレードのように
酸味を抑える調理法が向いている果実だと思います。
それがゼリーという形になり、
本来持っている酸味をある程度抑えて表現されています。
普通のオレンジを使うと本来の味よりあっさりしてしまいますが、
酸味が強い果物を使うことで味の強さを出しているのではないでしょうか」

横で聞いていた、ある七段の棋士
「糸谷さんって、ちゃんと味がわかってしゃべっているんですね。
適当に言っているのかと思っていました」

おいしいかどうかは、
食べ終えた後の佐藤七段の「いや~」が雄弁に語っているように思います。

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終盤 寄せの妙手 基本編
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羽生棋聖の奇想天外な一手

【将棋】プロも気付かなかった奇想天外な一手【第85期棋聖戦第1局】


昨日放送された第85期棋聖戦第1局より、
数手前に奇想天外な手として候補に出ていた手を、
羽生善治棋聖が指してしまったシーンの動画です。
渡辺明二冠が著書「勝負心」の中で、本筋の手、裏切りの手、奇想天外のリスキーな手、
の3手を想定しておくと述べていることから、たまに3通りの手を解説しています。

渡辺明著「勝負心」より「想定外」を想定する

対局中に相手の次の一手を読むときに、二つだけでなく、実は、
さらにもう一つのパターンをも考えるようにしている。
ひとつ目は、本筋の一手。
プロなら第一感という手で、奇をてらわない正攻法の一手である。
二つ目は、裏切りの一手。
意表に出るような勝負手を臭わせる一手、と言えば、わかっていただけるだろうか。
そして最後の三つ目は、奇想天外のリスキーな一手。
誰も想像できない悪手のような危険をはらんでいる一手だ。


奇想天外な手と言われると視聴者も気軽にコメントできますが、
その中でも相手の飛車と自分の王様の間にある歩をどうぞと差し出してしまう手を、
数手後に羽生棋聖が指してしまいました。
渡辺二冠は動揺しないように、平常心を保つためということで、
奇想天外のリスキーな一手を想定しておくと書いていますが、
確かに佐藤天彦七段と本田小百合女流三段のリアクションを見ると、
対局中にこんな手が飛んできたらパニックになりますね。

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勝負心
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棋聖戦第1局は羽生善治棋聖が森内俊之竜王を下す

羽生善治棋聖に森内俊之竜王が挑む第85期棋聖戦5番勝負第1局は、
羽生棋聖が森内竜王を下し初戦に勝利しました。

振り駒の結果森内竜王が先手番になり、横歩取りの進行になりました。
この2人は先月まで名人戦を戦っていましたので、
名人戦では出なかった戦型になりました。

ニコニコ生放送では解説が佐藤天彦七段、聞き手が本田小百合女流三段でしたが、
佐藤七段がさっそく最初のおはようございますを噛んでいました。
佐藤七段は名人戦に出ていない戦型の角換わりか横歩取りを予想していたらしいです。
横歩取りでの戦型予想アンケート。
6二玉19.4%、5二玉45.3%、4二玉5.9%、4一玉7.0%、青野流9.8%、その他12.5%。
あなたの身分アンケート。
働かざるもの34.5%、平民33.4%、貴族18.3%、将棋指し4.6%、その他9.2%。

佐藤七段は対局時に扇子、リップクリーム、フリスク、ブレスケアを持ってくるとのこと。
また、スーツは正座するので膝の部分の傷みが早いというのはあるが、
お気に入りのスーツで指す方が気分がいいそうです。
名人戦は相掛かりで研究将棋というより力将棋だったが、
横歩取りでも△8四飛型は金銀の位置にいろいろなパターンがあるため、
両者ともこの組み合わせを本線として研究することはできない力将棋になったそうです。
後手が羽生棋聖ですから、
名人戦の時と同様に定跡が整備されていない形を選んでいますね。
△8四飛型は△8五飛型と比べて全面戦争にはなりにくいそうです。
森内竜王は進展性の高い形を選んだので、後手から動く将棋になる、
羽生名人の駒組はあまり見ない形らしく、用意してきた形と思われる、との解説。

指すのも見るのもマイブームな戦型アンケート
ダイレクトイズム4.2%、角交換振り飛車イズム8.9%、ゴキゲンイズム7.0%、
石田イズム6.8%、矢倉イズム26.3%、角換わりイズム6.6%、相掛かりイズム11.4%、
横歩イズム11.1%、その他17.6%。
意外と居飛車党が多いです。私は角換わりイズム。

佐藤七段が語る貴族の暮らし。
負けた後でも勝った後でもクラシックをよく聴いて気持ちを切り替える。
バロック以前から近代までの曲をよく聴く。モーツァルトが好き。
ピアノを習っているが全然初心者レベルらしい。
ベートーベンのピアノソナタ19番第1楽章を練習中で、
週1回ピアノ教室に行くとのこと。
ピアノの発表会で子供に混じって大人一人で演奏したらしい。
最初はモーツァルト第40番第1楽章のピアノ初心者版みたいな曲で、
2回目はバッハのインベンション4番という曲。
好きな洋服のブランドはアン・ドゥムルメステール。
本田女流は上手く言えずに「今度安食ちゃんに言ってもらわないと」

どちらを持ちたいかアンケート
後手羽生棋聖28.7%、先手森内竜王22.5%、ニャン48.7%。
羽生さんは20%くらい補正がかかるんですが、
森内竜王が4タテくらった直後なので判官びいきもありますか。
ちなみに佐藤七段は現局面では先手を持ちたいとのこと。

質問メールコーナーになると、BGMでピアノソナタ第19番が流れました。
佐藤七段はタイトル戦に出た時にどんな和服にしますか。
和服に関しては全然分からない。1着も持っていない。
マントは実は結構便利。ちょっと思っていたより寒いぞと言う時にさっと羽織れる。
BGMに気がついた本田女流「貴族の部屋へようこそ」

将棋を指しているとき頭の中で曲が流れていますか
流れる。夕食休憩で相手が居ない時にリズムをとって考えたりする。
ブルックナーの交響曲の激しい部分といった、
気分によって曲がかわり、どんどん集中してのめりこむ時に流れる。
モーツァルト、ベートーベン、ブルックナー、勇壮な曲、推進力のある曲。
勝った時は楽しくて明るくてうきうきしたような感じの曲。
負けた時は出だしから短調で暗い曲。
負けた気分を極限まで盛り上げたい時はモーツァルトのレクイエムとか一緒に歌う勢いで。
負けた後も癒されたいときはフォーレとか。
バッハはシリアスな雰囲気を感じる作曲家で内向的。声楽曲も好き。
加藤一二三九段ともクラシックについて話したことがある。
メンデルスゾーンの交響曲第3番スコットランド。指揮者カラヤン。
これがいいということで一致した。

羽生さんとの対局で負けた後に、
モーツァルトと作曲対決したような気分とツイートしたことについて。
感想戦で自分が悪手を指した局面でいい手を指摘されてなるほどなと思ったり、
羽生さんは客観的に観て歴史に名を残す棋士、
ベートーベンとかそういうことになりますからねえ。

貴族先生に質問です。今日のおしゃれのポイントはなんですか。
コーディネートとしてはスーツの下えりの部分が広い。最近は狭いのが多い。
広めの下襟に凄く細いネクタイを合わせているのがまずポイント。
定跡的にはネクタイの幅の広さは合わせるのが普通だけど、
ドットのネクタイにコサージュの合わせはどうかなとやってみようかなと。
対局だと細いネクタイは留めにくいので普通のネクタイ。

伊奈めぐみさんのマンガに登場する時に、事前に言われるのか。
事前に言われて全然かまいませんと答える。渡辺さんとあまり指しはしない。
よく渡辺さん戸部さん村山さんと集まっていた時期がある。
遊びとしてはWiiとかやっていた。Wiiテニス、Wiiボーリング。
渡辺さんが一番強い。一人だけゲージが違ってプロとかになってる。挙動がシリアス。
めぐみさんには手料理を振舞っていただいておいしく食べた。
みんなでわいわい食べて少ししたら遊ぶといった感じ。

渡辺さんに教えたというクラシックコンサートに行く心得
心得というほどの心得はない。事前に曲を予習しておく。
服装はあまりラフすぎなければよい。
世間に思われているほど厳しいドレスコードがあるわけではない。
ずっと集中力が持つわけではないのでちょっとうとうとするのは仕方ない。
演奏会で眠るのは結構気持ちいい。
渡辺さんは第九を聴きにいくときに、
今まで聴いたことが無いので予習した方がいいのか、
どういう経緯で作られたのかとか聞かれた。
初めて聴く第九っていうのもいいなあと思って、
聴いて予習しないで行ってもいいのかなと思った。
行くまで判らないというのも楽しさなので。
佐藤七段は年10回はコンサートに行く。
先月は2回行った。1人だったり友だちとだったり。

宇宙戦艦ヤマトについて。
子供の頃に見たのが最初。4歳か5歳くらいのときでさらば宇宙戦艦ヤマトという映画。
どういうことなんだろうというのが感想だった。
次にパート1の劇場版を何回も見た。
たまにあるテレビでの再放送もちょこちょこ見た。
ヤマトがすごくかっこよくって好き。
展開も王道でひねった感じはないが、やりたい事をやっていたのがいい。
描写も宇宙ならではというより製作側が作りたいようにやっている。
子供の頃はプラモデルを少し持っていたが、大人になってからは無い。
映像を見ているのが好き。
最近は宇宙戦艦ヤマト2199ですよね。
自分の世代でヤマトが見れたというのは嬉しい。今度やる劇場版は見に行きます。
ヤマトが分かり合える仲間はそんなにいない。
映画館に行って自分がこの世代でヤマトを見ていると思って泣くみたいな。

盤上では羽生棋聖が攻めて森内竜王が受けるおなじみの展開に。

昼食アンケート
SUSHI38.2%、Amphora27.1%、GMO12.9%、ChineseFood21.8%

昼食後の解説では既に後手の羽生棋聖が面白い局面になったとのこと。
いろいろな攻め手があるため。
初手から解説をしていると、対局室のカメラでは羽生棋聖と森内竜王、
立会いの小林健二九段で話し合いになっていました。
口笛のような音が鳴ったり止まったりしているのでそのせいかとコメントがざわつきます。
その後小林九段と副立会いの豊島将之七段がきて一時中断に。
天井カメラの調子が悪く、
映像が点滅するたびにカメラからビープ音が鳴っているとのこと。

中断局面で次の一手アンケート。とはいっても森内竜王の歩が成った局面なので、
同桂59.9%、同銀28.7%、その他11.4%。
佐藤七段は自分だったら同桂を考えて、
具体的に攻めをつなげる手が見つからなかったら銀で取るとのこと。

質問メール埼玉県河口市の貴族から
スーツで取り入れている新定跡、佐藤七段にとっておしゃれとは何か。
スーツの袖口のボタンは4つが一番多いが佐藤七段が着ているスーツは7個。
オーダーメイドで7個にした。
中世から近世のヨーロッパのファッションが好きで、ボタンを装飾的に使うことがあった。
スーツのボタンはそこまで実用性を求められているものではないので、
装飾的なものを取り入れた。7個あるのはバランスを考えて。
七段になったからかとか、七冠を取るからかとか聞かれたらしい。袖口を広げている。
その後佐藤七段のスーツのお腹のあたりをアップして放送する謎番組に。

天井カメラが不調とのことで、
佐藤七段「私の推理では同銀7七歩同歩同銀と進んだのではないか」
その後の天井カメラの映像で推理通りに進んでいると判明しました。

小林九段から電話。
盤の上のカメラが不調でシャッター音のようなものがして、
主催の産経新聞と話し合った上で約15分中段した。
その間に技術の方にきてもらって調整した。
ぴゅーというのは風の音で、
海から吹く風の音でこれは仕方が無いということで了承してもらった。

佐藤七段は解説の後に少し後手を持ってみたいとのこと。
中盤は両者の構想が分かってからは手が当たりまくりです。さすが期待の若手。

おやつ時間になると、第85期棋聖戦オフィシャルスイーツブランドの、
ブールミッシュの担当者が来ました。
HPを見ると棋聖羽生善治、挑戦者森内俊之とトップにでかでかと表示してあります。
棋聖戦提供商品の一覧もすぐ下にあります。
生放送ではテーブルの上がお菓子満載に。やばい超おいしそう。
本田女流がはしゃぎまくりでした。
そしてこちらもどうぞとバンバン商品を出す担当者。
これは羽生さんのときのおやつより豪華かもしれない。
流石に計算しつくした角度のスプーンとかは出なかったけど。

解説に戻ったときの佐藤七段がため息気味に「いやあ・・・」
おやつを食べて満足しすぎである。

その後活躍しなさそうだった森内竜王の飛車が中央に動き、
羽生棋聖としては想定外の展開ではないかとのこと。
佐藤七段はちょっと先手持ちに。
角を切る手は攻めが細いかなあという解説でしたが森内竜王は角で金をもぎ取り、
羽生棋聖の王様の形を悪くしてから飛車に狙いを定めます。
森内竜王が席を外すと羽生棋聖が「ひえーそうかー」とぼやきました。
佐藤七段「僕も飛車好きなのでよくこういうことをするとからかわれるんですけども」
どちらかがもういいという局面のはずとのこと。
ここで森内竜王がようやくおやつ補給。

その後羽生棋聖は歩を2枚捨てて先手の陣形を乱してから、
飛車を取られないようにしようと言う辛抱の手を指します。
佐藤七段「複雑すぎてわかりません」
その後の解説で流石にこんな手が効いてたらすごいですけどと、
金をただで捨てる手を指摘した後に、佐藤七段と本田女流「・・・」
これは羽生三冠が張った罠はこれかもしれない。

どちらがいいかアンケート
先手森内竜王42.9%、後手羽生棋聖57.1%。

その後解説を進めて佐藤七段は先手優勢くらいの形勢判断になりました。
しかし直後に指された森内竜王の手で佐藤七段が困惑し、コメントもざわつきます。
羽生棋聖も長考し、そのまま残り10分を切りました。そして「ああー」
羽生棋聖がぼやくくらい難しい局面なんて誰もわかんねーお。
残り6分ですにも「ううーん」
しかしその後数手進むと佐藤七段「これは後手がはっきりいいですね」
ぼやきまくってる間に読みきったのだろうか。
その後解説通りに手が進み、森内竜王が投了しました。

佐藤天彦七段の解説は楽しみでしたが、
後手の形は中原流相掛かりに部分的に似ていて、
その戦型ではこんな手が良く出てくる、といった解説が多かったです。
また、こういう思想ですねと締めたり、
こういうテクニックですねと締めたりして、
技術のことと戦略のことを区別しながら解説しているように見えました。
そのせいか構想を理解した後の中盤の指し手はばしばし当てていましたが、
終盤の詰む詰まないの変化は中盤の時のほどの冴えは無かったですかねえ。
名人戦の解説で詰むや詰まざるやの変化をばしばし並べてた、
三浦弘行九段のイメージが頭に残っていたせいかもしれませんが。
あれは友人の結婚式でも詰め将棋を解くという鍛錬が生んだ芸なんですな。
今回の棋聖戦ではおやつスポンサーの担当者が生放送に登場したり、
質問メールコーナーの時に貴族先生に合わせてクラシック音楽をかけるなど、
ニコニコ生放送は新しい試みをちょいちょい出してくるのがいいですね。
それにしても好調な森内竜王にここまで勝ってしまう羽生棋聖を見ると、
いよいよ今年永世七冠になるのかなという勢いを感じます。
棋聖戦第2局は6月21日の土曜日、
ニコニコ生放送では解説が今年からA級に昇級している広瀬章人八段、
聞き手が山口恵梨子女流初段です。
先手番をブレイクされた森内竜王がどんな戦型を選ぶのか注目です。

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ゲスト多数の棋聖戦解説

将棋第84期棋聖戦五番勝負第1局羽生善治棋聖vs渡辺明竜王 1


将棋第84期棋聖戦五番勝負第1局羽生善治棋聖vs渡辺明竜王 2


将棋第84期棋聖戦五番勝負第1局羽生善治棋聖vs渡辺明竜王 3


6月4日にニコニコ動画で生放送された第84期棋聖戦第1局、
羽生棋聖対渡辺三冠を船江恒平五段が解説したときの様子です。
途中から佐藤慎一四段が登場して、電王戦コンビで解説していますが、
2番目の動画の3:30あたりで、二人が思いもよらない手が飛び出しました。
この後感心することしきりでしたが、後日渡辺三冠が自戦記でこの△6六歩を、
均衡を台無しにしてしまった悪手と言っていて、トッププロ同士の将棋の難しさが伺えます。
私は対局を見ていて、
午前中のうちに羽生棋聖がリードしてそのまま押し切る圧勝でしたと書いているのですが、
渡辺三冠は先手に新工夫見せられながらも細かい技を駆使した結果均衡が取れていた、
と将棋世界8月号で述べているので、とんでもない大はずれだったようです。
でも飛車を閉じ込められて苦しいと思うんだけどなあ。
△6六歩に変えて攻め合いを目指す△2八歩で難しかったというのが渡辺三冠の感想でした。
また、その直前の▲6五桂では渡辺三冠も解説の二人と同様に▲7五桂を読んでいて、
その場合は攻め合いの△2八歩でいい勝負というのが渡辺三冠の読みでした。
そのため▲7五桂より直線的な▲6五桂を指されて、
この手に対してだと攻め合いが間に合わないと考えてしまったということです。
後手が苦しいと思っている解説陣と、いい勝負と思っている対局者では、
局面をどう見ているのかが全然違うので浮かんでくる手もずいぶん違います。
渡辺竜王は△2八歩と指せなかったことを後悔していますが、
後手が悪いと思っている船江五段は、
△2八歩は間に合わないと一瞬述べただけにとどまっています。
ただ解説の船江五段も佐藤四段も、
検討を進めているうちになんだか難しいことに気がついているのは流石ですね。

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史上初三冠同士の決戦は羽生棋聖が渡辺三冠を下し防衛する

羽生棋聖の2勝1敗で迎えた第84期棋聖戦五番勝負第4局は、
100手で後手の羽生棋聖が勝利しました。
史上初の三冠同士の激突となり注目されたタイトル戦でしたが、
羽生三冠の防衛という形で幕を閉じました。

今日の解説は教授こと勝又清和六段、聞き手は竹部さゆり女流三段でした。
横歩取りの出だしでしたが、羽生棋聖の24手目で、
解説の勝又六段が前例ないんじゃないかと言うような局面になり、
調べてみたところ25年前の棋聖戦までさかのぼるとのことでした。
ここから最近の将棋では珍しく、
お互いが序盤から時間をこまめに使うという将棋になりました。

おやつの後は解説の勝又六段の弟弟子、渡辺大夢四段がきて、
中盤の難所でばしばし手をあてていきました。
あまりの当たりっぷりに次の一手アンケートで、
渡辺四段が言った候補手の支持率が40%とすごい記録も飛び出しましたが、
正解は2位のその他。あらら。
中盤の難所と言えるはずの局面になったとたんお互いの指し手が早くなり、
俺の方がいいはずだという意地の張り合いみたいに見えて面白かったです。

それにしても勝又六段は対局者が指した手の意味を説明するのが上手いですね。
棋は対話なりといいますが、指し手に隠れた対話を詳しく説明してくれました。
手の予想はあまり当たらなかったけど。

加藤一二三九段は対局中の動きが羽生さんが一番大きいと言ってましたが、
渡辺三冠も相当大きいと思いました。
突如自玉に手を入れる勝負手の後に席を外したり(戻ってきたら羽生三冠が席を外した)、
終盤劣勢のときに下を向いてうつむいたり、
羽生三冠、加藤九段、佐藤九段の後の4位に渡辺三冠がくるかもしれません。

羽生善治と現代より羽生三冠の話

うーん……梅田さんとは以前、
競泳のバサロスタート(潜水泳法)の話をしたことがありましたよね?
あれと同じです。
つまり、バサロスタートで潜行して一気に進むと、
浮き上がったときには目指すゴールまでの残り距離が縮まっているから、
そこからは追いつけない。
序盤の研究を進めるというのは、
ひたすらこのバサロ泳法の練習をしているようなものです。
スタート時点で決定的な差をつけて、
後からの勝負ではもう挽回できなくするという方法なんですよ。


勝又六段は今日の解説で、最近の将棋は手数が少なくなったと述べていました。
大山升田名人戦などは長手数の将棋がありましたが、
現代は優勢の局面から勝ちにするまでの技術が進歩したということです。
ということは水泳の例えで言うと、ゴールまでの距離が短くなったということです。
背泳ぎの競技なのに背泳ぎの力ではなく、
バサロスタートで勝負が決まるようになったように、
現代の将棋も将棋の力ではなく研究で勝負が決まるということも増えてきています。

ところが今回の棋聖戦は将棋の力で勝負をしようとお互いが意識しているように思いました。
第1局は横歩取りから羽生棋王が趣向を見せ、
第2局は羽生棋聖の24年ぶりの相横歩取り、
第3局は角換わりで両者経験のある局面から渡辺三冠が趣向を見せました。
今日の第4局でも羽生棋聖の24手目で、
25年前までさかのぼらないと同一局面がないという局面になりました。
未知の局面で手探りで100点の手を選ぶ、三冠同士の見ごたえのあるタイトル戦でした。

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