棋士はカワイイ!

将棋と棋士の魅力を伝えたい!そんなブログです。 なんか難しそう、古くてださそう、そんな印象を吹っ飛ばす!
指すのではなく観戦ならば簡単で面白い!

本田小百合

羽生名人が行方八段を4-1で下し名人位を防衛!

羽生善治名人に行方尚史八段が挑む第73期名人戦七番勝負第5局は、
羽生名人が勝利して名人位を防衛しました。

meijin5-1
本田女流「注目の封じ手は何でしょうか」
阿久津八段「ここは△7三銀か△7五歩の2択ですね。
羽生名人は駒が前に出て行く将棋なので△7五歩ですかね」
本田女流「どきどきしますね」

注目の封じ手は△7三銀。
阿久津八段「こうやって外れるんですね」

ニコニコ生放送では9時から、解説に阿久津主税八段、
聞き手に本田小百合女流三段で大盤解説会が始まりました。

meijin5-2
おはようございます。

△7五歩は先手の馬が後手の攻撃陣を牽制する形になるので、
それを嫌ったのではないかとのこと。
守りの方で手をかけずに攻めに手を加える藤井矢倉なので、
これから行方八段が攻める展開になるらしい。

リレー質問
飯塚七段から阿久津八段へ
居飛車振り飛車両方指されますが、それぞれ作戦を選ぶ時の感覚や、
気持ちの違いを教えてください。
阿久津八段「どちらもやるんですけど、最近居飛車の方が私は多いんですけど、
結構その日で決めます。
先後が決まってない将棋でしたら、
常にやりたい戦型は何個かあるんですけど、その日の気分とか、
先手なら角換わり、相掛かり、後手だったら横歩取りとか、考えていく事が多いです。
振り飛車やるときも、ごきげん中飛車をやったら穴熊が多い相手というように、
戦型がしぼりやすいと思ったらやることが多いですね。
振り飛車をやる時が今日飛車振りたいなあと思う事が多いです。
振り飛車のほうが捌けた時気持ちいいなあとか、
ずっと同じ戦型ばかり指していると飽きるので」
本田女流「居飛車と振り飛車の感覚って全然違うじゃないですか」
阿久津八段「そこまでではないかなと思います。そこまで気にして無いですけど」
本田女流「居飛車だと相手の振り飛車を押さえ込むために手厚くとか」
阿久津八段「私振り飛車やると、
序盤で失敗することが多いから我慢の展開が多いんですけど、
綺麗に捌けると爽快感があるので。
そういう将棋は練習将棋でやればいいという人もいるかもしれないですけど、
公式戦でやってこそ身につくことがあると思います」
本田女流「いいですね。私は練習将棋でやることはあるんですけど、
捌けない振り飛車党になります」
阿久津八段「練習だからじゃないですか?
本番でやったほうが何倍も勉強になることが多いんで、
1回やったほうがいいかなと思うんですけど。
振り飛車でも相手の囲いとか相振り飛車とかあるんで、
やっていかないと覚えないかなと思います。
本田さんは玉型が固い将棋が好きなので、
最近の振り飛車は玉型が固いので合うと思いますよ」

室田女流から本田女流へ
新婚さんということで、お料理をよく作っていらっしゃると思いますが、
新婚生活ぶりを根掘り葉掘りお聞かせください。
本田女流「伊緒ちゃん来ましたね。家でも普通ですね、普通にすごしてます」
阿久津八段「料理はどんなものを作ってるんですか」
本田女流「みなさん作ってるように、納豆料理を中心に、納豆毎日食べさせてます」
阿久津八段「納豆料理ってどういうのか気になりますけどね」
本田女流「和えたりとか、おつまみで油あげに納豆入れて焼くとか、
納豆の玉子焼きも作ります。納豆の天麩羅とか地元にいくとありますよ。
刺身もマグロの赤身とかとまぜるとおいしいです。
納豆サンド結構好きみたいですよ。パンだけだと栄養が不十分なので」
阿久津八段「それあんまり料理って感じしないですけど。
新婚さんの話聞きたいのに納豆だらけで」
本田女流「納豆大丈夫ですか?」
阿久津八段「私あんまり食べる機会が無いですけど好きですよ」
本田女流「納豆にこだわりはありますか」
阿久津八段「たれはあまり好きじゃないですね。しょうゆの方がいいです。
たれちょっと甘いんで」
本田女流「メーカーによって違うみたいですよ。
私はくめ納豆を買って食べてます。
水戸人はくめ納豆の人が多くて、東京だとおかめの方が多いですもんね」
阿久津八段「確かに本田さんの地元にいったときも、くめ納豆食べてましたね」
本田女流「そうですね。おみやげに納豆を贈る時もあります。
船の形のに入れてあるんですけど、阿久津さんにもお渡ししましたよね」
阿久津八段「家であんまりご飯食べないから、
お酒をかってきて納豆だけ食うみたいなね」
本田女流「船の形した納豆はプレゼント用で普段はパックの食べてますよ」
阿久津八段「ちょくちょく新婚生活の話はってコメントが流れますけど」
本田女流「洗濯物の量が増えたとか?買い物の量が増えたとか?
そんなにたいした事はないです」
阿久津八段「幸せだとしてもうちの業界の人は、
あんまりこういうとこでは言わないですよね」
本田女流「まあ阿久津さんもそのうち頑張ってください」
阿久津八段「こういう人多いですよね。切り返されるというか」
本田女流「阿久津さんはどういう人が好みですか?」
阿久津八段「明るい人がいいですかね」
本田女流「棋士ってなんかあるんですか?癒し系がいいとか」
阿久津八段「人によるんじゃないですか?」
本田女流「勝負の世界だから癒されたいみたいな」
阿久津八段「割合多いのかなとも思いますけど」
本田女流「阿久津さんはそうじゃないと」
阿久津八段「癒し系は定義がいろいろありそうなんで」
本田女流「一緒にお酒飲める人のがいいですか?」
阿久津八段「まったく飲めない人よりはいいかなと思いますけど、
逆にすごい飲むとかだと大変じゃないですか。本田さんは家では飲むんですか?」
本田女流「家では飲まないですね。
前回も名人戦の打ち上げで飲むじゃないですか。なので家では飲まないですよ」
阿久津八段「だんなさんお酒飲みますよね」
本田女流「お友達でいつもありがとうございます。仲良くさせていただいて」
阿久津八段「何かそういわれると変な感じですけど、
飲み友達というかよく飲みますよね」
本田女流「電王戦もだんなニコファーレに応援に行きましたから」

といったところで初手から解説に。

meijin5-3
こういう7三桂と8五歩の形はダサい。△8五桂と飛べないと角が狭いから。
先手も角を4六から6八に引き上げることで、後手の角の狭さを利用する。
封じ手候補だった△7五歩は枝分かれの局面で100手くらいはぱっと見えるが、
じゃあその局面はどちらがいいかと言われると難しいとのこと。

本田女流「何手くらい読むんですかとかよく聞かれますよね」
阿久津八段「実戦で中盤で読むのは100手200手だと思いますけど、
同じ局面に戻るときもありますし、違う手順だと相手に変化されてとかもあるので」
本田女流「佐藤先生でしたっけ、1億と3手読むと言われてましたね」
阿久津八段「その3手多いことが大事なんだって事なんですかね。
ただ進んだ先の局面で形勢判断ができないと、
20手先まで読んでましたって言われても、
20手先で自分がダメだったら意味が無いじゃないですか。
控え室でみんなで検討してれば読みは上回りますけど、
対局者の方が形勢判断は辛いということが多いですね」

meijin5-4
本田女流「対局室静かですね」
阿久津八段「進まないと思ってましたけどこんなに進まないとは。
行方さんが△7三銀を見て1時間近く考えたのは意外でした。
前日のうちから考えてたと思うんですけどねえ」

ということで一旦休憩に。
行方八段の▲4一角成に羽生名人は△4二金引。
先手の馬を巡る攻防に入ったようだ。

解説に戻って、先手の馬が取られる前に何か動く展開になるとのこと。

アンケートどちらを持ちたいか
先手:行方八段23.2%、後手:羽生名人43.0%、判断できません33.7%。
阿久津八段「はー意外な感じがしますねえ。
まあ羽生さんのブランドという感じがしますねこれは。
なんとなく後手を持つ方が当分の間受けに回る将棋になるので嫌ですけどね。
逆かなあと思ったんですけど」

解説の後に次の一手アンケート
▲1五銀22.2%、▲3五歩25.7%、▲5五歩12.1%、▲7五歩20.2%、その他19.7%。
阿久津八段「私の感覚だと▲3五歩か▲7五歩だと思いますけどね。
あ、全部出してもらいましたね。これはその他不利じゃないですか」
本田女流「出ましたね。ずいぶん分かれてます。その他健闘してますよ」
阿久津八段「これだけ言ってその他が多いのは悲しいですけど、
▲5五歩は微妙と解説して人気がないのは嬉しいですね」

質問メール
阿久津先生は400勝に王手がかかってますが、通算勝数にこだわりはありますか。
これまでで一番印象深い白星も教えてください。
阿久津八段「自分では知らなかったんですけど、
携帯の中継を見ていて佐藤天彦さんに負けたときの棋譜コメで見ました。
翌週に羽生さんとやってまた逃したんで、
早いうちにね、400勝って緊張するというのはないんですけど、
コメントで何回も見るのはね。早く勝ちたいと思いますけど。
まあ1000勝とかだったらすごいと思いますけどね」
本田女流「これまでで一番印象深い白星は」
阿久津八段「印象深い…白星で印象深いって難しいですね。
負けた方は覚えてるんですけど。
自分のくだらないというか、心の乱れで悪手を指してしまうとか、
そういうのは後々まで考えますね。
勝ったら勝ったでいつまでもそれに喜んでいると痛々しい人というか。
印象に残ってるのは朝日オープンで、
番勝負をやってた頃のなんですけど、鈴木大介さんとやった将棋が印象に残っています。
普段から付き合いのある先輩なんですけど、対局前はすごいぴりぴりしてたなあと」
本田女流「対局中との差が激しい人いますよね。
鈴木先生は普段は気さくな方ですけど」
阿久津八段「普段は研究会とかお酒飲みに行ったり競馬いったりしてるんですけど、
当日は全然しゃべんないで会った時に挨拶したくらいでした。
中には対局相手とお昼食べに行ったとかびっくりしちゃう話も聞きますけど。
対局始まっちゃえば変わらないですけどね」
本田女流「阿久津さんは変わりますか」
阿久津八段「それなりにぴりっとしてるとは思いますけど、
やる前1週間2週間前から鈴木さんとはぴりぴりしてました。
終わったあとの感想戦とかもさらっとでしたけど、
数日後には一緒に競馬にいきまして、その時に感想戦の感想戦をしたり、
後で考えたけどこういう手はどうかなとか。
自分の感じで言ったら、
終わったら終わったで1ヶ月くらいはそっけない感じになっちゃいますけど。
本田さんはどうですか」
本田女流「私は寝たらもう忘れます。
でも女流棋士と遊びに行くとかもないので、あんまり気にしないかもしれないですね」
阿久津八段「本田さんは勝って印象に残ってる将棋あります?」
本田女流「やっぱり負けてるほうが印象に残ってるんですかね。
タイトル戦に負けたのは印象に残ってますね。勝ったのは残ってないですね。
次に切り替えちゃうからなのかなあ」
阿久津八段「負けたときのが自分の悔いが残る一手とかがありますからね」

阿久津先生の本で駒落ちの勉強しています。
ただ、教えてくれる相手がいないのでコンピュータ相手に練習しています。
4枚落ちでやってますが力戦調になり、脅威の終盤力で逆転される事が多いです。
いずれ指導対局を受けたいのですが、その際に心がけておくことがあれば教えてください。
阿久津八段「なかなか近くに将棋を指してくれる人がいないと大変ですね。
結構独創的というか、今までに無い定跡の形を載せてたりするんで」
本田女流「これは全部の駒落ちをかいてあるんですか?」
阿久津八段「8枚落ちから2枚落ちですね。
どの駒落ちでも居飛車党振り飛車党両方ありますね。
定跡といっても昔からのものなので、
昔の定跡ですと駒落ちでしか出てこないものとかもありますから、
2枚落ちは四間飛車美野囲いが一番いいと思いますけどね。
平手でも出てくる形になりますから。
競馬でとったら買います?是非当てて欲しいですね。
なかなか棋士が来られない地方の方ですとそういう機会がないですからね。
いい経験というか、指した事が無いとか、
普段緊張しすぎる人が結構多くて、普段の力を出せなかったと言う事が多いので、
やる前にこういうの初めてなんでとか言った方が、
ちょっと会話でリラックスできるというのがあるんで。
後は自分の実力がわからなくてとかだと、
こちらとしても言ってもらえればやりやすいですね」
本田女流「阿久津先生の本買ってますと言ってもらえればね」
阿久津八段「それは綺麗に負けます。
定跡をやってきた人は勉強してきたんだなと思いますし、
定跡じゃなくてもいい手を指されたら上手く負けましたってなりますから。
定跡を知らなくても固くならずに、駒がぶつかってから強いという人もいますし、
終わったあとの感想戦で疑問に思った事を言ってもらえれば、
直接指導対局受ける時の醍醐味だと思います。
機会があったら固くならずに挑んでもらえれば」
本田女流「この人終盤逆転負けが多いと書いてありますので、
終盤ですと詰め将棋とかでしょうか」
阿久津八段「初段とかになる前の方だと詰め将棋なんですけど、
私が解くのが好きじゃないんですよね。
今解くのは10手後半とか20手とかくらいですね。
短いのを数解いた方が圧倒的に役に立つので、
お勧めしたいのは1手詰めをたくさん、簡単になったら3手、
物足りなくなったら5手7手とするのがいいと思います。
5手詰めがしっかり解けるようになったら初段だと思いますね。
今は森先生とか浦野先生とか短編を出されている方もいますからね」
本田女流「浦野先生は綺麗な詰め将棋ですよね」
阿久津八段「詰め将棋はセンスだなと思いますね。私はセンス無いなと思いました」

行方八段は1番人気の▲7五歩。

去年出演されたときに、メールでA級順位戦について聞いた者です。
もうそろそろ今期順位戦が始まります。
A級復帰にむけての意気込みをお聞かせください。
阿久津八段「そうですね、昨年は応援していただいた方に非常に申し訳ないというか、
情け無い結果になってしまったんですけれども」
本田女流「まあA級復帰に向けての意気込みということで」
阿久津八段「内容がね、スタートから自分らしくないというか、
駒が前に出て行く将棋が指せていなかったというのが悔いが残っているので、
そこを直しながら」
本田女流「A級の雰囲気はどうでしたか?」
阿久津八段「雰囲気はよく言われるんですけど、そんなに変わらないと思うんですけど、
普段から他の棋戦で当たりますからね。
結果が見られる世界なんで、やることとすれば内容を上げながら結果を出せるように。
また今期は12局と局数も増えるんでね、心のぶれだったり、順位戦は長丁場なので」
本田女流「安定感とか大事ですよね生活とかも」
阿久津八段「耳が痛いんですけどね。
人間ですからコンディションいい時と悪い時があると思うんですけど、
悪い時でも80%出せるといいと思います。
いい時に120%で悪い時でも80%だったらね、
いろんな棋戦で活躍できるんじゃないかなあと。
割合行方さんなんかはブレがあると思いますけどね」
本田女流「結婚されて成績が良くなったと」
阿久津八段「そういうのみなさん拾ってきますね」
本田女流「生活が安定してくるんですかね?
飲みに行く時間が減って家で勉強する時間が増えるとか」
阿久津八段「そんな感じなんですか?
そういうのをうまく出来るといいのかもしれないですね。
行方さんもそういう意味じゃ奥様がうまくやってるんですかね」
本田女流「気持ち的なものなのでしょうか。前に行く将棋ができなかったというのは」
阿久津八段「言うのは簡単なんですが、出るタイミングが悪いんですね。
負けが込んだりしてくると、勝負勘で悪い方を選んだり、そういうリズムが悪かったかな。
勝負どころでの嗅覚が良くなかったかなと思いますね。
調子がいいときはもちろん誰でも上手く行ってるように見えるんですけど、
勝っててもリズムが悪いというか、内容が悪いと思うと、
調子を落とした時に反動がきます」
本田女流「是非A級復帰頑張ってください」
※今月将棋大会で4戦4敗をやらかした私にも耳が痛い話でした。
大人がいるクラスに参加する小学生とか強いに決まってるって、
頭では分かってるんですけど、
子供に伸び伸び指されて自分は手が縮んで負けるとかへこむっす。

阿久津先生に質問です。
羽生名人や阿久津先生の棋風は切れ味が鋭いと言われますが、
切れ味が鋭いってどういうことなのでしょうか。
本田女流「将棋用語なんでしょうかね?」
阿久津八段「比べられてるのが羽生名人ということでちょっと困りますよね。
羽生名人は切れ味、全部強いよねということなんですかねフレーズ的には。
でも鋭いだけじゃダメなんですね。
切れ味はよく言うと、勝つときにすぱっと、
流れるような手順で勝つのが切れ味だと思います。
でも自分は切れ味があると思うことがないんですよね。
そういう方たくさんいますから。谷川九段とか。
糸谷さんとか出てますけど糸谷さんは切れ味の将棋じゃないですね。
加藤一二三さんなんかもそうですけど、ずんずん進んでいく感じですかね。
重厚という感じだと思うんですけど」
本田女流「行方さんは?」
阿久津八段「行方さんは粘り強い。囲いじゃない囲いになってから強いというか。
行方さんお酒が好きで夜型というか、将棋も終盤になってからしぶといというか。
結構陣形がばらばらになってから崩れないで相手にくっついていくとか、
そういう技術がすごく高いイメージがありますね」
本田女流「棋風って性格に比例するんですかね」
阿久津八段「性格は普段知らない人がいるんで分からないですけど、
すごい攻める人、ファーストチャンスが見えたら確実に攻めてくる人、
っていう人もいますし、不確定要素があると攻めない人もあります」
本田女流「指導対局でも見た目と将棋が全然違うという方がいますね」
阿久津八段「実際の性格と将棋の性格は違いますよね。
将棋は趣味ですから、将棋くらい好きに攻めさせてくれよとか。
手つきも丁寧な感じの人と豪快な感じの人とか、
棋士でも有利でも手つきに出ない人とすごく出る人と、
北浜さんの名前出てますけど、すっごい攻め将棋ですね」
本田女流「女流結構攻めますよね。
アマチュアの方が疑問に思ってる手を結構指していると思いますので」
阿久津八段「結構やりますよね。そこまでやるのと」
本田女流「私は攻めたいんですけど、攻めが鈍くて受けてることが多いです」
阿久津八段「バランスよくっていうのは難しいですよね」
本田女流「攻めるときと受ける時で悩みますよね」
阿久津八段「そういうところが棋風だと思いますね。
迷ったら攻める手を読みますけど、時間が無かったら好みが出ますね」
本田女流「恵梨子ちゃんも結構せめてますね」
阿久津八段「恵梨子ちゃんは攻めしかないですね」
本田女流「恵梨子ちゃんは攻めが切れてても真顔で攻めてきます」
阿久津八段「最近は受けも勉強してますって言ってますけどね」
本田女流「でも棋風が出るっていいですよね。見て分かるような将棋だと」
阿久津八段「そうなれば一人前って感じですけど、
山口さん結構無理攻めも多いんで、
男性棋士ですと戸辺君なんかは切れそうで切れない攻めを繋いでくるので、
戸辺攻めとも言われていますね。二人とも中飛車が得意ですし。
でも戸辺君のは真似するのは難しいですねえ。これでよく繋がるなと思いますので」

羽生名人は△4一角。
阿久津八段「なるほど。こちらの方が馬が早く消えるんですね」

プロ棋士のLINEスタンプがありますが、私は登場してすぐ購入しました。
阿久津先生の3パターンをどう使えばいいか分かりません。
使用例なんかを教えてください。
阿久津八段「私すぐに買いました。やっぱりね、全然使って無いです。
将棋連盟公認のスタンプなんですけど使いにくいんですよ。
将棋やってない人には絶対使えないと思います。
広瀬さんの冬眠しますとか、穴熊だからなんですけど分からないですよね。
羽生さんでも2つしかないのに自分が3つあってもいいのかな」
本田女流「みなさん使ってらっしゃる方いるんですかね」
阿久津八段「あまりいないんじゃないかな。LINEはされますか?」
本田女流「私今やってないですね
(プリントを見て)あーこれはどんな時に使うんだろう。
加藤先生のうひょーとかかわいいですね」
阿久津八段「糸谷さんの散歩行くかとかね。
広瀬さんの今夜は穴熊とか意味が分かんないですけどね」
本田女流「阿久津さんが知人に送る時に自分ので送ると嬉しいんじゃないですか」
阿久津八段「送るわけ無いじゃないですか。
屋敷さんの禁酒中ですとかは断る時に使うんですかね。
使ってみたいのは岩根さんのさみしーちゃんかな。
自分が一番使うのは佐藤慎一君のがけっぷちですね。
何か追い詰められてる時とか競馬当たらない時とか、
後はなかなか、佐藤しんやさんの毛っとかない…とか、
あ、毛が無いって意味なんですね今気づきました。
将棋の知らない人にも使えるようなね、
おはようとかおっけーとかあるといいんですけど」

本田女流「解説行きますか?メール行きますか?」
阿久津八段「メール行きましょう」

阿久津先生にソフトについてお聞きしたいことがあります。
コンピュータは飛車先の歩の交換を気にしない、
むしろ手損と考えてるそうです。
最近飛車先を切らす作戦をソフトに詳しい若手が指していました。
これが正しいとなると将棋にとてつもないブレイクスルーと起こすと思いますが、
阿久津先生はこの考え方をどう思いますか。
阿久津八段「まあ飛車先の歩をそんな高く評価していないということですね。
手損ということでもなくて、他に価値の高い手を指すということで、
それがなくなれば交換してきます。
でもまあこれは新しい可能性が出てくる事なんで、
確かに矢倉とかで左美濃に囲って飛車先を交換されるけど後手が先攻するとか、
交換するのは得なんですけど、他のところで得を目指すという発想がでてきています。
今後も指されていくとは思いますね。
これだけ強くなってるソフトがやってるわけで、実際は面白そうだなと思います。
ただただ定跡型で受けに回るよりもね」
本田女流「練習とかで何か意表突いた指し方とかありましたか?」
阿久津八段「ponanzaの序盤は結構びっくりするような、
76歩に…せっかくだからやりますか」

meijin5-5
後手がponanza。初手△3二銀から後手が飛車先を交換させて、
代償として先攻するという作戦。

meijin5-6
▲7六歩△3二銀▲2六歩△4四歩。
昔は初手▲7六歩に△4四歩と指すのをパックマンと呼んでいた。
阿久津八段「しまったとか言いながら△4四歩を指すとか書いてありました」

meijin5-7
狙いはこの図。
▲7七飛には△7四歩、▲8六飛だと持久戦になる。
阿久津八段「昔子供の時に流行りましたけどね。
相手が騙されなくても結構不利にならないです」

meijin5-8
阿久津八段「しまったで思い出しましたけど、
昔神吉さんが初手からしまったと言いながら△3四歩指してました」

meijin5-9
喜んで馬を作るとこんな罠がある。6枚落ちなのに無慈悲に勝ちに行く神吉七段。
本田女流「斬新ですね」

昼食アンケート
そば11.6%、カレー8.6%、パスタ13.1%、そこいらのNATTO23.1%、
うなぎ19.1%、ステーキ9.0%、例の味噌汁15.5%。
阿久津八段「やっぱり。そうだよね」
本田女流「まあ裏切って別のとこでも」
阿久津八段「違うの食べたらそこいらの納豆風味の何かを食べましたって」

次の一手アンケート
△7五歩26.8%、△6五歩17.8%、その他55.4%。
阿久津八段「3択くらいだとその他が当たると思うんですよね。
5択6択とかになるとその他当たらないじゃないですか」
何故かその他が当たると嬉しい阿久津八段。

一旦昼食休憩に。

阿久津八段「おなかいっぱいで大変です」

meijin5-10
昼食アンケートの正解は松永

meijin5-12
阿久津八段「蕎麦裏切らないですよね。
対局で海老3本は指しすぎかと思って頼まないんですけど」

meijin5-11
本田女流「まあ同じのを」

meijin5-13
阿久津八段「本田さんと蕎麦の量が違うのは僕は大盛りで」

meijin5-14
阿久津八段「結構しっかり食べられてますね。
飲み物はグレープフルーツジュースって書いてありました」

meijin5-15
本田女流「なんか天麩羅もおしゃれですね」
阿久津八段「見てると食べたばっかりだけどまだ食べたくなるなあ」

meijin5-16
本田女流「おおっすごい」

meijin5-17
本田女流「すごいですね素敵ですこれ、ロマンチックです」
阿久津八段「是非だんなさんに」
本田女流「無理ですよー」

meijin5-18
阿久津八段「一人で入りたいですねえ」
本田女流「豊川先生と一緒じゃだめなんですか?」

昼食休憩明けの羽生名人の手は△7五歩。
阿久津八段「私その他押しにするために2択にしたんですけど、
当たってしまいました」
銀取りに打った▲3五歩がびしっと今日一番の駒音だったとのこと。
羽生名人の△4二金引も舞うような手つきだったらしい。

meijin5-19
ばらばらな後手陣をヒフミンアイで味わってから形勢アンケート。
アンケートどちらを持ってみたいか
先手:行方八段40.3%、後手:羽生名人25.4%、ニャンとも34.2%。
長い戦いなら後手、早い戦いなら先手とのこと。

第5局で応援しているのはどっち?
行方八段38.6%、羽生名人61.4%。
本田女流「羽生名人強いですねぇ」

meijin5-20
詰め将棋の解答の後にプレゼント、駒落ちの教科書

meijin5-21
あっくんの目ヂカラ~
阿久津八段「久しぶりに書くの恥ずかしいなあ」
これは貴重品。

行方八段は▲6一角。
先手からの攻め筋が多いので、後手が先手の攻めを切らすのは相当大変とのこと。

アンケートラーメンといえば?
とんこつ21.9%、醤油28.8%、みそ17.4%、塩12.8%、つけ麺5.2%、坦々麺5.6%、
二郎もしくはインスパイア系3.4%、その他4.9%。
阿久津八段「すっげー広いなこれ」
本田女流「室谷さん一人で行けちゃうんですよ」
おやつの話がこじれてラーメンの話に。

meijin5-22
行方八段はジンジャーエール連投。

ニコ生のおやつは

meijin5-23
本田女流「私ここのケーキ好きなんですよ、HARBSのミルクレープ」
阿久津八段「これだけ大きいと分かってたら蕎麦大盛りしなかったですね。
それじゃ食レポお願いしますよ」
本田女流「ほどよい甘さで間のブルーベリーの食感がアクセントになって、
とても爽やかな味です。こんな感じのがさらっと出るといいんですか?」

meijin5-24
羽生名人はフルーツの盛り合わせ
本田女流「フォークじゃないところがすごいですね」
分かるような分からないような。

meijin5-25
行方八段はバニラアイス
阿久津八段「やっぱりジンジャーエール!」

一旦休憩に。

羽生名人は阿久津八段の解説通り△5三金。
阿久津八段「あんまり当たるイメージ無かったんですけど」
消去法で選んだ手だったのでとのことでした。
▲5五歩で攻め味が増えるのでいいのではないかとのこと。
後手玉が詰む変化もありました。

ヒフミンアイ

meijin5-26
阿久津八段「こんなに便利だと私思ってなかったんですけど。
加藤先生の理にかなった手だったんですね」

質問メール
明後日の日曜日は日本ダービーが開催されます。
阿久津先生の予想をお聞かせください。
阿久津先生の予想にオールインします。
我が家の夏の予定は阿久津先生にかかっています。
阿久津八段「やばいっすね。
あのねー今日の解説に来るに当たって、危険だなと思ってたんですけれども。
私オールインしない方がいいと思いますけどね。
私ニコ生に出て週末G1で予想したこと2回あるんですけど、2回とも外してますね」
本田女流「週末雨の予想ですけど」
阿久津八段「雨が得意な馬だったり苦手な馬だったり。
私が買おうとしてる馬がリアルスティールという馬なんですけど。
乗ってる福永さんがね、まだダービー勝った事ないんですけど、
勝てそうなチャンスで頑張って欲しいです。
調教師の先生も何度かお会いした事が会って、
もちろん知っている方に勝って欲しいというのはありますけど、
新馬戦も強いと思ったことと、
2戦目の共同通信杯も見ていて、G1勝つんじゃないかなこの馬はって思ったので、
応援したいなという気持ちがあります。
穴っぽいところではアダムスブリッジです」

日曜日はいよいよ日本ダービーですが、注目馬を数頭教えてください。
ちなみに自分はサトノクラウンから流す予定です。
阿久津八段「私もサトノクラウン買おうと思ってますけど、
1番人気になりそうなドゥラメンテはちょっとお行儀が悪いんですよ。
ちょっとね、やんちゃなのより、しっかりした馬に勝って欲しいなあと。
後はレーブミストラルとか。青葉賞勝った馬ですけど」
本田女流「渡辺先生とかも競馬好きで有名ですけど」
阿久津八段「渡辺さんと会った時は競馬の話のほうが多いです。
橋本さんに先週会ったときもダービー何買うのかと話しました。
リアルスティールから11番サトノクラウン、12番アダムスブリッジ、
7番レーヴミストラル、ドゥラメンテもG1勝ったから一応、
それとタガノエスプレッソを3着狙いで。
今週8時間くらい研究してるんで、
予想が全然外れたら買われた方は会った時に言って下さい。
私でもね、この番組予想させてもらうとちゃんと買わなくちゃいけないなと思って、
買っちゃうんですけど当たった事ないんですよね。
そろそろ当てたいと思います」
本田女流「棋士仲間と買いに行くんですか?」
阿久津八段「競馬好きの友達とかと行ったりすることが多いですね」
本田女流「棋士は勝負事が好きなんですかね?」
阿久津八段「競馬がすきなんですね。競馬が上手いって人はなかなかいないです」
本田女流「屋敷さんは競艇ですね」
阿久津八段「棋士は時間が自由なので凝り性の人は嵌まりますね」

今日の対局は何時くらいに終わると思いますか。
夕休って6時から6時半くらいでしたっけ。
8時くらいですか?普通かなあ。
この段階で終盤に全然入ってないということは夕休に入ると思うんですよ。
行方さんが勝つなら8時過ぎになるんじゃないかなと思います。
名人が勝つとすれば手数が長くなると思うので、9時過ぎになるんじゃないかなと。
夕方までに、6時までに終わる事は相当無いと思います。

行方八段はばしっと▲2四銀。
阿久津八段「突き捨て入れませんでしたよ。
入れなくても攻めきれるってことですかね」

行方八段は銀損の▲2三銀成を決行し、急に展開が早くなりました。
羽生名人の銀得、行方八段の猛攻といったところ。
先手の攻め筋をいろいろ並べて、
阿久津八段「先手の攻めが細いような気がしてきました」

といったところで一旦休憩に。

meijin5-27
休憩中に羽生ゾーンに銀が放たれました。
本田女流「そして、進みました」
阿久津八段「受けきるか攻めきるかという将棋になりました。
タイトル戦でこれだけ直線的な叩きあいになるのは珍しいですね」

ここでティロフォン豊川七段から
豊川七段「どうもマンモス」
阿久津八段「マンモスよろしくおねがいします」
本田女流「現地の検討とかの様子はいかがですか」
豊川七段「現地はとるいち先生をはじめ熱気が凄いですよ」
阿久津八段「大盤解説はどうでしょうか」
豊川七段「今日は深浦さんと中田功さんが出ています。
さっき内藤九段のトークショーとかあって大盛り上がりでした。
ちからとさゆりもびっくりで」
阿久津八段「局面の方は△2七歩じゃなかったですね」
豊川七段「銀なら歩成りでしょうか?」
その後2人ですらすら符号を言い合って、
豊川七段「あ、痛い!負けマンモス!」
阿久津八段「△2七銀も驚きの手だと思いますけど」
豊川七段「銀を打つということは凌げると見たんだと思うんですけど」
阿久津八段「結構先手も調子よく攻めてるのか攻めさせられてるのか、
現地の見解はどうでしょうか」
豊川七段「青野先生どちら持ちなんですかね」
電話の裏で会話の後、
豊川七段「難解ホークスですー九段の技をしても難解ホークスで。」
今福岡なんでソフトバンクホークスにしといてください」

meijin5-28
豊川七段「いやあんま見ないでください。ちょっと重力に負けて落ちてきてるんで」

本田女流「先生新作のギャグとかないんですか」
豊川七段「ないですよーはい。本田さん私生活はどうですか」
本田女流「もう結婚して2年たつのでそんなに変な事はないです」
豊川七段「阿久津さん私生活は?」
阿久津八段「私はぼちぼちですけど」
豊川七段「困ったときは相手に振り飛車ってね」
阿久津八段「多いですよね将棋界の人は。ちょっと聞くと倍返しで」
豊川七段「福岡はいいですよかとこたいで」
阿久津八段「中田先生もごいっしょなんですよね」
豊川七段「そうそう昨日も2時半まで将棋界の未来について語り合ってましたよ」
本田女流「本当ですか?駄洒落についてじゃないんですか?」
豊川七段「本田さん今日も赤いセーターかわいいですねー」
本田女流「カーディガンです(笑。対局者の様子はいかがでしょうか」
豊川七段「行方さんはすごくリラックスしています」
阿久津八段「ずっとジンジャーエール頼んでると思うんですけど」
豊川七段「あれすごい名物みたいですよ。
お昼中田さんが飲んでうん!おいしい!って言ってました。
彼昔から三つ矢サイダーが好きで、炭酸系いけるみたいですよ」
阿久津八段「楽しそうですね現地ね」
豊川七段「いやいやいや真面目にやってますよ」
本田女流「先生今回副立会いですから、
対局室に入った時は駄洒落は言えないですからね」
豊川七段「いやいやいや何をおっしゃるうさぎさん」
阿久津八段「なんだかコメント見てるとマンモス先生になってますね」
豊川七段「それじゃみなさん失礼しまーすマンモス!」

本田女流「こんなに楽しく現地の様子を知らせてくれて、
それで検討はどうでしたっけ?」
阿久津八段「検討は、難解だって言ってましたかね。
△2七歩だとぼんやりして勝負が長引く展開でしたけど、
△2七銀打としたのでいけると見てるんじゃないかと言ってましたね。
△2七銀打はこれ行ったら喧嘩必死っていう手です。
後手も上部に逃げ出す展開も見えてきて、
ここで押し切らないといけないようになりました。
休憩前にここまで激しくなるとは思えませんでしたね。
△2七銀みたいな手を見ると、△5五歩入れとけばよかったとか考えちゃうんですよね。
入れておけば△5八飛と回るのが絶好なので」

行方八段はすごい手つきで▲同飛。
銀と飛車の交換ながら後手玉に殺到する狙い。攻めが繋がるか。
そして飛車を切ってから▲5五歩。
本田女流「形勢的にはどうでしょうか」
阿久津八段「今は後手の指し手の方が分かりやすい、読みやすい展開になってますね。
この進行で寄せきれるかと言われると少し心配です」

アンケートどちらを持ちたいか
先手:行方八段12.8%、後手:羽生名人44.4%、南海ホークス(ソフトバンク)42.7%。
阿久津八段「これだと正しい数字が出ない気がします」
本田女流「とりあえず3を押してみたくなりますもんね」

18時に休憩なので、45分までいったら指さないと言っていたら、
44分50秒に羽生名人が△同歩。
阿久津八段「いきなりこの振りはびっくりしましたね」
しばし解説の後、
阿久津八段「まあ休憩でしょうね」
先手の攻めが角金銀桂のぎりぎりの攻めで、
羽生名人の方がいいんじゃないか、
△3九飛にいい手がないとはっきり羽生名人がいいとのこと。

meijin5-29
行方八段は定刻に現れず。羽生名人はさっさと△3九飛車。
阿久津八段「ここで先手の行方八段に上手く続く手が見えなかったんで、
次の手に注目ですね」
行方八段は▲3四銀。その後咳き込み退室。

本田女流「それじゃここでアンケートいきましょうか次の一手の」
阿久津八段「え…ここの局面じゃその他無いんですけど」

アンケート次の一手
△同飛成27.7%、△2四玉60.9%、その他11.4%。
阿久津八段「その他11%いるの『えー』って感じですね」

質問メール
棋士の先生のネクタイがおしゃれで毎回ひそかに楽しみにしています。
意識している事がありましたら教えてください。
阿久津八段「最も苦手な分野ですね」
本田女流「メーカーとかそういうのは?」
阿久津八段「全く分かりません。ぱっと見ていいなと思ったら買います。
ネクタイの方が普段の服より見ていて楽しいなと思いますけど」
本田女流「現地には佐藤天彦さんがいますけど、
こだわりのメーカーがあるんですよねなんかすごい長い文字の。
あ、アンドゥムルメステールでてきました。
阿久津さんは験を担ぐとかはありますか?」
阿久津八段「ないですね。負けてると何も着れなくなるんで。
お昼とか前回これ食べて負けたなあとかありますけど、1局分くらいですかね」

羽生名人は△2四玉。
阿久津八段「これは寄らないと見切ったということでしょうかね」
即座に▲3三桂成△3五玉と進み、大盤解説へ。
解説中に行方八段が▲2五銀。
阿久津八段「何か不気味な早さですけど、何かあるんですか?」
羽生名人も△2六玉。
阿久津八段「あれー?どんどんどんどん」
行方八段は後手の飛車を金銀との2枚換えで外す手順を選びました。

質問メール
競馬の趣味で渡辺明先生と仲が良いと聞きました。
お二人そろうと競馬の話が中心になるのでしょうか。将棋の話はされないのでしょうか。
阿久津八段「そうですね、将棋の話も勿論しますけど、
終わった時は競馬の話が多いですかね。
阪神の方とかも旅行に行きながら行った事もあって、
将棋の話を長くした事はないかもしれないですね」
本田女流「研究会は?」
阿久津八段「研究会はないですけど、競馬研はあります。
あ、競馬するだけですよ?
あえて趣味が同じだから将棋をやろうということはないですね」
本田女流「何か渡辺さんの他にも競馬を一緒にする方はいますか」
阿久津八段「橋本さんとか佐藤慎一君とか、歳が近い人は馬が好きな人が多いですから。
あと記者の方や将棋の好きな競馬ファンと」
本田女流「誰が勝ってるんですか?」
阿久津八段「チャラに出来ればいいという考えでやってます。
100円買って75円しか返って来ないんで、勝てる人はそうはいないと思います。
たまに大きいの当たったとかは聞きますけど、
トータルだとだんだんマイナスの方に行く感じですかね。
一応75%返って来れば普通の人ですけど、自分の場合は95~97%くらいなので、
それなりに勝ってるほうだと思います。
最近は大きく負けないようにと心がけてますけど」
本田女流「あとスロットの話とかきてますけど」
阿久津八段「いやーそれはねぇ。ギャンブラーじゃないですか」

今年春になり、新入社員が入ってきましたが、ジェネレーションギャップを感じます。
阿久津先生も年下の棋士に対して感覚の違いを感じることがありますか。
阿久津八段「そうですねやっぱり最近感じる事が多いですね。
いい意味でも悪い意味でもというか。若手が結構入ってきてますからね。
最近の若手はさばさばしてるというか、
よく言えばすっきりしてるというか、微妙な感じで言うと付き合いが悪いというか、
先輩に誘われるのがめんどくさいとかテレビでやってるのを見るとわかるなと。
でも自分達が積極的に声をかければ、好きな子もいますからね」
本田女流「どんな棋士を誘うんですか?」
阿久津八段「自分から後輩で誘った事はあまりないですね。
先輩に声をかけられて感想戦やろうとか言われたり、
そういう意味では自分から誘わないといけないかなと思いますけど」
本田女流「阿久津さん棋士になって何年くらいですか」
阿久津八段「棋士になって15年ちょっとですかね。
でもなかなかそういうのは気にしないで誘って、
一緒にめし行ったり飲み行ったりする方がいいかなと思います」
本田女流「気になる若手の方はいます?」
阿久津八段「面白い子も多いですけどね、佐々木勇気君とか」
本田女流「ほわっとしてますよね」
阿久津八段「マイペースというか。
感想戦で『あーちょっと難しいかー』とか。ため口かもしれないですけど。
若い棋士と将棋対局する機会が増えて、
感想戦でもずばずば言ってくれると嬉しいですね」
本田女流「生意気だとかはないんですか」
阿久津八段「まあ自分より生意気な人はいないというか、
逆転負けした時にこんな将棋の感想戦やる意味無いでしょとか言った事もあります。
10も20も上の先輩にそんな事言ってよく怒られなかったなと思います。
ストレートに言ってる子がいると、昔の自分を思い出すと言うか、
『ああわかるわかる』みたいな。本田さんはどうですか」
本田女流「ここ1年で5人くらい入ってきて、
女流の親睦会が年に1回ありまして、そこでお会いする感じです。
この子があの子かーとかちょっと確認して。私の事とか分かんないと思います」
本田女流「いやいやいやオーラでてますって」
阿久津八段「おばさんオーラとか?
友達とひそひそあの子新人だよとか話して、ちょっと話しかけてみようとか。
最近女流棋士で京大の人とか入ってきてますね」
阿久津八段「新しいほうの山口さんですね。名前も恵まで一緒なんですよね」
本田女流「子供の教室をやってるんですけど、卒業生が女流棋士になったりするので」
阿久津八段「私が教えたの覚えてるよね?とか言うんですか?」
本田女流「多分忘れてるんだろうなと思ってたんですけど、
どこどこで指した事ありましたよねとか言ってくれます」
阿久津八段「やっぱり若い人達の感覚とかね、大分違うなと思いますね。
将棋ももちろん違いますけど、今ネットとかあるんで趣味とかも広がりが大きいです。
将棋連盟の野球部とかサッカー部とかやる人が減って、
いろんな趣味が広くなったと思います」
本田女流「何部に入ってました?」
阿久津八段「野球もサッカーも入ってましたけど今は全然行ってないですね。
バスケも行った事があります。
でもどれも人が少なくなって、おじさんばっかりって感じがしますよね。
若手が入らないと盛り上がらないですからね。
ボーリングも行った事がありますね。
部活じゃないですけど関係者とか棋士とか、でもやってる事は部活みたいな感じでした」
本田女流「あ、書道部はありますね、囲碁部もあります」

盤上では羽生名人の入玉がほぼ確定し、
行方八段が駒を拾って入玉に向かうのを羽生名人がどう寄せるのか、
という勝負になりました。
阿久津八段「先が見えない将棋になりましたね。
終わる時間8時から8時半くらいって言いましたけど全然終わらないです」

ということで一旦休憩に。
休憩中に羽生名人の王様の入玉が確定し、
行方八段は竜を自陣に戻して徹底抗戦という泥試合に。

meijin5-30
本田女流「これはどういう戦いになるんですか?」
阿久津八段「持将棋を巡る戦いになりました」
点数と王様への寄せを両方睨んだカオスな展開に。
本田女流「これは終局は何時くらいになりそうですかね」
阿久津八段「10時くらいですかね?」

羽生名人は盤上に大駒を放ったため、
大駒を取りきれれば行方八段が点数で勝てるのでは?
という持将棋特有の勝負になりました。
阿久津八段「行方さんからするとかなり楽しみが出ましたね。
でも検討といっても検討が盛り上がる展開ではないですね」
本田女流「見守る感じですかね?」

行方八段は羽生名人の飛車の捕獲に成功。
後は王様が詰まされないように上部に脱出すればいいということに。
羽生名人は上部脱出を防ぎつつ、
行方八段の王様を寄せにいく狙いも含みにした手を選びました。
持ち時間はお互い残り10分に。

そして羽生名人は持将棋になったら点数が足りなくなるリスクを恐れずに、
行方八段の王様を寄せにいきました。
行方八段もスルーで銀を拾い、
阿久津八段「いいんですか?いやー誘ってますね」

羽生名人は行方八段の王様を狙いつつ竜にも狙いをつける攻め。
持将棋になっても竜を取れば5点なので引き分け以上と阿久津八段。

本田女流「ここで現地から写真が届いてるようです」
阿久津八段「このタイミングですか?」

meijin5-31
阿久津八段「記者室の様子ですか」

meijin5-32
本田女流「検討しているというよりは見守っているという感じですね」

meijin5-33
本田女流「写真がぶれてるのが多いですね」
阿久津八段「カメラマンの方も疲れてるんじゃないですか?」

羽生名人は行方八段の竜を取り、
持将棋の点数を確保してから寄せの体勢に入りました。

meijin5-34
羽生名人勝勢といったところで水を飲む行方八段。
直後に投了となり、羽生名人の防衛が決まりました。

本田女流「手数は170手ということになります」
阿久津八段「もっと行ってる感じの将棋でしたね」

阿久津八段
本当に凄い将棋でしたね。
行方さんの方も矢倉の先手番で主導権を取りに行く積極的な作戦で、
羽生さんがすごいバラバラの陣形からまとめあげまして、
そこから入玉を巡る攻防になったり、行方八段も巻き返したり、
どう将棋が終わるのかと思ったときに羽生さんが寄せに行って、
厳密に全部の寄せが寄っていたかは分かりませんが、
あそこから寄せに行ってしまうのが羽生名人らしいというか、凄い将棋でした。
見ていてどうなるのか分からなくて、
凄い将棋で一視聴者のように楽しませてもらいました。
この将棋で寄せに行って決着がつくのかと感心しました。

ということで名人戦は4勝1敗で羽生名人の防衛という結果になりました。
行方八段も1局目以外はいい将棋を指せていたと思うんですけど、何で負けたんだろう。
解説の阿久津八段は中盤の難所でずばずば手を当てて流石でした。
170手の大熱戦でしたが、
持将棋ではなくきっちり王様を詰ませに行った羽生名人は流石でした。

6月2日からは豊島将之七段が羽生善治棋聖に挑戦する第85期棋聖戦が始まります。
ニコニコ生放送では9時から、解説に田村康介七段 、
聞き手に山口恵梨子女流初段で大盤解説会が放送されます。
羽生棋聖は7連覇中ということで相当得意にしている棋戦ですが、
豊島七段がどこまで迫れるのか、タイトル奪取なるか注目です。

王将戦最終局は挑戦者の郷田九段が勝利!新王将に

渡辺明王将に郷田真隆九段が挑む第64期王将戦七番勝負第7局は、
フルセットの末4勝3敗で郷田九段が勝利し、王将位を奪取しました。

注目の封じ手は△4二金上。昨日の及川六段が見つけた手でした。

ousyou72-1
先崎九段とにせんざきこと加藤さんの豪華?共演。

ニコニコ生放送では9時から、解説に富岡英作八段、
聞き手に本田小百合女流三段で大盤解説会が始まりました。

ousyou72-2
春の装い。

富岡八段「角換わりの将棋が多かったですから、
決勝も角換わりで勝負をつけるのかと思いましたが、外れました」
本田女流「角換わりを富岡先生に解説していただけると思ってました」

富岡八段
現在の状況は先手が1歩得。先手の角が働くと優勢になる。
後手は先手の角を働かせない展開にすればいい。
急戦にしていくか持久戦にして圧迫していくか。
今角がいるせいで6二にいる銀が動けない。
昨日及川さんが言っていた金で角を圧迫していく順は非常に有力。
もうひとつ△4四歩から△4三金にするのも形がいい。
封じ手の△4二金上は持久戦を目指した手で、
他の候補で挙がっていた△9五歩は、
飛車を切っていく順も見据えた激しい急戦を目指す手。
なので例えば△9五歩を突き捨てて△4二金上と指すとちぐはぐになってしまう。
この辺の呼吸がわかると皆さん将棋がもっと上手くなります。

リレー質問
富岡先生の旅行に行きたい場所はどこですか。
※富岡八段はデビュー当時伊豆大島に住んでいたことがあります。
富岡八段「昔島暮らししていた時は自然の中でトレーニングしてました。
島といえば王将戦は佐渡でやってましたね。
私は自然派なんで北海道の利尻島とか行ってみたいな。
四段の頃は対局が多かったんで、下北沢に狭い部屋を借りてたんですけど、
対局じゃないときに大島に行って、
ジョギングしたり三原山に駆け登ったりして体を鍛えてました」
本田女流「研究会とかはどうされていたんですか?」
富岡八段「研究会は下北沢や東京で、
大島では自分ひとりで古典将棋を研究していました。
平日は走ってましたよ。景色が良くて気持ちいいんですよね。
あの辺りだと相模湾越しに夕日に沈む富士山を見て、
今考えれば将棋に悪影響なかったですよね。
負けた後も船に乗って海をボーっと見てると新鮮な気持ちになって、
だから勝率もよかったですよ。ちなみに第1位にもなりました。今じゃあれですけど。
今好調な人は行く必要ないと思いますけど、
一生懸命やってだめならリセットする方法もあるわけですね。
利尻島には利尻岳っていう山があって登ってみたいですよ。
小林先生は私に山を始めさせた人です」

安食女流から本田女流へ
電王戦ニコファーレの解説について、アドバイスや裏話を教えてください。
本田女流「永瀬先生の意外な結末で、みなさんご覧になられましたかね。
解説してたらいきなり止まっちゃって永瀬さんが話しはじめて、
審議の最中に伸ばすのに苦労しました。
練習で不成りをやったら10回中10回認識できなかったって」
富岡八段「研究家だよねぇ」
本田女流「山口さんのレポート面白かったですよね。
ドローンカメラっていうモーターでちっちゃい飛行機が上がって撮影するやつがでて、
恵梨子ちゃんが工事の音がしますって言って、
すいませんドローンカメラの音でしたって言ってたのが面白かったです」
富岡八段「最新の技術ですからびっくりしますよね。
私は時代遅れの人間なんでついていけなくてびっくりします」

勝利者予想アンケート
先手・郷田九段53.2%、後手・渡辺王将37.4%、千日手・持将棋9.4%。
引き分けマニアが9.4%。

富岡八段「本田さんちなみにどうですか。
応援とかそういう気持ちじゃなくて公平な判断で」
本田女流「▲1五歩から攻めれるなら先手を持ちたい気もするんですけど」
富岡八段「私は微妙なんですけどちょっと後手持ちかな。
角を手持ちにしてるのと、持久戦にする楽しみがあるので」
形勢判断を話すときに具体的な手順を話す本田女流と、ぼんやり方針を話す富岡八段。
ということで郷田九段が考えているので初手から解説。

富岡八段「ニコ生は時間がたくさんあるからねえ」
ということで水面下の駆け引きや、江戸時代の頃からの駒の配置の変遷など、
いろいろ面白い解説をしてもらえました。
1手ずつ解説が入ると、例えば郷田九段の▲6六角は打たされた角なのかもしれない、
といったように見方も変わります。

ようやく郷田九段が▲8六銀と指して角の逃げ道を作り、
△7六歩に▲1五歩と端から開戦しました。
本当は王様を固めたいが、角を圧迫される手が間に合ってしまうので、
方針変更で攻めさせられているような気もすると富岡八段。
富岡八段の解説通り、郷田九段が端から攻めて歩を垂らしたところで、
渡辺王将は一旦席を外しました。
リフレッシュしてから読みを入れなおすのかな?

富岡八段の解説では歩を成ってと金で桂馬を取る順は、
▲5四桂の金銀両取りを見て大きい手なので、
△2二角と守るのは渡辺王将の好みではないけど仕方ないかなあと話していると、

ousyou72-3
富岡八段「お”~」
渡辺王将は△5三角。

富岡八段「かっこよくないですかこの△5三角というのは。
やっぱり手の見え方が違うねえ。
△5三角っていう手は見えてたけど、ただ今見て気づいたことがあって、
この瞬間先手が歩切れになったでしょ?
△8六角▲同歩△同飛って進んだとき歩切れだから飛車筋が止められないでしょ。
私は角を切る手は見えなかったから。この一瞬歩切れになったから生じたんだ。
渡辺王将は押したり引いたりごちゃごちゃしながら良くするというより、
すっきりした手を発見できるっていうね、正確に局面を捉えてるというか。
一瞬パニクりました私も」
と言いつつ手を進めると、意外に先手もいい受けがあって、
富岡八段「もっと切れのいい攻めがあると思うんだけどなあ」
渡辺王将は何を用意しているのか。

質問メール
大内一門は大柄で一堂に会していたらすごい迫力だと思います。
何か一問で集まるという事はありますか。
ありますよ。
鈴木大介が弟子の梶浦三段が四段になったんで、本当によかったなあというか、
それで集まりました。
全員集まるのは最近は祝賀会くらいで、何人かだと教室とかでも集まりますけど。
鈴木田村のイメージが強くて、私は特別大柄なわけではないですから、
あとは飯田さんが大学のコンピュータの偉い人になってたんですけど、
一門だけで集まるということはあんまりないですかね。
ファンの方もいて話すということはあるんですけど。
師匠は普通にぴしっと。師匠の前だと弟子はきおつけです。師弟関係です。
冗談は言いますけどね。
鈴木、田村、彼らはね、天才的ですよ。両方小学生名人ですから。
子供の頃からばっと早指しで強かったですよ。
こっちも2枚落ちとか飛車香落ちとかもやりましたけど、強くなるのが早かったです。
鈴木君のほうが年上ですからずっと先行してたんです。
でも田村君も才能があってついていったんですけど。
私の立場からいうと早見えですごいというのはあるんですけど、
性格的には人懐っこいでしょ、誰にでも好かれるところがありますね。

本田先生は棋界では数少ない茨城出身者です。
茨城は魅力度ランキング最下位で歯がゆい思いをしています。
食べ物も観光もよいところがたくさんあると思うのですが、
本田先生の郷土自慢をお聞かせください。
本田女流「そうなんですよ魅力度ランキング最下位なんですよ」
富岡八段「私茨城好きですよ。おいしいものいっぱいあって海も綺麗で。
アンコウが好きでね、北茨城のアンコウ何度も行きましたよ。魚うまいですよね。
山的には高いのはあんまりないけど、海いいところはたくさんあります。
釣り人にはたまらないです」
本田女流「あと牛久の大仏ありますし、B級グルメ何がありますかね、納豆?」
富岡八段「私B級グルメいっぱいお世話になってますよ。干し芋私大好きなんで」
本田女流「茨城は丸干しというのもあって、1本丸ごと干しているのもあるんですよ」
富岡八段「それじゃ本田さん今度対局中に丸干し食べて、
持将棋千日手でもう1局というときに栄養補給で」
本田女流「マラソン大会とか干し芋がたくさん干してあります」
富岡八段「冬でも凍らないでしょなかなか。ポケットの中入れてハイキングとか。
カロリーメイトとかもおいしいんですけど、干し芋相当おいしいんですよ。
対局も地域性出すの面白いかもしれないですよね。
相手は青森だからアップルチップかなんか食べてね、山形はさくらんぼとか」
本田女流「先生は出身はどちらですか」
富岡八段「私は横浜なんで、中華街とか有名ですよね。
でも名物ってあるんですか?シュウマイ?
神奈川県っていうのはいいとこなんですよね。海あり山あり箱根みたいな温泉地もあって。
北海道とかの雄大な自然と比べるとあれですけど、
三浦半島、湘南海岸、小田原湯河原、
そのうえで横浜の大都市があって一通り揃ってるんですよね」
本田女流「茨城といえば最近ねばーるくんっていうのが、
納豆の妖精って言ってました」
富岡八段「将棋にもねばーるくんいっぱいいますよ。粘るの」
本田女流「棋士がみんなゆるきゃらみたいなもんですよね」
その結論でいいのか。

長らくアマ初段レベルなのですが、なかなかレベルアップできません。
中盤の考え方、終盤の考え方が上位の人と劣っているように感じます。
身に着けるべき感覚を教えてください。
富岡八段「今日まさに初段の壁を突破するための解説をね。
朝から考え方を解説してるので、初段の方だとそっかーと思ってるんじゃないですかね。
初段くらいだと見よう見まねで定跡を覚えていますから、
手の意味を解説するとなるほどって。
聞いたり読んだりしても忘れちゃうけど実戦で指してみると覚えるでしょ。
それで自分のものになるんじゃないですかね。
指してみて自分のものになって初段の壁を突破できると。
解説時間が短いと要点だけ言うことになってしまって、
時間が長いといろんな角度から話せるし、
聞いてるほうが疲れないと何箇所もそうだと思うところがあるんですよ。
こういうトッププロの対局は、
我々プロが見てもゆっくり見ればゆっくり見ただけのエキスがあります。
適当に並べて分かった気になっても、いざやってみると抜けがいっぱいあります。
1局プロの将棋をじっくり並べる方が身につくというのもあるんじゃないですかね。
会話をしながら、僕一人だと頭にあんまり入らないけど、
会話をしながらだと頭に入っていきますよ」
本田女流「初段の壁を破れなかったらまた富岡先生にご連絡ください」
※イギリスのハイスクールでは3つのタイプ別学習法というのが導入されています。
視覚タイプ、聴覚タイプ、運動タイプというのがそれです。
なかなか覚えられないという人はタイプの違う学習方法をしているのかも? 
富岡八段は聴覚タイプですかね?らばQのリンクでよければこちらが詳しいです。

角換わりの富岡流を是非解説してください。
何で升田賞をとれないのか不思議です。新手を発見した時のエピソードなども是非。
富岡八段「後で時間があればやりましょうか。
角換わり同型というのはすごく重要な、将棋の分水嶺かもしれない。
この形はこっちがいいので、じゃあこうしようみたいな、
プロ棋士はみんな知ってるんですけど最も重要な定跡なんですね。
ここがこうなってるから後手にバリエーションがでてくると。
私も結構貢献してるんですよ将棋の進歩に。ふふふ。
初めて指したのが5、6年前なんで、
それだけ破られないということはおそらく決定版なんだろうなと。
知りたいじゃないですか将棋って何だろうなと。
そこで答えがひとつ出たら嬉しいじゃないですか」
本田女流「これを語るとなると何時間必要ですか?」
富岡八段「1時間なら1時間、30分なら30分、3日なら3日ですかねえ」
本田女流「3日コースがいいですか?みなさん」

羽生名人はチェスの元世界チャンピオンのカスパロフさんと対戦していました。
森内先生もチェスやバックギャモンが有名で、
渡辺王将も競馬の研究がものすごいと聞きます。
棋士の先生は凝り性なのでしょうか。お二人はのめりこんだことがありますか。
富岡八段「いやあ羽生森内っていうのは頭の出来が違うんですよ。
我々から見ても天才なんです。
規格外なんでやっぱりそういう人もいるんだなくらいでいいんです。
何やっても強いでしょ?そういう資質があるんですよ。
彼らの何かはプロレベルというか、ゲーム的な資質というのはあると思いますよ。
渡辺さんの競馬がどれくらい強いか知らないですけど、
多分強いなとは思うんですけど儲かってるのかな?
私なんかはアウトドア系の趣味にのめりこみましたけど、プロとはかけ離れてますよ。
私は楽しい、初段になるみたいなレベルでね。
山もね何十年もやったんで、沢登りとかもやったんで楽しい世界なんですけど、
山の中のジャンルのひとつなんですけどね。谷筋から頂上を目指すのが沢登りで。
将棋の勝利を頂上に立つと例えると、
将棋にいろんな戦法があるように山にもいろんな登り方があるんですね。
将棋はインドア派が多いですね。羽生さん森内さんはインドア派。
頂点に立つのはインドア派なのかな。あ、でも水泳とかはいるかもしれない。
本田さんなんかやってないの?」
本田女流「私はスポーツは全然。運動音痴なんで散歩とか自転車とかくらいで。
ボール使わせるとつき指しちゃうし、何やってもだめなんですよ。
ゲームも苦手なんですよね」
富岡八段「棋士でも、将棋だけじゃなくて麻雀でも囲碁でも、
何でもすぐ上手くなる人もいますけど、
将棋以外は駄目という人も中にはいますよ。私もそのくちですかね」
本田女流「今日の立会いの先崎先生も麻雀とか囲碁とか得意ですよね」
富岡八段「彼は何でもできるね。物書きもできるし」
本田女流「女流もゲームが得意な人がいますね。綾ちゃんとか桃子ちゃんとか」
富岡八段「それじゃ女流の方と仲良くなるにはゲームを覚えていけばいいんですかね?」

まだまだ考えている郷田九段。
本田女流「昼食休憩入りますかねえ。アンケートしますか?」
このまま昼食休憩82.2%、休憩までに指す17.8%。

富岡八段「一本道になったら雌雄を決する場面になりますから、
勝てば王将がかかってるでしょ?
このレベルに当たり前なんでありえないんだから紙一重なんですよ」

電王戦について
富岡八段「私は希望的観測では稲葉さんに勝ってほしいですね。
今まで1勝ずつしかしてないから。このまま負け越し3連発はきついよねえ」
本田女流「先生はコンピューターとかは使ってるんですか?」
富岡八段「私は音痴なんでしません。研究もしないです。
でも連盟に行った時に一度くらいはありますよ。
対戦してくれみたいな感じで企画があって、
これ昔の奴で非公式なんで内緒なんですけど、
私何も知らなくて3連勝するかと思ったら1勝2敗でしたけど」
本田女流「その時はどうでしたか。人間との違いみたいなのはありましたか」
富岡八段「我々が考えている常識にとらわれない手とか、
こっちが飛車先交換して喜んでると、桂馬がぽんぽん飛んできて、
それで手になるの?みたいな感触がありましたね。
ただ読んでみると手になってるんです。
あと終盤きっちりくるっていうか、将棋の棋士だと息遣いが聞こえてくるから、
コンピュータは違和感がありますよね。
相手との無言のやり取りがなくて、考えてないみたいな感じで。
明日はまあ稲葉勝ちということで。まあプレッシャーかかんないでしょ?
リアルタイムっていうのが大きいんだね。
結果を見るのとリアルタイムで見るのと違うでしょ?
この瞬間にどっちが王将になるかわかんないというか、ドキドキしますよね。
あと、感想戦っていうのは面白いんですよ」
本田女流「先生素直に言われます?」
富岡八段「素直に言ったり言わなかったり、大抵は素直に言いますけど。
いつもこうだっていうのは無いような気がしますね。
そんなもんですよ人間なんで。
この二人?正統派なんで素直だと思いますよ。渡辺さんなんてストレートでしょ。
郷田さんもだって将棋がそうでしょ。おおむねみんな棋士はいい人が多いよ。
あ、今そうでもないって顔したでしょ」
本田女流「いやいやいや」
富岡八段「若手も素直な人が多いし。癖のある人も多い?やっぱ変なのが多いのかな?」

昼食アンケート
パスタ23.5%、定食屋28.8%、おすし23.3%、うなぎ24.3%
本田女流「納豆食べに行くかもしれない(ニヤリ」

ousyou72-4
本田女流「ということで素晴らしいゲストが」

田中Jr.「今日は田中寅彦先生という人が感想戦にゲストで来るんですが、
何か質問とかはありますか?」
富岡八段「居飛車穴熊の先駆者で、将棋界に革命を起こしたわけですから、
その辺を聞きたい」
本田女流「え?私にも来るの?水泳ですかね。どれくらい泳がれるのか、距離とか」

来月は女流棋士の月ということで、
女流棋士親睦会の様子とかも放送するんで銀河将棋チャンネルぜひとのこと。

本田女流「もういいんですか?何かご自身のことも」
田中Jr.「彼女募集中です是非ってこんなこと言わせるんですか?」

本田女流「素晴らしいゲストにお越しいただきましたね(棒」

昼食休憩明けに指し手がばたばた進みました。
お互い激しい順を時間をかけずに進めて、どちらが読み勝っているのか。

あっさり斬り合うと長い手順ながら先手玉が先に詰む模様。
ということで別の手を探しますが、
富岡八段「わーおって感じだね…一目は後手が勝ちなんだけど…ひゃー」
本田女流「先生とりあえず並べてみましょう」
少し進めて、
富岡八段「ちょちょちょちょちょ、ちょっと」
富岡先生は読みを進めてから並べるタイプ。
何か後手にいい手があるのはわかるんだけどなあとのこと。
その後ため息までついて本気モードで読み始めた富岡八段に、
本田女流「先生仕事ですからしゃべるのも(笑」

渡辺王将は角を取って、その角を即座に飛車取りに打ちます。
将棋は飛車を取ったらだいたい勝ちパターンか。
富岡八段「決めに行った手だねこれね」

ousyou72-5
決めに行った手といいつつ決まらなくて困る富岡八段。
富岡八段「いやー麻痺してきました。私が何か間違ってるんだろうか」
その後検討を進めて、
富岡八段「私先ほど△3九角を決めに行った手と言ったんですけど、
決めに行ったのではなくて先手の8七角を働かせないようにしたのかもしれない」
ということでひと段落。

ousyou72-6
昼食アンケートの答えはパスタ。リストランテ マツオ

郷田九段は局面を落ち着かせようという渡辺王将の裏をかこうとしているのか、
馬を取らずに、桂馬も取らずに、▲5四桂と攻め合いに行きました。
富岡八段「頭脳が違うのかなあ。桂馬取る手しか見えないですけど」
ということで馬も桂馬も取れる状況であえて違う手を探す解説に。
富岡八段「わぁお」
いろんな手があるものですね。大盤では郷田王将誕生の流れになりました。

ousyou72-7
渡辺王将の姿勢評価関数もちょっとやばいという感じ。

ここでティロフォン先崎九段から。
先崎九段「こんにちはーどうも先崎です」
富岡八段「急に激しい展開になって、お互いイケイケで、
でも郷田さんの方も指し手が早いですね」
先崎九段「本譜はなんか8七の角の悪い形を残す指し方なのかなと思いました。
形が先手が2一のと金がいい位置で、8七の角が悪いから、
先手がちょっといいような気がしますけどねえ」
富岡八段「こちらも▲6五歩と桂馬を取らないで▲5四桂で先手がよさそうかなと」
先崎九段「こちらもそうなんですけど、でもまだまだなんじゃないですか。
前局でもあんなすごいことがありましたから。
私も中継を見てて、入力ミスだと思ってたら本当だということで驚きました」
本田女流「現地の様子はいかがでしょうか」
先崎九段「快適な控え室でゆったりと検討させていただいています」
本田女流「両対局者はいかがでしたか」
先崎九段「流石に昨日の夜は疲れた感じでいました」
本田女流「先崎先生順位戦昇級おめでとうございます」
先崎九段「あーいえいえたまたま上手くいきました。
お客さん来てるんですけどホールが1000人以上入れるところなんで、不思議な感じです。
凄い立派なホールなんですよ。ちょっと前は井上陽水さんがコンサートやったとかで。
来る途中に市役所に垂れ幕がかかってました。ものすごい目立つんですよ。
行方さんはこちらではすごい有名人みたいですよ」
本田女流「それじゃ悪いことできないですね」
先崎九段「いやいや、でも地元はありがたいものだなと思いました」
ということで現地控え室もニコニコも先手の郷田九段が少しいいのではないか、
との検討でした。

ousyou72-8
そしておやつタイムに。記録係りの熱いまなざしが渡辺王将のおやつを襲う。


ジュース
本田女流「濃厚です」
富岡八段「調和の取れた味だね」

アップルパイ
富岡八段「並みのアップルパイじゃなくて、
パイを食べてるよりはリンゴを食べてるみたいなね」
食レポも完璧。

昼食休憩の詰め将棋の回答に。

ousyou72-10
富岡八段「本田さんだったら何分で何段とかつけますか」
本田女流「5分で初段?二段?」
富岡八段「5分じゃ甘いかなあ。3分で初段でちょっと甘いくらいかな」
私は2分ほど考えて、諦めて昼食を食べに行ってしまいました。
正解は▲4二銀△同玉▲3三飛成り△同桂▲6四角まで。

盤上の解説に戻って
富岡八段「こういう大駒が使えてない将棋は、
いいように見えても違う場合も多いんですよね」
富岡八段は先手が桂馬で金を取ってから銀が成り込む順を解説していましたが、
郷田九段は取らずに銀を成りこみました。
富岡八段「私の終盤と何かが違うね」
先手の方に8七角と3八飛車の遊び駒があるので、
後手の金桂損ながら駒得ほど有利ではないらしい。

アンケートどちらが優勢だと思いますか?
先手・郷田九段52.7%、後手・渡辺王将19.7%、形勢不明・互角27.6%
富岡八段「郷田優勢?おー」

ousyou72-11
本田女流「少し離れて本気モードで先生お願いします。角度が斜めになりましたからね」
富岡八段「将棋って面白いよね。40年間将棋やってわからなくて面白いわけだから」

富岡八段のガチ読みのため解説が一旦休憩に。そして
本田女流「先生どうぞよろしくお願いします」

ousyou72-12
ここで後手番でいい手があるらしい。
△5二金がガチ読み休憩中に見つけた手らしいのですが手を進めると…
富岡八段「あぶねーなこれ。将棋ってすげーなあ」
ニコ生なので時間があるからということで、たっぷり変化を並べるモードになりました。

といったところで郷田九段は▲4七金。
富岡八段「初手から外れましたね。
対局のときも詰みまで読んで勝ったぞというところで外れてね。
それが面白いんだよね。
郷田九段はこの辺の変化を読んで負けたとみたから変えたんだね」
コメントで▲5六金が狙いと流れて、
それは後手から攻めがありそうだけど、
何があるのか見えないなあとなったところで休憩に。

そして休憩明け。
本田女流「富岡先生休憩中に本気モードで考えた手を」
富岡八段「▲5六金言った人強いなと思いました」
そして渡辺王将は△6二歩。
富岡八段「あ、本田さんの△6二歩でしたね。私は当然△5二金だと思ったんですけど」
先手の攻めが細くて後手玉をなかなか寄せきれないという評価。

しかし郷田九段は▲5六金と指さずに斬りこむ手を選択しました。
そして渡辺王将が受けの手を指してから▲5六金。
難解な局面になり、

ousyou72-13
富岡八段「みなさん一緒に頑張りましょう。
先ほど初段の壁なんて言ってましたけどこれはA級の壁ですかね」
△6七馬▲5五桂で魔法の終盤になったらしい。

ousyou72-14
魔法の終盤戦の両対局者。姿勢評価関数は郷田九段の優勢か。

控え室は郷田九段が勝勢で検討が打ち切られたらしいです。
後手の6七にいる馬を取る手が後手玉への詰めろになっているとのこと。
郷田九段は渡辺王将の勝負手を見切ったか。

ousyou72-15
観戦記者の加藤さんが入室して、
室岡八段「この瞬間に対局者が何かを感じちゃうんだろうな」
渡辺王将は△3二玉を指して席を外しました。郷田九段はノータイムで▲4三桂成り。
△2一玉は棋譜が汚れるから取るんじゃないかなという富岡八段の解説をよそに、
渡辺王将は△2一玉から最後の抵抗を試みましたが、
郷田九段が冷静に寄せきってほどなく渡辺王将の投了となりました。

富岡八段
いやこれは面白かったですよ。
渡辺さんが良かった局面もあったと思うんですけど、
郷田さんが攻めを一手ずつ我々が考えているより遅らせるんですよね。
それが全部成功してますよね。
8七の角とか3八の飛車とかお世辞にもいい形とは言えないんですけど、
それでまとめてしまって、今期の王将戦の郷田さんの強さを感じました。

ということでフルセットまでもつれた第64期王将戦は、
挑戦者の郷田九段が王将位を奪取ということで幕を閉じました。
中継ブログを読む限り郷田新王将は感無量といったところですね。
ニコニコ生放送では、富岡八段が手を並べまくったり止まって考え込んだり、
楽しんでいるのがこちらにも伝わってくるいい解説でしたね。
ただ富岡八段はいろいろ手は進めてくれるのですが、
こうなったら渡辺王将が悪いから、何か別の妙手があって渡辺王将がいいんだろう、
みたいな流れに途中からずっとなっていましたね。
過去に渡辺王将相手にひどい負け方でもしたんでしょうか。
それとも渡辺王将の将棋に惚れ込んでいるのでしょうか。 
昔羽生さんが羽生マジックを連発していた頃は、
相手はみんなこんな感じで疑心暗鬼になってたのかなあと思いました。

将棋電王戦FINAL第2局は永瀬六段がSeleneに鬼軍曹っぷりを見せ付ける

人間対コンピュータの団体戦で争われる電王戦FINAL第2局は、
永瀬拓矢六段があえて無慈悲な勝ち方を選び、人間側の2連勝となりました。

終盤に入り、解説の屋敷九段が後手有利と判断するも、
去年のやねうら王が先手有利と判断していて、
何でだろう、何か受けの妙手でもあるのかなといったところで、
永瀬六段が爆弾を投げ込みました。

dennou2-1
△2七角不成り。不成り?

その後Seleneが内部的に投了となり、一体何が起こっているのか、
教授こと勝又六段が永瀬六段とSelene開発者の西海枝さんに確認を取りました。

するとSeleneが飛車、角、歩の不成りに対応していないというまさかの展開に。
この局面で王手がかかっていることを認識できずに△2二銀と指し、
そこで王手がかかっていることを認識して投了してしまっているようです。
どうせなら△2二銀を指してもらって村田顕弘五段のリアクション芸を見たかったかも。

dennou2-4
永瀬六段「ほっとくと投了って出ると思うんですけど」
屋敷九段「これは立会人の腕が試されますよ」
きっと三浦先生は俺が立会人のときに爆弾投下しないでくれと泣いてると思いました。

ちなみに最初の画像だと去年のやねうら王が先手優勢と判断していますが、
時間が進んで読みが深まると

dennou2-2
去年のやねうら王「+512→-1188さっきはごめん後手勝ちっす」
とはいえやねうら王が指摘していた次の手がなんとも怪しいんですよね。

dennou2-5
▲7六歩打(キリッ

なんか2歩打ってるんですがそれは。はっしーがNHK杯でやらかしたのがフラグだったのか。

屋敷九段「やねうら王大丈夫かなちょっと心配になってきましたけど。
去年のだから大丈夫かな」
これ稲葉七段がこの後試してバグってたら悩むだろうなー。

その後大盤解説で、仮に角を成っていた場合はどう進むかを
三浦九段と永瀬六段が解説していましたが、
その際三浦九段はこんなことを言っていました。
「永瀬六段は99%をより100%に近づけるという意思で角不成りを指したらしい」

この大舞台で顔色ひとつ変えずにコンピュータをバグらせるとは軍曹こわい。

対局後の記者会見はどうなるんだろう、
西海枝さんは完全にアウェー状態だしなあと思っていたのですが、
永瀬六段、西海枝さんのキャラクターでなごやかな記者会見になりました。
ほっと一安心。

来場者数:321,860
コメント数:404,045

電王戦FINAL第2局のタイムシフト視聴はこちら

※関連リンク
永瀬拓矢の負けない将棋実演
将棋ウォーズのニコニコ生放送に出演した永瀬六段が、
3分切れ負け将棋で徹底的に負けない将棋を指す動画です。 

王将戦第5局は渡辺王将が制して防衛に王手

辺明王将に郷田真隆九段が挑む第64期王将戦七番勝負第5局は、
先手の渡辺王将が勝利し、3勝2敗と防衛に王手をかけました。

ニコニコ生放送では9時から、解説に藤井猛九段、
聞き手に本田小百合女流三段で大盤解説会が始まりました。

本田女流「封じ手は何でしょうか」
藤井九段「封じ手ですか?角を動かすんじゃないでしょうか」
それは知ってます(笑)。

注目の封じ手は▲4六角でした。
藤井九段「ちょっと候補としては1番人気ではないですね。
まあなるほどという手ですね」
本田女流「次の手はすぐに指す感じなんですか?」
藤井九段「指す場合と指さない場合がありますけど、
一手くらいは指してね、指さないでじっとしてるのは嫌でしょ。
これで動かないと困りますよね解説もね」
本田女流「候補手というのは何になりますか」
藤井九段「まあじっと金を上がっておく…うーんでもここだと金が動かしにくいですし、
ここに引けるなら引きたいなという場所なので、
後手としてもおだやかにはできないなという手なんです。
もしかしてこのまま長考に…、となるとカメラこのままで私たち出られないと。
午前中出られないですね。
最初の5分くらいは関係者が多数いるので、
仮に指したくても指さないということもありますね」

ousyou52-1
藤井九段「朝からこの姿勢は珍しいですね」

ousyou52-2
おはようございます。

藤井九段「こちらも朝です。私は朝眠いんで」
本田女流「もう対局白熱してるじゃないですか」

アンケート佐渡に行ったことは?
あります14.2%、ないです85.8%。
コメントによると砂金採りやたらい船に乗るとかができるらしいです。

封じ手の△6三歩について
藤井九段「これを指したくてこの戦型を進めた、という感じではないですね」
昨日の所司七段同様後手の狙いがわからないとのこと。

リレー質問
所司七段から藤井九段へ
藤井システムはすばらしいです。
今一度どのようにその着想を得たのかを教えてください。
藤井九段「なかなか答えにくい質問ですよね。私も所司先生の本で勉強しました。
四間飛車ってよくわかってなかったんですよ。
奨励会の時はあんまりわからなかったです。
所司先生の本は有難いことに候補手がいっぱい書いてあって、
定跡本で基本を教えてもらいました。
まあ所司さんの影響ですか?
四間飛車は一番本格的だと言われてたので、
長くプロとして使える戦法ということで指そうと思った次第ですね。
勉強しましたよ急戦も、でも本が無いとわからないですよね。本があってよかったです。
穴熊なんてたいしたことないです本当は。本来は。
ただ全体の戦術として優れている。囲いだけだとたいしたことない」
本田女流「先生せっかくなんで1時間くらいやっても大丈夫ですよ」

ousyou52-3
例えばこれで先手の番なんです。
居飛車対振り飛車は角の位置が違うんですね。
振り飛車側は▲2四歩と切らせないようにどうするかということがテーマで、
普通は角で受けます。
本来大駒は攻め駒。本来は不安定なんです。
その変わり他の駒をすべて守りにできる。うまくいけば話が上手い。
ある程度角でカバーできれば大きいです。
角がすべて。角が問題。飛車は大丈夫。角が命。

ousyou52-4
居飛車はまったく逆で、角は玉のそばにいる。
居飛車も角が問題で、正直に言うと邪魔。角がいるせいで玉の動きが邪魔。
同じように角を配置しようとすると、
振り飛車は角を1手で3三に持ってこれるんですけど、
居飛車は何手もかけて3七に持ってこないといけないので、手損になるんです。
振り飛車のほうが先に活用できます。
居飛車は角を動かすと手損だし、動かさないと負担だしということだったんです。
ところが穴熊にすると角の負担が軽くなる。これが全然違う。

ousyou52-5
振り飛車側の角が迫力がなくなってしまうんです。
組ませて勝つのもいいんですが、飽きるんですよ。穴熊指す人ずっとやってるでしょ。
来る日も来る日も穴熊だとあーまたこれかと。
棒銀左美濃穴熊とかローテーションでこられればいいんですけど、
穴熊穴熊穴熊とくるんですよ。指してて楽しくないんです。
居玉で攻めるのはそこまで偉大でもないです。
玉を7一玉に置いたままで攻める、という着想の方が偉大です。
8二に囲わないといけないという先入観がすごくあって、
それを7一にして、矢倉でも囲いに入らない方がいいという場合もあるじゃないですか、
それが振り飛車にも来たというね。
今思えば縛られてたんですね。1個下げたのが歴史的大発見です。
7一玉型で指す人もいたのに、8二で戦う人がほとんどだったんです。
7一の方が8二よりもいいというのがね、この一歩が」
本田女流「先生が指された頃は先手はどう指してきましたか?」
藤井九段「7一にいたら攻めてきましたよ。鼻息荒く。6二は危険です。
私が奨励会員の頃は棋士は8二で戦ってましたよ。
奨励会員はみんな7一で戦ってました。だから私も真似したほうなんです」
本田女流「藤井矢倉は?」
藤井九段「藤井矢倉はもともと本日の立会人の田中先生の得意戦法です。
田中先生が早囲いを中心としたスピーディな矢倉を指していて、
羽生さんやら森内さんやらみんなやってました。
A級の先生は旧式の矢倉をやってました。
見てるとどうもスピーディな方が勝ってて、練習ではよく指してました。
僕が10代の頃は戦法の革命が、あったんですよそういう時代が。
僕も奨励会にいたんで影響を受けたんです。
昔の人は序盤で得して将棋を勝とうなんて、将棋がちっちゃいって言うんです。
こぶしの力比べで勝つのが本物という時代で、
勉強しないで酒飲んでて勝つという時代でした。
ちゃんと研究して序盤からしっかりさすほうがいい、
というちょうど時代の分かれ目だったんです、僕が奨励会の頃は」
本田女流「藤井先生が矢倉を指したのは驚きました」
藤井九段「驚いたでしょ?藤井矢倉。もうなくなっちゃいましたけどね。
でも今は羽生さんが中飛車やったって何も言われないじゃないですか。
振り飛車党が矢倉やっても驚くんじゃないってことですね。
当時は居飛車党転向か、とか書いてあったので、
矢倉もさす振り飛車党ですと答えていました。
でも居飛車党になろうかなというのがきっかけだったんです。
当時は勝率が3割くらいしかなくて、同じ振り飛車党の鈴木さんも不調で、
2人で対談する機会があったときに、
居飛車やっても3割なら勝てるよね?っていう話になったんです。
だからというんで居飛車やっても関係ないじゃん、多分3割勝てるよということで。
1時期は矢倉で7割くらい勝ちました。ビギナーズラックです。
矢倉はさっき言った予備知識があって、修行時代の蓄積があったので。
こないだ鈴木大介君が横歩取りやってましたけど、
まあ今の時代はみんななんでもやる時代です」

安食女流から本田女流へ
最近よく作る得意料理を教えてください。
本田女流「得意戦法ではなく得意料理ですか」
藤井九段「料理はよく作るんですか?」
本田女流「よく作りますね、あまり外食をしないので。
時間はあまりかけないですね。雑に。
結婚して、相手の方が、男性の方はお肉とか好きじゃないですか。
カレー、ハンバーグとか定番のものが好きなので、
あとはちょっと健康のために豆腐ハンバーグとか。
野菜もバランスよくということでサラダとか、
スープはあまり作らないので、だんなさんがあまり野菜好きじゃないみたいなので。
得意料理はあんまりないんですけど」
藤井九段「納豆ってでましたよ」
本田女流「水戸だからですか。もちろん納豆も使いますよ。
厚揚げの中に納豆を入れて焼いたり、納豆のピザみたいな感じにしたり、
我が家は納豆は常時置いてありますよ。
夕飯毎日作るんですけど、何作ればいいか悩むんですよね。みなさん何かありますか」
藤井九段「どの家庭でも今日は何しようとか困ってるんですよね」
本田女流「昨日はカレー作ったんですよねキーマカレー。
仕事が続くのでカレーでこれで食べといてくださいという感じで。
先生は何が一番好きですか。奥様の手料理で」
藤井九段「鳥手羽を生姜で甘く煮立てたやつが好きです。
あとは鳥の手羽先をむしゃむしゃ食べるのが好きですね」
本田女流「先生コーヒー好きなんですよね。じぶんでひいて」
藤井九段「朝は時間かかるので夜ですね。朝はインスタントで。
コーヒーもね、10代とか20代前半の頃はコーヒーなんて興味なかったんですよ。
あ、この豆はなんてこだわりはないです。
飲みなれてくるとコーヒーじゃないと物足りなくなりますね。
食事をしたらコーヒーを1杯欲しいところです」
本田女流「対局中はコーヒーですか?」
藤井九段「対局中はお茶です。連盟の。ほうじ茶かな。
関西は緑茶なんですよね。すごく時間かけて丁寧に作ってくれるんです。
東京は適当にばーばーばーと、超熱いときもあるしぬるいときもあるし」
連盟はそば茶ブームで売り切れてたりするらしい。
多分がんがん飲むとウーロン茶とかは負担がかかるんじゃないですかとのこと。

ここまで1時間8分で郷田九段は一向に指す気配なし。ということで休憩に。
休憩中に郷田九段は△7五歩。▲同歩に△2七角。

藤井九段「休憩中に進んだでしょ?
これでまた次の休憩まで指されないんじゃないですか?」
△2七角が決断の一手らしく、この角を取りに行こうとしたら、
詰み周辺まで考えないといけないとのこと。
藤井九段「相手が1時間考えたから、
自分も1時間考えてもいいかなとなるんじゃないですか」
そして初手から解説に。
藤井九段「今日角換わりじゃ私としてもつらいところでね」
といいつつ昭和の初期からの角換わりの変遷を解説する藤井九段。

質問メール
渡辺王将はゆるキャラが好きなことで有名ですが、
藤井先生とゆるキャラ談義に花を咲かせることはありますか。
また、藤井先生のぐんまちゃんが優勝しましたが、コメントをお願いします。
藤井九段「毎年優勝を有力視されていたんですけれど、
ぐんまちゃんはゆるきゃらブームがくるはるか前から、小学校の頃からあったんですよ
かなり先を行ってたんです群馬は(キリッ」
本田女流「渡辺王将がお好きですよね」
藤井九段「最近タイトル戦で現地いくとゆるきゃらが迎えてくれるのが結構ありますよ。
水戸はどうですか?」
本田女流「みとちゃんというのがいるんですけど、最近はねばーる君がいます。
目とかぱちぱちしたりしゃべったり、是非お会いしたいなと思うんですけれども」
コメントで将棋界にも何かゆるきゃらを…でひきかくくんが流れて、
本田女流「飯島七段が自分で着るとか、あ、着るって言っちゃいけないか」
中の人はいない方向でお願いします。

昨年の夏に水戸市で開催された将棋イベントで、
お二人に写真を撮ってもらったり、サインを頂いたりした者です。
その中で藤井先生は納豆や梅干が苦手と話していましたが、本当ですか。
また、好きなもの、ゲンを担ぐ食べ物などあれば教えてください。
明後日マラソン大会があるので、参考にしたいと思います。
本田女流「毎年夏にあの将棋まつりさせていただいてるんですけれども、
去年は藤井先生にお越しくださいまして、
確か席上対局の解説の時にそんなお話をしたと思います」
藤井九段「何でそんな話したんだろう?
梅はすっぱくて、食わず嫌いですよ。
でもいいんじゃないですか?
ひとつふたつ嫌いなものがあってもいいんじゃないですか?」
本田女流「ゲンを担ぐものはりますか?」
藤井九段「そんなものは別にあれですよ。
ただ対局前とかはお腹が痛くなるかもしれないものは食べないです。
お刺身とかは万が一に備えて。お寿司とかも本当は。
昔1回何が原因か不明なんですけど、
ハンバーグ定食がもしかしたら生っぽかったのかなあ。
でもみんな食べてたんですよ。同じものを食べたんですよ。
僕だけ突然夕方くらいに脂汗でてきて、急に発熱して、でも対局頑張ったんですよ。
だんだんとやっべえとか思いながら、かなりの激痛になって、
将棋がぎりぎり指せるレベルなんで、投了してそのままううーって横になって、
もちろん感想戦はやりませんでした。
相手が中川さんだったので知った仲なので、タクシーに乗って家に帰ったんですよね。
対局前にそういうことになると厳しいですよね。
なるべくそういうものは控えるようにした方がいいです」
本田女流「この方2日後にマラソン大会が控えてると」
藤井九段「くれぐれも胃腸に悪いものは避けた方がいいと思います。
昔学校のマラソン大会で、ゴールのところにりんごがありました。
走り終わった後のりんごはすごくおいしくて、りんごのイメージがあります。
だからりんご食べた方がいいと思います」

渡辺王将は▲8三銀とB面攻撃。

藤井先生に質問があります。
私の女性の友人で、将棋の指し方は知りませんが、
藤井先生の写真は3000枚保存している、という方が2名います。
藤井先生自身、女性ファンが多いことがご存知ですか。
藤井九段「3000枚も写真をとられた記憶はありませんけどね。
写真は僕の場合、写真嫌いなんですよ。
小学生の頃は写真を先生とかがとるじゃないですか。カメラを構えると逃げてたんですよ。
そしたら怒られちゃったことがあって、写真とられるの嫌いなんです。
今でもそんなにがつがつ映らない、いえーいとかやるノリが嫌いなので、苦手なんです。
プロになってからは対局写真はいいんですよ作らなくていいから。
ポーズお願いしますとか言われると困るんですよ。みなさんどういうのがいいのかなあ。
目線が下向いてる状態っていうのはカメラマン撮ってもしょうがないんですよ。
ふっと上に向けるとカメラがぱしゃぱしゃってなるんですけど、
対局前としては不自然な姿勢なんです。
対局中は別にいいんですけど、例えば前夜祭。
ありがたいことですけど表情は難しいですよね。固いって言われます」
本田女流「女性ファンが多いと書いてありますけど、そうなんですか?」
藤井九段「一番多いのは振り飛車ファンだと思うんですけど、ありがたいことですよ。
最近将棋の現場に女性の方が多くてびっくりします。
将棋の集まりとか真っ黒って言われてましたからね。
将棋のパーティは男ばかりで真っ黒だねって。今は全然でよかったです」

NHK杯の決勝の解説が藤井九段で、先日の準決勝は木村八段が解説でした。
藤井木村両先生は解説も名人、横綱級だと思います。
藤井九段は木村八段の解説をどうおもいましか。
東西の両横綱 東の横綱はどちらですか。
藤井九段「解説のライバルなんて考えたこと無いですよ。
木村さんの解説は安定してますから、誰にしましょうかとなったら木村と。
藤井はがらがわるいんでね。木村さんと佐藤康光さんは鉄板ですよ。
私はちょっと軽い。木村さんはどこでも使える。うまいですからね。
僕らの頃は若いときは解説する機会自体が無かったので、
昔はプレッシャーで嫌だったんですけど、30過ぎてから解説の機会が増えたんで。
最近の若い人は全然苦手っていう人いないんじゃないですかね。
堂々としっかりしてるんですよねーどうなってるんですかね。
先日囲碁将棋チャンネルのA級の最終日に、いろんな若手が解説に来てたんですけど、
佐藤天彦君とかは上手いじゃないですか。
横山五段とかあんまりでてこないでしょ解説。
昇級した勢いもあって呼ばれて、でも解説ちゃんとできんのかなと思ってた。
でもあれ?こんなしゃべれるの?と思って。
じゃあもうね、じゃあっていったら変だけど」
本田女流「でも藤井先生は番外編のお話とかもされるので」
藤井九段「意識して無いですよ。昔はできたほうがいいと思ってましたけど。
盤外エピソードも話さなきゃと思ってると話せないんです。
全部適当なんですよ。あんまり計算してるとひとつも話せないですね。
思いつきで話した方がいいです。
横山君は今年度勝率だいたい一位でしょ?喋る人ってイメージはなかったんですよね。
ほー、とびっくりしました。
金井君とか、中村太地君とか、そういうところはしゃべれると思ってました。
長岡君もねえ、おしゃべりが好きな人は大丈夫なんです。
将棋連盟の道場の解説者びっくりしちゃって。今日誰だか知ってます?」
本田女流「丸山先生ですよね」
藤井九段「丸山九段だよ?10年に1回かもしれないな。
非常に珍しいって。今日みなさん是非おこしくださったほうがいいですよ。
NHKではたまに解説することがありますけど、生解説ですよ。
今日来ないと次になるのは10年後とかになっちゃいますよ。対局第一の人ですから。
びっくりしましたよ、え!?丸山?丸山さんが解説するの?って。
後で写真だけでもねえ、どんな顔してやってるのか見てみたいです」

明日はホワイトデーですが、藤井先生は何個くらいお返しをされますか。
本田先生にも何かあげる予定があるでしょうか。
藤井九段「今年は幸いですね、お返しをしなくてもいいんです。
幸いと言っちゃ変ですけどもらってないんで。
2月はひきこもりしてたものですから、今年はゼロですね。
昨年も何も特に動きは無いですね。
山崎さんとか中村太地さんとかとは違いますから。
バレンタインとは無縁の生活してましたから。1年前もこの話したなあ確か。
ジャスト2月14日だったっけ。藤田綾ちゃんとそんな話しましたよ。
家族がくれるっていうか、今女性が自分のために買うというか、
奥さんも自分が食べたいから買ってるというか、一緒に食べようみたいな。
基本的には若い人のイベントですよ。
40過ぎた人にはあんまり、若い人のきっかけというか。
本田さんはバレンタインは何をあげましたか?」
本田女流「私はだんなさんがチョコがあんまり好きじゃないので、ようかんとか」
藤井九段「ようかん!?」
本田女流「昨日は休みでケーキを買ってもらいました」
藤井九段「若手が何個もらったか会報に載せればいいのに。
ファンの皆様ありがとうございますって。
三浦君?三浦君だって独身だから来るでしょ一応は。
やっぱり独身強いですよ。既婚者だとねえ」
本田女流「あ、郷田先生もいるじゃないですか」
藤井九段「来年から発表お願いしますね」

三浦九段との関係は良好でしょうか。
藤井九段「あ、良好ですよ。
関係ねえ、関係っていうか、半年くらい前に電王戦のタッグマッチで解説をしたんですよ。
どうしても2時間しゃべらないといけなくて、三浦君あまり言わないですよ。
タッグマッチは実験的にどんなもんかな、という雰囲気もあったじゃないですか。
果たして盛り上がるのかとか、解説する立場としてもなかなか難しかったんです。
お客さんも見てるし頑張って盛り上げてって思ってるのに、
三浦君が少しも盛り上げる気が無くて、彼は何か疲れてたんですよ。
彼は疲れてるとだめなんです。そうすると負担が来るんですよね。
あ、あの状態かって思って、こりゃいかんと思って、余計三浦君に質問して、
確かにすこし反省しましたよ、いじるというかね、余計黙っちゃいました。
笑ってくれればいいのに黙ってるから場の空気が悪くなってね。
それならそれで、ひどいじゃないですかって言ってくれれば、
悪かったねってなるじゃないですか。
三浦君その日は終わってからも別に何もなしで、あれ怒ってたのかなとか思ってました。
あるパーティで、久しぶりってあの時はって話をしたら、
いえいえ別にということで何もなかったんです。
見てる人は三浦君がかわいそうだったかもしれないですね」
本田女流「メールすればよかったじゃないですか。なんかごめんねーとか」
藤井九段「いやいやいや。
研究会のことでちょっとね。1年に1回毎年喧嘩してるんですよ。恒例ですね。
研究会をやったのが間違いだったね。
彼は研究会が向いてるタイプじゃないんですね。1対1のがいいんです。
日程調整が大変なんですよ。
三浦君いいじゃんと思うんだけど本人にしたら負担なんですよ。群馬から出てくるから。
意見の相違があって脱退というのがあったんですね。
1年ちょっとやったんだけど、無理があったかなあ。
将棋は勉強になりましたよ。私もその間は好調でタイトル戦出ましたから。
研究会は基本世代間の交流だから、三浦君と僕じゃ刺激がないんですよ。
今もやってるとしたら若手と三浦君みたいな。世代間の交流が大切なんです。
三浦君ファンが多いんだよね。
先日の棋王戦の時の現地解説で、新潟の柏崎で三浦君の話しただけで大爆笑でしたよ。
一生懸命でしょ三浦君って。将棋一途っていうのかね。加藤先生もそうですけど。
三浦君が笑顔で笑ってくれればいいんですよ。
私に言わせれば師匠ですよ。三浦師匠。将棋は師匠だけど人間性は変わってる。
将棋は私に持ってないものを持っているというか、
三浦少年の方が将棋の厳しさがよくわかってる。
藤井少年は将棋の楽しさを見てるだけで、
子供の頃から将棋の厳しさを悟ってるんですよ。天才ですね」
本田女流「恋愛相談とかはされるんですか」
藤井九段「するわけないでしょ。
僕なんかにしたらこの場で言っちゃうかもしれないもん」

郷田九段は局面を複雑にする手を選択。

次の一手アンケート
▲9二銀成44.4%、▲4六角18.0%、▲3三角成15.4%、その他22.1%。

昼食アンケート
日高屋34.1%、アンフォラ25.3%、アンフォラじゃない店のパスタ17.8%、お寿司22.8%。
藤井九段「僕は今日用意してるのは、日高屋」
本田女流「日高屋!?(嫌そう)」
藤井九段「日高屋はラーメ、全然乗り気じゃないでしょう」
日高屋が一番人気になり、
本田女流「日高屋…日高屋でも混んでるかもしれないですし」
すごく嫌そう。

昼食休憩明けの渡辺王将の手は△9二銀不成。
お互い大駒を取り合った後に、
解説にあった香車を取る順ではなく桂馬を取る順を渡辺王将は選びました。

そして解説再開。
藤井九段「いやー休憩明けというのは解説も気をつけないといけないですね」
△9二銀不成りについて
藤井九段「なんとなく銀て成ってもいい成らなくてもいいというときは、
成らない方がかっこいいですよね」
桂馬を取ると▲2六桂と設置するのがいい手になるとのこと。
藤井九段「休憩中にここまで手が進みました。
で、恐らく解説が始まると手が止まると」

昼食アンケートの正解はアンフォラ。

ティロフォン佐渡汽船観光ガイドの方から
藤井九段「もしもーし」
本田女流「まだ繋がって無いみたいですね」
本田女流「こんにちはー」
ガイドの隅田さん「こんにちはーよろしくお願いします」
藤井九段「普段は何をされてるんですか?」
隅田さん「普段はバスガイドをしているんです。
バスに乗車して佐渡を案内しています。
今回はまだ寒い時期ということもありまして、
もう少し暖かくなると観光客の方が来られます。
佐渡汽船に入ってこられるお客様の、お出迎えの業務もしております」
藤井九段「今回は観光という時間はなかったですよね」
隅田さん「私自身も郷田九段と渡辺王将の両先生方に花束を渡すという、
凄く光栄に有難い時間をいただけたなと思います」
本田女流「暖かくなるとどんなところに行かれるんですか?」
隅田さん「様々な花も、カンゾウも多くのお客様が訪れます」
本田女流「他に特産品とか何がありますか」
隅田さん「トキとの共存を、小さな生き物達も安全に暮らしていけるようにということで、
おいしいお米、おいしい海草、ながもですね、海の納豆とも言われているものですけど」
藤井九段「いえ納豆には見えないですよすごくおいしそうです」※納豆嫌い
いかながもというのがおいしいらしい。
本田女流「お酒銘柄とかありますか」
隅田さん「北雪とかがあります。おいしいお米とお酒とながもとよりどりみどりです」
他には佐渡の金銀山が世界遺産登録を目指していて、
佐渡ブリカツ丼というのがご当地グルメらしいです。
隅田さん「ご飯どんどん進んじゃいますよ↑」
佐渡に遊びにいらしてくださいとのことでした。

詰め将棋の回答の後に再度ティロフォン
藤井九段「いやーちょっとおなかいっぱいで…」
アンフォラで食べ過ぎたらしい。
田中九段「もしもしー!
お疲れ様です藤井さんと本田さん?雁木ガン見の田中先生でございます。
今こちらではですね、
郷田さんがまた固まってしまってどうなるのかさっぱりわからなくなったところです。
藤井九段「控え室のとりあえずの評判を教えてください」
田中九段「地元のアマ強豪やスタッフの方など、
たくさん来ていただいていますが、評価は揺れ動いています。
封じ手前の△6三歩あれ藤井さん打てないですよね。
それに対して▲4六角の封じ手。
ちょっと危険だと思ってたので、
穏やかに行くのかなと思ったんですけど強情と強情がぶつかっていると思います。
あの△2七の角がどうなるか、相当心配ですね。
先手から角を取りに来る手もありますが、
ほったらかされても後手の立場からは困りますからね。
少し挑戦者困っているのかなーと、△2六桂馬打たれると困るかなーと、
しかし私も予想手がほとんど当たらないですから、
郷田さんがどのような手をひねり出すかと思っています。
その前に立会いの立場として、開催できたことを本当に嬉しく思います。
足止めをくらいまして、フェリーがまったく動かないということになりまして、
新潟までは来れたんですけれども、海が波が風がどうしようもないということで、
風も7メートル以上ということで、外に出るなということになりました。
天気予報では明くる日も7メートルと言っていて、
行けなくなったらどうしようと考えていたんですけれども、
高速フェリーが動きまして、その後は運休になってましたので本当に運が良かったです。
シミュレーションいろいろしてましたが、1時半から対局ということで落ち着きまして、
初めての7時間対局ということで行っております。
今日は6時に30分だけの休憩をとるということにしました」
本田女流「対局者の様子などはいかがでしたか」
田中九段「もう百戦錬磨で全然動じないと言う感じでした。
あ、今郷田さん指しましたね△5九角ですか。
▲2六桂馬のときにどうやるのか注目です。
対局場は港の本当に中で対局しているんですけれども、
たくさんのファンの方が見られています。
佐渡にはアマチュアの大会がありまして、佐渡名人や佐渡王将など、
色々な方に来ていただいてにぎやかに注目しております。
あ、ちょっと実は私事を少しいいですか。
今日は本当は小学校で将棋の先生をやっている日だったんです。
立会いの日程が決まって、今度お休みさせてもらいますと校長先生に言った時に、
そうだニコ生で出るかもしれませんと言ったら、
それじゃ子供たちに見せますと言われまして、
お茶やお華や将棋や囲碁の授業がありまして、
文化を伝えてるという授業なんですが、
そういったなかでニコニコ生放送を見ることになりました。
パソコンに詳しい先生がですね、ご自身のノートパソコンで見せるとなって、
校長先生が自腹を切ってプレミアム会員に入ったということで、
みんなの前にいけませんけど、
王将戦を争うような強さを身に着けていただければと思っています。
先生それなりに偉い人なんでちゃんと覚えておいてください。
今のタイトルホルダー挑戦者は合わせてくれるので本当に助かっています。
飯塚さんがしっかりとファンの方を楽しませてるので、
邪魔しないようにしっかりしたいと思っております。
普段の王将戦より遅くなりますが、
藤井さんも本田さんもよろしくおねがいします。
藤井さんどちらを持ちたいですか参考にしたいので」
藤井九段「いえいえ私もまわりに合わせたいんですけど」
田中九段「いやいやいや」
藤井九段「まあ、ぶれずに先手持ちということで」
元気いっぱいなタナトラ先生でした。
※2015/03/19訂正&追記
ガン見の田中とは、A級順位戦のプレーオフ、渡辺王将対久保九段の対局を、
隣で対局していた田中九段がガン見していたことが由来です。
ganmi
自分の対局そっちのけである。ちなみに田中九段の対局は逆転勝ちでした。

藤井九段「寅フォン?
今回は田中先生で助かったんじゃないですか?
トラブルがあるときはやっぱりベテランの先生の方がね。
小学生も見てるということで分かりやすい解説をしないと」
本田女流「それではここで私たちのお昼の写真を」

ousyou52-6

ousyou52-7
藤井九段「小学生が見てるって言ってるのにこういう写真でいいんですか?」

解説に戻って後手の△2五桂馬も大きい手とのことで、
藤井九段「急に先手自信がなくなってきましたよ?」

どちらを持ちたいかアンケート
先手・渡辺王将27.3%、後手・郷田九段33.7%、何とも(ニャンとも)いえない38.9%。
本田女流「先生が惑わしてるからニャンとも言えなくなってしまいましたよ」

ousyou52-8
藤井九段「おかしいなあ俺がいいはずなのに、元々よくなかったのかなあ」
急にアテレコを始める藤井九段。

そしておやつタイム。

ousyou52-9
藤井九段「記録係りが…まあしょうがないっす」

ニコ生のおやつは準備に時間がかかっているらしい。
藤井九段「期待しちゃっていいんですか?」

藤井九段「私たちが解説のときは手が進まない」
本田女流「それでおやつを食べると進むと」
藤井九段「これ本当に遅くなるね今日は。9時かな」

ニコ生のおやつは
ousyou52-10
なんかいろいろある。今日のこだわりはコーヒー。

藤井九段「午前中にコーヒーの話題になったじゃないですか。
お昼に話してて、連盟の近くにマンデリンっていう豆だけ売ってるお店があって、
ずっと昔からやってて、だけど豆だけ売ってるお店って入りにくくて、
という話をしていたら、今日スタッフが買ってきてくれたそうです。
それで煎れてくれた豆。マスターにひいていただきました?おおおー」
本田女流「藤井先生に言われたらスタッフも買いに行くしかないですよ」

ousyou52-11
藤井九段「まあ、たいして食レポできないですけど」
というところで休憩に。
休憩中に▲2六桂、△4三金直、▲8二飛の3手進みました。

休憩後の解説で
藤井九段「先ほど後手がいいって言ってましたけど、
もう先手がよく見えますよ。どうしましょう」

ousyou52-12
「かーー」CV:藤井猛

ousyou52-13
渡辺王将の姿勢評価関数は優勢といったところ

質問メール
先日藤井先生の勇姿を見に柏崎の大盤解説会にいきました。
次の一手クイズの景品には、藤井先生の色紙、青野九段、豊川七段、
鈴木女流の色紙がありましたが、藤井先生の色紙がまっさきになくなりました。
青野先生の新手、青野出るいちも飛び出して絶好調でした。
今度はぜひ対局者できてください。
藤井九段「立会いで本当は解説じゃなかったんですけど、
日曜日だったんで朝からすごいお客さんがいらしてたんですね。
まあ豊川さんがばんばん飛ばしてたんですけど、
三浦君の話なんかしたらぼーんとうけちゃって。
しゃべった直後に抽選会だったんで色紙が最初になくなったんですよ」
本田女流「新潟いつも多いですよね」
藤井九段「豊川先生の後で、とるいちってあるじゃないですか。
それでその時は金がぐいぐいでてく将棋だったから、
ここは出るでしょということで出るいちって言ったんですけど、
いやいやまあまあそういうこともありましたね」

私は振り飛車党なのですが、最近振り飛車に逆風を感じてます。
コンピュータ同士の将棋では振り飛車が不利と言われ、ネットでは不利飛車党と言われ、
道を歩けば振り飛車党と当たるとばかりに子供たちから石を投げられます
今後の振り飛車はどうなるでしょうか。
まあ重要テーマじゃなくなるということですね
相居飛車の研究テーマが多いので振り飛車は1回休みという感じです。
久保さんがタイトル戦に出るか出ないかで展開が全然変わると思います。
居飛車と振り飛車の数はひどいときで9:1、多くても7:3で、
いくら振り飛車が盛り上がってても少数派なんです。
昔はアマチュアは振り飛車が多かったんですけど、最近は違うのかなあ。

朝から藤井先生がシステムについて解説されていて感動しました。
藤井信者の愚痴を聞いてください。
現在の藤井先生は角交換振り飛車がベースで、藤井矢倉とシステムが2、3番手ですが、
手元の資料によりますとここ数年システムで20勝10敗と高勝率を誇っております。
これはシステムエース復帰でしょうか。
信者としては藤井先生の藤井システムを見たいです。
私も知らなかったです。そんなに勝ってるんですか?
そーですねえ、えー、まあ確かに局数はがくっと減りましたね。
15年間ずっと指してたんですよ。20から35まで。
15年も指すと、ちょっといろいろね、不具合が出てくるわけですよ。
気持ちもありますし思いいれもありますし、今はちょっと箸休めですよねえ。
寝かさないとちょっとこれはということで、
年間のほとんどが四間飛車だとしたら、システムは数局ですね。
角交換振り飛車も、もっと早く始めておけばよかったなと思うんですけど、
今でも馴染むのは角道を止める四間飛車ですね。
ぱぱぱぱーんと指しても大概指せます。
15年間もさしてると汚れがね、染み付いちゃってるんで、一旦綺麗にしてね。
角交換四間飛車は4年かな、4年5年たちますね。
これはね難しいですね、四間飛車を指した頃に比べるとね。
私が若いときの四間飛車は大山先生の棋譜というお手本があるから、
勉強するのにそんなに困らなかったんですね。
角交換四間飛車は残念ながら資料が無い。何だかよくわかってない。
本当はお手本になるものが欲しいんですけど、自分が先頭に立っちゃってるんで、
本当はもうちょっと後ろから順位をあげていきたいんですけど、
何か知らないけどいきなりリーダーになっちゃって、いやいやいやきついなあと。
大分大怪我してるんですよ。
(コメントで門倉と流れて)門倉ももっと前に出ろと言っておきます。
進歩の速度が遅いですね。毎回勉強にはなるんですけど。
参加人数が少ないんで、四間飛車のようにはいかないですよねえ。
20勝10敗と聞くと別に悪くないでしょ?やってもいいんですよね。

アンケートあなたは何党
振り飛車36.3%、党居飛車党43.7%、オールラウンダー20.0%。

ほらほらほら自分の認識とやっぱり違いますね。
そっかーまだまだ振り飛車の方が多いと思ってたんですよ。
私もちょっと居飛車党が多いということを覚えておかないといけないですね。
これほどプロ棋界で居飛車が多いとだんだんそうなってくんですね。
若手からもね、以前は振り飛車党だったんだけど、
プロの将棋でみんな居飛車やってるから、
振り飛車やっても勉強にならない、
吸収できない、吸収したいから居飛車を指してますっていうのを聞きましたね。
上の人から何か吸収したいと思ったら、今は居飛車なんですよね。
振り飛車で上の人は久保さんしかいないから。

藤井先生は藤井システム、藤井矢倉といった、
戦型の冠に自分の名前がつくものがあります。
自分で戦法に名前を付けられるならどんな名前がよかったですか。
藤井九段「藤井矢倉や藤井システムは嬉しいんで、最近は慣れたんでありがたいです。
最初新人王戦で優勝したのと同時に升田幸三賞受賞となって、
そのときに戦法名がないといけないじゃないですか。
藤井システム受賞ということになりました」
本田女流「どなたが名前をつけるんですか?」
藤井九段「まあ自然にね、主に週刊将棋とか見出しで使われれば自然とそうなるんで。
その時にね、藤井システムに違和感ありましたよ。いいのかなーって。
恥ずかしくて、やっちゃっていいのかなとか、
アマチュアに広めていく上でこんなんでいいのかなとか。
でも一時期藤井システムって言われたんでこんなんでいいんだと。
もしかしたら戦法として不成立かもしれないのに、
あんまり検証されてないのにいいんですかと思いました。
今となってはありがたいところです。
かつてか加藤治郎とか、原田先生とか、いい名前つける先生がいたじゃないですか。
最近はそういうのないからね。
今はゴキゲン中飛車とかかな。
矢倉46銀とかも一時期名前をつけようっていうのがあったんですけど、
中座飛車も最近は85飛が84に戻っちゃったので、難しいですよね。
角換わりの中にも富岡流みたいに30個くらいぜーんぶ名前付けて欲しいです。
そしたら調べやすいから。
角換わりの2-3とか8-9とか、横歩取りだったら青野流のなかの123とか」

ここで渡辺王将は▲5二角。
検討をすすめて、
藤井九段「これ後手は勝てる気がしないでしょう?」
4二桂馬が唯一の受けのような気がしてきたが、
角や銀を渡すと後手玉が詰むという制約があるので、先手がいいとのこと。
コメントで流れた4二歩は「ほうほうほう」
検討を進めて△2五馬と後手玉の上部を広げる手もあって先手も難しいとのこと。

藤井九段「実は後手有望というところを悲観しているということもありますからね。
渡辺王将の寄せは信用がありますから。
棋王戦も一瞬羽生さんが逆転したんですけど、
今まで戦ってきた、この相手に不利になったらひっくり返ることはないなとか、
そういうのがあるんで、郷田さんがこの局面をどう見ているか。
後手が有望に見えますけどね。
ただ▲5二角打った瞬間は渡辺さん勝ちだと思いました。
歩で難しいと思ったら指しますから、▲6一角だと思ってたら▲5二角がきて、
迷っているとかかもしれないですし」
と言っていたら郷田九段は△4二歩。
渡辺王将もすぐに▲3四桂馬。
藤井九段「これしかないと思ったらさっと指すのがいいんですよ。
変に考えると悟られちゃうから。
郷田さんもさっと指すでしょ。これ仮に後手が負けでも相当難しいから」
郷田九段は△1三玉ではなく▲同金。
藤井九段「ほらほらほら私たちの研究と対局者の考えは違うんですね。
先手としてもこれなら、『あ、そう』というか、優勢を主張できるんじゃないですか?
△1三玉見たかったですけどね。これは両方悪いと思って指してますね」

渡辺王将は馬を自陣にひきつけて、
後は攻めるだけという体勢にもっていきました。
藤井九段「きわどいながらも先手が勝てそう。
まあ最善はどうするんですかと言われてもわかんないですけど」

といったところで対局者よりも早めに休憩になりました。

藤井九段「夕休終わりまして、いよいよですね…がっつり食べちゃいましたね…」
本田女流「皆さんのご期待通り」

ousyou52-14
藤井九段「おなかいっぱいになっちゃいましたね。
いやー餃子頼まなくてよかったですよ。
栄養補給のつもりがお休みモードに入りましたね。本田さんお願いしまーすみたいなね」

現在の形勢について
藤井九段「形勢は少し先手がいいように思うんですけどね。
とても勝ちを読みきっているような顔には見えないですね」

激辛ラーメンを食べてのどの調子が悪い藤井九段。
藤井九段「辛いのは好きなんですけど、悪手なんですよ。仕事中に食べるのは」
本田女流「でも先生…」
藤井九段「だっておいしそうだったから」

ousyou52-15
休憩明けになっても指さずに考え込む渡辺王将。
そして▲9一成銀と香車を拾いました。
藤井九段「将棋覚えて30年、香車より桂馬の方が高い駒だと思ってたんですよ。
真ん中から金銀桂香って高い順に並べるんだと思ってたから。
でも桂馬は2箇所ですけど香車は8箇所動けるから、
結構大きい駒なんだなって最近思いました」

そして最終盤に入ると藤井九段は「詰まない…ですよね…多分…」と、
自信なさげに解説しますが、解説通りに手が進みます。
そして解説通りに渡辺王将が郷田九段の王様に必死をかけ、
藤井九段「ぴったりの手ですね(キリッ」

ousyou52-16
渡辺王将の姿勢評価関数はもう勝ちですといったところ。
藤井九段「郷田九段が頭を下げたらすぐに頭を下げる体勢ですね」

ところがこのまま、郷田九段が何もしないまま時間が過ぎていきました。
本田女流「逆に緊張しますね」
藤井九段「結構珍しいですよね。
渡辺玉に詰みはないですし、郷田玉は一手一手で状況変わらないですから。
なかなか難しいですよ。負けが決まってるのに投了しないのはね、つらいですから。
何か次に向けて気合を入れなおしてるのかもしれないですね。
相当辛いですけどあえてそうやってるのかもしれないですね」
残り7分ですの声で
藤井九段「残り1分までやりますか?いやーそこまでやるかなー。
ちょっと渡辺王将の方が困ってますね。
いやーこれ勇気がいりますよ。空気も悪くなりますし。
すごいねえこれ結構すごいよ。出来ないですよこれは結構できない。
本人が一番苦しいですから。これ1分までいきますね。
これ出来ないんです。苦しくて」
そして郷田九段は王手。
本田女流「最後の形つくりなんですか?」
藤井九段「形つくり…というか違うんですよ。
辛いですよね詰まないのわかってて指すのは」
残り2分になったところで郷田九段の投了となりました。

最後藤井九段が、駒を取ったほうが安全だと思うけど、と言っていた局面で、
取ると先手の王様が詰むことが判明。
藤井九段「頓死筋ってあるんですね、気をつけないといけないんですね。
油断できないですよ将棋はね」
藤井ファンは対局のたびに頓死するなと祈ってるんです(涙)。

藤井九段「最後の激辛みそはちょっとね、放送に支障がでて、
やっと声が戻ってきましたけどそしたら終わってしまいました。
渡辺王将が対局いっぱいあるでしょ。
順位戦で負けたんですけど、勝ってたら月曜日に挑戦者決定戦だったんですよ。
棋王戦は勝ったんでいよいよラスト。
対局過多で疲れてるのに研究手用意して、忙しいから大変でしょって思うでしょ?
でも多い方がいい場合もあるんですよ。
本田さんも無いと大変でしょ?私も無いと何していいかわかんないんですよ。
疲れてるんじゃないかなんて余計なお世話。全然何もないですから」
本田女流「三浦藤井でVSやるのはどうですかってコメント流れてますけど」
藤井九段「それこそ余計なお世話です」
綺麗に落ちがついたところで放送終了となりました。

いやー今日は藤井先生の話が面白くてメモってたらやたら長くなってしまいました。
でもタイムシフトがないんで書いておいてよかったです。
藤井先生がシステムについて話しているところは、
以前棋士の頭脳にせまる将棋プロジェクトという動画を紹介したときに、
動画の内容で面白かったところとして書いたのですが、
・王と飛車の位置によって戦いの概要が決まる
・角と銀が作戦の具体的なところを決める
・残りの駒は作戦に従って配置される
というところを思い出しながら聞いていたのでより楽しめました。

明日からはいよいよ将棋電王戦が始まります。
斎藤慎太郎五段がAperyにどう挑むのか注目です。 

関連リンク
故米長邦雄会長の企画で、
理研脳科学総合研究センターで2007年から行われてきた、
将棋棋士の"直観"を解明するプロジェクトの成果を発表している動画です。 

第64期王将戦第2局初日が終わる

渡辺明王将に郷田真隆九段が挑む第64期王将戦七番勝負第2局の初日は、
渡辺王将の封じ手で初日が終わりました。

ニコニコ生放送では9時から、解説に飯塚祐紀七段、
聞き手に本田小百合女流三段で大盤解説会が始まりました。

飯塚七段
第1局は角換わりで渡辺さんの斬新な新手があって快勝に終わった。
郷田さんが2時間半考えたが、いい返し技がなかった。
後手がよいとされてる場面で定説を覆した。
僕は今日は相掛かりを予想します。矢倉か相掛かりかなと。
相掛かりは力戦で江戸時代から指されているのに定跡が整備されていない。

リレー質問
木村八段から飯塚七段へ
普段温厚な飯塚さんですが怒らない秘訣を教えて下さい。
この質問って予習がきかなくてどきっとするんですけど。
なんか怒らないといけないようなことってなかなかないですよね。
子供が悪いことしてれば怒りますけど、怒ってる範疇に入らないですよね。
子供教室では聞き手の本田女流と指導していて、飯塚七段がアメで本田女流がムチらしい。
子供に駒投げつけられた時ありますよ。それは怒ったほうがよかったですかね。
なんか鈍いんですよね足踏まれてても気づかないタイプなんで。

安食女流から本田女流へ
指導対局をたくさんこなすこつを教えてください。
先日水戸での子供の大会に行ってきました。
毎年行っている大会なんですけど、安食ちゃんにも行ってもらいました。
子供の指導は私は10面指しとかもできるんですけど、
安食ちゃんはすごく丁寧で評判がよかった。
たくさんこなすこつは反射神経で局面見てさっさと指すこと。
感想戦はなるべく対局に勝ってもらいたいので、
難所はアドバイスして誘導して指させちゃうのがポイントです。

盤上では角換わりに

飯塚七段
先手の▲7六歩に、郷田さんも渡辺さんも△8四歩なんですが、
これは先手に色々な選択肢があり、後手は何できても受けて立ちますよ、
準備万端ですよという手なんです。
▲7六歩に△3四歩は、横歩取りや一手損角換わりなど、
局面をぐちゃぐちゃにする意図があります。
局面を複雑化させる意図があるって糸谷さんの本に書いてありました。
先手が矢倉を目指した場合、五手目を▲6六歩と指すか▲7七銀と指すかというテーマで、
羽生さんの変わり行く現代将棋に、2冊分符号ばっかりずーっと書いてありました。
5手目どっちがいいかで105手目まで並べて書いてあったりするんですよ。
また、先に3四歩をつく横歩取りと、角換わりの途中から迷って合流する横歩取りでは、
迷った方が勝率が悪いらしい。

ここで会場の島根県安来市市長からティロフォン
近藤市長「おはようございます」
本田女流「現地のご様子などはいかがでしょうか。」
近藤市長「みなさん周りは大分興奮していますけど、対局者はいたって静かで、
熱い戦いが始まっています。開始は大変厳かで周りは緊張していました。
安来市はどじょうすくいで有名で本場です。
冬は雪は20cmくらい積もりますが、
今日はちょっと曇っているが、比較的暖かいです。
前夜祭でどじょうを出して召し上がって頂きました。
なかなか滋養強壮にいいと思うので、食べてもらえればと思います。
安来市での初めてのプロの棋戦で、大変喜んでいます。
今日から現地の大盤解説会があります」

飯塚七段「勝者の記念写真は決まりましたね」
去年の箱根対局は中継の記者の方がいろいろ予想していたらしい。
また、飯塚七段もクリスマスイベントでとなかいの衣装を着たことがあるらしい。
前の年に佐藤伸哉六段が着たナースの服があったが勘弁してもらったとのこと。

本田女流は子供の頃水戸の将棋大会で、相撲の雅山に勝ったことがあるらしい。
飯塚七段「将棋の道を諦めさせたわけですね」
相撲観戦している本田女流が映っていたらしく、
本田女流「本田さん映ってたねビールおいしそうに飲んでたねとか言われちゃって」

飯塚七段
郷田さんははっきり癖があります。
時折、ん?という感じで首をひねります。
対局中にされた時は、あ、悪手指しちゃったかなとか思ったんですけれど、
よく考えると当然の一手だったので癖なのかなと思います。
郷田さんも羽生さんも森内さんも少年の時から一緒で、
郷田さんとは奨励会時代から研究会一緒でした。
郷田九段、行方八段、岡崎六段などがメンバーで、
日曜日に道場に集まって研究会をしていました。
郷田さんが途中でプロになって、NHK杯に出ていて、
ところがこっちで研究会やっててテレビにもでてる状態だったので、
道場の子供に聞かれて僕と違う人だからとか答えてました。
その時の対局は負けたんですけれども、
「負けるにしても負け方がある」とか言っていました。
(携帯電話のコメントを拾って)
渡辺二冠は対局の時は、家を出る時に携帯を置いてくるらしいです。

盤上は角換わり同型か△4二金で持久戦かの選択になりました。
同型はたいがいの変化が先手良しで終わっていて、後手番の工夫が必要とのこと。
渡辺二冠曰く、後手番の工夫があるから将棋が進むらしい。
渡辺二冠は△6五歩と位を取って、同型をさけました。
△6四角と打つスペースをあけて、専守防衛の構えとのようです。
今日は比較的おだやかな流れになりそうだと飯塚七段。

質問メール
飯塚先生は竜王の就位式に出席されていましたが、
その時の雰囲気や印象に残ったことを教えてください。
何で出席したのご存知なんですか。多分いらした方なんでしょう。
帝国ホテルが会場で、糸谷さんが関西なので、関西の方も多かったです。
稲葉さんとか師匠の森先生とか、囲碁の井山さんや香川女流も来ました。
スピーチはみんな期待してたんですけど、意外と普通のスピーチでした。
私もハイデガー読んだら強くなるのかなと思ったんですけど、
難しすぎてすぐに投了しました。
就位式で羽生さんが壇上にいないのは初めて見たかもしれないです。
1組から6組の優勝者も壇上にあがるので。
羽生さんはお客さんと談笑してました。

昨年末の竜王戦第4局の封じ手のときに、
立会いの大内九段が周りの人たちに質問していました。
封じ手用紙に書く飯塚先生の下の名前を聞いていた説がありましたが、
本当のところはどうだったのですか。
ニコ生の皆さんよく見てらっしゃいますね。
立会いと副立会いの名前を書く欄がありまして、僕の下の名前を聞いていたそうです。
大内先生が早めに入っていって、
自分は大盤解説などで書くタイミングがありませんでした。
立会いは座ってればいいんですけど、映像があるから緊張します。
入るタイミングは難しいです。
投了をうながしてるみたいにならないようにしないといけないので。
その対局は終盤すごい大逆転だったんですね。
4局目で大逆転で、
もし負けてたら糸谷さんこのシリーズ落とすんじゃないかなと思っていました。
その対局が終わってから、糸谷さんの部屋で3時半くらいまで話してました。
打ち上げから隣の席だったのでその流れで。
何話したんだっけかなあ。山口さんや飯島栄治さんもいました。
大内先生には自宅に呼ばれて行ったことがあるんですけど、
すごい将棋の駒のコレクションなんですね。
対局に使うような駒じゃないよと言われたんですけど、
それくらいすごい駒ということで。

私は手相が好きなのですが、知能線が長い人はじっくり考えられる、
短い人は直ぐ決断できると言われています。
長考派の先生は知能線が長いとかありますか。
また、棋士の先生で占い好きな方や霊感がある人などいらっしゃいますか。
手相はどれが知能線なのかわからないんですけど、霊感は一人思いつきます。
大阪に行ったときに、一人暮らしの畠山鎮七段の部屋におじゃまして、
夜ねるかとなったときに、
ここポルターガイストがでるんですとか言われて寝付けなかったことがあります。
よく金縛りにあうんだとかも言われました。
寝付けないといえば、加藤一二三先生対お医者さんとの好み対局で、
その後に健康談義になったんですね。
それで私が加藤先生に、対局が終わった後に寝付けないことがあるんですけど、
加藤先生はどうされていますかと聞いたことがあります。
そしたら加藤先生に、私はそういうことはありませんと言われました。
ちなみに対局前に眠れなかったことが2度あって、2度とも快勝だったとも言われました。
加藤先生は棒銀で有名ですが、私も加藤先生の棒銀の本に、
無敵棒銀ってサイン書いてもらったことがあります。
僕は棒銀も指すけど穴熊も指すので、まだちょっと修行が足りないです。
加藤先生は1局だけ穴熊を指したことがあって、圧倒的に快勝でした。

先日先生の著書奇襲振り飛車戦法を買いました。
このような本を書くきっかけを教えてください。
先生は将棋界きっての常識家かと思っていたので。
おかげさまで増刷がさっそくかかりまして。
どういう本かというと、ご覧の通り赤い本です。ふふふ。
10個くらい奇襲戦法を紹介して、対策も載せている本です。
最近は携帯とかパソコンとかで指せますので、
軽く指せる戦法があればいいなあと、近所にでかけるならこれでいい的な。
どっかん飛車は団鬼六先生の得意戦法で、
あとは角頭歩とかパックマンとかも載せています。
将棋ウォーズで指すときをイメージしているんですけど、
将棋ウォーズ指しこなす本とかにしたかったんですがあっさり却下されました。
本で書くために角頭歩はたくさん指しました。
将棋ウォーズだと角と豆腐の絵がでてきます。
パックマンは名前を使っていいのか、一応ゲーム会社に許可をもらいました。

今度は居飛車編を書こうかなと思っているんですけどということでアンケート。
載せて欲しい奇襲戦法。
筋違い角13.0%、あひる戦法11.8%、右四間飛車14.9%、袖飛車11.2%、
カニカニ銀14.5%、初手▲3六歩11.1%、一直線棒銀9.6%、
一間飛車7.9%、その他6.1%。
割とばらけました。

飯塚七段
実はすごく時間かかりまして。
調べるのはすぐなんですけど、わかりやすく書くのが難しいです。
手の羅列だけなら早いんですけど。
対象は初段より下の方かなあ。
飯塚先生は棒銀の本で、銀を交換して、
持ち駒に角銀歩と持った後の、第二弾の攻めが大事ど書いたらしい。
角銀歩は材料で、ぐつぐつ煮込む煮込み方がわからないとだめ、という本とのこと。

飯塚七段の角換わり手待ちポイント解説。
後手の金の位置が4三のときに、
後手の手番だと4二金や3一玉などマイナスの手を指さないといけないので、
それを見据えた手待ち合戦になるらしい。

渡辺王将が新手を用意していることについて
飯塚七段「私も新しい悪手ならいっぱい指したことがあると思うんですけどね」

郷田九段が抹茶を飲んだことにふれて、
飯塚七段は島九段がたてた抹茶を飲んだことがあるらしい。
ちゃんと和服でそういうお茶会だったらしい。
島九段はおされっすね。

どちらをもって指したいかアンケート
先手・郷田九段23.9%、後手・渡辺王将23.9%、
どちらとも(ニャンとも)言えない52.2%。
まったくの互角は初めてかもしれない。

ニコニコ生放送で放送された朝日杯のように1日2局指す場合に、
対局の間は何をして過ごすのですか。
2時間以上空くのは悩ましい時間ではないでしょうか。
確かに2局ある場合ってあるんですね。
朝日杯は特別で、14時と19時になります。
普通は10時開始で14時に2局目になるんですけど、
僕は食事して散歩して、
千駄ヶ谷の駅前の体育館で見晴らしのいい広場で散歩してました。
過去形なのは新宿御苑が近いので、デング発祥ってことで今は行っていません。
受けが利かないですよね。
本田女流は控え室とかで他愛の無い話とかをしているらしい。
詰め将棋を一心不乱に説いているひともいるとのこと。
スマホの詰め将棋パラダイスのアプリが5000題くらいあって、
レベルをあげていかないと難しい問題が出ないので、
飯塚七段は一生懸命レベルをあげているらしい。
電車の中でやるのがちょうどよいとのこと。
詰め将棋は中原先生も対局前に9手詰めくらいのを解いていました。
詰め将棋は野球でいうとキャッチボールみたいなものなので、
毎日軽いのをやるのがいいです。
最近は逃れ将棋を森先生が出して、普段は詰ます方だから新鮮です。
昔藤井九段が詰め将棋の本を逆にして、詰まされ将棋みたいな練習をしていました。
将棋指しは財布は忘れても詰め将棋パラダイスは持ち歩け、と奨励会員に言っていたら、
自分が本当に財布を忘れて詰めパラだけ持っている状態になって、
それもどうかと思ったことがあります。

以前学生の頃の森内先生と飯塚先生がスキーに行っている写真を見たことがあります。
スキーは今もされますか。スキー以外にも雪の思い出などがあれば教えてください。
本田女流は水戸なので、よく福島にボードをしにいった。
スキーはやったことないらしい。
この写真は森内さんの覆す力にのってた写真だと思うが、
雪景を背景に撮った写真で、スキーではなく山登りだったらしい。
旅行を10代のころはよく行っていて、
青森に知り合いの将棋ファンや奨励会の先輩がいてよく行ったとのこと。
地元の方と将棋をさして、向こうの方も県代表クラスの方で、
勝つとお小遣いもらえたらしい。
その後北海道に行くので、お小遣いもらえないと行けなくなるから頑張ったらしい。
車窓の綺麗な風景を全然見ないでカードゲームばっかりしてた。
スキーは奨励会のころはわりとみんなで行った。
豊川七段とか高田六段がすごく上手。
春スキーで雪の上で将棋を指したこともある。
高田さんが一番上手だからワインとかチーズとか荷物を持ってくれる。
佐藤康光さんが優勝して、雪上王のタイトルをとった。

お昼アンケート
飯塚七段
どぜうはなかなか近くにない。
僕は考えてきまして、この辺はカレー激戦地で、
研究の結果カレー屋さんを新しく2件みつけました。
席が少なくておしゃれな感じなのがカレーA。
もうひとつはこの辺で一番おいしいカレーB。
味噌汁屋さんに本田さんと行った後に本田さんが挑戦までいったので、
味噌汁屋さんもげんがいいなあ。
うなぎ17.1%、カレー新手A61.1%、パスタ7.1%、味噌汁屋14.6%。

郷田九段は昼休憩まで1時間、休憩の間も入れると2時間ほど考えて▲6九飛。
飯塚七段曰く、仕掛けまでは郷田九段の方が苦労が多く、
駒がぶつかると後手が受ける展開になるので渡辺王将が苦労が多い展開になる。

昼食アンケートの答えはうなぎ。
飯塚七段「あんなにカレーカレーと言ったのに」
本田女流「新手を放つと言いつつ」

詰め将棋の解答の後に初手から解説。
飯塚七段は郷田九段との対局で、
郷田九段が10手目くらいの6二銀に1時間くらい考えたので、
対局後に何考えていたのか聞いたら、いろいろと言われたらしい。

解説中に丸山九段が渡辺竜王との竜王戦で見せた新手を郷田九段が指す。
手渡し合戦である。
先手としては後手に△7四歩を突かせたいという駆け引きとのこと。
今の局面は後手の歩が8五と6五にいるので、
後手が△7四歩から△7三桂としても、桂馬が飛ぶ先がないので、
桂馬が攻撃に使えるというリターンがない。
それなのに飛車のこびんをあけるというリスクは背負うので、
後手にとって△7四歩とつくのはマイナスの手になっているとのこと。

ということで奇襲戦法の講座に。
角頭歩講座。お互い角道を開けて、先手の3手目▲2六歩に△2四歩。
飯塚七段「わかりやすい戦法がいいですよね。手待ちとかないですから」
ちょっとの間角頭歩流行るんじゃなかろうか。

解説の間に郷田九段が手番をうまく渡すことに成功。
渡辺王将も自分の手番でおやつにすることに成功。

ニコニコ生放送のおやつは島根銘菓來間屋生姜糖本舗「生姜糖」と桂月堂「薄小倉」

先日本田女流は渡辺王将と話しをしていて、
料理教室に通ってる、もう2年ぐらいたつよと言われたらしい。
ハンバーグとか作るらしい。
女性だと調理が早いからついていけないとも言われたとのこと。
また、サッカーの審判をしていて間違って怒られることが新鮮らしい。
小さい頃から怒られたことあまりないから、という話をしていたら

ousyou1
渡辺王将が何かを発見。虫だったらこんなに凝視しないだろうし何だろう。

この局面は先手飯塚七段対後手森下九段のB1順位戦でも指されているらしい。
その将棋は手待ち合戦から相穴熊になったらしい。
飯塚七段「何か終盤大熱戦でした」
スーパーうろ覚えだったもよう。

おやつ休憩明け。どうも手待ち合戦ラウンド2の模様。
手番がどっちなのか混乱する解説陣。ということで宣伝タイム。

3月29日の女流棋士との親睦将棋会2015よろしくお願いします。
ほぼ全員の女流棋士が参加し、奨励会員の加藤桃子女王・女流王座や、
西山朋佳奨励会二段もゲストで出演します。
去年は40周年パーティで1000人近くきたらしいです。

飯塚七段が先日出された書籍について、
棒銀系の本かと思ったのですが、奇襲振り飛車戦法の本だったのは何でですか。
裏話なども教えてください。
本は7月くらいの出版だったんですけど、のろのろしてたら12月になっちゃった。
執筆理由は振り飛車系の本にしたいなあと。
初段くらいの方にわかりやすい奇襲戦法の本が最近なかったので。
赤い色は自分で決めたのではなくマイナビさんがが決めた。
最近赤い本があまりなかったのでとのことらしい。
赤いと本屋さんで目立つ。
僕は池上あきらさん路線を狙っているんですけど、
そうだったのか○○というタイトルは却下されました。
これからの○○というシリーズもあるので、
それに入るようにこれからの奇襲戦法との案もだしたんですけど、
これも却下されました。
そのうち角道を止める普通の四間飛車が、奇襲戦法になるのかもしれない。
久保さんと菅井さんの対談本が出るらしいのでそれが注目です。
本田女流は子供の頃に将棋年鑑を読んで棋譜並べしてたらしい。子供の頃!?

寒い時期においしくなる食べ物やお酒、新発見など教えてください。
私はラム酒のホワイトをストレートで少し暖めて飲むのにはまっています。
日本酒はわりと好きな方でした。
三段リーグの前の日とか眠れなくて日本酒を飲んでいたことがあります。
奨励会の小遣いではワインは手が出なくて、名前も覚えにくいんです。
東北に行く機会が多いので、その土地土地のお酒を飲むのも好きです。
日本酒利き酒の会のイベントにいっていたこともあります。
業者の人は口に含んでぱっと出すんですけど、僕は飲んじゃいました。
最近はウイスキーをよく飲みます。

対局者の3時のおやつはホットコーヒーのみ。
対局中にブドウ糖をかじっている人もいるらしい。
直接脳に利くんですよとか言ってたと飯塚七段。
渡辺王将が対局するときは、
対局前のセッティングでは窓から虫が入ってこないようにテーピングなどもするらしい。

最近角換わりの将棋を見るのが増えましたが、流行などあるのでしょうか。
糸谷竜王が角換わりで竜王をとったのも大きいのでしょうか。
やっぱり角換わり流行ってますよね。
居飛車は3つしかなくて、矢倉と角換わりと相掛かりで、相掛かりは常に3番目なんです。
みなさん基本的に先手持ちたいんですよね。
でも振り駒なので自由に先手持てない。
矢倉は先手後手で全然違います。
昔森下さんに、矢倉は後手で指せて一人前と言われました。
角換わりの方が先手番の得を出しやすいというのがあります。
飯塚七段「本田さんも居飛車党じゃないですか」
本田女流「いやいやいんちき飛車です」

アンケート得意戦法
居飛車52.0%、振り飛車27.9%、奇襲10.6%、その他9.5%。
飯塚七段「僕は棒銀ばっかりやってました」
本田女流「棒銀とか右四間とか」
飯塚七段は子供の頃は無敵囲いもやってたとのこと。

最近はまっているものや趣味などありますか。
子供がまだ小さくて下の子が小学生なので、スーパー銭湯にいったりしてます。
車で20分くらいのところで。
本田女流はよく地方に行ったときとかはよく温泉に行ったりするらしい。
また、羽生先生が指しているのを見て面白そうだからチェスを買ったとも言ってました。
昔将棋連盟に国際将棋部というのがあって、
チェス、中国将棋などいろんな将棋を指していたらしい。
あるとき中国将棋の羽生さんみたいな人に、
この玉もう詰んでるよと言われたりもしました。
気がつかないでずっと指していたんですね。
飯塚七段曰く、
家でお酒を飲むのは財布を無くす等のトラブルに巻き込まれないからいいとのこと。
普通財布は無くさないと思うのですが…。
新四段のころは江戸時代の将棋を良く並べていて、
大橋柳雪という天野宗歩の師匠筋の人の将棋が好きだそうです。
昔内藤九段が三段くらいのときに天野宗歩の棋譜を並べて、三段くらいだなと思い、
八段になってから並べたら八段くらいだなと思ったと言っていて、
それを聞いた升田先生は天野君は十三段あるなと言ったらしい。

2月6日に女流棋士によるどうぶつ将棋の放送があるので、優勝予想
本田女流31.3%、中村女流5.4%、藤田女流14.4%、安食女流8.0%、室谷女流16.3%
山口女流8.7%、貞升女流12.1%、飯野女流3.6%。

佐藤康光九段はモノポリーで交渉した後に、
これはもらいすぎたと後から返してくるのでなかなか勝てないらしい。

どうぶつ将棋優勝者にはおやつと聞いて
本田女流「誰か優勝したらちょうだいよと裏路線で」

千日手合戦で暇なので何の講座をするかアンケート
駒落ち18.6%、奇襲37.1%、棒銀25.8%、中飛車18.5%。

端角中飛車の講座に。
深浦九段の初タイトル戦の第1局らしい。当時深浦五段。
飯塚七段「あれどうするんだっけかな」
本田女流「先生本ありますよ」
端角中飛車を相手にする場合は中央を金銀で厚く受けるのがポイント。

休憩明けに手待ち合戦の手順を並べる飯塚七段と本田女流。
後手は完全な手待ちで先手は仕掛け所を探る展開というところから、
郷田九段がとうとう歩をぶつけて開戦。

どちらを持ちたいかアンケート
先手・郷田九段23.4%、後手・渡辺王将31.2%、
どちらとも(ニャンとも)言えない45.4%。
飯塚七段「本田さんはどっちですか」
本田女流「先手と言いたいところですが4七金型をまとめるのも難しいので後手で」

18時ちょうどに渡辺王将が封じ手をして初日が終わりました。

73_2
封じ手アンケート
△4五同歩23.8%、△8二飛40.7%、△4二飛8.3%、その他22.6%。

飯塚七段
長い序盤で、複雑な手順で並べるときに飛車と金の位置とかを忘れるような展開でした。
見てる方とすると楽なんですけど、
指す方は一手一手仕掛けがあるか考えないといけなくて、
神経を使う戦いになっている、息詰まる序盤だったと思います。

今日は角換わりの中でも手待ち合戦という、
何の意味があるのかアマチュアの私にはさっぱりわけがわからない展開でしたが、
そこは流石の飯塚先生ということで、
ポイントを抑えた分かりやすい解説でとても勉強になりました。
渡辺二冠と郷田九段は王将戦第1局、朝日杯と角換わりの将棋で激突していますが、
王将戦第2局でも角換わりということで、両者意地っ張りです。
2011年、2012年と2年連続で、
丸山九段との竜王戦角換わりシリーズを制した渡辺王将を相手に、
郷田九段は今月2回の敗戦を糧にどんな将棋を見せるのか見ものです。

記事検索
ブログランキング
棋士はカワイイ!
将棋の動画を紹介したり、
コラムを書いたりしています。
by teneropi

ブログランキング参加中です。
動画や記事が面白かったときに
ポチッと押してくれると励みになります。

ブログランキング・にほんブログ村へ

将棋アンテナサイトといったらここ
将棋アンテナ棒銀くん
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

将棋観戦のお供に
将棋アイテム

チェコ製将棋セット

価格:6,264円
(2015/1/7 13:56時点)
感想(0件)

どうぶつしょうぎ

価格:1,543円
(2015/1/7 13:44時点)
感想(11件)

クリアファイル (羽生/森内) 2枚組

価格:540円
(2015/1/7 13:46時点)
感想(0件)

クリアファイル (加藤一二三)

価格:216円
(2015/1/7 13:47時点)
感想(0件)


羽生善治のこども将棋 序盤の指し方 入門-1手目からの指し方と戦法を覚えよう!
¥1,026


永瀬流 負けない将棋
¥1,620


人間における勝負の研究―さわやかに勝ちたい人へ
¥576


羽生と渡辺 -新・対局日誌傑作選-
¥1,663
  • ライブドアブログ