羽生善治棋聖に豊島将之七段が挑戦する第86期棋聖戦五番勝負第1局は、
後手番の羽生棋聖が勝利して1勝としました。

振り駒の結果豊島七段の先手で対局が開始されました。

注目の初手は▲7六歩。
羽生名人は何でもやってこいの△8四歩。

kisei1-1
関係者が退室する様子。足がしびれて立てない人も。

豊島七段は▲6八銀と矢倉を選択しました。

山口女流「あ、矢倉ですか」
田村七段「矢倉ですね。意表の、全然イメージにないんですけどね。
豊島さん先手だと角換わり、後手だと横歩取りのイメージなんですけど、
何か用意の作戦があるのでしょうね」

kisei1-2
山口女流「どうじょ、どうぞよろしくおねがいします」
田村七段「フフフ」

山口女流「角換わりではないかという予想でしたが」
田村七段「豊島さん角換わり勝率は高いはずなので、
タイトル戦の第1局は得意戦法を持ってくると思っていたのですけど」
山口女流「先生は力戦のイメージですが、矢倉はどのような戦型が得意ですか」
田村七段「私矢倉ねーほんと嫌いなんですよ」

朝の雑談タイム
山口女流「先生は朝早いんですか」
田村七段「こう見えて朝強いんですよ」
山口女流「朝ぱっと目が覚めるんですか?」
田村七段「ぱっと覚めるんですけど、最近犬飼ったんですよ。
顔なめにきて起こされます」
山口女流「何を飼っていらっしゃるんですか」
田村七段「ラブラドールですね」
山口女流「名前は何ていうんですか?」
田村七段「メイですね」
山口女流「トトロから?」
田村七段「5月から飼い始めたんでそれで」
50キロもあるらしい。犬は生まれた時からずっと飼っているらしい。
山口女流「羽生さんも犬飼ってたような」
田村七段「羽生さん散歩できないんじゃないですか。有名人すぎて」
山口女流「先日お仕事でご一緒させていただいた時に、
道端で話していたら外国人の方が羽生さんに話しかけてきて、
英語で話されててさすが羽生さんだなーと思ってたんですけど、
よく聞いたら道案内を頼まれてました」
田村七段「後から知ったら驚くんじゃないですか?」
山口女流「普通に走って案内されてました」

山口女流「藤森先生のTwitter見てたら二人でマカオに行かれたそうですね」
田村七段「二人とも日本語しか出来ないので、話が大変でした。
私はジェスチャーですね、哲は何も出来ません」
山口女流「前小笠原諸島に瀬川先生と行かれたり」
田村七段「旅行基本的に好きなんでね」
※藤森哲也四段は師匠が塚田泰明九段で、
田村七段と塚田九段が兄弟弟子の関係になります。
瀬川五段とは奨励会時代からの友人です。

今回の棋聖戦は去年に続きブールミッシュがおやつスポンサーとのこと。

先手が▲2六歩だと力将棋になると話していたら、豊島七段は勢いよく▲2六歩。
定跡型を避けて力比べを豊島七段が選びました。
早めに▲2五歩とすると後手からの急戦を封じる意味合いがあるが、
作戦を早く決めすぎる嫌いもあるとのこと。

名人戦の話題になり、
山口女流「先生入玉の将棋はどうですか」
田村七段「一手も読めなくなります。
普段の将棋も追いかけてだめだったら負けましたって」

▲6七金右は後手からの急戦対策だが、
後手の角道が△3三銀で止まったので急いで指す必要は無いとのこと。
矢倉は分からないので手の意味を解説してくれると勉強になります。

kisei1-3
田村七段「また変わった手が(▲1六歩)」
山口女流「これは何でしょう。加藤流?」
田村七段「もう前例無いんじゃないですか?」

kisei1-4
そして退室する豊島七段と前傾姿勢で考える羽生棋聖。
田村七段「何が正しいのか分かんないです、意味が分かんないですからね。
端を受けると棒銀でだいたいやばいというのは私も分かるんですけど。
30年くらい前なら▲1六歩もあったかもしれませんけど、最近じゃ無いですね」

kisei1-5
さっそく殴りあいの変化。
午前中からこんな変化を解説することになるということは、
豊島七段が積極的に指しているということか。
30手目、羽生棋聖の△4二角で前例が無くなったらしい。
山口女流「先生はどちらを持ってみたいですか?」
田村七段「後手の方ですね。後手の方が指す手が簡単なので」
豊島七段がどんな構想を見せるのか。

kisei1-6
田村七段「噂のおやつですか。豊島さんはないのかな?」
焼きシブーストとのこと。

質問メール
私は28歳の女性です。
将棋を見る事が好きなのですが、
実際に将棋を始めるには何から始めればいいでしょうか。
田村七段「周りに指せる人がいれば教わるのが一番ですね。
定跡の本とか読んでも最初はまったく分からないでしょうから、
1手3手詰めくらいの詰め将棋がいいと思うんですけど、
最初のルールは周りの人がいればいいんですけどね。
ちょっとやれば6級くらいはすぐだと思うんですけど」
山口女流「ちょっとで6級は結構早いですよ。田村先生は何歳から将棋を」
田村七段「私は9歳からですね」
山口女流「親から教わったんですか?」
田村七段「親父と兄貴が指しているのを見て、何やってるのと聞いてからです」
山口女流「プロを目指すきっかけは」
田村七段「なんとなくですね。4年生くらいでそう思いました」
山口女流「師匠の大内先生とは?」
田村七段「基本振り飛車党だったんで、
大内先生か森安先生か大山先生がいいということで、
うちの親父の大学の同級生の奥さんと師匠の奥さんが親戚関係ということで」

田村七段の兄弟子の鈴木八段は、少年時代かなりワイルドだったという噂ですが、
今だから話せる兄弟子の逸話を教えてください。
田村七段「兄弟子ですか、えー、ワイルドだったのかなあ。
昔から遊んでてトランプとか、超小柄だったんですよあれ。ああ見えて。
本当に華奢で。今でかいですよね。
棋士になって3年くらいしてでっかくなりました」
山口女流「田村先生は昔から?」
田村七段「私も細かったんですよこう見えて。
16くらいまでは今の身長で30キロくらい痩せてました。」
山口女流「奨励会時代ですか。何かきっかけがあったんですかね」
田村七段「やっぱ先輩と付き合ってると太りますね」
山口女流「梶浦新四段が鈴木先生の弟子で」
田村七段「あれも今細いですけど分かんないですよ。梶浦飲まないんですよねぇお酒」
山口女流「もう20歳でしたっけ」
田村七段「ぎりぎりだっけ?まあいいんじゃないですか?」
山口女流「大内先生の話もうかがっていいですか
田村七段「師匠はすごい厳しいんですけどやさしいですね。
食事は今は一門会が第3土曜日がありましてその後で大勢で食べる事はあります。
二人で食事は2、3回ですね」
山口女流「弟子になってからは何年くらい」
田村七段「小学校6年生からなので26、7年ですね。
1回研修会行ったんですけど、連盟に泊まることになっちゃったんですね。
遊んでて私の10円玉1個なくなっちゃったんですよ。
取りそうな奴が鈴木大介しかいないと思って、
まだ私も悪かったんでいきなりなぐりかかって。そしたら犯人が違って」
山口女流「鈴木先生泣いてました?」
田村七段「鼻血出して。でも4年生のパンチなんであんまり痛くなかったはず。
でもその人が大内門下だと聞いて驚きました」
山口女流「その話は大内先生とかと」
田村七段「それはしたことない。
その時は本当にただいるうるさそうな少年だったんで」
山口女流「いつくらいから弟子になられたんですか」
田村七段「5年生の終わりくらいに弟弟子になりました田村ですって挨拶したら、
びびってました。
大内先生はもう時効ですけど嘘ついてまして、連盟行ってたんですよ学校嫌いで。
お前平日のこの時間に何でいるんだって言われて開校記念日ですって。
1週間後くらいにまた言われて、突然言われてもいいわけが思いつかなくて、
しょうがないから開校記念日ですって。
そしたら胸元掴まれてお前本当だろうなとか言われて、
しょうがないから間違いありません本当ですって。
嘘ですと言えるような雰囲気ではなかったんです」
山口女流「先生弟子取ったりは」
田村七段「弟子いますよ。
一人採って1年ちょっとで退会しちゃって、今は5級に一人います。藤原です。
富山の子で富山のお世話になってる方の紹介です」
山口女流「将棋指したりはしますか」
田村七段「弟子にとってからはします」
山口女流「大内一門はファミリーとして熱い感じがするんですけど、
実際に公式戦で当たるのが楽しみですね」
田村七段「今はやりたくないですけど、あと10年したときは思うんですかね?」
山口女流「師匠とは?」
田村七段「2、3局あたりました。
全部負かしちゃったんで、勝ってたら喜んでたと思うんですけど」

kisei1-7
10時のおやつの焼きシブースト。
おやつの画像を映していたら豊島七段がさっと▲1三桂成。
午前中から早くも戦いになりました。
山口女流「どちら持ちでしょうか」
田村七段「攻めれるので、一応先手持った方が今は楽そうですね。
自分が指すなら△7三桂くらいで、攻め潰されたらごめんなさいみたいな。
でもタイトル戦だと流石に受ける手を考えないといけないので、
後手だとめんどくさいです。
これが優秀な作戦だと真似しやすいですね。
あんまり後手が変化するところが少なかったと思います。
豊島さんがこの将棋を勝ちきるようだと流行るかもしれませんね」
山口女流「これが流行ったら田村先生は指されますか」
田村七段「年一くらい?」
これが力戦派精神。

山口女流「アンケートいきましょうか。どちらを持ちたいか。豊島先生、羽生先生」
田村七段「いい勝負ってのは無いんですね?」
選択肢が出て
田村七段「これ羽生さんが強いんですよね。
予想だと豊島さん30%羽生さん40%いい勝負30%くらいですけど」

アンケートどちらを持ちたいか。
先手:豊島七段31.9%、後手:羽生棋聖28.1%、いい勝負だ40.1%。
山口女流「あ、意外と」
田村七段「羽生さんが人気ない」

質問メール
先日高尾山に行った時に、お寺の手前に奉納者の木札があるのですが、
八王子観光大使羽生善治の名前がありました。
田村七段「知らなかったです」
山口女流「室田さんとか春日井市の大使で、
加藤桃子さんが静岡の大使で、
上田初美小平市の観光大使で、
矢内さんが地元の埼玉の行田市の観光大使です」
田村七段「中座さんが稚内なんですよねきっとね」
山口女流「石田先生が北海道の名寄市の大使で、
井上先生と稲葉先生が加古川の親善大使でしたかね」
田村七段「結構いっぱいいるんですね。
(コメントを見て)屋敷先生平和島大使(笑」
山口女流「鈴木環那さんは東北のあったか親善大使みたいなのでしたっけ。
先生も何か大使をされればいいんじゃないですか」
田村七段「そんなものもらっちゃうと悪い事できないじゃないですか」
山口女流「新宿の人どうか田村先生に」

名人戦第5局で本田女流が、山口恵梨子女流と山口絵美菜女流は、
山口「え」まで名前が似ているから間違えられるのではと言ってました。
お二人も名前や顔とかが似てるって言われたことはありますか。
田村七段「いやーあんま、えー名前忘れちゃったなあ。
相撲取りで何かに似てるって」
山口女流「スポーツ選手じゃないですか?井上康生選手とか?」
田村七段「言われた事ないですけど」
山口女流「私は西山朋佳さんに似てるって言われたことがあります」

羽生棋聖が戻ってきてすぐに△4五歩。
田村七段「これは休憩まであと17分なので指すでしょうね」
即座に▲6八角。

お二人がテンションの上がる将棋用語は何ですか。
私は「羽生さん残り1分です」です。
田村七段「将棋用語でテンション上げるんですか。
僕は全然テンション上がんないです。何かあります?
将棋用語じゃなくてもあります?」
山口女流「北京ダックでテンションがあがります」
田村七段「食事系ですか」
山口女流「先崎先生の本に、
田村先生が1キロのステーキを食べられたと書いてあるのを読んだことがあります」
田村七段「最近はハンバーグの方がいいですね。
柔らかい肉より固い肉の方が好きになってきたかなあ。
いい肉って脂が多いじゃないですか」
山口女流「他はなんだろうなあ、3連単的中とか?」
田村七段「麻雀も最近やってないしテンション上がらないですねえ」
山口女流「旅行行こうよとか?」
田村七段「それはテンション上がるかもしれないですね」
山口女流「(コメントでブールミッシュ行こうよと流れて)
そうか北京ダックじゃなくてそう言わないといけなかったんですね。
何か言われて嬉しい言葉とかありますか?今日も素敵ですねとか」
田村七段「全然むかつきますね。
同じ言葉でも言われて嬉しい人とそうでもない人といますよね」
山口女流「じゃあ鈴木先生に言われて嬉しい言葉とか」
田村七段「無いですね。あいつ本心で褒めてくれるわけ無いから」
山口女流「大内先生とか」
田村七段「師匠は私には褒めなかったかもしれないですね。
どちらかというと厳しい派だったような」

田村七段の解説では桂馬を7三か9三に跳ねるのではないか、
というところでしたが、羽生棋聖は△8五歩。
一通り解説の後
田村七段「指されてみればなるほどの手ですね」
先日の名人戦第5局初日の解説だった飯塚七段が、
羽生名人は指されてみればなるほどという手が多いと言ってましたね。

田村七段「昼食アンケートって無くなっちゃったんですか?」
山口女流「ありますあります」

先ほどの会話で出た北京ダックやハンバーグが流れて
田村七段「ハンバーグ1キロたいした事無いですよ。ちょろいもんです」
山口女流「それじゃ1番チャコ2番ハンバーグ」
田村七段「それだとかぶってないですか?
私チャコでハンバーグにしようと思ってたんですけど」

チャコで食べるとばれてしまったので
山口女流「それじゃあ今日は趣向を変えて、
羽生先生か豊島先生の昼食を当てましょうか」
羽生棋聖は淡路だとうどんを食べるというコメントが流れて
田村七段「それじゃ豊島さんのにしましょう」

アンケート解説は置いておいて豊島七段の昼食を予想してください
うなぎ16.1%、寿司17.5%、麺類42.4%、カレー8.3%、その他15.6%。
田村七段「私だと3と4両方とかもあるかな。
これ夕食休憩無いんですよね。しっかり食べたいところだなあ」
といったところで昼食休憩に。

kisei1-8
昼食休憩あけて解説が始まってもまだ考える豊島七段。

kisei1-9
昼食はチャコ

kisei1-10
山口女流「私が頼んだハンバーグです。多かったので先生に食べてもらいました」

kisei1-11
山口女流「リブステーキとハンバーグですね」
田村七段「ご飯が山盛りで2.5杯ですね」

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山口女流「その場で焼いてくださるんですよね。
皆さんも是非千駄ヶ谷にいらした際は是非」
田村七段「月曜日定休日ですからね」

kisei1-13
羽生棋聖のうどん
田村七段「予想通りでしたね」

kisei1-14
豊島七段はそば
田村七段「あったかいんですかねスープ。冷たそうにも見えますけど」

kisei1-15
記録はタブレット

ヒフミンアイで後手から見た後、
田村七段「優勢なときの長考は決め手を考える楽しい長考ですけど、
これは豊島さん苦しい長考かもしれませんね」
山口女流「先生は長考されるときはどちらが多いんですか」
田村七段「優勢なときに20分くらい考えて、詰みまで考えるのが楽しいですね。
でも何でもいいやって指しちゃうんですよね」
山口女流「豊島先生は昼食休憩も入れると2時間くらい考えてますけど、
終盤ってどれくらい残してるといいんですかね」
田村七段「1時間くらい残っていれば全然、このレベルならね。
でもギリギリの詰む詰まないの難しい局面になっちゃったら、
2時間でも全然読めないです」

アンケートどちらを持って指してみたいか
田村七段「40対40で引き分けが少なくなってるんじゃないかなあ」
先手:豊島七段19.4%、後手:羽生棋聖44.5%、むむむ36.0%。
山口女流「後手の評判上がってますね。むむむより上です」
田村七段「ずいぶん豊島さん考えられてるからそれでまずいと思った人が多いんですね」
山口女流「△8五歩で後手からの攻め筋がずいぶん増えるんですね」
田村七段「△8五歩は難しい手じゃないんですけど、
実戦じゃなかなかさせない手ですね。抜群の手渡しですね。
勝ったらこれが勝着というくらい。豊島さんの研究に無かったということですからね」

詰め将棋の解答の後田村七段の色紙プレゼント
田村七段「字何書くか忘れちゃったなあ」
山口女流「先生手形でもいいってコメントありますよ」
田村七段「手形でいいんですか?やりますよ?」
運営からNGがでました。

kisei1-16
而今
山口女流「なんていう意味ですか?」
田村七段「意味ねー、今を生きるみたいな感じなんですけど
あ、日本酒ってありますけど知ってますねー。
何か仏教用語かなんかって言われましたね」

そして解説に。ちょっと先手がまずい変化の方が多くなってきたか。

14時25分、まだ長考する豊島七段。

kisei1-17
田村七段「まったく予想しない手を指すのかなあ」
それなら△6五歩も候補かなあとのこと。
さらに10分経って
田村七段「指さないじゃないですか」
山口女流「おさんじコーナーまで行きそうですかね」
田村七段「あと10分くらいで指しますよ。だって考えすぎじゃないですか」

質問メール
親方と言えばマッハ指しで有名ですが、女流で早指しの方はいますか。
また、以前出演されたときに新しく本を出版されると話してました。
楽しみに待っています。
田村七段「女流で早指しの人は竹部さん、昔は似てるなと思ったこともあります。
とにかく適当ですもんね」
山口女流「私9分でふっとばされたことがあるので。
竹部さんは早指し棋戦で一番早く終わったかどうかチェックしてるみたいですよ。
あと本は出されるんですか?」
田村七段「かれこれ1年半くらい経つんですかね。まだまだです。
相振り飛車とか陽動振り飛車とかの実戦集にしようと思ってるんですけど」
山口女流「いつくらいの予定ですか」
田村七段「あと3年くらい」
書くのは遅い田村七段。

田村先生は早見えで有名ですが、
頭の中の将棋盤は一つで考えているのでしょうか。
それともいくつかの盤面を動かしてるのでしょうか。
また、切れ負けなどの早指しは序盤中盤終盤どこに時間を使えばよいでしょうか。
田村七段「頭の中に盤はありますけど、対局中は目の前の盤を見て考えてます。
だいたい勘で指しているんで、終盤の詰む詰まないだけ考えてるんですけど、
切れ負けの将棋は序盤は考えてもまったく意味無いですね。
中盤も思いついた手を指せばいいんです」
山口女流「先生それは大分強いからできるんじゃないですかね」
田村七段「でもこの局面で10分切れ負けで3分使ったら勝てないですよね。
負けたら次同じ局面になったときに違う手を指せばいいんで」

熊本に将棋倶楽部があるのを知り、行って見たいのですが勇気がありません。
囲いや戦法を少し知ってるくらいでも行っていいのでしょうか。
田村七段「その道場の事を知らないんでなんとも言えないんですけど、
大きい道場だと1番したが10級とかもいますので、相手はいると思います。
行ってみて自分に合えば、最初は見学だけでもさせてもらえれば」
山口女流「熊本って確か女性だけの支部があるので、
検索してみたらいかがでしょうか。
田村先生道場初めて行かれたときはどんな感じでしたか」
田村七段「連盟の道場ですね。普通にいっぱい指しました」
山口女流「お仲間とかは」
田村七段「いないですね。堀口一史座君が知ってたかなくらいで。
今はネット将棋があるのでそこまで通わなくていいと思いますけど」
山口女流「1日何局くらい指されてましたか?」
田村七段「男の子だったら20以上。1局5分もあれば終わるじゃないですか」
山口女流「女の子だったら?」
田村七段「倍かかってもいいですかね。1局10分から20分くらいで。
やっぱり女の子の方がね、負けず嫌いが多いんですよ私の体験では。
男の子の方がすぐ指して、負けてももう1回もう1回ってくるんです」

冒頭に犬の話が出ましたが、将棋界の犬派猫派を教えてください。
田村七段「猫派って誰がいるんですかね。」
山口女流「加藤先生とかですかね。後糸谷先生が飼ってるって聞いたことがあります。
あと浦野先生が捨てられてしまった猫を飼って、あと神谷先生も」
田村七段「うちも猫を飼ってたこともあったんですけどね。
飼う時は猫の方がかわいい顔してるんですけど、犬の方が性格的にいいですね」
山口女流「鳥派の人もいますけどね。森先生とか」
田村七段「鳥楽しいんですかね?」
山口女流「話すって言ってましたよ」

14時46分、豊島七段はとうとう▲2六銀。
田村七段「ちょうど10分くらいだったでしょ?
羽生さんのほうから受ける手は無くなったので攻め合いですね」

アンケートどれ?
犬派41.1%、猫派39.5%、その他19.4%。
田村七段「その他20%しかいないのか。そうかー」
山口女流「ハムスター派が多いですね女流棋士は」

kisei1-18
プリントを裏返しにして適当に選択。

最近の電王戦から見始めた将棋ファンです。
タイトル戦の環境について質問があります。
タイトル戦ではよく退席するシーンがありますが、
控え室のようなものがあるのでしょうか。ロビーじゃ変かなと思ったので。
それと、対局中は外部との交信ツールは制限されているのですか。
田村七段「控え室はタイトル戦の場合個々にあります」
山口女流「ご飯食べる時も和服を脱いで、また着てということができます」
田村七段「一応携帯はつけちゃいけないことになってるんですけど、
これで反則になるとかは聞いたことないですけどね」
山口女流「竜王戦では携帯を預かってるって聞きました。
もしかしたら全部なってる可能性もあるかもしれませんけどね」
田村七段「私携帯持ってても調べ方わかんないし、
コンピュータ信用しないから見ようとも思わないですけど」

田村先生に質問です。最近二歩の対局がありました。
指してしまった棋士の感想はよく聞くのですが、
なかなか指されてしまった方の感想は聞きません。
豊川先生の二歩の相手の田村先生に、その時の気持ちを聞きたいです。
田村七段「うーんあんまり嬉しいとかは無かったです。
将棋が優勢だったんですよ私がね。
別に二歩じゃなくても勝ってたので、
形勢不利の時に打ってくれたらちょー嬉しいラッキーラッキーって感じですけど、
むしろお世話になってる先輩の豊川さんだったので、
カットしてくれて投了みたいな形にしてくれた方がいいなと思ってたのですが、
豊川さんもあれで有名になったし分からないものですね」
山口女流「橋本先生もあれでモデル事務所に入られたって聞きました」
田村七段「橋本君にあれわざとやったのって聞いたら、
流石に違いますって言ってました」
山口女流「勝たれたときの気持ちってどうなんですか」
田村七段「そんなに嫌な気持ちはしないですね。勝ちが決まったわけですから」

えりりん先生は鳥取出身ですが、鳥取では最近スタバが出店されました。
先生はスタバ派ですか?それともすなば珈琲派ですか?
僕はタリーズ派です。
山口女流「スタバ派です」
田村七段「すなばって何ですか?」
山口女流「すなばって鳥取にあるんです。鳥取砂丘ですなばってことなんですけど」
田村七段「コーヒー大好きなんですけど私タバコ吸うんですよね。
ノースモーキングなのであまり行けないんです」
山口女流「ドトールとかタリーズとか行かれますか」
田村七段「ドトールはたまに。
好き嫌いほとんど無いんで、あ、トマトジュースは飲まないですよ」

私は最近仕事の関係で都内に引っ越してきましたが、
道場で棋士の方をみかけることが多くなりました。
勇気を出して話しかけてみようと思っているのですが、
プライベートの時に声をかけるのをやめて欲しい時とかはありますか。
田村七段「全然いいんじゃないですか?
やめて欲しいのは競馬場で声をかけるのはやめて欲しいです。
集中して競馬してるので」
山口女流「勝負してる時は声をかけて欲しくないとかで、
研究会に行く途中とかは大丈夫だけどということで」

おやつだ!

kisei1-19
がっつく羽生棋聖と考える豊島七段(羽生棋聖の手番)。

kisei1-20
田村七段「私これなんかもう食べたくて食べたくて」
ブールミッシュの方も1年ぶりに登場。
6月12日から14日銀座本店と池袋のお店で限定販売とのこと。

羽生名人がパウンドケーキで豊島七段がオレンジゼリー。
田村七段「豊島羽生両方食べちゃうわけですね」

担当の方「季節ごとにフルーツを使ったケーキが多いですね。
普通のお砂糖よりカロリーが低い希少糖含有シロップを仕様していて、
血糖値の上昇も穏やかです」
田村七段「気にしてるんでね。昼食で2000キロカロリーくらい行っちゃったから」

kisei1-21
さらっと椅子においていた上着を着て、
ブールミッシュの担当の方を座らせるジェントル田村先生。
わずか二口でケーキをぺろり。

kisei1-22
田村七段「うんまい」

kisei1-23
食レポに言葉は必要無かった。がっつけばよかった。
田村七段「豊島勝ちですね」

kisei1-24
限定パック。買わないと詰め将棋が分からない。
田村七段「難易度は5分で1級くらい、3分以内で初段」

kisei1-25
中はこんな感じ。1ヶ月くらいもつとのこと。

kisei1-26
役得の田村七段。二口で行きました。

解説は一旦休憩に。

kisei1-27
山口女流「わー」
田村七段「直接行きましたね」
この後解説通りに急に進みました。

kisei1-28
田村七段「自分で桂捨てて攻めてったのに自陣で銀桂交換されちゃったんですね」
羽生棋聖がうまく切り返したということなのか。
田村七段は普通の手では先手が届かないので、
▲2四歩△同歩に▲4四桂や▲3五桂のような普通ではない手を指さないとと解説。
ぱちっ!

kisei1-29
山口女流「うわー」
田村七段「決めに行きましたねえ」
羽生棋聖は▲2四歩に手抜きで△6九銀。踏み込んでいきました。
しばらく解説した後、変な手と解説していた▲7四桂を豊島七段は選びました。
普通の手じゃまずいと思ったか。

質問メール
以前のニコ生で山口女流は、
野月先生や中村修先生と飛車飛車対角角で対戦していました。
あれから研究しましたか。
山口女流「先生は知ってますか」
田村七段「見た事はあるんですけど、
私飛車飛車なら羽生さん相手でもなんとかなるんじゃないかと思うんですけど」
山口女流「実は飛車飛車で先手の時は9割5分勝てるんじゃないかって。
先日秘密の研究会がありまして、言うなと言われてたんですけど」
先日の名人戦第5局初日で電話出演した中田功七段は、
黒ひげ危機一髪の定跡研究したって言ってましたけど、
凝り性なのは職業病なのでしょうね。

盤上では羽生棋聖が△9二飛と逃げて、
豊島七段の飛車取りに打った▲7四桂が実りました。

アンケートどちらが良いと思いますか。
田村七段「一時7:3くらい羽生さんがいいと思ってたんですが、
今は6:4より近い感じがします」
先手:豊島七段35.9%、後手:羽生棋聖64.1%。
田村七段「羽生人気を考えるとほぼ互角ですか。
千日手でも両者納得するくらいの差だと思いますよ。
なりそうになったら必死にならない順を解説しますけど」

kisei1-30
△3三金左がいい手だと念じる田村七段。
金銀を打ち合って取り合ってとなると千日手コースが見える。
羽生棋聖が△3三金左としたところで豊島七段が残り6分に。
そして▲3三銀成として千日手を避け、勝ちに行きました。

田村七段「ここで△2七歩は勇者ですかねぇ」
ぱしっ。羽生棋聖△2七歩。
豊島七段は飛車を逃げずに羽生棋聖の王様を寄せることができるか。
山口女流「羽生棋聖もこれ勝ちに行ったということですよね」
田村七段「なんか今日の羽生さんは激しいですねえ」
ここで豊島七段に攻めがあるか、飛車を逃げるのがいいのか。
逃げるとまずいという解説で、豊島七段は△4一角と王手。
しかし逃走する羽生玉を捉えることは出来ず、羽生棋聖に手番が回りました。

kisei1-31
田村七段「詰めば勝ち。でも99%詰みますねこれはね」

kisei1-32
詰むと分かっている豊島七段は何を思うか。
田村七段「羽生さんは残り3分まで考えて詰ますと思います」
そして羽生棋聖が△7六香と指し、これ詰むのかなと田村七段が並べていたところで、
豊島七段の投了となりました。
コメントでは今のだと37手詰めだってとか流れましたが、
田村七段「わかった」
長い手順でしたがちゃんと詰みました。流石。

田村七段
おそらく序盤は豊島さんの作戦が失敗したと思います。
終盤追い込んであわやと思ったんですけど、しぶとい人ですね。
追いつかれてからも全然、むしろ突き放した感じで、懐が深いなと思いました。

kisei1-33
感想戦も放送されるということでハイペースで締めには入ってましたが、
対局者が大盤解説会場に行ったということでゆっくり告知タイム。
現地まで行った人への嬉しいサービス。

ということで棋聖戦第1局が終わりました。
豊島七段が矢倉で昭和の時代の将棋を工夫した新趣向を見せましたが、
羽生棋聖が30手目に前例を離れる手を指してから、
急にリードを奪ってしまったのは圧巻でした。
終盤豊島七段が盛り返しましたが、
持ち時間が少ない中での攻め合いはNHK杯優勝10回の羽生棋聖の土俵なのか、
追いつかれたところでさらに突き放すという感じでした。
棋聖戦は持ち時間が4時間ですから終盤はどうしても持ち時間が短くなります。
羽生棋聖は棋聖戦でここ5年で、深浦康市王位、深浦康市九段、
中村太地六段、渡辺明竜王、森内俊之竜王を相手に1敗しかしていません。
豊島七段が後手番でどう挑むのか、第2局に注目です。

棋聖戦第2局は6月16日に対局されます。
ニコニコ生放送では9時から、解説に松尾歩七段、
聞き手に藤田綾女流初段で大盤解説会が放送されます。
松尾七段はA級順位戦の最終局で登場したことがありますが、
タイトル戦のニコ生は初登場だと思います。とても楽しみです。