棋士はカワイイ!

将棋と棋士の魅力を伝えたい!そんなブログです。 なんか難しそう、古くてださそう、そんな印象を吹っ飛ばす!
指すのではなく観戦ならば簡単で面白い!

名人戦

羽生名人が行方八段を4-1で下し名人位を防衛!

羽生善治名人に行方尚史八段が挑む第73期名人戦七番勝負第5局は、
羽生名人が勝利して名人位を防衛しました。

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本田女流「注目の封じ手は何でしょうか」
阿久津八段「ここは△7三銀か△7五歩の2択ですね。
羽生名人は駒が前に出て行く将棋なので△7五歩ですかね」
本田女流「どきどきしますね」

注目の封じ手は△7三銀。
阿久津八段「こうやって外れるんですね」

ニコニコ生放送では9時から、解説に阿久津主税八段、
聞き手に本田小百合女流三段で大盤解説会が始まりました。

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おはようございます。

△7五歩は先手の馬が後手の攻撃陣を牽制する形になるので、
それを嫌ったのではないかとのこと。
守りの方で手をかけずに攻めに手を加える藤井矢倉なので、
これから行方八段が攻める展開になるらしい。

リレー質問
飯塚七段から阿久津八段へ
居飛車振り飛車両方指されますが、それぞれ作戦を選ぶ時の感覚や、
気持ちの違いを教えてください。
阿久津八段「どちらもやるんですけど、最近居飛車の方が私は多いんですけど、
結構その日で決めます。
先後が決まってない将棋でしたら、
常にやりたい戦型は何個かあるんですけど、その日の気分とか、
先手なら角換わり、相掛かり、後手だったら横歩取りとか、考えていく事が多いです。
振り飛車やるときも、ごきげん中飛車をやったら穴熊が多い相手というように、
戦型がしぼりやすいと思ったらやることが多いですね。
振り飛車をやる時が今日飛車振りたいなあと思う事が多いです。
振り飛車のほうが捌けた時気持ちいいなあとか、
ずっと同じ戦型ばかり指していると飽きるので」
本田女流「居飛車と振り飛車の感覚って全然違うじゃないですか」
阿久津八段「そこまでではないかなと思います。そこまで気にして無いですけど」
本田女流「居飛車だと相手の振り飛車を押さえ込むために手厚くとか」
阿久津八段「私振り飛車やると、
序盤で失敗することが多いから我慢の展開が多いんですけど、
綺麗に捌けると爽快感があるので。
そういう将棋は練習将棋でやればいいという人もいるかもしれないですけど、
公式戦でやってこそ身につくことがあると思います」
本田女流「いいですね。私は練習将棋でやることはあるんですけど、
捌けない振り飛車党になります」
阿久津八段「練習だからじゃないですか?
本番でやったほうが何倍も勉強になることが多いんで、
1回やったほうがいいかなと思うんですけど。
振り飛車でも相手の囲いとか相振り飛車とかあるんで、
やっていかないと覚えないかなと思います。
本田さんは玉型が固い将棋が好きなので、
最近の振り飛車は玉型が固いので合うと思いますよ」

室田女流から本田女流へ
新婚さんということで、お料理をよく作っていらっしゃると思いますが、
新婚生活ぶりを根掘り葉掘りお聞かせください。
本田女流「伊緒ちゃん来ましたね。家でも普通ですね、普通にすごしてます」
阿久津八段「料理はどんなものを作ってるんですか」
本田女流「みなさん作ってるように、納豆料理を中心に、納豆毎日食べさせてます」
阿久津八段「納豆料理ってどういうのか気になりますけどね」
本田女流「和えたりとか、おつまみで油あげに納豆入れて焼くとか、
納豆の玉子焼きも作ります。納豆の天麩羅とか地元にいくとありますよ。
刺身もマグロの赤身とかとまぜるとおいしいです。
納豆サンド結構好きみたいですよ。パンだけだと栄養が不十分なので」
阿久津八段「それあんまり料理って感じしないですけど。
新婚さんの話聞きたいのに納豆だらけで」
本田女流「納豆大丈夫ですか?」
阿久津八段「私あんまり食べる機会が無いですけど好きですよ」
本田女流「納豆にこだわりはありますか」
阿久津八段「たれはあまり好きじゃないですね。しょうゆの方がいいです。
たれちょっと甘いんで」
本田女流「メーカーによって違うみたいですよ。
私はくめ納豆を買って食べてます。
水戸人はくめ納豆の人が多くて、東京だとおかめの方が多いですもんね」
阿久津八段「確かに本田さんの地元にいったときも、くめ納豆食べてましたね」
本田女流「そうですね。おみやげに納豆を贈る時もあります。
船の形のに入れてあるんですけど、阿久津さんにもお渡ししましたよね」
阿久津八段「家であんまりご飯食べないから、
お酒をかってきて納豆だけ食うみたいなね」
本田女流「船の形した納豆はプレゼント用で普段はパックの食べてますよ」
阿久津八段「ちょくちょく新婚生活の話はってコメントが流れますけど」
本田女流「洗濯物の量が増えたとか?買い物の量が増えたとか?
そんなにたいした事はないです」
阿久津八段「幸せだとしてもうちの業界の人は、
あんまりこういうとこでは言わないですよね」
本田女流「まあ阿久津さんもそのうち頑張ってください」
阿久津八段「こういう人多いですよね。切り返されるというか」
本田女流「阿久津さんはどういう人が好みですか?」
阿久津八段「明るい人がいいですかね」
本田女流「棋士ってなんかあるんですか?癒し系がいいとか」
阿久津八段「人によるんじゃないですか?」
本田女流「勝負の世界だから癒されたいみたいな」
阿久津八段「割合多いのかなとも思いますけど」
本田女流「阿久津さんはそうじゃないと」
阿久津八段「癒し系は定義がいろいろありそうなんで」
本田女流「一緒にお酒飲める人のがいいですか?」
阿久津八段「まったく飲めない人よりはいいかなと思いますけど、
逆にすごい飲むとかだと大変じゃないですか。本田さんは家では飲むんですか?」
本田女流「家では飲まないですね。
前回も名人戦の打ち上げで飲むじゃないですか。なので家では飲まないですよ」
阿久津八段「だんなさんお酒飲みますよね」
本田女流「お友達でいつもありがとうございます。仲良くさせていただいて」
阿久津八段「何かそういわれると変な感じですけど、
飲み友達というかよく飲みますよね」
本田女流「電王戦もだんなニコファーレに応援に行きましたから」

といったところで初手から解説に。

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こういう7三桂と8五歩の形はダサい。△8五桂と飛べないと角が狭いから。
先手も角を4六から6八に引き上げることで、後手の角の狭さを利用する。
封じ手候補だった△7五歩は枝分かれの局面で100手くらいはぱっと見えるが、
じゃあその局面はどちらがいいかと言われると難しいとのこと。

本田女流「何手くらい読むんですかとかよく聞かれますよね」
阿久津八段「実戦で中盤で読むのは100手200手だと思いますけど、
同じ局面に戻るときもありますし、違う手順だと相手に変化されてとかもあるので」
本田女流「佐藤先生でしたっけ、1億と3手読むと言われてましたね」
阿久津八段「その3手多いことが大事なんだって事なんですかね。
ただ進んだ先の局面で形勢判断ができないと、
20手先まで読んでましたって言われても、
20手先で自分がダメだったら意味が無いじゃないですか。
控え室でみんなで検討してれば読みは上回りますけど、
対局者の方が形勢判断は辛いということが多いですね」

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本田女流「対局室静かですね」
阿久津八段「進まないと思ってましたけどこんなに進まないとは。
行方さんが△7三銀を見て1時間近く考えたのは意外でした。
前日のうちから考えてたと思うんですけどねえ」

ということで一旦休憩に。
行方八段の▲4一角成に羽生名人は△4二金引。
先手の馬を巡る攻防に入ったようだ。

解説に戻って、先手の馬が取られる前に何か動く展開になるとのこと。

アンケートどちらを持ちたいか
先手:行方八段23.2%、後手:羽生名人43.0%、判断できません33.7%。
阿久津八段「はー意外な感じがしますねえ。
まあ羽生さんのブランドという感じがしますねこれは。
なんとなく後手を持つ方が当分の間受けに回る将棋になるので嫌ですけどね。
逆かなあと思ったんですけど」

解説の後に次の一手アンケート
▲1五銀22.2%、▲3五歩25.7%、▲5五歩12.1%、▲7五歩20.2%、その他19.7%。
阿久津八段「私の感覚だと▲3五歩か▲7五歩だと思いますけどね。
あ、全部出してもらいましたね。これはその他不利じゃないですか」
本田女流「出ましたね。ずいぶん分かれてます。その他健闘してますよ」
阿久津八段「これだけ言ってその他が多いのは悲しいですけど、
▲5五歩は微妙と解説して人気がないのは嬉しいですね」

質問メール
阿久津先生は400勝に王手がかかってますが、通算勝数にこだわりはありますか。
これまでで一番印象深い白星も教えてください。
阿久津八段「自分では知らなかったんですけど、
携帯の中継を見ていて佐藤天彦さんに負けたときの棋譜コメで見ました。
翌週に羽生さんとやってまた逃したんで、
早いうちにね、400勝って緊張するというのはないんですけど、
コメントで何回も見るのはね。早く勝ちたいと思いますけど。
まあ1000勝とかだったらすごいと思いますけどね」
本田女流「これまでで一番印象深い白星は」
阿久津八段「印象深い…白星で印象深いって難しいですね。
負けた方は覚えてるんですけど。
自分のくだらないというか、心の乱れで悪手を指してしまうとか、
そういうのは後々まで考えますね。
勝ったら勝ったでいつまでもそれに喜んでいると痛々しい人というか。
印象に残ってるのは朝日オープンで、
番勝負をやってた頃のなんですけど、鈴木大介さんとやった将棋が印象に残っています。
普段から付き合いのある先輩なんですけど、対局前はすごいぴりぴりしてたなあと」
本田女流「対局中との差が激しい人いますよね。
鈴木先生は普段は気さくな方ですけど」
阿久津八段「普段は研究会とかお酒飲みに行ったり競馬いったりしてるんですけど、
当日は全然しゃべんないで会った時に挨拶したくらいでした。
中には対局相手とお昼食べに行ったとかびっくりしちゃう話も聞きますけど。
対局始まっちゃえば変わらないですけどね」
本田女流「阿久津さんは変わりますか」
阿久津八段「それなりにぴりっとしてるとは思いますけど、
やる前1週間2週間前から鈴木さんとはぴりぴりしてました。
終わったあとの感想戦とかもさらっとでしたけど、
数日後には一緒に競馬にいきまして、その時に感想戦の感想戦をしたり、
後で考えたけどこういう手はどうかなとか。
自分の感じで言ったら、
終わったら終わったで1ヶ月くらいはそっけない感じになっちゃいますけど。
本田さんはどうですか」
本田女流「私は寝たらもう忘れます。
でも女流棋士と遊びに行くとかもないので、あんまり気にしないかもしれないですね」
阿久津八段「本田さんは勝って印象に残ってる将棋あります?」
本田女流「やっぱり負けてるほうが印象に残ってるんですかね。
タイトル戦に負けたのは印象に残ってますね。勝ったのは残ってないですね。
次に切り替えちゃうからなのかなあ」
阿久津八段「負けたときのが自分の悔いが残る一手とかがありますからね」

阿久津先生の本で駒落ちの勉強しています。
ただ、教えてくれる相手がいないのでコンピュータ相手に練習しています。
4枚落ちでやってますが力戦調になり、脅威の終盤力で逆転される事が多いです。
いずれ指導対局を受けたいのですが、その際に心がけておくことがあれば教えてください。
阿久津八段「なかなか近くに将棋を指してくれる人がいないと大変ですね。
結構独創的というか、今までに無い定跡の形を載せてたりするんで」
本田女流「これは全部の駒落ちをかいてあるんですか?」
阿久津八段「8枚落ちから2枚落ちですね。
どの駒落ちでも居飛車党振り飛車党両方ありますね。
定跡といっても昔からのものなので、
昔の定跡ですと駒落ちでしか出てこないものとかもありますから、
2枚落ちは四間飛車美野囲いが一番いいと思いますけどね。
平手でも出てくる形になりますから。
競馬でとったら買います?是非当てて欲しいですね。
なかなか棋士が来られない地方の方ですとそういう機会がないですからね。
いい経験というか、指した事が無いとか、
普段緊張しすぎる人が結構多くて、普段の力を出せなかったと言う事が多いので、
やる前にこういうの初めてなんでとか言った方が、
ちょっと会話でリラックスできるというのがあるんで。
後は自分の実力がわからなくてとかだと、
こちらとしても言ってもらえればやりやすいですね」
本田女流「阿久津先生の本買ってますと言ってもらえればね」
阿久津八段「それは綺麗に負けます。
定跡をやってきた人は勉強してきたんだなと思いますし、
定跡じゃなくてもいい手を指されたら上手く負けましたってなりますから。
定跡を知らなくても固くならずに、駒がぶつかってから強いという人もいますし、
終わったあとの感想戦で疑問に思った事を言ってもらえれば、
直接指導対局受ける時の醍醐味だと思います。
機会があったら固くならずに挑んでもらえれば」
本田女流「この人終盤逆転負けが多いと書いてありますので、
終盤ですと詰め将棋とかでしょうか」
阿久津八段「初段とかになる前の方だと詰め将棋なんですけど、
私が解くのが好きじゃないんですよね。
今解くのは10手後半とか20手とかくらいですね。
短いのを数解いた方が圧倒的に役に立つので、
お勧めしたいのは1手詰めをたくさん、簡単になったら3手、
物足りなくなったら5手7手とするのがいいと思います。
5手詰めがしっかり解けるようになったら初段だと思いますね。
今は森先生とか浦野先生とか短編を出されている方もいますからね」
本田女流「浦野先生は綺麗な詰め将棋ですよね」
阿久津八段「詰め将棋はセンスだなと思いますね。私はセンス無いなと思いました」

行方八段は1番人気の▲7五歩。

去年出演されたときに、メールでA級順位戦について聞いた者です。
もうそろそろ今期順位戦が始まります。
A級復帰にむけての意気込みをお聞かせください。
阿久津八段「そうですね、昨年は応援していただいた方に非常に申し訳ないというか、
情け無い結果になってしまったんですけれども」
本田女流「まあA級復帰に向けての意気込みということで」
阿久津八段「内容がね、スタートから自分らしくないというか、
駒が前に出て行く将棋が指せていなかったというのが悔いが残っているので、
そこを直しながら」
本田女流「A級の雰囲気はどうでしたか?」
阿久津八段「雰囲気はよく言われるんですけど、そんなに変わらないと思うんですけど、
普段から他の棋戦で当たりますからね。
結果が見られる世界なんで、やることとすれば内容を上げながら結果を出せるように。
また今期は12局と局数も増えるんでね、心のぶれだったり、順位戦は長丁場なので」
本田女流「安定感とか大事ですよね生活とかも」
阿久津八段「耳が痛いんですけどね。
人間ですからコンディションいい時と悪い時があると思うんですけど、
悪い時でも80%出せるといいと思います。
いい時に120%で悪い時でも80%だったらね、
いろんな棋戦で活躍できるんじゃないかなあと。
割合行方さんなんかはブレがあると思いますけどね」
本田女流「結婚されて成績が良くなったと」
阿久津八段「そういうのみなさん拾ってきますね」
本田女流「生活が安定してくるんですかね?
飲みに行く時間が減って家で勉強する時間が増えるとか」
阿久津八段「そんな感じなんですか?
そういうのをうまく出来るといいのかもしれないですね。
行方さんもそういう意味じゃ奥様がうまくやってるんですかね」
本田女流「気持ち的なものなのでしょうか。前に行く将棋ができなかったというのは」
阿久津八段「言うのは簡単なんですが、出るタイミングが悪いんですね。
負けが込んだりしてくると、勝負勘で悪い方を選んだり、そういうリズムが悪かったかな。
勝負どころでの嗅覚が良くなかったかなと思いますね。
調子がいいときはもちろん誰でも上手く行ってるように見えるんですけど、
勝っててもリズムが悪いというか、内容が悪いと思うと、
調子を落とした時に反動がきます」
本田女流「是非A級復帰頑張ってください」
※今月将棋大会で4戦4敗をやらかした私にも耳が痛い話でした。
大人がいるクラスに参加する小学生とか強いに決まってるって、
頭では分かってるんですけど、
子供に伸び伸び指されて自分は手が縮んで負けるとかへこむっす。

阿久津先生に質問です。
羽生名人や阿久津先生の棋風は切れ味が鋭いと言われますが、
切れ味が鋭いってどういうことなのでしょうか。
本田女流「将棋用語なんでしょうかね?」
阿久津八段「比べられてるのが羽生名人ということでちょっと困りますよね。
羽生名人は切れ味、全部強いよねということなんですかねフレーズ的には。
でも鋭いだけじゃダメなんですね。
切れ味はよく言うと、勝つときにすぱっと、
流れるような手順で勝つのが切れ味だと思います。
でも自分は切れ味があると思うことがないんですよね。
そういう方たくさんいますから。谷川九段とか。
糸谷さんとか出てますけど糸谷さんは切れ味の将棋じゃないですね。
加藤一二三さんなんかもそうですけど、ずんずん進んでいく感じですかね。
重厚という感じだと思うんですけど」
本田女流「行方さんは?」
阿久津八段「行方さんは粘り強い。囲いじゃない囲いになってから強いというか。
行方さんお酒が好きで夜型というか、将棋も終盤になってからしぶといというか。
結構陣形がばらばらになってから崩れないで相手にくっついていくとか、
そういう技術がすごく高いイメージがありますね」
本田女流「棋風って性格に比例するんですかね」
阿久津八段「性格は普段知らない人がいるんで分からないですけど、
すごい攻める人、ファーストチャンスが見えたら確実に攻めてくる人、
っていう人もいますし、不確定要素があると攻めない人もあります」
本田女流「指導対局でも見た目と将棋が全然違うという方がいますね」
阿久津八段「実際の性格と将棋の性格は違いますよね。
将棋は趣味ですから、将棋くらい好きに攻めさせてくれよとか。
手つきも丁寧な感じの人と豪快な感じの人とか、
棋士でも有利でも手つきに出ない人とすごく出る人と、
北浜さんの名前出てますけど、すっごい攻め将棋ですね」
本田女流「女流結構攻めますよね。
アマチュアの方が疑問に思ってる手を結構指していると思いますので」
阿久津八段「結構やりますよね。そこまでやるのと」
本田女流「私は攻めたいんですけど、攻めが鈍くて受けてることが多いです」
阿久津八段「バランスよくっていうのは難しいですよね」
本田女流「攻めるときと受ける時で悩みますよね」
阿久津八段「そういうところが棋風だと思いますね。
迷ったら攻める手を読みますけど、時間が無かったら好みが出ますね」
本田女流「恵梨子ちゃんも結構せめてますね」
阿久津八段「恵梨子ちゃんは攻めしかないですね」
本田女流「恵梨子ちゃんは攻めが切れてても真顔で攻めてきます」
阿久津八段「最近は受けも勉強してますって言ってますけどね」
本田女流「でも棋風が出るっていいですよね。見て分かるような将棋だと」
阿久津八段「そうなれば一人前って感じですけど、
山口さん結構無理攻めも多いんで、
男性棋士ですと戸辺君なんかは切れそうで切れない攻めを繋いでくるので、
戸辺攻めとも言われていますね。二人とも中飛車が得意ですし。
でも戸辺君のは真似するのは難しいですねえ。これでよく繋がるなと思いますので」

羽生名人は△4一角。
阿久津八段「なるほど。こちらの方が馬が早く消えるんですね」

プロ棋士のLINEスタンプがありますが、私は登場してすぐ購入しました。
阿久津先生の3パターンをどう使えばいいか分かりません。
使用例なんかを教えてください。
阿久津八段「私すぐに買いました。やっぱりね、全然使って無いです。
将棋連盟公認のスタンプなんですけど使いにくいんですよ。
将棋やってない人には絶対使えないと思います。
広瀬さんの冬眠しますとか、穴熊だからなんですけど分からないですよね。
羽生さんでも2つしかないのに自分が3つあってもいいのかな」
本田女流「みなさん使ってらっしゃる方いるんですかね」
阿久津八段「あまりいないんじゃないかな。LINEはされますか?」
本田女流「私今やってないですね
(プリントを見て)あーこれはどんな時に使うんだろう。
加藤先生のうひょーとかかわいいですね」
阿久津八段「糸谷さんの散歩行くかとかね。
広瀬さんの今夜は穴熊とか意味が分かんないですけどね」
本田女流「阿久津さんが知人に送る時に自分ので送ると嬉しいんじゃないですか」
阿久津八段「送るわけ無いじゃないですか。
屋敷さんの禁酒中ですとかは断る時に使うんですかね。
使ってみたいのは岩根さんのさみしーちゃんかな。
自分が一番使うのは佐藤慎一君のがけっぷちですね。
何か追い詰められてる時とか競馬当たらない時とか、
後はなかなか、佐藤しんやさんの毛っとかない…とか、
あ、毛が無いって意味なんですね今気づきました。
将棋の知らない人にも使えるようなね、
おはようとかおっけーとかあるといいんですけど」

本田女流「解説行きますか?メール行きますか?」
阿久津八段「メール行きましょう」

阿久津先生にソフトについてお聞きしたいことがあります。
コンピュータは飛車先の歩の交換を気にしない、
むしろ手損と考えてるそうです。
最近飛車先を切らす作戦をソフトに詳しい若手が指していました。
これが正しいとなると将棋にとてつもないブレイクスルーと起こすと思いますが、
阿久津先生はこの考え方をどう思いますか。
阿久津八段「まあ飛車先の歩をそんな高く評価していないということですね。
手損ということでもなくて、他に価値の高い手を指すということで、
それがなくなれば交換してきます。
でもまあこれは新しい可能性が出てくる事なんで、
確かに矢倉とかで左美濃に囲って飛車先を交換されるけど後手が先攻するとか、
交換するのは得なんですけど、他のところで得を目指すという発想がでてきています。
今後も指されていくとは思いますね。
これだけ強くなってるソフトがやってるわけで、実際は面白そうだなと思います。
ただただ定跡型で受けに回るよりもね」
本田女流「練習とかで何か意表突いた指し方とかありましたか?」
阿久津八段「ponanzaの序盤は結構びっくりするような、
76歩に…せっかくだからやりますか」

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後手がponanza。初手△3二銀から後手が飛車先を交換させて、
代償として先攻するという作戦。

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▲7六歩△3二銀▲2六歩△4四歩。
昔は初手▲7六歩に△4四歩と指すのをパックマンと呼んでいた。
阿久津八段「しまったとか言いながら△4四歩を指すとか書いてありました」

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狙いはこの図。
▲7七飛には△7四歩、▲8六飛だと持久戦になる。
阿久津八段「昔子供の時に流行りましたけどね。
相手が騙されなくても結構不利にならないです」

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阿久津八段「しまったで思い出しましたけど、
昔神吉さんが初手からしまったと言いながら△3四歩指してました」

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喜んで馬を作るとこんな罠がある。6枚落ちなのに無慈悲に勝ちに行く神吉七段。
本田女流「斬新ですね」

昼食アンケート
そば11.6%、カレー8.6%、パスタ13.1%、そこいらのNATTO23.1%、
うなぎ19.1%、ステーキ9.0%、例の味噌汁15.5%。
阿久津八段「やっぱり。そうだよね」
本田女流「まあ裏切って別のとこでも」
阿久津八段「違うの食べたらそこいらの納豆風味の何かを食べましたって」

次の一手アンケート
△7五歩26.8%、△6五歩17.8%、その他55.4%。
阿久津八段「3択くらいだとその他が当たると思うんですよね。
5択6択とかになるとその他当たらないじゃないですか」
何故かその他が当たると嬉しい阿久津八段。

一旦昼食休憩に。

阿久津八段「おなかいっぱいで大変です」

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昼食アンケートの正解は松永

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阿久津八段「蕎麦裏切らないですよね。
対局で海老3本は指しすぎかと思って頼まないんですけど」

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本田女流「まあ同じのを」

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阿久津八段「本田さんと蕎麦の量が違うのは僕は大盛りで」

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阿久津八段「結構しっかり食べられてますね。
飲み物はグレープフルーツジュースって書いてありました」

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本田女流「なんか天麩羅もおしゃれですね」
阿久津八段「見てると食べたばっかりだけどまだ食べたくなるなあ」

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本田女流「おおっすごい」

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本田女流「すごいですね素敵ですこれ、ロマンチックです」
阿久津八段「是非だんなさんに」
本田女流「無理ですよー」

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阿久津八段「一人で入りたいですねえ」
本田女流「豊川先生と一緒じゃだめなんですか?」

昼食休憩明けの羽生名人の手は△7五歩。
阿久津八段「私その他押しにするために2択にしたんですけど、
当たってしまいました」
銀取りに打った▲3五歩がびしっと今日一番の駒音だったとのこと。
羽生名人の△4二金引も舞うような手つきだったらしい。

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ばらばらな後手陣をヒフミンアイで味わってから形勢アンケート。
アンケートどちらを持ってみたいか
先手:行方八段40.3%、後手:羽生名人25.4%、ニャンとも34.2%。
長い戦いなら後手、早い戦いなら先手とのこと。

第5局で応援しているのはどっち?
行方八段38.6%、羽生名人61.4%。
本田女流「羽生名人強いですねぇ」

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詰め将棋の解答の後にプレゼント、駒落ちの教科書

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あっくんの目ヂカラ~
阿久津八段「久しぶりに書くの恥ずかしいなあ」
これは貴重品。

行方八段は▲6一角。
先手からの攻め筋が多いので、後手が先手の攻めを切らすのは相当大変とのこと。

アンケートラーメンといえば?
とんこつ21.9%、醤油28.8%、みそ17.4%、塩12.8%、つけ麺5.2%、坦々麺5.6%、
二郎もしくはインスパイア系3.4%、その他4.9%。
阿久津八段「すっげー広いなこれ」
本田女流「室谷さん一人で行けちゃうんですよ」
おやつの話がこじれてラーメンの話に。

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行方八段はジンジャーエール連投。

ニコ生のおやつは

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本田女流「私ここのケーキ好きなんですよ、HARBSのミルクレープ」
阿久津八段「これだけ大きいと分かってたら蕎麦大盛りしなかったですね。
それじゃ食レポお願いしますよ」
本田女流「ほどよい甘さで間のブルーベリーの食感がアクセントになって、
とても爽やかな味です。こんな感じのがさらっと出るといいんですか?」

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羽生名人はフルーツの盛り合わせ
本田女流「フォークじゃないところがすごいですね」
分かるような分からないような。

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行方八段はバニラアイス
阿久津八段「やっぱりジンジャーエール!」

一旦休憩に。

羽生名人は阿久津八段の解説通り△5三金。
阿久津八段「あんまり当たるイメージ無かったんですけど」
消去法で選んだ手だったのでとのことでした。
▲5五歩で攻め味が増えるのでいいのではないかとのこと。
後手玉が詰む変化もありました。

ヒフミンアイ

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阿久津八段「こんなに便利だと私思ってなかったんですけど。
加藤先生の理にかなった手だったんですね」

質問メール
明後日の日曜日は日本ダービーが開催されます。
阿久津先生の予想をお聞かせください。
阿久津先生の予想にオールインします。
我が家の夏の予定は阿久津先生にかかっています。
阿久津八段「やばいっすね。
あのねー今日の解説に来るに当たって、危険だなと思ってたんですけれども。
私オールインしない方がいいと思いますけどね。
私ニコ生に出て週末G1で予想したこと2回あるんですけど、2回とも外してますね」
本田女流「週末雨の予想ですけど」
阿久津八段「雨が得意な馬だったり苦手な馬だったり。
私が買おうとしてる馬がリアルスティールという馬なんですけど。
乗ってる福永さんがね、まだダービー勝った事ないんですけど、
勝てそうなチャンスで頑張って欲しいです。
調教師の先生も何度かお会いした事が会って、
もちろん知っている方に勝って欲しいというのはありますけど、
新馬戦も強いと思ったことと、
2戦目の共同通信杯も見ていて、G1勝つんじゃないかなこの馬はって思ったので、
応援したいなという気持ちがあります。
穴っぽいところではアダムスブリッジです」

日曜日はいよいよ日本ダービーですが、注目馬を数頭教えてください。
ちなみに自分はサトノクラウンから流す予定です。
阿久津八段「私もサトノクラウン買おうと思ってますけど、
1番人気になりそうなドゥラメンテはちょっとお行儀が悪いんですよ。
ちょっとね、やんちゃなのより、しっかりした馬に勝って欲しいなあと。
後はレーブミストラルとか。青葉賞勝った馬ですけど」
本田女流「渡辺先生とかも競馬好きで有名ですけど」
阿久津八段「渡辺さんと会った時は競馬の話のほうが多いです。
橋本さんに先週会ったときもダービー何買うのかと話しました。
リアルスティールから11番サトノクラウン、12番アダムスブリッジ、
7番レーヴミストラル、ドゥラメンテもG1勝ったから一応、
それとタガノエスプレッソを3着狙いで。
今週8時間くらい研究してるんで、
予想が全然外れたら買われた方は会った時に言って下さい。
私でもね、この番組予想させてもらうとちゃんと買わなくちゃいけないなと思って、
買っちゃうんですけど当たった事ないんですよね。
そろそろ当てたいと思います」
本田女流「棋士仲間と買いに行くんですか?」
阿久津八段「競馬好きの友達とかと行ったりすることが多いですね」
本田女流「棋士は勝負事が好きなんですかね?」
阿久津八段「競馬がすきなんですね。競馬が上手いって人はなかなかいないです」
本田女流「屋敷さんは競艇ですね」
阿久津八段「棋士は時間が自由なので凝り性の人は嵌まりますね」

今日の対局は何時くらいに終わると思いますか。
夕休って6時から6時半くらいでしたっけ。
8時くらいですか?普通かなあ。
この段階で終盤に全然入ってないということは夕休に入ると思うんですよ。
行方さんが勝つなら8時過ぎになるんじゃないかなと思います。
名人が勝つとすれば手数が長くなると思うので、9時過ぎになるんじゃないかなと。
夕方までに、6時までに終わる事は相当無いと思います。

行方八段はばしっと▲2四銀。
阿久津八段「突き捨て入れませんでしたよ。
入れなくても攻めきれるってことですかね」

行方八段は銀損の▲2三銀成を決行し、急に展開が早くなりました。
羽生名人の銀得、行方八段の猛攻といったところ。
先手の攻め筋をいろいろ並べて、
阿久津八段「先手の攻めが細いような気がしてきました」

といったところで一旦休憩に。

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休憩中に羽生ゾーンに銀が放たれました。
本田女流「そして、進みました」
阿久津八段「受けきるか攻めきるかという将棋になりました。
タイトル戦でこれだけ直線的な叩きあいになるのは珍しいですね」

ここでティロフォン豊川七段から
豊川七段「どうもマンモス」
阿久津八段「マンモスよろしくおねがいします」
本田女流「現地の検討とかの様子はいかがですか」
豊川七段「現地はとるいち先生をはじめ熱気が凄いですよ」
阿久津八段「大盤解説はどうでしょうか」
豊川七段「今日は深浦さんと中田功さんが出ています。
さっき内藤九段のトークショーとかあって大盛り上がりでした。
ちからとさゆりもびっくりで」
阿久津八段「局面の方は△2七歩じゃなかったですね」
豊川七段「銀なら歩成りでしょうか?」
その後2人ですらすら符号を言い合って、
豊川七段「あ、痛い!負けマンモス!」
阿久津八段「△2七銀も驚きの手だと思いますけど」
豊川七段「銀を打つということは凌げると見たんだと思うんですけど」
阿久津八段「結構先手も調子よく攻めてるのか攻めさせられてるのか、
現地の見解はどうでしょうか」
豊川七段「青野先生どちら持ちなんですかね」
電話の裏で会話の後、
豊川七段「難解ホークスですー九段の技をしても難解ホークスで。」
今福岡なんでソフトバンクホークスにしといてください」

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豊川七段「いやあんま見ないでください。ちょっと重力に負けて落ちてきてるんで」

本田女流「先生新作のギャグとかないんですか」
豊川七段「ないですよーはい。本田さん私生活はどうですか」
本田女流「もう結婚して2年たつのでそんなに変な事はないです」
豊川七段「阿久津さん私生活は?」
阿久津八段「私はぼちぼちですけど」
豊川七段「困ったときは相手に振り飛車ってね」
阿久津八段「多いですよね将棋界の人は。ちょっと聞くと倍返しで」
豊川七段「福岡はいいですよかとこたいで」
阿久津八段「中田先生もごいっしょなんですよね」
豊川七段「そうそう昨日も2時半まで将棋界の未来について語り合ってましたよ」
本田女流「本当ですか?駄洒落についてじゃないんですか?」
豊川七段「本田さん今日も赤いセーターかわいいですねー」
本田女流「カーディガンです(笑。対局者の様子はいかがでしょうか」
豊川七段「行方さんはすごくリラックスしています」
阿久津八段「ずっとジンジャーエール頼んでると思うんですけど」
豊川七段「あれすごい名物みたいですよ。
お昼中田さんが飲んでうん!おいしい!って言ってました。
彼昔から三つ矢サイダーが好きで、炭酸系いけるみたいですよ」
阿久津八段「楽しそうですね現地ね」
豊川七段「いやいやいや真面目にやってますよ」
本田女流「先生今回副立会いですから、
対局室に入った時は駄洒落は言えないですからね」
豊川七段「いやいやいや何をおっしゃるうさぎさん」
阿久津八段「なんだかコメント見てるとマンモス先生になってますね」
豊川七段「それじゃみなさん失礼しまーすマンモス!」

本田女流「こんなに楽しく現地の様子を知らせてくれて、
それで検討はどうでしたっけ?」
阿久津八段「検討は、難解だって言ってましたかね。
△2七歩だとぼんやりして勝負が長引く展開でしたけど、
△2七銀打としたのでいけると見てるんじゃないかと言ってましたね。
△2七銀打はこれ行ったら喧嘩必死っていう手です。
後手も上部に逃げ出す展開も見えてきて、
ここで押し切らないといけないようになりました。
休憩前にここまで激しくなるとは思えませんでしたね。
△2七銀みたいな手を見ると、△5五歩入れとけばよかったとか考えちゃうんですよね。
入れておけば△5八飛と回るのが絶好なので」

行方八段はすごい手つきで▲同飛。
銀と飛車の交換ながら後手玉に殺到する狙い。攻めが繋がるか。
そして飛車を切ってから▲5五歩。
本田女流「形勢的にはどうでしょうか」
阿久津八段「今は後手の指し手の方が分かりやすい、読みやすい展開になってますね。
この進行で寄せきれるかと言われると少し心配です」

アンケートどちらを持ちたいか
先手:行方八段12.8%、後手:羽生名人44.4%、南海ホークス(ソフトバンク)42.7%。
阿久津八段「これだと正しい数字が出ない気がします」
本田女流「とりあえず3を押してみたくなりますもんね」

18時に休憩なので、45分までいったら指さないと言っていたら、
44分50秒に羽生名人が△同歩。
阿久津八段「いきなりこの振りはびっくりしましたね」
しばし解説の後、
阿久津八段「まあ休憩でしょうね」
先手の攻めが角金銀桂のぎりぎりの攻めで、
羽生名人の方がいいんじゃないか、
△3九飛にいい手がないとはっきり羽生名人がいいとのこと。

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行方八段は定刻に現れず。羽生名人はさっさと△3九飛車。
阿久津八段「ここで先手の行方八段に上手く続く手が見えなかったんで、
次の手に注目ですね」
行方八段は▲3四銀。その後咳き込み退室。

本田女流「それじゃここでアンケートいきましょうか次の一手の」
阿久津八段「え…ここの局面じゃその他無いんですけど」

アンケート次の一手
△同飛成27.7%、△2四玉60.9%、その他11.4%。
阿久津八段「その他11%いるの『えー』って感じですね」

質問メール
棋士の先生のネクタイがおしゃれで毎回ひそかに楽しみにしています。
意識している事がありましたら教えてください。
阿久津八段「最も苦手な分野ですね」
本田女流「メーカーとかそういうのは?」
阿久津八段「全く分かりません。ぱっと見ていいなと思ったら買います。
ネクタイの方が普段の服より見ていて楽しいなと思いますけど」
本田女流「現地には佐藤天彦さんがいますけど、
こだわりのメーカーがあるんですよねなんかすごい長い文字の。
あ、アンドゥムルメステールでてきました。
阿久津さんは験を担ぐとかはありますか?」
阿久津八段「ないですね。負けてると何も着れなくなるんで。
お昼とか前回これ食べて負けたなあとかありますけど、1局分くらいですかね」

羽生名人は△2四玉。
阿久津八段「これは寄らないと見切ったということでしょうかね」
即座に▲3三桂成△3五玉と進み、大盤解説へ。
解説中に行方八段が▲2五銀。
阿久津八段「何か不気味な早さですけど、何かあるんですか?」
羽生名人も△2六玉。
阿久津八段「あれー?どんどんどんどん」
行方八段は後手の飛車を金銀との2枚換えで外す手順を選びました。

質問メール
競馬の趣味で渡辺明先生と仲が良いと聞きました。
お二人そろうと競馬の話が中心になるのでしょうか。将棋の話はされないのでしょうか。
阿久津八段「そうですね、将棋の話も勿論しますけど、
終わった時は競馬の話が多いですかね。
阪神の方とかも旅行に行きながら行った事もあって、
将棋の話を長くした事はないかもしれないですね」
本田女流「研究会は?」
阿久津八段「研究会はないですけど、競馬研はあります。
あ、競馬するだけですよ?
あえて趣味が同じだから将棋をやろうということはないですね」
本田女流「何か渡辺さんの他にも競馬を一緒にする方はいますか」
阿久津八段「橋本さんとか佐藤慎一君とか、歳が近い人は馬が好きな人が多いですから。
あと記者の方や将棋の好きな競馬ファンと」
本田女流「誰が勝ってるんですか?」
阿久津八段「チャラに出来ればいいという考えでやってます。
100円買って75円しか返って来ないんで、勝てる人はそうはいないと思います。
たまに大きいの当たったとかは聞きますけど、
トータルだとだんだんマイナスの方に行く感じですかね。
一応75%返って来れば普通の人ですけど、自分の場合は95~97%くらいなので、
それなりに勝ってるほうだと思います。
最近は大きく負けないようにと心がけてますけど」
本田女流「あとスロットの話とかきてますけど」
阿久津八段「いやーそれはねぇ。ギャンブラーじゃないですか」

今年春になり、新入社員が入ってきましたが、ジェネレーションギャップを感じます。
阿久津先生も年下の棋士に対して感覚の違いを感じることがありますか。
阿久津八段「そうですねやっぱり最近感じる事が多いですね。
いい意味でも悪い意味でもというか。若手が結構入ってきてますからね。
最近の若手はさばさばしてるというか、
よく言えばすっきりしてるというか、微妙な感じで言うと付き合いが悪いというか、
先輩に誘われるのがめんどくさいとかテレビでやってるのを見るとわかるなと。
でも自分達が積極的に声をかければ、好きな子もいますからね」
本田女流「どんな棋士を誘うんですか?」
阿久津八段「自分から後輩で誘った事はあまりないですね。
先輩に声をかけられて感想戦やろうとか言われたり、
そういう意味では自分から誘わないといけないかなと思いますけど」
本田女流「阿久津さん棋士になって何年くらいですか」
阿久津八段「棋士になって15年ちょっとですかね。
でもなかなかそういうのは気にしないで誘って、
一緒にめし行ったり飲み行ったりする方がいいかなと思います」
本田女流「気になる若手の方はいます?」
阿久津八段「面白い子も多いですけどね、佐々木勇気君とか」
本田女流「ほわっとしてますよね」
阿久津八段「マイペースというか。
感想戦で『あーちょっと難しいかー』とか。ため口かもしれないですけど。
若い棋士と将棋対局する機会が増えて、
感想戦でもずばずば言ってくれると嬉しいですね」
本田女流「生意気だとかはないんですか」
阿久津八段「まあ自分より生意気な人はいないというか、
逆転負けした時にこんな将棋の感想戦やる意味無いでしょとか言った事もあります。
10も20も上の先輩にそんな事言ってよく怒られなかったなと思います。
ストレートに言ってる子がいると、昔の自分を思い出すと言うか、
『ああわかるわかる』みたいな。本田さんはどうですか」
本田女流「ここ1年で5人くらい入ってきて、
女流の親睦会が年に1回ありまして、そこでお会いする感じです。
この子があの子かーとかちょっと確認して。私の事とか分かんないと思います」
本田女流「いやいやいやオーラでてますって」
阿久津八段「おばさんオーラとか?
友達とひそひそあの子新人だよとか話して、ちょっと話しかけてみようとか。
最近女流棋士で京大の人とか入ってきてますね」
阿久津八段「新しいほうの山口さんですね。名前も恵まで一緒なんですよね」
本田女流「子供の教室をやってるんですけど、卒業生が女流棋士になったりするので」
阿久津八段「私が教えたの覚えてるよね?とか言うんですか?」
本田女流「多分忘れてるんだろうなと思ってたんですけど、
どこどこで指した事ありましたよねとか言ってくれます」
阿久津八段「やっぱり若い人達の感覚とかね、大分違うなと思いますね。
将棋ももちろん違いますけど、今ネットとかあるんで趣味とかも広がりが大きいです。
将棋連盟の野球部とかサッカー部とかやる人が減って、
いろんな趣味が広くなったと思います」
本田女流「何部に入ってました?」
阿久津八段「野球もサッカーも入ってましたけど今は全然行ってないですね。
バスケも行った事があります。
でもどれも人が少なくなって、おじさんばっかりって感じがしますよね。
若手が入らないと盛り上がらないですからね。
ボーリングも行った事がありますね。
部活じゃないですけど関係者とか棋士とか、でもやってる事は部活みたいな感じでした」
本田女流「あ、書道部はありますね、囲碁部もあります」

盤上では羽生名人の入玉がほぼ確定し、
行方八段が駒を拾って入玉に向かうのを羽生名人がどう寄せるのか、
という勝負になりました。
阿久津八段「先が見えない将棋になりましたね。
終わる時間8時から8時半くらいって言いましたけど全然終わらないです」

ということで一旦休憩に。
休憩中に羽生名人の王様の入玉が確定し、
行方八段は竜を自陣に戻して徹底抗戦という泥試合に。

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本田女流「これはどういう戦いになるんですか?」
阿久津八段「持将棋を巡る戦いになりました」
点数と王様への寄せを両方睨んだカオスな展開に。
本田女流「これは終局は何時くらいになりそうですかね」
阿久津八段「10時くらいですかね?」

羽生名人は盤上に大駒を放ったため、
大駒を取りきれれば行方八段が点数で勝てるのでは?
という持将棋特有の勝負になりました。
阿久津八段「行方さんからするとかなり楽しみが出ましたね。
でも検討といっても検討が盛り上がる展開ではないですね」
本田女流「見守る感じですかね?」

行方八段は羽生名人の飛車の捕獲に成功。
後は王様が詰まされないように上部に脱出すればいいということに。
羽生名人は上部脱出を防ぎつつ、
行方八段の王様を寄せにいく狙いも含みにした手を選びました。
持ち時間はお互い残り10分に。

そして羽生名人は持将棋になったら点数が足りなくなるリスクを恐れずに、
行方八段の王様を寄せにいきました。
行方八段もスルーで銀を拾い、
阿久津八段「いいんですか?いやー誘ってますね」

羽生名人は行方八段の王様を狙いつつ竜にも狙いをつける攻め。
持将棋になっても竜を取れば5点なので引き分け以上と阿久津八段。

本田女流「ここで現地から写真が届いてるようです」
阿久津八段「このタイミングですか?」

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阿久津八段「記者室の様子ですか」

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本田女流「検討しているというよりは見守っているという感じですね」

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本田女流「写真がぶれてるのが多いですね」
阿久津八段「カメラマンの方も疲れてるんじゃないですか?」

羽生名人は行方八段の竜を取り、
持将棋の点数を確保してから寄せの体勢に入りました。

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羽生名人勝勢といったところで水を飲む行方八段。
直後に投了となり、羽生名人の防衛が決まりました。

本田女流「手数は170手ということになります」
阿久津八段「もっと行ってる感じの将棋でしたね」

阿久津八段
本当に凄い将棋でしたね。
行方さんの方も矢倉の先手番で主導権を取りに行く積極的な作戦で、
羽生さんがすごいバラバラの陣形からまとめあげまして、
そこから入玉を巡る攻防になったり、行方八段も巻き返したり、
どう将棋が終わるのかと思ったときに羽生さんが寄せに行って、
厳密に全部の寄せが寄っていたかは分かりませんが、
あそこから寄せに行ってしまうのが羽生名人らしいというか、凄い将棋でした。
見ていてどうなるのか分からなくて、
凄い将棋で一視聴者のように楽しませてもらいました。
この将棋で寄せに行って決着がつくのかと感心しました。

ということで名人戦は4勝1敗で羽生名人の防衛という結果になりました。
行方八段も1局目以外はいい将棋を指せていたと思うんですけど、何で負けたんだろう。
解説の阿久津八段は中盤の難所でずばずば手を当てて流石でした。
170手の大熱戦でしたが、
持将棋ではなくきっちり王様を詰ませに行った羽生名人は流石でした。

6月2日からは豊島将之七段が羽生善治棋聖に挑戦する第85期棋聖戦が始まります。
ニコニコ生放送では9時から、解説に田村康介七段 、
聞き手に山口恵梨子女流初段で大盤解説会が放送されます。
羽生棋聖は7連覇中ということで相当得意にしている棋戦ですが、
豊島七段がどこまで迫れるのか、タイトル奪取なるか注目です。

第73期名人戦七番勝負第5局初日が終わる

羽生善治名人に行方尚史八段が挑む第73期名人戦七番勝負第5局初日は、
羽生名人の封じ手で初日が終わりました。

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行方八段の先手番で開始。初手に1分30秒ほど溜めてら▲7六歩。
飯塚七段「一瞬静止画かと思うくらいちょっと初手が長かったですね」

ニコニコ生放送では9時から、解説に飯塚祐紀七段、
聞き手に室田伊緒女流二段で大盤解説会が始まりました。

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おはようございます。

室田女流「先生とは初めてになりますね」
飯塚七段「意外なことにですね、お会いしてると思ったんですけど。
関東と関西所属ということで、あんまりご一緒させていただく事が無かったんですね。
関西の方とお仕事をするのはなかなかないんですね」
室田女流「改めて戦型予想の方を」
飯塚七段「考えてますね。あ、銀が上がりました。矢倉になりましたね。
行方さんは相居飛車は何でもさせるんですね。
実は相居飛車の戦型は矢倉、角換わり、相掛かりの3種類しかなくて、
相掛かりが永遠の3番手なんです。
3勝1敗でまだ負けても余裕がありますから、
羽生さんが変化するならここかなと思ったんですけど、
横歩のことは考えてないんですね。
羽生さんは名人戦で森内さんと3勝3敗で、後手番の横歩で負けたんですけど、
横歩の後手はあまりいいイメージがないのかもしれないですね
前回の第4局はかなり衝撃的な内容でしたね。
気の早い人なら投了かなんて書いてあってそんなもんかと思ってたんですけど、
そこから大逆転でした。
今局は矢倉ということですが、羽生さんの変わり行く現代将棋っていう本で、
矢倉の五手目は▲7七銀と▲6六歩どちらがいいかというテーマだけで、
上下2冊書いてあって、呪文みたいな本でほとんど符号で書いてあるっていう」
室田女流「すごい論文みたいですね」
飯塚七段「結論としてはどちらもあるみたいな感じでした。
第2局は高山でしたけど室田さん行かれましたよね」
室田女流「行きました。1手1手長考で1日目が全然進まなかったです。
温泉を楽しんでました。あと飛騨牛とか」
飯塚七段「おなかがすいてきますね。
選挙カーが通れないっていうのがあったんですよね」
室田女流「半径何百メートルは通ってはいけないっていうことになってました」
飯塚七段「私は行方さん青森出身で、青森に行ってました。
すごい盛り上がってました。
行方さんの飲み友達で、かつ応援している人がいらして、
行方さんが事前に飯塚さんならぴったりだと言われていたので、
ご一緒させていただきました。
第1局は瀬川さんだったかな、あと木村一基さんとか、いかにもみたいな人選でして、
第2局の打ち上げはどうでしたか?」
室田女流「すごい日本酒を並べて抱えて、ちょっと大丈夫かなと遠目で見てました」
飯塚七段「夜中に着信があったんですけど僕寝てたんで出れなかったんですけど、
2時か3時くらいだったかな」
室田女流「そのくらいまで呑んでました」
飯塚七段「青森すごい熱いんですよ。1手指すごとにおおーって。
第2局はいい将棋で、第1局が6時くらいに終わっていて、
話聞いたら会場に行く途中で行方投了の報がくるのでああーって」
室田女流「先生いいときに解説になりましたね」
飯塚七段「地元の応援がある方ってあまりいないですよね。
羽生さんも森内さんも東京ですし、
今回はそういう熱い応援を背に戦っているということになります」
室田女流「行方先生は前夜祭のスピーチとかも面白いです。
僕のこと知らないですよねとか嬉しそうに話して、
そこからどんどん味方をつけるというか、高山の時も声援が凄かったです」
飯塚七段「行方さんはインタビューとか控えめな事言ってる方が、
いい結果が出る事が多いです。
勢いのある事言ってる時のほうがまずいですね」
室田女流「気合が入りすぎちゃってとかですか」
飯塚七段「そうですねそういうことですね」

リレー質問
渡辺棋王から飯塚七段へ
地元で将棋教室をされていらっしゃいますが、
お子さんに将棋を教える極意を教えてください。
飯塚七段「前出た時は羽生さんの次だったんですよ。
羽生さんは質問も厳しくて、飯塚さんは文学にも詳しくてとか無茶振りなんですよ。
僕が詳しいのは羽生さんが出版社の方と付き合いが多くて、
僕も出版社の方が知り合いにいまして、文学じゃなくて出版社の方に詳しいというか。
その時は桐谷先生の本をたまたま買ってたんで、愛読書は桐谷先生の本と答えました」
室田女流「今回はお子さんに教える極意ということですが」
飯塚七段「教えるというのは僭越な感じがします。
子供と楽しく明るくやれればそれでいいかなと思っています。
子供に教えるというのは、普及活動のつもりでやらせていただいてて、
自分も子供教室出身なので恩返しのつもりでやってます」
室田女流「これは自分のお子さんに教えるつもりなんですかね。
渡辺先生が子供教室をされるとはちょっと思えないんですけど」
飯塚七段「もし開かれたら私も通いたいくらいですね。
僕の子どもは将棋をやらないですね。
美濃囲いを教えようとしたら難しいと言われて、
だから明るく楽しく、教えすぎない、
難しいことを教えたくなるときってありませんか。
教えるのは3つくらいでいいんです
森内さんが道場に定期的に教えに行ってらっしゃると聞いてます。
羽生さんなんかもちょっと時間が空くと道場にいらしています。
今週の日曜日に将棋イベントがありまして、
福島県なんですけど羽生さんが行かれることになっています。
名人戦の合間にすごいですよね。」
室田女流「もうすぐ棋聖戦ですよね。31日仕事で1日移動日ですか」
飯塚七段「羽生さんそういうのを表に出さないというか、淡々とされますよね」
室田女流「移動だけで疲れちゃうと思うんですけど」
飯塚七段「タイトル戦って3泊4日ですごい疲れるんですよね。無尽蔵な体力ですよね。
室田さん聞き手だから大盤解説でずっと立ってますよね。
解説の棋士は変わるんですけど、聞き手が変わらないパターンがありますよね。
最近は現地に強い方っていらっしゃるんで、
聞き手をお願いするということもありますね」

あともう一つ、対振り飛車で棒銀を採用されていますが、
加藤先生は生涯棒銀ですが、飯塚先生も生涯棒銀でしょうか。
飯塚七段「渡辺先生も棒銀されてたと思うんですよ。
いつの間にかやめられて寂しいんですけど、
棒銀は続けますよ。お休みする時期はきっとあると思いますけど」
室田女流「棒銀の魅力というのはどこら辺にあるんでしょうか」
飯塚七段「対四間飛車ですよね、穴熊っていうのは出だしが引き気味になるんです。
攻撃のプランが、バリエーションが乏しいんですね。
棒銀は自分からがんがん前に出て行く、相手に向かって行く、
主導権を取りに行く、その分かりやすさが一番の魅力ですね。
ありとあらゆる戦型で棒銀って指せるんですね。
棒銀をやったことがない居飛車党なんていないんじゃないかな。
駒落ちでも使えますから、幅の広いところも魅力です
あと加藤先生と対談できたのが棒銀やっててよかったなと思いました」
室田女流「先生もう将棋ファンですね」
飯塚七段「3時間だったか4時間だったか話していました」
室田女流「それは多分加藤先生がずっと話されていたような」
飯塚七段「講演会を聞いているみたいな感じでしたね。
一応対談形式なんで僕が答えるところはメールで後から(笑。
その時はタイトル戦の立会いなんかも含めて、
ずっと5日間くらい一緒だったんですね。
延べ15時間くらいずっと聞いてました。
僕一人じゃもったいないくらいであとでDVDとかに残したいくらいです」
室田女流「いったい何枚くらいになるのか」

室谷女流から室田女流へ
名前が似ていて間違われることもあると思いますが正直どうですか。
室田女流「室谷さんは結婚おめでとうとか言われて、
私はNHKの読み上げしてるよねとか言われて、私違う方ですって毎回言ってます。
私は結婚しても名前変えなかったんですけど、
室谷さん変えるって言ってたんで、早く変えてください」
飯塚七段「僕も飯島さんと間違えられてね、引き角いいですよねとか、
ニコ生の王座戦の解説よかったですねとか言われます。
飯島さんも奇襲戦法の話面白かったですとか間違われるみたいです」

以前得意料理はイカの刺身といってましたが、得意料理増えましたか。
室田女流「でもイカ捌きますよ、ぶちって。
これはだんなさんがイカ好きっていうだけで。
他の料理だとゴーヤサラダとか。切って塩もみして」
飯塚七段「炒め物とかされますか」
室田女流「流石に炒め物がメインなのでします。
揚げ物は片づけがめんどくさくてあんまりやってなくて、
家ではヘルシーなものにしてます。お肉とかは他でいっぱい食べてるので」
飯塚七段「羽生さんとかも見ていて旅行の日々じゃないですか。
そうなるとおいしいものを食べて帰ってくるんですよね」
室田女流「私も仕事で行くとだいたい体重が増えていきます。
室谷さんとはお姉ちゃんのほうが大会とかでよく当たっていて、妹という感じです。
さっきもトイレで会いましたよ。
女子トークもしました。今日飯塚先生とだよといったらすごくいい先生だよねって」
飯塚七段「その後の女子トークが怖いんですけど」
室田女流「フフフ大丈夫です。フフフ」

アンケート行方八段の作戦をざっくり予想してください
急戦44.9%、持久戦55.1%。
室田女流「アンケートって半分にわれるものなんですね。
先生はどちらだと思いますか」
飯塚七段「僕は長年の付き合いで急戦にします。
室田さんはどっちですか」
室田女流「じゃあ持久戦にしときます」

その後急戦と持久戦の簡単な解説の後一旦休憩に。
先手の▲7七銀は後手の陽動振り飛車に強く、▲6四歩は後手の中央からの急戦に強い、
と言う趣旨の講座でした。

飯塚七段「先が長いものですから、一応講座にしますか。
こうやって攻めるという狙い筋の話を」

meijin5-3
基本図。

meijin5-4
▲1五歩△同歩▲同銀、銀でいくのがポイント。

meijin5-5
ここからどう攻めるか。
▲1四歩の垂れ歩も有効だがもっといい手がある。

meijin5-6
▲1九香と力を溜める。後手は△2二銀打と受ける。

meijin5-7
▲2一成香といくと先手あれれ?竜が取られてしまった。

meijin5-8
なので▲2一成香ではなく▲1四歩と垂れ歩。

meijin5-9
▲1一竜に合い駒が角しかない。

meijin5-10
すぐに取らないで桂馬を打つ。

meijin5-11
ということで角で1三にいくのがポイントでした。

meijin5-12
▲1四銀と取る手と▲2六銀と引く手の違い。
引くと次に▲1五歩だが、取るとそのまま攻められるので一手得。

藤井矢倉は棒銀がメインの狙いなので、銀が中心の将棋になりやすいとのこと。

質問メール
今日の解説が飯塚先生だと知り、外出の予定をキャンセルして放送を見ています。
飯塚先生の最強棒銀戦法の本を買って勉強しています。
先手は相掛かりで勝ってるのですが、
相居飛車の後手だと一手の差で先に攻められてしまいます。
後手で棒銀を成功させるにはどうすればいいでしょうか。
飯塚七段「後手番の棒銀ですよね。
どうしても主導権を取る戦法なんで、先手の一手が大きいんですね。
やっぱりね、一手足りないんで気合で何とかする、気迫が大事です。
僕も後手番でも普通に行きます。
アマだと先に攻められる事が多いですけど、
プロの場合だと受けが間に合ってる事が多いです。
端歩の一手をはしょる、手が足りないから何かやりくりする、
そういう工夫が必要です。
守りを厚くすると攻めが薄くなる、攻めを厚くすると守りが薄くなる、
そういう関係なので、攻めるなら何かを犠牲にしていく必要があります。
プロならともかくアマの場合は棒銀ですと攻めてるほうが圧倒的に有利だと思います。
受け止める技術というのはあまり広まっていないところがあるので、
先に攻めた方が成功する確率が高いです。
毎回振り駒で先手出すってわけにもいきませんからねえ。
一時期プロの間でも議論になったことがあって、
木を掘って作っているので裏と表で比重が違うので、
歩が出やすいという人と、とが出やすいという人がいて、
統計をとった結果あまり変わらなかったという」
室田女流「私昨年度1回くらいしか振り駒負けなかったです。
ほぼ先手で逆に怖かったです。
今期になって後手番が出て嬉しかったです。ほっとしました」
飯塚七段「普段の行いがいいからじゃないですか。コツがあったら教えて欲しいです」

飯塚先生の奇襲振り飛車戦法を買いました。
阪田流振り飛車戦法がいい戦法だと思いました。
コラムを含めてわかりやすく大変参考になりましたが、
奇襲居飛車戦法の予定はありますか。
飯塚七段「ちょっと僕は書いてないんですけど。
奇襲振り飛車戦法があるんだから居飛車もあっても確かにいいですね。
阪田流って知ってますか?」
室田女流「名前だけしか分からないです」

阪田流向かい飛車の解説に。

meijin5-13
基本図。

meijin5-14
△5四角で一丁上がりの図。先手が先に▲5六角と打つ華々しい変化でした。
飯塚七段「対策もそれじゃあいきますか」
室田女流「対策も言われるとメールの方泣いちゃいます」
飯塚七段「相手は見てないということで」

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▲3六歩がポイント。△5五角には▲3七銀で受かる。
相手の金が突進してきたら、▲3七銀から▲2六歩でで受け止める。
これが一番簡単な対策。

進まないのでミニ講座に。

部分図で。

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飯塚七段「何やろうとしてるか分かります?」
コメントで流れた▲4二歩がいい手なので▲4七に歩を置くことに。
▲1五歩△同歩▲1三歩△同香▲1四歩△同香▲2四歩△同歩▲同飛。
香取りが受からず大成功。
歩が2枚で角がいない場合は▲1三歩△同香▲1二歩と垂らす。
そんな感じで端攻め編でした

室田女流「端攻めいろんな筋がありますね」
飯塚七段「香車がいるんで攻めやすいのがあります。
美濃囲いも端攻めあるじゃないですか」
室田女流「攻められるイメージばかりです」
飯塚七段「何で振り飛車は受けるんですか?」
室田女流「やっぱり広い方がいいです。端歩で金銀3枚違うとかいいますよね」
真摯な検討の結果美野囲いの端歩が一つ伸びてると金銀4枚、
2つ伸びてると金銀6枚必要だということになりました。

ついでで美濃囲いの崩し方講座に。

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端攻め成功例。
他に雷落としとかをやってました。

盤上では行方八段が▲3七銀の積極策に、羽生名人も△8五歩と強気の手。
第4局とは離れて第1局と似たような感じに。

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休憩に切り替わるところで画面が止まるハプニング。
室田女流がすごく嬉しそうな顔をしています。
12時過ぎに復旧しました。

行方八段はすごい手つきで▲2五歩。
飯塚七段「僕はねえこの辺で昼食休憩になるのかなと思ってまして、
次の一手の候補とかも考えていたんですけど」

アンケート次の一手
飯塚七段「昼食休憩が一番有力ですね」
と言っていたらフラグだったか羽生名人が即座に△4四歩。
しかし運営怒りのアンケート
△4四歩79.8%、△6四角0.7%、△7三銀1.8%、△7五歩1.4%、その他16.3%。
阿久津流その他定跡信者が16.3%。ひねくれ物が3.9%。

アンケート次の一手再び
▲3五歩16.2%、▲6八玉32.5%、▲7八金8.7%、▲4六角6.8%、▲2六銀15.1%、
▲4六銀6.4%、▲9六歩2.5%、その他11.8%。
室田女流「これは流石に昼食休憩になりますかね」
飯塚七段「室田さんは何だと思いますか」
室田女流「私は囲っておきたいので▲6八玉」
これまたフラグだったか行方八段が▲6八玉。

アンケート次の一手再再び?
△6四角25.7%、△7五歩33.3%、△7三銀13.6%、△4三金右15.0%、その他12.4%。
飯塚七段「意味合いとしては△7五歩だけとんがっていますね。
他は穏やかに指すという方針になります」
積極派と穏健派の比率は1:2。

昼食アンケート
味噌汁がらり25.5%、カレー新手42.1%、
おしゃれアンフォラ17.2%、かたい定跡けんぽ15.1%。
飯塚七段「ぼくちょっと興味のあるお店あるんでパスタ入れていいですか」

昼食アンケート再び
カレー新手30.7%、興味のパスタ52.0%、その他17.3%。
これでパスタじゃなかったら飯塚先生は物腰柔らかい感じなのに相当策士である。

昼食休憩あけて
室田女流「進んでおりません」

今の局面から△6四角は前例が1個だけで、先手藤井九段と後手飯塚七段との対局、
実は今の局面も前例が2つしかないとのこと。
羽生名人は△4三金右。

そして昼食アンケートの答え合わせ。

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室田女流「先生2回目のアンケートは何だったのでしょう」

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飯塚七段「パスタ屋さんの通り道にうなぎ屋さんがあるんですよ」

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室田女流「裏切りのうなぎって。フフフ」

羽生名人は天ぷらそば

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室田女流「すごい上品な感じで。飲み物が特製ジンジャーエール?」

行方八段は海鮮丼。

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室田女流「両方とも上品ですね」

対局場のホテル入り口。

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室田女流「門からして上品なんですねここは」

海外でのタイトル戦について
飯塚七段「羽生さん飛行機でガイドブックを延々と読んでいたのを覚えてますね。
それと現地の方と水について話していました。
盤外の研究も余念が無いという」

現地の写真を見ている間に行方八段はぱしーんと▲4六角。
脇システムということでいろいろな変化の解説に。
詰みまでの変化も並べて
室田女流「私相居飛車指せる気がしません」

となったところで昼休みの詰め将棋の解答に。

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9手詰めの詰め将棋とのこと。

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粋鏡なる試み―棋道を巡る職人魂 こちらは5名にプレゼント。

質問メール
室田女流は将棋界と囲碁界と交流あると思いますが、
文化の違いを感じる時がありますか。
室田女流「交流特に無いです。
トイレにたつと時間が止まるんですよ対局の。
それはうらやましいなと思います。
あと椅子対局とか。タイトル戦でも椅子対局とかあります」
飯塚七段「女流は一斉対局だと椅子の時もあるんじゃないですか?」
室田女流「あれはちょっとびっくりします。
でもアマチュアの頃は椅子だったのでそれを思い出しながら」
飯塚七段「マイナビさんの一斉対局とか、
あれはお客様も結構近くで見るんですよね」
室田女流「声出したら聞こえます。
お客さんも言ったりしないですね。あってもおかしくないですけど」
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マイナビ一斉対局の様子。後ろのギャラリーは一般の方です。間近ってレベルじゃねぇぞ。

関西でのニコ生の評判はどうでしょうか。また、出たいという人はいますか。
私は山崎先生の出演をあきらめません。
室田女流「関西はしゃべるのが好きな先生が多いのですが、
なかなか関東なので何か対局とかがあったときに、
たまに出演させていただくくらいになりますね。
浦野先生とか出演されたことがあります」
飯塚七段「浦野先生とか詰め将棋ハンドブックいい本ですよね。
子供教室でも読んでいるお子さんが多いです」
室田女流「長谷川優貴ちゃん希望?私も希望です。
井上先生もいいですね。合ってると思うんですけどなかなか機会が少なくて。
でもこうやって関東関西一緒に仕事に出来るといいですね」

そしておやつタイムだ!

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ニコ生ではラ・ファミーユ東京のショートケーキ

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室田女流「シフォンケーキなんですね。
私さっきシフォンケーキ買っちゃいました個人的に。
少し前に誕生日だったんですけど、先月から1ヶ月でケーキ…7個くらいは食べてます。
思い出した限りで7個だから、あ、8個。
実家で3個とか出てきて実家は怖いです」

飯塚七段「行方さんと呑んだのは年末くらい、結構前ですね。
僕は一人で呑んでる時が多いですね。
蒸留酒?ああいいですねー。
赤ワイン?赤ワインは名前が難しくて挫折しちゃいまして。
棋士って凝り性なものですから、
ウイスキーのガイドブック買ってきたり一時期してたんですけど、
でもめんどくさくてやめちゃいました」
室田女流「地方に行くと地酒を飲んでみたくなりますね」
飯塚七段「日本酒も一時期利き酒の会に行っていたことがあります。
蔵元がホテルに部屋を取って、試飲会をやるんです。
昼は僕みたいな一般客なんですけど、夜はプロの世界なんですね。
ご本職の人達は味見して、なめるだけなんですけど、
僕はもったいないなと最後まで飲んじゃうんです。
最近は忙しくてご無沙汰してますけど」

行方八段はフルーツ盛り合わせ

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室田女流「やっぱり上品ですね全部」

羽生名人はチーズケーキ

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室田女流「チーズケーキおいしそう」

アンケート今の気持ちは?
くだもの19.8%、チーズケーキ53.3%、シフォンケーキ26.9%。
おやつは羽生名人圧勝の雰囲気。

休憩の後第4局を初手から解説に。最後まで並べて
飯塚七段「うーん羽生マジックですねやっぱり。
行方さんも挑戦者ですから普段なら勝ちきると思うんですけどね。
なんだかんだ分からない手を指してくるという」

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飯塚七段「午前中何となしにやった講座の局面に近づいてきました」

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室田女流「表情はいかがですか?」
飯塚七段「1日目って感じがしない緊迫感ですね」

質問メール
好手と妙手と指されてみればなるほどの手の違いを教えてください。
基本その人の感覚に近いですよね。
妙手と言われると派手な手が多いですよね。飛車捨てたり角捨てたり。
でも受けの妙手とかも聞きますから定義がないんですね。
羽生さんは指されてみればなるほどという手が多いですね。
後から言われてなるほどというのと、その場で指せるのとでは違いますからね。

私は生まれも育ちも愛知県なので、
室田先生のような愛知県出身の棋士を応援しています。
是非愛知県の好きなところを語ってください。
室田女流「私3年前にずっと愛知にいますって宣言したんです。
でも結婚して大阪に行っちゃったんですけど、
地元の方も行ってらっしゃいとかで少しさみしかったんですけど、ふふふ。
最近一人妹弟子が増えました。
アマチュアの数が多いですね。強い子供とか指導員の方も凄く多くて。
プロになるとなるとまた別の話なんですが」
飯塚七段「僕は東海研修会に出させていただいた事があります」
室田女流「今は女の子10人くらいいませんでしたか?」
飯塚七段「女の子いましたね、強かったです。
室田さんが憧れなんじゃないですか?」
室田女流「私もアマチュアの時にプロを意識した事が無くて、
女流の棋士を見てから目指しました」
飯塚七段「僕は自分が初めて将棋を指したのは将棋連盟の教室だったので、
そういう点では恵まれてました。
一番最初にお会いしたのが、当時初心者同士の森内さんで、
待ち合わせしてどこそこの大会に行こうよって言って、
行くといらっしゃるんですよ、羽生さんが。当時から天才少年って言われてました。
羽生さんは優勝が指定席なんですよ。みんなで2位狙い3位狙い。
当時から将棋見たらたまげてましたね。とても綺麗な将棋を指して」

以前NHK将棋講座で、関西女流棋士の女子会が放送されていました。
羽生名人と一緒に気球に乗ったと聞きましたが、
気球に乗ったときのエピソードを教えてください。
飯塚七段「気球ってなかなか乗らないのに羽生さんと一緒ってすごいですね」
室田女流「緊張しましたね。デビューして1年くらいだったと思うんですけど。
みんなで何か気球に乗るということになって、2人ずつ乗ったんですけど、
私が何故か羽生さんと一緒に乗る事になって、ほとんど何も覚えて無いです。
先生は棋士になって何かよかったことはありますか?」
飯塚七段「僕は旅行が好きなものですから、いろいろ地方に行けるのがいいですね。
こないだの王将戦では佐渡に行きまして、とてもいいところでした。
風景も綺麗魚も綺麗で」
室田女流「対局が大変だったやつですか?」
飯塚七段「1日目が延期になったんですね。
船が止まるのが昨年も無くて前の年も無くて、
1日欠便になるのはそれくらい珍しいことみたいです。ついた瞬間に波が9メートルで。
やっぱり日本海先生が本気出したら凄いなと思いました。
ボーイング社の技術を使っているっていうすごい船で、
就航したのも26年度ということで新しい船なんですけど。
2日目は佐渡の観光局の方とかのスピーチの後にすぐ対局になりました。
立会いの田中先生が凄いんですよ。
対局日は郷田さんと、多分4時まで田中先生起きてたんですよ。
僕7時に起きたらもういらっしゃらなくて、
水泳大会に出場するためにもう帰ったって言うんですよ。
でも元気に水泳大会寝ないで行って、数日後会ったら自己ベスト出したって。
僕も田中先生ほどじゃないですけど、ぼちぼち泳ぎ始めています。
ネットで探すと出先から家に戻るまでに2つ3つプールがあるんです」

解説の後休憩に。
行方八段は銀を3五から2六に下がる手でもばしっとした手つき。

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2局前例があってその一つは飯塚七段が脇先生にひどい目に会った将棋らしい。
飯塚七段「おかしいですよね、さっきも前例2局しかないのに片方僕で、
この局面も僕でどちらもひどい目に会った将棋という」
その対局からの分岐を多数解説。

矢倉は金銀3枚のうち、7八にいる金が一番大事な駒。

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取ってみるとよく分かる。

ここでティロフォン中田功七段から。
飯塚七段「もしもし」
中田七段「もしもしー。こないだ大阪で会ったんですけどお互い対局中でねー」
飯塚七段「こーやん先生は人狼でもご活躍されて」
中田七段「いやいやいや、さっきまで佐藤天彦君というか師弟で、
副立会いなんですよね天彦君がね、それで大盤解説が私で、
あんまり応援できないですよねえ大山一門で」
飯塚七段「どうですか大盤解説は始まってるんですか」
中田七段「2時からもうやってます。
お客さんも多くて私も楽しくて、今だと副立会いのマンモスさんもいます。
さっきまで駄洒落いっぱい考えてました。
後で私と交代してマンモスさんともお話しするといいんじゃないですか?
今講座やってたんでしょー?今度私にも教えてくださいよ。
矢倉の解説私したことがないんでねー」
飯塚七段「中田さんの三間飛車教わりたいんですけど」
中田七段「何言ってるんですかー飯塚さんの棒銀にぼこぼこにされてますよ」
飯塚七段「いやいやいや軽く捌かれてる印象しかないんですよ」
中田七段「10局に1局くらいはねー。現局面どうなってんのー?
行方さん馬作って手厚くやりたいんじゃないかなーって思ってるんですけど。
3六角成で馬を作る展開にしたいです」
飯塚七段「中田さんは角を大切にするんです。
飛車は他の駒と切るためにあるみたいな」
中田七段「美濃囲いは飛車は渡してもいいんですよー。
何ですか角厨ってコメント流れてますけど」
飯塚七段「控え室僕なんか饅頭ばっかり食べてるんですよ」
中田七段「甘党ですねー。こっち豊川さんがいるとまともにはなんないですよね。
飯塚さんはお酒とかは?」
飯塚七段「相変わらずですよ。行きましょうよ東京で」
中田七段「もう何十年も呑んでないんじゃないかな?」
飯塚七段「いつもカードゲーム教えてもらってました。
8人の研究会で僕将棋の方に一票入れるんですけど、将棋やった記憶が無いんですよ」
中田七段「いつも4対4で決選投票するんですよねー。
それで将棋から一人裏切るんです」
飯塚七段「他にもゲームやりましたね」
中田七段「モノポリーとかねー。私的にはそっちがいいんですけどねー」
飯塚七段「後何やったんでしたっけ」
中田七段「黒ひげ危機一髪。定跡作って。いいんですか名人戦でこんな話して。
だってトランプ大富豪とかあまりやらなかったもんね。
森内さんとか鬼のような人いたもんねー。ページワンとか。
将棋やりたい派とゲームやりたい派のぶつかり合いだったんですよね研究会。
こんな話でいいの?室田さんと全然話してないんじゃない?
人狼が得意って聞いたけど」
室田女流「いえいえいえ全然」
中田七段「機会があればよろしくおねがいします」
飯塚七段「福岡の様子もお伺いしたいってコメントが」
中田七段「豊川さんは自宅から自転車ですぐ行ける距離って言ってました」
飯塚七段「豊川さんは東京の時も都内ならどこでも行けるって言ってました」
中田七段「豊川桐谷の自転車はすごいですよねー。
今日外出てないんですけど、ベランダ出たら涼しかったです。
大通り公園めちゃくちゃ近いですよ」
飯塚七段「またニコ生出てくださいってコメント流れてますよ」
中田七段「将棋の方は?将棋の解説は?」
飯塚七段「将棋の解説ばっかりしてますよ本当に」
中田七段「私も解説で佐藤天彦君の小さい頃の話とか、自分の奨励会時代の話とかねー」
飯塚七段「そうそうそっち教えてくださいよ。いつ頃から教えてるんですか?」
中田七段「8歳の頃でやんちゃな感じで、今でも変わってないんじゃないですか」
飯塚七段「師弟関係でいえば歳が近いですよね」
中田七段「私が29歳の時だからそうですね。
道場によく通ってる子で、席主の人に是非見てくださいって言われて」
室田女流「小さい頃から洋服の趣味はあったんですか?」
中田七段「奨励会の頃もいい服着たいっていってました。
それは大賛成でプロとしていい事だと思います。
私は全然逆方向に行っちゃいましたからねー」
飯塚七段「NHKの師弟を語るみたいな本がありましたね」
中田七段「ヨーロッパ行きそびれた話しとかね。
棋聖戦の挑決で行けなくなったとか。でも行きたかったらしいですよ」
飯塚七段「行方さんはどうですか」
中田七段「彼はここ最近成績いいですよね。
お酒控えてるのかなとか考えてますけどいつか聞いてみたいですよね。
あんまり最近彼とも飲んでないんですよ。
家近いんだけどなー荻窪でしょ?」
飯塚七段「ええ、ええ、まあ」
中田七段「あの辺棋士たくさんいますもんね。ずっとしゃべってていいんですか?
私大盤解説戻らないといけないんですけど」
飯塚七段「解説盛り上がりそうですね」
中田七段「視聴者の皆様失礼いたします」
黒ひげ危機一髪の定跡って何だろう?

室田女流「長電話しましたね。いつまでもしゃべれそうな。
大盤解説会行きたいです」
飯塚七段「駄洒落考えてるって言ってましたね。
最近都内で豊川さんが将棋教室していて、
入れ違いで僕が入ったときがあったんですけど、
そしたら生徒さんが駒取るときが取りマンモス、大駒切るときはキリマンジャロ、
うーんここは歩ぎーれジャパン、そんなすごい雰囲気でした」

ということで矢倉崩し講座の続きに。
結論、矢倉は▲4一銀と▲2四桂さえ打っておけば何とかなる。

18時になり次の一手アンケート
△7五歩24.9%、△7三銀9.7%、封じ手56.9%、その他8.4%。
室田女流「56.9%封じ手と」
飯塚七段「一番いい手ですね」

質問メール
私の祖父は仕事一筋だったため、仕事を定年退職した後が心配です。
私も祖父とともに将棋を始めようとしているのですが、何から始めればいいですか。
お勧めの本とかも教えてください。
飯塚七段「退職後に将棋を始められたということですよね。
でも年齢関係なく棋力の向上はあります。
多分初心者の方ですと何から始められても強くなりますよ。
実戦詰め将棋とか身近な人に教えてもらうとか」
室田女流「お二人で指すというのもいいですよね」
飯塚七段「そうですね、やはり身近に相手がいるといいですね。
最近はネットとか、アプリがあるので相手不足というのはなかなかなくなりました。
詰め将棋がお勧めですね」
室田女流「1手詰めハンドブックとかパズルみたいです」
飯塚七段「僕の子ども教室も3手詰めハンドブックを使っています。
羽生さんも詰め将棋は駒の性格を覚えるのによいと言ってました。
一番有名なのは2年間で5000題解けば神話に近づくって。
詰め将棋ってだいたいいい手が1回はあるんですね。
室田さんは最初どう覚えましたか」
室田女流「私は支部に行きました。弟が大会に出ていて、私も大会にもでました」
飯塚七段「僕くらいの時代だと、
7手詰めが解ければだいたい初段くらいかなあという感じでした。
解けないと考え込んじゃうんですけど、答え見て形を覚えちゃえばいいので。
僕の年齢だと行きの新幹線で解けた問題が帰りに解けないとかあるんですよ」
室田女流「私も詰めパラを解いた後に、ノートに書こうとしたら覚えてなくて、
1回解いたのになーとか思う事があります」
飯塚七段「奨励会員が肌身離さず持ってるって聞きますね」
室田女流「私も今持ってます」
飯塚七段「財布は忘れても詰めパラは忘れるなって言ってたら、
本当に財布を忘れた事がありまして、余計な事言うもんじゃないなーと思いました。
こないだ奨励会員の子が熱心に考えていて、いいなーと思って問題見て、
『これ30番だよね』って言ったら40番ですって。
でも詰まない問題だったんですよね。
言っちゃうのもどうかなーと思って言わなかったんですけど」

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名人戦の記念扇子。
行方八段「かもすぞー」

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室田女流「森門下パーティー初めて行ったんですけど、その時の扇子です。
明後日の対局で使います」
飯塚七段「それ相手に森門下いないんですよね」
室田女流「大丈夫です。そういえばあんまり考えてなかったですけど。
パーティーは谷川先生のコメントが面白くて、
毎年恒例みたいなんですが山崎八段に説教タイムというか(笑」

飯塚七段「団先生が2面指しで、僕と行方さんが相手で、2人とも負かされた事があります。
終わったらちょっとお話して、2人ともさっさと名人とれよと、励ましですね。
行方さんこうして名人戦の舞台にお出になってて、
いろいろな思いを胸に指しているということですね」

アンケート羽生名人の封じ手予想
△7五歩56.4%、△7三銀19.0%、その他24.6%。
室田女流「半分以上の方が△7五歩と」
飯塚七段「妥当なところですね」

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今日の圧力団体の様子。あまり圧がないか。

飯塚七段「今お酒の話出ましたけど、
対局者は1日目と2日目の間は飲まない方が多いです。
立会いは関係ないですけど」
室田女流「高山では1日目の夕食はすごくお話で盛り上がりました。
私の師匠が一緒だったのですが、行方先生と同じ机で藤井先生の研究会に参加していて、
私も行方先生に1局教わったことがあるんですけど、
その時の話とかもしました」

そして定刻を1分ほど過ぎたところで羽生名人の封じ手になりました。

今日は飯塚七段と室田女流のコンビでしたが、
丁寧な解説あり講座あり中田七段とのくだけた会話ありの、
なかなか面白い解説になりました。
室田女流もほんわかした雰囲気でしたが、今日は女帝っぷりが出ていなかったような。
室田女流が第2局の時に現地にいたということで、
現地の裏話も聞けるおいしい解説になりました。
盤上では第1局に続いて行方八段の藤井流早囲いになりましたが、
第1局のように初日から乱戦ということにならずほっと一安心といったところでしょうか。

明日はニコニコ生放送では9時から、解説に阿久津主税八段、
聞き手に本田小百合女流三段で大盤解説会が生放送されます。
羽生名人は日曜日に福島で将棋イベント、火曜日から棋聖戦と強攻スケジュールになり、
行方八段としてはここを勝つと大きい1勝になります。
羽生名人の防衛なるか、行方八段が星を戻すのか注目です。

羽生マジック炸裂!名人戦第4局は羽生名人が大逆転勝利

羽生善治名人に行方尚史八段が挑む第73期名人戦七番勝負第4局は、
羽生名人が行方八段を破り3勝1敗と防衛に王手をかけました。

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朝の様子。羽生名人は寝癖もつけて絶好調か。

羽生名人の注目の封じ手は▲8六銀でした(みんな知ってた)。
立会人の大内九段は行方八段に封じ手の書いてある紙を見せてから、
大内九段「封じ手は▲8六銀です」
このパターンは加藤新手と同じ流れ…

最初の取材陣の撮影タイムについて
渡辺棋王「立会人によって時計止めたり止めなかったり、
その辺はもう適当なんすよ昔から。
まあ1分2分の話なんでね時計止めるっていうのも」

副立会いの話になって
渡辺棋王「名人戦は副立会いが2人なんで、若手も使っていかないと足りないんですよ」
室谷女流「今話題の橋本八段なんですけど」
渡辺棋王「どういう話題なんですか?(ニヤリ」
二歩を言わせようとする渡辺棋王。

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おはようございます。
室谷女流「先生はニコニコ生放送は久しぶりということですけど」
渡辺棋王「去年は5局目6局目を予定していたんですけど流れてしまったので、
今年は4局目以内でということになりました。
候補としては△8二角とか、△4二銀右とか、飛車を引くとか、
手が広い局面です。
先手も何か狙っているわけではないので、
どの駒を動かしても大きなマイナスにはならないので」
室谷女流「今回脇システムということになりましたけど」
渡辺棋王「常に相矢倉の1番手にはなってない、2番手3番手の戦法なんです。
ただ1番手の戦法がうまくいってないときはよく採用される戦法で、
行方八段も予想はしている戦型です。
今日は長いですねー…進み方としても遅いですし…」

行方八段は△7二飛。

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似たような前例で先手が1六歩2六歩型の対局があり、
羽生名人が1七歩2五歩型に改良してきたので、
前例の△8二角は誘われている感じだから指しにくかったのではないか、
△7二飛は受けの手なので先手は右辺の攻撃陣に手を入れることになるが、
▲1五歩~▲1七香~▲1八飛と端攻めを狙う間に、
後手も攻撃陣が整ってしまうとのこと。

リレー質問
加藤九段から渡辺棋王へ
渡辺棋王は今後の名人戦についてどのような意欲をもっていますか。
渡辺棋王「いや意欲はあるんですよね。なかなか毎年少し足りないんですね。
5期目か6期目だと思うんですけど、勝ち越すんだけどなあ。8勝とかいかないとねえ。
今期久しぶりにプレーオフだったんですけど、4者プレーオフは久々でしたね。
いやだからね意欲はあるんだけどなかなか大変という。
去年広瀬君があがってきてね、今年天彦もあがってきて、
そのうち半分くらい後輩になると僕も厳しくなりますからね。
35くらいまでに出られないと僕も出られないでしょうきっと」
室谷女流「若手が入ってくるというのはどんな感じなんですか」
渡辺棋王「自分も20代だったはずなのにね、早いですよね」

山田女流から室谷女流へ
東京に来られてしばらくたちますが、将棋界以外のお友達はできましたか。
室谷女流「あー、できてないですねえ」
渡辺棋王「でも難しいですよね将棋界以外。僕も3人くらいしかいないけどな」
室谷女流「先生とフットサル一緒にやらせていただいて、
そこでのお付き合いは出来ましたけど」
渡辺棋王「でもそれ将棋界に片足つっこんでる人だよねえ」
室谷女流「今年は友達が働き始めて、東京に来てる人もいるので」
渡辺棋王「だいたい学校とか地元ですもんね将棋知らない友達って。
じゃあいないということで」
室谷女流「お友達募集です」
渡辺棋王「将棋にまったく関心がないって友達は俺いないけどなあ」

ここで初手から解説に。
脇システムが流行ってないのは先手が面白くないと思っているからで、
本来は脇システムを誘った先手の羽生名人がどこかで新手を見せる流れなのに、
後手の行方八段が先に新趣向を見せたというのが昨日の駆け引きとのこと。
羽生名人は解説通りの▲1六歩。

羽生名人が席を立って
渡辺棋王「進まないですよね。近年まれに見る進行の遅さなんじゃないですか。
昔はこんな感じで1日目は駒組みで2日目が戦いみたいな。
中原先生が言ってましたけど、
1日目は大山先生がどこに飛車を振るのか決めるだけだからって。
でもこれは本格的に戦うのは夕方以降という感じで。
持ち時間5時間の1日制の将棋でももっと進みますからね。
前回自分が解説してたときは夕休前に終わって、
今日は早く終わったーと思ってたんですけど」

室谷女流「今日は質問メールとかアンケートとか」
渡辺棋王「アンケートはもう飽きてるでしょ?」
室谷女流「ヒフミンアイとか」
渡辺棋王「ヒフミンアイも頭の中でやりますけどね。
本当に見に行くのは加藤先生くらいですけど、相手がいない場合はやる人もいますよね。
加藤先生は相手がいてもやりますからね、ヒフミンアイ。
相手がいないときにやってたら相手が帰ってきちゃって、
帰ってきてるのに気がつかないでやってるので相手が待ってるとかもありますね。
早くどいてよみたいな。
加藤先生の記録も録った事ありますけど、
だいたい朝机の位置を動かすことから始めるんですね。
観戦記者の座る位置もなくなっちゃうんですけど、観戦記者もそのつもりで来てるんで」
室谷女流「昨日の放送はご覧になられてましたか」
渡辺棋王「ちょくちょく見てました。いつも通りでしたよ。
講演会だった?まあ駒組みのねちねちした駆け引きの話より面白いんじゃないですか?
ちらっと見たら四間飛車対棒銀の大盤になってて、あーやってるやってると。
何で四間飛車なんだろう」

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早くも分厚い質問メールのプリント

質問メール
渡辺棋王に質問です。ゴールデンウィークに広瀬八段とヨーロッパに行かれましたが、
現地でのエピソードなどを教えてください。
そうですね行きました。えっと9泊かな。
土曜日に出て連休明けの火曜あたりに帰ってきたのかな。
話は去年の、1年前くらいからあったんですね。
ちょこちょこ話しを進めていって、
元々は広瀬君と佐藤天彦君とサッカーを見に行こうという話だったんですね。
みんなそれなりにタイトル戦に出る可能性もある立場だから、
いざ行くってなって僕と広瀬君がなんだかんだ都合つけて行けたんですけど、
佐藤天彦は棋聖戦で勝ち残ってしまって。
準決勝までは相談で日程がなんとかなるんですけど、
挑戦者決定戦はどうにもならないんですね。
僕と佐藤天彦は1回戦で当たってどっちか死ぬから、
それならみんないける可能性高いよねという話を事前にしていました。
準々決勝と準決勝どっちか負けたら行けたのに、挑戦者決定戦で負けてしまって、
だったら準決勝で負けた方がよかったのにねえ。
彼が一番楽しみにしてたんですよ。
クラシック音楽が好きで美術とか見るのも好きで、僕はサッカーだけなんですよ目的は。
そういう意味では残念だったというか、行った僕らは楽しかったですけど。
1日だけドイツで普及してきたんですけど、
現地にお勤めの日本人の方なのかなと思ってたら、あちらの方がたくさんいました。、
ドイツ人の子供たちに教える場所があって、6枚落ちくらいですけど普通に指せて、
僕も海外普及は知識がなかったので、
だから海外でもいるんだな将棋指す人がって。ってくらいかな?

緊急アンケートご職業は?
ある52.5%、ない47.5%。
室谷女流「今日の運営さん攻めますね」
渡辺棋王「どうせ正しい集計は出ないからなあ」

電王戦の最終局はやっぱり競馬に行ったのですか。
電王戦の日?最終局ですよね。私夕方からゲストで出るつもりだったんですよ。
午前中で終わっちゃったじゃないですか。
終わったけど出るのかなと家では思ってたの。
集合は僕3時くらいだったんです。
3時だから時間繋いどいてもらえれば出るのかなと思ってたんですけど、
昼くらいに連絡が来て今日はいいですって。
エキシビジョンやるからもういいですみたいな。
競馬は家では見てましたけど、土曜日だから。
最近競馬場行かないんですよね。家ならパソコンの前で動かないでいいし、
競馬場行くと動かないといけないじゃないですか。
競馬場に行って1日競馬やってると痩せるんですよ。動くし頭使うし。
でも家だと楽だし時間ギリギリでも買えるから。
でも馬券一度でも買った事ある人の方が多いんじゃないですか?棋士なら。
みんな考えるのが好きなんですね、勝負事も好きだし。
勘じゃないんですね競馬は。理論の裏づけがあるんです。

アンケート競馬
1回はある37.6%、結構買う19.6%、経験なし42.8%。
渡辺棋王「だからやる人が60%くらいってことですね」

もし自由に使える100万円があったら何に使いますか。
渡辺棋王「自由?どうですか?自分の金じゃないということですね?」
室谷女流「馬券購入とかありますけど(笑」
渡辺棋王「いや考えますよ自分の金じゃないんですから。
別に外れたって痛くないですし」
室谷女流「私は何だろう。旅行に行きたいですね。」
渡辺棋王「海外旅行に?」
室谷女流「ハワイとか行きたいですね。
ハワイに行って将棋の駒を買って、後は貯金して」
渡辺棋王「ハワイは竜王戦は行かなかったんですか?」

ここで電話の音。「もしもし」
まさかの対局室から。

渡辺棋王「こんなに音拾えるんですね。何の話してたんだっけ」
室谷女流「えーっと、あ、100万円の話ですけど」
渡辺棋王「自分のお金じゃないからなあ」
室谷女流「物とかで欲しいものとかありますか」
渡辺棋王「でも欲しいものはもう買ってるじゃないですか。
わざわざ我慢してるとか無いんで。
生活家電系だと明らかに必要になったら買うじゃないですか。
物はないかなあ。本当に欲しいと思ったら買いますからねえ」
室谷女流「やっぱり馬券が濃厚ですか」
渡辺棋王「とりあえず1回2倍の単勝を買って、倍になったら考える」
室谷女流「株はされないんですか」
渡辺棋王「株は持ってるんですけど、持ってるだけで1回も売り買いしてないです。
1年以上値段も知らないというね。
大和証券杯にでたときに、それを使ってやったんですけど、買ったまま放置。
あれ配当金って来るんですね。それを含めるとそんな大損してないのかな?
専門家じゃないから分かんないですけど」
室谷女流「桐谷先生とコメント流れてますけど、
大阪に桐谷先生のショップがあって、女子高生とか多かったです」
渡辺棋王「テレビは加藤先生のはたまに見るんですけど、この前はっしーのも見ましたね。
神吉さんと加藤先生の楽しみにしてたのに3分くらいしかなかったじゃないですか。
あの絡みはあんまり見たことないですよね。
あの神吉さんの存在感を消しちゃう加藤先生の存在感って凄いですよね」

室谷女流「まだ30枚くらいあるんですけど…どれにしようかな」

もしもお二人の自伝が漫画化されるなら、どの人に書いて欲しいですか。
渡辺棋王「漫画読んでましたか?」
室谷女流「姉はワンピースとか少年物語が好きなので、
私は少女漫画が好きなんで。今は持って無いですけど。
ちはやふるとか?途中でやめちゃいましたけど。
ワンピースは読んでましたけど33巻くらいです」
渡辺棋王「全然追いついて無いですね、今もう70いくつまで出てますけど。
私はかなり漫画読むので一人誰と言われてもねえ。
うみのちかさんも名人戦の取材に来られてましたね。
だから将棋の漫画って多いんですよねなんだかんだ。
今は月下の棋士は、でも知らないでしょ?産まれる前ですから。
ドラマになったの知ってますか?撮影とかあそこの神社でやってるなーとか」
室谷女流「鳩森神社ですか?」
渡辺棋王「そうそうそう。
この人一人って言われると難しいですね。
有名な漫画家さんに書いてもらえるならいいんじゃないですか」

渡辺棋王は体重を気にされていることで有名ですが、
実は体を鍛えまくっていて全身ムキムキと言う噂を聞きましたがどうなんですか。
渡辺棋王「運動が好きで体重管理は本当なんですけど、ムキムキは嘘ですね。
体重管理はタイトル戦に出るようになって、3泊4日で家を空けて食べるだけ食べてると、
すごい太るんですね、2キロとかあっというまに。
それ以来体重計を持って出かけるようになりました」
室谷女流「出かけるんですか?」
渡辺棋王「そうそうタイトル戦にね。
もともと3泊で行くと、それなりにがらがらに入れてくじゃないですか。
今何キロだから打ち上げでどれくらい食べるとかも考えるし、
戻すの大変ですから。冬とか戻らないですよね」
室谷女流「フットサルは体重管理の一種なんですか?」
渡辺棋王「それはそうでもないんですけど、一度管理しだすと数字が気になって。
ムキムキは明らかに嘘です」

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渡辺棋王「なんか戦いが始まりましたね。
具体的に角がぶつかってるので、取れってことですよね後手は。
先手は逃げる手は無いので取るんですけど、千日手はなくなりますよね。
絶対戦いが始まってっていう。
先手は▲4六歩とか▲6一角とかを絡めてどうするかってことですね」
羽生名人が席を外してる映像が流れて、
渡辺棋王「昼休み僕も寝ますけど目覚ましかけますからね。
対局中の休憩は和服脱ぐかはわかんないですけど、5分以上かかりますからね。
脱ぐのは1分ですけど着るのは5分以上かかりますから。呼びに来ませんからね。
羽生さんはたまにやりますねいなくなるっていうのは。
30分くらいロスしても別に痛くないっていう感じなんだと思います。
最初の頃はびっくりしましたねもったいなくないのかなって。
途中で20分30分っていう単位で、
別に時間なくなっちゃってもいいよっていう人はいないですよ。
糸谷君の場合は戻ってきますよね。
あれはあれで時間を無駄にしないぞっていう意気込みは感じますよね。
あ、戻ってきましたね」
記録係りが羽生名人に指されましたと言って、
渡辺棋王「これ記録係りが指されましたって言うけど、
そりゃ分かるよって思うんですけどね。
だってこれ相手の番だったら角取られちゃうじゃん。
昔記録とってて指されましたって言うと、刺されちゃ困るよって返す人いました。
さすって指じゃなくて刺す方ね。今も言ってる人いますけどね。
よくわかんない局面だったらね、9二香とか1個上がったとかなら言って欲しいですけど、
でも△4五歩って突いてそりゃ見れば分かるんだから、面白いよね。
自分が記録してたときは言ってましたよ指されましたって。
記録もやってると面白いですよね、対局室にずっといるから。
片方がいない時って片方が独り言を言ったりするじゃないですか。
だから記録係りはお互いの形勢判断が分かるっていうね、お互いのぼやきを聞いてるから。
でも記録係りは寝ますよね。
僕も何度も寝たことありますけど、
みんなが別に寝るからある程度しょうがないってみんな思ってるんでしょうね。
意地悪でそっと指されたら起きないですけど、ばちって指されたら起きますよね。
流石に何指したかわかるじゃないですかプロの卵だから」
室谷女流「神吉先生そーっと指されちゃって終わっちゃったらしいんです」
渡辺棋王「終わっちゃったってどんだけ熟睡してるの(笑」
室谷女流「わかんないので符号適当に全部書いたら、当たってたらしいですよ」
渡辺棋王「凄いですね。今は中継もあるしそんなこと起こらないですけどね。
昔は密室だからいろんなことできたと思うんですけど、
相手が二歩を打ったことがあるんですよ、佐々木慎さんなんですけど。
もう詰みだったんで、詰みってことでいいんじゃないですかと言ったんですけど、
中継されてるからだめだってことになりました。
さっきの電話もね、昔だったら出ないでしょ。今は気が抜けないですよ」
室谷女流「対局中は実際どうなんですか?」
渡辺棋王「もう慣れましたよねニコ生に関してはね。
無人カメラは昔からあるじゃないですか。でもそれは放送枠が決まってるじゃないですか。
なので放送開始の4時に姿勢を正すとか。でも今はずっとなので逆に気にしないとか。
3時くらいで敗勢なんだけど4時まで持たせるかとかも考えてましたけど、
今は全部映ってるから、おやつ食べる時とかもね。
ニコ生のスタッフとは最初の頃打ち上げで、
僕がおやつ食べるとこ映さないでくださいよって言ったら間に受けられたことがあります。
最初はニコ生のスタッフは新参者という意識があって遠慮していたんですよ。
運営スタッフの人とかとも話すんですけど、
そしたら間に受けて、おやつ映すのNGだからとか、
そんなん間に受けてたんですかって驚きました」

室谷女流「局面の方が進まないのでこの辺で一旦休憩に」
羽生名人「▲6四角!」
室谷女流「あ!」
渡辺棋王「見なかった事にして見なかった事に」
ということで休憩に。

休憩中に△同銀▲3五歩と進行。

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▲3五歩は意外な手とのこと。
いろいろ検討後、多分△同歩に▲4六歩ということだと思うが、
これを△同歩は先手の攻めが早いので後手は攻め合いに行く。
ただそれだと後手の攻めが早いような、
先手が一手負けてるような気がしなくもないのだが。
ということで先手は馬を作って、
後手の攻め駒を攻めるみたいな手も考えられるとのこと。

室谷女流「どちらを持って指してみたいですか」
渡辺棋王「うーん難しいですねえ。まあどちらも持ちたくない。
どっちを持ってもこの将棋は嫌ですね。
どっちが攻めてるのかわかんないですもんこれは」

アンケートどっちを持ってみたいか
先手:羽生名人27.5%、後手:行方八段21.0%、なんとも言えないニャン51.5%。
室谷女流「なんとも言えないニャンが多いですか」
渡辺棋王「まあこのパターンも飽きたよねー」

羽生名人は▲2六銀。

渡辺棋王「あ、また意外な手が。意外な手ばっかですよね」
室谷女流「棒銀ですよね。昨日の時点でここまでだったら、
加藤先生大喜びだったんですけど」
渡辺棋王「どうやったら先手が成功するのかが分からないんですけど。
後手から見たら、どうやったら悪くなるのかな、
どの手をやっても1局以上の形勢になりそうな。
そこを突く作戦なのかな?これは。
どの手も後手が少しいいんだけど迷わせるみたいな」

ところが△3四金、△4四金は先手の攻めもうるさそうで、
△3四銀で普通は先手無理。あ、△5一角の筋で無理じゃないか、とのこと。

室谷女流「手になっちゃうんですねえ」
渡辺棋王「手になるんですねえ。だから先手が警戒するのは△3四金なんですねえ。
でも結構先手が上手くいくパターンが多いんですね。
なるほど棒銀最強説が。こんな強引な棒銀でもいけるんですね」

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最強棒銀の図。△4四金や△3四銀だと攻めが続く。
ただし△3四金だと受かっているかも。

渡辺棋王「これは昼食休憩まで入ってもおかしくないです」
室谷女流「意外でしたか」
渡辺棋王「いや意外でしょうこれは行方八段にとっては」
両者席を外して対局室は記録係りだけになってしまいました。

質問メール
渡辺先生への質問です。
王将戦でおやつを注文されないことが多かったですが、理由は?
午前中のおやつも抜かれることも気になります。
渡辺棋王「あー頼まないことありましたかね確かに。
それは単純に体重調整です。その日の朝に食べるかどうかを決めます。
ちょっと体重が多いなと思えば頼まないし、
朝になってみないとわかんないですしね、体重が。
前の日の夜ご飯の量も旅館によって違うし。
思考には影響しないんじゃないですか?
糖分とると頭にいくとか聞きますけど、自分はそういう理由で食べてるわけではなくて、
ただ単に好きだから食べてます。
朝食べないで対局にいくとおなかが鳴ったら困るんで、
でもめんどくさいと思えば食べないし。早く起きないといけないんでその分。
普通食べるんですか?」
室谷女流「私は対局のときだけ食べますね」
渡辺棋王「まあ朝が遅いからなんでしょうね将棋指しは。
対局は10時だし、研究会だって10時でしょ?
そうすると8時代起床ですよね。7時代に起きるのは今日の解説のときくらいですよ。
目覚まし9時もよくありますよ。
普段将棋10時からだし、8時40分に起きて、8時50分のニコ生に備えてね。
昨日はもたもたしてて遅れましたけどね1分くらい」
室谷女流「コメントは書き込んだりするんですか」
渡辺棋王「昨日はしなかったです。たまに拾ってくれるとコメント流れてたかって」
渡辺棋王が朝のアリーナ最前列争いに参戦していることが発覚。
ニコニコ動画のプレミアム会員なことは以前の記事で紹介しましたが、
まさか8時50分に備えているとは。

渡辺棋王「頭を使って考えるから、
甘いものはいいってなってるんでしょこの業界は。
本来変でしょ将棋盤の前でケーキを食べるとか。
でも割と昔からそうなってるってことはいいんでしょうね頭には」

室谷女流に、3月の北九州将棋フェスティバルに行かれた方からです。
ファッションにおけるこだわりがあれば教えてください。
室谷女流「初めての質問きました」
渡辺棋王「でも女流の場合は服代かかりますよね。衣装代とか出ないでしょ?
男性の場合はスーツだから誰も見ないでしょ?実際どうなんですか?」
室谷女流「私は結構物を買うのが好きなんですけど、ほとんど服ですね。
必要な物じゃないですか。
スーツと違ってネクタイを変えればいいという感じじゃないので」
渡辺棋王「10パターン以上、相当散らしていかないとばれるでしょ?」
室谷女流「仕事と私服は一応分けています。
私服とかこだわりとかはないですか?」
渡辺棋王「僕は男性の中でも相当無頓着な方なので無いですね。
まあスーツとかは買いますけど、
昔中川さんにダメ出しされて、一緒に買いに行ったことはあります。
僕が竜王のタイトルを取った時なんですけど、
中川先生は研究会とかでもずいぶんお世話になっていたんです。
そこで渡辺君も竜王だから、そんな安い服きててもだめだから買いに行くよって。
中川さんがスーツを選んで僕が後ろで見ててお金出すだけで。
間違いないものを中川さんが全部選んでくれました。
テレビの時はこれを着るんだよとか、対局のときはこれ着ちゃだめだよとか。
本来スーツって正座するものじゃないでしょ。
ずぼんは1回でクリーニングってことも多いんですけど、
しわになって結構困りますよね」
好きなブランドとコメントに流れて
室谷女流「好きなブランドはあんまりこだわってないんですよね」
渡辺棋王「僕は言うのもはばかれるくらいわかんないんですよ。
でもそれは言ったら分かるものなんですか?
さっきから佐藤天彦君のコメントでてますけど、
彼と服の話をしても僕はふーんくらいしか答えられなくて、
そんな対等に彼と服の話できる人いるのかなって。
周りの人が分かってくれない趣味ですよね」
室谷女流「女流棋士は結構服を買うお店がかぶるんですよ。
それに同じ服がかぶる時があります。私は飯野さんとかぶったことがあります。
なので一緒の仕事の時は確認しようと。
高浜女流とは10個くらいかぶってて、趣味が一緒なんですね。
小物ならいいんですけどワンピースが全部かぶってるとか」
渡辺棋王「世間のみんなに人気のある本筋の服とかならかぶるんですかね。
対戦相手の服とかは見ないでしょ?
解説とかで一緒になっても…、まあ和服の色はちょっと見るかなあ。
それも袴とかも全部かぶるとかはないんで」

そろそろ昼食休憩ということで、
室谷女流「少し前に休憩に入りそうですかね?」
渡辺棋王「タイトル戦ではあまりないですかね。
普段は12時10分に休憩ですけど、出前を頼んでると12時とかに来るじゃないですか。
12時にねって頼むと11時55分とかに来るじゃないですか。
なので出前とってて自分の手番だと早めに休憩にってことはあります。
タイトル戦だと副立会いの人とか仕事を奪っちゃうので、
はいそれでは昼食休憩に入りますとか言うんですよ。
それでのどをうんうんってやって準備してるのに、
こっちでじゃあ休憩にって言うのもね」

素朴な疑問ですが、段位は何で九段までなんでしょうか。
渡辺棋王「そうですね、九段までしかないですからね。
例えば竜王戦は1期防衛で九段かな?他の棋戦だと3期とか。
何でですかねえ。でも十段ていうのは囲碁でも将棋でもタイトルなんですよ。
だから十段がタイトルだから?
加藤先生はそれこそ九段になってから何百勝もしてるから、
十段に移ったらとか総会でもでるんですけどなかなかそうはならなくて」
室谷女流「某先生が、
十段のタイトルを失ったら十段から九段に段位が下がったみたいって言ってました」
渡辺棋王「確かに十段から九段じゃ下がったようになりますね。」
室谷女流「もし作るとしたら加藤先生なんか何段になるんですかね」
渡辺棋王「十五段くらいになるんですかね?でも喜ぶんじゃないですか?
同じ九段ていうのがちょっと不満なんでしょうやっぱり。
あ、橋本君が入ってきましたね。宣言するために」

昼食アンケートの流れになって、
渡辺棋王「何でこれ各自でってならないの?
だってうな重食べたくないのに加藤先生がうな重って言ったら断れないじゃないですか」
室谷女流「ということはうなぎ?」
渡辺棋王「いや違うんですけど、
昔記録のときに、加藤先生が3000円くらい用意して待ってるんですけど、
じゃあ僕もうな重で、じゃあ僕もってなって、
一人違う人がいて君もうな重にしなさいってジョーク言われてました。
まだやってるんすか昼飯アンケートって。
これ2011年くらいからやってますっけ?まだやってるのアンケート。
でももうさあユーザーさんの方が詳しくなっちゃってるし、
ぶっちゃけ飽きてるでしょ?」

アンケート解説者二人のお昼ごはんを予想して下さい
ぶっちゃけ飽きてる39.6%、毎回楽しみにしてる60.4%。
渡辺棋王「楽しみにしてるんだー。毎回?しかも毎回?
あ、橋本君の発言を待たずに休憩に入りましたね。
人によるでしょうね何のために来たんだろうとか、
むしろ緊張してて助かったみたいな」

といったところで昼食休憩に。

室谷女流「ということで局面なんですけどまったく変わってないですね」
渡辺棋王「昼休憩明けから30分たってるんですよね?
考えどころですけど残り3時間でしたっけ?」
室谷女流「それではお昼何を食べたか」
渡辺棋王「あ!」
行方八段が△3四金。
室谷女流「今日の私タイミング悪いですね」

昼食は松永

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渡辺棋王「こんな写真撮ってたんだ」

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渡辺棋王「中継を見て勉強してるんですよ。
控え室ではどんな手を検討してるのかなーとか」

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渡辺棋王「森下先生がニコ生で勧めてたので一度来てみたかったんです」

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渡辺棋王「どうしても撮るって言うんで、まあ仕事だから仕方なく。
変だからお店でカメラ目線ではいって。周りの視線が耐えられないです」

羽生名人はお寿司。

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室谷女流「どれから食べればいいかわかんないですね」
渡辺棋王「僕は好きなものは残すタイプなので」
室谷女流「それじゃイチゴショートのイチゴは残すんですか」
渡辺棋王「僕はショートケーキのイチゴはいらない派なので、
むしろ邪魔だから最初に食べるみたいな」

行方八段はうな重。

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室谷女流「今日もうな重食べるって話もありましたよね」
渡辺棋王「昨日食べてるんですよ加藤先生が。
だから予算オーバーだということで」
室谷女流「棋士の方はうな重食べられる方多いですよね」
渡辺棋王「加藤先生の影響じゃないですか?
やっぱり強い人の真似をするっていうね」

詰め将棋の解答の後にプレゼントのコーナー。渡辺明の思考。

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色紙「勇躍」

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扇子「闊達」
今期の棋王戦の就位式用に作ったもので非売品とのこと。

室谷女流「一手進みました。▲1五銀と」
渡辺棋王「あ!ほんとだ!」

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渡辺棋王「これが成立するようだといよいよ棒銀最強説が」
▲6一角の筋を絡めてもそこまで先手がいいとも思えなく、
しかも手番が後手なので△8二飛とかわされたらどう指すんだろうとのこと。
行方八段は△8二飛。
渡辺棋王「あ、解説通り」

質問メール
以前ニコ生で本田小百合さんが、渡辺さんは料理教室に通ってるんです、
あ、言っちゃだめだったのかなあと言ってました。得意料理を教えてください。
渡辺棋王「月に1回か2回くらい作ってます。
料理教室には行ってますけど、それとは別に家で料理するのはそれくらい。
直接的なきっかけは妻の漫画が始まったからですね。
今までは基本的に自分が作る必要がなかったんで、
漫画は締め切りがあるから、忙しい時に惣菜とか外食だけじゃ飽きるから。
今3年目ですかね」
室谷女流「どんなレパートリーがあるんですか」
渡辺棋王「教室で習ったものをそのまま作るってだけです」
室谷女流「私も行きたいなとは思うんですけどちょっと面倒くさくて」
渡辺棋王「僕は普段男性だけのクラスに行ってるんですけど、
女性もいるとカテゴリは初心者教室なのに、
女性はど素人ってあんまりいないじゃないですか。
男性だけだと本当に包丁ってどうやって持つんだろうとか。
1回振り替えで行った事があるんですけどひどい目に会いました。
同じ7級クラスなのに女性は初段くらいあって平手で戦わせるみたいな。
なので男性は若い女性がいるから混合クラスがいいなんていうと大変ですよ」

私は将棋が難しそうだったのでまずはどうぶつ将棋から、
という理由でどうぶつ将棋を始めて、2級までは行けたのですが1級になれません。
室谷女流はどうぶつ将棋トーナメントに出場されていましたが、
何かこつのようなものや、よい勉強方法があれば教えてください。
室谷女流「私に聞くのは多分間違ってて、2級とか1級って十分ですよ?
女流棋士に会うたびに勉強してるって聞くとしてないよって言うんですけど、
すごい強いんですよ。これは定跡でとか言われても会話についていけなくて」
渡辺棋王「最近はやってないですね。一時期かなり研究したんですけど。
研究したら分かりそうじゃないですか小さいから。
後手を持つと引き分け以上という感じなんですけど、
素人同士だったら将棋に近い要素があって、結構頭使うのでいいですよ。
捨て駒があったり面白いです。
いい勉強方法は難しいですよね。何か本とかあるんですか?
この人は2級っていうのは十分強いんですね?
もう将棋の方に行かれてもいいんじゃないでしょうか、
ていうのが答えでいいんじゃないでしょうか」

その後飛車厨対角厨の話が出て、
渡辺棋王「やらないよ?でも飛車の守備力が強いんじゃないかな」

渡辺先生に質問なのですが、
現在の矢倉は▲4六銀▲3七桂の形になる前に△4五歩と反発して、
後手が有力だとのことですが、
今までより先手が攻勢に出れないからなのでしょうか。
細かいニュアンスをお願いします。
渡辺棋王「長いなあそれはー。
じゃあ飛車対角やろうか!15分くらいかかりますよ?これもあれも。
矢倉の解説か飛車対角をどっちか15分で。両方は無理だから」

アンケートどっちがいいか
飛車vs角41.0%、マニアックな矢倉解説59.0%。
渡辺棋王「矢倉の解説かあ」

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これが基本形。ここから▲1六歩が加藤流。
しかし▲4六銀が圧倒的に大流行してて、ずっとこれに対しては

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この対抗形が指されてた。
名人戦だと2年前の羽生さんと森内さんの、
ちょっとタイミングをずらした△3七銀がでたやつとか。

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この△4五歩は元々あったがすぐ下火になった。
子供の頃に覚えた定跡は△4五歩が良くないってほとんどやる人がいなかった。
2、3年前に塚田九段がこの△4五歩を指して、
コンピュータに指されてそれの影響とも言ってた。

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先手の▲4八飛に△5五歩。
これが菅井六段が去年のタッグマッチで指した超斬新な手。
割と後手が上手くいって勝った。
僕も直後A級順位戦で使って勝ったんですよ。

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△5五歩にかえて△9四歩が僕がJT杯で羽生さん相手に指して快勝した手。
でも△5五歩の発想がなかったら△9四歩はなかった。

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ここでの△7三桂の発見が流行している原因。
角がぶつかってる時に桂馬を跳ねるっていうのが。
角交換に△同銀ととって、▲7一角が怖くないというのが発見。

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今はこうなる。ここで後手に手が広い。

見直すきっかけは塚田九段。2年くらい前。
タッグマッチの菅井六段の△5五歩が流行するきっかけ。去年の秋。
僕がやった△9四歩がたまたまうまくいって流行加速。
この後どうなるかわからない。
ただ先手の▲4六銀が凄く減って、先手は角換わりが流行している。

室谷女流「先手として最も有力な作戦はありますかということなんですけど」
渡辺棋王「それが今日の脇システムとか第1局の早囲いとか、森下システムとか。
矢倉は今は後手が前例の通りに指していれば悪くならないということですね」

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対局者はフルーツ盛り合わせ?
渡辺棋王「行方さんど急所の局面だから食べてる場合じゃないのかもしれないですね」

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ニコ生のおさんじはDEMEL JAPANのザッハトルテ
室谷女流「家でおやつは食べられますか」
渡辺棋王「スナック菓子の食べすぎで口内炎できたもん」
室谷女流「嫌いな食べ物はありますか」
渡辺棋王「辛いもの全般、わさび」
室谷女流「タイトル戦で辛いものは出てきますよね」
渡辺棋王「出てきますお寿司とか」
室谷女流「お寿司のときはわさびは」
渡辺棋王「言いますよね」

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渡辺棋王はザッハトルテ秒殺。
渡辺棋王「このまま寝る勢いですよね」
午前のおやつも頼めば来るらしい。
棋戦によって午前のメニューが飲み物だけのものとケーキも入ってるのとあるらしい。

盤上では羽生名人が渡辺棋王の解説通りの▲6一角と指したところ。
この攻めじゃ寂しいとの解説でしたがどうなりますか。

休憩中に行方八段は△4三角。
▲同角成り△同金で後手の金が上ずるので解説していなかったと渡辺棋王。
しかし先手は歩を2枚損しているのでもう攻めるしかなく、
金が上部に厚いということなのだろうとのこと。
羽生名人は▲2六銀。いくら羽生さんでも失敗を認めた手だと思うと渡辺棋王。
これで△4四銀、▲1五歩、△3三銀、▲2六銀、と戻って、
後手番だからこれで千日手もありうる、
積極的に良くしていくなら△4四金が候補、
△4四銀▲1五銀に△2五歩も候補、良くしに行きたいとのこと。

両者のおやつ

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渡辺棋王「おー。食べすぎじゃないですか?」

その後両者席を外し、
室谷女流「両者いなくなって記録係りが一人」
渡辺棋王「屈伸とかあくびとか昔ならしたんじゃないですか?
今は映ってるから出来ないですよねかわいそうに」

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渡辺棋王「お、差し入れ」
両対局者が席を外した好きに救援物資を届ける気配りの大内九段。

質問メール
ナリキンという漫画を描いていた鈴木大四郎と申します。
渡辺棋王モデルのキャラクターを勝手に作ってしまいすみませんでした。
奥様の単行本発行が待ち遠しいかぎりなのですが、漫画は読まれますか。
また、ダメだしとかはされますか。ナリキンの感想もお願いします。
渡辺棋王「チェックはしています事前に。
将棋マンガ書かれてる方でも棋力は人それぞれですよね。
ハチワンダイバーの柴田先生とかは超強い。飛車落ちで負かされて内容も強かったし。
ナリキンも僕をモデルにしたキャラクターを登場させていただいて、
こちらこそありがとうございます」
室谷女流「読まれてましたか」
渡辺棋王「普通に出たら買って読んでました」
室谷女流「感想をとのことですが」
渡辺棋王「いやなんかねえ、自分がでてくると変な感じですよ。
名前は本名ではないんですけど、本名だとまずいんですかね?わたせみたいな感じで。
誰がどう見ても分かりますよねわたせ竜王とかだから。
米長先生とかもでてきてね、主要キャラで台詞も多かったですし」
室谷女流「奥様の漫画はどんなことを見るんですか」
渡辺棋王「これって将棋界では普通にあるのとか聞いてきたときに、
微妙なことは言いますけど、基本的には無いですね。
まずこの話を出していいのとかを見て、
出来上がったら符号とか図面とかおかしかったら困るから見てます」

電王戦最終局で室谷女流は読み上げをされていました。
序盤早々の投了にも冷静に対応しているように見えましたが、内心はどうでしたか。
渡辺棋王「室谷さんの『まで』とかでみんな混乱してましたよね」
室谷女流「3秒から4秒くらい対局者が映っていて、
横で記録係りの杉本三段と、『え!?』っていうのをやって、
一応言っておいたほうがいいよねということで投了と言ったんですけど、
内心すごいびっくりしました」
渡辺棋王「でも普通に読んでましたね」
室谷女流「最近NHK杯の読み上げもさせていただいているので
割と落ち着いてできたかなーと思いますけど、
それが無かったら動揺して何も言えなかったんじゃないかなと思います」

行方八段は△4四銀。
渡辺棋王「これで先手困ってるんじゃないでしょうか」

NHK杯の二歩の話になり、
渡辺棋王「わかりました?すぐ」
室谷女流「対局者の先生の反応を見て分かりました。
先日二歩を打ちそうになってびっくりしました。
残り2秒であわてて打とうとした手が二歩なことに気がついて、
とっさにかえました」
渡辺棋王「秒読みだとね。秒読みじゃないととりあえずその列確認しますけど。
僕も秒読みで二歩じゃなかったんですけど、
二歩を打っちゃったんじゃないかと思って『ああっ!』とか言っちゃったことがあって、
相手藤井さんだったんですけど終わってから謝りました。
その後こっち逆転模様になっちゃって申し訳なかったなと。
読みの中で二歩打っちゃってることは結構ありますよね」

羽生名人は▲3七銀。2歩損のうえ銀が1五から撤退してしまいました。

全棋士の中で渡辺棋王の解説が一番好きなので楽しみにしてました。
少し前から後手番で振り飛車を積極的に採用されていますが、
きっかけや手ごたえなどを教えてください。
渡辺棋王「振り飛車をやり始めたのは、
去年の王将戦とか棋王戦の防衛戦をやってたあたりなんですけど、
相居飛車の後手番が厳しかったんですね・
しかも相手が二人とも居飛車党で、
ずっと同じだと辛いので違う球を投げるという意味でやったというか。
昔から居飛車党が後手の番だけ振り飛車をっていうのは、
羽生さんも谷川さんもあったんですけど。
どれくらい戦果があがったかといわれると、
覚えてないってことはだめだったということだと思います。
振り飛車やればもっと勝てるかもってずっと思っているのも良くないので、
だからいろんなことをやってみるという意味でやったんですけど」
室谷女流「振り飛車党が居飛車党になるのは最近ありますけど、
居飛車の方が振り飛車になるのは珍しいですよね」
渡辺棋王「対抗形はただ裏返すだけだから指せるんですけど、
相振り飛車とかはいきなりやれと言われても難しいです。
タイトル戦で普通にやると後手の角換わりで45手目の局面くらいになって、
火曜日も金曜日もこっから受けに回るのかよーというのが嫌になるんですよ。
矢倉も角換わりも後手が苦戦となると振り飛車もと思うんですけど、
矢倉は後手もいけるとなったらじゃあ角換わりくらい何とかするか、
という気持ちになるんです」

盤上の解説に戻って、▲4六歩と突くしかないけど、
先手がちょっと困っているような気がする、具体的な攻めが無いとのこと。
室谷女流「押さえ込むこつとかあるんですか?」
渡辺棋王「丁寧に指すことじゃないですか?
さっきの△4三角みたく、丁寧に読んで大丈夫だとみるような」
羽生名人は▲4六歩。
渡辺棋王「結構手つきは力強いんですよねえ。
悪くないってことなんですか?もしかして」
しかし行方八段が席を外すと
羽生名人「いやー」
渡辺棋王「やっぱ無言の時間が長すぎて、何かしゃべりたいんですよ。
それで相手がいない時に声を出すっていうのはみんなやってます」
室谷女流「記録をとっていると、
はっきり言われる先生といやーくらいの先生がいますよね」
渡辺棋王「いやーくらいが多いんじゃないですか。
どっちでも良さそうに見えるんだけどなあとか具体的に言われる先生もいますよね」

プレーオフ渡辺久保戦のときに、田中寅彦先生が隣から盤面を凝視していました。
気がついたり気になったりはしましたか。
渡辺棋王「全然気がつきませんでしたよ。
後でいろんな人に言われて。写真とか見せられて」
室谷女流「渡辺先生は隣の対局を気になったりすることはありますか」
渡辺棋王「それはありますよ見ているときはあります。
こっちが盤面見てるから見るんです向こうも。
こっちがきょろきょろしていると目が合ったら気まずいんで」

羽生名人は怪しげな▲2三歩。

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渡辺棋王「言い方は悪いですけどミス待ちなんですよ。
正しく指せるかどうかっていうのが後手の問題なんです。
勝負としてはこういう感じで、後手が間違いそうな手を選ぶしかないですよね」

しかしその後の解説で先手が成功するパターンも結構あることが分かり、
渡辺棋王「これ時間があっても正しく対応できるかわかんないですよ。
正解は何だろう。あるはずなんですけど」
検討を進めて
渡辺棋王「変な手だけど△5三金?
でもこれで負けたら後からみんなに言われちゃいますよね。
普通に指せばいいのに何でこんな変な手指して負けちゃったのなんて。
その普通が分かんないんだよってことなんですけど」

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渡辺棋王「おっと何でこんなに人が?5時って休憩じゃないですよね。
休憩というと昼食休憩は棋戦によって違うんですよ。
1日制は12時で、2日制が12時半なんです。
それで2日制なのに11時50分とかに立会人が入ってくると、あ、これやばいぞとかなって、
観戦記者の方とかが小声で立会人に教えて慌てて戻っていくとかもあります。
うっかり12時で宣言しちゃったこともあるみたいですよ。
で、羽生さんに『ええー↑?』って言われちゃうんです。
多分羽生さんと藤井さんの対局だったんで藤井さんに聞くと面白いですよ。
羽生さんの物真似つきで。
後ろの女性?今スタッフの方が一生懸命検索してるんじゃないですか?
一人は朝吹さんで、初めてじゃないですよね名人戦は。
3年位前にNHKのニュースで芥川賞を受賞されて、趣味が将棋って出てびっくりしました。
若い女性で趣味が将棋って珍しいじゃないですか。
もう一人は青山七恵さんみたいです。
両方朝日新聞なんですか。朝日新聞で観戦記を書くのかな」

一旦休憩に。
休憩中に行方八段が普通じゃんの△3三金寄。

質問メール
解説のお二人に質問です。
今月両親が銀婚式を迎えました。夫婦茶碗を送ります。
お二人はご両親の銀婚式に何か送りましたか。
渡辺棋王「何周年でしたっけ?25周年?とっくに過ぎてるね自分は。
その上は?50年?それは無理じゃないかなあ。
うちは父親が結婚したの30代だと思うんで、80代はそれはそれで。
まったく忘れてたというか発想がなかったですね」
室谷女流「私は1年前くらいにありまして、
父親が母親に銀婚式に何かしたいんだけど、
食事に誘ったら娘達が一緒じゃないとやだって言われたって言われて、
それで銀婚式なんだと知ってお花とか贈りました。
メールの方はお茶碗を贈るみたいで、いいですねそれは。
その時は電車で4人で出かけることになって、2次会に行ったんですね」
渡辺棋王「家族でご飯食べるの2次会って言うの?」
室谷女流「2件目の居酒屋さんにいったんですけど、
その時に母親に渡した花を駅のトイレに忘れてしまったんです。
次の日駅に電話したら見つかって、取りに行きました」

室谷さんに、お勧めの映画を語ってくださいってきてます。
室谷女流「最近一個だけ見まして、今流行のビリギャルっていうのです」
渡辺棋王「で?語ってください」
室谷女流「すごく泣きました」
渡辺棋王「泣く系なんですか?」
室谷女流「楽しい感じの映画なのかと思ったら、映画館中の女性がしくしく泣いてました。
私は開始40分でもう泣いてたんですけど」
渡辺棋王「泣きに来てるんじゃないですかみんな」
室谷女流「あとコナンも見ました。一番新しいやつですね」
渡辺棋王「コナン一人で見に行きますかね?成人女性が」
室谷女流「対局があって空きの日があってイベントがあったので、
空きの日にコナン見に行きました。
漫画は見ないんですけど暇だから見に行こうかなと思って。
あ、でましたね、名探偵コナン業火の向日葵
あとは見ないですね。怖いのがだめなんで」
渡辺棋王「僕も怖いのがだめなんですね。ちょっとでも戦闘シーンがあるとダメ。
血とか絶対ダメ。射ち合いとかでもダメ。
クレヨンしんちゃんは見ましたよ子供の付き添いで。
ドラえもんは今年見てないですね」
室谷女流「ドラえもんは泣いたことありますね」
渡辺棋王「ドラえもんで泣くんですか?」
室谷女流「ジャイアンやっつけるシーンとかで」
ジャイアンやっつけて泣けるシーンって何だろう。

渡辺棋王は本局と同じ会場で、女流タイトル戦の立会人を勤められていました。
その時の話をお願いします。
渡辺棋王「あれ来てましたよね。応援でしたっけ?」
室谷女流「聞き手で行ってました。第2局ですよねあれは」
渡辺棋王「去年の秋くらいですか」
室谷女流「西山さんの中飛車だったと思うんですけど。
渡辺先生の立会いは初めてでしたよね」
渡辺棋王「やっぱりタイトル持っていると来ないのかな?
自分が正立会いだと副立会いの人が年上だと変だから、
それで人選が難しいんでしょうね」
室谷女流「どうでしたか実際されてみて」
渡辺棋王「自分が対局者で行くのと比べると気楽ですよね。
その分対局者が力を発揮できるような、後はスポンサーさんとが主な仕事なので。
でも自分が将棋指すわけじゃないので気楽で、楽しかったというとあれだけど。
裏話?そんなのありましたっけ。将棋も普通に終わって」
室谷女流「奨励会員同士でかなり話題になりましたよね」
渡辺棋王「三段に上がりそうだったけどちょっと残念だったってところですよね。
っていうくらいですか?
僕も立会いとして困るということも起きなかったし。そういうとこで」

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渡辺棋王「先手苦戦」

夕食アンケート
うなぎ11.1%、おにぎり13.9%、寿司18.2%、
チャコ(ステーキ)42.4%、その他14.3%。
室谷女流「チャコは私食べた事が無いんですよ。5回行って5回ともいっぱいで」
渡辺棋王「おおーチャコねえ。でも時間が無いんじゃないかなあ」

ここで夕食休憩に。
休憩前で行方八段は残り44分。

休憩明けて残り行方八段の残り時間は32分。
△3六歩は強い手だが反動も厳しいからやりにくいかなあと解説していたら、
行方八段はびしっと△3六歩。
渡辺棋王「いえー。勝ちましたって手つきでしたね。一番強い手で行きましたね」

室谷女流「私たちの夕食の結果が出ました!」

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室谷女流「じゃーん。チャコも惹かれましたけど」
渡辺棋王「チャコは本当に予算オーバーでしょう」

両対局者はおにぎり。

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渡辺棋王「わさびですかー。わさびのおにぎりなんて僕は超NGですけど。
まあわさび丼とか羽生さんが食べてましたけど。
僕は前の日メニュー見ててこんなの食べる人いるんすかねーとか言ってたら(笑」
コメントを見て
室谷女流「カツサンド4時って頼んだ人いるんですか」
渡辺棋王「丸山さんじゃないですか?」

解説に戻ると羽生名人の攻めが決まってしまい、
渡辺棋王「あれれおかしいですよ?になっちゃう…なんだろこれ」
その後王様が4三に逃げれば大丈夫かなとの解説で、行方八段もばしっと△4三玉。
羽生名人が▲4四歩で、取ると先手よし、△5三玉も先手勝勢、
△5二玉で後手が一手勝ってるかなあとのこと。急に追い上げ始めた羽生名人。
行方八段は▲同玉。

室谷女流「形勢が分からなくなってきたんですけど」
渡辺棋王「分からなくなってきましたねえ。
今までの流れで後手がいいとは思うんですけど、
ここからの3手であれってなるかもしれないです。
先手が駒得になってるんですいつのまにか。
これで先手が飛車を逃げた後に、後手にどれだけ大きな手があるかで、
無ければ先手がよくなったということかもしれないです。
いやー何があるんだろう」

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室谷女流「どうですか?様子は」
渡辺棋王「羽生さんも▲2四飛指したらどうするんだろう。あれー?
みたいに思ってるんじゃないですか?」
といったところで羽生名人が席を立ちました。
渡辺棋王「早く▲2四飛に何を指すのか見たいけど、ここでじっとね」
行方八段は激しく咳き込んだ後退席。
両者戻った後▲2四飛に△3五銀打。
渡辺棋王「追い込んだように見えましたがやはり足りないですね」

ところが行方八段が入玉を急いで△3五玉と指した手について、
ちょっと怪しくなってきたと渡辺棋王。

渡辺棋王「とりあえず▲1七銀で、いやー入れるとは思えないんですけど。
あ!銀打ちましたよ?あれれれれ?」
室谷女流「本日2回目の」
渡辺棋王「さっき作っても先手勝ちって変化無かったんですけど、
今普通に作れるから。実戦レベルでは相当迫ったんじゃないですか?
どうするんだろう。あれ?
ほらもうね、羽生さんも揺れ始めてますから。
先手が勝ちになってる?気のせいかしら。あれ?
駒割は損得無くなってるんですよ。先手は飛車取られてるのに。
代償ではっきり入玉できるとか、先手玉に詰めろがかかってるとかがないと。
もう1手も見えないんですけど後手の手が」

羽生名人は解説の▲3四金ではなく▲3三桂成。
渡辺棋王「ほら、▲3四金でも後手まずそうなのに、もっといい手ってことでしょ?
羽生さんが指したんだから」
ところがその後羽生名人の手が止まり
渡辺棋王「あれ?やっぱり間違ったってことなのかな?」
渡辺棋王の羽生名人信用度も結構高め。
また後手が良くなったか?というところで行方八段は残り10分に。

どちらが勝つと思いますか?
後手:行方八段20.4%、先手:羽生名人79.6%。
圧倒的信用度。
渡辺棋王「これは何でだろう。勝ってるように見えるんですかね。
どちらかと言えば後手が残してると私は思いますけどね」

その後△9六歩に▲9八歩で先手玉の詰みが1手伸びることが分かり、
渡辺棋王「後手が残してると思うけど分からないです。
これは対局者も分からないと思います。まだ。
△9六歩▲9八歩でまだ局面が複雑です」

羽生名人は▲3六香。
渡辺棋王「あ、取りました。ちょっと震え気味に」
その後渡辺棋王は先手持ちに手のひら返し。
羽生名人が席を外すとぼやく行方八段。

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羽生名人は苦悶の表情。しかし…。

渡辺棋王「▲5七金で先手勝ちが濃厚じゃないですか。ついに。
震えながら▲5七金じゃないですかね」
室谷女流「分かりやすいですね」
羽生名人は他の候補に挙がっていた▲5九香。
そこから羽生名人は城を構築しなおす激辛流の指しまわし。
渡辺棋王「逆転の可能性はほぼほぼ無いです」
そして羽生名人の王様が8八に再入城したところで、行方八段無念の投了となりました。

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渡辺棋王
一時は行方さんのほうがかなり良しなんじゃないかと思ったんですけれども、
羽生名人も▲3七桂△3六歩のところは、
どうにか形を作れればという心境だったと思います。
先手が▲1七銀と打ったあたりでかなり差が詰まったなと。
終盤は最後▲6八銀から▲9九歩で先手の受けきりが確定しました。
優劣不明の局面が続いて、将棋の面白さを堪能できる将棋だったと思います。

ということで羽生名人の大逆転勝利ということで第4局が終わりました。
羽生名人が棒銀に行って、行方八段に歩を2枚損したうえで銀を追い返されて、
再アタックを行方八段が跳ね返して、
やっと王様を入玉して勝ちだと思って王様を上がったらそれが落とし穴だった、
というなんとも不思議な将棋で、羽生マジックが炸裂した将棋でした。
渡辺棋王も度々加藤一二三九段みたいな悲鳴を上げていましたね。
羽生名人怖いっす。

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かなりの高評価。

第73期名人戦七番勝負第4局初日が終わる

羽生善治名人に行方尚史八段が挑む第73期名人戦七番勝負第4局初日は、
羽生名人の封じ手で初日が終わりました。

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朝の様子。暑そう。
立会人が大内九段、副立会いがはっしーこと橋本八段と菅井六段ということで、
解説の加藤一二三九段との共演なるか期待が高まります。

羽生名人の初手は▲7六歩。

加藤九段「私の感じでは羽生名人の矢倉と思うのですけど、
なかなか羽生名人の作戦難しいですよねえ。同じ難しいなら矢倉かなと」

行方八段は△8四歩。矢倉か角換わりかを羽生名人が選択することに。

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おはようございます。ひふみん巨大化したような。

加藤九段「羽生さんは私との対局でも振り飛車の対局が2局あります。
羽生名人が3勝するのと行方さんが2勝するのとでは大変な違いがありますよね。
私は最初に2連敗してタイトルを取ったことはありますけど、
できればリードしている方がいいですよね。
先ほど連想したのが名人73期で私が40期の名人戦なんですけど、
立会いの大内九段と中原名人との名人戦を立会いしてたんですよ。
この手を指していれば大内さんが名人だったという手がありまして、
名人になっていると存在感が相当違うし、
伝統もありますし、名人になることは極めて困難なんですよ。
いっぺん名人になってるとね、50年くらい使えるの。
私も名人になってるから元名人と呼ばれます。
私は20の時、大山名人に1勝4敗で負けてるんですけど、
立会いにもたくさん出ていて、多分名人戦の歴史を身を持って知っています。
気持ちを込めて、見て、調べています。名人戦は解説しやすいんですよ。
基本的に対局場というのはいい気持ちで対局したいので、
あ、話している間に矢倉になりましたね。
羽生名人も矢倉でしっかりと指して勝ちたいということですね」

その後羽生名人が加藤流の▲7七銀ではなく▲6六歩を指して、
加藤九段「人間って好き嫌いありますよね。
僕は将棋も闘志満々で意気揚々とやるんだけど、
他の棋士は分かってるんだけど指さないというのは、気が乗らないということで、
気が乗らないというのは理屈じゃないよね。
(行方八段が加藤流の△6四歩ではなく△5四歩を指して)ほらやっぱり指さないでしょ。
僕は攻め将棋なので、後手番で攻勢できる△6四歩と指したいんですよ。
勝率控えめに言っても6割です。でも玉が薄いところがありますよね。
その辺があまり好まれない理由なんですけど、でも攻めても勝てるんです。
行方さんといいますと私も思い出はありまして、タイトル戦を立会いしたときもあるし、
将棋まつりのイベントで一緒に食事をしたこともあります。
大変精進して、名人戦の挑戦者で非常に素晴らしいことだと思います。
もともと早くから活躍されていた棋士ですが、
行方さんが八段になりたての頃に話したのですが、
私名人になった将棋の最後の将棋は、
ここで中原さんがこう指していたら負けていたという手があって、
それに最近気づいたんです。5ヶ月くらい前かな?
名人になった将棋は嬉しいから何回も並べて研究して、
それで30年たってようやく見つけました。
将棋っていうのはね、お互いが最善手をつくしてゴール近くまで行くと、
どちらかにいい手があるかという場合がでてくるの。人知を超えているんです。
最後になったら、日本人的表現だと運なんだけれども、
行方さんがじゃあ将棋っていうのは運ですかって聞かれたの。
運の要素は否定できない。
絶妙手があるかどうかは、原因はわからないけど現にあるので、
他に言葉がないから運といってるんだけど、最後の最後にどちらかにいい手がある。
僕は絶好調で持ち時間9時間で、残り1分で浮かんだの。というのは運なんですよ。
お互いに読みきれるものではないから」

リレー質問
中村六段から加藤九段へ
名人戦というのはどのような舞台ですか。
やっぱり大変に極めて魅力のあるもので、
どの棋士も名人を目指して指しているんですね。
昭和10年に実力制名人ができて、将棋界の発展の礎なんですよ。
たくさんの棋士が棋士が名局、大熱戦をはさんできました。
極めて大きな魅力のある舞台です。
木村名人と第1期名人から、塚田先生、大山名人、升田名人、
中原さんがくるんですよね。それで途中に私がくるんですよね。
なんと翌年谷川さんが登場して負けたんですけど、歴史ですよね名人戦って。

井道女流から山田女流へ
山田女流はおしゃれですが、よく行くお店を教えてください。
また、鞄は何個もってますか。
山田女流「地方に仕事にでかけたときにふらっとお店に寄って買うのが好きです。
バッグは何十個って持ってます。
加藤先生はこだわりのものとかありますか」
加藤九段「もちろん対局のときに鞄とかネクタイとか決めてますよね。
ネクタイ長いんですけど、たまたまそうなっちゃったんですね。
フジテレビのアウトデラックスで私に目をつけたのが、
何故かというと私がネクタイが長いということに着目したんですって。
ネクタイが長くて元名人がいるって。
結構気に入っちゃってこれがしっくりするなと。
ネクタイでもこれですから、人生何が起こるかわかんないですよ」

17歳の増田四段との対局の話になり、
加藤九段「棋士っていうのはいい職業だと心底思ったの。
この歳で17歳の新鋭棋士と指せるんですよ。
17歳の四段と戦えるなんて将棋の棋士って本当にいいなと思ったですね。
今奨励会に若くて有望な人いますよね。
公式戦で戦うためにも頑張らなきゃなと思いますね。
一般的にいうとね、若手棋士が勝つと思っている人が多い。でもそれは間違ってるの。
将棋っていうのはある程度理詰め、経験が生きるの。
理屈からいったら負かされるのがおかしいの。だから改善しないといけない。
まだタイトル戦に出たことも無い若手、
そういう人達に負けると思われる人の方が多いです。
現に負けてるから先生なんとかしてくださいって言われるんですけど。
中原名人が、将棋っていうのは形では大先輩がいいね、でも将棋は負けるよね、
と言ってました。それはそれで真実なのね。
できれば2勝1敗に持って行きたいですよね。
丸田祐三九段が勝負とは1勝1敗だと言ってました。
1勝2敗だときついですけどね、現役を5割で終われればいいことですよね。
谷川先生は私は常々2勝1敗を目指してきましたと言ってました。
私はそんなこと考えてもみなかったんだけど、谷川流ですごくいいなーと思いました」
山田女流「先生ここでお水を一杯飲みましょう」

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休憩のコントロールもばっちりな姐さんである。

加藤九段「名人戦は高橋道雄九段も挑戦していて、3勝1敗まで行ったんですよ。
高橋さんは矢倉が得意で、あと1勝というところまで行ったんですけど、
そこから中原さんが横歩取りの将棋を指してきまして防衛されてしまったんですけど。
だから僕の判断で名人を逃した人は大内さんと高橋九段。
未だに僕は惜しがってるんですよ」
矢倉の加藤流は早めに▲2六歩と突くが、
これは▲2五歩に△3三銀なら後手の角道が止まって急戦を牽制できるから、
との解説で、
山田女流「私の弟弟子の藤井九段が、
早めに▲2五歩と▲7七銀を決めるのはやってましたけどね」
加藤九段「藤井九段は振り飛車党から矢倉に、よく研究しましたよね。
四間飛車の達人なのに、僕は感心していることの一つで、
気持ちの切り替えがなされて、よく研究されて、独特の藤井流の矢倉ですよね」
山田女流「加藤先生は振り飛車をやってみようという気持ちになったことはありますか」
加藤九段「それはないですね。振り飛車というのはどうしても守勢なんですよね。
相手にうまく攻められたら勝てないというのが私の大局観なんです。
それが指さない理由なんですけど、振り飛車は面白い戦法で、
捌きの戦法で捌けると嬉しいんですよ。
なので振り飛車が好きな人の気持ちは分かります。
嬉しいですよね居飛車が汗水たらして攻めてきたのを、どこ吹く風で捌いて王様が固くて。
大山先生は69歳で亡くなられたんですけど、A級だったんですよね。
これは空前絶後の大記録で、僕は60歳でA級だったんですけど、
60歳でA級にいるっていうのもなかなか大変なんですけど、
66歳でタイトル戦にも出てるんですよね。
大山先生が書いてるんですけど、中原さんがいなければもっと勝ったのにって、
すごく正直に書かれてるんですよね。
僕は色紙に直感精読って書いてたのを見て、
感ていう字を大山先生が書き順が違うって言うの。
あの人はまめな人でね、書き順まで覚えてるんだ。
後で辞書で調べてたら間違ってたの。あの先生は字もこだわりがあるの。
大山先生は字もこだわっていて、忍耐の忍、これは恥ずかしくないと書いてあったの。
さすが大山語録だなと思ってたんだけど、
実際の大山先生って受けの達人なんですけど、そこまで渋くないんですよね。
実際忍じゃないよね、もっと明るいよね。大山先生は元々陽性で多念で。
対大山戦で面白かったのが、ラジオ体操ありますよね。
小学校のとき福岡の田舎でやったことがあるんだけど、
王将戦のタイトル戦の終盤で、
僕が秒に追われて指そうかどうかためらって手が動いてたんだけど、
そこで大山先生がラジオ体操一二三って言ったの。いやー僕はうまいなーと思ったの。
秒読みが1、2、3って読むんだけど、それに合わせてね。
とっさによくあんなの出るなと思って。その対局は僕負かされたんだけど」

10時で一旦休憩に。ここまでしゃべりっぱなしの75歳である。

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将棋の観戦記者に美人さんがきてコメントがざわつく。
芥川賞作家の朝吹真理子さんらしい。

質問メール
最近のことですが、うなぎ風味のなまずの蒲焼が話題になっています。
僕は10年くらい前からなまずを食べていますが、
なまずはから揚げが一番おいしいと思います。加藤先生は食べたいと思いますか。
加藤九段「僕はなまずは食べたことはないんですけど、
どじょうは食べたことがあるんですけど、どうなんでしょうかねえ」
山田女流「私実家の近くになまずのお店があって、から揚げおいしいですよ」

私は加藤先生の大ファンで実際にお会いしたいなと思っていましたが、
今週の日曜日に特別講演をされる予定ですがそちらに伺う予定です。
名古屋はひつまぶしで有名です。加藤先生にあやかりひつまぶしを食べてから受講します。
5月の24日に中日新聞の文化センターで、中日新聞は王位戦の主催紙で、
王位戦の大山先生とのタイトル戦で愛知に行った事もあるんですけれども、
まあいろんなこと話す予定ですけど、
元々昨年からこの話があったんですけど、ありがたいことに今年実現ということで。
私はうなぎを食べる機会がだんだん減ってきたんですけど、
じゃあうなぎの変わりに何を食べるのときかれると決めてないんですよ。
何がいいですかね?

対局に気分が影響するとのお話非常に興味深いです。
対局に向かう際の精神状態を保つこつを教えてください。
なかなか本当に大変だと思いますね。
加藤九段「戦う相手が意図的に何か作戦を考えると、意表を突かれることがあります。
気をつけてることは当たり前だけど遅刻をしないようにとか、
長年遅刻をしたことは無いと思います。
余裕を持って家を出たり、何事が起こっても対局中は大騒ぎしない、冷静さを失わない。
対局中に地震は数回経験がありますけど、
電車で行く場合はトラブルがあっても20分くらいあれば再開できるので、
20分くらいの余裕を持って対局場に向かいます」
山田女流「九州での仕事の時に地震で新幹線が止まってしまって、
大量の食料を加藤先生が買ってきたという話を聞いたことがあります」
加藤九段「北九州の仕事で新幹線で行って、地震で止まってまず思ったのは、
これは長期戦になる、それなら何か食べなくちゃいけない、ということだったんです。
弁当を買いに行ったら、気づいたら神吉さんがいてびっくりしたんですけど」
山田女流「神吉先生が、加藤先生が両手にいっぱいもってて、自分は何も持ってなくて、
もみじまんじゅうをもらった時は嬉しかったと言ってました」
加藤九段「アウトデラックスで神吉さんと共演して、
森内さんの行動が魅力的だったんですけど、神吉さんが森内さんに勝ったんですよ。
ああいう話があるとテレビは盛り上がるんですよ。
神谷八段との話も極めて大好評で、棋士の話って個性的で珍しい経験で、
傍から見てると何かおかしく感じて受けるんです。
神吉さんが勝った時に森内さんが放心状態になったんですね。
僕はなったことが無いんで森内さんはユニークな人だなと思うんだけど、
森内さんからすると負けるのが意外だったというのはありますよね。
負けて悔しいとは思うけど、それだけだと放心とまではいかないから。
森内さんは素朴なところがあって、
僕と森内さんと戦ってまして、残り何分って僕が繰り返し聞いたら、
森内さんが噴出したんですよ。噴出したのは森内さんだけですね。
僕は切羽詰って真剣に聞いてるんですけど、森内さんからしたら面白かったんですね。
僕の記録をとったことがある佐藤紳哉さんなんかに、
その時噴出しそうになったことはなかった?って聞いたら、
分かってたので大丈夫ですって言われました」

加藤九段によると、矢倉は昔は千日手模様になって、
千日手になると次の日に指すことになっていたらしい。
名人になったときも千日手があって(1持将棋2千日手)、
千日手の経験が私も家族もあったのがよかったとのこと。

加藤先生は最近テレビのバラエティーに出演されていますが、
芸能人の方で感心することがあれば教えてください。
共演してわかったことは、芸能人の方は勉強してるんですね。
将棋の棋士はまったくの独学。でも芸能人の方は養成所出身です。
そこで勉強していろんな芸を覚えるということをされています。
テレビに出るまではそういうことが分からなかったんですけど、
養成所で勉強し、いろんなことを訓練し、大変努力されている世界、
ということを知ったのが収穫です。
それと将棋界よりも先輩後輩の意識が強いです。
将棋界は盤を前にしたら先輩後輩は関係ないですが、
芸能人の方が先輩を尊重する意識が強いと感じました。
失礼なことがあったらいけないという意識が強いです。

先生はローマ法王様と握手なさったことがありますが、
その時の様子を教えてください。
また、勝負師にとって信仰心はどのような影響があるのでしょうか。
昭和55年に私ヴァチカンに行きまして、ローマ法王が姿を見せるセレモニーがありまして、
そこで私が最も感動した出来事がありました。
法王様と握手したあと2時間くらいセレモニーがありまして、
スピーチのときに私は写真をとって手を振っていたら、
かれこれ10万人いるなかで私に手をふってくださったことが感動した出来事でした。
聖シルベストロ教皇騎士団勲章を、
僕は将棋のチャンピオンとしていただきました。
私の信仰というのは、30歳くらいで将棋に息詰まったので洗礼を受けたんですね。
大山先生や升田先生と戦ってて、将棋は理詰めだけじゃないんだけど、
人生の中にも理詰めの部分があって、それが宗教だと思って洗礼を受けました。
信仰は人生を飛躍させてくれるものという認識です。

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加藤九段「僕は米長永世棋聖とのNHK杯の決勝戦でこの形になったことがありますね。
ここ2、3年では5局くらい経験がありまして、先手後手どちらもあります。
先ほど脇システムと言いましたけど、一番経験があるのは三浦さんでしょ?
三浦さん研究すごいですよね。1日8時間とか10時間とかでしょ?
僕なんか10時間もしたことないもんなあ。
羽生名人はレパートリーが広くて、
羽生さんが、加藤九段は不思議な人である。
加藤九段のやってくる作戦はわかってるから、と言ってました。
神谷八段が加藤九段は相手がチョキで待ってるのにパーで来るって。
僕は振り飛車に対して棒銀で戦ってますけど、
新しいアイディアもあって自信を持ってるんですけど、
若手棋士も自信を持ってるらしくて振り飛車指してくるみたい。ふふふ。
居飛車は振り飛車の飛車と角を目標に攻めていく、
そこでリードすると勝てると思うんですけど、棒銀をもっと徹底的に研究してれば、
大山先生の振り飛車にもっと勝てたと思うんですけど、
さっきも言ったように好みがあるみたいで、
棒銀を指す棋士はあまりいないんですよね」

私は小さな頃からテレビゲームを楽しんできましたが、
今は将棋の神ゲーっぷりに感動して将棋が趣味になってしまいました。
私は居飛車党で四間飛車に棒銀で挑むのですが、なかなか勝てません。
棒銀講座をお願いします。
ということで対振り飛車の棒銀講座に。

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基本形。

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加藤流。先手が▲2四歩と突いたところ。
△同角▲4五歩△同歩▲1五銀△同角▲2三飛成り。
銀を捨てて飛車を成って先手がいいらしい。

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飯島七段は9筋の端歩の付き合いを入れてから決行して快勝したらしい。
桂香を拾ってから端攻めが入るのが大きいとのこと。

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▲2四歩に同歩ならこの進行。▲3三歩と叩いたところ。
△同桂▲同銀△同角と進んで、

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ここで▲2四桂で先手がいいらしい。

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今は▲1五銀を消す△1四歩が本命。

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若手はすべてこうくる。
振り飛車はいい形。原則として単なる飛車交換は居飛車は避けた方がいい。

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ひとつの案はここで▲9八香。
居飛車は角を成りたいので▲4五歩と突きたいが、
後に△4四角から△9九角成りで香車を拾う狙いを消している。

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それでも△9九角成りには▲9七香。最初に▲9七香だと別の変化で困る。

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これは相当難しい変化で難解。△3三桂でなく△3三金も難解。
ただし△3三金は相手もそんなに指したくない手、軽く捌きたいので。
基本的に相手は頑張って守っているだけなので居飛車は怖くない。
加藤九段「僕は銀と角が好きなのね。銀が出てるだけで嬉しいの。
将棋は勝ったり負けたりもするし、勝負はスポーツと一緒なんですね」

この後加藤九段が指したことのある類型を例として並べる解説。
NHK杯決勝の米長永世棋聖や、塚田正夫先生との対局など、相変わらずの記憶力。

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行方八段は△5三銀、△7三桂という趣向。初めて見たと加藤九段。

5月23日発売の婦人雑誌に、
教えてひふみん、ひふみんの人生相談というコーナーがあるらしい。

加藤九段「囲碁の趙治勲さん、人生相談をこなしてるんですね。
先日のニコニコ超会議で、趙治勲さんに囲碁を僕が教えてもらって、将棋を僕が教えて、
面白い人で話も魅力的で明るい先生で。
趙治勲さんが人生相談の質問を受けてね、
私将棋の対局のときに時間に追われてるんですけど、
考慮時間を考えて序盤は早めに指した方がいいのかなって聞いたら、
明快な解答を頂きました。
囲碁の林海峰さんは僕と同じように時間に追われていて、
大橋拓文さんは早く打って勝ってて、
趙治勲さんは時間は残した方がいいでしょう、というごもっともな結論でした」

加藤九段「同じことを言うにしてもやわらかく言うとか、
直球で言うとかカーブで言うとか、
人生っていろいろありますから絶対というのはなかなか無いです。
人生でピンチのときに、旧約聖書でダビデっていう英雄がいるのね。
絶体絶命のピンチのときが2、3回あって、
捕らえられたダビデは出された食事を食べてよだれをたらしたの。
敵の王様は、かつて偉大な英雄だったがよだれを垂らすような人間を、
俺が倒しても手柄にならない、ということで逃がしちゃったの。
見事作戦成功で脱出成功するわけ。
将棋の局面で必死がかかっても、何か手があるんじゃないかと思う方がいいんじゃないか、
と答えることにしてるの。
聖書の世界ではありますよと言ってるの。
なりふりかまわず助かるのがいいと思う。日本人って格好つけるでしょ。
格好つけるのはいいと思うけど、
惨めになった時にいかに生き残るのかが重要だと思うの」

加藤九段「2年がかりで棒銀をテーマにした本を書いていましたが、
6月に発売が決まりました。
振り飛車破りの棒銀の本で超大作で、たくさんの名局を入れています。
その本をお読みになると対振り飛車に自信がつくと思います」

ずっとひふみんのターン!
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銀矢倉の形を絶賛する加藤九段。金矢倉より美しいらしい。

昼食アンケート、今回は出前を取ってあるとのこと。
うな重71.5%、天麩羅定食16.9%、カツ丼6.6%、親子丼4.9%。
山田女流「4番はえーと何にしようかな、それじゃ親子丼」
加藤九段「大山先生を相手に十段と取った時の夕食休憩の食事はうな重でしたね」
こんな振りで4番だったら相当策士なんですがさてはて。

タイトル戦ではおいしい食事が出るという話で、
加藤九段「僕はねタイトル取るようになってから太っちゃったの。
それまで70キロ切ってたから。
昭和50年から毎年ひとつはタイトルとってましたから。
1ヶ月に15局指してましたから、食べた方が指せるからそれで太っちゃった。
食べない努力はしたんだけど風邪ひいちゃうの。
僕は中学、高校、大学、学会、企業、なんかで講演してるんだけど、
大学の学園祭で講演をするのが嬉しいの。
大学っていうところは真理を追究するところであり、
真理を追究するところで僕の人生観を話すというのは嬉しいの。
将棋というのは日本の伝統文化でもありますし、面白くて楽しくて深くて、
勝ち負けと真理の探究、ミスもでる、いろんな要素が含まれてるから、
知ってた方がいい分野だと思います。
将棋は実力制名人が昭和10年にできまして、
囲碁もそうですけどものすごく文化的、技術的に高まってると思います。
勝負をしていて結果がすぐ出る世界で精進してるから、レベルアップが早いと思うの。
是非世に訴えたいの」
山田女流「今はこれにてこちらが良しなんて言葉がなくなって、
本当に先まで解説されてますよね」
加藤九段「それだけ追求できるわけですよ。それが大事なことだと思ってます」

昼食休憩に。

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昼食アンケートの答えはふじもとのうな重(多分みんな知ってた。
加藤九段「とてもおいしかったです」

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羽生名人と行方八段は松花堂弁当(氷見うどん付き)

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対局会場は静岡県の浮月楼

加藤九段「確かね静岡はね、米長さんと対局してまして、
多分米長さんが七段くらいの時だったと思うんですけど、負かされています。
JTのときは中原名人と指して勝ってるんですけど、天王戦だったかな?
非常に盛んなところで廣津先生が本当にまめに普及に尽くされていました」

昼休みの詰め将棋の解答
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加藤九段「ほうほう、分かりました」流石に秒殺だった。
9月までには5手詰めの本が出せるとのこと。

加藤九段「僕も小学校2年くらいで詰め将棋を読んで、将棋って面白いなと思ったんです。
将棋っていい手を指すといいんだっていうのが分かるの。
詰め将棋は初級、中級にはもってこい、
アマチュアの2段3段になると次の一手や棋譜並べがいいと思います。
プロ棋士でも詰め将棋の大家、内藤さん谷川さん浦野さん伊藤さんがいます。
実戦では25手くらいの詰め将棋になることはあります。
流石に50手の詰め将棋は実戦では出てこないよね。
詰め将棋にこだわる大家たちは創る喜びなんですよね」
山田女流「浦野先生は目の前で一瞬にして創っちゃって、
何手詰めなんですかって聞いたら35手詰めだって言われたことがあります」
加藤九段「ぴゃー↑。頭の中どうなってるんだろう」
山田女流「形のパターンを何個も覚えていて組み合わせるだけだって言ってました」
加藤九段「1手詰めも難しいよ?自分も創ってやってみたら5手詰めだって難しいよ?」

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プレゼント色紙。これが書道の大家が真似できないと言っていた字。
加藤九段「意味は僕の将棋なんですけど、
ぱっと見た瞬間浮かんだ手を直感と言ってます。
ある棋士で私には直感がないって本に書いている一流棋士もいるんですよ。
最近読んでいやー、どうやってるんだろうと驚きました。
多分その棋士の言いたいところは、
その後に素晴らしい読みをしているということなんだと思うんですけど。
先ほど大山先生に書き順を言われたのは感の字なの。
僕は横から書く方が書きやすいんだけど、正しくは縦から書くんだよね。
書き順までこだわってるってすごいよね」

初手から解説に。

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長考する行方八段。
羽生名人は▲6八角と引く手を狙っているということで、引いた後の展開、
引かせないように動く順を解説。

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様々な検討の結果後手が端攻めを狙うと面白いのではないかとのこと。
というところでヒフミンアイ。

加藤九段「時は昭和54年の2月の7日8日の王将戦の第5局、相手は中原王将。
私が3勝1敗で、中原名人が中飛車でうまい構想を見せて、
休憩中に中原さんの方の席に回って5分くらいたったときに、
思っても見なかった▲5五歩がひらめいた。
いい手だと確信して指したんです。
ヒフミンアイ誕生の一局で、勝って王将になったんだけれども、
その後はひらめいたことがなくて、500局に1局くらいの幸運だったの。
趙治勲さんとの超会議で話したんだけれども、
囲碁の棋士も休み中に相手のほうに回って考えてるって言ってました。
プロ棋士っていうのは相手のほうに回らなくて考えられるんだけれども、
意欲が幸運に結びつくと思ってるんです。
何か無いかと考えるのが幸運に結びつくというのが人生観なの」
この将棋の37手目と思われます。

次の一手アンケート

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△2二玉44.7%、△4三金右24.5%、△4二銀右9.9%、その他20.8%。
加藤九段「趙治勲さんが面白いことを言っててね、
多分今までで1万局くらい将棋指してて少し勝ち越しくらいなんですけど、
やればやるほど弱くなるって言うの。そういうことってありえますよね」
山田女流「将棋が分かってきたってことかもしれないですね」
加藤九段「なるほどそういうことかもしれないですね。
将棋は駒を落とすんだけど、囲碁は石を置くんですね。
囲碁は花を持たせてもらって、将棋は実力で負かされたんですけど、
広い盤面に8つ置いても全然勝てないんですよね。
それに将棋は上手は攻め駒が無いんだけど、碁は上手が攻めてくるんだ」

そしておやつタイム。

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羽生名人はフルーツ盛り合わせかな?

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ニコなまのおさんじはカマンベールチーズケーキほわり
加藤九段「うん、うん、うん、うんうん、うん、うんうん、うん、うん」
噴出す山田女流。

加藤九段「改めて言いますと、
40歳前後の頃におやつにカマンベールチーズを食べてたんですよ。
大学の発表でカマンベールチーズが体に良いとありまして、
カロリーが高いので採りすぎると僕はもう75歳だからまずいんですけど、
チョコレートも体に良いという話なんですけど、
40歳の頃は板チョコ8枚食べてたんですけど」
山田女流「先生体に良いって話を知らなくて8枚食べられてたんですよね。
知ってたらもっと食べてましたよね」
加藤九段「そうですよねいいことですよね。
それとホットミルク飲んでたの。ホットミルクいける。
多い時は5杯くらい飲んでてほとんど勝ってたの。
でもホットミルクはカロリー200くらいあるの。
昔は牛乳はおなかこわしてたんだけど、今は大丈夫だから牛乳飲んでるの」
山田女流「多分カマンベールとかチョコレートは体にいいんですけど、
先生が強いから勝ったんじゃないですか?」
加藤九段「恐らくね、残り何分て聞くのも冷静に考えるとおかしいと思ってるけれども、
あえて真剣勝負の中でそこまでなりふりかまわずやることで、
幸運が来るんじゃないかというのが私の人生観。
僕は基本的に人がやってることをダメと思ったことはないんです。
自分が思いついてこだわってやっていることはすべて良しだと思う。
何とかいい事に出会う、生まれてくると思ってやってるわけね。
そこに希望があって、希望のあるところに幸運が来るというのが人生観なの。
はなはだ大きな迷惑をかけるのならやめて欲しいけれど、それ以外は自由だと思います。
良かれと思ってやってるから、いい事が発生するかもしれないです」
山田女流「昔大山先生が将棋によくないからタバコをやてたっていうのは本当ですか」
加藤九段「それは本当。僕直接聞いた。
大山先生がタバコ呑んでるのは見たことないんだけどそうなんだって。
タバコ呑んでて風邪ひいて、
午前中はタバコ呑んでても関係ないんだけど、午後頭がすっきりした、
だから対局中はやめた、というのを直接聞きました」
山田女流「加藤先生もタバコ吸ってる写真を見たことがあるんですけど」
加藤九段「タバコ少し呑んだことがあってね、二十歳頃にね。
大山先生がおやつの時間にぜんざいを注文して、
僕はぜんざいをおいしそうに食べてたそうです。
ホットミルクも飲めばチョコレートも食べて、ぜんざいもおいしかったんだけど、
大山先生はぜんざいを食べなかった。
その話をマツコデラックスさんに言ったら、
それは大山先生が食べさせたかったんですよと答えて、
マツコさんはすごく好意的な人だと思いました。
大山先生がおにぎりをひらいて、どうぞと言われたこともあって、
おなかいっぱいだったんだけどいりませんと言えなくて食べたんですけど、
人生で唯一、大山先生にもらったのはおにぎり1個だよ。ふふふ。
僕はそのとき38歳くらいのときで、
自分だったら弁当にするんだけどなと思ったんですけど」
山田女流「それは先生がおなかいっぱいだって分かってて、
おにぎりだったのかもしれませんね」
加藤九段「なるほどそれが正解ですね。
僕はタイトル戦の相手に渡すことはしないと思います。相手も気を使うと思って。
中原名人は本の中で、加藤さんがおやつの時間でないのにケーキ3個って頼んだ、
加藤さんは優しい人だ、1個は加藤さん、1個は私、1個は記録係りに渡すんだ、
と思ってたら、加藤さんが3つすぐに食べてしまった、
って書いてました。僕も対局中だからそんなにお人よしじゃないの。ふふふ」

行方八段は△2二玉。1番人気の手。

加藤九段「羽生名人とも私よく話したんですけど、
羽生名人がタイトル戦で旅館に行くとね」

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滝を止める話を先読みして爆笑してしまう山田女流。

加藤九段「滝を止める話は本当でね、ここで加藤先生が滝を止めましたって、
羽生名人は5、6箇所で言われたって言ってました。
将棋を指す時は注意深く、意欲的に、気がつかないのがおかしい、
気がついたら実行しないとおかしい、
3回やって3勝なんですけど、不思議なことに最善を尽くして3戦3敗なことがあるの。
ストーブ事件というのがありまして、
ストーブを持ってきて、相手と私に等距離に置いたら、
神谷さんがやめてくださいと言ってやめました。
羽生さんもやめてくださいと言いました。
青野九段もやめてくださいと言いました。それは3戦3敗なの。
何でだと思います?」
山田女流「それは相手が自分のいい環境を作るために、
意を決して先生に言ったからなのではないでしょうか」
加藤九段「未だに謎なんだけれど、不思議なんだよねこれが。
それなりに気を使ったつもりなんだけどね」
山田女流「それは先生が対局相手に気を使いすぎたんですよ」
加藤九段「仮に僕だけストーブで温まって僕が勝ってたら、
相手はなんだあいつはって言いますよ。
私がこういうエピソードを紹介してるのは、
いい将棋を指そう、いい勝負を指そうと努力してる、
ということなので言ってるんですけれど」

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羽生名人、行方八段のおやつフルーツ盛り合わせ。

コンピュータ将棋について、
加藤九段「私も研究してみたいんですけど、
同じように研究したい棋士がたくさんおりまして、今順番待ちです。
コンピュータに関しては私は肯定派です。
ローマ法王もツイッターやってる時代ですから。
文明の発展というのは神の賜物という捉え方です」
私にはとても思えない。
造物主が我々に知性を与えておきながら、それを使わぬようお望みになるなどとは。
byガリレオってやつですな。

加藤九段は2日に1回くらい取材、出演、執筆依頼なんかが来るらしい。
今執筆を5本かかえてるとか。売れっ子ひふみん。

加藤九段「テレビ局の面白いところは毎回毎回趣向を変えるところですね。
将棋は棒銀でうまくいったら普通棒銀棒銀でいきますよね。
ドンキホーテで買い物したのが面白かったの。
将棋盤も売ってるんですよ。原稿書くときに持ってない時に助かります。
NHKで宗教の時間に出て、キリスト教入門の番組をしたいの。
ヴァチカンにいって勲章をもらって、エルサレムにも3回行ってるし、
出来ると思うんですね。
30歳を前に将棋で息詰まったと思って、洗礼を受けたんですけど、
大山先生升田先生、彼らは100点の手をずっと指す達人だ、
だから人生においても100点の手を指すにはどうすればいいかと思って」
ここからキリスト教の話をマシンガントーク。止まらない75歳。
結局おやつから1時間15分ほど話しっぱなしになった後一旦休憩に。

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先手神谷八段、後手中村九段の対局でこの局面になったことがあるらしい。
加藤九段「僕神谷さんとは1勝7敗なんですけれども、
28連勝という記録は破れないですよねー。
神谷さんも中村さんも今は振り飛車を指してますよね?
なるほど△6二飛車はいい構想だと思います。
午前中は銀が4二に下がる変化を解説していたんですけれども、
それでは上部に薄いんですね。
歩が伸びていけば攻めに迫力があります」
しばらく解説の後
加藤九段「神谷さん先手で指してたんだ。へー」

質問メール
加藤先生のお若い頃のお話で、山田道美先生の印象やエピソードを教えてください。
彼はですね、音楽も好きだったし、高橋健二先生といって、
ドイツ文学の大家でヘルマンヘッセとかの翻訳で有名だった方がいるんですけど、
高橋先生にドイツ語を習って、かわりに将棋を教えるということをしていました。
音楽は私も今でこそ40を過ぎてからモーツァルトを聴くようになりましたが、
将棋以外に文化芸術とかに強い関心を示した棋士としてユニークです。
バッハの演奏家で宗教家でアフリカの人達に尽くした有名な方で、
シュバイツァー博士という方がいて、よく彼が語っていました。
将棋は変な言い方するけれども大変な努力家で、A級になり、
名人挑戦にもなり、大山名人に棋聖戦で勝って念願達成で、
A級になって将棋が非常に柔軟になって、
見事に花開いて、名人戦や王将戦にも出た。
私は朝日新聞の将棋欄の解説もしてたし、立会いもしていたので、
同じ車両で移動したこともあって、名人戦では山田さんを応援してたんだけれども、
名人戦では残念ながら大山さんに勝てなかった。
山田さんは確か36歳で亡くなられたんですけれども、
私も大変驚きまして残念な思いをしたんですけれども、
お葬式に弔辞をよませていただきました。
若い頃から付き合いがあり、将棋の天分を語れるのは私しかいないということで、
弔辞を読みました。
ある意味異色の棋士。研究会の走りですよね。
田丸さんとか青野さんとかが共同研究者だったと思うんですけれども、
研究部屋を借りて、時間割も決めてやってたですね。
山田さんは文章を書けたので観戦記も書いたし、うまかったんですね。
若い頃にね、升田先生に理事になりなさいと言われて、
升田先生票持ってるんだと思って出たら落選したの。
それを言ったらなんだ加藤さん理事になりたかったんかって言われたんです。
升田大山というのは巨匠で、存在感もあって、当時私は25歳ですよ。
僕は元々書くことが好きで、普及が好きだったんですよ。
もう1回は将棋界の事情で、A級の棋士が理事をやりなさいということで、
一応選挙に出るにあたって、役職を聞いたら経理だというの。
それでやめた。相手も加藤は断るだろうという読みなのね。
加藤一二三に経理させようなんて読みはないよねえ。
加藤に理事やられたら困るっていうことなんですよ。
理事選は升田先生に言われて落ちて、流石に恥ずかしかったよ?
ちょーはずかしいの。理事選の落選ですよ。
選挙に出るというのは極めてまずい、選挙は厳しいよ。
経理を加藤一二三にやらせようって人事は無いよねえ。
お前理事になったら困るって言ってるの。それは僕くらいでも読める。
将棋の戦いは真理追究ですよね、選挙はしがらみがありますもんねえ」

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加藤九段によると、ここで先手は▲8六銀が当然の一手だが、
その後△4二銀に▲6五歩や▲1六歩など有力な手があるので、
ここで封じ手時刻まで考えて一晩考えるのが有力、
逆に指したら良いと思っているとのこと。

加藤九段「僕は大山さんとのタイトル戦で、初日に70手くらい進んだことがあるの。
3時くらいで、大山さんから指しかけにしませんかって言われて、
でも主催紙の毎日新聞さんが、1日で終わっても何ら問題はありませんって言って、
それで否決されたんですけれども。
ちなみにその将棋は次の日の夜9時に終わりました。ははははは」

加藤九段「新鋭の増田四段とこの歳で真剣勝負ができるというのは、
とても将棋というのはいい世界だなと思います。
幸いに私がA級順位戦で先崎九段に勝った将棋と同一局面に進んだので、
経験が生きて勝つことができました。
また、今泉さんが新四段になりましたが、40歳にして、他に職に就いているのに、
棋士になりたいというのは、将棋に魅力がある証左だと思います。
これは近年で私がもっとも嬉しい2つの出来事です」

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スポーツの話に花を咲かせる加藤九段。
朝9時から解説してて18時でこの状態である。元気すぐる。

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ひふみん絶口調のまま羽生名人が定刻通りに封じ手をしました。
加藤九段「だから僕もなかなか話題が尽きなくて」
山田女流「話題が尽きないので、
封じ手の方も大内九段が何やら上のほうを見ていますけど」
加藤九段「大内九段も気遣いが出来る方でねえ(ここからマシンガントーク)」
朝9時から話しっぱなしでまだ元気な加藤九段でした。

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封じ手を渡すシーンを写す取材陣のポジション争いと打ち合わせ。

ということで名人戦第4局初日が終わりました。
矢倉は現在は後手の△4五歩に先手の対応が難しいのではないか、
という考えがあるのですが、
後手の△4五歩を避ける脇システムを羽生名人は採用しました。
それに対して行方八段も△7三桂△5三銀という珍しい形で対抗して、
さあそろそろ戦いというところで封じ手になりました。

今日は加藤一二三九段が私の人生観という言葉を何度も使っていたんですけれども、
以前丸山九段のことを書いた記事にも書いたのですが、
戦略の階層という話で、英レディング大学院で地政学や戦略論を学び、
博士号をとられた奥山真司さんという方のブログに、次のように書いてあります。

宇宙観(死生観、哲学・宗教観、魂、アイデンティティー)

世界観(人生観、歴史観、地理感覚、心、ヴィジョン)

政策(生き方、政治方針、意志、ポリシー)

大戦略(人間関係、兵站・資源配分、身体、グランドストラテジー)

軍事戦略(仕事の種類、戦争の勝ち方、ミリタリーストラテジー)

作戦(仕事の仕方、会戦の勝ち方、オペレーション)

戦術(ツールやテクの使い方、戦闘の勝ち方、タクティクス)

技術(ツールやテクの獲得、敵兵の殺し方、テクニック&テクノロジー)


加藤九段はクリスチャンということで、宗教が上位の階層を埋めています。
放送では30歳を前に洗礼を受けたと言ってましたが、
十段のタイトルを大山先生にとられ、山田道美先生に先立たれ、
将棋に息詰まりを感じて上位の階層に打開を求めた、というのも面白い話です。
藤井九段の藤井流矢倉をほめる時でも、 気持ちの切り替えがなされていてとか、
技術より上の階層で感心するのが加藤流です。
大山先生に書き順の間違いを指摘された話も、将棋と関係ない書き順のような、
細部にわたって正確性を求めるという生き方に感心してるんですね。 
今日の加藤九段はしゃべりっぱなしで、
会話の内容も上位の階層と下位の階層をぽんぽん飛びまくる絶口調だったのですが、
凡人の私には神武以来の天才の会話を追いかけるだけで疲れました。ははは。

というわけで名人戦第4局の初日が終わりました。
明日のニコニコ生放送では9時から、解説に渡辺明棋王、
聞き手に室谷由紀女流初段で大盤解説会が放送されます。
現役屈指の理論派である渡辺棋王の解説楽しみです。

名人戦第3局は羽生名人が逆転勝利

羽生善治名人に行方尚史八段が挑む第73期名人戦七番勝負第3局は、
羽生名人が行方八段を破り2勝1敗としました。

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井道女流「封じ手の予想はどうですか」
中村六段「封じ手の局面は手が広くて難しいですね」

行方八段の封じ手は▲5八金。昨日の予想アンケートの1番人気。

井道女流「封じ手はいかがでしたか」
中村六段「そうですね、昨日の解説の真田先生も予想されていた手ですけど、
行方先生らしい力強い手だと思います。
守りの金が王様から離れていくんですけど、
深い読みでそれに対応しようということですね」

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おはようございます。

井道女流「今コメントで流れましたけど、まだ私たち自己紹介してないですね」
中村六段「大丈夫ですか?私からしますか?」
挨拶を忘れてしまったり、自己紹介の前に解説を促してしまったり、
先手と後手を間違えたり、テンパる井道女流。

中村六段「皆さんの朝のコメントを見ていると、
羽生名人に寝癖が無かったというコメントが多かったですね。
寝癖がないと羽生名人危ないんじゃないか、行方八段が勝つんじゃないか、
というコメントが流れていました」

この後封じ手が他の候補だった場合どういう変化になるのかの解説に。
▲7四角成はPonaXの候補だった。
普通の将棋だと駒得、駒の働き、玉の固さといった指針で形勢判断できるが、
角換わりのこの局面はその形勢判断が利きにくいとのこと。

リレー質問
テレビによく出演されていますが、将棋界とは違ったことも多々あると思います。
テレビ向けに振る舞いとか話し方とか勉強してることはありますか。
全然勉強本当は、しないといけないかもしれないですけど、
素人のままでてしまっているかんじですね。
去年1年間NEWS WEBというNHKのニュースに出させていただきましたが、
1年で何か上達したのかと言われると自信ないですし、
毎回勉強になることが多かったですし、
アナウンサーはプロの方ですから、その方を見ると勉強になります。
今は将棋フォーカスに月2回出させていただいてますけど、
将棋番組に出させてもらうのは小さい頃からの夢だったので嬉しいです。
結構僕普段ぼそぼそしゃべるので、テレビだと気をつけてるんですけど、
もうちょっと大きい声でとか言われることがあります。
あと喜怒哀楽がわかりずらいらしく、そういうのも出せるようになったらなあと。
自分の中では喜怒哀楽あるんですけど顔に出ないらしいんですよ。

安食女流から井道女流へ
ゴールデンウィークに実家に帰ったそうですが、
石川県のいいところを教えてください。
井道女流「すごい緑が多くて海も近いんですけど、
今食いしん坊っていうコメントありましたけどその通り結構いっぱい食べてました。
私サザエとか好きなんですけど、とれるんです海で。
小さいときは家に栗の木があるので栗とったり。
あれ痛いんですよくりのいがいが。
子供って落ちてくるもの取りたくなるじゃないですか。
子供なので栗が落ちてくるとおもっていがいがを取っちゃったり。
駅の様子も変わっていてマスコットキャラクターが飾ってあったり、
観光案内所とかもできてました」
中村六段「どのくらい実家に戻ってたんですか」
井道女流「5月2日~6日までいました」
中村六段「ご両親も嬉しいでしょうね」
井道女流「よく寝てるねって言われました」
中村六段「お祭りとかもあるのって質問がコメントにでましたけど」
井道女流「能登は7月にキリコ祭りというのがあるんですけど、
火の回りを回るからよく救急車が来ます。
キリコ担いでる人が下敷きとまではいかないですけど、
ちょっと元気のいいお祭りで、母方の実家がそちらなのでよく連れて行ってもらいました。
あと、朝ドラで輪島を舞台にしたドラマが今やってるんですけど、
方言とかもよく再現されています」
中村六段「方言って例えば何があるんですか」
井道女流「のっきゃーとかえあーとか言ったりします」
中村六段「あだ名がのっきゃーになりそうですけど」
井道女流「発音がちょっと違うらしくて、後語尾を延ばすんですよ。
電話でもしもし。って切るじゃないですか。もしもしーだと話が続くじゃないですか。
あんたらちゃーとかいって、うふふ」
中村六段「言葉伸ばすイメージは確かにありました。
かわいいなというコメントがいっぱいありますよ先生」
井道女流「中村先生は出身は東京でしたっけ」
中村六段「東京なので方言はないですね」
井道女流「地方に行って地元の方の方言はわかります?」
中村六段「山形でしたっけ、ずーずー弁?ご年配の方ので結構難しいのありますよね。
でもなんとなくはわかります。
天童は何回もいかせて頂いて、つい最近も人間将棋でいきました」
井道女流「英語も喋れるんですか?」
中村六段「英語はしゃべれません。
井道さんは資格を結構持ってるんですよね。
簿記もってるんでしたっけ?」
井道女流「簿記もってますフフフ。意外でしょ?」
中村六段「1級なんですよね。本当にすごいと思います」

羽生名人が△2七馬と飛車取りに指したところで解説に。

アンケート次の一手
選択肢を見た中村六段「何か嫌な予感がするなあ」
▲4八飛33.5%、▲6八飛22.4%、▲3九飛13.5%、俺は逃げない!30.6%。
中村六段「辛うじて4番に勝ちました」
行方八段はアンケート集計の最中に1番人気の▲4八飛。

meijin3-3
井道女流「△4六歩に△5六金はないですか?」
中村六段「なるほど。森下先生じゃないですけどなるほど」
井道女流「先生物まねも得意なんですね」

どちらを持ってみたいかアンケート
後手:羽生名人46.4%、先手:行方八段18.7%、ニャンとも言えない34.8%。
井道女流「中村先生はどちらを持ちたいですか」
中村六段「なんか後手持ってやりたくなってきました。
先ほど解説した飛車をいじめる手順をやってみたいような」

どちらを応援していますか?
羽生名人67.8%、行方八段32.2%。
中村六段「僕は行方先生に研究会で教わっているので、
行方先生に頑張って欲しいなと思います」
羽生補正は大体2/3ということが判明。

休憩中に羽生名人は△4六歩。解説通り。
行方八段は中村流の▲同金か井道流の▲5六金か。
といったところでささっと▲同金△3七馬▲4九飛と中村六段の解説通りに進みました。

質問メール
完全オフの日はどのように過ごされていますか。
中村六段「完全オフの日は1ヶ月に何回かはあります。
これといって面白いことしてないんですけど、割とインドア派なのでDVD見るとか、
お笑い番組が好きなので録画したものを見るとか、
でも将棋のことが1回も思い浮かばない日はないですね」
井道女流「コメントで盆栽と流れましたが」
中村六段「そうなんですよ、NEWS WEBで盆栽の特集がありまして、
盆栽興味あるなと思ってたんです。
それで何と言いますか文化的側面もありますし、緑を取り入れてみようかなとか、
興味本位というか一度やってみたいというか。
初心者用の小さい盆栽でサルスベリなんですけど、かわいいもんですね。
水あげてるだけですけど」
井道女流「どういうふうに育てていくとかありますか」
中村六段「サルスベリは初心者用で、夏に花が咲いて手入れが難しくないんです。
難しいのだと切ったり水をやったり肥料をやったりいろいろあるんですけど、
まずは一番簡単なのを。
朝水をやるとかでこっちの生活パターンを整えられそうかなとか。
井道さんはオフの日はどうですか」
井道女流「友だちとご飯を食べに行くとか、
茶道を習っているのでそれにあわせて休みを作るとかしています。
あと戸辺先生の奥様と年齢が近いこともあってよくご飯を食べに行きます。
将棋界のこともわかっていますし、年齢も近いですし、
お子さんの話を聞くとすごい新鮮です。女流棋士とご飯も行きます。
茶道は月に2回くらい行っています。将棋と同じ畳じゃないですか。
やってることは将棋と違うんですけど落ち着くというか、
正されると言うか初心者なんですけどやってます。
将棋界と違う方と話すのも楽しいです」
中村六段「女流棋士井道千尋を知らない人と話すのもいいですよね」
井道女流「ご年配の方が多いので、今までの経験とか娘さんお子さんの話とか」
中村六段「月に何回くらいお休みあるんですか」
井道女流「あるときはまとまって、ないときは週1くらいで。
先生は出かけるんだったらどこいかれます?」
中村六段「休みの日会わないんじゃないですかね棋士って。
一人で旅行っていうのも難しいですし何か趣味があればいいですけど」
井道女流「なんかもう余生みたいな?」

中村先生は同世代ということもあり応援しています。
NEWS WEBに1年間出演されて、振り返った感想をお聞かせください。
また、今後他に挑戦してみたいことはありますか。
イケメン棋士中村先生にドラマデビューや歌手でビュー期待してます。
中村六段「最後の方はないですけど(笑。
NEWS WEBのことはとてもいい経験をさせていただいたなというのがあって、
知らないことを勉強する機会や、
棋士として出させていただいたので将棋を一般の方に知っていただく機会を頂いて。
ただNHKの番組なので責任感のあるお仕事で緊張感がありました」
井道女流「何時ごろに打ち合わせとか始まるんですか?」
中村六段「あの番組夜の11時半からなんです。
9時前にスタジオに入って打ち合わせをして、
専門家の先生にお話を聞いてそれから番組に挑みます。
テーマ選定を午前中にやって9時前にスタジオと言う感じです。
いろんな興味あるものを選ぶんですけど、
視聴者の方が気になりそうだなというのを選ぶようにしました」
井道女流「日常生活でも気の抜けない時間ふえませんでしたか」
中村六段「悪いことできないなとか、別に普段悪いことしてるわけじゃないんですけど」
井道女流「普段喋っている言葉遣いとかは」
中村六段「そこまでは気にならなかったです。でも緊張感はありました。
井道さんは将棋以外でやりたいことはありますか」
井道女流「子供の頃の将来の夢はアナウンサーとかカッコイイじゃないですか。
お話しするのが好きだったのですごいあこがれてましたし、
あと食べるのが大好きなので栄養管理士とか。
でも親は公務員が安定するんだよと言ってたので、
簿記とか資格も取ってたと言うのが私の学生時代だったんですけど。
中村先生は将来の夢とかありましたか」
中村六段「僕はFBI捜査官になりたかったとか。
テレビ見て捜査の過程とかかっこよかったんですけど、
それになるにはまずアメリカ人にならないといけないんですよ」
井道女流「さっき歌手とか話でてましたけどカラオケとか行かれますか?」
中村六段「年に数回?僕音痴なんですよ。人前で歌うの好きじゃないんですよ。
まあ学生時代の友達と行くことはたまーにあるんですけど。カラオケ行きます?」
井道女流「私たまに行きます。結構JUJUとか歌います。
上手いか下手かで言えば下手なんですけど自己満足で歌ってます。
渡辺弥生さんとか上手で英語の曲とかもささーっと歌っちゃうんですよ。
もったいないなーと思ってるんですけど。
でも息抜きになりますね声をがーっとだすのは」
中村六段「女子っぽいですね」
井道女流「電源の落ちないラジオみたいとか言われてます」

次の一手アンケート
中村六段「候補手を出すのが難しいですこれ。一人ひとつ出しましょうか」
先に井道女流が△7五歩、中村六段がそれいい手だなあと言いつつ△9五歩。
△7五歩38.1%、△9五歩19.6%、その他42.2%。

meijin3-4
井道女流「珍しくないですか?羽生名人がこんなにたくさん席を外すのは」
などと話していたら羽生名人が後ろからぬーっと出てきました。
そして羽生名人は△9五歩。
井道女流「あ、先生」
中村六段「おー」

中村六段「この局面は行方八段の手はわかりやすいんですよ。
羽生名人が何かひねり出して技をかけて、行方八段が対応するという展開なので」
行方八段は席を立ちました。

質問メール
中村先生は4月に斉藤六段とイベントをされたそうですね。
そのイベントのことについてお話ください。
また、中村先生は斉藤先生とお話されていかがでしたか。
両国将棋センターで行われているイベントがありまして、
棋士を呼んでその棋士と話すトークショーのようなものなんですね。
島九段がコーディネート、企画から準備までされているイベントなんですけど、
トップ棋士の方、羽生名人や森内先生もいらしているイベントなんですけど、
斉藤さんと出させていただいて、普段のイベントでは話すことのないような、
この局面ではこういうことを考えてこの手を指したとか、
過去数年で変わったこととか、
深いことを話すのが普通のイベントと違って両国のイベントです。
斉藤さんとは話すことはあまりなかったんですけど、
電王戦でもそうだったんですけどすばらしい人柄で、
自分より年下ですけど凄い方だなあと思いましたし、
イベントでもすごく人気がありました。
島先生の質問がこっちも考えさせられる質問なんですよね。
それで準備がすごいんですよ忙しいなかで。

先日テレビで放送された羽生名人とチェスのカスパロフさんの対談で、
コーチの必要性について語られていました。
お二人がコーチをつけるとしたらどんな方がいいですか。
中村六段「コーチって欲しいですよね。他のスポーツだとあるじゃないですか。
チェスはチーム組んでたりしますしね。
やはりメンタルな面で欲しいですね僕は。
すぐ浮かばないんですけど、松岡修造さんとか熱そうですけどね」
井道女流「私は松岡修造さんやってくれるならやって欲しいです。
限界を超えれそうじゃないですか。もししていただけたらすごい嬉しいです。
体力面とかもやってくれそうじゃないですか」
中村六段「具体的だと難しいですね。視聴者の皆さんだったら誰なんだろう。
歴史上の人物?」
井道女流「憧れの人とかいませんか?」
コメントを見て
中村六段「ああイチローさんねえ。…ゴクウ?(笑」
井道女流は厳しい人がいいらしい。
勉強する時は厳しくて普段はゆるくメリハリをつけるのが好きとのこと。

中村六段はニコ生的ニックネームがまだなかったと思いますが、
どんなニックネームがいいですか。
中村六段「確かにニコ生のニックネームついてる人が多いですね。
井道さんはどうですか」
井道女流「私はTwitterをしてる時はチヒロールで、
将棋界では千尋ちゃんが多いですね」
中村六段「私も学校とかでは太地とか太地君とかであだ名はつかないですね」
井道女流「何かこういう風に呼ばれたいなとかありますか」
中村六段「なくないですか?あります?」
井道女流「私小学生のときだとチェロちゃんとか」
中村六段「ということでニックネームはなしで、
何か事件があったときにつくんじゃないですか?
長岡さんだったらタブレットが印象的だったわけじゃないですか」
井道女流「それじゃ先ほどの将来の夢のFBIとか」
中村六段「いやいやあだ名FBIとかよくわからないじゃないですか」
井道女流「でも印象的だったので」

といったところで初手から角換わりの定跡講座も交えて解説することに。

meijin3-5
中村六段「こうやって並べてると指されたりするんですよね」
するとワイプの羽生さんの手が盤上に…。バチッ!
中村六段「あー」

最近は角換わりから左の銀を7七~6六~5五と進軍させる指し方を、
阿部光瑠五段が開発したらしい。

井道女流「竜王戦でハワイ対局のときに、
糸谷竜王がよく席を立っていたじゃないですか。
糸谷竜王が着物で歩かれまして、ハワイだから目立つんですよね。
廊下とかは開放感ある感じだったので、糸谷先生が出てきた何かあったのかなとか、
でもあの様子は考えてるのかなとか」

アンケート今何をしながら見ていますか?
井道女流「予想モグモグ」
中村六段「わかんない…1か2かなあ」
ニコ生だけに集中しています16.0%、仕事しながら19.3%、将棋を指しながら3.0%、
TV見ながら7.6%、勉強しながら5.9%、家事をしながら4.8%、
モグモグ23.1%、その他20.2%。
中村六段「おお!モグモグ」

アンケート年齢は?
中村六段「僕は6番じゃないかなと思うんですけど」
バブー10.9%、小学生・中学生だけど0.3%、高校生です0.4%、
大学生なんだな8.2%、20代社会人14.1%、30代28.8%、40代19.9%、
50代9.7%、60以上7.6%。

中村六段「小中高生は意外と少ないなあ」
井道女流「学校だからじゃないですか?」
中村六段「学校でも器用な子はできますよ。授業中でも」
井道女流「先生早弁とかやりました?」
中村六段「やりましたやりました」
井道女流「授業中どうやってやるんですか?」
中村六段「あ、そっちのパターンのやつ?
それはやってませんが、運動部で忙しい奴はやってました」

昼食アンケート
チャコ(ステーキ)33.0%、UNAGI38.2%、中華10.8%、イタリアン18.0%。
中村六段「中華が少ないですね」
井道女流「私の言い方がなんとなくみたいだったからですかね」

次の一手アンケート
△9五香30.3%、△6五歩23.2%、△3八馬17.7%、その他28.8%。
中村六段「おー△9五香が一番人気だ」
井道女流「見てる方は一直線の変化がお好きなんですね」

休憩明けに羽生名人は1番人気の△9五香。
急に指してが進み▲同香△4八歩▲2九飛△4六馬▲2五飛△3六馬。
中村六段「昼食休憩あけて30分たちましたけど、すごい局面が動きましたね」

昼食アンケートの答えはUNAGI

meijin3-6
中村六段「連盟近くにあるふじもとですが」
井道女流「私はあんまりうなぎを食べることはないんですが、中村先生はどうですか」
中村六段「僕も相当食べる機会無いんですけど、
確か前回ニコ生に出させていただいた時もうなぎでした」

meijin3-7
中村六段「井道さん満面の笑みでしたね」
井道女流「素直なんです。食べ物を目の前にするともうだめですね」

盤上では行方八段が時間をそれほど使わずに▲4三歩。
羽生名人の手は読み筋通りということか。

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羽生名人は握り寿司

meijin3-9
行方八段は鯛めし
量的には行方八段が勝っているか。

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中村六段「すごいですね緊張しちゃいますね」

残り時間は行方八段が▲4三歩と指したところで、
羽生名人が2:30、行方八段が3:35とのこと。

井道女流「どちらを持ってみたいとかありますか?」
中村六段「これはむずかしいですね。
▲4三歩が行方先生らしい鋭い手に見えるので、行方ペースな気がしてきました」

アンケートどちらを持って指してみたいか
後手:羽生名人26.1%、先手:行方八段39.5%、ニャン34.3%。
中村六段「お、これは午前中羽生名人を応援したいという意見が多かったですが、
それを踏まえてもこの数字ですから」
井道女流「先ほど先生が先手持ちと言ったので、
コメントでも先生の信頼ってありますよ」
中村六段「責任が…」

昼休みの詰め将棋の解答の後、正解者から1名に中村六段のサイン入り本をプレゼント。

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中村六段「こんな公開処刑ないですよ」
※後ろで見ている井道女流は書道五段の腕前

meijin3-12
もっけー。
木で出来た鳥。心が動じないということらしい。
中村六段の反撃で井道女流も書くことに。

meijin3-13
※色紙の横においてある手帳はネタ帳です。

meijin3-14
中村六段「いーやーすばらしい」
さいげつりゅーすいのごとし。
月日は流れる水のように早く過ぎる的な意味らしい。

この間に△2五馬▲4二歩成△同金と3手進み、
午後に入って急にペースが早くなりました。

ティロフォン豊島七段から
井道女流「豊島先生こんにちは」
豊島七段「もしもしこんにちは」
井道女流「現地の検討の様子はどうですか」
豊島七段「大盤解説会やっていてあんまり検討できてないんですけど、
あと▲4三歩が意外だったので」
中村六段「急に終盤になって激しくなってきましたけど」
豊島七段「▲4三歩の前の局面は先手が言いと思っていて、
踏み込んだ手を指されたのでやはりいいのかなと思います」
中村六段「▲4三歩以外はどんな手が候補だったのでしょうか」
豊島七段「▲2九飛車が本命でした」
中村六段「豊島さんは今回副立会いで対局室にも入られたと思いますが、
お二人の様子はいかがだったでしょうか」
豊島七段「二人ともリラックスされているような感じがしていて、
出発の時に会場に行方八段がこられたんですけど、
時間ぎりぎりの8時くらいにこられてました。
昨日は羽生名人と同じテーブルで晩御飯だったんですけど、リラックスされていました」
中村六段「豊島さんは羽生棋聖と対局されるわけですけど、
どういったお気持ちというか」
豊島七段「少し参考にしようかなと」
井道女流「意気込みをお聞かせください」
豊島七段「3回目なんですけど2回目よりも実力がついていると思うので、
結果がだせるように頑張りたいと思います」
中村六段「写真が」
井道女流「あ、かわいい」
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豊島七段「ありがとうございます(笑」
中村六段「島根に豊島さんはいかれたことは何回もあるんですか」
豊島七段「島根はあんまりなくて鳥取はあるんですけど2回目ですね。
対局場からお城も近くて川も流れていて自然があっていい雰囲気だなという感じですね」
井道j流「現地のファンの方の様子は」
豊島七段「凄く盛り上がっていて1日目の午前中から大盤解説会をやっていたんですよ。
めったにないことなんですけど、今日も大勢の方が来られています」
井道女流「局面のことをお聞きしたいんですけど、
この後はどういった進行が予想されますか」
豊島七段「やっぱり▲4三歩が本命です。
それ以外は▲2七香、▲2七香もどこかいいところで打ってみたいなと思います」
中村六段「序中盤の形勢はどのようにお感じになられてましたか」
豊島七段「前例がある局面が続いて、△4七歩で確か前例から離れたと思うんですけど、
味わい深い手だなと感心してたんですけど、
次の▲5八金が読みが入っている手なのかなという印象です」
中村六段「勝敗予想ずばり聞いてもいいですか」
井道女流「踏み込みましたね」
豊島七段「予想ーですか。ずっと先手が押してると思うので、
どちらかというと行方さんだと思います」
井道女流「豪華なティロフォンですね今日は」
中村六段「見てる方もコメントで豊島さんに質問が」
井道女流「現地に棋士とか来てますか」
豊島七段「仕事以外はいないですね。大盤解説に菅井君と香川さんがきてるんですけど」
井道女流「お昼はなにたべましたか」
豊島七段「お昼はお弁当でした。幕の内みたいな。
お蕎麦も食べましたがおいしかったです」
井道女流「おやつは?」
豊島七段「干し柿が差し入れされてて、900円って聞いてちょっとびっくりしました。
あとはコロッケとかもありました。
僕は食べてないんであんまり言えないんですけど」
井道女流「ゴールデンウィークは何をされてましたか」
豊島七段「仕事とかが多かったですねやっぱり。
でも棋士だとだいたいそんな感じですかね」
井道女流「実はこっちの二人は…私は両親の実家に行ってのんびりしてました」
豊島七段「ああー」
井道女流「旅行っていかれたりするんですか豊島先生は」
豊島七段「旅行はあんまり行かないですね。
対局で東京に行ってもすぐ帰ってきちゃうんで」
井道女流「最近コンピュータと指してますか」
豊島七段「指してますよ普通に家で。
持ち時間は10秒将棋から3時間とかまで幅広くやってます」
meijin3-16
中村六段「現地はおやつですか」
豊島七段「フルーツ盛り合わせですかねこれは」
井道女流「豊島先生ニコ生出て欲しいってコメントもありますね」
豊島七段「はい、機会があれば、ありがたいことです」
中村六段「確かに関西の方だと、
なかなかどんな解説をしているのか聞く機会がないですからね」
豊島七段「関西だと福崎先生とかすごく面白いです」

ニコ生のおさんじは


meijin3-18
手早くフィルムを取る井道女流と苦戦する中村六段。
井道女流「きっとこういう食レポも慣れていらっしゃるんでしょうねー」
プレッシャーをかける井道女流。

中村六段「うん、なめらか。何層にも分かれてるんでそれぞれ味がいい具合に」
井道女流「口当たりすごいよくて、ムースっぽい感じっていうんですかね。
しかも下にスポンジがあるんで甘いだけじゃなくていいですよね。
これ男性でもいけそうですね、ちょっとすっぱい感じもします。
中村先生は普段ケーキとか食べられるんですか」
中村六段「こないだ金井さんとVSやってて、
詰め将棋選手権の問題やりましたかって話になって、どちらもやってなったので、
せっかくなんで終わったらやりますかってなって、喫茶店行ったんです。
思わずケーキセットが目に入ってきて、2人で頼んで、
最初30分くらいかけて食べて、それから詰め将棋を解き始めると」
井道女流「確かに金井先生もよく食べる印象がありますね。
私金井先生と一緒に子供教室していて、確かに終わったあとよく食べてました」
中村六段「金井君お酒飲めないんでね、甘いものは大好きなんです。
あ、今コメントでフレデリック・カッセルって銀座のお店だって。
そりゃおいしいよなあ、銀座だもんなあ」

食べ終わって
中村六段「ちょっと元気でてきた!」
井道女流「それじゃおまかせします!」

質問メール
うちには8歳の娘がいます。
娘と将棋が指したくて、まずは簡単などうぶつ将棋から教えてるのですが、
私が勝つと泣いてしまうので負けるようにしています。
しかしいくら教えても駒をとろうとしなく、チェスのような盤面になってしまいます。
どうしたら娘が勝てるようになるでしょうか。
中村六段「幸せな質問ですね。
どうぶつ将棋も取ったのを使えるじゃないですか。
使えるのはこんなにメリットがあるんだよというのを、
うまく言葉に直して教えられるといいと思うんですけれど、難しいですねえ」
井道女流「取るっていうのを残酷と思っちゃってるかもしれないですしね。
女の子は集めるのが好きな人が多いですね。
取るのは好きなんだけど使わないみたいな。
ちっちゃい子とかはビーズを集めて何もしない子もいるんですけど、
でもそれを使って何か綺麗なものが作れるじゃないですか。
そんな感じで他のものに例えたり。
私は父に将棋を教わったんですけど、
やるよと言われたことはなくて、やりたいと言った時にやってもらって
ここがよかったわるかったとかはなくて、やりたいと言った時だけやってくれて、
将棋大会とかも連れてってくれました」
中村六段「僕は今思えば上手く負けてもらってたなと思います。
3番勝負だったら2勝1敗で僕が勝ったり、5番勝負だったら3勝2敗だったり。
負けて嫌になっちゃう子の方が多いでしょうから、
その子にあわせた指導ができるといいですね」

お二人の共通点というと1988年生まれ、私も同世代なので楽しく聞いています。
同世代との交流はあるのでしょうか。
中村六段「我々同世代なんですよね。
88年生まれだと関西だと糸谷さん、稲葉さん」
井道女流「女流だと上田さん、熊倉さん」
中村六段「小学校から知り合いっていうのは棋士だと多いんですよね。
僕は上田さんだと8歳くらいから知ってると思います。
他の世界にはあんまりないことなので不思議な関係ですよね。
べたべたじゃないですし」
井道女流「私も同い年ですけど棋士というのか関東の方というのかわからないですけど、
あんまり干渉しないというのがあります。
田舎だと近所付き合いとかもありますし。
ただ熊倉さんも上田さんも一緒にご飯行ったりしますし、
戸部先生の奥様とか比較的交流があるほうだとは思います」
中村六段「学生時代の友達は普通の友達という感じです。
僕が棋士というのは知ってると思いますけど、
具体的にどんな仕事なのかとかはどうなんでしょうねえ」

中村先生は棋聖戦と王座戦で羽生先生と対戦されましたが、
将棋以外で羽生先生から吸収できたものはありますか。
中村六段「いつ見ても自然体じゃないですか、将棋以外では。
とてもよく笑われますし、お話もつきませんし。
それと切り替える時のスイッチのオンオフ、その2点が大きなところかなと思いますね」
井道女流「研究会で行方先生と盤を挟むとききましたけど、
研究会と公式戦で違うところとかはありますか」
中村六段「将棋では教わることばかりなんですけど、普段は優しい先生ですね。
思いやりのある先生で自分の世界を確立されている先生ですし、
行方先生と親しい人は魅力的な人だってみんなおっしゃるじゃないですか。
すごい先生だなと思います。
将棋に関してはめちゃめちゃストイックで、
自分にも厳しくて、その分他の人にも厳しいんですよ。
みなさんお酒のイメージがあると思うんですけど、
すごく連れて行っていただくお店がおいしいところばっかりなんですよ。
グルメというと一言になっちゃうんですけど、センスとかこだわりとか、
感覚とかが研ぎ澄まされていて、食事でも現れてるのかなと思いますし、
すごく楽しい席になりますね行方先生といくと。
他の世界の方とも交流がありますし、
そういう方の話を聞くと面白いなと思いますね」

ここで休憩に。
行方八段は休憩中に▲2七香。
豊島七段がどこかで打ってみたいって言ってましたね。

解説が再開され、
中村六段「難しすぎてさすが名人戦という感じになりましたね。
本局は今までの3局の中では一番難解な展開になってます」

行方八段が棋譜用紙を確認していて、
井道女流「あれは手の流れを見てるんですか?残り時間とかですか?」
中村六段「僕の場合は残り時間が多いですね」
井道女流「記録の立場だと棋譜用紙見せてって言われる方が安心します。
残り時間教えてって言われると計算間違うと大変なので」
中村六段「記録をとっていて千日手指しなおしになったときはありますかって、
コメントで出ましたけどありますか?」
井道女流「はい」
中村六段「誰ですか?」
井道女流「中村先生(笑」
中村六段「え?」
井道女流「凄く昔のまだ先生が四間飛車を指されていたときですけど、
大野先生と指された対局で。
そのときは大野先生が千日手だよねって言って終了しました」

質問メール
最近はものすごいペースで定跡書が出版されています。
買うだけで読まない積読状態になっている本がたくさんあります。
プロの棋士はやはり読まれるのですか。たくさん読むこつとかも教えてください。
中村六段「棋士も定跡書読むの多くて、
読みますけど身についているかどうかは別ですよね。
もう1回読み直して全然覚えてないなとかあります。
漢字とかは書いて覚えるとかあるので、将棋も並べて覚えるとか」
井道女流「この棋譜を見て勉強するとかありますか」
中村六段「棋譜の中に潜んでる、
手に現れてない読みの部分を感じて勉強するというのはありますね」
井道女流「定跡書って買っても読み進められないことはあります。
これにて優勢とか書いてあるじゃないですか。
自分が指さない局面ですと試したくなるんですけど、
必ずしもその局面にはならないですし」

パシッ!
羽生名人は△5八馬。
ぱっと見詰めろのかけ方がわからないので、
一見すると先手にチャンスがありそうな雰囲気に見えてしまうと中村六段。

中村六段「この忙しそうな局面でふわりと△5八馬はなかなか指せないです。
例えば僕が指したらぬるい手だねって言われちゃうと思うんですよ。
だけど羽生名人が指したら違うじゃないですか。
僕はぱっと見の次の先手玉の詰めろが見えないんですけど」

ティロフォン井上九段から
井上九段「こんにちは井上ですーよろしくお願いします」
中村六段「現局面井上先生△5八馬と指された局面ですけど」
井上九段「△5八馬が意外な一手でして、
現地の方では△7六歩で▲同銀なら△5八馬が調子いいんではないかと」
中村六段「単に△5八馬の意味って何でしょうか」
井上九段「それを教えて欲しいんですけど、正直僕わかりませんね、わかります?」
中村六段「僕もわからないんですけど」
井上九段「ちょっと羽生さんが指されたんで深い意味があると思うんですけど、
▲2七香のところでも▲4三歩のほうがよかったのではないか、
というのが久保さんと豊島さんの見解なんですけど」
中村六段「先手からの有力な候補手はありますか」
井上九段「▲4三歩、△3二金には何やったかな、あ、▲4二金ですね」
中村六段「例えば△9七歩と打ちますと」
井上九段「△9七歩には▲9九歩かな。これでどうですかね。
△7六歩が詰めろになるかな」
中村六段「△9六飛車じゃ笑われちゃいますかね」
井上九段「なるほどー菅井君に聞いてこないとあきまへんね。
ははーなるほどーそれは見えてませんでした。なーるほどー。
いずれにしろこれは難しい将棋ですね」
井道女流「井上先生のお写真が」
中村六段「癒されますね」
meijin3-19
井上九段「癒されますか?これ」
井道女流「現地の様子はいかがですか」
井上九段「もうちょっと会場に入りきれなくて、入場制限かかってるような状態です」
中村六段「お越しいただいてる方というのは年齢層は」
井上九段「まあ年配の方が多いんですけど女性の方もいらしてますし、
まだゴールデンウィークの休みをとられている方、遠方からも来られています。
抽選会で当たった方の住所が新潟でした」
中村六段「お二人の空気は」
井上九段「羽生さんはいつも通りというかいつもの羽生さんという感じですね。
行方さんのね、対局開始からすごい気合が乗ってるなというイメージを受けます。
昨日1日目の打ち上げの時は結構酒飲んでたんですけどね。
新聞社の方がもうこの辺でということでお開きになったんですけど」
井道女流「行方先生の1日目と2日目のスイッチが切り替わったんでしょうか」
井上九段「朝のバスの出発するちょっと前に駆け足で来てね、びっくりしましたけどね」

地震が起こって
井道女流「私大きい地震でも起きないらしいんです。ずっと寝てたみたいで。
お母さんが何かやってるのかと思ってたんですけど」
中村六段「それ大物って言うんですよ」
井道女流「でも東関東大震災の時は起きてましたよ」
中村六段「そりゃーそうでしょう」
井道女流「私はそのときは友達の家にいたんですけど、
ちゃんと自分の家に帰れました(キリッ」
中村六段「え?友達はどうしたんですか?」
井道女流「友達は彼氏が迎えに来てくれて」
中村六段「そんな話あるの?友達ひどくないですか?僕の家金井君泊まりましたよ。
家でVSやってて、金井さん帰ってくれとは言いませんでしたよ僕は」
一旦休憩に。

meijin3-20
中村六段「休憩中にいろいろな棋士に聞いていたんですけど、
コンピューターがすごい手を指摘していると聞きました」
その後数手進めて

meijin3-21
中村六段「ここで何かいい手があるんですけどわかります?
▲4三金なんですね。
ここから▲4二金△同飛▲同銀成△同玉
▲4一飛△3二玉▲4四飛成が狙いらしいんですよ。
▲4三金とれないので△2二玉と逃げると△2四歩がいいみたいなんですよ。
これで先手がプラス何百点でいいっていうのがコンピュータの考えみたいですね」
※SS撮ってたんですが上書き保存してしまったので、Youtubeで探してきました。
ごめんなさい。

しかし行方八段はばちっと▲6八金打。

どちらが勝ちそうかアンケート
後手:羽生名人59.4%、先手:行方八段40.6%。
中村六段「羽生補正なんですかねこれは。
でも羽生補正だといい勝負ってことですよね」
井道女流は攻め駒の配置がされているので先手持ち、
中村六段は攻めのターンが回ってきたので後手持ち。

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夕食休憩前の局面。
手番が先手だったら明らかに先手がいいが、後手番なので後手がよく見えるとのこと。

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休憩中も盤上を見つめる行方八段。4分ほどで退室されました。

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そして時間前に戻る行方八段。すごい気合だ。

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将棋会館では解説三浦九段、聞き手藤田女流で大盤解説会。

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僕がすべてを解説します。

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30分の休憩なので夕食は軽め。

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中村六段「2人の対局姿勢を見てると最終盤という感じがしますね」

そうこうしているうちに行方八段は残り25分と宣告され、即座に▲2三歩。
コメントで時間がきれたらどうなるのと流れて、
井道女流「秒読みになって、1手1分以内に指してもらいます」
中村六段「持ち時間9時間は正確に言えば8時間59分までは進んで、
それからは1手1分の秒読みになります」

思い切って初手から解説に。

ティロフォン香川女流から
香川女流「こんにちはー。
今こちら対局室の近くなのでちょっと声が小さくてすみません。
先ほどまで控え室で菅井竜也六段や久保九段、豊島七段の検討をきいていました。
△2五同歩▲2四歩△同玉▲3六銀△1三桂という進行を予想しています」
中村六段「どちらがいいと見ていますか」
香川女流「先手玉がもう少し駒を渡すと詰んでしまう状態なので、
豊島七段と久保九段は後手を持ちたいと言ってました」
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中村六段「ということは夕食休憩前くらいの手がポイントだったのでしょうか」
香川女流「▲6八金という手が勝負どころだったのではというご意見でした」
中村六段「香川さんは名人戦の現地のお仕事ですけど、
どういうことを感じられてますか」
香川女流「名人戦でのお仕事は初めてで、
松江の方は将棋愛が強くて、初日から大盤解説会の席の3/4が埋まっていて、
注目度の高い一戦なんだなと思いました」
中村六段「関西勢でみなさん仲良さそうなメンバーがそろってらっしゃって」
香川女流「立会人の井上九段が菅井六段の師匠で、
師弟トークでなごやかな解説になっています。盤上ではすごい緊迫していますが」
中村六段「香川さんは対局室いかれたりしましたか」
香川女流「初日の朝にいたんですけど、松江は新緑が綺麗でかなり手入れがされていて、
対局室から綺麗な景色が見れます。
大舞台で対局は気持ちいいんだろうなあという気持ちで朝は観戦していました」
井道女流「対局者のお二人とはお話はされましたか」
香川女流「私は全然お話はしていなくてですね、
昨晩は行方八段と同じテーブルの棋士からは、
いろいろリラックスされていたと聞きました」
中村六段「先ほど井上先生もそのような話をされていました」
香川女流「そうですか(笑。
解説を聞くのはすごく楽しいので、今からでも足を運んでいただければと思います。
勿論遠い方は中村先生の解説でね」
中村六段「香川さんのコメントが完璧すぎて恐縮です」

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行方八段の残り時間が15分に。そろそろ仕草に出てきたか。
残り8分で行方八段は▲7六銀と根性で粘りに行く手。そしてそのまま退室。

中村六段「この手は流石に予想されてないはずなので、
時間を使って考えられると思います」
行方八段が戻ると、今度は羽生名人が席を立ちました。

対局場の映像から残り6分ですとか聞こえてくると、兵糧攻め感がすごいですね。
行方八段は▲7一銀と指した直後に席を立ってすごい早足で歩いていきました。
中村六段「トイレに行った事からも分かるように長期戦にしようということですね」
行方八段はすぐに戻りましたが、再度席を立ち、戻り、席を立ちました。
これは明らかに様子がおかしい。
喉のいがいがを取るような感じではないかと中村六段。
そして解説中に今度は羽生名人が退室。戻ってくるとまた行方八段が退室。
羽生名人は解説通りの△6九銀。
井道女流「今の手つきどうでしたか?」
中村六段「若干震えたように見えました」

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最終盤の解説。王様の逃げ方次第で綺麗に詰む順がありますが、手順が長い(笑。
行方八段は1分将棋に。羽生名人は余裕のオレンジジュース。
そして行方八段が飛車を取ると、羽生名人は席を外しました。
中村六段「俺はトイレに立てるんだぞと。まあ実際は何も考えて無いんでしょうけど」

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合い駒をするか王様が逃げるか。辛い時間帯の行方八段。
この後中村六段の手順通りに進み、行方八段の投了となりました。

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詰み上がり図は歩や銀が消える綺麗な詰み。

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放送後のアンケートもいい感じに。

ということで第3局は羽生名人の勝利となりました。
私は行方八段がリードしていることや、
今日の昼食で行方八段の方が量が多かったこと、
昨日行方八段がお酒を飲んでリラックスしていたこと、
などなどで行方八段が勝つ流れなのかなと思って見ていたのですが、
羽生名人の△5八馬から夕食休憩までの間に、
いつのまにか羽生名人が逆転したような1局でした。
行方八段今夜は自棄酒かな?

名人戦第4局は5月20日と21日、
ニコ生では20日が解説に加藤一二三 九段、聞き手に山田久美女流四段、
21日は解説に渡辺明棋王、聞き手に室谷由紀女流初段で大盤解説会が放送されます。
このシリーズは1局目~3局目まで全て違う戦型ですので、
第4局もどのような戦型になるか注目です。
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