棋士はカワイイ!

将棋と棋士の魅力を伝えたい!そんなブログです。 なんか難しそう、古くてださそう、そんな印象を吹っ飛ばす!
指すのではなく観戦ならば簡単で面白い!

佐藤天彦

第64期王将戦第4局初日が終わる

渡辺明王将に郷田真隆九段が挑む第64期王将戦七番勝負第4局の初日は、
渡辺王将の封じ手で初日が終わりました。

ニコニコ生放送では9時から、解説に佐藤天彦八段、
聞き手に中村桃子女流初段で大盤解説会が始まりました。
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佐藤八段「相居飛車になると思いますが、矢倉になるか角換わりになるか、
両者どちらも指すので両方ありえます」
そして郷田九段は▲2六歩。
佐藤八段「あっ」
相掛かりを目指す初手でした。
しかし渡辺王将の△3四歩で角換わりに合流、
と思ったら、郷田九段の▲7六歩に、渡辺王将にしては序盤では珍しく時間を使いました。
コメントでは角交換四間飛車になる△4二飛車を推す声や、
昨日の競馬の反省会をしているとか流れていましたが、
渡辺王将は△4二飛。角交換四間飛車になりました。

佐藤八段「番勝負の大きなポイントで、
今までの流れの居飛車ではなく角交換四間飛車になりました。
渡辺王将は一時期後手番で、ゴキゲン中飛車や角交換四間飛車を指されていましたが、
最近はまた居飛車に戻していたので珍しいと思います」

リレー質問
畠山七段から佐藤八段へ
現在大阪のA級棋士は久保九段一人ですが、
佐藤八段が関西に戻ってくればA級棋士が二人になります。
天彦戻ってくる気はないかー寂しいよまた戻ってきて欲しい。
僕は中学卒業まで関西にいて、その時の奨励会幹事が畠山七段でした。
家族が割合関東にいることが多くて、
兄が関東にいて高校の時は兄と東京で2人暮らしでした。
なかなか関西に戻ることは難しいかな。
関西は子供の頃通っていたところなので、懐かしいというか。
関東は三段のときだけなので、大阪の将棋会館の4階とかに行くと、
あーここでやってたなーとか思います。
今はこちらが長いので東京将棋会館のほうが自然に思いますけど、
僕は関西にも行き慣れていて、知り合いの棋士もいるので、
関西で指す時にもあんまりアウェー感はないです。
棋士室に顔出したときもあたたかい気持ちになります。
タイトル戦の立会いで、スーツは何着持っていきますか。
あー、スーツは前は結構2着とか持って行ってたんですけど、
今でも2日制は拘束時間が4日間なので、そういう場合は持って行きます。
1日制だったら1着で、ネクタイを変えるくらいですかね今は。
畠山七段とは、対局の時ににどんなスーツを着るか話をしたこともあります。
一部分だけが磨り減って言ったりもするので、それの話とかもしました。
棋士いろいろ対局のときのスーツに対する考えはあるみたいです。
高いスーツそのままきてくるとか、逆にあくまで作業着だとか。

竹部女流から中村女流へ
普段何をしていますか(棋士同士普段なにをしているのかなかなかわからないので)
プライベートってことですかね。家にいるときは犬と遊んでます。
私は結構アウトドア派なので、外をうろつきます。
今だとウィンタースポーツ、スキー場とか行きますね。
結構急に行きます。予定を立てるのは苦手です。

そして大盤解説に。
中村女流「定跡ってどのあたりまでできているんですか?」
佐藤八段「角交換四間飛車は、ずっと研究されてきた戦法ではないんですね。
ちょっと特殊なところは研究がしにくいところです。
この戦法は一番詳しいのは藤井先生ですが、
藤井システムのように激しい戦いになると、
細かい変化の中で突き詰めて研究できるのですが、
この将棋は角交換するととたんに可能性が増えて、駒組のバリエーションが増えて、
そのため研究しにくいです。
その場の組み合わせでやられてる戦法なので、
定跡はできてきていますが棋士の間でも浸透していないです。
一部の棋士が詳しくて、
その他の棋士は対策はもっていても詳しくは知らないという感じで、
先方の肝となる部分はわかっていないということも多いです。
藤井先生は緻密な研究で指しますが、
同じ振り飛車党の棋士でも緻密というよりは豪快にという棋士もいます。

その後佐藤八段の角交換四間飛車の講座に。
佐藤天彦八段の解説は細かい形の違いも丁寧に拾って説明するのが特徴です。

質問メール
佐藤先生は渡辺王将と仲がいいという話を聞きました。
渡辺王将はプライベートではどのような先生ですか。
佐藤八段「屈託の無い江戸っ子らしいさばさばした感じです。
今はおたがいいろいろ忙しくなったので、会う機会は減っています。
研究会もしていないです。会うといろいろ話すんですけど」
中村女流「桃鉄とコメントが流れてるんですけど」
佐藤八段「10年くらい前に渡辺さんと村山七段と戸辺六段と僕で、
良く遊んでいたんですけど、
僕は桃鉄はあまりやったことないですね。他のメンバーだと思います」
中村女流「郷田九段とは交流はありますか」
佐藤八段「郷田九段とはほとんど無いですね。
渡辺さんと比べるとプライベートのことはあまり聞かないんですけど、
(コメントで金井とながれて)そうですね、金井さんが詳しいです」
金井五段は明日の現地大盤解説らしいです。
郷田九段の大ファンの解説を聞きたい方は是非。

アンケートどちらを応援しているか
渡辺王将35.0%、郷田九段45.7%、どちらも19.2%。
佐藤八段「これはやっぱりここで1番返して欲しいと」

質問メール
A級昇級おめでとうございます。
新人王戦での横歩取りの将棋を見て以来ずっとファンです。
A級棋士となって、心境の変化はありましたか。
某棋士は嬉しすぎてコンビニの弁当やカップラーメンまでA級の味がすると言ってました。
こんなことまで違うように感じるんだなということもあったら教えてください。
佐藤八段「やっぱり嬉しいというかそういう気持ちはありますね。
順位戦は長丁場の戦いでしたから、そういう中で、
1局1局も10時に始まって深夜に終わるとかなので、
そういうのを思い返すと結果が出たのは嬉しかったです。A級昇級は特別に嬉しいです」
中村女流「対戦してみたい先生とかはいますか?」
佐藤八段「今期まだA級の挑戦者や降級者が決まってないですけど、渡辺さんですかね。
順位戦というのは1年に1回昇級のチャンスがあるだけなので、
他の棋戦と比べて上の先輩と指すのはなかなか難しいので、
そういう棋士と順位戦で相見えるというのは楽しみです」

以前ニコ生で先生が出演した際に、
自然な気持ちで指せてますと言ってました。
アマチュアは体調や心が思わしくない時も大会ならば指さないといけないですが、
気分を自然な状態にするためにやってることはありますか。
また、思わしくないときでも将棋を指すことはありますか。
佐藤八段「ひとつめは自然なということですが、
僕の場合は対局が定期的にあるだけなので、
そこに合わせて近づくに連れて準備をしたり、緊張感を高めたりしています。
ずっと同じ気持ちというよりは、近づくにつれて気持ちを高めていって、
そんなに緊張しないで、平常心で挑むようにしています。
終わったら気晴らしで、自分の趣味とかに興じて、ストレスとかを早めに発散します。
緊張で寝れないとかはないです。
平常心でいるつもりでいますが、
対局前だから神経質になってるのかな、と思うこともあります。
些細なことが気になって、意識が鋭敏になっているのかなと思うことはあります」
中村女流「体調が思わしくなくても指してしまうとありますが」
佐藤八段「それは素晴らしいことだと思います。
僕は対局が生活の中のメインなので、そこに悪影響がありそうならば、
まずは体調や自分の状態を整えて挑むことになります。
今どういうことが必要かということを考えて、
それだけ指したいと思えることはいいことですが、
プロの場合だと整える方が対局にいい状態で望めます」

私は年に数回将棋大会に出ていますが、
先輩のぼやきにペースを乱されて負けてしまうことがあります。
こりゃ負けた、意味わからんな、え?、等々。
ぼやきに動揺しないようにするにはどうすればいいでしょうか。
また、連続王手の千日手に誘導されて負けてたことがあります。
先生方は珍しい勝ち方や負け方をしたことはありますか。
中村女流「先生経験ありますか?」
佐藤八段「ありますね。道場にいってるとしゃべりながら指す人は多いです。
大会とかで勝たないといけない場合は難しいですね。
アマチュアの対局は公開されてますし、ギャラリーが見ていたりしますし、
そこで平常心を保つのは大変かもしれないです。
僕はなんというかあんまり感じすぎないというか、
気にしない用に多分訓練したんですねきっと。
意表を突かれるような手を指された時に、動揺はもちろんしますけど、
そこでえ?となっても、え?え?え?え?みたいにはならないように、
ぼやきもふーんくらいで、
その人が本当に気持ちが出てるのか、三味線みたいに言ってるのか、
一歩引いた気持ちでいると冷静になれるかもしれないです」
中村女流「珍しい勝ち方や負け方とありますが」
佐藤八段「僕ありますね、最近はいろんなとこで話題になってると思いますけど、
指していて僕が入玉してて、点数が足りなくて負けだったんですが、
相手が銀を取って、取った銀を前傾姿勢で僕の駒台に乗せちゃったんです。
びっくりしましたね。その時固まってしまって。
相手の人がちょっとこれはどうすればいいですかと言って、
結局こういう手はないから反則負けだねとなったんですけど、
相手が現竜王なんですけど、それが一番珍しい勝ち方じゃないかなと思います。
負け方は無いですね。普通に負けてると思います。
奨励会のときに1回くらい時間切れで負けたかもしれないですけど、
それくらいだと思います」

先日リアル車将棋がありましたが、好きなタイプの車はありますか。
かっこいいスポーツカー、どこでもいけるオフロードカー、みんなでマイクロバス、
ゴージャスにリムジンなどいろいろありますが、どんな車が好きですか。
佐藤八段「僕は乗らないんですよ。免許は取らないんですよ。
僕が乗るとちょっと危ない気がしますね。
考えちゃうからというよりも、乗り物を運転できるかが不安ですねまず。
東京に住んでいると結構電車を使いますね」
中村女流「私は車乗ってるんですけどコンパクトカーが好きです」
佐藤八段「僕中村さんの車に乗せてもらった時がありましたね」
中村女流「ありましたっけ。あ、綾ちゃんとかいたときでしたね」
佐藤八段「みんなで中村邸で遊んだ時に乗せてもらいました」

今日は僕の誕生日なのですが、誕生日に対局があったことはありますか。
佐藤八段「今年あったと思うんですけど。
1月16日なんですけど、佐々木慎さんと対局だったと思います。
不利というか厳しい将棋だったんですけど、なんとか逆転できました」

先生は奨励会三段時代に、次点二回をとりましたが、
フリークラスでの編入を辞退しました。
その時の率直な気持ちを聞かせてください。
佐藤八段「三段リーグで3位の人は次点といいまして、
次点がふたつもらえると特例としてフリークラスに編入できます。
僕が15、6歳の時ですかね、フリークラスに行かずに残りました。
まず前のときに13勝5敗で次点になったときには、
13勝以上はして上がりたいなという気持ちがあったんですね。
ところが2回目は最終日を10勝6敗で迎えていて、
連勝しても昇級の目が無い状態で最終日だったんです。
なのでそんな状態で昇級しても、自分のなかでは納得いかないところがありました。
当然プロにはなりたいわけなんですけど、
上がれないのが決まった状態で、2連勝したら次点になったので、
絶対に上がるんだという気持ちを持って指したわけではないのに、
プロになれてしまう、次点で上がれてしまうようになってしまいました。
師匠とその後話したんですけど、僕はあまり覚えてないんですけど、
僕に対してどうしたいかと聞いた時に、
僕はどちらでもいいですと答えたみたいです。
当時16歳だったんですけど、年齢制限は26歳なので、
フリークラスに編入しても順位戦編入まで10年で条件は同じなので、
そこまで権利を行使する大きな違いがあるとは思えなくて。
人生って切り取った物語じゃないじゃないですか、
その後に頑張り続ける事が一番大事かなと思ったので」
中村女流「プロになるのがゴールじゃないということですか」
佐藤八段「一般的には行使するのが普通だと思うんですけど、
僕の時はそこまで大きな違いがあるわけでもないし、
気持ちの上でも絶対上がるんだと言う気持ちで最終戦に挑んだわけでもないので、
三段リーグ勝ち抜ける自信があるとかそういうわけじゃなくて、
自分の考えをまとめていってというところですかね。
次点を蹴って2年後くらいにプロになったので、そんなにすぐではないです」

10:30のおやつが届いて
佐藤八段「渡辺さんが朝からおやつは珍しいと思うんですけど。
普段はタイトル戦は太るので、
カロリーコントロールということで朝はおやつを食べないんですけど」

対局の展開としては、相居飛車は研究が進んで序盤が早い時間で指されるが、
居飛車対振り飛車はバリエーションがあるので、
相居飛車の将棋より序盤で時間を使うとのこと。

質問メール
ネット将棋の思い出について教えてください。
将棋倶楽部24でレート3000台に初めて到達したdcsyhiと対局したことはありますか。
佐藤八段「福岡にいた頃はよく活用していましたね。
東京の奨励会の棋士とかも、相手の名前はわからなかったですけど指してました。
すごく有名なんですね。ちょっと知らなかったですけど。
今はたまにしか指さなくなりました。
dcsyhiさん、有名ですね。
今は3000くらいのレートはそこまで珍しく無いんですけど、
当時は一番強い人でも2800点とかだったので、
その時に3000点をたたき出したのですごく有名になりました。
僕は指したことがあります。3局か4局くらいかな。
1局だけ勝ったことがあります。横歩取りだったかな。
それだけ一人圧倒的な点数を出すというのは難しいです。
僕自身でいえば、渡辺さんと友だちになったのも将棋倶楽部24だったんですね。
チャットでいろいろ話したりしていて、
元々お互い知らないで指してたんですけど、強いなという印象がありまして、
僕の師匠にあれは渡辺さんだよと言われて、
それでチャットとかするようになりました。
あと人の将棋を観ながら直通会話とかができたんですよ。よく話していました」

デビューして9年でA級になりましたが、9年は長かったですか。
また、順位戦で思い出に残る対局を教えてください。
僕が一番長いなと感じたのはC級2組で4年ですね。
一番多くいたのはC級2組なんですね。
若手はもっと先に上がってる人もいましたし、成績も微妙でちょっと不安もありました。
2組を抜けてからは出来すぎなくらいです。
大きく見てしまえば連続昇級は勢いがあったということかもしれないですけど、
順位戦は1年やるので、そんなにずっと好調だったというわけではないですから。
3期目は4勝5敗で最終局を迎えたと思うんですね。
大阪で指して負けたときに、
翌日かなにかに食事会があってげっそりした感じで出たんですけど、
その後の負け越しかもしれないと言う対局でなんとか勝ったんですけど、
藤井九段が主催している研究会で、終わった後に、
天彦の指し分けは降級点みたいなもんだと発破をかけられまして、
次はしっかりした将棋を指していかないといけないなと思いました」

アンケートみなさんは?
居飛車党31.4%、振り飛車党19.8%、オールラウンダー15.5%、観るだけ33.2%。

アンケートどちらを持って指してみたいか
先手・郷田九段33.0%、後手・渡辺王将25.1%、何とも(ニャンとも)言えない42.0%。

質問メール
私は居飛車党ですが、角交換四間飛車に困っています。
角交換が無かった場合に、4七銀型に組む隙がなくて困ります。
どうしたらいいのでしょうか。
ちょうど本局がいい題材というか。
相手に角交換をして欲しいんですけどしてくれないという場合は、
自陣の整備をするといいです。
4八銀から5八金、3六歩といったように、自分にとって得になる手を指すといいです。
後手も結構指す手が難しいので、どっちも先に角を交換して欲しいんですけど、
どちらかというと後手の方が先に困ります。

天彦という名前はどのような思い出つけられたのか、ご両親に聞いたことはありますか。
僕自身から聞いたことはあまりないと思うんですけど、
天に轟く山彦になれみたいなことでつけられたと聞いてます。
僕としては苗字が佐藤ということで圧倒的に多い苗字で、
下の名前が珍しいので、子供の頃は気に入っているということはなかったんですけど、
ほとんど佐藤と呼ばれることはなくて天彦と呼ばれるので、
親しみのある名前になりました。

どうぶつ将棋で相手の手に対して、
「それ何?」や「何で?」と相手に聞く斬新な盤外戦術をされてた中村女流ですが、
普段の対局でもやってるのですか。それともあの対局の秘策だったのですか。
あのこないだニコニコ生放送で、サークルKサンクスさんのスイーツをかけて、
女流棋士でどうぶつ将棋を指したんですけど、
将棋と違ってわいわいやれるのかなと思って、10秒将棋だったんですけど、
わかんないと言いながら指したり、それ何?何?とか言いながら指してたんですけど。
全然盤外戦術のつもりじゃなかったんですけど、
結構みんな静かな方もいれば、私はずっと話しながらやってました。
優勝は貞升女流で、どうぶつ将棋VSというのをやって研究してきたみたいです。

天彦先生の和服姿を見るのが楽しみです。
プロの先生に指導対局を受ける場合に、駒を並べて待っているのか、
上位者の先生に並べてもらうのがいいのか、どちらがよいでしょうか。
なるほどそれはちょっと思いますね。
1対1でやる場合は上位者が並べるのが一般的ですからね。
指導対局はそこまで作法にこだわられなくても、自由でいいと思います。
先に並べていても失礼ということはまったくないです。
すごく人数が多いのであれば並べてもらった方がいいですし、
少ないならそこまで焦らなくてもいいかなとか。

その後佐藤八段の解説&定跡講座に。
細かい手でポイントを稼いで大きな戦いに望むというのが大まかな考え方らしいです。
また、この局面はお互い経験済みらしく、
郷田九段は藤井九段と、渡辺王将は行方八段とと聞いて、
佐藤八段「あーあー行方先生の終盤▲5九桂という中合いが出た将棋ですね」
そのヒントでどの対局かわかっちゃうんだ。
見る機会があったら面白い将棋なので是非とのこと。
※棋譜データベースより
解説が無いと私には理解不能です。

質問メール
棋士のみなさんは開始5分前とか3分前とか、
思いのほかぎりぎりに来ることが多いと感じました。
30分くらい前にきてちょっと一服みたいなのが普通だと思っていたのですが、
ぎりぎりに来る方がいいのでしょうか。
30分くらい前について一服されてる方も結構いると思いますよ。
あとかなり前についてお茶をしているという話も聞きますね。
渡辺さんは連盟の近所でお茶をしているとか、その手筋が結構あります。
連盟に近いカフェで対局前に棋士がかち合うということもあると聞きます。
僕はお茶とかはなくそのまま行きます。
10時までにいればいいということなのですが、20、30分前に座って待っている人もいます。
ぎりぎりに着くのは多分人それぞれの性格だと思います。
将棋は長丁場なので早くからウォーミングアップしても、
実際は午前中は序盤で終わったり、
順位戦だと夕食休憩まで駒がぶつからなかったりもするので。

先日の朝日杯のように、相手が予測していない作戦をしてきた時に、
渡辺王将は隠さないのが魅力だと思いますが、
ポーカーフェイスが得意な棋士もいますか。
時間があればちょっと考えて、予想外な戦型に対する対策をします。
朝日杯は時間がなくて、どんどん指すしかないので、
え?と思うことはあります。あーそうなんだとか。
それを表に出すかどうかは人それぞれというか。
中飛車を指されて驚くのは全く失礼なことではないですし、
それで相手に主導権をとられるわけでも無いのですが、
終盤だと相手に自信を与えてしまうかもしれないので、序盤はいいのかな。
無理に我慢して、自分の考える時間が減ったり集中力が減ったりするといけないので、
もう自分ものりのりでいやーとか発散した方が楽な場合もありますから。
終盤も相手がいやーとか言いながら指してきて、それがいい手という場合も結構あります。

師匠の中田功先生や周囲の方とA級昇級のお祝いはされましたか。
師匠とはまだですね。日取りも決まってないので。
あまりそういうことを気にしないというか、
それが僕としては自分に合ってるなと思います。ちょっとアバウトなのが。
上がった日の深夜にメールして、遅くて4時とか5時だったので、
明日電話しますとメールしたら、
すぐに観てたよとメールが帰ってきたので、すぐに電話しました。
中村女流「先生のお祝いは水面下でいろいろ動いてるという話を聞きました」
※この瞬間水面下でなくなりました。
中村女流「あと、名人挑戦の自信はありますかとのことです」
当然上を目指して指すことになるんですけれども、
まだ始まってないので、どれだけやれるかは指してみないとわからないですね。

その後の解説ではプロが気にする細かい手順の違いを解説。
こうすると一手得するとか、
こうすると相手の選択肢が狭いのでこの形に誘導するならこの手とか、
何気ないところでも指してる棋士にとっては勝負どころだったりするらしい。
渡辺王将の決断が早いことについては、
自分の中で価値観が定まっていて、どうせこの形は自分は指さないなとか、
己を知るみたいなことができてるから早いのではないかとのこと。

棋譜並べについて
鋭い攻めを磨きたいとかなら渡辺王将の将棋、
振り飛車に対して手厚く押さえ込みたいとかだと郷田さんは森内さんなど、
課題にあわせて棋譜並べをするのがいい。
理解が深まることによって新しい楽しみができたりする。
やっぱり盤にならべた方がいい。
指した時の感触というか、
いい手を自分の手が指した時の気持ちというか感覚というか、
こういう手を気持ちいいと体が感じると直感力というか体が覚えるらしい。

このまま昼食休憩かというところで、
佐藤八段「作戦の分岐点のところは指すと相手に考えられてしまうので、
指さずに休憩に入ったほうがいい」

昼食アンケート
お寿司23.2%、フレンチ29.9%、うなぎ25.9%、そば・うどん13.0%、中華8.0%。
佐藤八段「僕は最近の対局ではお寿司やうなぎが多いですかね」
中村女流「渡辺王将は好き嫌いとかあるんですか」
佐藤八段「辛いものは苦手ですよ。わさびはだめですし。
からしとかもダメだと思います」

次の一手アンケート
△3二飛44.2%、△5四歩22.1%、△6四歩8.0%、△1四歩7.5%、その他18.2%。

そして昼食があけると…
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豊川七段のTシャツが…
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中村女流「将棋が強くなりますかね」
佐藤八段「うーん…」
適当なことは言えない性格の佐藤八段。
駄洒落は上手くなるかもしれないですよ。

昼食アンケートの答えはふじもとのうなぎ。

解説に戻って、後手から動く手段をいろいろ封じないといけなくなったので、
ちょっと先手が気を使う展開になってしまったかという佐藤八段。
渡辺王将の△3一金が、自陣の隙を消して動ける準備ができる手だったようだ。

質問メール
つい角の利きをうっかりしてしまいます。うっかりしての逆転負けも多々あります。
佐藤先生は人生で角の利きをうっかりしたことはありますか。
佐藤八段「角と桂馬はうっかりしやすいと思います」
中村女流「先生は角のききをうっかりしたことはありますか」
佐藤八段「うーん僕はないと思います。
うっかりしやすい利きの駒は頭の中で何度も確認するようにするといいと思います。
それが積み重なると自然に注意が向くようになります。
うっかり馬を作られるということはプロでもあると思います。
角を交換して持ち合った状態のときは、あまり駒を上ずらせないのがポイントです。
駒を前進させて、固めたつもりが隙ができるということがでてきてしまうので」

持ち時間が比較的長い対局で、序盤で30分とか時間を使って考えていることもありますが、
定跡の段階での長考は何を考えてるんですか。
中村女流「見ていても不思議な気分になることがありますね」
佐藤八段「よく終盤の秒読みに追われている姿をファンのみなさんは見ていると思うので、
それなら終盤にとっておけばいいのにと思われるかもしれませんが、
考えなければいけないから考えています。
定跡はみんなでずっと作り上げてきたもので、
最先端の定跡研究の中では1週間ごと、1日ごとに定跡がかわることもあります。
今日郷田さんが考えた5八金も、違う手だと激しい展開になることもあります。
居飛車同士だと、ばばばって研究手順に進んで、
片方が研究を知っててそれで勝敗がついちゃうというのがあるので。
定跡は信頼できるものでもありますけども、
同じ局面でも新発見があると、先手良しから後手良しになってもおかしくないです。
表に出てない新手でも確認する必要があります。
順位戦のような長い将棋だと、自分がはっきり形勢が悪くなって、
相手が4時間とか持ち時間が残っているとげんなりしてしまうので。
でもちょっと考えすぎたなとか思うこともあります」

相手の考慮時間中に気を使われていることはありますか。
視線はあんまり相手を見ないということですね。
考慮中に相手にじーっと見られると困ります。
音とかも自分が音を出しすぎない、なるべく扇子とかも。
姿勢は正座でもあぐらでもいいと思いますけど、基本的にじーっとしていれば。
まあ程度問題というか、多少ならいいと思いますけど、あんまりずーっとやってるとね。

局面が佳境に入ってくると前傾姿勢になる棋士が多いと思いますが、
自分は腰痛持ちなので長い間前傾姿勢になると腰を悪くしそうだなと思います。
確かに多いですね。あれは無意識になってしまうものだと思います。
近づいた方が盤上没我になりやすいというか、
序中盤は背筋を伸ばして盤の隅々まで見て、
終盤で王様の詰む詰まないだと、
ここだけ見ている方が集中できたりするのかもしれないです。
読みを重視している局面だからこそ、前後に動いたりリズムを取たりもします。

郷田九段が長考のままおやつの時間に入り、
渡辺王将がおやつのおあずけをくらう展開に、と思ったらホットコーヒーのみらしいです。
午前中におやつを食べたのは郷田九段の長考を見切った深い読みの一手だったのか。

今日のニコ生のおさんじはレモン牛乳クッキーってまじっすか
※私は栃木出身です。
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中村女流「レモンの香りがしました、んふふふふ」

さて今日のメインイベント貴族のファッションチェックのコーナー。
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ジャケットに柄が入ってる!無地じゃない!
でも動画じゃよくわかんないですね。

佐藤八段「こんなことしてていいのか…」
中村女流「先生が普通のスーツを見たことがあまりないと思います」
佐藤八段のお勧めブランドはアンドゥムルメステール。
東京だと表参道で売ってるらしいです。

郷田九段は2時間9分の大長考の末に▲2四歩と仕掛けました。

質問メール
タイトル戦で記録係りや立会人をやったことがありますか。
また、失敗談などあれば教えてください。
タイトル戦の記録はないですね。立会人の経験は副立会いならあります。
こないだちょっとあったんですよ、大阪にいるときですかね。
前日に検分をするんですけれども、
時間を間違えてのんびりしてたら時間になっちゃってて、
あわてて駆け込んだら温泉に入ってたので浴衣姿で、穴があったら入りたい気分でした。
あわてて自室に帰って着替えてきたんですけど。
他に名人戦で行ってたときに20分前くらいについて、
職員の方がまだ時間があるのでお部屋で休まれてはと言われたので、
少し休んで10分くらい前に戻ったらもう検分が始まってたことがあります。
ちょっと学習しないといけないですね。
中村女流「みなさん知ってるみたいです。コメントが流れてました」
佐藤八段「有名な話なんですか!?」

タイトル奪取と結婚はいつごろの予定ですか。
中村女流「すごく直球な質問がきましたね」
佐藤八段「どちらもかなりこう先が見えないところですね」
中村女流「タイトルはもちろん早い方がいいですよね」
佐藤八段「まあそうですね。結婚の予定はないです」
中村女流「願望は?」
佐藤八段「願望ですか。うーん…あまりそこまではないですかね」
貴族から独身貴族にクラスチェンジしてしまうかもしれない。

LINEスタンプの「理想だね」について感想を聞かせてください。
中村女流「これのご感想をお願いします。
でも先生の理想だね使いやすいです」
佐藤八段「ええー?このたびに思い出されちゃうんですかね。
僕が四段時代に、大和證券杯の女流のトーナメントの解説をやらせてもらって、
室田さんの将棋を解説していたんですけれども、
解説の棋士によっては口頭でしゃべってチャットに打ち込んでもらうんですね。
僕は慣れてるので連盟のパソコンでチャット解説をしてたんですけれども、
ちょっとこの攻めは無理そうですねということで、無理そうですねとぱっとやったら、
室田さん理想ですねに変換されていて、大いに焦りました」
中村女流「もう使うたびにそれを思い出して」
佐藤八段「いえいえちょっと…」

以前解説していたときに、BGMとしてクラシックが流れてました。
貴族の放送としてぴったりだと思いますのでよろしくお願いします。
解説をしているときですかね。
当時僕が練習していたピアノの曲が流れてたんですけど、
僕も結構クラシック音楽を聴きながら勉強したり原稿を書いたりしてます。
クラシック音楽といってもいろいろあるので、
その時の気分に合わせて、原稿かくときはリズミカルな曲だとどんどん作業が進むとか。
中学生くらいのときからは聞いています。
最初は年末の第九の演奏会に両親に連れられて行ったんですけど、
当時は小学生で良さが全然わからなくて、もう聞くことはないだろうなと思いました。
中学校で帰りに耳に入ってきたのがきっかけで聞くようになりました。
お気に入りはかなりたくさんあるんですけど、
原稿を書く、定番以外ですか、最近はメンデレスゾーンとか、
ハチャトゥリアンの仮面舞踏会のワルツとか。
加藤先生ともそういう話になったことがあります。

藤井九段にC級2組で指し分けた時に発破をかけられたと聞いていますが、
藤井九段とのエピソードを教えてください。
藤井九段とは高校生くらいの時に、三段で関東にいて、
自分としては藤井九段の研究会に入りたいと思っていました。
序盤をもっとやりたいと思っていて、
序盤の大家に序盤の考え方を吸収できればと思っていたのですが、
ちょうど研究会に欠員がでたときに、研究会に行っていた村山七段に誘ってもらって、
その前から代打では行ってたんですけど、レギュラーメンバーになりました。
感想戦が長めの研究会で、序盤中心で感想戦をしてました。

ここでティロフォン阿久津八段から。
阿久津八段「全然進まないですね。
渡辺王将はときどきゴキゲン中飛車を指したり、角交換四間飛車を指したりしてますが、
最近は新人王戦の記念対局で角交換四間飛車をやっていたので、
もしかしたらと思ってました。
ここまでの進行は渡辺さんの方が主導権を握りそうな雰囲気を感じていました。
郷田九段のほうが気を使う展開になったと思うんですけど、
無難に銀冠にするのではなく、
少し得をしようとしたところを後手から動かれそうになっています。
居飛車が怖い雰囲気で渡辺王将もその辺で考えているんですかね。
現局面は自分から動いていけそうなので渡辺王将の方を持って指してみたいです。
銀冠に囲う途中で戦いになるのは郷田さんからみたら不本意なのかな」
中村女流「両対局者の雰囲気はどうですか」
阿久津八段「渡辺王将も郷田九段も普段通りというかリラックスされています。
私は浦和に10年以上住んでたんで、盛り上がっていて嬉しいです」
中村女流「うらわろーる有名なんですね」
阿久津八段「私知らなかったんですけど。ふふふ。
うなぎとかもそこそこ値段もするんで、
うちの親があんまり教えたくなかったのかもしれないですね。ふふふ」
中村女流「後どれくらい進みそうですか」
阿久津八段「渡辺王将がどのくらい考えるかによりますね。
郷田九段がかなり長考して動いていったので、
渡辺さんが決断していけば10手くらい、終盤までは行かないと思います。
相居飛車の定跡形とは違うので、手探り状態といったところです。
激しくなるのは明日になってからだと思います」
現地も大盤解説、指導対局、イベントがあり、
浦和なので飛び入り参加の棋士もいるかもしれないので是非とのことでした。

今泉アマの編入試験がありましたが、
佐藤八段と言えば瀬川五段の編入試験で試験官をされたことがあります。
その時のことを教えてください。
10年以上前ですかね、瀬川さんがプロ入りの試験をすることになりました。
当時僕はフリークラス入りの権利を放棄したあとで、
審判を努めることになりました。
僕はてっきり四段がやるとおもってたので、自分に依頼が来るとは思わなかったです。
僕自身は瀬川さんの編入に反対とかはなかったので、普段通りに対局ができました。
普通奨励会員はは将棋会館で指すのですが、
ホールにお客さんを入れて指すことになって、
舞台の裏側とかもみられるのですごいなーと思ったり、
当日はいろいろ新しいことをできるのがすごく楽しみだったりして、
あんまり緊張しすぎないところもありました。
舞台に出る前に奨励会員の方が準備してたんですけど、
僕に「奨励会の意地を見せてください」と言ってくれて、身が引き締まって、
非常にいい状態でステージ上にいけたかなと思います。
プレッシャーですか?うーん…。
奨励会の代表という形で選ばれているかもしれないですけど、
結局は自分で将棋を指すし、新しいことを楽しいと感じではいけないわけでもないし、
将棋も激戦だったんですけど、終盤いい手が見つけられて、
後になってみると非常にいい経験をさせてもらえました。

棋士の先生方は友達同士の対局が増えると付き合いを減らしたり、
気を使ったりすることはありますか。
そうですね、仲がいいとやりづらくなるとかですか?
よく知らない人と指す時とは違って、手の内を知っていることを踏まえたうえで、
かなり対局が近くなると、わざわざ会おうということにはならないですけど、
終わったら元に戻ると言う感じです。
研究会だと代打をだしたりするのかなあ?どうなんだろう。
みんな忙しくなっちゃったので、奨励会員の時の方が集まりやすかったです。
それぞれプロとして仕事が増えてきたのと、戸辺さんは結婚されて、
村山さんも結婚されましたし、渡辺さんもずっと前から結婚されていますし。
やりにくさは感じないですが、1局の将棋は非常に長いので、
ちょっと気を抜くタイミングの時にそういう状況を楽しむみたいな。
あんまりひどい負け方とかだと空気を読みますけど、
そうでなければその後ご飯食べに行ったりもします。

よくどっちを持ちたいかという言葉を聞きますが、
プロは単にどっちが優勢かという意味で使ってるのでしょうか。
アマチュアだと優劣と関係ない判断で、
好きな戦法のほうを言ったりもすると思いますが、
プロの方でも劣勢に見えるけど持ちたいということもありますか。
明らかに劣勢の場合は、持ちたいということはないと思いますが、
劣勢でも楽しみがある場合は持ちたいということもあると思います。
自分が居飛車党で、振り飛車がよさそうでも自分では指しこなせないかなとか。
将棋は悪い時の逆転のしかたも醍醐味のひとつなので、
そっちを楽しむということは大切です。
僕は結構悪い時でも耐えて耐えて、大逆転の夢を見てるかもしれないですね。

渡辺王将は長考の末△2二歩。
後手の考え方としては2筋を手堅く収めてしまって、
△3五歩から動いていこうということらしい。
先手は後手に動かれずに自玉を固める手が難しいとのこと。

休憩明けでも郷田九段はまだ長考を続けます。

アンケートこの後
このまま封じ手34.9%、一手は指す65.1%。

佐藤八段「ものすごく手の広い局面ではないんですけど、
先手としては読みの裏づけをとらないと、後手が△3五歩と動く手が見えるので」

次の一手アンケート
▲2六飛11.7%、▲2八飛44.9%、その他43.4%。
郷田九段は17時30分くらいまで考えて▲2八飛。

質問メール
私は中田先生の将棋が好きであこがれています。
佐藤先生から見た中田先生の将棋の魅力は何ですか。
やっぱり戦法的にも、コーヤン流三間飛車とか、
居飛車穴熊に一直線に攻めていくじゃないですか。
豪快に捌いていく棋風で、
普通のプロが行ききれないようなところを、どんどん大駒を捨てて攻めていくので、
勝っても負けても気持ちのいい将棋というか。
プロはどうしてもリスクを考えてなかなか過激な攻めはできないんですけれども、
どんどん攻めて行きます。
奨励会時代では師匠とはインターネットを通じて指していました。師匠が関東だったので。
指しているととにかく攻めてこられるんですよ。
師匠と弟子が対局したら、普通は師匠がどんと構えて、
攻めて来いという感じだと思うんですけれども、
僕がずっと守って師匠がどんどん攻めてきました。
歳の離れた兄のような接し方をしてくれました。
大事な決断の時は一緒に考えてくれました。
ゲーム全般に対しての情熱がすごいです。
麻雀とかもすごいんじゃないですか。かなり真剣にやってるのが伝わってきます。

棋士としての人生の中で、これだけはとりたいというタイトルはありますか。
やっぱりタイトルは何でも欲しいと言うのが正直なところです。
子供の頃は竜王に憧れていましたね、竜王とはなんとなくかっこいいと思ってました。
飛車が好きなので、成ったら竜王じゃないですか。
名人というのはまた違った制度というか、
1年では挑戦できないのでなかなか現実的な選択肢に入ってこないんですけど、
今は現実的な目標として見えてきたところです
僕は今となっては順位戦を中心に結果が出ているので長考派なのかなと思いますけど、
早指しの予選で20分30分の早指しとかも勝てたので好きなんですけど、
結果が出てるのは長い時間ですね。

朝日杯の決勝戦で、羽生さんが渡辺さんを相手に中飛車にしました。
前の対局の流れを汲んで戦法を決めるというのは多いですか。
多いかはわかりませんが、そういうことはあるのかなと思います。
そういうところを想像するのも楽しいですよね。
実際それはあるかもしれませんし、普段の対局でも直近の対局に影響を受けて、
その形を掘り下げたいとか、気分転換に違うのを指したいとか。

佐藤先生は福岡出身ですが、関西将棋会館は大阪なのでかなり遠い場所になります。
プロになるまでの間に、これは辛かったということはありましたか。
僕はその時点では一人暮らしではなかったですね。
福岡から小学校時代は親と一緒に、中学校からは一人で通ってました。
月2回ですから僕はそこまでは思って無かったですけど、
両親は心配したかもしれないです。
新幹線の中で「ぼく一人?」とか声をかけられたこともありました。
一人暮らしは高校を卒業してからで、高校は兄と2人暮らしでした。
ただでは帰れないっていう意識は地方から来る人の方が強いのかもしれないです。
奨励会は1日3局ですが、最低2勝してこないと、
行かなきゃよかったとかなっちゃうので。
奨励会のときに、昇級の一番で負けてあがれなかったのがつらかったですかね。
中学生くらいのときに周りとの違いにギャップを感じたことはあって、
やめたほうがいいんじゃないかと思ったことはありました。
悩んで母親に言ったこともあったんですけど、
学校から帰ってやっぱりやると言ったりして、母は安心したと思います。

最近将棋を始めて、矢倉と船囲いの形は覚えました。
詰め将棋も解いていますが、何をすればよいでしょうか。
将棋の勉強って自分が楽しめることと個人的には思っています。
指す戦法が少ないとかいろんな悩みが出てきますが、
自分で意識して少しずつ改善していくのがいいです。
趣味でやってるのでそんなに焦る必要はないので、
それがモチベーションになって苦手なものも少しずつ向上するというか、
相対的な力がつけば苦手な部分も少しずつ改善されていきます。
今言われた方では戦法を覚えていくといいと思います。
ある程度将棋を勉強していれば、例えば棒銀の受け方は知識として取り入れられますが、
自分でやってみた感覚と言うのが一番大事です。
うまくいっても失敗しても身にしみます。
知る充実感というのもでてくるのかなと思います。

封じ手予想アンケート
△3五歩60.0%、△5四歩10.4%、△1四歩9.0%、その他20.5%。
41

△3五歩をするために△2二歩などを指して組み立てているので、
それ以外の手はやりにくい、
△5四歩も自然だが先手の方がよりポイントの高い手が指せそうとのこと。
18時ピッタリに封じ手になりました。

佐藤八段
まず序盤の戦型選択のところが見所でした。
シリーズ初の振り飛車が見られるということで、明日もとても楽しみです。
郷田九段も細かい、きわどいところで得をしに行って、
そこを渡辺王将が動きにいきました。
かなり郷田九段が随所に長考されていて、持ち時間の差もどうなるか見所です。
水面下の戦いというか、相手の手を消すところ、仕掛けさせないところ、
そういった駆け引きが続きました。

ということで初日が終わりました。
佐藤八段の解説は、細かいところまで丁寧に、
かつなるほどと思わせてくれるのでとても勉強になります。
また、質問に対する答えの中で、佐藤八段の人生観が垣間見えたり、
最後の質問にも、ただ単にいろいろな戦法を覚えるように言うのではなくて、
まず将棋は趣味なんだから楽しくといったような、
将棋との接し方から話すのも特徴的です。
以前戦略の階層ということを書いたのですが、
まず上の階層の話をしてから下の階層に落とし込んでいく、
という考えがはっきり分かります。
渡辺王将が決断よくどんどん指すことについても、
価値観が定まってるから早いって言ってましたね。
明日は郷田九段と年齢の近い森内九段が解説です。
今日は渡辺王将の話題がよくでましたが、
明日は郷田九段についていろいろ聞けるかもしれません。

わかりやすく困る山崎七段

【将棋】佐藤天彦七段の意表を突いた受けに困った山崎隆之七段


2013年のNHK杯テレビ将棋トーナメント、
佐藤天彦七段対山崎隆之七段(現八段)の対局で登場した、
佐藤七段の力強い受けとそれを見て困ったリアクションをする山崎七段の動画です。
佐藤七段は穴熊に囲って、攻め合いではなく相手の攻めに徹底抗戦、
という▲7八桂を指して、山崎七段は考慮時間を消費しつつ頭も抱えています。
実は佐藤七段は2008年の順位戦で、当時73歳だった有吉道夫九段と対局したときに、
有吉九段が▲9九玉と穴熊に組んで、▲8八香、▲7九桂と徹底的に受けられ、
221手という長手数で負かされた将棋があります。
その将棋は前例は無いながらも佐藤七段の研究範囲であったのですが、
その後の力強い受けについて次のように語っています。

高橋呉郎著「勝負という生き方 将棋棋士32人の肖像」より

「攻めたのが、よくなかったですね。▲8八香▲7九桂と辛抱されて、攻めがつづかない。
とくに桂馬は、ここまで辛抱されるとは思っていなかったんです。
腕力の強いベテランの先生らしい受けです。
若手どうしだと、腕力がないので、こういう組み立てにならないんです」


順位戦で大ベテランの先輩に見せつけられた力強い受けを、
5年後にNHK杯で魅せてくれる、というのも面白いですね。
有吉九段は大山康晴十五世名人の弟子で、
佐藤七段は大山十五世名人の弟子の弟子という、
師弟関係では伯父、甥の関係にあたります。
有吉九段と佐藤七段は所属が関東と関西に分かれ、
年齢も53歳差ですから一門といった感情は無いでしょうが、有吉九段から佐藤七段へ、
「腕力」と佐藤七段が表現したものが受け継がれたというのは因縁深いものを感じます。

佐藤天彦七段と言えば、
三段リーグ次点2回によるフリークラスでのプロ入りを蹴ったことでも有名です。

天野貴元著「オール・イン ~実録・奨励会三段リーグ」より「とりあえずプロ」を拒否した男

「信じられん話だ。アマヒコは三段リーグをナメてるな。ある意味凄いよ」
ある先輩棋士は、酒の入った席でこう話していた。
僕は何も言わなかったが、おおむね同じ思いだった。
いや、あのとき誰しもがそう思っただろう。
<中略>
彼ほどの実力があれば、フリークラスに入っても、
2、3年のうちに規定の成績をあげてC2級に昇級できたはずだ。
だがそうやって回り道をするよりも、あと、1、2期のうちに三段リーグで2着以内を取り、
表門からC2級に入るほうが名人への近道である、と彼はそう考えたのだろう。
少なくともそこに「とりあえずプロ」という思想がなかったことは確かだ。
<中略>
結局、彼が三段リーグをナメていたのではなく、
僕らが超大物だった彼をナメていたということがハッキリしたが、
彼のような真似のできる三段は今後、出てこない気がする。


佐藤七段は奨励会時代に、
フリークラスでのプロ入りを蹴ったこと以外にも大きな注目を集めたことがあります。
それは瀬川晶司五段のプロ入り編入試験のときに、
初戦の相手として登場し、瀬川頑張れという世間の注目の中で勝利したことです。
その時の舞台の袖で、佐藤七段は奨励会員に、
「奨励会の意地を見せてやってください」と言われてはっとしたそうです。
プロ入りを蹴った人ですから、
同じ奨励会員の中には佐藤七段を快く思わない人もいたでしょうが、
いつのまにか奨励会員の代表として大舞台に立つことになり、
大舞台で結果を出して翌年プロデビューということで、
超大物は何があっても収まるところに収まるように出来ているんですね。

佐藤七段は去年B級2組を全勝で駆け抜け、B級1組でも現在3勝0敗と好調です。
今後どこまで活躍するのか注目の棋士ですね。

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渡辺二冠と佐藤七段はチャット仲間だった

第60期王座戦を振返る


渡辺明王座に羽生善治二冠が挑戦した2012年の第60期王座戦の、
ニコニコ生放送のまとめ動画です。
最初に質問メールで取り上げられていますが、
第1局に向かう渡辺王座はこんな言葉を残していました。

妻の小言。より「王座戦

「ニコ生でとよぴー(豊川七段)の親父ギャグが1日聞けるから」

そう言い残して旦那は王座戦に向かった。
1日将棋を指し続けるよりも、1日親父ギャグを言い続ける方が大変だろう。
明日はとよぴーを応援しよう。


この後渡辺王座は後手番で羽生二冠に競り勝ち、第1局を制しました。
この時の王座戦は第4局の羽生二冠の△6六銀が有名で、
解説の浦野真彦八段が「えー?何それ?」と叫んでいましたが、
第2局も羽生二冠だけ指す手がなくなってしまい、
△9二玉、△8二玉という往復を3回やって、4回目の△9二玉に渡辺王座が攻め込む、
という展開なのに羽生二冠が勝ってしまったり、
第3局も渡辺王座が序盤早々桂馬で銀の両取りに成功し、銀桂交換の駒得をしたのに、
何故か直後に羽生二冠が優勢を築いてそのまま押し切ってしまったり、
両者充実していてよくわからない手が飛び出して、見ごたえのある大熱戦でした。
個人的には渡辺王座と佐藤天彦七段の、
ネット将棋で知り合って顔は見たこと無かったけどチャットでいろんな話をした、
という馴れ初め話が面白かったです。
当時佐藤七段は福岡在住で渡辺王座が東京在住、
佐藤七段の師匠の中田功七段も東京ということで、
ネット将棋とチャットを通じて稽古してもらってたというのは、
なかなか新時代の師弟関係ですね。
佐藤七段は2001年に初段、2002年に三段なので、21世紀の新しい形かもしれません。

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子供にもおやじギャグな豊川七段

その17 【公式放送の】QTNet杯 記念対局の模様①豊川解説【おまけ】


その18【公式放送の】QTNet杯 記念対局の模様②豊川解説 【おまけ】


その19【公式放送の】QTNet杯 記念対局の模様③豊川解説【おまけ】


その13 【公式放送の】QTNet杯こども将棋名人戦【おまけ】


九州通信ネットワーク株式会社(QTNet)主催の「QTNet杯こども将棋名人戦」より、
こども名人戦終了後の鈴木大介八段対佐藤天彦七段の公開対局にて、
豊川孝弘七段がこども相手にもおやじギャグを連発する動画です。
豊川七段は福岡在住、佐藤七段も福岡出身、
この対局の前に登場した中田功七段も福岡出身ということで、
地元ゆかりの棋士が登場しています。
QTNet杯こども将棋名人戦はA級からE級まで150人の参加があり、
その後の第2部として公開対局がありました。
そんなわけで観客は親子連れの方が多かったのですが、
関係ないとばかりにおやじギャグ連発で、
聞き手の日本将棋連盟所属の現役女流棋士としては最年長の長沢千和子女流四段に、
出てくる話題がすごい古いですねと突っ込まれています。

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関東vs関西 天下分け目の将棋決戦

【将棋】東竜門による『一直線穴熊』講座


【将棋】プロの最新戦法『都成流』の解説【西遊棋】


関東若手棋士の集まり東竜門と、
関西若手棋士の集まり西遊棋から若手棋士3名が対決した、
関東vs関西 天下分け目の将棋決戦という番組から、
東竜門が解説「最新流行戦法 関東編」と、
西遊棋が解説「最新流行戦法 関西編」の動画です。
関東編ではゴキゲン中飛車に対して穴熊に囲う一直線穴熊の解説、
関西編では関西の新手メーカー、
都成竜馬奨励会三段が編み出した都成流を解説しています。
都成三段は奨励会員でありながら新人王戦で優勝していて、
師匠の谷川会長もいい加減プロになってくれとやきもきしてると思います。
ニコニコでタイムシフト視聴もでき、
アンケートではとても良かったが90%を超えた番組ですのでぜひご覧ください。
去年参加した湘南ひらつか七夕まつり将棋大会で、
ゴキゲン中飛車に負けて決勝トーナメントに行けなかったので、
今年も参加するなら一直線穴熊を勉強しようかな。

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