棋士はカワイイ!

将棋と棋士の魅力を伝えたい!そんなブログです。 なんか難しそう、古くてださそう、そんな印象を吹っ飛ばす!
指すのではなく観戦ならば簡単で面白い!

久保利明

第8回朝日杯将棋オープン戦、豊島七段が準決勝進出

今日はニコニコ生放送で、初の朝日杯の生中継がありました。
朝日杯は全部の棋士が参加する早指し棋戦で、
持ち時間は40分、使いきると1分将棋となります。
そのため序盤はNHK杯よりもさくさく進行していきました。

ニコニコ生放送では解説が近藤正和六段、
聞き手が藤田綾女流初段で大盤解説会が始まりました。

近藤六段「チェスクロックですとノータイムで早いですね。
これ話しているとどんどん進んで遠い昔のことを解説しているみたいな」
序盤は記録係りがついていけてるのが不思議で仕方ありませんでした。

糸谷竜王対豊島七段は糸谷竜王の先手で角換わり腰掛銀に。
しかし先手の糸谷竜王から同型を避けました。
最近同型の後手に新発見があって同型復活傾向らしい。

糸谷竜王、豊島七段、久保九段、稲葉七段のブロックについて
近藤六段「この4人誰が残っても実力者なんですけど、
注目は新竜王になった糸谷さんじゃないですかね」

先手の糸谷竜王の王様が穴熊に入った瞬間に、後手の豊島七段が先攻していきました。
糸谷竜王は席を外して、戻ってきたら直ぐに指す竜王戦でもおなじみだった不在流。

近藤六段「飛車を引くと歩がピッタリなんでね、普通は桂馬を跳ね…」
ぱしっ(駒を指す音)
藤田女流「あ、飛車を引きました」
近藤六段「これが生放送の恐ろしいところでね」
今度は豊島七段が席を外しました。案外そういうものなのか。

アンケートどちらを持ってみたいか
先手・糸谷竜王26.0%、後手・豊島七段47.7%、どちらとも言えない26.4%。
攻めてるほうが好き?
豊島七段は自身の飛車と相手の穴熊の香車を交換する鬼攻め。
糸谷竜王がそれを誘ったんだけれどもさてさて。

近藤六段「横歩取り、角換わりなんかはもう中盤が短くて、
戦いが始まったらもう優劣がついている場合もありますからね。
将棋の対局はもう興奮してるから、意外と手が進んでしまうんですね。
後からもっとゆっくり指せばよかったなとか反省するんですけれども、
その時は興奮してるから止まらなくなっちゃってね」
藤田女流「糸谷竜王がすごい前傾姿勢に」
近藤六段「気合が乗ってるねえ」

近藤六段「糸谷さんの手が遅いと言うことは豊島さんペースなのかもしれません。
早い時は本当に早いですから」
ここで画面が対局場に切り替わると…
近藤六段「あ、席外してただけだった」
幻惑の不在流。
近藤六段「糸谷さんのように動き回るスタイルでタイトルを取ったのは珍しいと思うね」
そして記録係りまで不在になり、戻ってきて困る糸谷竜王。
asahi2
糸谷竜王(これ指しちゃっていいのかな…。)
 
戻ってきてすぐに指すというペースが乱れたか。
記録係りがチェスクロック持参で戻ってきたので、故障か電池切れではとのこと。

そして開始から1時間くらいの間に4者とも1度は席を外しました。
意外に席を外すものらしいです。

ここで対局場のマイクから「はあ、そっか」のため息。糸谷竜王かなあ。
そして糸谷竜王が席を外しました。

終盤は糸谷竜王勝ちかというところで豊島七段の名手がとびだし、
もう訳が分からない展開に。
今度は豊島七段が王手竜取りを決めて豊島七段の勝ちか、
というところで糸谷竜王も攻防手を放ちます。しかし…
近藤六段「これは豊島さん余裕がでてきましたね。ネクタイのあたりが余裕」
近藤六段のネクタイ評価関数。
最後は糸谷玉に豊島七段が必死をかけて、糸谷竜王の最後の攻撃を交わしきり、
豊島七段の勝ちになりました。

質問メール
将棋の盤や駒を買うときに注意した方がいい事はありますか。
自分の気に入ったものを使うのがいい。
持った時のさわり具合は人の好みによって違う。
駒の大きさによって盤を決めればいい。駒台もセットで売っているのがあれば高さも合う。
足がついている盤は気分がいい。
奨励会は三段になると使う盤が高くなる。
糸谷さんも最近えらくいい盤駒使ってるなと思ってるのでは。
近藤六段は師匠の故原田九段から頂いた物を使っているそうです。

最長何手の詰め将棋を解けましたか。
近藤六段「私はねえ、私の修行時代は伊藤宗看、看寿の詰むや詰まざるやの、
将棋図巧の最後の方の100手以上あるやつ、そうそう117手詰めかなあ。
これをやって一気に強くなった覚えがあります。
当時はパソコンとか情報がなかったから、詰め将棋が修行だったんですね。
私は新潟で、詰め将棋と棋譜並べだけで実戦はほとんどやってなかったんです。
皆さんも是非、解かなくていいんで並べてくれれば、ひとつの芸術ですから。
一週間もずっと考えてそれでも詰むって感覚に入らないのもありました」
藤田女流「私は長くて50数手。ずっと考えて解けないのに、
お風呂入ってるとふっと解けたりする」
将棋図巧と将棋無双は10数手詰めでもすごいらしい。

そして16時くらいから久保九段対稲葉七段の棋譜を大盤で並べることに。
先手の久保九段が角交換四間飛車、の出だしから角道を止める展開でした。
中盤久保九段の飛車と銀桂の二枚替えになり、振り飛車が捌いて悪くなさそうでしたが、
稲葉七段が竜を引いて守り、香車も受けに投入してどうもここから稲葉ペース。
最後は先手の美濃囲いに△3六桂が飛んで来て粘れない形になり、稲葉七段の勝ち。

質問メール
将棋会館の売店は関東と関西で違いはありますか。
書籍とか扇子とかは変わらないと思う。
ただ関西は関西棋士のグッズが多いと思う。
関西棋士のサイン本が置いてあったりとかそういったことじゃないですかね。

三段リーグでの藤井先生との対局で、
藤井先生が王手放置をして負けたという話がありますが、
その時の話やその他ありえないような対局の話をお聞かせください。
お互い藤井三段と近藤三段で、藤井三段が20歳、私が19歳でした。
藤井三段が勝勢で、こちらは苦し紛れに王手したんですけれども、
そしたら読みきったつもりで王手してきたんです。
こっちも興奮してたから、王様を取って駒台の上にばしっと置いて、
隣で対局してた人が驚いていました。
その後藤井三段は連戦連勝して、15勝3敗で昇段しました。
他にありえないような対局というと、私と野月七段との対局で、
詰ませても勝ちそうだし、詰ませなくても勝ちだし、と悩んで詰ましに行ったんですね。
それで王手したら、香合いが絶妙手で逆転されてしまいました。
そういうのが勝又教授のネタになるんですよ。こんちゃん何かないとか聞かれるんです。

本家ごきげん中飛車講座をお願いします。最新型を是非。
確かに全盛期はものすごく指されまして、居飛車党の方まで指してました。
ただ超速銀がでてから指されなくなりました。
3七銀に持久戦なら銀には銀をあわせてじっくり指して、
許さない気分なら3二金から5六歩という、菅井さんがやるような指し方がいいです。
それと超急戦もいろんな変化がでてきています。

2局目が19時で遅いというコメントがありましたが、
千日手や持将棋を考えて19時からの予定になっているらしいです。

そして17:10くらいからまた休憩に。
19時からなら会社勤めの人も見れるかもしれない。

18:45に入室し振り駒開始。豊島七段が先手に。

第2曲は豊島七段対稲葉七段。振り駒で豊島七段の先手になりました。
稲葉七段が横歩ではなく一手損角換わりを選択し、豊島七段は棒銀へ突き進みました。
早指しで一直線に棒銀にいくとかアマチュアの将棋みたいで、
プロがやると迫力があります。
その後稲葉七段が棒銀の進軍を受け止めて、豊島七段が一旦穴熊に入り、
稲葉七段は豊島七段の棒銀を追い払いつつ厚みを作る展開になりました。

どちらをもってみたいか
先手・豊島七段34.6%、後手・稲葉七段31.3%、ニャン34.2%。
ほぼ互角。穴熊対厚みは3%差で穴熊が人気か。

豊島七段の▲3四歩に「ぱっと見▲1六角を狙ってるのかな?」
と言ってすらすら並べる近藤六段。
角を捕獲する手順で、そんなぱっと見があってたまるかと思いました。
稲葉七段は角を助けて辛抱する手順に。
ここで対局室の写真が紹介されました。
asahi4
歴代の永世名人の掛け軸らしい。木村名人、大山名人、中原名人の掛け軸とのこと。

盤上では豊島七段の角と稲葉七段の銀桂香の3枚替えになり、
その後も豊島七段が着々とリードを広げました。
そして聞こえてくる稲葉七段のため息。

ところがため息をつきつつ根性の粘りで、近藤六段が実戦は難解と表現するような混戦に。
稲葉七段「そっかあー、しかし…」
結構ぼやくタイプか。
しかし終盤は豊島七段の穴熊の遠さを生かして形勢を押し戻し、
asahi6
この涼やかな対局姿に。
ほどなく稲葉七段が投了し、豊島七段の勝ちになりました。

ニコニコ生放送での朝日杯は初めてでしたが、NHK杯よりも手の進みが早く、
時間が無くて読みきれない中での勝負術がとても楽しめました。
糸谷竜王が有利と見られていた局面でしっかり返し技を用意していた豊島七段、
竜引きや香打ちの受けで久保九段の攻めを空中分解させた稲葉七段、
最終局もしっかり返し技を用意していた豊島七段に、
「そっかあー」というため息から不利ながらも違う手をひねり出した稲葉七段。
こう見ると豊島七段は結構黒いのかもしれない。

第3回電王戦第3局、豊島将之七段対YSS

コンピュータと人間が将棋で戦う第3回電王戦第3局は、
豊島将之七段がYSSに勝利し、棋士側の1勝2敗になりました。

YSSの山下宏さんはスーツで登場。
というより現地のカメラが急に放送されたといった感じで、
あわててカメラの前から退場していました。
豊島七段は部屋から出るところから放送され、BGMが登場曲みたいでした。
55階からの景色は絶景でしたが、
豊島七段は背中に窓がある位置取りで景色が見えないポジション。
電王手君は景色を楽しむ機能もあるんだろうか。

ニコニコ生放送では解説が久保利明九段と野月浩貴七段、
聞き手が村田智穂女流二段でした。
久保九段と村田女流は淡路仁茂九段の兄妹弟子で、
会場も大阪だから野月七段がアウェー?なんでしょうか。
事前情報によると3手目に注目とのことで、
豊島七段が先手番だから何か珍しい戦法でもやるのでしょうか。
豊島七段うちわを振る会場のお客さん。
おばあちゃんまでうちわを振っていて孫を応援しているみたいだ。
現地リポートは香川愛生女流王将で、対局室は地上258メートルの絶景とのこと。
番長というコメントについては香川女流「ちょっと記憶にございません」
読み上げが長谷川優貴女流二段、記録が室田伊緒女流初段。関西の本気である。
東和男常務理事(七段)に立会人は井上慶太九段、観戦記者船江恒平五段。
関西の超本気である。
勝者予想アンケートは豊島七段が8割くらいで、
会場でもアンケートですが、村田女流「YSSが勝つと思う人…、なるほど、勇気ある」
豊島七段の人気と棋士側が0勝2敗ということでの判官びいきパワーもあって、
YSSえらいアウェーです。
対局開始時の電王手君のお辞儀に微動だにしない豊島七段。
これが隙が無いということですか。
初手▲7六歩にYSSが△8四歩とちょっと確率が低い目が出て、
注目の3手目を指す前に豊島七段が上着を脱ぎます。
これが作戦かとコメントが多く出ましたが、もちろんそんなことは無く、
▲2六歩で相居飛車の将棋になりました。
事前の予定では後手が△3四歩なら▲9六歩と指し、
相振り飛車にする予定だったらしいです。
相手が居飛車なら相居飛車の将棋にする予定とのことです。
これまでの2局は居飛車対振り飛車の対抗形で棋士が負けてますから、
コンピュータの対抗形は強いということなのでしょう。
豊島七段に角換わりか横歩取りがの選択肢がありましたが、
横歩取りの将棋を選択しました。
横歩を取ったところで豊島七段が席を立ち、YSSは長考します。
長考も想定して席を立った?
今日の評価値はponanzaですが、横歩を取ると既に先手が102点になりました。
豊島七段は序盤はほとんど時間を使わずに温存する作戦のようで、
時間を使わずにぽんぽん指します。
視聴者の年齢アンケートは20歳~34歳が52.8%。ニコニコユーザーもこんなもんかな?
YSSが△6二玉と飛車の方に動かし、これが珍しい手でponanzaは豊島七段+274の評価。
あまり指されない手のはずですが、豊島七段はこれにもさくっと角交換し、
研究にも隙が無いことを示してくれました。
後から△6二玉は5%くらいの出現率だとわかりましたが、
そんなところまで研究済みなんだろうか。
豊島七段は角交換にYSSが△同桂と取ったところでもさくっと角を敵陣にうちこみ、
いきなり大勝負にでましたが、腕を組んで涼しげな表情です。
中継リポートではあべのハルカスの検討室は20階にあるらしく、遠山五段登場。
遠山五段「そうですねー。激しくなりましたねー。」
野月七段「それプロのコメントじゃない。」
豊島七段はコンピュータ将棋の勉強会でもかなり詳しかったらしく、
早い時期から3手目は▲9六歩と決めていたらしいです。今回は不発でしたが。
遠山五段と香川女流は何故か将棋連盟モバイルを深夜の通販番組みたいに宣伝します。
大阪という場所がこうさせるのでしょうか。
解説会場には小籔千豊さんが登場。
ニコニコの「手数を当てたら100万円!最強将棋芸人VS電王ponanza」という番組で、
ponanzaに2枚落ちで勝っている芸人さんで、将棋ウォーズで1級らしいです。
得意戦法は?と野月七段に振られて、
坂田流向かい飛車と右四間飛車の形をちょっと解説して会場では拍手。
将棋道場でも指すみたいですが、
小学生が携帯いじりながら自分と指していたのにぼこられたと笑いを取っていました。
先崎学八段は子供の頃にマンガを読みながら指して大人を倒していたそうですが、
今は携帯をいじるんですね。
野月七段と小藪さんで、
こうなったらどうするんですか?(ちょっと先手が困っていますよね?)
と小藪さんが聞いた局面から野月七段が先手を持って対決することに。
野月七段も解説名人だと思いました。
小藪さんは池乃めだかさん主催の将棋大会めだかっぷで優勝したこともあるらしいです。
棋力チェックはルール知らない4.8%、たぶん小藪さんより弱い55.3%、
たぶん小藪さんと同じくらい18.2%、絶対小藪に負けない!21.6%。
盤上では33手目で早くもponanzaの評価値が先手の482点になります。
豊島七段がいきなり斬りに行ったからなー。
小藪さんは森信雄七段と年賀状のやりとりをしていて、
山崎八段(森信雄七段門下)の昇段パーティーにも行ったらしいです。
その後も小藪さんが指摘した手が激指し最善手で、
豊島七段もその手を選択するなど将棋も凄いというところを見せ付けていました。
指摘した手順は敵の飛車が自陣に成りこむ手を受けずに、
むしろ成り込む手をせかして呼び込む手なのでなかなか強いと思います。
現地から井上九段と東七段登場。
井上九段「豊島さんはいとおしい顔で電王手君見てましたよ。」
小藪さん「ほんまかいな。」
東七段「稲葉七段と△6二玉の将棋を調べていたらしい。」
東七段「すこし先手持ち」
井上九段「だいぶ先手持ち」
YSSが△8八歩と指すと野月七段「千日手あるんじゃないですか?」
かなり手数を進めて4九の地点で千日手になる解説が始まり、
そんなとこまで見てるのかと会場もコメントも驚いていました。
そして豊島七段がponanza評価値568点、
持ち時間4時間32分残して昼食休憩になります。
YSSの残り時間はは3時間35分。
次の一手クイズで小藪さんは▲3九金を予想し、
野月七段がこれは解説しようとしていた本命の手と太鼓判。
それじゃ他の候補をということで野月七段は▲8八金、村田女流は▲8八銀を指摘。
現地中継から▲3九金は控え室でも有力視されていたらしいです。

私は昼食休憩中にローソンへ。
関西ちっくなやつを買えば当たるはずという読みでしたが、
関西風味なおやつは何も無かったので、
散々迷ったあげくふんわりワッフルベルギーショコラを購入しました。
ベルギーは関西だ、と100万回唱えればきっと関西になるはず。

昼食明けは久保九段と村田女流で関西弁な解説になりました。
会場ロビーでも詰め将棋が出題されていて、
先ほど浦野八段が答えなんやねんと聞かれていたそうです。さすが大阪ですね。
豊島七段や山崎八段をいけめんですねーと紹介すると、
お客さんから久保さんもいけめんやないですかとのつっこみ。
関西弁の解説になるとお客さんも大阪なノリになるんですね。
現地から糸谷哲郎六段が登場。
午前中から来たのですがハルカスでちょっと迷子になったそうです。
YSSは△6二玉が違和感のある手で、恐らく事前研究が進んでいた局面なのではとのこと。
現局面は豊島七段が優勢。
糸谷六段の宣伝「来週の4月13日に」香川女流「来週じゃないです」
京都で西遊棋のイベントがあるそうで、
電王戦についてのトークショーなどをするそうです。申し込み制なのでお早めに。
「怪物くん」と呼ばれる糸谷六段ですが、
「番長」こと香川女流に押されてたじたじでした。
電王手君を造ったデンソーチームも出演。
1月中旬に話が来て、不安だらけだった。
最初に駒の画像認識を担当する会社に駒を送り、
なんとか認識できるとの話だったので話を進め、
2月の中旬くらいにはいけるかなーと思った。
電王戦を見た息子に、お父さんそんなことやってたのと言われたのは嬉しかった。
自分がしっかり仕事をすると共に、
チームを信頼するというのが仕事を達成するうえで大切なこと、との開発技術者の話。
現地からの中継が終わると、
まだ13時半になる前でしたがponanzaの評価値は902点にまで上がります。
豊島七段が大優勢との評価です。
詰め将棋のプレゼントのサインを本に書いている最中の久保九段の横で、
村田女流「くだん…く…ぼ…読まんでいいですか?」
久保九段は通天閣の将棋祭りで替え歌を歌ったりしてたらしく、
将棋のイベントでも土地柄がでるなあと思いました。
YSSがと金をつくると豊島七段はうなじをぽりぽり。
大舞台でも飄々としているのは心強いですね。
どこに住んでいるかアンケートは、
北海道4.5%、東北5.4%、関東42.8%、中部13.1、近畿15.4、中国4.6、四国2.2、
九州沖縄6.8%、その他5.1%。近畿頑張れとの声があがりました。
盤上ではYSSの竜を豊島七段が捕獲し、いよいよ磐石の態勢になります。
メールコーナーで、
A級にむけて意気込みを聞かれた久保九段「勝ち越し目指して頑張ります」
護摩行の修行をしていたという話については、
「A級に初めて上がったときに根性を叩き直そうとして、
鹿児島の最福寺で護摩行をした。凄い熱い。
若かったので一番きついところでお願いしますと言って水ぶくれができた。
記憶が飛びそうになる、念仏となえてるから倒れないでいられる。
2時間くらいやってそれ以来行ってない。」とのこと。
何とイギリスからもメール。現地は真夜中らしいです。
コンピュータについて電王戦前と見解が変わったかという質問には、
「日々進化している感じがする。安定感が違う。
多少ミスかなという手が出てもふみとどまり、大きなミスがない。」とのこと。
質問メールが標準語だからか関西弁から標準語に解説が戻りました。
控え室から斉藤慎太郎五段と宮本広志新四段と千田翔太四段が出演。
豊島七段が優勢と勝勢の間くらいで、読みきられたのではないかとのこと。
まだおやつ前ですがずいぶん強気な形勢判断ですね。
その後もインタビューをしようと香川女流とカメラが動きますが、
近づくと逃げる控え室の方々。
そこで井上九段と谷川会長のテーブルへ。香川女流も流石に緊張していました。
谷川会長
「午前中は生放送をみてゆっくりくるつもりだったが、
いきなり戦いになったのですぐに来た。
豊島七段は相当事前準備や研究をしてきていると思う。」
その間にYSSが△1四金と端に持ち駒の金を打つ変な手を聞いて固まる谷川会長。
「コンピュータのこういう手は久しぶりに見ました」
観戦記担当の船江五段は、
「観戦記は初めてなので、出たものにしかわからないようなお話を書ければと思う。
流石に豊島さんがこの将棋を負けることは無いんじゃないか」
ponanzaも2006点とかなりの大差になりました。
そしておやつタイムですが、豊島七段はおやつを2個頼んだらしいです。
豊島七段が食べ始める前におやつガールが2個目を持ってきたので、
もう?となりましたが、観戦記者の船江五段におやつが届けられこれには笑いが。
注目のおやつはどらやきとプレミアムマカロンでした。どらやきはローソンにあったな…。
室田女流がおやつに手をつけ、それから長谷川女流がおやつを食べる展開になり、
先輩が手をつけてからなんですねと突っ込まれていました。
会場がおやつ休憩に入り、
中継で浦野八段が何故かおやつ解説ということで登場しました。
浦野八段がプレミアムマカロンを食べて香川女流がおやつの解説をする謎番組に。
香川女流「先生?おいしい?ぐー?おいしいですか?」照れる浦野八段。
「マカロン生まれて初めて食べたと思うんですけど、
もうちょっとあっさりしているのかと思ってたんですが、
歯ごたえとボリュームがあって想像してたよりおいしいです。
何故ここにコーヒーがないんですかね?」
水が届きましたが「水?水はちょっとどうかなと思うんですけどね。」
マカロンに水は悪手だそうです。
「対局中にマカロン食べてる棋士は見たこと無い。でもこれは今後候補の一つになる。」
と浦野八段は太鼓判。関西将棋会館の近くにローソンがあるらしいです。
昼休みの詰め将棋は、電王戦5局とも新刊5手詰めハンドブックからの出題らしいです。
プレゼントの5冊とも書いている字が違うのでどしどしご応募くださいとのこと。
電王戦では出場棋士が作った詰め将棋も出題されますが、
豊島七段からの詰め将棋は13手詰め。これは難しい。
攻め方が3二銀、玉方が1一桂1二玉2五馬、持ち駒飛角金銀。
シンプルな図面ですがじぇんじぇんわがんにい。
浦野八段「将棋はいうても飛車ですよ。違いませんか?
好きな駒もプロはええかっこして歩とかいいますが飛車ちゃいます?」
豊島七段の様子については「特に気負いも無くいつも通りかな?」
会場のおやつ休憩が終わり、野月七段の解説になりました。
野月七段は休憩中にあべのハルカスに行ってきたらしく、
豊島七段はいつも通りで山下さんと長谷川さんと室田さんが緊張していたとのこと。
YSSは1手511秒を基本時間にしていて、
難しい局面はもっと考えるようにしているそうです。
西尾六段がfloodgatの棋譜をまとめたと聞いたので、
YSSが指した棋譜を送ってといったら5000局以上メールで送ってきたらしい。
強いソフトとの対局200局以上を並べて、中終盤は強いと思ったそうですが、
解説のために200局並べるのか…。
YSSが馬を守りに利かしたところで野月七段「辛めにいくなら▲4三銀。」
即座に豊島七段が▲4三銀を指して会場から拍手。
これは△同馬▲同竜と清算するしかなく、これで豊島七段が飛車角コンプリートしました。
もう既に評価値3000を超え、持ち時間3時間ちょうど残しているのに、
YSSの手にノータイムで返す豊島七段は、時間を残すということを徹底しています。
野月七段は本来の豊島七段は長考派ですが、これまでの2局をふまえてと、
これからの対局者に向けてのことではないかとのこと。
また、前回の佐藤四段対ponanzaの対局後に、
船江五段と佐藤四段は朝まで感想戦をやり、野月七段も同席していたそうです。
この後も激辛流の豊島七段に、評価値も3000以上の状態が続き、
夕休までは行きますよという野月七段の言葉がフラグになったのか、
電王手君は駒台の上に手?を置いてお辞儀した後に、
普通にお辞儀して投了となりました。
豊島七段はおやつのマカロンに手がついていませんでした。
夕休の時に食べる用だったんでしょうか。さすが隙が無い。
盤上でも居玉のまま攻めて居玉のまま勝ってしまい、隙が無さすぎでした。

豊島七段
プレッシャーがかかっていたので勝ててほっとしている。
横歩取りは可能性が30%くらいかなと思っていた。
2手目の時点で△8四歩より△3四歩が多かったので少ない方の手が出た。
練習では△6二玉が一番出ていた。
▲2一角のときの△3一銀がめずらしくて△4四角がほとんどだった。
そこで研究とはあまり関係なくなった。
1日のほとんどの時間をソフトに注いだ。研究会が週1回、対局が週1回、
それ以外はソフトで1日10時間くらい。
数え切れないくらいやってたのでわからないけど、
1000局とかはいっていないと思う、3桁だとは思う。
勝たないといけないという気持ちは強かった。
プレッシャーはあったんですけどこの10日間で5時間で3局指してどれも勝ったので。
残りの対局については、普段と違う環境で自分の力を出すのは難しいと思うのですが、
全力を出せるように頑張ってください。
電王手君についてはやりにくさはなかった。人間と指すのと変わらないように指せた。

山下さん
始まる前から厳しい戦いになるだろうとは思った。
YSSが定跡を外した瞬間に攻めかかられて、この将棋は勝てないかなと思った。
評価値としては1回もプラスになることがなかった。
△1四金で急激に評価値が下がったので、悪手で水平線効果がでたようだ。
残りの対局についてはいい将棋になってくれればと思う。

船江五段から
本局を通して一番不安な局面はどこだったか。
豊島七段は竜を捕獲する前の局面を指摘しました。
YSSと指してみて変わったところについては、
中終盤をすごく重視するようになった。逆転されたこともあるから。
第4回があれば出場してみたいか。
豊島七段「ソフトと指してみたい気持ちはあるがどうなるかはわからない。」
山下さん「機会があれば出場したい。」

その後は久保九段と野月七段で初手から大盤解説になりました。
豊島七段が不安だった局面も解説され、
YSSの指し手次第では受ける展開になるらしく、
間違わないように指すのは大変だと思いました。
その後も現地にも行っていた野月七段がYSSの狙い筋を解説。
なるほど豊島七段がYSSの狙いを看破しての完璧な指しまわしだったみたいです。

対局後の記者会見で
豊島七段
普段の対局とは違う緊張感のある対局で終わってほっとしています。
YSSを4ヶ月ほど前から貸し出ししていただいて、練習をさせてもらっていて、
練習していくなかで自分の将棋がいいほうにわっていっている実感があったので、
YSSの作者の山下さんに凄く感謝しています。

山下さん
今日は負けはしましたが、最後まで無事に動いてくれたのでほっとしています。
豊島さんに何度も練習していただいたと聞いて、
少しでも棋力の足しになっていたら嬉しいです。

立会人の井上九段
今日は棋士の立場として豊島さんに勝ってもらえればと思っていました。
序盤から非常に激しい戦いでしたが、
YSSの新趣向に対しても豊島さんが精通していました。
豊島さんがプレッシャーのかかる中の対局でも、
それにまけず堂々と戦って立派な勝利でした。
今回の対局に際していろいろな戦局で広く浅くとならず広く深く研究していました。
YSSの力を出させなかったのが勝因ではないかな。
山下さんの姿勢が最後まで美しい姿でした。
言われた山下さんは照れていました。

谷川会長
午前中はニコニコ生放送を見ていました。
△6二玉はコンピュータはたまに指すらしいですが初めて見たので、
将棋はいろんな可能性がまだまだあるなと思いました。
この手自体が成立しているかは微妙ですが、本局は積極性が功を奏しました。
トップ棋士でもきちっと準備研究をして、踏み込んでいかないと勝てない、
というあたりまでコンピュータの力があがっています。
2連敗のあとの1勝ということで正直ほっとしています。
コンピュータ側に残念な1手がありました。
YSSの山下さんが一番残念だと思いますが、
これを踏まえてもっと強いソフトをつくってくれると思います。

第4局の森下卓九段
豊島さんが非常に深く研究しているのに驚きました。
本来のソフトの力が発揮されないことが非常に残念だったと思いますけれども、
豊島さんの研究の深さを今回は褒めるべきではないかと思います。
昨年の秋口からソフトを使っていて、
自分自身の将棋のトレーニングとして大いに活用させてもらって、
ここ数年では内容も結果もよく出ています。
対コンピュータ用に今日豊島七段が用意したようなものは自分にはないので、
自分としてはミスやポカが出ないように気をつけて指したいです。

人間2連敗で回ってきた心境について豊島七段
一番プレッシャーがかかる勝敗で回ってきました。
結局自分がわからないところに最後は踏み込んでいくしかない。
仕掛けた順もはっきりこちらがいいと思っていたわけではない。
△3一銀でもう1局指しただけの将棋になり、その直後に経験の無い局面になりました。
自分の方はミスなく指せたと思います。
分からないところもありましたが、踏み込みよく指せました。

△1四金のあとに豊島七段が席を立ったときの心境について
それまで有利だと思っていましたがはっきりは分かっていませんでした。
この手ではっきり勝ちになったように思いました。
一直線で踏み込んでいって、ぎりぎりこちらが勝っていると、
コンピュータは負けをみつけてジリ貧になってしまうので、
その状態なのかなと思いました。
練習の中ではコンピュータに力を発揮されるような対局もありましたが、
練習を重ねる中で自分の力が発揮できるパターンが分かりました。
いきなり終盤に入っていくような将棋が勝つ可能性が高いパターンだと思いました。
YSSと指して、今までは序盤の細かいことを気にしながらやっていましたが、
コンピュータは中盤うまく指すことが多いので、
中終盤を今までより重視するようになりました。
今まで自分が形にとらわれすぎてた部分が多かったというのも分かりました。
どんな棋士がコンピュータ相手にむいているかについては、
特徴をつかむことが大切です。
受けが強い棋士が向いているのではないでしょうか。先に仕掛けてくるソフトが多いので。

山下さん
投了のタイミングの設定は、今回は私の判断で投了しました。
最後の20手はずっとマイナス3000点くらいでした。

谷川会長
豊島七段はタイトル候補だと思っているので、
大変な状況の中でよく力を出し切って踏み込んで決断をしてしてやってくれました。
自分が指しているような心境で、コンピュータは中終盤強いので、
どんなに優勢になってもなかなか安心できないと思っていました。

山下さんが人間にまだまだかなわないなと思うところはと聞かれて
今回はYSSの読み筋と違う手を結構指されました。
指された直後はYSSに評価値が振れるのですが、
すぐに評価値が下がってしまうところを見ると、大局観や読み負けを感じます。
△6二玉は学習がうまくいってないので修正する必要があると思います。
単純な評価だと、美濃囲いにできるからこっちがいいと判断してしまいます。
△1四金はログをざっと見ましたが、
700点から次の手で1700点に下がりました。
その先に悪い変化があるので、それを嫌がってさしてしまう水平線効果だと思います。
読みの深いところで起きているので、そう簡単に解決できる問題ではないと思います。

電王手君の印象
豊島七段
もうちょっと気になるかと思いましたが、気にならずに指すことができました。
山下さん
将棋の駒をこれだけ器用に動かして、安全も計算されていて、
日本のロボットはすごいなと思いました。間近で見れて光栄でした。

事前に貸し出すルールが無かった場合はどうなるかについて
豊島七段
本局のような一気に激しい戦いではく、
序盤が凄く長くなってさがつけられる将棋を目指したと思います。
貸し出されたので勝率があがったと思います。
山下さん
豊島さんの棋譜を集めて負けやすい戦法を選ぶ、というようなことはしたと思います。

あべのハルカスで指した印象
前日から泊まっていて凄く景色が良くて、日常とは違う感じで楽しく指せました。

今日の対局は豊島七段が横歩取りから一気に攻めて優勢を確定し、
勝勢になってからは反撃の目を摘み取る激辛流で圧勝しました。
事前の練習対局を聞かれて、事も無げに1000局は行ってないと思うんですけど、
と答えてしまう豊島七段に、プロの意地と仕事振りが垣間見えてとても感心しました。

OSM2G
 仕事の後のほっとした表情ですね。

ニコニコ生放送
来場者:228,136
コメント:348,737

早く終わってしまったので来場者は少なめ。

ブログランキング・にほんブログ村へブログランキングならblogram

怒濤の関西将棋
谷川浩司著
¥840






王将戦は渡辺王将がフルセットの末防衛を果たす

渡辺明王将に羽生善治三冠が挑戦している第63期王将戦七番勝負第7局は、
後手番の渡辺王将が勝利し、フルセットの末の防衛を果たしました。

最終局と言うことで改めて振り駒がおこなわれ、羽生三冠の先手となりました。
最近の渡辺王将は後手番では振り飛車を多用していますが、
勝った方がタイトルホルダーとなる決着局でもゴキゲン中飛車を採用しました。

ニコニコ生放送では初日の解説が中村太地六段、聞き手が安食総子女流初段でした。
4手目に△5四歩と突いてゴキゲン中飛車の態度を決めた渡辺王将に対し、
羽生三冠がそうきたかーと言いたそうな反応をして、
中村六段「ここまであからさまな反応は面白いですね」
羽生三冠はどう対応するかというアンケートでは
超速3七銀53.6%、超急戦18.2%、丸山ワクチン9.3%、一直線穴熊11.2%、その他7.7%、
となり、各対策の序盤講座になりました。
羽生三冠は超速3七銀戦法を選択しましたが、
これは2014年4月に新四段となる星野良生奨励会三段が編み出した戦法で、
2010年度の将棋大賞で升田幸三賞を受賞しています。
朝食は何を食べましたかという質問には、
中村六段がスムージー、安食女流は餡ドーナツと答えていました。
スムージーがおされな朝食なんだろうか。
森内竜王名人からのリレー質問、米長先生との思い出を語ってくださいには、
奨励会の級位者の時、月一回奨励会の将棋を観てもらっていた、
中学二年の時に負けた棋譜を見てもらって、どこが悪かったと思うかねと聞かれて、
ここと答えたら急所と違う所だったらしく、全然反省する場所が違うといわれた、
目先の利益にとらわれる手を指して負けている、
君が指した手は平社員の手だ、上に行くには経営者の手を指しなさいと言われた、
なくなるときに病室へ見舞いに行って、ベットの上でも将棋界の運営のことを語っていて、
なくなる1日2日前でもそうだった、と答えていました。
室谷女流からのリレー質問は西部の試合を見に行きますかでしたが、
安食女流は早速開幕戦を見に行く、年に1回なのでと答え、
確かに開幕戦は年に1回ですねと突っ込まれていました。
中村六段といえば振り飛車党から居飛車党に乗り換えた棋士ですが、
乗り換えた理由の質問メールには、振り飛車しかできないと戦法を狙い撃ちされてしまう、
将棋の楽しさを半分しか味わえない、
奨励会三段のときだとリスクがあるから、
四段になって1年くらいたったときに居飛車党になったと答えていました。
羽生三冠は超速3七銀戦法を選びましたが、その後急戦ではなく穴熊に組む順になり、
渡辺王将もそうきたかーと言いたそうな表情をしていました。

昼食休憩後の詰め将棋の後は中村六段のサイン本プレゼントコーナー。
字が下手なんですけどと言いつつ「木鶏」という字を上手に書いていました。
筆ペンの持ち方は独特でしたけど。もくけいと読むらしいです。
闘鶏では心が動じない鶏が一番強いということで、
まるで木で作られた鶏のように泰然自若という意味だそうです。
横綱双葉山が連勝記録が止まった時に、
未だ木鶏たりえずと言ったエピソードからその字を書くようになったそうです。
羽生さんの昼食のわさび丼はわさびが袖につくのではないかとの指摘には、
羽生さんは和服でも着るのが早いので、一旦脱いで食べているのではないかとの分析。
これが羽生さんと2度タイトルを争った人の観察眼か。
おやつの時間にはどちらを持ちたいかアンケート。
羽生三冠84.9%渡辺王将15.1%と何だこの羽生人気は。すごい。
おやつもコーヒーと金箔がついたケーキ。すごい。
渡辺王将はコーヒーのみで、体重を気にしていると思われます。
現地のおやつタイムでは渡辺王将が席を外した後に、
記録の川崎三段まで席を外し、川崎新手と大盛り上がりでした。
部屋におやつが用意されるらしく、それを食べに行ったそうで、
羽生さんが一人ぽつんとおやつを食べる変な番組になりました。
盤上では駒組が進み、羽生三冠は穴熊に金を寄せて固める順が残っていますが、
渡辺王将も角を転換して働かせるという大きいポイントの手が残っていて、
固める手よりも転換する手の方が価値が高そうなので、
その手が入る前に戦端を開く手を模索しているのではないか、との解説でした。
解説後の質問メールでは、安食女流がブラジルに住んでいた時のことがあり、
安食女流は小学校1年から4年までいた、
リオのカーニバルは家でお留守番、両親は行っていた、
フルーツもお肉もおいしい。キロ単位で売っている、
食べ物の思い出しかないわけじゃないですよ、
と言いつつ食べ物の話ばかりしていました。
また、大山康晴十五世名人が来て父が案内したらしいです。両親は何者なんだ。
中村六段は羽生三冠のタイトル戦での強さは何かという質問に、
追い詰めても追い詰めてもさらに次がある、
一つの山を乗り越えて押し切れそうになったらまた次の山がある、
押し切ったと思ったら次の土俵があるような感じ、
と、羽生三冠の粘り腰を表現していました。

升田幸三著「名人に香車を引いた男―升田幸三自伝」より
升田幸三六段が木村義雄名人と香落ちで対局した時の話

私は5五角の新手を出し、作戦通り、早々に端を破った。
第2譜に入り、1二香成りと攻め込んでは、すでに優勢確立、
プロ同士の対局としては決定的な差といっていい。
だが、さすが名人、さらさら動じる色がない。
じっと4一飛と受け、タバコの煙を天井に吹きつけておる。ここで私は一息入れた。
「ハハア、これが木村流か。東京の八段連中がコロコロ負かされるのは、
この二枚腰にひっかかるんだな」
そう考えて用心し、攻めを急がず、6六歩から自陣を整備した。


時代を築く人はなかなか土俵を割らないんですね。
羽生三冠は長考の末に戦端を開く手を決断しました。
先日の電王戦では安食女流が初めて夫婦共演しましたが、夫婦初共演の後は、
何話していいかわかんなくてぎこちなくなっちゃったよねーとか言ってましたとのこと。
羽生三冠の仕掛けから銀がぶつかり、渡辺王将に銀を取って交換するか、
取らせて交換するか、交わすか、あるいは関係ない手を指すか、
といった選択肢がある状態で1日目終了まで残り30分になり、
ここで封じ手かとも思われました。
どちらを持ちたいかアンケートは羽生三冠72.8%、渡辺王将27.2%で、
羽生人気がすごいです。
渡辺王将は銀を交わす選択をしましたが、
このシリーズは封じ手をした方が負けているというジンクスがあるらしく、
羽生三冠の封じ手になりましたがフラグになるのでしょうか。

二日目のニコニコ生放送では解説が久保利明九段、聞き手が藤田綾女流初段でした。
振り飛車党の久保九段ですが、現局面は居飛車を持ちたいと述べ、
どちらを持ちたいかアンケートも羽生三冠70.0%、
渡辺王将14.2%、どちらともいえない15.7%と羽生三冠大きくリード。
リレー質問の捌きの意味は何ですかには、
押さえ込むの対極にある言葉、厚みではなく軽快さ、
駒を損しても駒の働きの効率を優先する、と答えにくそうに述べていました。
居飛車党振り飛車党アンケートは居飛車党50.1%、振り飛車党28.7%、
オールラウンダー21.2%と居飛車が過半数。
これを見た久保九段は、
「一時自分がタイトル持っていたときは振り飛車党増えたんですけど、シビアですね…」
安食女流のリレー質問はお勧めお花見スポットは何ですか。
藤田女流は昨日マイナビ女子オープンの対局があった池上本門寺と答えていました。
盤上では羽生三冠の封じ手▲3四銀に、渡辺王将が36分考えて△5四銀。
意外だったのかな?
久保九段の解説は角を素抜いてみたり両取りをかけてみたり、
駒が派手に動いてよくこんな手が見えるなあと思いました。
なんかもうこれが捌きってことでいいんじゃないかな。
居飛車党やオールラウンダーの振り飛車は、振り飛車党の振り飛車と違いますか、
との質問には、居飛車党の振り飛車は捌き特化ではなく、
押さえ込まれないような駒組みをする、どちらかというと押さえ込みな振り飛車、
横歩取りの後手は振り飛車に近い感覚、横歩の先手は押さえ込みなイメージ、
らしいです。振り飛車党で居飛車も指したい方は横歩をどうぞ。
盤上は渡辺王将が羽生三冠の穴熊を歩を使って形を乱していき、
羽生三冠は成り銀を作ってじっと渡辺王将の穴熊に寄せていく展開。
王将戦の面白写真は誰がアイデアを出すのでしょうかとの質問には、
これをやるというのは決まっている、
私はどんな球が来ても打とうと思っていた、言われたままやっている、
自分のやつは恥ずかしくて見たことが無い、らしいです。
渡辺王将が露店風呂に入って新聞を手に満面の笑みを浮かべている写真もありましたが、
羽生三冠が勝っていたらあれをやっていたんだろうか…。
タイトル戦が重なるのは大変ですかという質問には、
久保九段がタイトル2個取られてA級からも落ちた時に、
井上慶太九段に誘われて鳥羽に旅行に行ったと答えていました。
井上九段は電王戦に出場した船江恒平五段、菅井竜也五段の師匠で、
PVでもいい人オーラ全開でしたね。
どちらを持ちたいかアンケートは羽生三冠37.3%、渡辺王将39.8%、
どちらともいえない22.9%と、ずいぶん渡辺王将が盛り返しました。
今期A級順位戦最終局が終わった時の心境という質問メールには、
イベントではトイレに行きたくなったらどうするんですかが質問されまくった、
幸い大丈夫だった、負けたら落ちるもんだと思ってやっていたので、
自分が落ちたんだろうなと思っていた、
NHKの取材でコメントくださいというときに、
残留でしたけどどうですかと言われて初めて知った、ずっと悪い将棋だった、
と答えていました。271手だったかな。三浦弘行九段との壮絶な死闘でした。
サイン本プレゼントではサウスポーの久保九段が右手で錬磨の字。
すらすら書いていたので相当練習したんじゃないですかね。
藤田女流は何故かジュゴンを書くことに。コメントの圧力でした。
凄い絵になりましたが、
私が見たジュゴンはこんな感じでしたと言って押し切っていました。
盤上は相穴熊から玉頭戦という珍しい展開になりました。
渡辺王将の角が5五の中央で大威張りし、
渡辺王将の飛車の頭に羽生三冠が歩をたたいたところで、
どちらを持ちたいかアンケートは羽生三冠48.7%、渡辺王将51.3%。
これは渡辺王将のペースになったか。
渡辺王将は飛車取りにかまわず羽生玉頭に歩を成りこみ、
角のラインが利いているうちに玉頭を歩で攻めるのが厳しいとの解説です。
おやつコーナーでは小さい袋にマカロンが入っていたので、
久保九段が悪戦苦闘の末壊していました。案外不器用なんだろうか。
その後の解説では一直線の攻め合いは後手が一手半早いとのこと。
一手でも大差という世界で一手半ですから、久保九段は相当渡辺王将持ちですね。
ところがその後千日手になる順が見つかり、観戦記者が対局場に入りました。
立会人の田丸九段は、千日手を催促していると思われるといけないので、
記者室で待機しているそうです。
しかしその後千日手を回避しても後手が優勢になる手順が発見され、
渡辺王将も背筋が伸びて座る位置が前になり、
コメントでわかりやすいと突っ込みが入りました。
その後羽生三冠に受けの手が出て渡辺王将の姿勢が前かがみに。
渡辺王将の姿勢関数は的確だなと突っ込まれていました。
どちらを持ってみたいかアンケートは羽生三冠25.1%、渡辺王将59.0%、
どちらともいえない15.9%と圧倒的に。
その後も玉頭の厚みを王様も使って押し返して粘ろうとする羽生三冠に対し、
着実に駒をはがして包囲し、羽生三冠が投了して渡辺王将が防衛となりました。
相穴熊の将棋は中盤に形勢に少しでも差が出ると、
押し戻すことがまったくできずに最後は大差になる、ということもよくあります。
今日の将棋も渡辺王将の角が5五の中央に進出してからは、
渡辺王将がずっと飛車取りも手抜きで攻めに攻めて羽生玉を丸裸にし、
最後は激辛で受けて勝つという圧勝でした。

王将戦第六局 その13【公式放送の】勝利写真撮影1です【裏側】


王将戦の謎写真の舞台裏です。
フルセットの末羽生三冠を退けた渡辺王将はどんな写真になるのでしょうか。
「勝利者はこのタイミングで、自分が何をするのかを知ります。」
の字幕が個人的につぼでした。

ブログランキング・にほんブログ村へブログランキングならblogram

将棋指し57人の日常
週間将棋編集
¥1,617






羽生名人の角を見捨てる驚きの攻め筋

将棋 第23期 竜王戦 挑戦者決定戦解説 渡辺明


2010年の第23期竜王戦挑戦者決定三番勝負、羽生善治名人対久保利明二冠の対局を、
タイトルホルダーの渡辺明竜王が解説する動画です。
2010年の久保二冠は2月に佐藤康光九段相手に棋王を防衛し、
3月に羽生善治王将から王将を奪取、二冠となって絶好調でした。
久保九段は振り飛車党で、独特の軽い捌きの感覚から「捌きのアーティスト」という、
かっこいい名前がついています。
そこでこの動画ですが、やはり絶好調の人が負ける将棋というのは凄い将棋ということで、
第1局は飛車取りの先手で桂馬を取って、さらにただで角を取ったのにそれがまずかった、
という不思議な将棋です。
第2局も歩で金を取ったらその手が敗着という不思議な将棋です。
△7五歩と金を取る手より、
その次の先手が指した▲6八玉と早逃げする手の方が価値が高かったという将棋で、
王の早逃げ八手の得とはよく言ったものです。

米長邦雄著「将棋の天才たち」より

この一年は久保にとっては大飛躍の年となった。好調の原因を聞くと
「将棋が楽しくなってきた。負けることが怖くなくなった」という。
以前は負けた自分を追い込み、ミスをした自分が許せなかった。
それが自分を許せるようになったというのだ。
<中略>
日頃の研究もさることながら「自分が許せるようになった」は凄いセリフではある。


久保九段は現在A級順位戦で3勝4敗です。
2名が陥落しますが谷川九段が既に陥落を決定していて、
残留を2勝4敗の三浦弘行九段と郷田真隆九段と共に争っていますが、
こちらは順位が久保九段より上ですので同星なら久保九段が陥落となります。
振り飛車党はA級では久保九段のみですので、振り飛車党総帥として頑張って欲しいです。

ブログランキング・にほんブログ村へブログランキングならblogram

久保の石田流
久保利明著
¥1,575






二十何手で詰むのでそれを防いでるんです

(将棋) 羽生善治王将 × 久保利明八段 (解説:木村一基八段)


解説名人の異名を持つ木村一基八段が、将棋界の一番長い日ことA級順位戦最終日の様子と、
羽生善治王将対久保利明八段のタイトル戦の様子を解説する楽しい動画です。

名人挑戦やA級残留、陥落のかかる棋士はやはり表情に表れて面白いですね。
特に佐藤康光王将(当時は棋聖と棋王の二冠)は、
勝てば残留という対局での苦悶の表情がとても印象的です。
対戦相手の木村一基八段は挑戦も陥落もかかっていませんが、
和服姿で気合が入っています。
私は故米長邦雄永世棋聖の
「自分にとっては消化試合だが相手にとって重要な対局であれば、相手を全力で負かす」
という米長哲学が受け継がれているのだなあと感じました。



記事検索
ブログランキング
棋士はカワイイ!
将棋の動画を紹介したり、
コラムを書いたりしています。
by teneropi

ブログランキング参加中です。
動画や記事が面白かったときに
ポチッと押してくれると励みになります。

ブログランキング・にほんブログ村へ

将棋アンテナサイトといったらここ
将棋アンテナ棒銀くん
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

将棋観戦のお供に
将棋アイテム

チェコ製将棋セット

価格:6,264円
(2015/1/7 13:56時点)
感想(0件)

どうぶつしょうぎ

価格:1,543円
(2015/1/7 13:44時点)
感想(11件)

クリアファイル (羽生/森内) 2枚組

価格:540円
(2015/1/7 13:46時点)
感想(0件)

クリアファイル (加藤一二三)

価格:216円
(2015/1/7 13:47時点)
感想(0件)


羽生善治のこども将棋 序盤の指し方 入門-1手目からの指し方と戦法を覚えよう!
¥1,026


永瀬流 負けない将棋
¥1,620


人間における勝負の研究―さわやかに勝ちたい人へ
¥576


羽生と渡辺 -新・対局日誌傑作選-
¥1,663
  • ライブドアブログ