【将棋】第25期竜王戦第2局 解説 羽生善治三冠(1_2)
【将棋】第25期竜王戦第2局 解説 羽生善治三冠(2_2)
将棋世界2013年2月号より渡辺竜王の話
攻める手がないので待つしかない。相手に何かやってもらって、反撃する意味です。
先手らしくない局面なので、すでに失敗していますね。
第2局の後、公式戦で同じ形が現れました。『後手が指せる』と見たのでしょう。
私も本局の展開は先手が芳しくないと踏んだので、4局目では手を変えましたし。
将棋世界2013年2月号より渡辺竜王の話
矢倉や角換わりが先手必勝と解明されたら指せないですし、
その辺は時代の流れに乗っていくしかないでしょう。
自分はこれからもロマン的な理由で戦型を選ぶのではなく、
あくまで勝率が高そうなものを採用すると思います。
将棋世界2012年2月号より
角換わりのどこがすきですか?
「うーん……、自分の感性に合うところですかね」
角換わりのどんなところが丸山さんの感性に合うのでしょうか。
こう尋ねると、丸山は視線を宙に泳がせてしばらく黙った。
10秒ほど間があってから口を開く。
「それはちょっとわかりません」
渡辺明著 頭脳勝負―将棋の世界
【将棋】第25期竜王戦第2局 解説 羽生善治三冠(2_2)
第25期竜王戦第2局先手渡辺明竜王対後手丸山忠久九段の対局を、
羽生善治三冠がニコニコ生放送で解説したときの動画です。
後手一手損角換わりという戦型ですが、
これは文字通り後手なのに序盤早々一手損して角を換えるという作戦です。
それに対して先手の渡辺竜王が、
先攻することによって後手の一手損を咎めようという方針で序盤が進みます。
将棋世界2013年2月号より渡辺竜王の話
攻める手がないので待つしかない。相手に何かやってもらって、反撃する意味です。
先手らしくない局面なので、すでに失敗していますね。
第2局の後、公式戦で同じ形が現れました。『後手が指せる』と見たのでしょう。
私も本局の展開は先手が芳しくないと踏んだので、4局目では手を変えましたし。
進行だけを見ていると渡辺竜王が圧勝したように見えるのですが、
実は序盤で先手が失敗していました。
動画の2つ目で、渡辺竜王が107分の長考で▲1六歩とし、
その後▲9六歩、▲9五歩と手待ちをするのですが、
先攻したのに具体的な得にならずに手待ちをすることになり、ここでは先手が失敗とのことです。
これが第4局に、丸山九段が負けた第2局の手順をそのまま並べ、
勝ったほうの渡辺竜王が先に手を変えるということにつながります。
つまり第2局は序盤研究で負けつつもひっくり返したという将棋で、
渡辺竜王の充実振りがうかがえます。
この後王将と棋王を取り三冠になりました。
将棋世界2013年2月号より渡辺竜王の話
矢倉や角換わりが先手必勝と解明されたら指せないですし、
その辺は時代の流れに乗っていくしかないでしょう。
自分はこれからもロマン的な理由で戦型を選ぶのではなく、
あくまで勝率が高そうなものを採用すると思います。
今の渡辺三冠は、後手で矢倉や角換わりを選びません。
横歩取りを選んでいますがそれもうまくいってないです。
後手番でどう指すかが今の渡辺三冠の課題でしょう。
将棋世界2012年2月号より
角換わりのどこがすきですか?
「うーん……、自分の感性に合うところですかね」
角換わりのどんなところが丸山さんの感性に合うのでしょうか。
こう尋ねると、丸山は視線を宙に泳がせてしばらく黙った。
10秒ほど間があってから口を開く。
「それはちょっとわかりません」
丸山九段は激辛流と言われる指し回しが有名なので、
勝負にこだわるタイプと思われがちですが、結構ロマン派です。
渡辺明著 頭脳勝負―将棋の世界