女流棋士 香川愛生
将棋指し57人の日常
週刊将棋編集
¥1,663
香川愛生女流王将の特集動画ということで、
立命館大学や関西将棋会館に通う香川女流の日常を紹介する動画です。
動画の前半は立命館での授業風景や将棋研究会での活動の様子、
後半は関西将棋会館の様子ですが、
フランス語の授業で香川女流の隣に座っていた彼が、
きっと糸谷六段のライバルなんですね。頑張れダニー。
将棋研究会の環境は、
サッカー部でレギュラーだったり補欠だったりふらふらした立場の私にとっては、
とてもうらやましい環境に見えました。
日本のサッカーの場合、例えば部員が50人いたら試合ができるのは11人、
他のメンバーはお情けで練習試合がたまにあるだけで、
試合時間も30分だけといったような環境です。
つまり日本の場合サッカーの試合が楽しめる人は一部のエリートだけなんですな。
日本以外の他の国、例えばスペインですと、
アマチュアでもプロのサッカーリーグのように毎週日曜日に試合があり、
50人いたら3チームくらいに分けて協会に登録すればスケジュールを組んでくれるので、
エリートでなくてもサッカーの試合を楽しむことができます。
年齢別、実力別にもリーグが分かれていて昇格と降格もあるため、
白熱した試合が繰り広げられます。
今だと高校野球が開催中ですけれども、メンバーから外れた高校生が、
必死に応援する姿を美しいものとして放送するのはかまいませんが、
彼らにも応援ではなく野球を楽しめる環境があるといいなあと思います。
私は野球部ではなかったのでどんな環境なのかは分かりませんが。
将棋研究会の環境はみんなが将棋を指していて、
順位戦というリーグ戦が定期的にあり、
しかもC級II組まであって下手でも将棋が対局できる、
という普通に見えることが、他のスポーツではなかなか普通じゃないんですよね。
香川女流は急に活躍するようになりましたが、
やる気次第で伸びるという環境が整っているのも将棋の魅力です。
森下卓九段とか絶好調ですし。
動画の後半は関西将棋会館の様子です。
ここで香川女流の対局相手になんと糸谷六段が登場。
ニコニコ生放送では香川女流に押されっぱなしだった糸谷六段ですが、
流石に本職の将棋では貫禄を見せたということで。
みんなで詰め将棋を解くようなアットホームな関西の水が合ったのかな?
秒を読む時計のボタンを押す速さには笑ってしまいました。
10秒将棋でボタンを押すシーンは必見ですよ。
将棋指し57人の日常
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