棋士はカワイイ!

将棋と棋士の魅力を伝えたい!そんなブログです。 なんか難しそう、古くてださそう、そんな印象を吹っ飛ばす!
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自戦記

恥ずかしながら自戦記2

将棋はメンタルなゲームだ、ということがあまり説明できてない気がするので、
自分の将棋を題材にメンタルがどう影響するのかを解説しようと思います。
電王戦で船江恒平五段がツツカナに敗れた後、
自分の弱いところが出てしまったと述べていますが、
それについて将棋世界2013年7月号で説明されていますので、
こちらも合わせて紹介したいと思います。

さて、最初の自戦記で私は右玉が好きと言いました。
今回も右玉ですが、前回と少し違う右玉です。後手が私です。

▲7六歩    △3四歩    ▲4八銀    △8四歩    ▲6六歩(図1)

2013-06-07a
図1

図1ではポイントが二つあります。
一つ目は先手の右銀の位置が4八にいることです。
振り飛車の場合、王様は美濃囲いや穴熊になりますが、
美濃囲いは飛車を振った後に銀が3八に移動し、
穴熊の場合も飛車を振った後に銀が2八に移動します。
よってこの段階で先手は居飛車になります。
次に角道を▲6六歩と止めたことです。
前回の自戦記では角交換をした右玉ですが、今回は角を交換しない右玉になりました。

△9四歩    ▲9六歩    △6二銀    ▲7八銀    △6四歩    ▲7七銀
△6三銀    ▲4六歩    △3二銀    ▲4七銀    △4四歩    ▲5六歩
△4三銀    ▲7八金    △3三角    ▲6九玉    △1四歩    ▲1六歩
△7四歩    ▲5八金    △3二金    ▲6七金右  △7三桂    ▲7九角
△8一飛    ▲3六歩    △6二玉    ▲4五歩(図2)

2013-06-07b 
図2

後手の王様が金の上に来た瞬間に先手が動いてきました。
角を交換しない右玉は交換する右玉に比べて、自分から動く手段に欠けます。
そのため相手の手に乗る方が指しやすく、この仕掛けはありがたかったです。

△同 歩    ▲3五歩    △同 歩    ▲同 角    △5二金    ▲7九玉
△7二玉    ▲8八玉    △5四歩    ▲3六銀(図3)

2013-06-07c 
図3

さて図3ですが、前回同様後手の懸案事項は王様の上にいる桂馬です。
桂馬はすぐ前に進めないので、ここが右玉の弱点となります。
よってここでは桂馬を跳ねてしまって弱点を消そうと考えました。
具体的には

△8五桂    ▲8六銀    △6五歩(想定図1)

2013-06-07n 
想定図1

こうなれば先手の王様の斜めのラインを角を使って攻めることができるので、
後手の方が指せるとみて桂馬を跳ねています。実戦は

△8五桂    ▲4五銀    △7七桂成  ▲同金寄(図4)

2013-06-07d 
図4

さて図4で後手の桂馬と先手の銀の交換になりました。
後手の私としては弱点のはずの桂馬と、相手の王様を守っている銀の交換になったので、
こちらの弱点が消えて相手の守りが薄くなる一石二鳥、一本取ったと思いました。
そうなると油断からひどい手がでてくるものなのです。

△2四角(図5)

2013-06-07e 
図5

相手は角を攻めてきているので、
角を交換してしまえば相手の攻撃目標がなくなってこちらがより良くなるはずだ、
そう判断してわずか2秒で△2四角と指しました。
しかしこれは2秒で指していい手では全然なかったのです。
同角同歩のあとの先手の手がわかりますでしょうか。

▲同 角    △同 歩    ▲4四歩(図6)

2013-06-07f 
図6

銀が死んだ…。
このように良くなった、と思った直後が一番油断が出て、悪手が出やすいのが将棋です。
逆に悪くなった、と思った直後は何とかしなければと思うので、
普段の実力以上の手が見えるときもあれば、焦りからとんでもない手が出るときもあります。
今回はいい方に転んでくれました。次の一手は実力以上の手を指せたと思います。

△4六角    ▲3七歩(図7)

2013-06-07g 
図7

飛車取りに角を打ちましたが、相手は金持ち喧嘩せずとばかりに▲3七歩。
ところがこれが私の仕掛けた罠でした。
相手の方は7秒で指しましたが、やはりこれも7秒で指していい手ではなかったのです。 

△4四銀    ▲同 銀    △4三歩(図8)

2013-06-07h 
図8

この時に相手の銀が3五に逃げられないように角を打ったのです。
このままでは先手の銀が取られますので、今度は相手が焦る番になります。
ここで問題なのは、相手のほうがより気持ちの振れ幅が大きいということです。
私は銀桂交換の駒得で油断しました。相手は銀の丸得というところで油断しました。
それが焦りの大きさにつながります。

▲4八飛    △5七角成(図9)

2013-06-07i 
図9

相手もここが踏ん張りどころだとわかっていますから、次の手に38秒かけました。
ところが焦りが大きく、とんでもない手がでます。

▲5三銀打(図10)

2013-06-07j 
図10

例えば将棋の本を読んでいて図9が出てきたときに、
▲5三銀打△同金▲同銀成と読む人は、私くらいのレートではいないはずです。
ところがそういう手が出てしまうのが実戦なんです。
ここでは△同金と付き合わずに、冷静に飛車を取ります。

△4八馬    ▲5二銀不成△同 銀    ▲3五銀    △2八飛    ▲5五歩(図11)

2013-06-07k 
図11

図11まで進むともう大差です。しかもお互い後手が大差で良いと認識しています。
こうなると優勢な方は油断が薄れ、
劣勢な方は相手を転ばせないと勝てないと思い、どんどん悲観していきます。
お互いの認識が後手勝勢で一致すると、あとは淡々と後手が勝つように駒が流れていきます。

△6九銀    ▲7九金打  △7八銀成  ▲同金上    △5七馬    ▲3四銀
△6九銀    ▲1七角(図12) 

2013-06-07l 
図12

▲1七角は詰ませてください、という手です。
ここから先手玉に即詰みがありますので読みきってみてください。
長いですが分岐は少なく、読みやすい形です。

△7八銀成  ▲同 金    △同飛成    ▲同 玉    △6七金    ▲8八玉
△7九馬    ▲9八玉    △9七金(投了図)

2013-06-07m 
投了図

さてどうでしたでしょうか。
例えば将棋倶楽部24などで自分よりもレートが上の人の対局を観戦したときに、
自分より強いはずなのに何でこの手を指したんだろうと思ったり、
詰みがあるのに何で読めてないんだろうと思ったりすることがあると思います。
その答えは実戦心理、油断や焦りです。
船江五段は自分の弱さについて、次のように述べています。

将棋世界2013年7月号より船江五段の話

普段からの課題なのですが、私は精神的な揺れ幅が大きくて、
気持ちの切り替えがヘタなのです。
とくに悪手を指した後に引きずってしまうことが多い。
なんとか克服したいと思うのですが、どうすればいいんですかねえ。
その点、ソフトは精神的な弱点がないからなあ。


船江五段は電王戦で、▲2五桂打という悪手を指しました。
しかしそれでもまだ少し形勢がよかったのにもかかわらず、
6手後に▲2六香という悪手を重ねて形勢を悪くしました。
▲2六香はノータイムで指していると自身で述べていて、
それが悪手を指した後に引きずったという感想に繋がっています。

他のスポーツではどうでしょうか。
野球では先発ピッチャーの立ち上がり、初回に点数が入るケースが多いです。
サッカーでも試合の立ち上がりや終了間際に点数が入る多いです。
気持ちが100%試合に向かっていない時に形勢が傾くことが多いというのは、
他のスポーツにも通じることだと思います。
ところが将棋では他のスポーツと違うところがあります。
それは点数が出ないということです。
いくら気持ちが焦っていても、スコアボードに2-0と書いてあればそれが現在の形勢です。
ところが将棋はスコアボードがありませんので、
形勢判断にも自分の気持ちが入り込んでしまいます。
その結果実際の形勢よりも楽観したり悲観したりすることになり、
それがドラマを生むことになります。

岡田武史、羽生善治著「勝負哲学」より羽生さんの話

スポーツもそうでしょうが、ミスというのは連鎖しやすい性質をもっています。
それはミスが状況を複雑にしてしまうからです。
それまでスムーズに進んできた局面が、ひとつのミスをきっかけに流れが停滞したり、
状況の難度が上がってしまうんです。
すると判断が難しくなって、次にもミスが出やすくなるんですね。
それでミスがミスを呼ぶことになります。


そりゃー羽生さんはそうかもしれませんが、
我々アマチュアは気持ちの揺れが原因でミスがミスを呼ぶと思いますよ?

▲7六歩    △3四歩    ▲4八銀    △8四歩    ▲6六歩    △9四歩
▲9六歩    △6二銀    ▲7八銀    △6四歩    ▲7七銀    △6三銀
▲4六歩    △3二銀    ▲4七銀    △4四歩    ▲5六歩    △4三銀
▲7八金    △3三角    ▲6九玉    △1四歩    ▲1六歩    △7四歩
▲5八金    △3二金    ▲6七金右  △7三桂    ▲7九角    △8一飛
▲3六歩    △6二玉    ▲4五歩    △同 歩    ▲3五歩    △同 歩
▲同 角    △5二金    ▲7九玉    △7二玉    ▲8八玉    △5四歩
▲3六銀    △8五桂    ▲4五銀    △7七桂成  ▲同金寄    △2四角
▲同 角    △同 歩    ▲4四歩    △4六角    ▲3七歩    △4四銀
▲同 銀    △4三歩    ▲4八飛    △5七角成  ▲5三銀打  △4八馬
▲5二銀不成△同 銀    ▲3五銀    △2八飛    ▲5五歩    △6九銀
▲7九金打  △7八銀成  ▲同金上    △5七馬    ▲3四銀    △6九銀
▲1七角    △7八銀成  ▲同 金    △同飛成    ▲同 玉    △6七金
▲8八玉    △7九馬    ▲9八玉    △9七金
まで82手で後手の勝ち

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恥ずかしながら自戦記

いやあ昨日の名人戦第4局は森内名人の圧勝でしたね。
羽生さんと森内さんの名人戦は、
持ち時間が長いゆえに先手を持った側が100点に近い手ばかりになってしまうせいか、
先手の勝率が異様に高く、内容も圧勝となることが結構あるイメージです。
ということで感想を書こうとしたのですが、
森内名人はおっかないなあということくらいしか私には書き様がないので、
電王戦等で最近将棋を覚えたという方向けに、
自分の将棋を題材に考え方の解説をしてみようと思います。

まずは私のスペックですが、将棋倶楽部24というところで3~5級あたりにいます。
浦野先生の本、初段になるための将棋勉強法では、
将棋倶楽部24で3、4級ですと町道場初段とのことですので段と級のボーダーくらい、
解説を読んでなんだこんなもんかと思われた方は初段以上の実力者です。

ネット将棋を指す前の準備として、
定跡手順を覚えないと、という考えの方もいらっしゃると思いますが、
私が手順を暗記している戦形は横歩取りのごく一部しかありません。
それよりも相手の出方をきちんと見ることが重要だと考えています。
例えば矢倉の定跡手順を覚えても、相手が飛車を振ったらそれまでになってしまいます。
ということで駒組みの完成形は覚えるのですが手順は必要なく、
相手の出方をきちんと見てどの完成形を選ぶのかということが重要だと考えています。

次に戦形ですが、私は右玉を愛用しています。
これは単純に渡辺竜王と羽生挑戦者が戦った第21期竜王戦の第1局を見て、
面白いと思ったからです。
これを見てネット将棋を指そうかと思いましたし、
初心者向きの戦法はこれですよと薦められた戦法よりも、
見ていて楽しかった戦法や、好きな棋士の得意戦法を指す方が楽しいし、
長続きするのでいいと思います。
それでは初手からいきます。持ち時間は15分で、後手が私です。

▲2六歩    △3四歩    ▲7六歩    △3二金    ▲4八銀    △8八角成
▲同 銀    △2二銀    ▲3六歩    △3三銀    ▲1六歩    △1四歩(図1)

2013-05-20a
図1

さて図1ですが早くも2回目のポイントです。
1回目のポイントは相手が居飛車なのか振り飛車なのかですが、
初手▲2六歩で居飛車ということになりました。
図1は何がポイントなのかというと、相手の銀の動きです。
この後▲2五歩、▲3七銀、▲4六銀、▲3五歩としかけるのが早繰り銀、
▲2五歩、▲3七銀、▲2六銀、▲3五歩としかけるのが棒銀で、
いずれも急戦ということになります。
こうなりますと相手に対応するしかありませんので、覚えて指したい戦形とはなりません。
ということで選ぶ手は△8四歩のような将来の攻撃を目指す手ではなく、
ひとまず守るという手になります。実戦は
▲4六歩    △6二銀    ▲4七銀(図2)

2013-05-20b
図2

このように進みました。
早繰り銀は▲4六歩と突いてしまったのでなくなり、
棒銀も▲4七銀と進んだので▲3八銀、▲3七銀、▲2六銀と一旦下がって進むしかないので、
これで急戦の可能性が消えました。よって何も考えずに駒組みを進めることになります。
△6四歩    ▲3七桂    △6三銀    ▲7七銀    △5二金    ▲6八玉
△8四歩    ▲7九玉    △9四歩    ▲9六歩    △7四歩    ▲5六銀
△7三桂    ▲7八金    △8一飛    ▲2九飛    △6二玉    ▲4八金 
△5四歩    ▲6六歩    △7二玉    ▲8八玉(図3)

2013-05-20c
図3

ここまで私の消費時間が27秒とひどいことになっていますが、
お互い持久戦志向ならこんなもんでいいかなと思っています。
もちろん手を読んでいるわけではなく、完成形に向けて邁進しているだけです。
さて図3ですが、ここで後手には2個の懸案事項があります。
一つ目は桂頭が弱いと言うことです。
桂馬は前にはすぐ前には進めませんので、必然的に弱点になります。
その弱点が王様の二つ前にあるというのは、
将来駒がぶつかって相手の持ち駒が増えた時にうまく攻撃されることになります。
よって桂馬を跳ねてしまう展開か、
さらに桂馬の周囲に駒を置く展開のどちらかが望ましいということになります。
二つ目は1~4筋にいる金、銀、桂、香です。
将棋は王様を攻めるゲームですので、
王様の周囲にいる駒は相手が攻めてくれば必然的に活躍することになります。
ところが王様の反対側にいる駒はそうはいきません。
そこでこの局面では、△4四銀とする手以外はまったく考えていません。具体的には
△4四銀    ▲4五歩    △5五銀    ▲同 銀    △同歩(想定図1) 

2013-05-20d
想定図1

△4四銀    ▲4五歩    △5五銀    ▲6七銀    △6五歩    ▲同 歩    △同 桂(想定図2)

2013-05-20e
想定図2

この二つの図を考えて、
だいたい戦えてるだろうということで△4四銀と指しました(考慮時間20秒)。
まあ実戦はそうはならないんですが。
△4四銀    ▲4五歩    △5五銀    ▲6七銀    △6五歩    ▲5六歩 
△6六銀    ▲同銀直    △同 歩    ▲4六角(図4)

2013-05-20f
図4

さて図4では、△6七銀と打ち込んで切り合いに行く手順と、
△6四銀打としていったん収める順を検討しました。
ただし切り合いになると相手の▲4六角が活躍しそうで悔しいなあと思い、
△6四銀打と収める順を選びました(考慮時間42秒)。
△6四銀打    ▲6六銀    △6五歩    ▲7七銀(図5)

 2013-05-20g
図5

さて図5になると、図3で述べた懸案事項のうち一つ目は銀を打ったことによって解決しました。
そこで二つ目の懸案事項を解決するべく△3三桂とする手を選びました。
しかし桂頭は弱点ですので、▲3五歩に対する対応がわからないと指せません。
この対応の仕方は読みというより知識で選びましたので、△3三桂は9秒で指しています。
△3三桂    ▲3五歩    △同 歩    ▲3四歩    △3六歩(図6)

2013-05-20h
図6

単純に桂馬を取られたら取り返す、その後に金も取られたら取り返す、
金ではなくと金を取られたらこっちもと金を取り返すというだけです。
▲3三歩成  △3七歩成  ▲3二と    △4八と    ▲4四歩(図7)

2013-05-20i
図7

図7はもう図3で述べた懸案事項は解決しました。
駒の損得は歩1枚後手が多いというだけなのですが、
将棋はメンタルなゲームなので気分はもう大優勢です。
そこで先手の▲4四歩ですが、私は意図がわからなかったので取ることにしました。
そこでうまい手をやられたら勉強になりましたといって知識に加えるだけですし、
それは目に見える形での上達ということになります。
羽生さんでも3割負けるのが将棋ですから、
新しい知識を加えるというのは負け方とのうまい付き合い方ではないかなと考えています。
△同 歩    ▲3六桂(図8)

2013-05-20j
図8

相手は56秒考えて▲3六桂としました。
これは流石に何も無かったということですから、攻め合う手順を考えます。
▲3六桂は次の▲4四桂が金取りになりますよということですから、
それより厳しい手ならいいかなと考えました。
△8五桂    ▲4四桂    △7七桂成    ▲同 桂    △6二金    ▲6九飛(図9)

2013-05-23p
図9

さて図9ですが、6筋の壁が相手の攻め駒を押さえつけています。
相手もそれがわかっていますので、手順に飛車を6筋に振って、桂馬も利かせてきました。
そこで壁への利きを緩和しつつ、相手の守り駒を攻める攻防の手がないかなと考えました。
△6六桂    ▲同 飛    △同 歩    ▲6五歩(図10)

2013-05-20k
図10

▲同飛には驚きましたが、ここからは詰め将棋の世界、計算の世界に入りました。
ここでは△6七銀しか考えていませんが、これに1分23秒もかけています。これは
△6七銀    ▲6四歩    △7八銀成    ▲同 玉(想定図3)

2013-05-20l
想定図3

となったときに、相手の王様が詰むかどうかという詰め将棋を延々とやっていました。
とはいえこれは並べれば詰むので難しくないのですが、
途中で△7九角とすれば簡単に詰むと錯覚し、
▲同 角と取られてしまうじゃないかと気がついた後に、
想定図3からの大迷走が始まったせいで1分23秒もかかっています。
将棋はメンタルなゲームですが、
勝手に妄想の中で転んで動揺して迷走はちょっとひどいですね。
△6七銀    ▲7九金    △7八金    ▲同 金    △同銀成    ▲同 玉    △6七金
▲8八玉    △7八飛    ▲8九玉    △7七金(図11)

2013-05-20m
図11

こちらは相手が▲6四歩の時に詰ませばいいので、
王手ではなく次に詰みますよという詰めろで迫ればいいという方針で指しています。
図11は次に△8八金で詰むので▲6四歩とは指してくれないのですが、
△7八金と打ち込む手に1分21秒ほど考えてこの図を選んでいます。
▲9七銀    △8七金(図12)

2013-05-20n
図12

さて△8七金に1分12秒も使いました。
これは次に△7七桂で詰むのですが、
相手が▲8八金、▲8八銀打、▲8六銀打と守った時にも詰む、
ということを確認してから指しています。
終盤は詰め将棋ばかりやってる気がしますが、
接戦ですと自分の王様の詰め将棋にも時間を割く必要がありますから、
詰め将棋が早い人がいかに有利かということがよくわかるかと思います。
▲6九桂    △9八角    ▲同 香    △同飛成(投了図)

2013-05-20o
投了図

△9八角と捨てるのは詰め将棋チックな感じですが、
△9八角にかえて△8八飛成と捨てる手でも詰むので詰め将棋チックな図だったのでしょう。

最後に持ち時間ですが、知識をかき集めるという目的ですと早指しの方がいいと思います。
何局も指せばそれだけ経験になりますし、
後からBonanza等のコンピュータに読ませたり、聞いたりする材料も増えます。
私が15分で指しているのは、自分の王様の状態を確認する癖をつけたいからです。
時間が30秒しかないとどうしても相手の王様が詰むかどうかばかり考えてしまい、
自分の王様がどうなっているのか、詰めろなのか一手すきなのか、
桂馬を渡すと詰んでしまうのか等々に考えが回らなかったので、
今は15分で自分の王様を見る習慣をつけるようにしています。

▲2六歩    △3四歩    ▲7六歩    △3二金    ▲4八銀    △8八角成
▲同 銀    △2二銀    ▲3六歩    △3三銀    ▲1六歩    △1四歩
▲4六歩    △6二銀    ▲4七銀    △6四歩    ▲3七桂    △6三銀
▲7七銀    △5二金    ▲6八玉    △8四歩    ▲7九玉    △9四歩
▲9六歩    △7四歩    ▲5六銀    △7三桂    ▲7八金    △8一飛
▲2九飛    △6二玉    ▲4八金    △5四歩    ▲6六歩    △7二玉
▲8八玉    △4四銀    ▲4五歩    △5五銀    ▲6七銀    △6五歩
▲5六歩    △6六銀    ▲同銀直    △同 歩    ▲4六角    △6四銀打
▲6六銀    △6五歩    ▲7七銀    △3三桂    ▲3五歩    △同 歩
▲3四歩    △3六歩    ▲3三歩成  △3七歩成  ▲3二と    △4八と
▲4四歩    △同 歩    ▲3六桂    △8五桂    ▲4四桂    △7七桂成
▲同 桂    △6二金    ▲6九飛    △6六桂    ▲同 飛    △同 歩
▲6五歩    △6七銀    ▲7九金    △7八金    ▲同 金    △同銀成
▲同 玉    △6七金    ▲8八玉    △7八飛    ▲8九玉    △7七金
▲9七銀    △8七金    ▲6九桂    △9八角    ▲同 香    △同飛成
まで90手で後手の勝ち

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