人間対コンピュータの団体戦で争われる電王戦FINAL第2局は、
永瀬拓矢六段があえて無慈悲な勝ち方を選び、人間側の2連勝となりました。
終盤に入り、解説の屋敷九段が後手有利と判断するも、
去年のやねうら王が先手有利と判断していて、
何でだろう、何か受けの妙手でもあるのかなといったところで、
永瀬六段が爆弾を投げ込みました。
△2七角不成り。不成り?
その後Seleneが内部的に投了となり、一体何が起こっているのか、
教授こと勝又六段が永瀬六段とSelene開発者の西海枝さんに確認を取りました。
するとSeleneが飛車、角、歩の不成りに対応していないというまさかの展開に。
この局面で王手がかかっていることを認識できずに△2二銀と指し、
そこで王手がかかっていることを認識して投了してしまっているようです。
どうせなら△2二銀を指してもらって村田顕弘五段のリアクション芸を見たかったかも。
永瀬六段「ほっとくと投了って出ると思うんですけど」
屋敷九段「これは立会人の腕が試されますよ」
きっと三浦先生は俺が立会人のときに爆弾投下しないでくれと泣いてると思いました。
ちなみに最初の画像だと去年のやねうら王が先手優勢と判断していますが、
時間が進んで読みが深まると
去年のやねうら王「+512→-1188さっきはごめん後手勝ちっす」
とはいえやねうら王が指摘していた次の手がなんとも怪しいんですよね。
▲7六歩打(キリッ
なんか2歩打ってるんですがそれは。はっしーがNHK杯でやらかしたのがフラグだったのか。
屋敷九段「やねうら王大丈夫かなちょっと心配になってきましたけど。
去年のだから大丈夫かな」
これ稲葉七段がこの後試してバグってたら悩むだろうなー。
その後大盤解説で、仮に角を成っていた場合はどう進むかを
三浦九段と永瀬六段が解説していましたが、
その際三浦九段はこんなことを言っていました。
「永瀬六段は99%をより100%に近づけるという意思で角不成りを指したらしい」
この大舞台で顔色ひとつ変えずにコンピュータをバグらせるとは軍曹こわい。
対局後の記者会見はどうなるんだろう、
西海枝さんは完全にアウェー状態だしなあと思っていたのですが、
永瀬六段、西海枝さんのキャラクターでなごやかな記者会見になりました。
ほっと一安心。
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