渡辺明棋王に羽生善治名人が挑む第40期棋王戦五番勝負第1局は渡辺棋王が勝ち、
初戦を制しました。

振り駒の結果、渡辺棋王の先手番で始まりました。
将棋界では角換わりが大流行中ですが、
渡辺棋王の角道を開ける▲7六歩に、羽生名人も角道を開ける△3四歩と、
羽生名人が横歩に誘導しました。

ニコニコ生放送では9時から、解説に屋敷伸之九段、
聞き手に井道千尋女流初段で大盤解説会が始まりました。

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これがニコ生流マルチアングル。

この対局はタブレット入力で記録がとられます。
井道女流もタブレットで記録をとったことがあり、
井道女流「消費時間はいいんですけど、
残り時間を聞かれると計算を急いでやらないといけないので大変ですね」
屋敷九段「あれは適当でいいんですよ。
目分量で153分ですとか言っちゃえばいいんですよ」
間違っていたら後から訂正すればいいので、すぐに答える方がいいらしい。
加藤九段が後何分と聞くのはリズムを取っているという説がありますが、
屋敷九段もリズムが重要と言いたいのかもしれません。

横歩取りを始める方向けのコツ
屋敷九段「飛車角をふりまわしていって、負けたらしょうがない。
勝つときは気持ちいいいけど負けるときは悲惨。結構差がつきやすい戦型。
粘って入玉になるとかはならない戦型」

羽生名人が序盤に端歩を突いたのを見て、
屋敷九段「初戦なので積極的な手を用意するのが普通だと思うんですけど、
慣れているというか柔軟な考えですね」
のんびり手を渡された渡辺棋王はどう指すか。

現地の栃木県宇都宮市ではいっしょに将棋祭りも開催中で、
ミニ解説会の最中とコメントで流れて、
屋敷九段「ミニ解説会を見ながら解説したいですね」

羽生名人の端歩をさらに伸ばす△9五歩に
屋敷九段「なんとなく1回突いたから2回突いとけみたいな」
横歩って結構アバウトなんだろうか。
後手陣はほぼ飽和状態で発展しにくいかららしい。
渡辺羽生戦で横歩取りは去年の朝日杯決勝以来とのこと。

井道女流は去年の棋王戦2局目に現地にいたらしく、
井道女流「ブリシャブを食べている三浦先生はイメージと離れていて面白かったです。
それと渡辺棋王に競馬新聞を差し入れするファンの方がいました」
去年の第2局は土曜日だったので、なるほど日曜日の競馬に向けてデータは重要です。

質問メール
将棋用語についてわからないことがあります。
ぴったり詰むとはどういった状況のことなのでしょうか。
駒が余らないことですかね。
詰め将棋なら当たり前ですけど、実戦ですと当然余ることの方が多いですから、
本当にこの一通りで、駒が余らない詰みはぴったりした詰みなのかなと。

お二人が初めてニコ生で解説したとき、前日の夜はどういいう気持ちでしたか。
井道女流
私は今回が初めてなんですけど、緊張していろんな人にメールしました。
ひまー?とか、げんきー?とか。
いい迷惑ですよね、ふふふ。
そういう微妙な単語なんで反応が悪かったです。
誰かと話すとリラックスしますよね。
屋敷九段
僕は忘れましたね。普段通りだったかな。
いつ初めてだったのか忘れてしまってるので。
まあ慣れてると思うんですけど、緊張することはまったくないです。

先日のA級順位戦の解説について
こないだA級順位戦の解説をしましたけど、一番最後の対局が2時過ぎになったのですが、
最後までお客さんが30人くらい残ってました。
だらだらした展開だとあれですけど、結構面白い展開だったので。
深浦行方戦で入玉模様で、結構見せ場があったので最後まで楽しんでいただけました。

バレンタインデーが近いですが、将棋界では義理チョコの習慣はありますか。
バレンタインデー絡みのエピソードもあったら教えてください。
屋敷九段「どうでしょう、井道さん義理チョコの習慣はありますかね」
井道女流「痛いところを…友チョコはあります。
義理チョコとなると男性棋士がすごい多いので、自己破産ですよね、ふふふ」
屋敷九段「結構あちこちにバレンタインのコーナーがありますよね」
井道女流「試食するのが楽しくて、ふふふ」
屋敷九段「試食したいんですけどほぼ100%女性ですよね、いらっしゃるのが」
井道女流はお酒が飲めなく、アルコールが入っているチョコを食べても酔っ払うらしい。

アンケート昨年チョコは何個もらいましたか
1個11.8%、2~5個14.3%、5個以上4.5%、聞かないで52.2%、
自分で買いました11.8%、試食はしました5.3%。
井道女流は山口女流から手作りの友チョコをもらったらしい。

先日初めて競艇場にいきました。
初めて車券も買ってみて、面白いと思いましたが、
屋敷九段が考える競艇の魅力はどういうところですか。
すごくいい質問です。
私は競艇の選手会の外部理事をやってまして、
実は将棋の方のイベントも競艇場でやることがあります。
3月8日に香川県の丸亀競艇場でイベントをする予定で、私も行きますが、
他に関西の棋士も5人ほど行って将棋のイベントをさせて頂きます。
井道女流「先生は競艇は何年くらいされてるんですか」
屋敷九段「20年以上は見てる感じですかね」
井道女流「きっかけは何だったのでしょうか」
屋敷九段「テレビの番組や雑誌ですね。
平和島が近かったので何回か見に行って、はまってしまいました。
1割か2割くらい女性のレーサーもいますが、
結構将棋界と似たようなところがあります。
アイドルフェスの話が出ましたけど、白鳳関が来たり、吉本の芸人さんとかも来たり、
開催されるレースは女性だけのレースですので、
興味のある方は是非お越しください」
G3オールレディースってやつですな。

最近屋敷先生は、加藤先生が泣いて喜びそうな棒銀を指していると伺いました。
棒銀を指すというのは勝ち負けで言うと厳しいと思うのですが、
どうして棒銀を指すようになったのですか。
そうですね、棒銀よくやってますね。
やっぱり加藤先生を目指してといいますか、結構狙いがわかりやすいんです。
今まで矢倉でがっちり組み合う将棋を指してたんですけど、息詰まる感じがして、
それで新しい形を探して指したくなりました。
棒銀で攻めていく姿勢を見せるのもなかなか面白いんじゃないかなと思って、
それなりに勝ったり負けたりでまずまずの成果が出てると思います。
似たような戦い方になりやすいので、試して見たい方にはおすすめです。
玉が薄いので勝ちやすいかと言われると難しいのですが、
薄い玉なのでバランスを取って、攻め始めたらなるべく止まらないように、
攻めが好きな方にはお勧めです。

去年は久しぶりに海外のハワイでタイトル戦がありましたが、
井道女流も現地に行っていたと思います。
楽しかったこと、しんどかったことなど、裏話もあれば教えてください。
井道女流
しんどかったのは時差ですね。
佐藤康光先生も一緒に行ったんですけど、時差に苦しんでいました。
現竜王はハワイを結構満喫されていて、
初めての海外と言っていたんですけどばっちり準備できてました。
食べ物もいろいろ巡られて、パンケーキも何種類も食べて、
関西の仲間と一緒に楽しんでました。
森内先生もご家族へのお土産用にサンダルを選んで注文できるお店に行って、
お勧めだよと私に教えてくれました。
日本語が喋れる方もいたので言葉に困ることはなかったです。
わざわざロスやサンフランシスコから、10数時間かけて来た方もいました。

ここでとちぎ将棋まつりの現地生中継
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片上六段対松尾七段の席上対局を解説する松本六段と室谷女流。
屋敷九段「いいですね松本六段の飄々とした解説が。やりましたよーみたいな」

羽生名人の△2四歩を見て、
じっくりした展開にしていいと思っているのではないかと屋敷九段。
普通は後手の駒組が発展しにくいので、
飛車を△2四飛とぶつける手を残したいらしいです。

次の一手アンケート
△7六飛24.1%、△7四歩23.4%、△9六歩13.2%、その他39.2%。
井道女流「ちなみに屋敷先生はどの手が有力だと思いますか」
屋敷九段「自分で言っといて何ですがその他ですね」

ここでヒフミンアイ
屋敷九段「景色は変わりましたけどテンションも加藤先生のように上げていかないと」
テンションをあげることでより加藤九段に近づけるという屋敷説。
井道女流「1分将棋でも後何分て言うと聞いて、
私はまさかと思ってたんですけど、先日初めて生で見ました」
屋敷九段「記録が何分ですって返事するより早く、はい、はいって返事するんですよ」
羽生名人は△7六飛。

この後屋敷九段の解説になりましたが、横歩取りはあちこち手が行きますね。
井道女流「屋敷先生がもし対局者だとしたらどうしますか」
屋敷九段「気持ちはお昼です」

現地映像では謎のキャラが登場。
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井道女流「しゃべれるんだ(笑」

悪の幹部とご当地アイドルがどうぶつ将棋で戦うらしい。
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屋敷九段「なんとなくアイドルが勝つような流れに見えますけど」

井道女流「屋敷先生はどうぶつ将棋はされるんですか
屋敷九段「やったことはあるんですけどほとんど初心者です。
ちっちゃい女の子に負けたこともありますし」
羽生名人が席を立って
屋敷九段「見に行きましたかね」

羽生名人の手番で昼食休憩になりました。
現地映像で立会人の大内九段が記録係りや記者の方に昼食の場所を説明していて、
屋敷九段「名立会いですね」

昼食アンケート
餃子21.3%、そば20.6%、イチゴ(とちおとめ)32.9%、カレー13.1%、その他12.1%。
選択肢を考える屋敷九段「先ほどとちおとめ出てたんでいちごでいきましょう。
でもこれが一番多いと困りますね」

昼食休憩明けに羽生名人が△1五歩▲同歩△1七歩と仕掛けました。
屋敷九段「ここは長考です」

記録係りについて
井道女流「部屋は対局者に合わせて温度調整をするので、
寒い時用に上着やホッカイロを用意したり、昼食は軽めにしたり、いろいろ準備します。
変に読みを入れちゃうと指された時に時計などを忘れちゃうんですよ。
終盤で詰む詰まないを読んでしまって、
秒読みをうっかりしそうになったことがあります」

昼食アンケートの答えは井道女流がシーフードドリア、屋敷九段が鎌倉野菜のカレー。
ヘルシー忍者である。
昼食の写真が映されて、
屋敷九段「デートとか書かれてますけど」
井道女流「最近そういうの無いので嬉しいです。
先生はデートとかどこに行かれるんですか」
屋敷九段「食事とかですかね」
井道女流「先生がリサーチするんですか?」
屋敷九段「リサーチしたりされたりいろんなパターンがあります」
意外なところをぶっこんでいく井道女流。

お昼休みの詰め将棋の正解者プレゼントは、屋敷九段の角交換四間飛車破り
アマチュア初段~三段くらいの方向けとのこと。

質問メール
井道女流が字が綺麗と評判です(かみかみ)。
詰め将棋のプレゼントに井道女流の色紙もプレゼントください(かみかみ)。
井道女流「自分のことなんですごいかみかみになっちゃったんですけど」
ということで
井道女流「これだけがとりえです」
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井道女流「たまたま6歳の頃から書道習ってたので、これが生きました」

この後初手から解説になりました。
屋敷九段はなんとなく先手をもってみたいが、
先手の陣形は隙があるので、全部を受けるのは難しく、
どこを軽く受け流すか長考になるとのこと。

質問メール
屋敷先生は毎日将棋の勉強をたくさんしていると有名ですが、
インタビューなどで勉強していますかと聞かれると、
していませんと答えるのは何故ですか。
昔は全然してなかったんですよ。詰め将棋くらいで。
スポーツ新聞とかの詰め将棋が解ければいいだろうとか。
自分の中でそこまで分かってないんで、そこまで勉強してるとは思ってないんですけど。
今日の解説も勉強といえば勉強かもしれないですけど、どこまで勉強と言っていいのか。
前よりは将棋に接する時間は増えたかなと思います。
井道女流「若手は週に何回も研究会をしているって聞きますけど」
屋敷九段「週に2、3回やったらパンクします」

モバイル中継をよく見ているのですが、
屋敷九段が独特の作戦で指しているのを見て、あこがれて真似してみたのですが、
難しくて攻めをすぐ切らされてしまいます。
こつや思い入れを聞かせてください。
攻めを継続させるということですかね。
玉形が薄いんでカウンターくらうと負けちゃうんですよ。
渡辺棋王とかは玉を固めて細い攻めを繋げてと言われてますが、
私が最近やっている2枚銀模様というのは、
攻めが切れるということはそんなにないんですけど、
玉形が薄いのでカウンターで負けるというのはよくあるんですよ。
真ん中か3筋か2筋かどこまで攻めが続くのか。
実戦をたくさん指して経験値を積み重ねるのがいいと思います。

最年少タイトルを取った時の、率直な感想を聞かせてください。
率直な感想ですか。ずいぶん前なんでどんな感じだったかあまり覚えてないんですけど、
もちろん嬉しかったんですけど、びっくりという感じのほうが強かったですね。
当時中原棋聖と棋聖戦だったんですね。
確か名人に復帰された頃で、その前期も挑戦していて敗れたんですけど、
その時も最初に2連敗して、こんなもんかと思ったらそこから3連勝でびっくりしました。
対局は無我夢中でやってましたけど。

屋敷先生の伸之という名前は珍しいと思いますが、名前の由来を教えてください。
屋敷九段「うちの親に聞いてください(笑」
井道女流「お子様の名前をつけるときはどうされましたか」
屋敷九段「いろいろな本を読んだり研究したんですけど、
最後はなんとなくで決めました」
井道女流「私は何で千尋ってつけたのと聞いたら、
画数で名前をつけても結婚で苗字が変わると画数が変わってしまうので、
下の名前だけの画数でいいようにと。
最終的には千尋かわいいじゃーんみたいな感じで選ばれたみたいです」

リアル車将棋は、プライベートで見に行く棋士もいたと伺っていますが、
リアル車将棋や車にまつわる思い出話などを教えてください。
屋敷九段「ちょっとその日仕事がありましたので見れなかったんですけど」
井道女流「家で少し見てたんですけど、
すごい車が形も色もいろんな色があって、
将棋知らない人が見ても目で楽しめるような感じでした。先生運転免許は?」
屋敷九段「ここ最近は運転してないんですけど、
リアル車将棋は指す方はできると思いますけど運転するほうはできないでしょうね」

ここでリアル車将棋の棋譜を初手から並べることに。名局と屋敷九段評。

盤上では渡辺棋王が羽生名人の端攻めを逆用して反撃し、
アンケートどっちを持ってさしてみたいか
先手・渡辺棋王25.4%、後手・羽生名人33.8%、ニャンとも言えない40.7%。
解説に戻って、
屋敷九段「100%ない手は△1二歩ですけど、
まあこう言うと指されたりするんですけどね」
羽生名人はフラグの通り△1二歩。

井道女流「屋敷先生はソフトを使って研究されたりするんですか」
屋敷九段「自分の将棋を入れてみたり、点数高いぞーとか。
大体1000点くらいの差があれば終盤逆転されないんですけど、よく逆転されてますね。
読み筋とか見てるとなかなか難しい順なので、
これはなかなか指せないなあとか思ったりもするんですけど、
手順には意味があるので」
井道女流「私は対局終わった人に聞いちゃうんですけど」
屋敷九段「それが一番いいんですよ。
頼りになる人がいっぱいいるのはそれが一番いいんで」

羽生名人が辛抱した△1二歩に対して、渡辺棋王は▲1九飛。
後手からの△1八角を防ぎつつ、2一の桂馬の動きを牽制する手とのこと。
お互い手を消しあってるのかな?

それに対して羽生名人は△5四歩。
王様が5二にいるので玉頭の歩を突き出す不思議な手。
屋敷九段「渡辺棋王が角を手放したので、
ちょっと変化球的というかゆっくりした展開にもちこもうということですかね」

次の一手アンケート
▲7六金14.0%、▲2五歩27.3%、▲9六歩19.8%、その他38.9%。
その他の「手番だからおやつを食べようか」というのが有力と屋敷九段。
といったところでおやつ到来。
渡辺棋王は手番でおやつを迎えることに成功しました。

ニコ生のおやつはバトンドール
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現地では両者チョコレートケーキ
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屋敷九段「チョコレート対決ですか」
井道女流「バレンタインが近いからでしょうか」

渡辺棋王はおやつを挟んで30分以上のかなりの長考になりました。
ニコ生は一旦休憩に。
渡辺棋王は大長考の末▲2九飛。
さっき2九にいた飛車を▲1九飛とやったばかりなんですが、すぐに戻ってきました。

解説再開
井道女流「▲1九飛車は△1八角があるので受けたんでしょうと言っていたんですけど」
屋敷九段「先ほどと違って玉頭の歩がついてあるから、
戦いになってもいいということでしょうか。いいかどうかはまったくわかんないです」

質問メール
以前ニコ生放送で、屋敷先生のことを三浦九段が神って言ってましたが、
屋敷九段から見て三浦九段はどういういった方ですか。
また、普段の三浦九段の様子も教えてください。
神です。勝負の時には鬼になるといったイメージが大きいですかね。
普段は結構おだやかですし、もちろん研究のときは熱心ですし。
研究会という形でやるんですけど将棋はまったく指さないです。
テーマ図を持ち合ったり、詰め将棋を解いたり。
結構長い間やってると思います。10年はやってないですけど7、8年くらい。
その間に指した局数は10局あるかないかですね。

木村八段が羽生先生に挑戦した王位戦のTwitter解説で、
飯島七段が、屋敷九段や横山六段、木村八段と研究会をしていると言っていました。
研究会とはどんなことしているんですか。
まあ真面目にやってますよ。こちらは実戦メインでその後検討するという形式です。
3人が先にやっていて、私が後から加わったんですけど、
3人は多分飯島七段が奨励会の頃くらいからかな。
長い付き合いで、3人の掛け合いが面白いですよ。
多分深夜A時より息ピッタリなんじゃないかな。
※深夜A時は佐藤紳哉六段と飯島栄治七段のユニットです。

タイトル戦のシステムが各々違いますが、
屋敷先生の各棋戦に対するイメージや、相性などを教えてください。
持ち時間が違うとかいろいろあって各棋戦に特徴があるんですね。
それぞれ新聞社の方がいらっしゃるので、いろいろ気を使ってくれるんですけど
どこいっても楽しいですよ。
棋王戦は今回は宇都宮で次回が北陸で、地方を回っていくというのが多いです。
普及に関しても尽力いただいて。
棋王戦は毎年北陸に来るので、井道女流は2月が待ち遠しかったらしいです。

盤上では渡辺棋王がじっと▲6八玉。
△1八角は先手にも手を作らせてしまうので、いつ決行するのか難しいとのこと。
羽生名人が、次に△8五歩から攻めていきますよ、
という△9三桂を指して、渡辺棋王が動いていきました。
屋敷九段が、普通に対応したら悪く無いと思ってるということなのでは、
と言ったところで羽生名人が普通の対応。
しかし屋敷九段は先手の方が少し指しやすいと思うと見解が分かれます。
渡辺棋王がじっと▲2九飛と引いた手を見て、
屋敷九段「局面自体はそんなに悲観してないでしょうけど、
何が飛んでくるかわかんないというのがね」
ここまで羽生名人より渡辺棋王の方が時間を使っていると言う珍しい展開です。
その後羽生名人が席を外し、渡辺棋王の様子を見て
屋敷九段「あんまりいい感じとは思ってなさそうですね、この様子だと」

質問メール
大晦日の森下ツツカナ戦を見ましたが、その時の秒読みが1手15分でした。
今はどの棋戦も秒読みは1分が多いですが、ミスを減らせるなら何分がいいですか。
井道女流「慣れてしまったので1分がいいです」
屋敷九段「30秒だと短い感じがしますけど、1分ならまあいいかなと」
井道女流「考慮時間はこまめに使うのとまとめて使うのと、先生はどちらが多いですか」
屋敷九段「場面場面によりますけど、結構まとめて使うことが多いかなと思います。
秒読みは長ければ長い方が楽ですけど、いつ終わるのかというのがあります。
ミスは減らせるはずだと思いますけど。
企画としては非常に面白いんじゃないですか、森下ルールみたいな。
人間同士でやったら体力がある人が強いとかかもしれません」
井道女流「女流の対局で40秒というのがあるんですけど、
普段30秒なので、20秒と言われた後に1、2と読むんですが、
秒読みが来ないので不安になっちゃって、最初の頃は30秒ぎりぎりで指してました」

羽生名人は端を逆用して成香を作った渡辺棋王に対して、
さらに逆用して飛車を取りに行くという手を選択しました。
渡辺棋王は残り25分に。

渡辺棋王は飛車取りに▲7六桂。
実戦的には嫌な手で、そう簡単に終わる感じではないと屋敷九段。
その後検討を進めて急に渡辺棋王がやれるように見えてきたと評価が変わりました。
渡辺棋王はそのまま羽生名人の飛車を追いつつ、自玉の逃げ道を広げ、
井道女流「現地も後手変調と見られているようです」
屋敷九段「そうですね。▲7六桂はくらったなという感じの手でしたね」
そこで羽生名人が桂馬で飛車金両取りにする手を指して、
屋敷九段「すごい勝負手が飛んできましたね。相当指しづらい手だと思うんですけどね」
プロはみんな先手がいいと思っているんでしょう。

この局面だと渡辺棋王は、しばらく面倒を見て最後に飛車を取れば勝ち、
という方針が決まっているので楽とのことです。
屋敷九段「これはちょっと流石にきついなあと。
逃れられなくなってますからねこの局面だと。
時間が無くても間違いないようがないというか、直線で負けみたいな感じなので」

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渡辺棋王の姿勢評価関数は勝勢といったところか。

屋敷九段「急に形勢が傾きましたね」
井道女流「終盤に入ってからの本当に数手という感じでしたからね」

立会人の大内九段も対局室に入室。投了が近いのか。
羽生名人の△8七金を見て、
屋敷九段「ああこれは次の▲2二飛車で投了じゃないですかね」
そして渡辺棋王が▲2二飛と指したところで羽生名人の投了となりました。

屋敷九段
かなり見所のある難しい将棋でした。
渡辺棋王の手が難しくて、中盤羽生名人のペースかなと思ったんですけど、
▲7六桂が上手い手だったかなと。直線の変化で優勢にしてしまったので。
その前の△3四銀がどうだったのかなということになりますね。

現地大盤解説に渡辺棋王と羽生名人が登場
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渡辺棋王
そうですね、えーーーと中盤の手が難しい将棋だったんですけど。
飛車がなんか行ったり来たりしてた辺りは、
直線的な手だと負けになってしまうのでじっとしてたんですけど、うーん。
羽生名人
仕掛けていってあんまり成果が出ないまま収まってしまったので、
ちょっとづつ苦しい展開になりました。
その後もちょっと形勢もそうですし何やってるかわからない将棋でした。

現地の大盤解説でも△3四銀に変わってということで、変化をつっついてました。
控え室の△5四歩、解説会では△2七桂を主に考えてましたが、
羽生名人は談笑も混ぜつつ答えていて、切り替えが早いんだなあと思いました。
羽生名人は△5四歩について本譜よりましだけど…といった感想でした。

プレミアム会員限定配信の感想戦はこんな感じでした。
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結構取材のカメラでばしばし撮られてました。
横歩取りは端から桂馬や香車を拾う手段がすぐに出てくるので、
お互い桂馬や香車を打たれる傷を作らないように、
じっとしつつプラスの手を探すという展開だったみたいです。
渡辺棋王的には収集困難になってしまったので▲2五歩からいった、
という感触らしいです。
羽生名人の△3四銀に変えて△5四歩は、
羽生名人は後手が駒がないから先手玉を寄せるのが大変、
渡辺棋王は飛車が取れてれば最悪いい勝負なのかなあとのこと。
結局さっきよりはましだが結構長い勝負になるらしい。

個人的には序中盤はしょうがないしょうがないと言いながら感想戦を指していて、
中終盤はうーんうーんと唸りながら指しているのが印象的でした。

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感想戦はプレミアム会員限定ですから、アンケートも高くなります。

今日は横歩取りの将棋になりました。
横歩取りというと飛車角桂馬が飛び交う派手な将棋というイメージでしたが、
感想戦では渡辺棋王も羽生名人も「しょうがない」連発で、
相手の手を消しあう地味な部分を見ることが出来ました。
両者とも同じタイミングで「しょうがない」から「うーん」に変わるのも面白かったです。
中盤の途中からという感じでしたが、
読みで優劣が計算できそうになると「うーん」に変わるんでしょうか。
井道女流はニコニコ生放送初登場ですが、
結構自分の聞きたい手を屋敷九段に質問したり、
聞き手をしつつも楽しんでます感があって見ていて楽しかったです。

ニコニコ生放送では14日に朝日杯の準決勝と決勝、16日、17日に王将戦第4局、
21日に棋王戦第2局と将棋の生放送が目白押しです。
来月から電王戦FINALも始まり、見る将棋ファンにとっても忙しい年度末になります。
できれば全部みたいですけどどうなることやら。