渡辺明王将に郷田真隆九段が挑む第64期王将戦七番勝負第1局の初日は、
郷田九段の封じ手で初日が終わりました。

第1局ということで振り駒が行われ、渡辺王将の先手で対局が始まりました。
ニコニコ生放送では9時から、解説に飯島栄治七段、聞き手に貞升南女流初段で、
大盤解説会が始まりました。

飯島七段
渡辺王将の先手ということで、矢倉か角換わりかどちらかだと思います。
郷田九段は後手番ですと先手の注文を受けて立つことが多いです。

渡辺王将の▲7六歩に郷田九段は△8四歩と、何でも来いの手を指しました。
飯島七段は囲碁将棋チャンネルで王将リーグの解説をしていて、
王将リーグは矢倉がダントツで多く、相掛かりも4局くらいあって多かったらしいです。
ただし後半は矢倉より角換わりが指されていて、
渡辺王将が後手の場合はゴキゲン中飛車の可能性もあったようです。
郷田九段はタイトル戦2年ぶりくらいで、
2年前の棋王を郷田棋王からとったのが渡辺王将なので雪辱戦になる、とのこと。
渡辺王将は横歩取りではなく角換わりを選択。

アンケートどちらを応援してますか
郷田九段56.3%、渡辺王将43.7%。

貞升女流「将棋界でも流行があるんですか?」
飯島七段「流行に私もついていけなくて、
矢倉が流行ったと思ったら角換わりになったりします」

郷田九段は角換わりを受けて立ちました。
飯島七段は横歩や相掛かり党なので角換わりは困るらしい。
ここで郷田九段の王将リーグの道のりの解説に。

飯島七段
今回非常に厳しい王将リーグで、開幕が羽生名人対豊島七段で1ヵ月半に7局やった。
昔に1人が4-2、1人が2-4、残り全員3-3ということもあったが、
今回は4-2が2人、2-4が2人で激戦になった。
2回戦の羽生郷田戦とかは郷田九段の会心譜だった。
郷田九段は4連勝の後2連敗して流れが悪い中でのプレーオフを勝ち上がった。
せっかくなので王将リーグで郷田九段が勝った対局を並べて解説することに。

どの対局の棋譜を解説するかアンケート
郷田九段対深浦九段7.7%、羽生名人対郷田九段64.0%、
郷田九段対佐藤九段22.4%、屋敷九段対郷田九段5.9%、
ということで2回戦の羽生名人対郷田九段を並べることになりました。

相掛かりの将棋でしたが、羽生名人は1回戦も豊島七段と相掛かりだったようです。
飯島七段「郷田九段は後手番では何でも受けるんですけれども、
相掛かりの後手番では独特な対策を持っています。
郷田九段は受け将棋なので他の人とは違う相掛かりになります」
そして解説を進めて羽生名人の▲6六角が問題だったかもしれないとのこと。
最初に▲6六角を指したのは実は飯島七段で、その対局に敗れ、
他に指した棋士も誰も勝ってないらしい。
すごく大技がかかる変化を並べて
飯島七段「相掛かりは強い弱い関係なくて1発入れば終わっちゃうんです」
飯島七段が郷田九段の会心譜と言っていましたが、流石すごい鮮やかな将棋でした。
この対局も70分くらい長考する場面もあったので、
長時間は郷田九段にとってプラスが多いとのこと。
そして本局に戻って初手から解説に。

角換わり腰掛け銀の定跡に進んで
飯島七段「流石にこれは前例がありすぎてコメントも出ないんですけど」
王将リーグでは羽生名人対三浦九段が角換わり同型で、同型も復活傾向らしい。
郷田九段は△7四歩と突く。
これは先手は飛車を4筋に回って隙を突いて仕掛けるくらいしかなく、
方針にバリエーションがないとのこと。郷田九段が誘導したか?
王将リーグ戦で郷田九段は△3三銀から穏やかに指し、
負けたとはいえ内容が悪くなかったので、この対局もそうなのではないかとのこと。
郷田九段は飯島七段の予言通り△3三銀。
ただし今の将棋界は1ヵ月後には△3三銀なんて誰も指してない、
みたいに流行が激しいから怖いらしい。
飯島七段「王将リーグは厳しい。みんな強くてリーグ表見ても勝てそうな人がいない」
※飯島七段は2012年に王将リーグ入りし、
久保利明九段、豊島将之七段、渡辺明竜王、羽生善治三冠、
郷田真隆棋王、深浦康市九段を相手に6戦全敗でした。そらぼやくっす。
長手数の将棋は少なく、振り飛車は1局しかなかった。
横歩取りも1局、先手が端歩突いて後手の横歩みたいになっているのが1局、
後手番で矢倉や角換わりの対策が増えて、
横歩にしなくてもいいようになったかららしい。

大晦日の森下卓九段対ツツカナのリベンジマッチの話題に。
※貞升女流は朝の5時半くらいまで記録と読み上げをしていました。
貞升女流
私は眠くなるとたちが悪くなる。
私いなくてもよかったんですかねとか絡んでた。
家でやってても大丈夫だった説がありますよねとか、中村六段や金井五段に絡んでた。
そしたらコメントでも(貞升女流の読み上げが)ロボットじゃないか説が流れてた、
と言われて、何で否定してくれないんですかとさらに絡んでた。
コメントで誰かが否定してくれてたんでいいかなと思ったとか言われたが、
中村六段に5時半の休憩明けに必ず言いますからと言われた。
でも一言も出なかった。ひどい。
ロボットなので真上に腕が入るので何が動いたのか一瞬わからなかったりもした。
眠くなってきたので飲み物をいっぱい飲んでたらトイレに行きたくなったりして、
ツツカナが指した瞬間にだーっと走って行った。
飯島七段「僕もロボットなのかなーと思った」
昼と夜はお弁当、30分の休憩は下で絡む。
たまに差し入れとか話しかけてくれたりして復活した。
佐藤九段のファンなので、来た時は大復活した。
これやばいでしょとか神でしょとか一人でぶつぶつぶつぶつ話しててやばかった。
※佐藤康光九段は18時くらいまで解説してから一旦帰りましたが、
まだ続いているのを見て深夜1時に戻ってきました。
次の手指したら中断だからと急に言われた。
初詣は忘れた。
終わったのが5時半で、駅に着いたのが6時半くらい。
でも結構楽しかった。
長考してるときって何考えてるんだろうと思ってたので、
並べてくれていたのはよかった。

飯島七段「中盤のねじりあいを森下九段が制したので、
人間もまだ勝てると証明してくれたと思う。
森下九段の独特のぼやきも聞けてよかった。
定跡の隙をついて嵌めて勝ったのではなく、矢倉でじりじり押して勝ったのがよかった」
一昨年のリベンジマッチは、
飯島七段は朝長野で仕事して、新幹線に乗って帰ってニコ生に出て、
朝終わったら竹部女流に誘われて競艇に行って、
会った方みんなに何でここにいるんですかと突っ込まれて、
自分でも何でここにいるんだろうと思ったらしい。
リサリサ先生は仕事で朝帰りの人を競艇場に拉致ってしまう無敵のお方。
棋士は理系か文系かという話題で、先生はどっちですかと振られた中川大輔八段が、
「体育会系です」と答えたことは有名ですが、
なるほど将棋の棋士は体育会系なのかもしれない。

飯島七段は150個くらい扇子を持っているらしく、レア扇子を持ってきました。
戸辺誠「四段」昇段の直筆扇子「気力」。
販売されてないレア品とのこと。
加藤桃子女流王座の「一意攻苦」。
研究会が一緒なので書いてくれませんかと頼んだら書いてくれたらしい。
怖くて使えない。
木村一基八段の「楽勝」。紫の紙に白の文字。これも未発売のレア品。
木村八段が自分で作って親しい人に配ったやつらしい。

ここで王将戦前日の写真コーナーに。
鎧が重く、フル装備だと20キロあるとのこと。
 
img_0709
渡辺王将が徳川家康で、郷田九段が山内一豊。

などと話していたら角換わり同型になりました。
ヒフミンアイをしても駒がちょっとずれるみたいなことも無く完璧に一致していました。
ただし金が6八、7八にいて王様も8八に入城しているので、
普通の同型とは意味合いが違うとのこと。
前例は3局しかないらしい。

その後ここに至るまでの手を並べて、
手の流れからするとここで渡辺王将が仕掛けるのではないかと飯島七段。
しかしその後解説をして、仕掛けはあまり上手くいかなさそうとのこと。
飯島七段「仕掛けが難しいから渡辺王将が考えてるのかなあ。
でも仕掛けないとしても駒組が飽和してますからねえ。
千日手にされると私たちも困るじゃないですか。
郷田九段は序盤作戦うまく指したと思います」
ところがさらに解説を進めて
飯島七段「渡辺王将がうまく誘導したと思います」
どっちや!

そして先手の▲4五歩に後手は△4六歩の一手と予想して、
その後の斬り合いを何通りも並べる飯島七段。解説も棋風がでるなあ。

飯島七段「郷田九段が長考派で渡辺王将が早指しなので、
時間の差が出るのかなと思っていたんですけど、昼食休憩まで指さないかもしれません」
休憩まで40分以上あるがそれくらい難しいとのこと。

質問メール
リベンジマッチの読み上げはお一人でされてたと思うが大変だったんじゃないですか。
貞升女流「事前に交代しますと決まっていればいですけど、
途中で声が変わるのは変じゃないですか?」
飯島七段「打ち上げとか無かったんですか?」
貞升女流「ありそうな雰囲気もあったんですけど、流石に無かったです」
対局終了が朝の5時半ですからねえ。

リベンジマッチで大変だったエピソード
眠気にどう対応するかが課題だった。
朝はひたすらせんべいを食べてた。
時間を見てそろそろ食べてちゃだめだと思ったりした。
音声は自分でオンオフできる。
みんな眠い中でばりばり食べてたので一人でうるさかったかもしれない。
最後は周囲がごみだらけになっていた。
1手10分で5分、3分、1分のときは言うがそれまでは休める、
ツツカナの手番のときは言わなくていいので休憩になる。
普通の電王戦の記録のときは、ずっと映っているのでおかしを食べるタイミングが難しい。
タイミングを計って今がチャンスとがつがつ食べてたら、
記録の安食女流に後で笑われてしまったことがある。

MVPは貞升さんじゃないですか。読み上げ感動しました。
あの日から貞升さんのファンになりました。
貞升女流「あの後放送に出ることになっていたら相当おかしなことになってたので、
いろいろ変なこと言っちゃってたかもしれないです。
映ってないので動けるというのは大きいですね」

ここでトイレで思い出したんだけどということで、
飯島七段が佐々木慎六段のトイレ事件について話しました。
トイレ事件とは、朝日オープンでアマチュアと対戦していた佐々木六段(当時四段)が、
アマチュアの方が席を外した時に手を指し、時間切れで勝った事件のことです。
トイレ佐々木慎事件のときに飯島七段は隣で対局していたらしく、
アマチュアがリードしていると、
隣で見てるからああやばそうだなーとか思ってしまって、
こっちにも伝播してきて不利になったとのこと。
佐々木四段が指した瞬間に飯島七段は隣で「えっ」と思ったらしい。
そして佐々木四段が時間切れで勝ったら、
隣の飯島七段の将棋にもそれが伝播して逆転して勝ったらしい。
飯島七段「貞升さんは何か対局でのハプニングはありますか?」
貞升女流「後ろの対局が手番を間違えたときに指してしまって、
指した時に対局者が私の番なんですけどと言って終わってしまったことがあります。
朝に今日は私自戦記書かなきゃいけないんだよねー、とか言ってた対局だったので、
自戦記どうなったのかなあ」

視聴者アンケート引き角君ハンカチ人気色
ピンク17.2%、黄色10.8%、緑20.0%、青17.5%、どれもちょっと…34.6%。
飯島七段「まずいじゃないですかこれ。でも4色足せば勝てますから」
ポジティブ飯島。
飯島七段は最近の公式戦で引き角君ハンカチを使いながら引き角戦法を指したらしい。
それを聞いた貞升女流がつぼに入って笑ってしまい収集困難に。

引き角君バッチどれが一番売れているか
1種類だけすぐに無くなってしまうらしい。
引き角ジャンプ6.2%、ピアノを弾く5.2%、ギターをひく20.6%、引き角大盤解説20.6%、
あたりをひく9.6%、おやすみくん23.3%、弓を引く11.3%、綱を引く3.1%。
実際に売れている引き角君は引き角大盤解説らしい。
公式戦で引き角君ハンカチを使った時は、
ほんとに自分で引き角戦法使いながら引き角ハンカチ使ってるよと、
対局中に驚いてしまったらしい。

そして渡辺王将が指さないまま昼食休憩に。
飯島七段「意外な手が飛んでくるのかなあ」
休憩に入ってすぐに棋譜用紙を確認する郷田九段。持ち時間のチェックかな?

昼食アンケート
和食40.7%、洋食32.3%、中華26.9%。
日曜日でやっていないお店がどこなのかわからず、具体的な選択肢はさけられた。

休憩あけの解説になると
飯島七段「あれ?後手がいいような。渡辺王将は何を考えているのか…。
まあそれがわかってたらこういう状況の棋士になってないんですけど」

昼食アンケートの答えは中華。坦々面。
渡辺王将はうな重。郷田九段がビーフカレー。

本のプレゼントのコーナーになると、マイ筆ペンを取り出す飯島七段。
かなり几帳面な性格か。書いた文字は「行雲流水」。

貞升女流も色紙に何か書くことに。
貞升女流「女って漢字難しいですよね。女流初段だけ先生が書いてくださいよ」
飯島七段「僕女流になれないですから」
やだーとか震えてるよーとか言いながら書く貞升女流。
普段は夢に向かって一歩ずつとかを、
字が小さければ下手なのがばれずにすむからという理由で書いているらしい。
貞升女流「すごいっすね緊張半端ないっすよこれ」
色紙の文字は「希望」
貞升女流「これ欲しい人いるっすかね」
飯島七段は1日100冊くらい書いたこともあって慣れたらしい。
貞升女流は初段になって100枚も書いていないとのこと。

今日のおやつはboccaの「牧家の白いプリン
まるい風船に入っているということでおそるおそる割る飯島七段。
飯島七段「プリンなんですけど、アイスクリームのプリンみたいな感じ。
バニラのアイスみたいな」
貞升女流「ああおいしい。牛乳プリンみたいな感じ」
スタッフの奥様が選んだらしい。
貞升女流「あ、指しましたよ△8六歩」
飯島七段「ふぅん(むしゃむしゃ)」

飯島七段は子供を昨日レゴランドに連れて行った。
貞升女流はサンリオピューロランドに株主優待で行くらしい。
飯島七段「株やってるんですか!?」
桐谷先生の影響で優待の株を買っているらしい。株歴7年か8年くらいとのこと。
タカラトミーは限定のトミカをくれて、
貞升女流「タカラトミーは今6万5千円くらいですかね」
8月中旬くらいにトミカが送られてきて、
お子さんいらっしゃる方はお勧めとのこと。
1000株買うとリカちゃん人形がもらえてそれが結構レア品らしい。
飯島七段「今年の目標軌道修正します。株も確かにありますね」
※飯島七段は不動産の財テクが有名

局面は後手の郷田九段が勢い良く踏み込んで攻めかかる。
飯島七段「いろんな要素が絡まって後手がいける」

まだ西尾六段対金井五段の対局が前例としてあるらしい。
金井五段が郷田九段のファンだということは書きましたが、
郷田九段が金井五段が勝った将棋と同じ手順をなぞってくるとは。
そこで渡辺王将が前例から変化し研究手をくりだしました。
飯島七段「へー。こういう手が…あるのか…」
西尾六段が研究会で見たことがある手順だったらしい。
後手が切り返す手段がないか解説する飯島七段。
数手進めて棋士によって好みが分かれる局面らしく、
飯島七段は後手の方が好みとのこと。
その後の解説で後手がわざと飛車と成り銀の両取りをかけさせる変化も有力となり、
どうも後手の方がたくさんの局面を選べるようです。

質問メール
先日ようやく引き角君シリーズをコンプリートしました。
引き角君の布盤があるとうれしいです。
飯島七段「クリアファイルも作ろうかなと思ったんですけど、確かに布盤もいいですね」

引き角戦法について、できた経緯を教えてください。
7六歩をつかないっていうのがこの戦法で一番の肝。
普通は最初に角道を開けましょうと教えるが、
開けなくても将棋ができるんだ、将棋は自由なゲームなんだ、
戦法に縛られなくていいんだ、というのが考えの趣旨。
振り飛車を相手にするとだいたい角道ついて穴熊にすることが多いが、
相手も研究していて乗り切るのが難しい。
これをやっていれば経験値の差で勝てることもあるし、
今は角交換の振り飛車もあるので、
角道を開けない引き角戦法は時代に救われている部分もある。

今までにプロ棋士になってよかったと思う対局はありますか。
僕は飯島流と出会えたことが一番よかったです。
飯島七段「やっぱり引き角戦法をやってというのが、独自性を見せれたというのがある。
あんまりこういうことを続けるのは厳しいじゃないですか。
貞升さんは何かありますか?挑戦者決定戦って全然違いましたか?」
貞升女流「対局が近くなると緊張して、周囲の人にも応援してもらって、
プレッシャーがすごかった。
準決勝まではあまり緊張もなく、まあ次負けるだろみたいな気楽な感じで指せた。
挑戦者決定戦まで20日もあったが、仕事をいっぱいいれてたので、
行くとこ行くとこ応援してますとか言われて緊張した。
先生は今年の目標とかありますか」
飯島七段「そういう流れになっちゃいますか?
去年は守りの1年になってしまったんですけど。
王将はリーグ入りの前くらいまでは行きたいなと。
去年は出だし5戦が1勝4敗だったので、厳しい時代だなと。
謙虚に、去年よりいい成績を残せればなとか」

飯島七段は昨日石田和雄九段の新年会に行ったようで、その写真も放送されました。
猪口邦子参議院議員が隣に写っていて、隣の席だったらしいです。
※小泉政権の時の少子化・男女共同参画担当大臣です。
将棋の議員連盟があって、中心の方とのこと。
他に大盤解説をしている写真もあり、
新年会なのに将棋と大盤解説で盛り上がったらしい。
100人規模くらいで、石田門下以外にも佐藤康光九段、岡崎洋六段がきていた。
飯島七段「昼間は家族でレゴランドだったのに、
夜は大臣の隣とか落差が大きくて濃密な1日でした」
貞升女流は昨日は子供相手に指導していた。
貞升女流「いつもはみんなうるさいんですけど、昨日は甲斐さんが来てくれて、
みんなおとなしくてやりやすかったです。
女の子が3人固定できてくれているのが嬉しいです。
女の子に指導するのに心がけていることはありますか?
私は女の子はやめてしまうこともあるので、
8枚落ちで成り駒を作らせて上げてほぼ負けてあげるようにしています。
強くなったら男の子と同じような手を指しますけど」
飯島七段「僕は上の子が5歳なんですけど、
どうぶつ将棋で結構負けちゃうんですよねえ」
貞升女流「私もどうぶつ将棋買ったんですけど子供が頑固で、
ここの部屋に象を置いて、と言っても象はこっちだからとか言われるんですよ」
そして何故か動物将棋を指すことに。
貞升女流は10月末の将棋ウォーズの番組に出る時に覚えたらしい。

貞升女流対飯島七段のどうぶつ将棋三番勝負

第1局
先手貞升女流
飯島七段「いや待って待って。まだ手離してないから」
貞升女流「10秒…」
読み上げ攻撃を始める貞升女流。
そして貞升女流が瞬殺。

第2局
先手飯島七段
飯島七段「まじかよこれちょっとわかんないよ」
飯島七段「大盤よりもガチでやってるんですけど」
貞升女流「えーそう言われると勝ちたい」
飯島七段「あれ?そんな手があったんですか?」
千日手で引き分けに。

こうして三番勝負は貞升女流が1勝1分けで勝ちということに。
貞升女流「あ、罰ゲーム」
飯島七段「これ僕負けなんですか?」
その後どうぶつ将棋での最善の初手は何かを検討し始める飯島七段と貞升女流。
飯島七段「さっき何か悪い手指したかなあ」

そして将棋の解説に戻るも郷田九段はまだ指さず。もうすぐ2時間になるらしい。

どうぶつ将棋から大盤解説に戻って
飯島七段「すごい楽。全部ちゃんと見えるもん」
貞升女流「こっちの方が楽なんですか?」
郷田九段が52対48くらいでリードなんじゃないかと飯島七段。

どうも△5五同銀▲4七銀までは確実なので、
その局面で何を指すかを一晩考えるのが郷田九段の意図のもよう。
と言うのは簡単ですが、15時34分に指された手に18時まで時間を使って、
さらに一晩考えるんですねえ。
そして図面を書くのが間に合わなかった記録係の吉田五段。
まさか指さないとは思わず油断したか。

明日の見所を説明した後に
飯島七段「どうぶつ将棋やらなきゃよかったですよ。マイナスですよマイナス。
今の解説信頼性ありましたかね?」
かなり敗戦を引きずっているもよう。
飯島七段「流石に僕に勝ったのが初勝利ってことはないですよね?」
これはリベンジマッチあるか。
といったところで郷田九段の封じ手で初日が終わりました。
消費時間は渡辺王将2時間30分、郷田九段4時間54分。

飯島七段「郷田九段のスタイルは前からこういうスタイルなので、
持ち時間の差は気にしないでいいです。
特にこの戦い方を七番勝負でつらぬくんじゃないかと思います。
将棋の考え方を曲げないのが郷田流なので、崩すと返ってよくないと思います」

飯島七段「結局ロボット説はどうだったんですか?」
貞升女流「ちゃんと別室にいてロボットではなかったんで」

飯島七段
私が考えていた予定の1日とは違ってしまいました。
準備してきたのが全部できたのも想定外でした。
最後はどうぶつ将棋でしめくくりましたけど、1年ぶりの解説楽しめました。
明日解説の木村八段は大変だと思います。

15011159

ということで初日が終わりました。
封じ手クイズはこんなの△5五同銀しかないじゃないかとのことで割愛となりました。
郷田九段は△5五同銀、▲4七銀の時に何を指すかを、
一晩かけて考えるという選択をしました。
十段戦で加藤一二三九段が大山康晴十段を相手に一手で7時間考え、
ついに妙手を見つけてその対局に勝ってタイトルも奪取した、という逸話がありますが、
はたして郷田九段の長考は実るんでしょうか。

明日はニコニコ生放送では9時から大盤解説会があり、
解説は木村一基八段、聞き手が安食総子女流初段です。
木村オンステージを楽しみましょう。

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