森内俊之竜王に糸谷哲郎七段が挑む第27期竜王戦七番勝負第3局は、
糸谷七段の封じ手で初日が終了しました。

糸谷七段といえば竜王戦では前夜祭から凝った挨拶をしていますが、第3局は
「31日のない月の数え方で『西向く士(さむらい)(二月、四月、六月、九月、十一月のこと)』
というのがありまして、11月は侍の月という印象があります。
侍のように 戦っていけたらと思います」とのこと。毎度毎度ぶっこんできますな。

ニコニコ生放送では9時から、
解説に中村太地六段、聞き手に鈴木環那女流二段で大盤解説会が始まりました。

中村六段
糸谷さんが2連勝でむかえた。
勝って王手をかけて勢いに乗っていくのか、森内竜王が踏みとどまるのかが見所。

森内竜王の4手目を見て
中村六段「角換わりを予想してましたが、そうなりそうですね」
鈴木女流は嘘矢倉もあるかなーとのこと。
内容も結果も糸谷さんが上手く指していて、
森内竜王は少し戸惑っている部分があるのではないかとのこと。

森内竜王が角を交換するタイミングで少し考え、
中村六段が角を交換しない場合の定跡を解説。
電王戦タッグマッチで中村六段が、
加藤九段や森下九段と指した時は角交換を拒否しての雁木でした。
しかしこの将棋は主導権が先手に行きやすいとのこと。
△4四歩だと嘘矢倉、△5四歩だと中飛車になるところで、
次の一手アンケート
△7七角成38.7%、△4四歩35.4%、△5四歩8.7%、その他17.1%。
アンケートの最中に森内竜王は△4二銀。その他になった。
角換わりの定跡手順に合流する場合が多いが、微妙に先手の棒銀を消しているらしい。

リレー質問
中村修九段から中村六段へ
NHK深夜の番組とニコニコ生放送、どちらがやりやすいですか。
毎週水曜日の夜中にNHK出させていただいてる。
HYという歌手の方はCDにサイン書いてもらったりいい人。
いろいろな事にアンテナを張るようになった。
ただし一般的な立場で見ているというのを求められていると思うので、
あまり気負わずにのぞんでいる。
この答えは簡単でしょう。ニコニコの方がめちゃくちゃやりやすいですよ。
こちらの方がより自然体でやれるので。
将棋のことでほとんど話すのでやりやすい。
放送時間も長いので自分の自由なように話すことができる。

ちょっと進んだので手順だけ解説。
かちゃかちゃ音がしたので対局場を映したら、もう糸谷七段がいなかった。
中村六段曰く普段から頻繁に席を立つが、
まさかタイトル戦でもここまで立つとは思わなかったとのこと。

藤田女流から鈴木女流へ
休みの日は何してるんですか。
鈴木女流「それがですねー何もして無いんです」
中村六段「いやいやいやそれは無しです」
すごい寝ちゃうんですよねー。正直延々と寝れる。3時くらいとか。
寝るのは1時とか2時とか。
後はたまったビデオを見ている。
Nのためにというドラマにはまっているらしい。
映画も見る。洋画がどうしても多くなってしまうが、
あまりにもカップルが多いと一人で見るから嫌。映画は一人で見るもの。
他には習い事もしている。
中村修九段の奥様に綺麗な朗読とか話し方とか手紙の書き方とか習っている。
前英会話に通っていたが、1年マンツーマンで通ったのに何を学んだんだろう状態。
明日2人は秋田国際教養大学で将棋を教える授業をするが、
授業は全部英語で、半数くらい留学生な大学らしいので、どうしようかと言っていました。

森内竜王の覆す力という本の中で、若手棋士と指す時に一番怖いのは、
どんな研究が跳んでくるか分からないところと書いてあったとのこと。
中村七段曰く糸谷七段の角換わりはみんなの研究+独自路線。

鈴木女流の言う糸谷七段と中村六段の共通点
早稲田大学と大阪大学という文武両道。
中村六段が思うのは同い年で、17歳に棋士になった。
角換わりの本を出している。
角換わりの本といえば島九段の角換わり腰掛け銀研究が名著中の名著。
鈴木女流はこれを覚えたらタイトル取れるよとまで言われたらしい。
中村六段は糸谷七段について、
大阪なので普段の交流はあまりないが、会えば話すし糸谷七段は話すのが好きな性格、
ムードメーカー的存在とのこと。
鈴木女流「哲学の話題をうっかり振ったら、
カタカナ語がいっぱい飛び出してわけがわからなかった。ずっとぽかんとしてた」

中村六段の解説
角換わりは香車が一つ上がるといったような、
細かい駆け引きになると時間を使うことになるが、まだ早い進行になるだろう。
森内竜王が△7四歩を突くのか、同型角換わりになるのか、5二の金がどのにいくのか、
この3つがポイント。
最近プロ間で後手に有力な手が見つかったが、
森内竜王がこの手を指すかどうかもポイント。
八代四段がその手を指して勝っている。
先手からの仕掛けがあると言われていた形で、八代四段が新手をだした。
1週間はたったかなー。正解は△4三金直。
なんてことない手だがこれが新手で意味が深いらしい。
△4三歩だと先手の▲4六歩が返し技でいい手で、
後手が持ち駒がなくなってしまっているので指す手が無い。
△4三金直だと歩を持っているので、先手の角を歩を打って取る手があり、
先手が角を助けるのが大変。
※10月23日の竜王戦での対局で、対局翌日に三枚堂四段はTwitterで、
個人的にはその局面で手が作れないことに驚いたと感想を述べています。

盤上では角換わり腰掛け銀の同型から、糸谷七段の先攻になりました。
通常は4、2、1、7、3筋の順番に歩を突き捨てて先手から攻めますが、
糸谷七段は2筋の突き捨てをせずに4、1、7、3筋を突き捨てて仕掛ける新工夫を見せます。
中村六段は新工夫なので森内竜王は長考するだろうとのこと。
ponanzaは森内竜王に+18。糸谷七段は新手を出して席を外すマイペースっぷり。
また席を外したとのコメントに、
中村六段「盤の前でぶつくさうるさいよりもいない方がいい」
NHKとは違って案外フランクな言葉を選ぶ今日の中村六段です。
次の一手アンケート
△3五同歩51.1%、△4四銀24.5%、その他24.3%。
中村六段は考えてるなら△3五同歩じゃないかなーとのこと。

宣伝タイム2015将棋カレンダー
鈴木女流「10代か20代くらいの森内先生ですが、皆さん見比べてください。
まったく変わってない」
羽生さんの写真になると、「どの対局だろう?」と盤上の駒を凝視する中村六段。
なんと税込みたったの1700円!買う一手!とのこと。

そして森内竜王はその他の△8六歩。受ける手ではなく反撃に。
鈴木女流「△8六歩を突いた局面。糸谷七段はいらっしゃらない」
中村六段「はははは」

質問メール
今年中にやろうと思っていることを教えてください。
私は初心者なので、何か一つ戦法を覚えたいです。
今年も早くて…
鈴木女流「昔は早く二十歳になれと思ったが、今は時が止まらないかなーと思ってる」
新しい刺激が無いと時が早く過ぎるように感じるらしい。
鈴木女流はやり残していることがあまりにもありすぎて、
横歩取りをマスターするとか、8週間で横歩取りを勉強します。
鈴木女流「部屋の掃除もしたいなぁ。いろいろ捨てたい」
中村六段は今年はタイトル挑戦するのが目標だった。
中村六段「何も出てこない。どうしよう」
鈴木女流「将棋のルールを英語で説明できるようにする(キリッ」
中村六段「1月にニコ生呼んでもらって、2人で英語で解説しますか?」
これは1月にまたこのコンビで解説ありますかね?

糸谷七段と豊島七段は共通点を見つけられないほど対照的ですが、
関東と関西でめんつゆの味が違うように、将棋も関西風の棋風とかありますか。
個人個人でスタイルがある。
豊島さんは王道を行く手本になる棋風。糸谷さんは独創的。
豊島さんはおっとりしていて、糸谷さんはよくしゃべってる。
関東と関西でも棋風が違うと思う。
昔は関西は実戦派で勝負術、関東はポイントを重ねて地道にやっていく将棋だった。
最近は棋風の差はなくなっている。
インターネットも普及して交流もあって、
最近はむしろ関西の方が研究が深いんじゃないかと思うくらい。
関西はファミリー感がある。一体感があって仲間意識が強い。
第1局の関西の若手がハワイまで応援に行ったのは関東ではありえない。
中村六段「ハワイはめちゃくちゃ行きたいですけど…」
海外でのタイトル戦は対局者以外は楽しいんですよとうらやましがってました。
※中村六段は四段のときに、
渡辺竜王対羽生名人のフランスでの対局の記録係りをしています。

中村六段「女流同士って休みの日とか一緒に何処か行くんですか?」
鈴木女流「一緒に仲良くしている『写真は』よく見ます」
上田女流は小さいときから何かあったら電話したりする仲で、
一緒にいてほっとするのは藤田女流らしい。

ponanzaは森内竜王の+266。
先手の歩の突き捨てを3回取って、4回目を手抜いて3歩持ってのカウンターでしたが、
ponanzaはカウンターが厳しいとのこと。
ponanzaは腕力がすごくあるので、評価値も特徴的と中村六段。
力攻め将棋が好きなのかな?

中村六段はこの局面は先手の2筋の突き捨てが入っていると先手が少しいい、
と思っていて、入っていないから五分くらいじゃないかとのこと。

奨励会と今で糸谷七段が変わったと思うところはありますか。
糸谷さんとは棋士になってからも8年になる。
彼は昔の方がとんがってた。信念がある。譲らない。発言が自信満々で大胆だった。
割と最近はいろんな人の意見を参考にして自分の考えを作っていってる。
棋士になるといろいろな人に会うし、話す機会も多いから。
中村六段「信念がありそうなのは永瀬さんとかじゃないですか?
とんがってる感じじゃなくて柔らかいですけど」
鈴木女流「私はなにひとつ、勝負に甘いところとかもかわってない」
※この二人はメールをネタにどんどん話題が変わっていって、
コメントで20代しゃべり場と書かれてました。
NHKで場数踏んだらニコニコ生放送では自然にできますよねー。

鈴木女流が自分の誕生日が11月5日で、
同じ5日の人が将棋界には多い、5人知ってると言ったところで、
中村六段「それ30分の1くらいだから普通じゃないですかね?
同じ誕生日の人って365分の1に見えて実は違うんですよ。
これは運命だとかだまされないでくださいよ」
※誕生日のパラドックスというやつで、
23人いれば同じ誕生日の人がいる確率が50%を超えます。
コメントでマリリンモンローと出て、
中村六段「そうなんですよマリリンモンローと同じ誕生日みたいで」
鈴木女流「将棋界のマリリンモンロー」
中村六段「発言が適当になってる」

昼食の話題になって
中村六段「環那さんは朝食は何食べたんですか」
鈴木女流「ローストビーフのサラダと…」
中村六段「いやおしゃれだなーやっぱりちがうなー」
鈴木女流「言うんじゃなかった」
この2人の雑談はずっとこんな感じで、楽しそうというかフランクというか、
放送なことを忘れて普通に話している感覚でした。
その後引き角君の話をした後、引き角君の飯島七段に
鈴木女流「これは何かお礼が来ないと」
中村六段「これはお歳暮こないといけないですね」

昼食予想アンケート
パスタ13.1%、カレー5.9%、フレンチ5.6%、そば5.6%、
うなぎ17.7%、和定食14.5%、SUBWAY37.5%。
中村六段「これ当たった人には何も無いんですか?おめでとうだけですか?」
鈴木女流「それじゃ中村六段からおめでとう…」
中村六段「絶対ばかにしてるでしょ?」

昼食休憩が明けて正解発表に。正解はうなぎ。食後にSUBWAY。
この後控え室の様子を映した写真に、中村六段の著書が映っていて、
中村六段「ありがとうございます。これちょっとマージン払わないといけないんですか?」

詰め将棋の解答後中村六段の角換わり本のプレゼントに。
鈴木女流「かつてこんなイケメンな表紙の将棋の本ありましたか!?」
中村六段「なんか今日はべたほめで」
鈴木女流「今日だけですよ」
両者「HAHAHAHAHA」
その後深夜のアメリカン通販みたいなノリで宣伝してました。

現地から引き角先生こと飯島七段から電話
青空将棋教室で飯島七段と鈴木女流が一緒だったらしい。
控え室は検討している。
1日目なんでのんびりした感じの進行かと予想して、
森下九段がいるのでモリシタ集めでもしようかと思っていたら、
将棋が急戦になったのでモリシタ集めができない。森下九段が目の前にいる。
中村六段もやったがあまり集められなかった。
さっきの中村六段の本は飯島七段が持参したらしい。
対局者の様子はまったく見ていない。
午前中は控え室に森内竜王が顔を出しに来た。
検討で▲8二歩は検討されてなかった。
ponanzaが森内竜王の+378だが、飯島七段も後手がいいと思っているらしい。
中村六段もこの形なら先手に主導権があるというわけでもないし、
7筋8筋に歩を打って攻める楽しみがあるので後手持ちとのこと。
最後に飯島七段が、引き角君ハンカチがブルーだけだったが、
グリーンとイエローとピンクが出たのでよろしくと言ってました。

どちらが優勢かアンケート
森内竜王54.0%、糸谷七段46.0%。
糸谷七段はおやつが届くと席に戻って、おやつをがん見していました。

ニコ生にもおやつが届きました。
今日のおやつはとろけるスフレカステラ byカステラの銀座文明堂

中村六段「まずは食レポのお手本見せてもらおうかな」
鈴木女流「そういうの止めてもらえますか」
食べ終わってもう終わったと残念がる中村六段に
鈴木女流「私昨日誕生日ですから!ケーキきっと用意してくれてますよ!」
動揺するスタッフ。

ここまでの消費時間は糸谷七段が1:57に対して森内竜王が2:25。思ったより差はなさそう。

おやつ休憩後どちらを応援しているかアンケート
糸谷七段12.8%、森内竜王26.6%、中村六段23.7%、鈴木女流36.9%。
鈴木女流「私ニコニコ好きだー!」

質問メール
将棋の駒の思い出はありますか。
鈴木女流
駒は長く使えるものなので、小学校3年生の終わりの時に初めて将棋道場に行って、
席主の方にすごくかわいがられて、なくなられたときに駒をもらった。
原田先生がなくなられたときに、女流二段になったら駒をプレゼントするよと言われてて、
二段になる前になくなられたが、二段になったときに奥様からもらった。
※鈴木女流の師匠は故原田泰夫九段です。
中村六段
最初は元々家にあった折りたたみ式の盤と駒をつかっていた。
プラスチックの駒の王将をタイムカプセルに入れていて、
成人式で10年ぶりに掘り返して、ああ、あの時の駒かと思った。
鈴木女流「10年後って想像できますか?」
中村六段「10歳の時の20歳は想像がつきませんでしたけど、
今はあまり変わってないだろうなとか」
鈴木女流「結婚?」
中村六段「結婚…できるかな…」
鈴木女流「ダイジョーブデスヨセンセ、スグデキマスヨ、ハイツギイキマース」
自分で振っておいて落としに行くスタイル。 

ここで現地で立会人の森下九段から電話。
ずっと拝見していました。
モリシタ集めは3通りの声がありまして、普通の声と低めの声と高めの声と。
低い声と普通の声はいいんですけど、高い声は相当恥ずかしいんですけど。
鈴木女流「どんな声でしたっけ?高い声」
森下九段「いやあの…恥ずかしいんですけど」
今日の鈴木女流はベテランの先生相手にも攻め込むなあと思いました。
森下九段も三段くらいまでいったらしい。
中学生時代の写真もでてくるが、
森下九段「自分で言うのも何なんですけど結構かわいいんですよね」
森内さんは百戦錬磨だが、糸谷さんも自然体で大豪同士で戦っているような感じ。
糸谷七段の▲8二歩に驚いた。昔奨励会でこういう歩は打ってはいけないと教わったから。
森内竜王の△6二金も驚いたが、若い頃は王様の堅さに手が行くが、
ベテランは王様が薄い方に手がいくので、森内竜王のベテラン感が出たかなと思う。
これを聞いていて、谷川会長が色紙に書く、
松尾芭蕉の「名人危所に遊ぶ」から取った危所遊という言葉を思い出しました。

質問メール
指導や稽古のとき、昇段祝いや誕生日祝いなど、
今までもらった物の中で特に嬉しかったものは何ですか。
鈴木女流
何もらっても嬉しい。地元の日本酒おいしい。至福のひと時。
誕生日は毎回二十歳の誕生日おめでとうございますというメッセージと、
中にキーホルダーとか入っているプレゼントが来ます。
中村六段
ネクタイとかもらっても嬉しい。スーツの中に着るベストを頂いた。
対局で使えるものということでもらったので、対局で着ている。

その後服の話になり、NEWS WEBの服は自前とのこと。
ストライプは画面がちらつくからだめとかあるらしい。
録画を見て前何着たか確認とかもするらしい。

アメリカに留学中の将棋ファンです。
先ほど英語で将棋の解説をするとお話していましたが、どう説明しているんですか。
私はチェス用語を使っていますが、将棋のよさが伝わってないように思えます。
チェスの駒と同じ名前を使う。成るはプロモーション。持ち駒はピースインハンド。
英語で同じマスに2つの駒をおくことが出来ないとか、
初心者の方だと説明しないといけないが、何て言っていいのかわからない。
中村六段は駒の動き方とかはもうディスとか言って指差すらしい。
インターナショナルスクールに堀口弘治七段と一緒に将棋を教えに行った。
将棋については堀口先生が全部英語で説明した。
その後みんなで対局となって、
事前には通訳の人がいるから大丈夫ですよと言われていたが、
通訳の人が他の場所で忙しくて、ボディーランゲージ交えて説明が大変だったらしい。
ただ単に直訳すればいいだけじゃなく文化的背景も踏まえて英語にしないといけないから、
堀口先生も通訳の人に聞いて参考にしてたとのこと。

昨日のNEWS WEBから短時間でのお仕事ご苦労様です。
※1時前に家について、2時過ぎから3時前くらいに寝る。頭が冴えてすぐには寝れない。
お疲れと思うので、いきものがかりについて語ってください。
中村六段はいきものがかりというアーティストが好き。
有名なものだと「ありがとう」という曲。
デビューした頃から知ってる。「SAKURA」っていう曲でデビューした。
昨年ライブに友だちと2人で行った。東京のチケットがとれなくて大阪までいった。
生で聴く歌がすごくて感激してさらに好きになった。
来年ツアーが発表されて、また行ってみたいなと思う。
まず曲がいい。勇気付けられる曲が多い。
将棋年鑑で聞かれる、好きな曲は何ですかという質問で、
棋士で一番多いのがいきものがかり。
「なくもんか」が大好き。プロモーションビデオが最高にいい。
「笑顔」とか、あげたらきりがない。

森内竜王は手が広い局面で攻める手を選択。
このシリーズの森内竜王は攻める方が多いような気がします。
去年受け潰しで名人位を守って竜王位を取り、
今年攻め潰されて名人位を失い棋聖位奪取に失敗し、
そして竜王戦という流れなので、
今シリーズはあまり鉄板流という手が出ていないというか、
積極的か暴発かすれすれというような手がよく出ているように思います。

第21期竜王戦でパリで記録係りをしていたと思いますが、
渡辺竜王が、羽生さんに人生観と将棋観をくつがえされてしまった、
と言っていましたが、記録係りとしてどのような思いで見ていましたか。
第1局の将棋で羽生さんが勝ったが、勝ち方が人が思いつかないような感覚だった。
渡辺竜王が穴熊で羽生さんが右玉で、穴熊の渡辺竜王が攻めて、
普通に考えたら羽生さんが苦しいのだが、進んでみたら羽生さんの完勝だった。
先入観にとらわれず、穴熊が攻めているのに右玉で勝てると判断した。
その感覚が渡辺竜王にはなかったと本人も述べていて、衝撃だったんでしょう。
思いがけない手を指されて渡辺さんの方が翻弄された。
第1局を引きずった形で3連敗したが、
第4局で打ち歩詰めの変化で渡辺竜王が勝って、それをきっかけに4連勝した。
私は渡辺竜王ほど羽生さんの指し手には衝撃をうけなかったが、
羽生先生の指しまわしが独特で、自分自身の世界を持って指しているなと思って、
すごい世界を持っているなと思った。
トッププロだとだいたい似たような感覚になると思うが、羽生さんだけは何か違うと思う。
いろんな人と盤を挟むと、1局挟めば相手の棋風とかもわかる。
パリは対局者じゃなかったのでとても楽しかった。物価は高い。
牡蠣も有名だが、対局前日に記録係りで牡蠣はまずいかなと思って食べなかった。
中村六段は海外旅行が好きで7回くらい行ったことがある。
鈴木女流はハワイとグアムしかないと言っていましたが、
それでも十分じゃないかと思いました。

その後休憩中にponanzaの評価値が森内竜王の+600↑まで上がりました。
計算が進むにつれて+500↑と+600↑を行ったり来たり。
まだ1日目なんですけどほんとかいな。
中村六段によると森内竜王の歩を取りつつ手を渡した△3五歩は、
2筋の突き捨てが入っていると成立しない手で、
突き捨てをしなかった糸谷七段の工夫を直接とがめにいった手らしい。

森内竜王はもう封じ手になるんでしょといった雰囲気で、
巾着袋を閉じて身支度をし、立会人の森下九段も入室。
流石に指さないで封じ手でしょうとのこと。

封じ手予想アンケート
中村六段「お互い一手挙げましょう」
鈴木女流「それじゃ私▲2四歩で」
中村六段「取っちゃうんだ、僕のやつ。それじゃ▲4五桂で。
もう一手くらい環那さん示してくださいよ。今日は環那さんの日ですから」
鈴木女流「そうなんですか?もう終わりなんですけど初めて聞いたんですけど」
候補は▲2四歩、▲4五桂、▲7四歩。くらいみたいです。
定刻が過ぎても考える糸谷七段。
鈴木女流「ここに来て一番集中して考えているように見えるんですけど」
この後前傾姿勢になって、
中村六段「まだ考え…、あ、封じる意思を示しました」
行動が読めない糸谷七段である。

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注目の封じ手ですが、ちゃんと糸谷七段が撮影を意識して渡しましたが、
渡すシーンの時間が長すぎて場内で笑いが起こりました。封じ手って難しい。

最後に、恒例のリレー質問を考えている鈴木女流に、
中村六段「鈴木さんならきっといい質問するんだろうなー」
ハードルを上げていく中村六段でした。

今日は初日ということもあって雑談多めの解説会になりましたが、
中村六段も鈴木女流もリラックスした感じで、
とても楽しい雰囲気の放送になりました。
中村六段も鈴木女流も放送慣れしているというか、
特に中村六段はNHKで鍛えてますからねぇ。
コマンドー風に言えば、余裕のコメントだ、場数が違いますよ、といった感じでした。
ponanzaは+500↑で森内竜王が優勢だと強気の評価値ですが、
明日の2日目はどうなるか楽しみですね。

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