【将棋】プロも気付かなかった奇想天外な一手【第85期棋聖戦第1局】


昨日放送された第85期棋聖戦第1局より、
数手前に奇想天外な手として候補に出ていた手を、
羽生善治棋聖が指してしまったシーンの動画です。
渡辺明二冠が著書「勝負心」の中で、本筋の手、裏切りの手、奇想天外のリスキーな手、
の3手を想定しておくと述べていることから、たまに3通りの手を解説しています。

渡辺明著「勝負心」より「想定外」を想定する

対局中に相手の次の一手を読むときに、二つだけでなく、実は、
さらにもう一つのパターンをも考えるようにしている。
ひとつ目は、本筋の一手。
プロなら第一感という手で、奇をてらわない正攻法の一手である。
二つ目は、裏切りの一手。
意表に出るような勝負手を臭わせる一手、と言えば、わかっていただけるだろうか。
そして最後の三つ目は、奇想天外のリスキーな一手。
誰も想像できない悪手のような危険をはらんでいる一手だ。


奇想天外な手と言われると視聴者も気軽にコメントできますが、
その中でも相手の飛車と自分の王様の間にある歩をどうぞと差し出してしまう手を、
数手後に羽生棋聖が指してしまいました。
渡辺二冠は動揺しないように、平常心を保つためということで、
奇想天外のリスキーな一手を想定しておくと書いていますが、
確かに佐藤天彦七段と本田小百合女流三段のリアクションを見ると、
対局中にこんな手が飛んできたらパニックになりますね。

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