森下卓の旅の思い出


若い頃に四国へ旅行に行ったときの思い出を語る森下卓九段の動画です。
当時は1989年、4月1日から9日までの旅行で、
3月に終わった順位戦ではC級2組で森下卓四段が9勝1敗で昇級、
先崎学四段は8勝2敗、阿部隆四段は6勝4敗、森内俊之四段は8勝2敗、
羽生善治五段がC級1組で8勝2敗でした。
また、焼肉パーティを開いてもらったという森けい二九段は、
前年谷川浩司名人・棋王・王位に「身体で覚えた将棋を教えてやる」と言って、
王位のタイトルを奪取しています。

近代将棋1989年7月号より

森下卓、先崎学、羽生善治、森内俊之、阿部隆。四月一日から九日まで、
この超強力新鋭軍団が四国旅行へ行ってきた。
五人のうち三人が未成年だから、
当然お酒とかギャンブルとは無縁な真面目な旅行である。
それでも一応、一番飲んだのは(お酒とはいっていない)、先崎四段。
一番勝ったのは(ギャンブルとはいっていない)、阿部五段。
一番元気だったのが、森下五段。一番疲れていたのが、阿部五段だったらしい。
羽生と森内は?
ああういうタイプはどこへ行っても優等生だから目立たないんですね、これが。
<中略>
四国旅行の幹事役を務めたのは森下五段。
宿の予約をとり、みんなのスケジュールを合わせ・・・
みんな勝ちまくっている新鋭ばかりだから、対局の合間をつくるのが、
結構大変だったらしい。
森下と先崎と阿部の三人は四月一日、対局が終わってから旅行に出かけた。
そしてこの対局の四月十一日、将棋会館に来てみると、
なんのことはない、旅行に行った五人が全員対局している。
これはさぞ、手合係を悩ませたに違いない。
<中略>
森下五段は盤の前に座って「僕は真面目だから、一人でお寺巡りしてきました」。
森下五段が一人でお寺巡りしていると、
あるお寺の境内でトランプをしている青年グループとばったり。
「よく見たら、先崎君達なんですよ。笑っちゃいました」。


動画内で森下九段はほとんど一人で行動していたと言っていますが、
あんた幹事じゃないか(笑)。

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