【東方】2013年度将棋界をふりかえる【将棋】


2013年度タイトル戦
名人戦4月~5月
森内俊之名人4-1羽生善治三冠(森内名人の防衛、3連覇)

棋聖戦6月~7月
羽生善治棋聖3-1渡辺明三冠(羽生棋聖の防衛、6連覇)

王位戦7月~8月
羽生善治王位4-1行方尚史八段(羽生王位の防衛、3連覇)

王座戦9月~10月
羽生善治王座3-2中村太地六段(羽生王座の防衛、2連覇)

竜王戦10月~11月
渡辺明竜王1-4森内俊之名人(森内名人の奪取)

王将戦1月~3月
渡辺明王将4-3羽生善治三冠(渡辺王将の防衛、2連覇)

棋王戦2月~3月
渡辺明棋王3-0三浦弘行九段(渡辺棋王の防衛、2連覇)

こうしてみると防衛側の6勝1敗でチャンピオンの壁は厚いですね。
時代を作る棋士は当然タイトルを数多く取るわけですから、
逆説的に防衛戦に強いとも言えますが、不思議に防衛戦が弱いタイプの棋士もいます。

河口俊彦著「盤上の人生 盤外の勝負」より

もし、棋士の天才度、といった尺度があるのなら、古今を通じて谷川が一番である。
それほどの棋才を持ちながら、大山、中原、羽生といった人達にくらべて、
タイトル獲得数などで劣る。
その原因は、ライバルに恵まれなかったからだと思える。
もっとも、数字を見るとタイトル戦出場数は見劣りしない。
それで獲得数がすくないのは、防衛戦に弱かったからである。
米長も同じタイプだが、なぜだかはわからない。


谷川浩司九段はタイトル戦登場回数が57回ですが、連覇は王将位の4連覇が最高です。
森内俊之竜王名人はタイトル戦登場が22回で名人位を4連覇、
現在も名人位を3連覇中です。
渡辺明二冠はタイトル戦登場が20回で竜王位9連覇、
羽生三冠は王座戦19連覇や棋王戦12連覇という歴代1位の記録を持っています。
谷川九段と同じく防衛戦に弱いタイプと書かれた米長邦雄永世棋聖は、
タイトル戦登場48回で棋聖位を5連覇していますが、
当時の棋聖戦は半年に1回おこなわれていました。
それを除くと棋王位の4連覇が最高です。
現在のタイトルホルダーの森内竜王名人、羽生三冠、
渡辺二冠共に防衛戦に強いタイプですから、
今年度もこの3人でタイトルを持ち回りすることになるのか、
この厚い牙城を突き破る棋士が出てくるのか注目です。

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