第3回将棋電王戦 第1局 菅井竜也五段 vs 習甦


菅井竜也五段はネット将棋で強くなった棋士で、
動画のコメントでも一体どこの24なんだと突っ込まれていますが、
もちろん将棋倶楽部24です。

浦野真彦著「初段になるための将棋勉強方」より

--将棋倶楽部24に登録したのはいつごろからですか。
菅井
小学四年生からです。
倉敷王将戦で全国大会に出たとき他県の代表に教えてもらいはじめました。
もう楽しくて、学校がある日でも一日二十~三十局、
休みの日は一日中指している感じでした。
<中略>
菅井四段はプロ棋士になるまで年間一万局は指していたそうです。
それだけの局数をこなそうとすれば雑になりそうなものですが、あくまで勉強の場と考え、
丁寧に指したことが大きな飛躍へとつながったように思えます。
レートの増減よりも内容を重視する姿勢は参考になるのではないでしょうか。


菅井五段は振り飛車党ですが、
コンピュータ同士の居飛車対振り飛車の将棋は圧倒的に居飛車の勝率が高く、
対振り飛車の戦い方がうまいそうです。

第3回将棋電王戦公式ガイドブックより

鶴岡(激指)
コンピュータ同士の戦いだと、対抗形は居飛車が圧倒的に勝ち越します。
激指もそうですし、他の上位ソフトに関しても同じで、
飛車を振った方が負けというぐらいの差がついています。

棚瀬(東大将棋)
自分も選手権に出場していた頃は、絶対に飛車を振らないように設定していました。
対ボナンザ戦で相手が振り飛車穴熊をやってきたときなどありがたいと感じていました。

佐藤慎一四段
コンピュータは対振り飛車の戦いがとても強いですよね。そこは凄い長所だと思います。
自分が振り飛車をやったら
100パーセント勝てないと思うぐらい強いと思いますよ(笑)。

船江恒平五段
角道を止めた振り飛車には確かに強いですね。
ただし、角交換振り飛車に対しては、あまり強くないと思います。
<中略>
5回やったら3回ぐらいは相当良くなるぐらいの優秀な戦法なので、
電王戦リベンジマッチの時に採用するかどうか凄く迷いました。


これは菅井五段の角交換振り飛車になるんですかね?
個人的には菅井五段がもうボロ負けですと言った時に、
「やっぱりちょっと集中できない?」「そりゃそうですよ」などと話している人をよそに、
5六銀7七銀てすごいなーと素直に感心している菅井五段が面白かったです。
純粋な棋士2人と邪な?関係者2人といった感じがしました。

第3回将棋電王戦第1局菅井竜也五段vs習甦は、
今週の土曜日(3月15日)に有明コロシアムで行われます。
ニコニコ生放送は9時開場9時半開演で、
解説に鈴木大介八段と中村太地六段、聞き手が本田小百合女流三段です。
有明コロシアムをどう将棋対局場にするんでしょうかねえ。とても楽しみです。

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