鈴木大介 featuring 端歩


居飛車党ですと角換わりの将棋で端は大きいですが、
振り飛車党の鈴木八段が端歩マニアなのは、
相振り飛車が指されるようになったからだと思います。
相振り飛車は昔はあまり指されておらず、
例えば藤井竜王に鈴木八段(当時六段)が挑戦した1999年の竜王戦では、
両者振り飛車党でしたが藤井竜王が居飛車で迎え撃ちました。
その後相振り飛車が指されるようになり定跡が整備され始めると、
端歩がどうも重要らしいということがわかってきました。
そのため藤井九段の相振り飛車を指しこなす本には、
端攻めの仕掛け方、受け方がたくさん載っていて、
これを知っていると知っていないとでは実戦でずいぶん違うと思います。
将棋は王様を端の方に囲うことが多いので、端といえども重要です。
特に渡辺二冠は端攻めも好きなので、1月12日からの王将戦(対羽生三冠)、
2月2日からの棋王戦(対三浦九段)共に端歩の位に注目です。
去年の王将戦では渡辺竜王の端攻めを佐藤康光王将が王様で受けきるという、
すごい将棋もありました。

2014-01-10a
 
8筋と9筋でずーっと戦っていました。
本来であれば王様を守るはずの駒である金銀が、
自陣でのんびりしているのに受けきってしまった佐藤王将の豪腕がすごいです。

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相振り飛車を指しこなす本
藤井猛著
¥1,365