将棋棋士「羽生善治」「相手の手をいかに予想できるかが大事!」~
ラジオ版学問ノススメ Special Edition (2013/12/03)ポットキャスト 名言名分析の数々!


お昼に定食屋に行って、
メニューが3つしかなくてそのうち1つ選ぶなら何を選んでも後悔しないが、
50種類もあったら選んだものがおいしくても、
あっちの方がよかったんじゃないかと後悔するようにできていて、
今はメニューがたくさんあって後悔しやすい時代である。
昔はどの職業を選ぶにしても知らないから挑戦できたが、
今は前もって調べられるので、調べたらなるのが大変にきまっている。
そのためにためらってしまう。

上記のメニューの話は「勝負哲学」の中にも書いてあったのですが、
後半の話は初めて聞きました。
きっと最近言葉に直せるくらいにはっきりと認識したことなんでしょう。

中4日空いたら体調は万全になる、
それより短く少しくらい疲れている方が勘が冴えてくる、
ただしそれが続くと息切れしてしまう、と語る羽生さんですが、

◇◆◇ 10月の対局予定と結果 ◇◆◇ 
● 02(水)  第61期王座戦 第3局   中村太地 六段 
○ 06(日)  第34回将棋日本シリーズ 準決勝  渡辺明 三冠 
○ 08(火)  第61期王座戦 第4局   中村太地 六段 
○ 11(金)  第72期順位戦 4回戦   渡辺明 三冠 
○ 15(火)  第63期王将戦 挑決リーグ 1回戦  郷田真隆 九段 
○ 18(金)  第63期王将戦 挑決リーグ 2回戦  谷川浩司 九段 
○ 21(月)  第61期王座戦 第5局   中村太地 六段 
○ 23(水)  第9期棋王戦 準々決勝   山崎隆之 八段 
○ 31(木)  第63期王将戦 挑決リーグ 4回戦  深浦康市 九段 
その他 
10(木)  第84期棋聖就位式 東京都港区「明治記念館」 
25(金)  講演会 日経ビジネスイノベーションフォーラム 

この頃はきっと冴えてた状態だったんですね。
ちなみに11月の頭にチェスでリフレッシュ?していました。脳にも体力ってあると思う。

このラジオでは羽生さんが陸上の選手のことを話題にしていますが、
羽生さんはスポーツに限らず他のジャンルの方々と話すことが多いです。
例えば将棋世界という雑誌では作家であり医師である海堂尊さんや、
Jリーグ初代チェアマンで現将棋連盟非常勤理事でもある川淵三郎さん、
元プロ野球選手で現千葉ロッテマリーンズ監督の伊東勤さん、
作家、タレント、小学校教諭、東京都教育委員でもある乙武洋匡さんと対談しています。

梅田望夫著「シリコンバレーから将棋を観る―羽生善治と現代」より

今北さんは、羽生さんとの共著『定跡からビジョンへ』も著している
パリ在住のビジネス・コンサルタントで、羽生さんとは旧知の間柄の人である。
というわけで、新幹線のホームで羽生さんとの初対面では、
「はじめまして、梅田です。
いちばん新しい『中央公論』誌上で今北純一さんと対談していた相手なのですが……」
と挨拶した。むろん羽生さんが対談を読んでいることなどは全く期待していなかったが、
今北さんという共通の友人の存在が何か話のきっかけになればと思ったのだ。
案に相違して、羽生さんの第一声は
「ああ、ああ、はい、はい、読みました。どうも、はじめまして」
だった。激しい戦いの合間に、そんなものにまで目を通しているのかと、
とても驚いたのをよく覚えている。


羽生さんはかなり広いジャンルから、
面白そうな価値観をかき集めているイメージがあります。
記憶があいまいですがテニスのシングルスも、
駆け引きが将棋に似ていると言っていたような。
確かに将棋もテニスも相手と自分が交互に打ち合うターン制のゲームですから、
似ている部分があるのかもしれません。
他ジャンルとのコラボと言えば、
将棋でサッカーが面白くなる本なんていうのも出ましたね。川淵さんのつてなんだろうか。
まあ羽生さんに将棋を教えられる人はそうそういないでしょうから、
他のジャンルの面白そうな人から学ぶと言うのも自然なことなのかもしれません。
最後に師匠の二上達也九段について触れていますが、
どんな言葉を言われたかより誰に言われたかが非常に大きいというのは、
なかなか面白い意見だと思いました。 

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