里見女流棋士、女性初の三段に 将棋の棋士目指し最終関門


里見女流は19歳の時、
奨励会に入会したいと申し出て奨励会1級の編入試験に合格しました。
当時は奨励会と女流棋士の掛け持ちは認められていませんでしたが、
そこは米長邦雄会長です。
特例と言うことで掛け持ちを認め、
後で公式に女性奨励会員の女流棋戦出場を認めました。
その後8ヶ月で初段に昇段しましたが、二段へは1年半かかりました。
ただしこの1年半の間に、切れ味の鋭さと暴発が隣り合わせといった将棋から、
鋭い攻撃はそのままに、腰の重い将棋に変化していったように思います。
そして三段に昇段というニュースですが、
これは二段になってから半年で達成となりました。
今は女性の奨励会員も女流棋戦に出場するのが普通ですが、
里見女流が女流三冠という立場を投げ捨てる覚悟で切り開いた道でもあります。

米長邦雄著「将棋の天才たち」より

里見が男子プロに勝ったのは、新人王戦の1回戦。相手は稲葉陽である。
そもそも稲葉君は里見と対戦するまでは、昨年デビューして以来24勝8敗。
実に勝率75%の好成績。直近では棋聖リーグでA級の郷田真隆九段に勝っている。
<中略>
里見のこの1勝は、同じ1勝ではあるが、とてつもなく大きい星ということだ。
<中略>
詰め将棋を解いたり、インターネットで対局したりと将棋三昧の日々かと思えば、
素顔はちょっと違う面があるようだ。好きな人がいるという。憧れの人で、胸キュンだそうだ。
どんなイケメンかと思ったら、な、な、なんとドラマ『トリック』の刑事役でお馴染み、
個性派俳優の生瀬勝久というではないか。
48歳の彼を好きになる里見が変わっているのか、
女子高生にも人気のある生瀬勝久が偉いのか。


稲葉陽六段(当時四段)に勝ったとき、里見女流はまだ16歳でした。
里見女流の師匠は「終盤の魔術師」の異名を持つ森けい二九段です。
里見女流も切れ味鋭い終盤から「出雲のイナズマ」と呼ばれていますが、
加藤一二三九段が一番逆転勝ちが多いのが大山さん、
次に多いのが羽生さんと言っていますし、
終盤が強いというのは将棋が強いということです。
奨励会三段になると年に2回のリーグ戦を行い、上位2人だけがプロ棋士になります。
しかし、満26歳の誕生日を迎えた三段リーグ終了時までに四段になれなければ、
基本的には退会です。
ただし勝ち越していれば次回のリーグ戦も参加できる特例がありますが、
これも29歳までという年齢制限があります。
里見女流は3月に22歳になりますので、チャンスは残り8回ほど。
是非とも関門を突破して女性初のプロ棋士になって欲しいです。

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