羽生善治 Ponanzaを斬る


羽生さんがponanzaの読み筋を見ながら、狙いやその後の変化を解説する動画です。
78手目に後手の森内名人が△6八飛と回ったところで、
羽生さんは後手がよさそうだから先手が何か捻り出さないといけない、
と解説していた局面です。
▲1五歩と言われるだけで何パターンも局面が浮かんでくるものなんですねえ。
歩を取らない変化で▲9一角成りの後に▲2九香があるとさらっと言っていますが、
私は盤面全体に目が行かないので、
▲9一角成りの後は▲8一馬と隣に行く手しか見えません。矢倉難しいアルよー。
羽生さんは先手が明確に主導権をとって動いていける局面じゃないとおかしい、
と述べていますが、
これは後手の森内名人が序盤に急戦矢倉ではなく持久戦を選んだことと、
渡辺竜王が現在の主流の手ではない研究手をぶつけたこと、
という序盤の駆け引きがあったのを受けての発言だと思います。

現在竜王戦第5局の初日ですが、
後手の渡辺竜王が持久戦を選び、
先手の森内名人が前局の渡辺竜王の研究手をぶつけました。
第1局と第2局で、森内名人が後手急戦矢倉を選んで往復びんたしましたが、
第4局と第5局でも森内名人が持久戦の渡辺竜王の研究手を往復びんたに行っています。
こんなに森内名人って怖い人だったっけ…。

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