瀬川晶司 昇級への道のり1


瀬川晶司 昇級への道のり2


瀬川晶司 昇級への道のり3


瀬川晶司 昇級への道のり4


瀬川晶司 昇級への道のり5


瀬川晶司五段は61年ぶりとなるプロ編入試験を経て、
フリークラス編入が認められたプロ棋士で、
上の動画はフリークラスから順位戦C級2組に昇級になったことを記念しての番組です。
一度奨励会を年齢制限で退会後、
棋譜や棋書を捨てて将棋を辞めようとしたのですが、
そこで友達に誘われて出た将棋大会で、
何のプレッシャーもなく指す将棋の楽しさに触れ、再度将棋の勉強を始めました。
その後はアマチュアでタイトルを取り、
プロ棋士を相手にも17勝6敗という好成績で、
当時の米長邦雄連盟会長がプロ編入の嘆願書を受けて編入試験を実施しました。

米長邦雄著「将棋の天才たち」より

いい迷惑なのは6人の試験官である。悪役のうえに勝っても負けてもロクなことがない。
第3局の久保八段のときが一番苦労した。
どうしても瀬川との対局はイヤだというのである。
「アマチュア相手に100万円やで」と口説く私に、
「おカネの問題ではありません」とニベもない。
<中略>
その注目の第3局は、終盤までどちらが勝つか分からなかった。
私は久保八段の友人数名に控え室に待機してもらい、次のように言った。
「もしも久保君が負けたら、24時間彼を一人きりにしないでもらいたい。
酒を飲んでも何を食べても何をしてもいい。
一人きりになると枝ぶりの良い松の木を探さんとも限らんからな」。


この辺の気配りのよさも米長会長のいいところです。
瀬川五段はちょうど羽生世代で、奨励会を抜けるのも大変だった時代だと思います。
年齢制限で退会が決まった時の三段リーグは、
後に△8五飛戦法を編み出すことになる中座真七段が昇級しました。
当時は野月浩貴七段が12勝3敗と独走して残り3局となりましたが、
そこから3連敗して昇級を逃し、
他のライバルが3人とも負けて中座七段の昇級になりました。
中座七段も負けていたので諦めて帰ろうとしていたそうで、
昇級したと聞いて星取表を確認した中座七段は腰砕けになって崩れ落ちたそうです。
それを野月七段が泣きながら見ていたというライバル多数の奨励会でした。
その中座七段に勝ってC級2組に昇級というのも不思議な縁ですね。

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