羽生善治王座に中村太地六段が挑戦している第61期王座戦第4局は、
千日手指しなおしの末に羽生王座が勝ちました。

王座戦中継Blogより終局後ぐったりした様子の羽生王座
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王座戦中継Blogより対局中の雰囲気が抜け切っていない様子の中村六段
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羽生王座が先手番で始まった第4局は横歩取りになりました。
後手の中村六段が38手目に決断の角打ちを敢行し、
羽生王座の対応が注目されましたがまさかの千日手になりました。
感想戦で羽生王座は、
後手の角打ちの前に先手が工夫する必要があったと述べていますので、
ここは中村六段が後手番をうまく凌いだということになるでしょう。
羽生王座と中村六段との対局は先手側が7勝1敗と大きくリードしているため、
千日手で先後入れ替えて中村六段先手での指しなおしというのは、
挑戦者有利かという空気でした。
指しなおし局は羽生王座が後手一手損角換わりを選びました。
中村六段が先攻し、後手の形を乱してから後手に手を渡し、
先手玉は囲いが整っているので一見安全そうだったのですが、
羽生王座が銀をぶつけてからの角切りを敢行し、
一直線で斬り合うと後手のほうが早いという局面に持っていってしまいました。
そこで中村六段は一旦守り駒を逃がして間合いを取り、それから再度攻めに転じます。
最後は双方1分将棋になり、
王様が詰むのか詰まないのかという局面になりましたが、
羽生王座が王手ラッシュを凌ぎきり、中村六段が無念の投了となりました。
1分将棋に入ってからは両者に勝つチャンスがあったようで、
こういうどちらに転んでもおかしくないという勝負を拾ってしまうのが、
王者として君臨する人の不思議なところです。
ニコニコ生放送では解説が飯島栄治七段、聞き手が安食総子女流初段でしたが、
横歩取りと読んだ飯島七段の的確な解説が印象的でした。
残念ながら千日手で指しなおしになってしまったのですが…。
飯島七段は断定的な言い方をするので、
時間に余裕がある中盤戦までは指し手も当たって頼もしかったのですが、
終盤は疲れと考える時間の不足から大迷走して面白かったです。
多分対局者の頭の中も時間がなくてジェットコースターだったでしょう。

個人的には将棋の駒と照明の関係で、
羽生さんが敵陣に打ち込んだ駒が光り輝いて見えていたのが印象的でした。
また、渡辺竜王は、
相手の前では頭をかかえるみたいなわかりやすいことはしないと言っているのですが、
中村六段は盤上没頭といった感じで、
羽生さんが目の前に居ても頭をかかえて考えていたのも、
考え方の違いが出ていてとても楽しめました。

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