菅井竜也五段は1992年4月生まれの若手棋士です。
前回の電王戦に出場した船江五段と同じ井上慶太九段門下で、
プロデビューした2010年に羽生名人、屋敷九段、豊島七段などを破って、
大和証券杯ネット将棋・最強戦に優勝した実力者で、
2010年度は勝率.762の好成績でした。
また、翌年は順位戦で9勝1敗の好成績ながらも、
10戦全勝が3人もいたために昇級できなかったという珍しい記録もあります。
2012年度には森内名人、丸山九段、谷川九段を破り朝日杯将棋オープン戦で準優勝。
順位戦も9勝1敗でC級1組に昇級し、今後を担う実力派の若手棋士です。
振り飛車党で序盤の研究家でもあり、定跡書の菅井ノートは評価が高い棋書です。

梅田望夫著「どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか?―現代将棋と進化の物語
より勝又六段の話

「では、コンピュータ対人間の戦いで、
もし勝又さんが人間チームの総監督だったとしたら、
今なら誰をコンピュータにぶつけますか」と、私は最後にこんな質問をした。
居飛車党なら阿部健治郎四段でしょうか。
がちがちに研究していて、絶対に序盤でリードできる人。
振り飛車党なら菅井君でしょうかね。
まあ、序盤でリードしなければ話にならないということが共通の認識だとすれば、
それができる棋士を選ばなければいけませんから。
阿部君も菅井君も、「あれもこれも君たちの手だったの?」というくらい、
彼らが考えた手が、
トッププロによってタイトル戦やA級順位戦といった檜舞台で使われている実力者ですよ。
A級棋士をうならせるような新手を隠れて出している実力者だから、
彼らなら序盤でコンピュータに負けることは絶対ないという意味で、一押しですね。
実践的に粘りに粘るというタイプではダメなんです。
粘って根負けさせようにも、コンピュータは根負けしませんから。

前回は全部の対局で相居飛車でしたので、振り飛車党の菅井五段は本当に楽しみです。
また、小学四年生の頃から将棋倶楽部24でネット対局をしていて、
学校がある日でも1日20~30局、1年で1万局以上対局指して実力を磨いた、
理論派と同時に実践派でもあります。
関西出身ということで同じ関西の谷川九段が会長、
兄弟弟子の船江五段の敵討ちの場でもありますから、
意気込みも大変なものだと思います。
10年後ならむしろ人間の方が強いと言った菅井五段の戦いぶりに注目です。

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