【羽生善治三冠】秒読みを間違えて、二人で「え!?」【中村太地六段】


対局中に電話が鳴ってキョロキョロする羽生さん


【王座戦】メニューをクルクルして、こんぶを頼む【羽生三冠】


【第61期】羽生三冠 眠る【王座戦】


今回の王座戦はねたに困らないシリーズになるのかもしれない…。
最初の動画は記録係が秒読みを間違えて両対局者が驚く動画です。
中村六段はもう残り1分なので、50秒を過ぎたら1、2、3と秒を読むのですが、
羽生王座はまだ残りがあったので、秒を読む必要はありませんでした。
ところが羽生王座の手番で記録係が秒を読んだため、
残りの時間があると思っていた羽生王座と中村六段の両方が、
ほぼ同時に記録係に確認をとりました。
この時羽生王座が137手目を考えている最中で、
終局は203手でしたからこの後67手も続いたことになります。
中村六段の王様はこの後5九の地点まで逃げましたがそこから押し戻され、
短時間の将棋での羽生王座の強さを見せつける結果になりました。
それにしても1日中将棋を考えててこれですから、
頭の回転の早さだけでなく体力もとてつもないなあと思います。
私なんて将棋祭りに参加した時に、
10時から指して最後の4局目は15時くらいに終わったのですが、
頭がへろへろでかなりおかしな棋譜になっていた記憶があります。
体力は若さの特権のはずだと思っていたのですが、
若い中村六段に1分将棋で勝ちきるとは驚きです。
第2局の棋譜に感想戦のコメントも載せてありますが、
179手目の▲2九香に変えて▲2七歩と捨てる手は聞き手の藤田女流が見つけていて、
解説の佐藤九段もこれいい手ですよと言ってました。
羽生王座も
「そうか、▲2七歩かぁ。あー、なるほどですね。いい手ですね。
ちょっと気が付かなかったですね」と感想戦のコメントが載っていますし、
なかなか凄いんじゃないですか。
他にも電話が鳴るトラブルや、
羽生さんがメニューをくるくる回したり眠ったりする動画もありました。
序盤は過去の将棋を思い出しながら指し手を考え集中力のギアを徐々に上げていく、
ということを羽生さんが語っていた記憶があるのですが、
これは完全に眠っているように見えますね。
渡辺竜王もブログ
・王座戦第2局・ニコ生を付けたら「羽生さんが寝ているんじゃないか」
とコメントが盛り上がっている辺りでした。
自分の場合は相手の手番でしたけど寝てしまったことがあって、
自分のいびきが「ぶごっ」って爆発して起きたのは恥ずかしかったです。
と素早い反応です。プロもニコ生を見ているんですね。
棋力アンケートでプロと押す人の中に、渡辺三冠もいるのかもしれません。

さて王座戦第3局は10月2日におこなわれる予定で、
ニコニコ生放送では解説が野月浩貴七段、聞き手が鈴木環那女流二段です。
こちらも楽しみですね。

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