藤井てんてーがおかしくなった理由


藤井猛九段、藤田綾女流初段、
竜王とっておかしくなったと言っているM浦八段こと三浦弘行九段は、
共に西村一義九段門下の兄弟弟子です。
藤井九段は竜王に突然なって解説をする機会が増えたと言っていますが、
竜王戦はトーナメントの仕組み上フレッシュな棋士が出やすい棋戦です。

河口俊彦著「升田幸三の孤独」より

竜王戦は棋界最高位のタイトルだが、シンデレラ棋士を生むことでも知られている。
平成六年、順位戦デビュー1年目の行方尚史が挑戦者決定戦まで勝ち進み、
羽生善治に敗れたものの、若者らしい言動で一躍スター棋士になったし、
翌七年には、やはりC級2組の先崎学が挑戦者決定戦まで勝ち上がった。
平成九年には、C級1組の真田圭一が挑戦者になって、これにも驚かされた。
そんなことがあったので、
無名に近い若手棋士が竜王戦の挑戦者になっても不思議ではないのだが、
B級2組の藤井猛が羽生を破って挑戦者になり、
谷川にまで四連勝したのにはびっくりした。

当時の振り飛車は居飛車穴熊を天敵にしていて、
振り飛車が模様がよさそうでも、
穴熊の堅さを頼りに暴れられると理不尽に負かされてしまうという時代でした。
そこに登場したのが藤井九段です。
藤井システムという自分で創った戦法で羽生さんと谷川さんを破り、
しかも理路整然としてわかりやすい将棋で、
穴熊に暴れられて負かされていた振り飛車党にとって藤井流王は救世主でした。
現在はB級1組、順位は12位で2勝3敗と厳しい状況ですが、
またA級に返り咲いて、1回くらい名人戦を戦って欲しいなーと思います。

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