動画が消えてるじゃないですかやだーorz
Youtubeでみつけました。

ごめんなさい。この記事どうしよう(少し追記しました)。

羽生善治が語る「人間vsコンピュータ」1/3


羽生善治が語る「人間vsコンピュータ」2/3


羽生善治が語る「人間vsコンピュータ」3/3


羽生さんは対話形式だと結構踏み込んで質問するところがあるので、
最初は「あのー」を連発してたドワンゴ会長の川上量生さんですが、
徐々に慣れて饒舌になっていきます。

ニコニコ生放送で一番見られているのはアニメ、政治、そして将棋
というのはかなり意外ですね。

人間は肉体的には他の動物より劣るというのは認識しているので、
例えばマラソンの金メダリストより新幹線の方が速いとわかっていても、
ショックを受けることなくマラソンを見ます。
しかし、人類は頭脳で人間より賢い存在は無いと思っています。
コンピュータに頭脳が負けるとなるとどのくらいショックを受けるかはわからないです。
しかし、21世紀はそれを受け入れていく世紀で、
電王戦はこれから人類がどのようにコンピュータと向き合えばいいかというのを、
示してくれるという川上さんの話は、
私は考えたことも無い切り口でとても面白かったです。

※動画が消えちゃったのでとりあえず追記 2013/3/16

将棋は指し手は広く、ひとつの局面でルール上指せる手が、平均80通りほどあるらしいです。
ところが人間はその80通りのうち、直感で2手や3手しか考えず、
他の手は読まずに捨ててしまいます。
それでも3手考えると、10手先の局面は3の10乗になりますから、
59049通りと途方も無い数になってしまいますので、
実際はもっと直感で切り捨てているわけです。
そこで、何らかの考えで働いている直感を情報圧縮アルゴリズムと言い換え、
将棋の強さ=指し手を読む処理能力×情報圧縮アルゴリズム
とすると、今のコンピュータがしていることは処理能力の向上であり、
それで人間より強くなったとしてそれがインテリジェンスと言えるのかと、
川上さんは言っていました。

羽生さんは、コンピュータは人間とは真逆の方向にトンネルを掘っていて、
一周して出会えれば嬉しいと言っていました。
また、「巡回セールスマン問題」を例に挙げて、
人間の創った最適解に近いものと、
コンピュータの創った最適解に近いものが恐らく違うものになるので、
参考になるはずと言ってました。
ということは羽生さんは、
将棋が現実的な時間では解を求めることができない問題、
と認識してるのではないかと、
巡回セールスマン問題」と「NP困難」を読んで軽く絶望した頭で思いました。 



ブログランキング・にほんブログ村へ