(将棋) 松尾 歩×橋本崇載 (解説:渡辺 明・千葉涼子) 1/3


松尾 歩×橋本崇載 (解説:渡辺 明・千葉涼子) 2/3


松尾 歩×橋本崇載 (解説:渡辺 明・千葉涼子) 3/3


インテリヤクザ風味の松尾歩五段、ちんぴら風味の橋本崇載四段と言われたら、
解説の渡辺明六段がチャイニーズマフィアに見えてくるNHKなのにおかしな動画です。
聞き手の千葉涼子女流や記録係りの仲澤雄貴初段まであやしい風貌に見える・・・

解説の渡辺明六段も聞き手の千葉涼子女流も思ったことを率直に言うタイプなので、
非常に歯切れのよい解説になっています。
特に千葉涼子女流は「天然危険物」と評される率直さで、
好き嫌いが分かれるタイプではありますが、面白いエピソードを残しています。

NHK将棋講座2005年12月号、2005年度NHK杯トーナメント2回戦(森内俊之名人-千葉幸生五段戦)観戦記、結城広大さんの「千葉惜敗、大魚を逃す」より。

「あ、おはようございます」―。軽く会釈しながら、森内俊之名人が入ってきた。
名人と千葉女流は、3年前の将棋講座の講師と聞き手という関係。
聞き手の選任に当たっては通常、講師の意向が最優先される。
「どなたになさいますか」と尋ねられた名人は、
少し口ごもって「できれば碓井さん(千葉女流の旧姓)で・・・」と答えた。
つきあいはほとんどなかったのだが、数週間前いっしょに仕事をしたときに
「名人獲得おめでとうございます。
いやあ、このまま無冠の帝王で終わるんじゃないかと思ってたんですがねえ」
と言われ、ただただ苦笑するしかなかったというのだ。
そのとてつもなく無防備な、怖いもの知らずの踏み込みを、名人は高く評価した。
「名人に定跡なし」とはこのことである。