棋士はカワイイ!

将棋と棋士の魅力を伝えたい!そんなブログです。 なんか難しそう、古くてださそう、そんな印象を吹っ飛ばす!
指すのではなく観戦ならば簡単で面白い!

2015年06月

棋聖戦第2局は豊島七段が大激戦を制す

羽生善治棋聖に豊島将之七段が挑戦する第86期棋聖戦五番勝負第2局は、
後手番の豊島七段が勝利して1勝1敗としました。

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朝の様子。瞑想中?

ニコニコ生放送では9時から、解説に松尾歩七段、
聞き手に藤田綾女流初段で大盤解説会が始まりました。

藤田女流「注目の戦型予想はいかがでしょうか」
松尾七段「そうですねえまあうーんと、
なんとなく矢倉になるんじゃないかなと思うんですけど、どうなんですかねえ」

羽生棋聖の初手は▲7六歩でした。
松尾七段「多分△8四歩なんじゃないかと思うんですけど」
豊島七段は即座に△8四歩。
松尾七段「以前は初手を指した後に撮影用で何回か指したこともあったんですけど、
今はそういうことはないですね。朝から結構緊迫した空気ですね」
藤田女流「今回は記録がタブレットになっています」
松尾七段「最近導入されて、ネットで見るにあたって、
1手指すごとに消費時間も分かって便利ですね」

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おはようございます
藤田女流「松尾先生はニコニコ生放送は将棋界の一番長い日以来ですかね」
松尾七段「かなり久しぶりに出させていただくことになりました」
藤田女流「こちらのスタジオはどのくらいぶりですか」
松尾七段「3年くらいですかね。
生放送ってこと自体にあまり慣れてないので緊張気味です」

羽生名人は▲6八銀と矢倉を選択しました。

藤田女流「1局目はいかがでしたか」
松尾七段「結構激しい将棋になりましたよね。
序盤から豊島さんが工夫をして最近ではやや珍しい将棋になって、
そこからすぐに戦いが起こって目が離せない面白い将棋になりました。
この2人だと終盤までくっついていって、
競り合いになる面白い終盤戦になることが多い気がしますね。
最近のプロ将棋の傾向として、
序盤を早く飛ばして中終盤に時間を残すスタイルが増えてきてるかなと思います。
私が奨励会の頃、20年前ですかね、結構序盤でもかなりゆっくり、
タイトル戦の時ですと定跡型でも改めて1から考えてると言うか」
藤田女流「今回持ち時間が4時間ですが」
松尾七段「対局してる立場だとそう多い時間でもないかなと思います」
藤田女流「この両者のタイトル戦ですと前回は王座戦で持ち時間が5時間でした」
松尾七段「早指し棋戦を除くと3時間が一番短いんですけど、
それだと1時間で序盤は乗り切ってというペース配分なんです。
4時間ですと序盤で1時間半から2時間くらいで中終盤に残すんですかねえ」
藤田女流「先生はどのくらいの時間がいいですか」
松尾七段「一応どの時間でも対応できたらいいなと思っていますけど、
得意不得意作りたくないかなという意識はありますね」

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松尾七段「午前中なのに緊迫してますねえ。
僕が将棋覚えたとかそれよりさらに前のことかもしれないですけど、
午前中は雑談していて、本腰を入れて考えるのは午後に入ってからと聞きました。
今は序盤から勝負というか、これ多分矢倉になると思うんですけど、
いくつかの形をイメージして、
定跡形だったりした場合ですと先まで突き詰められている場合があるので、
午前中にも終盤の変化を思い出すというか、普段研究していることを整理している、
ということがあると思います」

プレミアム会員は感想戦も見れるという話で、
藤田女流「ちなみに私プレミアム会員なので感想戦見れるんですよ」
松尾七段「僕もそうですよ」
藤田女流「先生プレミアム会員ということは普段番組を見られるんですか」
松尾七段「一度ポーカーを見て面白いと思いました。基本将棋ばかりなんですけど。
藤田さんはどんな番組を見るんですか」
藤田女流「私はゲームのアプリにはまってて、動画とか生放送とかを見ています。
黒猫のウィズというゲームなんですけど、生放送もやってたりするんですよ。
クイズのアプリですね」

盤上の解説に戻り
松尾七段「まだ急戦矢倉の可能性もありますけど」
豊島七段「△5二金」
松尾七段「あ、なくなりました」
藤田女流「いいタイミングでしたね」

リレー質問
田村七段から松尾七段へ
新宿でいいお店を教えてください。
松尾七段「これ飲み屋ってことですよね。
田村さんの方が多分知ってるんじゃないかと思うんですけど。
まあ一時期新宿でよく飲んでるときはありましたけどねえ」
藤田女流「料理は何系ですか」
松尾七段「嫌いなもの無いんですよ」
藤田女流「オールラウンダーなんですね」
松尾七段「将棋もそうなりたいんですけどねえ。
ぱっと思い浮かんだのはワインバーでいいところがあるんですけど、
田村さんと1回行ったような記憶があります。
新宿3丁目ですね、2丁目ではないですね名前出しちゃっていいんですか?
マルゴーっていう新宿に何店舗かあるんですけど」
藤田女流「特定班急げとかコメントが」
松尾七段「あの変で飲んでる人は知ってると思うんですけどね。
日本酒はきついというか自分の体だと残っちゃうので、ワインの方が飲みますね。
田村さんと藤森君と3人で、2軒目くらいに行ったと思いますね」
藤田女流「松尾先生はお酒が強いというイメージがあります」
松尾七段「強いかどうかは分からないですけど好きではありますね。
まあ弱くは無いと思いますけど」
藤田女流「どれくらい飲んだら足に来るというか、ふらふらしますか」
松尾七段「店出る時に気づくというときはありますね」
藤田女流「飲んでるときは全然大丈夫なんですか」
松尾七段「結構大丈夫ですね。
まあ酒なんか強くならなくていいっす。将棋強くなりたいです。
えっとこれ朝からお酒の話ばかりしてて大丈夫なんですか?」

山口女流から藤田女流へ
飛車対角の将棋で必勝法を教えてください。
松尾七段「これは片方が飛車飛車で片方が角角なんですよね。必勝法があるんですか」
藤田女流「もう忘れちゃいました。
あのちょっと前に山口さんがニコ生で野月先生と出演した時に、
大盤で勝負をしてました。
元の動画はニコ生の動画再生数で1位とったらしいんですけど、
野月先生と山口さんと会った時にそんな話になって、1ヶ月前なんで忘れちゃいました。
飛車飛車で先手だったら必勝じゃないかという結論だったんですけど」
松尾七段「飛車が先手だったら後手相当辛そうだと思いますけどねえ」

ということでちょっとだけやることに

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藤田女流「あ、左右はんた…一緒だ」
天才とはどこか抜けているものか。

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藤田女流「ここまでしか覚えてないです」

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藤田女流「銀出るんだったかな、1歩取っていくんだったかな。
並べたら思い出すと思ってたんですけど。
一応私も対局したんですよ。阿久津先生に教えてもらって」
他にも中飛車から▲5六飛、▲5八飛と並べる作戦も有力とのことでした。

解説に戻って、コメントを読んで
松尾七段「矢倉って今後手有利なんでしょって質問がありますけど、
最近後手が押してるというか、
今までの矢倉の歴史の中では結構後手が頑張っているというか」

羽生名人は早々と▲3五歩。13年ぶりらしい。

松尾七段「これは最近は珍しいですね。
突かないで囲っていくのが圧倒的に多いんですけど、
欲張ったというか、少し得をして駒組みをしていこうという手なんですけど、
軽い手でもあるんですね、銀もまだ下で。
矢倉の中での予想の手としては無いですね」
藤田女流「先生は予想通りになるというのはどのくらいの割合ですか」
松尾七段「最近横歩になるかなとか大まかな戦法は、
だいたい事前に思った通りになるというか、そういうことが増えてきました。
最近は得意形を持っている人が多いので。
でもいきなり思ってもいない、
例えば最近振り飛車指してないのに指してきたなとかありますけど、
でもそれはそれで驚くとかはないですねえ。
でもこの▲3五歩は予想はしにくいですね。
ただこれは歩がぶつかりましたけど、ジャブを放ったくらいですね。
これから駒組みが続くと思います。
矢倉の中では少ない方なので、力戦とまでは言えないですけど、
そういう要素がありますね」

豊島七段は△6四角▲1八飛に△4三金右と指して席を外しました。
△4三金右は珍しい手とのことで、既に前例が無いらしい。

10時のおやつが届いて、
松尾七段「おやつはいいですね。
将棋を指しているとしんどい時があるのでいい気分転換になるというか。
豊島さんは食べるんですかね?細いからあまり食べない印象があるんですけど」
藤田女流「先生対局のときは何か食べますか」
松尾七段「食べないですねおやつの類は。あんまり必要としないというか。
一時期3時くらいになったらおやつ食べてたんですけど、
効果として実感できないので、特におなか空くわけでもないので」
藤田女流「ブドウ糖の塊みたいなの売ってますよね」
松尾七段「それを置いてる人もいますけどね。
お菓子の類は食べないんですけど、コーヒー僕ブラックで飲むのが好きなんですけど、
そこを砂糖を入れるというのはありますね。喉は渇きますね。何か飲みたくなるんです。
500ミリリットルのやつをずらっと並べてる人もいますよね。
何で1リットルのやつとかにしないんだろう?」

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松尾七段「羽生さんはゆったり構えている感じですね」

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10時のおやつはバウムクーヘン

矢倉囲いを完成させた羽生名人の手に対して、
松尾七段は3筋から軽く動いた反動に備えたいところなので、
金は5八に置いておきたいというのが第一感なので、
どういう構想なのか分からないとの解説。
豊島七段は△4五歩、△4四銀の2手で十分の体勢になるので、
その間先手がどんな2手を指すのか注目とのこと。
といったところで一旦休憩に。

休憩中に羽生名人は▲6五歩から▲6六銀と、左辺を盛り上げていきました。

アンケートどちらを持って指してみたいか。
羽生棋聖68.3%、豊島七段31.7%。
松尾七段「うーんどっちかなあ。
本当に突き詰めて考えた場合どちらかがいいかもしれないんですけど、
藤田さんどっち持ってみたいですか」
藤田女流「後手番から見たときに気がかりな事が2つあったので、
先手を持ってみたいです。先生はどちら持ちですか」
松尾七段「僕はなんとなく後手を持ってみたいんですよね。
左の銀で角を狙っていくのは僕はあまり好きじゃないんですよ。
まとめるのが難しいというか。
後手の方がわりと自然に指しているかなというか、
玉形がしっかりしているというか、
後手を持って考えてみたい局面かなと思いますね私は」

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先手は▲3七銀から後手の3五にいる歩を狙う指し方と、
▲7五歩から角頭を狙いつつ左辺を制圧しにいく指し方があり、
後手がどう対応するのかといったところ。

羽生名人との研究会の話になり、
松尾七段「あのー将棋挟んでる時は将棋の話なんですけど、
食事の時は将棋そのものの話じゃなくて将棋界についてとか、
そういう感じが多いですね。
話題が豊富というか、引き出しが多いイメージがあります」
藤田女流「タイトル戦でも関係者の方と談笑されているイメージがあります」
松尾七段「誰とでもその人に対応して話してるんですかね。
話題がどういう話題でも対応できると言うか、将棋と通じるものがあるのかな」
藤田女流「研究会は月に何回くらいですか」
松尾七段「月に1回できればいいかなというくらいですね」

珍しく前傾姿勢で考え込む豊島七段に、
松尾七段「傍から見てるとあの姿勢結構疲れそうだなあ」

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羽生名人はおなじみのポーズ。
松尾七段「あのポーズたまに見るんですけど、
ずっとメガネかけてると疲れるんですかねえ。寝てるわけじゃないと思うんですけど。
自分も変な体勢で考えている時がありますけど、
何でそうしているのかはよくわからないです。無意識なんじゃないかな。
知らない方が見てると寝てるんじゃないかなと思うかもしれないですけど、
流石に寝てるわけじゃないです」

羽生名人は構想通り▲7五歩と左辺を盛り上げていきました。

昼食アンケート
うなぎ35.0%、そば28.6%、カレー14.1%、パスタ22.3%。
藤田女流「普段の対局は外に行かれる事が多いですか?」
松尾七段「対局のときは出前ばかりで、外に行くのが面倒くさいんで」
コメントを読んで
松尾七段「フォアグラいいなあ。でもどこで食べればいいのかなあ」

昼食休憩に。

昼食休憩中の詰め将棋

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▲1四金△同金▲2三金△同玉▲3三竜までの5手詰め。

正解者の中から抽選でこの場で書く色紙をプレゼント。
藤田女流「どうですか見られながら書くのは」
松尾七段「すごいやりにくい」

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松尾七段「一歩(いっぽ)ですね。(コメントで二歩と流れて)二歩じゃないです」
藤田女流「(コメントで画伯と流れて)コメントが来てますが全部スルーして」
松尾七段「見てると動揺しますね」

昼食アンケートの答えは

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松尾七段「ここだけ見て分かったらすごいですね」
松永と流れて
松尾七段「え?何で分かるんですか?」

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藤田女流のとろろそば

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松尾七段のおろしそば

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いい笑顔
松尾七段「これ恥ずかしいなあ」

解説に戻って、羽生名人がぶつけた▲5五歩を取ってしまうと、
先手の大駒の働きがよくなる展開になるとのこと。
松尾七段「先ほどは後手持ちたいと思ってたんですけどねえ。
休憩中に△3三桂を見たときはなるほどなと思ったんですけど、
ちょっとこの▲5五歩の動きに対するいい対応が今のところ浮かばないので、
先手を持ちたくなってきたという気持ちがあるんですけど、
ここでうまく対応できるかどうかで勝敗に影響してもおかしくないです。
先のことを見てうまく後手の駒が働いてくるならいいんですけど、
私には見えないですね」

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豊島七段はこの表情。この後すぐに△4二角。

質問メール
ドワンゴ主催新棋戦の名前がユーザー投票中です。
お気に入りの棋戦名はありますか。また松尾先生はエントリーされましたか。
藤田女流「エントリーはちょっとまだということで。
いろいろな情報は18日に発表されますのでそちらで。
新棋戦の名前は先生何がいいですか」
松尾七段「ああなるほど。結構ありますね。
(メールを見ながら)覇王戦とかかっこいいかな」
藤田女流「私も実は投票したんですけど、どれもよくて迷いました。
まだ投票していない方は是非投票してみてください」

松尾先生は羽生棋聖や、木村一基八段、村山慈明七段と研究会をされていますが、
どのような雰囲気なんですか。
また面白いエピソードなどあれば教えてください。
松尾七段「頻度は月一できればいいかなというくらいです。
でもやっぱり羽生さんですとか木村さんですとか、忙しい時がありますので」
藤田女流「これはどれくらい続いているんですか」
松尾七段「最初村山さんの変わりに森下さんが入っていて、
理事になられて忙しいので村山さんに変わりました。
村山さんの前のときからあわせると、
僕が四段になってからすぐのことなので、10年以上になりますね」
藤田女流「どのような雰囲気なのでしょうか」
松尾七段「実戦形式で将棋を指して、感想戦で意見交換という形なんですけど、
羽生さんはタイトル戦だと厳しい雰囲気で感想戦されてますけど、
一瞬ちょっとやわらかい雰囲気になるというか、
冗談が飛び出たり公式戦と違ってやわらかい雰囲気です」
藤田女流「終わったあとは食事には行かれますか」
松尾七段「基本的には行かないですね。お昼だけです」

私は愛知県に住んでいるのですが、
松尾先生も豊島先生も愛知出身という事で応援しています。
松尾先生は愛知県にはいつごろまでお住まいだったのでしょうか。
松尾七段「愛知県は16歳のころまでですね。
当時奨励会1級で、
高校に行っていたんですけど中退して将棋一本でということで東京に来ました」
藤田女流「名古屋などにある将棋道場には通われていたのでしょうか」
松尾七段「通っていましたねアマチュアの時に。
名古屋で一番有名な将棋教室がありまして、
そこに日曜日2、3週間に1回くらい通っていました。
私の出身は日進市ってとこなんですけど、中心地まで1時間くらいかかるので」
藤田女流「私も道場に興味があるのですが、なかなかふみこめないので、
と書かれています。初めて行かれた時の様子なども教えてください」
松尾七段「有段者の強い方がいれば、
将棋を始められたばかりの方でも教えてもらえます。
手合いを付けてくれる方がいますから、ちょうどいい相手と対局させてもらえます。
行けば自然と将棋が指せますので」
藤田女流「一番初めに行った時というのはどういう感じでしたか」
松尾七段「もうあんまり前なんで、小学校4年生くらいのときで、
親に連れてってもらったような気がしますね。
子供だったんでおじさんがかわいがってくれたというか、
将棋教えてやるよという感じで周りの人が良くしてくれたと今となっては思います。
当時は一生懸命将棋を指していただけですけど」
藤田女流「私は小学校2、3年くらいなんですけど、
周りの人が温かく迎え入れてくれたので、
最初は勇気が要りますけど1回行けば大丈夫だと思います」

将棋では駒の動きを把握するのに空間認識能力が必要になる、
というのを聞いた事があります。
ということは棋士の方には方向音痴がいないのでしょうか。
松尾七段「すごく難しい質問が飛んでくるのかと思ったら」
藤田女流「空間認識能力というのはどのような能力なんですか」
松尾七段「分からないですけど、ひとつ言える事は私は方向音痴です」
藤田女流「私も方向音痴です。でも方向音痴が多い気がします。
女流棋士は地図が読める人いないんじゃないですか?
地図を見ていてもまず現在地が把握できなくて、どんどん迷っていきます」
松尾七段「相当たどり着けないやつですね」
藤田女流「今はグーグルマップがあるんで助かってます。現在地教えてくれるんで。
地図をくるくる回すのが悪いと聞きました。
とは言っても方向音痴治ってないんで説得力ないんですけど」

お二人は何か懸賞などで当てた事はありますか。
僕は巨人戦のチケットが当たりました。
藤田女流「先生は懸賞とか応募されたことありますか」
松尾七段「1回も無いくらいのレベルなんですけど」
藤田女流「懸賞だと何だろう、クロスワードとか?
くじとかも懸賞ですね。先生はありますか」
松尾七段「宝くじを子供の頃に親が1回買った事があって、
印象に残っているくらい無いですね」
藤田女流「私は花火大会でゴルフバッグが当たったことがあります。
何で花火大会でなんだろう。ゴルフやらないので物置に入ってます」

私は将棋ウォーズで毎日対局していますが、
先手の時に矢倉を避けて角換わりか横歩に誘導したいのですが、
△4四歩と角道を止めて無理やり矢倉にされてしまいます。
どのように咎めればいいのでしょうか。
何かいきなり難しい質問になりましたね。さっきは懸賞の話だったんですけど。
全然プロ間でも時々出てくるんで、咎めるにはと言われると難しいですね。
でもいろいろ自由にお指しになる方がいいと思います。
仮に僕がこう指した方がいいですよと言っても、出だしも出だしじゃないですか。
咎めようとかっていう感じよりは、自分が好きな形に持って行こうとか、
そういう感じにするといいと思います

松尾先生が師匠と出会ったきっかけを教えてください。
また、松尾一門は今後何人になる予定ですか。
松尾七段「松尾一門は今のところ0ですね。
師匠とは小6か中1くらいに研修会に通っていたんですけど、
奨励会を受験するという話になったときに、
研修会の幹事の方に師匠を紹介してもらえるということがありまして、
先に所司門下に入っていた先輩にどうかと言われて入りました」
藤田女流「所司門下多いですよね」
松尾七段「もう多すぎて何人いるのか。
師匠には奨励会に入る前から教えてもらっていました。
駒落ちではなくて平手で教わってたんですけど
どういう考えがあったのか分からないんですけど、
たくさん指すのではなくて行った時には1局教わるという感じでした」
藤田女流「お弟子さんは取られる予定はありますか」
松尾七段「今のところ考えてないですね。
ゆくゆくは考えなきゃなとは思うんですけど、人の人生を預かるという面もあるので。
自分としてはトーナメントプロとしてやっていきたいと思っているので、
そこまでは考えられないという段階ですね」

将棋の解説を見ると、時々この形は水面下で研究されていますという解説を聞きます。
水面下の研究手を指すのは発見した人が最初に指すのでしょうか。
何か暗黙のルールがあるのでしょうか。それとも誰でもいいのでしょうか。
一言で言ってしまうと無いですね。
研究会で指された新しい手というのが公式戦でどう現れるか、
ということだと思うんですけど、それを見ていいなあと思った人が、
言ってしまえば早い者勝ちで公式戦で指されます。
どういった形で現れるのかは運とかもあるので、
誰が最初にやるのかはわからないですね。
僕も横歩取りで5五飛車とか指す松尾流というのがあったんですけど、
練習将棋で橋本さんに指されて面白い手だなと思って指しました。
先に僕が指したんで松尾流になったということなんですけど、
橋本さんも当時三段だったのかな、東京に移籍してきたばかりで、
関西の浦野西川戦の感想戦で出た手らしいんですけど、
それを練習将棋で僕相手に指して、それを僕が公式戦で指したという、
関西からやってきたみたいな手なんです。
元をたどると全然違う人の名前が出てくると言うのは時々あるんじゃないですかねえ。

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羽生棋聖は天もりそばとリンゴジュース

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豊島七段はうなぎ丼ぶりとフルーツ
松尾七段「豊島さんこれ食べきれるんですかねえ。
私こういうので出てくると困るんですよ残したくないので」

昼食は豊島七段が優勢か。

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羽生名人は▲7四銀。
松尾七段「予想が当たらなくて申し訳ないんですが…」
銀が単騎で突っ込んでいく手は流石に当たらない。
その後解説を進めて
松尾七段「羽生棋聖も自信を持って銀を出たわけでもないのかなあ」

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羽生棋聖はおやつタイム
藤田女流「対局室に大内先生も来られましたね」
松尾七段「おやつ?」
藤田女流「おやつじゃないです」

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羽生棋聖は左のおやつ。
中にチーズムースとブルーベリーのゼリーが入っているらしい。
石川県が和菓子で有名なので和菓子風になっているとのこと。

豊島七段は右の蜂蜜ババロアとシャルロット。
シャルロットが女性の帽子をイメージ。
山形県産のさくらんぼ使用。
蜂蜜は通常のものより20%ほどカロリー控えめらしい。

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もちもちした表面に苦戦する松尾七段。
松尾七段「いやおいしいっす」

豊島七段のおやつの方はやわらかいらしい。

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松尾七段「お菓子自体食べなれてないのにすごい撮られてて、
今まで生きてきて多分一番緊張してる」
藤田女流「そんなに甘すぎなくてしっとりしていておいしいです」
松尾七段「いやほんとおいしいです。
誰も居ないところで一人でじっくり味わいたい」

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棋聖戦限定パッケージのお菓子。ガトー・ボワイヤージュ
銀座本店とネットのみの販売らしい。
パッケージの詰め将棋は正解者の中から抽選で新棋聖の色紙プレゼント。
その他3000円分のお菓子も当たるよとのこと。

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ブールミッシュ ガトー・スフレに目を輝かせる藤田女流。

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おやつを食べてる間に急に戦いが激しくなり、おやつキープで解説に。
▲6四角からの角交換は後手玉がしっかりしていて、
先手は玉飛接近している形なので先手は選びにくく、
▲2八角は普通だが△4六歩で角道が止まってしまう、
▲7七角も玉と接近していて攻められやすく、
先手はどの手も怖いので、どの怖いを選択するか、
なんだかどの手もありそうな気がしてきましたとのこと。

次の一手アンケート
▲2八角23.9%、▲6四角40.5%、▲7七角18.9%、その他16.6%。
松尾七段「強気な方が多い」
羽生棋聖は▲2八角。豊島七段は即座に△4六歩。
そして解説通りに羽生棋聖が銀損ながらと金を作る展開になり一旦休憩に。

休憩明け、松尾七段は先手としてはあんまり自信がなく、
後手は角が使いにくいので、
変な手だが△2五桂と桂馬をどかす手はあるかなとのこと。
また、△4五銀左から▲同銀△同桂とどかす順もあり、
豊島七段もここは良くできる手があるはずと思って長考しているのではないか、
先手としては不安で後手は角を使う事を含みに指したいらしい。

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松尾七段「羽生棋聖すごい体勢で考えてますね」

アンケートどちらを持って指してみたいですか
松尾七段「僕は2番ですけどね豊島さんが、ええ」
先手:羽生棋聖43.2%、後手:豊島七段22.9%、ニャンとも言えない33.9%。
松尾七段「私が2番と何回も言ってるのにあまり聞いてくれない(笑。
なんかちょっと羽生さんの人気というか信用というか。銀得ですけどねえ」
藤田女流「2、30%のブランド力があるらしいです」
残り32分まで考えて豊島七段は△4五銀左。
やっぱり後手がいいと思うんだけどなあと松尾七段。

豊島七段の△4五桂に、
松尾七段「ずいぶん強気な手できましたね。
いろいろ選択肢がありそうな局面の中では一番玉が薄い形なので」
羽生棋聖はううーんと唸ってました。

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豊島七段は△6六歩の垂れ歩。松尾七段は盤上この一手と太鼓判。
羽生棋聖は持ち駒の銀を使って▲6八銀と受けました。
受けているようじゃ辛い気がしますが、と言って受けない順も検討しましたが、
やっぱり受けた方がいいんですねとの結論になりました。
そして羽生棋聖は残り1時間に。
羽生棋聖は直線的な斬り合いの展開になる、
と解説していた▲5三とを選択したところで一旦休憩になりました。

休憩を明けると一手を争う叩きあい。
豊島七段が飛車金両取りをかけましたが、羽生棋聖はかまわず▲3三歩と放り込みます。
詰むや詰まざるやまで変化手順を進めて
松尾七段「うーん…微妙ですね」
その後様々な変化を並べて
松尾七段「羽生棋聖が苦し目な感じですけど、どの変化もはっきりしないですね」

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ここから羽生棋聖は▲9八玉。どちらが勝っているか。
△7六桂に▲2六桂の攻め合いは先手玉に必死がかかって後手の勝ち、
▲7七銀とかわしても後手の勝ち、
という解説で、羽生棋聖は▲4四歩と角道を止めました。
豊島七段は残り12分に。

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松尾七段「大内先生結構いますね。
きわどい終盤戦であそこで見てると面白いんだなと思いますね」
羽生棋聖は残り30分。手番の豊島七段は残り3分に。
松尾七段「自分が勝つんじゃないかってところで、
よさそうな手が3通りあったら時間使いますよね」
豊島七段は残り3分まで考えて、解説の3通りの手ではなく△6六歩。
松尾七段「これは羽生棋聖も状況を把握するのに時間を必要とするかなと思います」
▲7七金△7九成銀としたところで羽生棋聖は席を外しました。

羽生棋聖は後手の攻撃の根元の角取りに▲2五桂。
角取りを放置して迫る手になるんですが、一番厳しい手は△8九成銀かなあ、
と言っている間に豊島七段は△8九成銀。
松尾七段「相当きわどいですねえ。きわどすぎて見入っちゃいますねえ」

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残り時間がなくなるまで考える羽生棋聖。そして解説になかった▲5一角。
松尾七段「見えにくい手が来ましたね。多分詰めろなんでしょうね。
受けるか一旦王手をして、でも▲7八歩でいいのかな…うーん…。
現状だと詰みなんですけど、1枚使った状態で詰むかどうか」
豊島七段は一旦王手。羽生棋聖は急に前後に揺れ始めました。
持ち駒を使わない▲7八歩に豊島七段は△4四銀と受けました。
松尾七段「今の手つきは読みきっている雰囲気ではないですね」
しかし豊島七段が羽生棋聖の追撃を振り切り、大激戦を勝利で飾りました。

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投了直後の様子。
最後に豊島七段が羽生棋聖の王様を詰ましに行く時には、
立会人の大内九段の体まで左右に揺れていました。興奮しすぎである。

松尾七段「羽生棋聖がずっと苦し目の流れできてたと思うんですけど、
△4四銀と受けたところはもしかしたら先手にいい手があるのかなと思いましたが、
▲4二とに△同飛ととったところで見切っていたのかなと。
捻り合いで珍しい形から、銀得対と金の戦いで、
判断のつきにくい将棋だったと思いますけど、
豊島さんの方が強気に戦って、難しいところを一歩出たのかなと。
終盤羽生棋聖の追い上げがすごくて、元々どの程度離れていたのか。
ぎりぎりの展開でずっと着いていったのが流石羽生棋聖で、
最後ぎりぎりの終盤戦になりました。
多分▲4二とに△同飛で大丈夫と豊島さんが見切っていたと思います」
藤田女流「次の対局はどんなところが見所でしょうか」
松尾七段「これを見ているとどんな将棋になっても面白い展開になるのかなと思います。
豊島さんが先手番で、なんとなくですけど第1局2局と矢倉でしたので、
そろそろ角換わりが出るのかなと思います」

ということで、棋聖戦第2局は豊島七段が大激戦を制しました。
松尾七段というと升田幸三賞を受賞した横歩取り△5二玉型や、
松尾流穴熊、横歩から▲5五飛と活用する松尾流など、
序盤の研究が深い理論派のイメージでしたが、
解説では案外感覚重視だったのが印象的でした。
とはいえ感触が悪いと言いつつ先の変化を並べてくれるので楽しく見れました。
また、得意不得意作りたくないという考え方や、
自身の事をトーナメントプロと表現するところは同じ所司門下の渡辺棋王みたいで、
渡辺棋王の合理的な考え方は案外所司門下の周辺の価値観なのかなーとか思いました。
対局は終盤まで白熱していて、豊島七段は102手目の△6六歩を、
分からなくて相手に下駄を預けるような指し方、もっといい寄せがあれば、
と語っていましたので、プロレベルでも最後まで難解な大熱戦だった事が伺えます。

これで棋聖戦は1勝1敗の五分、五番勝負ですのであと2勝した方が棋聖となります。
第3局は7月4日、ニコニコ生放送では解説に飯島栄治七段、
聞き手に竹部さゆり女流三段で大盤解説会が放送されます。
どちらがタイトルにリーチをかけるのか、
竹部女流の暴走を飯島七段がどういなすのか、注目です。

第86期棋聖戦五番勝負第1局は羽生棋聖が豊島七段を下す

羽生善治棋聖に豊島将之七段が挑戦する第86期棋聖戦五番勝負第1局は、
後手番の羽生棋聖が勝利して1勝としました。

振り駒の結果豊島七段の先手で対局が開始されました。

注目の初手は▲7六歩。
羽生名人は何でもやってこいの△8四歩。

kisei1-1
関係者が退室する様子。足がしびれて立てない人も。

豊島七段は▲6八銀と矢倉を選択しました。

山口女流「あ、矢倉ですか」
田村七段「矢倉ですね。意表の、全然イメージにないんですけどね。
豊島さん先手だと角換わり、後手だと横歩取りのイメージなんですけど、
何か用意の作戦があるのでしょうね」

kisei1-2
山口女流「どうじょ、どうぞよろしくおねがいします」
田村七段「フフフ」

山口女流「角換わりではないかという予想でしたが」
田村七段「豊島さん角換わり勝率は高いはずなので、
タイトル戦の第1局は得意戦法を持ってくると思っていたのですけど」
山口女流「先生は力戦のイメージですが、矢倉はどのような戦型が得意ですか」
田村七段「私矢倉ねーほんと嫌いなんですよ」

朝の雑談タイム
山口女流「先生は朝早いんですか」
田村七段「こう見えて朝強いんですよ」
山口女流「朝ぱっと目が覚めるんですか?」
田村七段「ぱっと覚めるんですけど、最近犬飼ったんですよ。
顔なめにきて起こされます」
山口女流「何を飼っていらっしゃるんですか」
田村七段「ラブラドールですね」
山口女流「名前は何ていうんですか?」
田村七段「メイですね」
山口女流「トトロから?」
田村七段「5月から飼い始めたんでそれで」
50キロもあるらしい。犬は生まれた時からずっと飼っているらしい。
山口女流「羽生さんも犬飼ってたような」
田村七段「羽生さん散歩できないんじゃないですか。有名人すぎて」
山口女流「先日お仕事でご一緒させていただいた時に、
道端で話していたら外国人の方が羽生さんに話しかけてきて、
英語で話されててさすが羽生さんだなーと思ってたんですけど、
よく聞いたら道案内を頼まれてました」
田村七段「後から知ったら驚くんじゃないですか?」
山口女流「普通に走って案内されてました」

山口女流「藤森先生のTwitter見てたら二人でマカオに行かれたそうですね」
田村七段「二人とも日本語しか出来ないので、話が大変でした。
私はジェスチャーですね、哲は何も出来ません」
山口女流「前小笠原諸島に瀬川先生と行かれたり」
田村七段「旅行基本的に好きなんでね」
※藤森哲也四段は師匠が塚田泰明九段で、
田村七段と塚田九段が兄弟弟子の関係になります。
瀬川五段とは奨励会時代からの友人です。

今回の棋聖戦は去年に続きブールミッシュがおやつスポンサーとのこと。

先手が▲2六歩だと力将棋になると話していたら、豊島七段は勢いよく▲2六歩。
定跡型を避けて力比べを豊島七段が選びました。
早めに▲2五歩とすると後手からの急戦を封じる意味合いがあるが、
作戦を早く決めすぎる嫌いもあるとのこと。

名人戦の話題になり、
山口女流「先生入玉の将棋はどうですか」
田村七段「一手も読めなくなります。
普段の将棋も追いかけてだめだったら負けましたって」

▲6七金右は後手からの急戦対策だが、
後手の角道が△3三銀で止まったので急いで指す必要は無いとのこと。
矢倉は分からないので手の意味を解説してくれると勉強になります。

kisei1-3
田村七段「また変わった手が(▲1六歩)」
山口女流「これは何でしょう。加藤流?」
田村七段「もう前例無いんじゃないですか?」

kisei1-4
そして退室する豊島七段と前傾姿勢で考える羽生棋聖。
田村七段「何が正しいのか分かんないです、意味が分かんないですからね。
端を受けると棒銀でだいたいやばいというのは私も分かるんですけど。
30年くらい前なら▲1六歩もあったかもしれませんけど、最近じゃ無いですね」

kisei1-5
さっそく殴りあいの変化。
午前中からこんな変化を解説することになるということは、
豊島七段が積極的に指しているということか。
30手目、羽生棋聖の△4二角で前例が無くなったらしい。
山口女流「先生はどちらを持ってみたいですか?」
田村七段「後手の方ですね。後手の方が指す手が簡単なので」
豊島七段がどんな構想を見せるのか。

kisei1-6
田村七段「噂のおやつですか。豊島さんはないのかな?」
焼きシブーストとのこと。

質問メール
私は28歳の女性です。
将棋を見る事が好きなのですが、
実際に将棋を始めるには何から始めればいいでしょうか。
田村七段「周りに指せる人がいれば教わるのが一番ですね。
定跡の本とか読んでも最初はまったく分からないでしょうから、
1手3手詰めくらいの詰め将棋がいいと思うんですけど、
最初のルールは周りの人がいればいいんですけどね。
ちょっとやれば6級くらいはすぐだと思うんですけど」
山口女流「ちょっとで6級は結構早いですよ。田村先生は何歳から将棋を」
田村七段「私は9歳からですね」
山口女流「親から教わったんですか?」
田村七段「親父と兄貴が指しているのを見て、何やってるのと聞いてからです」
山口女流「プロを目指すきっかけは」
田村七段「なんとなくですね。4年生くらいでそう思いました」
山口女流「師匠の大内先生とは?」
田村七段「基本振り飛車党だったんで、
大内先生か森安先生か大山先生がいいということで、
うちの親父の大学の同級生の奥さんと師匠の奥さんが親戚関係ということで」

田村七段の兄弟子の鈴木八段は、少年時代かなりワイルドだったという噂ですが、
今だから話せる兄弟子の逸話を教えてください。
田村七段「兄弟子ですか、えー、ワイルドだったのかなあ。
昔から遊んでてトランプとか、超小柄だったんですよあれ。ああ見えて。
本当に華奢で。今でかいですよね。
棋士になって3年くらいしてでっかくなりました」
山口女流「田村先生は昔から?」
田村七段「私も細かったんですよこう見えて。
16くらいまでは今の身長で30キロくらい痩せてました。」
山口女流「奨励会時代ですか。何かきっかけがあったんですかね」
田村七段「やっぱ先輩と付き合ってると太りますね」
山口女流「梶浦新四段が鈴木先生の弟子で」
田村七段「あれも今細いですけど分かんないですよ。梶浦飲まないんですよねぇお酒」
山口女流「もう20歳でしたっけ」
田村七段「ぎりぎりだっけ?まあいいんじゃないですか?」
山口女流「大内先生の話もうかがっていいですか
田村七段「師匠はすごい厳しいんですけどやさしいですね。
食事は今は一門会が第3土曜日がありましてその後で大勢で食べる事はあります。
二人で食事は2、3回ですね」
山口女流「弟子になってからは何年くらい」
田村七段「小学校6年生からなので26、7年ですね。
1回研修会行ったんですけど、連盟に泊まることになっちゃったんですね。
遊んでて私の10円玉1個なくなっちゃったんですよ。
取りそうな奴が鈴木大介しかいないと思って、
まだ私も悪かったんでいきなりなぐりかかって。そしたら犯人が違って」
山口女流「鈴木先生泣いてました?」
田村七段「鼻血出して。でも4年生のパンチなんであんまり痛くなかったはず。
でもその人が大内門下だと聞いて驚きました」
山口女流「その話は大内先生とかと」
田村七段「それはしたことない。
その時は本当にただいるうるさそうな少年だったんで」
山口女流「いつくらいから弟子になられたんですか」
田村七段「5年生の終わりくらいに弟弟子になりました田村ですって挨拶したら、
びびってました。
大内先生はもう時効ですけど嘘ついてまして、連盟行ってたんですよ学校嫌いで。
お前平日のこの時間に何でいるんだって言われて開校記念日ですって。
1週間後くらいにまた言われて、突然言われてもいいわけが思いつかなくて、
しょうがないから開校記念日ですって。
そしたら胸元掴まれてお前本当だろうなとか言われて、
しょうがないから間違いありません本当ですって。
嘘ですと言えるような雰囲気ではなかったんです」
山口女流「先生弟子取ったりは」
田村七段「弟子いますよ。
一人採って1年ちょっとで退会しちゃって、今は5級に一人います。藤原です。
富山の子で富山のお世話になってる方の紹介です」
山口女流「将棋指したりはしますか」
田村七段「弟子にとってからはします」
山口女流「大内一門はファミリーとして熱い感じがするんですけど、
実際に公式戦で当たるのが楽しみですね」
田村七段「今はやりたくないですけど、あと10年したときは思うんですかね?」
山口女流「師匠とは?」
田村七段「2、3局あたりました。
全部負かしちゃったんで、勝ってたら喜んでたと思うんですけど」

kisei1-7
10時のおやつの焼きシブースト。
おやつの画像を映していたら豊島七段がさっと▲1三桂成。
午前中から早くも戦いになりました。
山口女流「どちら持ちでしょうか」
田村七段「攻めれるので、一応先手持った方が今は楽そうですね。
自分が指すなら△7三桂くらいで、攻め潰されたらごめんなさいみたいな。
でもタイトル戦だと流石に受ける手を考えないといけないので、
後手だとめんどくさいです。
これが優秀な作戦だと真似しやすいですね。
あんまり後手が変化するところが少なかったと思います。
豊島さんがこの将棋を勝ちきるようだと流行るかもしれませんね」
山口女流「これが流行ったら田村先生は指されますか」
田村七段「年一くらい?」
これが力戦派精神。

山口女流「アンケートいきましょうか。どちらを持ちたいか。豊島先生、羽生先生」
田村七段「いい勝負ってのは無いんですね?」
選択肢が出て
田村七段「これ羽生さんが強いんですよね。
予想だと豊島さん30%羽生さん40%いい勝負30%くらいですけど」

アンケートどちらを持ちたいか。
先手:豊島七段31.9%、後手:羽生棋聖28.1%、いい勝負だ40.1%。
山口女流「あ、意外と」
田村七段「羽生さんが人気ない」

質問メール
先日高尾山に行った時に、お寺の手前に奉納者の木札があるのですが、
八王子観光大使羽生善治の名前がありました。
田村七段「知らなかったです」
山口女流「室田さんとか春日井市の大使で、
加藤桃子さんが静岡の大使で、
上田初美小平市の観光大使で、
矢内さんが地元の埼玉の行田市の観光大使です」
田村七段「中座さんが稚内なんですよねきっとね」
山口女流「石田先生が北海道の名寄市の大使で、
井上先生と稲葉先生が加古川の親善大使でしたかね」
田村七段「結構いっぱいいるんですね。
(コメントを見て)屋敷先生平和島大使(笑」
山口女流「鈴木環那さんは東北のあったか親善大使みたいなのでしたっけ。
先生も何か大使をされればいいんじゃないですか」
田村七段「そんなものもらっちゃうと悪い事できないじゃないですか」
山口女流「新宿の人どうか田村先生に」

名人戦第5局で本田女流が、山口恵梨子女流と山口絵美菜女流は、
山口「え」まで名前が似ているから間違えられるのではと言ってました。
お二人も名前や顔とかが似てるって言われたことはありますか。
田村七段「いやーあんま、えー名前忘れちゃったなあ。
相撲取りで何かに似てるって」
山口女流「スポーツ選手じゃないですか?井上康生選手とか?」
田村七段「言われた事ないですけど」
山口女流「私は西山朋佳さんに似てるって言われたことがあります」

羽生棋聖が戻ってきてすぐに△4五歩。
田村七段「これは休憩まであと17分なので指すでしょうね」
即座に▲6八角。

お二人がテンションの上がる将棋用語は何ですか。
私は「羽生さん残り1分です」です。
田村七段「将棋用語でテンション上げるんですか。
僕は全然テンション上がんないです。何かあります?
将棋用語じゃなくてもあります?」
山口女流「北京ダックでテンションがあがります」
田村七段「食事系ですか」
山口女流「先崎先生の本に、
田村先生が1キロのステーキを食べられたと書いてあるのを読んだことがあります」
田村七段「最近はハンバーグの方がいいですね。
柔らかい肉より固い肉の方が好きになってきたかなあ。
いい肉って脂が多いじゃないですか」
山口女流「他はなんだろうなあ、3連単的中とか?」
田村七段「麻雀も最近やってないしテンション上がらないですねえ」
山口女流「旅行行こうよとか?」
田村七段「それはテンション上がるかもしれないですね」
山口女流「(コメントでブールミッシュ行こうよと流れて)
そうか北京ダックじゃなくてそう言わないといけなかったんですね。
何か言われて嬉しい言葉とかありますか?今日も素敵ですねとか」
田村七段「全然むかつきますね。
同じ言葉でも言われて嬉しい人とそうでもない人といますよね」
山口女流「じゃあ鈴木先生に言われて嬉しい言葉とか」
田村七段「無いですね。あいつ本心で褒めてくれるわけ無いから」
山口女流「大内先生とか」
田村七段「師匠は私には褒めなかったかもしれないですね。
どちらかというと厳しい派だったような」

田村七段の解説では桂馬を7三か9三に跳ねるのではないか、
というところでしたが、羽生棋聖は△8五歩。
一通り解説の後
田村七段「指されてみればなるほどの手ですね」
先日の名人戦第5局初日の解説だった飯塚七段が、
羽生名人は指されてみればなるほどという手が多いと言ってましたね。

田村七段「昼食アンケートって無くなっちゃったんですか?」
山口女流「ありますあります」

先ほどの会話で出た北京ダックやハンバーグが流れて
田村七段「ハンバーグ1キロたいした事無いですよ。ちょろいもんです」
山口女流「それじゃ1番チャコ2番ハンバーグ」
田村七段「それだとかぶってないですか?
私チャコでハンバーグにしようと思ってたんですけど」

チャコで食べるとばれてしまったので
山口女流「それじゃあ今日は趣向を変えて、
羽生先生か豊島先生の昼食を当てましょうか」
羽生棋聖は淡路だとうどんを食べるというコメントが流れて
田村七段「それじゃ豊島さんのにしましょう」

アンケート解説は置いておいて豊島七段の昼食を予想してください
うなぎ16.1%、寿司17.5%、麺類42.4%、カレー8.3%、その他15.6%。
田村七段「私だと3と4両方とかもあるかな。
これ夕食休憩無いんですよね。しっかり食べたいところだなあ」
といったところで昼食休憩に。

kisei1-8
昼食休憩あけて解説が始まってもまだ考える豊島七段。

kisei1-9
昼食はチャコ

kisei1-10
山口女流「私が頼んだハンバーグです。多かったので先生に食べてもらいました」

kisei1-11
山口女流「リブステーキとハンバーグですね」
田村七段「ご飯が山盛りで2.5杯ですね」

kisei1-12
山口女流「その場で焼いてくださるんですよね。
皆さんも是非千駄ヶ谷にいらした際は是非」
田村七段「月曜日定休日ですからね」

kisei1-13
羽生棋聖のうどん
田村七段「予想通りでしたね」

kisei1-14
豊島七段はそば
田村七段「あったかいんですかねスープ。冷たそうにも見えますけど」

kisei1-15
記録はタブレット

ヒフミンアイで後手から見た後、
田村七段「優勢なときの長考は決め手を考える楽しい長考ですけど、
これは豊島さん苦しい長考かもしれませんね」
山口女流「先生は長考されるときはどちらが多いんですか」
田村七段「優勢なときに20分くらい考えて、詰みまで考えるのが楽しいですね。
でも何でもいいやって指しちゃうんですよね」
山口女流「豊島先生は昼食休憩も入れると2時間くらい考えてますけど、
終盤ってどれくらい残してるといいんですかね」
田村七段「1時間くらい残っていれば全然、このレベルならね。
でもギリギリの詰む詰まないの難しい局面になっちゃったら、
2時間でも全然読めないです」

アンケートどちらを持って指してみたいか
田村七段「40対40で引き分けが少なくなってるんじゃないかなあ」
先手:豊島七段19.4%、後手:羽生棋聖44.5%、むむむ36.0%。
山口女流「後手の評判上がってますね。むむむより上です」
田村七段「ずいぶん豊島さん考えられてるからそれでまずいと思った人が多いんですね」
山口女流「△8五歩で後手からの攻め筋がずいぶん増えるんですね」
田村七段「△8五歩は難しい手じゃないんですけど、
実戦じゃなかなかさせない手ですね。抜群の手渡しですね。
勝ったらこれが勝着というくらい。豊島さんの研究に無かったということですからね」

詰め将棋の解答の後田村七段の色紙プレゼント
田村七段「字何書くか忘れちゃったなあ」
山口女流「先生手形でもいいってコメントありますよ」
田村七段「手形でいいんですか?やりますよ?」
運営からNGがでました。

kisei1-16
而今
山口女流「なんていう意味ですか?」
田村七段「意味ねー、今を生きるみたいな感じなんですけど
あ、日本酒ってありますけど知ってますねー。
何か仏教用語かなんかって言われましたね」

そして解説に。ちょっと先手がまずい変化の方が多くなってきたか。

14時25分、まだ長考する豊島七段。

kisei1-17
田村七段「まったく予想しない手を指すのかなあ」
それなら△6五歩も候補かなあとのこと。
さらに10分経って
田村七段「指さないじゃないですか」
山口女流「おさんじコーナーまで行きそうですかね」
田村七段「あと10分くらいで指しますよ。だって考えすぎじゃないですか」

質問メール
親方と言えばマッハ指しで有名ですが、女流で早指しの方はいますか。
また、以前出演されたときに新しく本を出版されると話してました。
楽しみに待っています。
田村七段「女流で早指しの人は竹部さん、昔は似てるなと思ったこともあります。
とにかく適当ですもんね」
山口女流「私9分でふっとばされたことがあるので。
竹部さんは早指し棋戦で一番早く終わったかどうかチェックしてるみたいですよ。
あと本は出されるんですか?」
田村七段「かれこれ1年半くらい経つんですかね。まだまだです。
相振り飛車とか陽動振り飛車とかの実戦集にしようと思ってるんですけど」
山口女流「いつくらいの予定ですか」
田村七段「あと3年くらい」
書くのは遅い田村七段。

田村先生は早見えで有名ですが、
頭の中の将棋盤は一つで考えているのでしょうか。
それともいくつかの盤面を動かしてるのでしょうか。
また、切れ負けなどの早指しは序盤中盤終盤どこに時間を使えばよいでしょうか。
田村七段「頭の中に盤はありますけど、対局中は目の前の盤を見て考えてます。
だいたい勘で指しているんで、終盤の詰む詰まないだけ考えてるんですけど、
切れ負けの将棋は序盤は考えてもまったく意味無いですね。
中盤も思いついた手を指せばいいんです」
山口女流「先生それは大分強いからできるんじゃないですかね」
田村七段「でもこの局面で10分切れ負けで3分使ったら勝てないですよね。
負けたら次同じ局面になったときに違う手を指せばいいんで」

熊本に将棋倶楽部があるのを知り、行って見たいのですが勇気がありません。
囲いや戦法を少し知ってるくらいでも行っていいのでしょうか。
田村七段「その道場の事を知らないんでなんとも言えないんですけど、
大きい道場だと1番したが10級とかもいますので、相手はいると思います。
行ってみて自分に合えば、最初は見学だけでもさせてもらえれば」
山口女流「熊本って確か女性だけの支部があるので、
検索してみたらいかがでしょうか。
田村先生道場初めて行かれたときはどんな感じでしたか」
田村七段「連盟の道場ですね。普通にいっぱい指しました」
山口女流「お仲間とかは」
田村七段「いないですね。堀口一史座君が知ってたかなくらいで。
今はネット将棋があるのでそこまで通わなくていいと思いますけど」
山口女流「1日何局くらい指されてましたか?」
田村七段「男の子だったら20以上。1局5分もあれば終わるじゃないですか」
山口女流「女の子だったら?」
田村七段「倍かかってもいいですかね。1局10分から20分くらいで。
やっぱり女の子の方がね、負けず嫌いが多いんですよ私の体験では。
男の子の方がすぐ指して、負けてももう1回もう1回ってくるんです」

冒頭に犬の話が出ましたが、将棋界の犬派猫派を教えてください。
田村七段「猫派って誰がいるんですかね。」
山口女流「加藤先生とかですかね。後糸谷先生が飼ってるって聞いたことがあります。
あと浦野先生が捨てられてしまった猫を飼って、あと神谷先生も」
田村七段「うちも猫を飼ってたこともあったんですけどね。
飼う時は猫の方がかわいい顔してるんですけど、犬の方が性格的にいいですね」
山口女流「鳥派の人もいますけどね。森先生とか」
田村七段「鳥楽しいんですかね?」
山口女流「話すって言ってましたよ」

14時46分、豊島七段はとうとう▲2六銀。
田村七段「ちょうど10分くらいだったでしょ?
羽生さんのほうから受ける手は無くなったので攻め合いですね」

アンケートどれ?
犬派41.1%、猫派39.5%、その他19.4%。
田村七段「その他20%しかいないのか。そうかー」
山口女流「ハムスター派が多いですね女流棋士は」

kisei1-18
プリントを裏返しにして適当に選択。

最近の電王戦から見始めた将棋ファンです。
タイトル戦の環境について質問があります。
タイトル戦ではよく退席するシーンがありますが、
控え室のようなものがあるのでしょうか。ロビーじゃ変かなと思ったので。
それと、対局中は外部との交信ツールは制限されているのですか。
田村七段「控え室はタイトル戦の場合個々にあります」
山口女流「ご飯食べる時も和服を脱いで、また着てということができます」
田村七段「一応携帯はつけちゃいけないことになってるんですけど、
これで反則になるとかは聞いたことないですけどね」
山口女流「竜王戦では携帯を預かってるって聞きました。
もしかしたら全部なってる可能性もあるかもしれませんけどね」
田村七段「私携帯持ってても調べ方わかんないし、
コンピュータ信用しないから見ようとも思わないですけど」

田村先生に質問です。最近二歩の対局がありました。
指してしまった棋士の感想はよく聞くのですが、
なかなか指されてしまった方の感想は聞きません。
豊川先生の二歩の相手の田村先生に、その時の気持ちを聞きたいです。
田村七段「うーんあんまり嬉しいとかは無かったです。
将棋が優勢だったんですよ私がね。
別に二歩じゃなくても勝ってたので、
形勢不利の時に打ってくれたらちょー嬉しいラッキーラッキーって感じですけど、
むしろお世話になってる先輩の豊川さんだったので、
カットしてくれて投了みたいな形にしてくれた方がいいなと思ってたのですが、
豊川さんもあれで有名になったし分からないものですね」
山口女流「橋本先生もあれでモデル事務所に入られたって聞きました」
田村七段「橋本君にあれわざとやったのって聞いたら、
流石に違いますって言ってました」
山口女流「勝たれたときの気持ちってどうなんですか」
田村七段「そんなに嫌な気持ちはしないですね。勝ちが決まったわけですから」

えりりん先生は鳥取出身ですが、鳥取では最近スタバが出店されました。
先生はスタバ派ですか?それともすなば珈琲派ですか?
僕はタリーズ派です。
山口女流「スタバ派です」
田村七段「すなばって何ですか?」
山口女流「すなばって鳥取にあるんです。鳥取砂丘ですなばってことなんですけど」
田村七段「コーヒー大好きなんですけど私タバコ吸うんですよね。
ノースモーキングなのであまり行けないんです」
山口女流「ドトールとかタリーズとか行かれますか」
田村七段「ドトールはたまに。
好き嫌いほとんど無いんで、あ、トマトジュースは飲まないですよ」

私は最近仕事の関係で都内に引っ越してきましたが、
道場で棋士の方をみかけることが多くなりました。
勇気を出して話しかけてみようと思っているのですが、
プライベートの時に声をかけるのをやめて欲しい時とかはありますか。
田村七段「全然いいんじゃないですか?
やめて欲しいのは競馬場で声をかけるのはやめて欲しいです。
集中して競馬してるので」
山口女流「勝負してる時は声をかけて欲しくないとかで、
研究会に行く途中とかは大丈夫だけどということで」

おやつだ!

kisei1-19
がっつく羽生棋聖と考える豊島七段(羽生棋聖の手番)。

kisei1-20
田村七段「私これなんかもう食べたくて食べたくて」
ブールミッシュの方も1年ぶりに登場。
6月12日から14日銀座本店と池袋のお店で限定販売とのこと。

羽生名人がパウンドケーキで豊島七段がオレンジゼリー。
田村七段「豊島羽生両方食べちゃうわけですね」

担当の方「季節ごとにフルーツを使ったケーキが多いですね。
普通のお砂糖よりカロリーが低い希少糖含有シロップを仕様していて、
血糖値の上昇も穏やかです」
田村七段「気にしてるんでね。昼食で2000キロカロリーくらい行っちゃったから」

kisei1-21
さらっと椅子においていた上着を着て、
ブールミッシュの担当の方を座らせるジェントル田村先生。
わずか二口でケーキをぺろり。

kisei1-22
田村七段「うんまい」

kisei1-23
食レポに言葉は必要無かった。がっつけばよかった。
田村七段「豊島勝ちですね」

kisei1-24
限定パック。買わないと詰め将棋が分からない。
田村七段「難易度は5分で1級くらい、3分以内で初段」

kisei1-25
中はこんな感じ。1ヶ月くらいもつとのこと。

kisei1-26
役得の田村七段。二口で行きました。

解説は一旦休憩に。

kisei1-27
山口女流「わー」
田村七段「直接行きましたね」
この後解説通りに急に進みました。

kisei1-28
田村七段「自分で桂捨てて攻めてったのに自陣で銀桂交換されちゃったんですね」
羽生棋聖がうまく切り返したということなのか。
田村七段は普通の手では先手が届かないので、
▲2四歩△同歩に▲4四桂や▲3五桂のような普通ではない手を指さないとと解説。
ぱちっ!

kisei1-29
山口女流「うわー」
田村七段「決めに行きましたねえ」
羽生棋聖は▲2四歩に手抜きで△6九銀。踏み込んでいきました。
しばらく解説した後、変な手と解説していた▲7四桂を豊島七段は選びました。
普通の手じゃまずいと思ったか。

質問メール
以前のニコ生で山口女流は、
野月先生や中村修先生と飛車飛車対角角で対戦していました。
あれから研究しましたか。
山口女流「先生は知ってますか」
田村七段「見た事はあるんですけど、
私飛車飛車なら羽生さん相手でもなんとかなるんじゃないかと思うんですけど」
山口女流「実は飛車飛車で先手の時は9割5分勝てるんじゃないかって。
先日秘密の研究会がありまして、言うなと言われてたんですけど」
先日の名人戦第5局初日で電話出演した中田功七段は、
黒ひげ危機一髪の定跡研究したって言ってましたけど、
凝り性なのは職業病なのでしょうね。

盤上では羽生棋聖が△9二飛と逃げて、
豊島七段の飛車取りに打った▲7四桂が実りました。

アンケートどちらが良いと思いますか。
田村七段「一時7:3くらい羽生さんがいいと思ってたんですが、
今は6:4より近い感じがします」
先手:豊島七段35.9%、後手:羽生棋聖64.1%。
田村七段「羽生人気を考えるとほぼ互角ですか。
千日手でも両者納得するくらいの差だと思いますよ。
なりそうになったら必死にならない順を解説しますけど」

kisei1-30
△3三金左がいい手だと念じる田村七段。
金銀を打ち合って取り合ってとなると千日手コースが見える。
羽生棋聖が△3三金左としたところで豊島七段が残り6分に。
そして▲3三銀成として千日手を避け、勝ちに行きました。

田村七段「ここで△2七歩は勇者ですかねぇ」
ぱしっ。羽生棋聖△2七歩。
豊島七段は飛車を逃げずに羽生棋聖の王様を寄せることができるか。
山口女流「羽生棋聖もこれ勝ちに行ったということですよね」
田村七段「なんか今日の羽生さんは激しいですねえ」
ここで豊島七段に攻めがあるか、飛車を逃げるのがいいのか。
逃げるとまずいという解説で、豊島七段は△4一角と王手。
しかし逃走する羽生玉を捉えることは出来ず、羽生棋聖に手番が回りました。

kisei1-31
田村七段「詰めば勝ち。でも99%詰みますねこれはね」

kisei1-32
詰むと分かっている豊島七段は何を思うか。
田村七段「羽生さんは残り3分まで考えて詰ますと思います」
そして羽生棋聖が△7六香と指し、これ詰むのかなと田村七段が並べていたところで、
豊島七段の投了となりました。
コメントでは今のだと37手詰めだってとか流れましたが、
田村七段「わかった」
長い手順でしたがちゃんと詰みました。流石。

田村七段
おそらく序盤は豊島さんの作戦が失敗したと思います。
終盤追い込んであわやと思ったんですけど、しぶとい人ですね。
追いつかれてからも全然、むしろ突き放した感じで、懐が深いなと思いました。

kisei1-33
感想戦も放送されるということでハイペースで締めには入ってましたが、
対局者が大盤解説会場に行ったということでゆっくり告知タイム。
現地まで行った人への嬉しいサービス。

ということで棋聖戦第1局が終わりました。
豊島七段が矢倉で昭和の時代の将棋を工夫した新趣向を見せましたが、
羽生棋聖が30手目に前例を離れる手を指してから、
急にリードを奪ってしまったのは圧巻でした。
終盤豊島七段が盛り返しましたが、
持ち時間が少ない中での攻め合いはNHK杯優勝10回の羽生棋聖の土俵なのか、
追いつかれたところでさらに突き放すという感じでした。
棋聖戦は持ち時間が4時間ですから終盤はどうしても持ち時間が短くなります。
羽生棋聖は棋聖戦でここ5年で、深浦康市王位、深浦康市九段、
中村太地六段、渡辺明竜王、森内俊之竜王を相手に1敗しかしていません。
豊島七段が後手番でどう挑むのか、第2局に注目です。

棋聖戦第2局は6月16日に対局されます。
ニコニコ生放送では9時から、解説に松尾歩七段、
聞き手に藤田綾女流初段で大盤解説会が放送されます。
松尾七段はA級順位戦の最終局で登場したことがありますが、
タイトル戦のニコ生は初登場だと思います。とても楽しみです。
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