棋士はカワイイ!

将棋と棋士の魅力を伝えたい!そんなブログです。 なんか難しそう、古くてださそう、そんな印象を吹っ飛ばす!
指すのではなく観戦ならば簡単で面白い!

2014年12月

今泉健司さんが新四段に!!

プロ編入試験を受けていた今泉健司さんが、
2勝1敗で迎えた第4局で石井健太郎四段を破り、プロ入りを決めました。
今泉さんは41歳。41歳でのプロ入りは戦後最年長だそうです。

今泉さんは中学2年生の時に奨励会入りし、当時の師匠は小林健二九段でした。
1994年に三段リーグ入りしましたが、次点2回など惜しくもプロ入りできず、
1999年に年齢制限で退会します。
しかしその後も将棋を続けアマチュアの棋戦で優勝するなど活躍していると、
2007年に三段編入試験制度が創設され、合格して再度奨励会三段となりました。
この時に小林九段がまた苦楽を共にするのが辛いということで、
師匠が桐谷広人七段になります。
4期三段リーグに所属し、
この時開発した2手目△3二飛戦法で2008年に升田幸三賞を受賞するなど、
将棋の歴史に名を残しましたが四段にはなれず、再度退会しました。
それでもめげずに将棋を指し続け、2014年にはアマ竜王、アマ名人、朝日アマ名人の、
アマチュア大三冠を達成し、プロ相手にも10勝4敗と成績を残して、
今度はプロ編入試験に挑みます。
ちなみにこの時には前に師匠だった小林九段とも対局していて、
小林九段は和服でこの対局に挑み、
お互い入玉して249手という大熱戦になりましたが、
最終的に持将棋で小林九段が1点足りずに今泉アマが勝っています。
プロ編入試験は、
四段の棋士で直近に棋士になった5人を相手に3勝すればプロになれるという試験です。
今日の相手は現在順位戦で5勝1敗と好調の石井健太郎四段でしたが、
中盤の劣勢をひっくり返しての勝利でした。
私は最後の方しか見ることができなかったんですが、
石井四段が投了して今泉さんがプロになった瞬間を生で見ることができてよかったです。
投了の瞬間に20人くらいの記者が部屋に入ってきて、
合格を果たされた今の気持ちはと聞かれて言葉に詰まり涙ぐむ今泉さんを見れて、
いやー勝ってよかったと思いました。
兄弟子の石田直裕四段が石井四段のことを勝負師と表現していましたが、
涙ぐむ今泉さんを前にしても悔しそうにしていたり、
プロの先輩として今泉さんに何か言葉はありますかと聞かれて特に無いと答えたり、
負けず嫌いっぷりも面白かったです。

今泉さんは、自分の将棋を観て面白かったと言ってもらえるような棋士になりたい、
とインタビューに答えていましたが、
2手目△3二飛を編み出した方ですから期待大ですね。
来年4月1日付けでプロ棋士の四段になるということで、
どんな将棋を指してくれるか楽しみです。
今日の21:00からNHK「ニュースウオッチ9」に出演されるようで、要チェックです。

今泉さんが実際に記事を書いていて、
試験に臨む心境や、試験の対局の感想や心境など興味深いことが書かれています。
 
スポニチの記事

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最強アマ直伝! 勝てる将棋、勝てる戦法
今泉健司著
¥1,663






糸谷新竜王爆誕!!

森内俊之竜王に糸谷哲郎七段が挑戦している第27期竜王戦七番勝負第5局は、
糸谷七段が大逆転で森内竜王を破り、糸谷新竜王誕生となりました。

注目の封じ手は△8七銀成。その他が正解でした。
ニコニコ生放送では9時から、
解説に高橋道夫九段、聞き手に飯野愛女流一級で大盤解説会が始まりました。
ちなみに高橋九段は昨日解説の加藤九段が好きではないので、
それを知っているとより楽しめます。

高橋九段
このシリーズはお互い受け将棋で、第1局は先手が勝ったが後の3局は後手が勝っている。
私は後手持ちだが、控え室は受けの名手中村九段がいるので、
受けている先手持ちらしい。

ponanzaの評価値は森内竜王の+325。それを見て
高橋九段「昨日見たときは500とかもあったし、まあ。でも終始後手持ちだったみたい」

その後の解説では森内竜王有利もまだまだ長そうという解説でしたが、
森内竜王は馬を切って突撃。
高橋九段「行っちゃった。これはもう私が勝ちましたというような手。
良さそうな手が多いから迷っちゃった。
このまま行っちゃうと終わっちゃいますね。私たちの仕事が…」
その後解説を進めるも
高橋九段「これだと終わってしまう。終わらないようにするにはどうするか…。
森内竜王丁寧な棋風なんですが、すごい手できましたね」
ponanzaは森内竜王の+529。

質問メール
加藤九段から高橋九段へ
糸谷さんの腰掛け銀からの穴熊という作戦をどうお考えですか。
飯野女流「昨日見てたんですか」
高橋九段「一応どんな質問がくるかなと心構えを」
昨日見てたんですよね。お話は聞いてないんですけど藤田さん大変だなと。
すごい記憶力で、何年何月のあの将棋はこうやってたら私の方が良かったんじゃないか、
とか来られると調べなきゃいけないので。
高橋九段「角換わりの将棋は飯野さん指しますか」
飯野女流「角換わりはちょっと」
高橋九段「最初から振り飛車党なんだ」
角換わりでも穴熊、何でも穴熊という考え方があって、
穴熊はすごく遠いんで、一手違いになると一手遠いのがきいてくる。現代感覚ですかね。
私も矢倉か横歩取りなので、角換わりはやらないのですけど、
穴熊は攻撃目標になりやすい。広い方に逃げていけないので。
現代将棋なので、これは認めて、有力な作戦なんだなあと。
僕は元々3段目にいた駒が4段目5段目と進んで相手を圧迫していく、
という方が好きなので。
手詰まりになったような時に穴熊になるという考え方は昔もあった。
それでじっとしているわけですよね穴熊に入るって。
一人で千日手模様になってもじっとしていられる人がやっていた。

藤田女流から飯野女流へ
女流棋士になって良かったことは何ですか。
良かったこと…たくさんありすぎて。
私女流棋士になるのに時間がかかっているんですけど、
途中はあきらめていたこともあったので、今は何をしても楽しくて。
すごく人との出会いとかも、将棋を通じて出会えることも嬉しいです。
飯野女流「先生はどうですか?」
高橋九段「なんか困ったら人にふるという手筋で来たね。
その後の成績というか戦績というかがね、上がれないと」
飯野女流「先生つい先日800勝で」
高橋九段「もう長くて長くて。
5年位前に通過してないといけないなと自分では思いつつでした。
羽生世代の子達は10年後輩なんですよね。
でもその子達が先に行っちゃうんで苦しいなと思っていたんですけど」
※飯野女流と藤田女流は同学年ですが、
藤田女流が1998年に11歳6ヶ月でプロデビューの一方、
飯野女流は去年プロデビューと、かなり時間がかかりました。

糸谷七段の早指しについて、
高橋九段「現代の棋士はこの手をやるとなったら決断が早いんですよね。
序盤の作戦とかもね。ここで使っていかないと後で使えないじゃないですか。
将棋が終わったら使えないんで」
糸谷七段が銀を8八に埋めて
高橋九段「いやいやいやいや、これは現代感覚ですね。堅さが正義。
穴熊に慣れてる人はよく自陣に駒を埋めていくんですよ、ぺたぺたと。
ただ後手は不満はないんですよ。後穴熊を押し切れるかなんで」

森内竜王の香車が走る手を解説して、
高橋九段「一度勝又教授に香車の使い方上手いですねと言われて、
香車の使い方って何だろうと思ったんですけど、
走るタイミングがいいということみたい」

次の一手アンケート、の前にヒフミンアイ。
飯野女流「先生対局中に逆さまに見ることはありますか?」
高橋九段「え、無いです。失礼だし(引き気味)」
6七歩32.5%、4八飛17.1%、7七銀11.9%、8六桂19.6%、その他18.8%。
高橋九段「1が多いですけどなかなか割れてますね」
森内竜王は眼鏡モードに。
高橋九段「昨日初めて見たんですよね」
飯野女流「森内竜王はどんな人ですか?」
高橋九段「人柄はですね、すごい明るくてすごい親しみやすいです。
未だに私を先生って言うんですよね。名人や竜王になっているときでも。
名人や竜王って人に先生って言われると困りますよね(照)」

10時のおやつタイムの直前に糸谷七段が激しく咳き込み、対局場から退室。
入れ違いで仲居さんがおやつを持ってきました。
劣勢だし咳き込むしおやつの味なんて分かるんだろうか。

昨日の歩が斜めになった事件について
高橋九段「相手側が直すのはもっと失礼になっちゃうんで。
それは森内竜王は寛大な人なんで、何でそのままになっちゃうのか。
ちょっとだけカチンと来ちゃったかなと心配になっちゃったんですけど。
でもその後立ち直った風があって」
※23の歩は森内竜王の歩なので、
相手側の糸谷七段が直すのはもっと失礼になっちゃうということらしい。

そして森内竜王は△7七銀。
高橋九段「これはある意味一番剛直な手。勝ってやるって感じの。
でも穴熊は意外にこういう手が効いたりするんですよねぇ」
と言いつつ攻め合いの手を検討すると、先手も意外とやれる展開に。
これが穴熊の理不尽さか。
と解説していたら糸谷七段はあっさり▲同桂。
高橋九段「ここは1時間2時間考えてもいいはずなんですけどねえ。
こんなに取る駒がいっぱいあって、手を抜くのもあるのに」

ここでティロフォン
中村九段「もしもし↑愛ちゃんこんにちは」
飯野女流「お疲れ様です」
中村九段「いえいえ何もしてないですけど」
高橋九段「お疲れ様です高橋です」
中村九段「控え室の評判ですか。後手が勝ちを決めています」
高橋九段「中村君だから何か受けの手をひねり出してないかなと」
中村九段「5六角がちょっとどうだったのかなと。馬を切る手にどうするのかなと。
コンピュータがそう言ってたんで(キリッ」
飯野女流「現局面はいかがでしょうか」
中村九段「8五歩くらいで後手がいいと思ってたが、7七銀はかなり怒ってるというか、
強引な感じでこれから非常に楽しみな、こんな簡単に決まるのかな。
ここをどうやって糸谷さんが凌ぐのか」
高橋九段「中村先生的にはここをどうやって凌ぐんでしょうか」
中村九段「昨日2三歩が動いてしまいまして、
今日は角成ったときにすごく丁寧だったんですよ。
それで安心したのか3三桂と取ったときに3四歩がまがってたんですよ。
毎日いろんなことがあって楽しいです」
飯野女流「昨日ちょっと卓球で盛り上がってるときいたんですが」
中村九段「もう大変なことになって富岡さんがはしゃいじゃって。
長谷川さんが卓球は生まれて初めてだと言ってました。
金沢遠いですけど長谷川さんと卓球したい若手棋士は是非来てください」
高橋九段「まあ温泉行ったら卓球だよねということで」

その後解説に戻るも、
高橋九段「ここで中村君ならどう受けるのか聞いたはずなのに、
上手く交わされてしまった」
不思議流の受け炸裂である。

現地映像になるとアニメ花咲くいろはのモデルと書いてあって
高橋九段「あ!ここだったのか。偉大な…
一応全部見ました。劇場版は全部買いました。ここだったのかー。
しかしここの場所は行ってみたかったですね。何で立会いで呼んでくれなかったのか。
ここはひとつの聖地です」
ロビーに入るとアニメのグッズが映っていて、
高橋九段「ああ…いろいろあるんだねぇ。ロビーに入るとあるんだ。
こういうほうが私も生き生きとしゃべれるので↑↑。
こういうのは立会人の中村君とか見てもわかんないじゃないですか。
だからわかる人間を行かせればいいんですよ。たまりませんよ」
その後とうとうライブに行くという話しに。
高橋九段「当たったっていったら山口恵梨子ちゃんがすごい驚いて。
ラブライブのチケットなんですけど娘と行ってくるんですよ」
急に前後に揺れてそわそわしながら話し始める高橋九段でした。楽しそうだ。

盤上では森内竜王が飛車銀交換の駒得に。
そのかわり糸谷七段の王様も安全になり、先の長い将棋になりました。
解説中に糸谷七段はさらに穴熊にぺたぺた駒を足して
高橋九段「え!?目眩しますね」
金金銀銀銀桂香の穴熊に。
高橋九段はこの穴熊は崩しにくいから入玉に行く方針もあるとのことでしたが、
森内竜王は入玉ではなく穴熊を倒しに行く手を選択。
高橋九段「あくまでも喧嘩ということで」

アンケートどっちがイイの?
初手から解説41.8%、メール(アニメ等)紹介58.2%。
意外に接戦もメールに。

質問メール
ずばり、今期のアニメのおすすめは。
おすすめ…それほどはないというか。
飯野さんにおすすめしたいのはSHIROBAKO。
女の子のアニメを作る製作現場の話。
あ、そうそう今日ニコ生で「結城友奈は勇者である」が9時から一挙放送があるんですよ。
これが見れないくらいに熱戦になって欲しいなと。
見たいけど見れないくらいになる熱戦を期待しています。

先生は世界で一番将棋が強いラブライバーとして知られていますが、
好きな曲や、闘志を掻き立てられるアニメソングを教えてください。
一番好きなのはそのなかでは(肝心なところが聞き取れず。ソーリー!)
今は虹色ミラクルが一番好き。毎日歌う練習をしている。
自分が歌えるかどうかがその曲がいいかどうかの基準だから。
いま流行ってる歌で妖怪ウォッチの曲も練習はしている。

ブログでふれていたヤシの実サイダーの感想を聞かせてください。
先ほどおすそわけをしました。スタッフの感想も聞きたいんですけど。
御坂美琴のヤシの実サイダー。作品の中の自動販売機とかで並んでるんですよ。
これもねーとても大好きなアニメ。ジュースはなかなかおいしかったですね。
自分としては3本くらいでよかったんですけど、
箱でしか売ってなかったんで24本になっちゃって。
飯野女流「大人買いってやつですね」
高橋九段「まあやむなく」

黒沢怜生新四段の大逆転昇段のサクセスストーリーが聞きたいです。
※高橋九段のお弟子さんです
また、黒沢新四段はアニメを見たりやテニスをしたりされますか。
後半の部分はまるでないですから。
名前が怜生(れお)だからねぇそうっぽいんだけれども。サッカーをやってるみたい。
大逆転昇段だった。本人から聞いてびっくりしちゃった。
最終日七番手でしたから、順位を上げて来年頑張って欲しいなと思ってた。
今まで全然絡んでなかった。昇級候補に全くなってなかった。
小学生名人戦で準優勝していたから、
おそらく18くらいで四段になると思ってたんだけれども、みんな頑張って強いですからね。
前は奨励会に何人かいましたがことごとく辞めてしまって、
その前に中村亮介君がさーっと四段になった。
ただ一人奨励会に残っててがんばって、でも少なくとも4年は遅いなあ、
これから頑張って取り戻して欲しい。
NHKで記録係りをやっているので知られているのか、
いろんな場所で黒沢君よかったですねと言われます。
ほっとしますね四段になってくれると。
まだ対局はないんですよね。12月になってからぼちぼち。
新四段は最初アマチュアの方とか女流棋士との組み合わせになる。
弟子はなかなかドキドキさせてくれないので、
タイトル挑戦とかドキドキさせて欲しいなあと思ってる。
飯野女流「公式戦で対局とか」
高橋九段「それねえいらないです。恩返しっていうんですよね公式戦で勝つっていうのは。
こちらとしてはたまったもんじゃない。面倒見たうえで負かされて。
中村亮介君は私がA級で頑張っているうちにあがってきてくれて、
A級で師弟対決がしたいなと思って4年頑張ったんですけどね。
A級はねえ2回上がって2回落ちて、今3回目なんですけど、
流石に3回目上がるエネルギーがねえ」

盤上の解説に。森内竜王はあくまで穴熊を攻略する方針とのこと。
その後も森内竜王はじっと香車を補給したり、
糸谷七はも桂馬2つに香車も取る手があるという状況で、じっと底歩で固めたり、
森内竜王が攻め潰すのか糸谷七段が耐え切るのかという状況に。
ponanzaは森内竜王の+906。
高橋九段曰く、
対局者は相手との持ち時間の差よりも、局面と自分の持ち時間を気にするらしい。

高橋九段「飛車が2つに銀桂香が王様に向かっていて角銀が持ち駒にあるんで、
普通は先手壊滅なんですけどねえ」
後手の王様は金銀銀銀桂香に底歩の穴熊である。
しかし検討するとやはり先手の王様はもたないようで、
どこかで攻めあいに行くしかないとのこと。
そして糸谷七段も攻め合いに行ったところで、激しく咳き込み退室。
高橋九段「咳と言えば昔は加藤九段だけ有名だったんですけど。
勝ち負けがはっきりしたら出なくなるので、
咳をしていたら形勢が難しいと判断しているなあとか」

解説に戻ると、高橋九段が後手の王様を攻めつつ飛車と馬を自陣に効かせる手を並べ、
飯野女流「これは先手が…?」
高橋九段「めんどくさい」
ということで変化手順を並べ、どうも後手の王様は詰まないのではという解説。
高橋九段「最終的にはどうも後手の王様が詰むかどうかという勝負になるんですね」
これが穴熊の理不尽さというやつか。

昼食アンケート
飯野女流「先生好きな食べ物は何ですか」
高橋九段「子供が好きそうなのは大体好き。嫌いそうなのは大体嫌い」
オムライス12.7%、カレー10.4%、ハンバーグ14.2%、UNAGI62.6%。
高橋九段「その他は無いんだ。これで中華に行っちゃったら…」
昼食休憩に。

その後午後の解説再開を前にして、ponanzaの評価値は森内竜王の+1480に。
後は着地で転ばないようにといったところ。

解説再開。お昼アンケートの答えはUNAGI。
高橋九段「本命に行かないとね」
森内竜王と糸谷七段ははカツカレー。
糸谷七段は昨日はカツ定食ということでげん担ぎ。
高橋九段「私も若い頃はカツをよく食べました。
対局の前日になると母親にチキンカツを作ってもらって、
でも流石に飽きてきて普通にしてもらいました。
対局前日になるともう無言でチキンカツを出してくれるようになってたんですけど、
流石にもういいよみたいな」

解説に戻ると後手玉の頓死筋も見つかり、
高橋九段「ずーっと後手が良さそうに見えるし点数も離れてるんですけどねえ」
糸谷七段が苦しいなりによく耐えているとの評価。
ponanzaは森内竜王の+1351。
とはいえ間違うかもしれない複雑な局面には持って行ったか。

この後は宣伝タイム。駒ひびき第2巻が含まれるのは高橋九段らしい。
高橋九段曰く 
いろいろ面白いんです初めてのことで。
ストーリーとかキャラとか口出したくて出したくて仕方ないんですけど、将棋だけで。
裏の帯にですね、竹俣紅ちゃんのコメントがあるんですけど。
飯野女流「私も仲間になってみたくなった青春将棋物語」
帯ってね、自分もやったことあるけど結構難しいんです。
単行本に特別に私の観戦記がついています。
まだ2巻ですけど先にアニメ化しちゃってくれてもいいのに。ストーリーすごくいいから。

盤上では糸谷七段が劣勢ながらもうまくもたれて指していて、
桂馬や香車をこちらに渡したら、後手玉が詰みますよ、
というプレッシャーをかけて手を渡しました。
ponanzaはここで後手が一旦受けに回って、
先手の攻め駒を後手の持ち駒にすればいいという読み筋で、評価値は後手の+1700↑。
しかしこのシリーズの森内竜王は積極的な手を選ぶんだよなあと思っていたら、
△6七角と先手の穴熊にぶっこんでいきました。
糸谷七段は穴熊にさらに駒を足して、銀銀銀銀桂に底歩の穴熊に。
少しずつ剥がされていますが徹底抗戦。
それでも△8六桂と攻める森内竜王。
糸谷七段はすぐに取ろうとして手を戻し、桂馬ではなく角を取ります。
解説の高橋九段は先手玉の詰み手順がなかなか見けられませんでしたが、
森内竜王は糸谷玉を詰ませに行きました。
しかしponanzaは森内竜王の+530。
詰まないということでここからもう一勝負になるんだろうか。
森内竜王も頭を抱えました。
そして桂馬を渡してしまったので、後手玉に詰めろがかかってしまいました。
ponanzaの評価値は森内竜王の+80に。
高橋九段「うおー!下がった」
そして糸谷七段の容赦無いノータイム指しに、
ponanzaの評価値もとうとう糸谷七段の+231。
その後森内竜王の飛車が取れるという状態になると、
ノータイム指しがぴたっと止まって熟考する糸谷七段。
正確に指せば勝ちと思っているようだ。
高橋九段は先手が飛車を取る変化で先手玉が詰む手順を解説。
飯野女流「先生、ということは?」
高橋九段「いや、作っちゃった↑。でも変な手順じゃなかったよね?」
プロの終盤は罠だらけ。でも糸谷七段は時間がすごく残っているからなあ。
高橋九段「だから飛車を取る手は少し危ないと覚悟しないと」
と言っている間に糸谷七段は飛車を取らない手を選択。
どうも先手の勝ちと解説し、
高橋九段「いやー対局者はやっぱりね、保険かけるような手を指しますよね」
そしてほどなく森内竜王が投了し、糸谷新竜王が誕生しました。
飯野女流「161手を持ちまして糸谷七段の勝ちとなりました」
これで関西の怪物が初タイトルの竜王位を獲得しました。

高橋九段
あのー森内さんの方もタイトルを取られるよりも、
こういう将棋を負かされてしまったという方が大きいんじゃないでしょうか。
鉄板流と言われて逆転負けの少ないタイプでしたから。
これで糸谷竜王ということですけれども、
竜王というのは偉いわけで、
いろんな場所で挨拶とかもしなければいけなくて、そういう点が心配かなと思います。
私はずっと最後の方まで後手持ちで、第6局まであるんだなあと楽しみに思っていました。
ところが最後はあれよあれよと逆転してしまって、
それだけ糸谷新竜王の方がぴたっとくっついて行ったということです。
攻め方も直接的な手じゃなくて少し遠まわし気味に進めていました。
森内さんは、方針は一定して入玉ではなく詰ませることを目指していて、
そこはタイトルホルダーとしての矜恃というか。
ですが最後力が上手く出し切れなかったかな。
第3局はすばらしかったので、これからエンジンかかっていくのかなと思っていました。
これはすごい後輩なわけですよね森内さんからすると。
同年代の将棋は立ち上がっていけるんですけど、
すごい後輩にやられると、時代が変わっていくのかなとか考えてしまうので、
後輩に負けだすのはちょっとつらい。
立ち直りの早い人なので、負けた時はすごいつらい顔してますけど、
負けた後のほうが勝率が上がったりする人なので。

ということで竜王戦は、糸谷七段が新竜王となって幕が下りました。
森内九段の積極的な手が、最後の最後で裏に出るという第4局と同じパターンでしたが、
そこにたどり着くまでにも森内九段は積極策を採用していたことが印象的でした。
森内九段は去年、名人戦で羽生さんの挑戦を受けて鉄壁の防御で防衛し、
竜王戦でも渡辺三冠をやはり鉄壁の防御で下しています。
しかし今年は去年よりも積極的に指してきた羽生さんに防御が崩され、
タイトル戦で羽生さんに7連敗。
その積極性を自分にも取り入れようと、
竜王戦では積極策をとっている印象がありました。
糸谷七段については、昨日兄弟子の片上六段が、
インターネット将棋で強くなった最初の世代と表現していましたが、
インターネット将棋は早指しが主流で、
竜王戦でも持ち時間が8時間あることなど忘れているような早指しでした。
そして時間に追われて森内竜王が間違いを犯すということが第4、第5局と続きました。
こういった時間の使い方の違いは世代の違いを感じます。
羽生世代の前は作戦の幅が狭い時代でしたが、
羽生さんが初めての名人挑戦の時に、普通の定跡形は指さないと宣言したように、
実戦の場でこれまでとは違う作戦を試してきたのが森内九段も所属する羽生世代です。
そのため序盤から趣向を凝らして時間を使い、実戦の場で定跡を創ってきました。
しかし現代の若手棋士は、定跡の勉強方法や研究方法、
またその定跡手順が整っている状態で強くなった棋士達です。
そのため序盤や中盤は家や研究会で準備してくるもので、
時間は勝負所までとっておくという考え方になっています。
特に糸谷新竜王は将棋倶楽部24で指しまくってましたから、
インターネット将棋特有の早指しによって磨かれた勝負勘があります。
1手30秒の早指しですとどうしても形勢に差がつくのが早くなることが多いですから、
不利な時にどう相手についていくか、有利なときにどう安全に勝つか、
という感覚を何万局も指して磨いています。
普通はこういった勝負勘はベテランが優れているものですが、
将棋は若くても経験豊富だということが起こるんですな。
この辺りはコーチがいない、監督もいない、練習メニューは自分で決めるという、
完全な個人スポーツの将棋ならではだと思いました。

師匠の森信雄七段も喜んでいますね。
最初の弟子である故村山聖九段のデビューが1986年で、
2014年にようやく弟子がタイトルを取ったのですから喜びもひとしおでしょう。

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駒ひびき (2)
原作:むらさきゆきや、さがら総 作画:水鳥なや 監修:高橋道雄
¥626






第27期竜王戦第5局初日が終わる

森内俊之竜王に糸谷哲郎七段が挑む第27期竜王戦七番勝負第5局は、
森内竜王の封じ手で初日が終了しました。

ここを勝てば竜王になる糸谷七段の初手は▲7六歩。
加藤九段「初手は▲7六歩だと思っていました。矢倉はないと思います。
森内さんは矢倉も得意なんですけれど、糸谷さんはどうなんでしょうか。
多分腰掛け銀だと思います」

加藤九段はスーツではなくカジュアルなスタイル。
普通のおじいちゃんじゃねえかとコメントで突っ込まれてました。

加藤九段「七番勝負で3勝は勝っている方は大分気が楽ですよねー」

第4局は金沢のかなや青巒荘と聞いて、青巒荘のエピソードを語る加藤九段。
中原さんとのタイトル戦で4勝2敗で防衛した時の第1局がこの場所だったらしい。
また、米長さんとの対局もあり、加藤九段がチーズを頼んで食べていたらいい手が指せて、
米長さんも負けじとチーズを頼んだら違うチーズが出てきて、加藤九段が勝ったらしい。
昔の十段戦(竜王戦の前身)は7人くらいで、関東の各地を廻ったらしい。
加藤九段「第1局ハワイ行ったんでしょ?うんうんハワイ、ハワイねえ」
棋王戦の第1回が最初のハワイ対局らしい。この記憶力は何なのか。
渡辺六段と森内竜王の竜王戦で、一緒に焼肉食べたらしい。
加藤九段「僕の将棋結構知ってる↑」嬉しそう。
昭和54年の中原さんとのタイトル戦も研究しているらしい。
郷田九段も加藤九段の将棋を研究しているらしい。
加藤九段「彼も長考する。長考すると普通意表の手を指すが、
僕も郷田さんも普通の手がいいと思ったらそれを指すところが一緒。
先輩では升田先生も将棋を観ていてくれて、感想も言ってくれたり、激も飛ばしてくれた。
升田先生は感想戦も熱心で、朝の7時くらいまで感想戦もやって、
その後にこんないい将棋をを指せた、見てくれ、と言われて並べてもらったりもした。
本気で感想戦をやった棋士は大山名人。
二上さんとの感想戦は後日第二次感想戦が始まる。
今は研究会の時代だから、気のあった仲間とやればいいやという感じ。
昔は感想戦が研究会のようなものだった」
※渡辺明著「明日対局」に、加藤先生に「渡辺さんは僕の▲6二歩は知っていますか」
と聞かれ、大山全集を並べていたので「もちろんです」と胸を張って答えることが出来た、
と書いてあります。
韓国での竜王戦第1局のことで、焼肉も韓国で食べたのでしょう。

12月3日はひふみのひ。とのコメントで12月3日のエピソードを語る加藤九段。
昭和43年の12月3日から4日にかけて、大山十段と十段戦第4局を指した。
▲4四銀に7時間考えて指して、それがいい手で勝った。
直感でこの先に何かあると思ったから、どう考えても▲4四銀なんだけど先を考えていた。
加藤九段「これ負けてたらしゃべらないけどね」
谷川さんは負けてもいい将棋なら評価するが、自分は負けたら評価しないとのこと。
腰掛け銀は加藤九段が奨励会に入ったくらい、終戦直後に大流行した。
ただし短期決戦型なので、研究の量で勝とうという将棋で、
研究が進んだ後は一時廃れて矢倉が大流行した。
その後角換わり腰掛け銀の定跡の歴史講座に。
最初は後手が△7三桂馬と指していたが、△4三金が発見されて千日手模様になり、
先手から打開が難しく、後手は戦えるということで、
数年くらいほとんど腰掛け銀が指されない時期があったらしい。
※すぐ上の渡辺二冠がもちろんですと答えた▲6二歩というのが、
▲4四銀の先にあった妙手です。
大山十段の封じ手が△5二歩であろうと予想した加藤九段が、
初日が終わって19時から0時まで5時間考え、
さらに封じ手開封後に2時間考え、そして見つけた手でした。

そして独演会のまま50分が過ぎ、質問メールに行こうとする藤田女流でしたが、
加藤九段はかまわず話を続けて藤田女流の仕掛け失敗。
囲碁の先生と話すのも魅力的らしい。
例えば感想戦は、囲碁の場合はご飯を食べて、お風呂に入って、
それから時間をとってじっくりとやる、ということもあるらしい。
58分過ぎにようやく現地の写真に。
10時過ぎ、斜めになっていた2三歩を森内竜王が直しました。
角を交換した際に糸谷七段が触って曲げてしまったらしいのですが、
糸谷七段が席を立った後に直す気配りの竜王。
ponanzaも後手の森内竜王の+197。
ponanza予想手の△6五歩の仕掛けは加藤九段も解説していたので、
やっぱり仕掛けたいよねとご満悦。
そして質問メールの回答がないまま休憩に。怒涛の1時間でした。
森内竜王は△6五歩を選択。初日の午前中から早くも戦いに。

加藤九段曰く
森内竜王の将棋は、柔よく剛を制すとあるが、森内竜王は剛、羽生さんは柔。
若い頃の森内さんと指したが、居玉で指されて負かされて、森内竜王の剛が分かった。
大山先生は柔、升田さんは剛、自分は剛、郷田さんも剛、渡辺二冠も剛、
こうしてみると将棋の棋士はだいたい剛なんだ、柔で勝つのは大変ですよ。
局面は糸谷七段の手番ですが、加藤九段は指したい手は▲2五桂とのこと。
後手としては仕掛けたところなので、ずっと守っていてくれる方がいいらしい。
それが突如私は私と攻めてこられると困る、と解説していると糸谷七段も▲2五桂。
加藤九段「ああ▲2五桂ね。当たった当たった。
僕は一目で言ったわけだけど、糸谷さんは研究範囲なんだここまで」
研究の手を一目で言い当ててご満悦の加藤九段。
藤田女流「それではここでヒフミンアイを…」
加藤九段「ヒフミンアイね。うふふふふ」
その後はこう進めば糸谷さんがいい、こう進めば森内さんがいいと、
解説も止まらない加藤九段。駒を動かすのは藤田女流ですが。
糸谷七段の10時のおやつはゆずジュースと練りきり(椿)。
加藤九段「いいですねーいい色してますねー」
11時にようやくリレー質問に。

リレー質問
佐藤九段から加藤九段へ
私は現在40代ですが、40代50台の将棋の勉強の仕方を教えてください。
元々佐藤さんは棋士の中でも研究量は1、2を争う。意欲的に研究している。
意欲的というのは、ものすごく新しいことに挑戦している。なのでリスクは高い。
そんなことまで考えてるのかというとこまで研究している。
私の実体験でいいますと、ライバル棋士の実戦集、
大山升田の100番指しなんかを読んで勉強した。
中原米長の100番指しも読んで勉強したが、図面が入っているものがいい。
マイナビから出ている本は大山先生が率直明快に書いていて、
将棋に対する哲学や取り組み方も書いてあって面白かった。
大山先生が晩年病気を直して順位戦に復帰した時に、
ファンが大山先生に大変ですねと言って、大山先生も大変ですよと答えた。
ファンは落ちる可能性があるから大変だと言っているが、
大山先生は全部勝てば名人挑戦だという意味で大変だと答えている。
そういうのがいっぱい出てくる。あと「意地」という言葉もいっぱい出てくる。
気持ちの持ち方が大きい。抽象的になるんだけれども。
私は30歳のときに将棋に行き詰まりを感じて、
33歳のときに中原名人と名人戦を戦って4連敗で負けたが、
今回は負けたがいずれ名人になれると神様からメッセージを頂いた。
限界は突破できるものだと思っている。
突破するには人生観で考えてみると言う必要は絶対にあると思う。

※英レディング大学院で地政学や戦略論を学び、
博士号をとられた奥山真司さんのブログより、戦略の階層。

宇宙観(死生観、哲学・宗教観、魂、アイデンティティー)
世界観(人生観、歴史観、地理感覚、心、ヴィジョン)
政策(生き方、政治方針、意志、ポリシー)
大戦略(人間関係、兵站・資源配分、身体、グランドストラテジー)
軍事戦略(仕事の種類、戦争の勝ち方、ミリタリーストラテジー)
作戦(仕事の仕方、会戦の勝ち方、オペレーション)
戦術(ツールやテクの使い方、戦闘の勝ち方、タクティクス)
技術(ツールやテクの獲得、敵兵の殺し方、テクニック&テクノロジー)

加藤九段は行き詰まりを感じたという30歳の時にキリスト教の洗礼を受けています。
宗教観は宇宙観の階層になりますが、
限界を突破するにはより上の階層で考えてみることが重要だとのことでしょう。

糸谷七段の早指しについて、
加藤九段「糸谷七段の早指しは将棋の歴史上ナンバーワン」

その後藤田女流へのリレー質問の紙をもらったが、
しゃべりたいのでと突っぱねる加藤九段。無敵すぎである。
旅行は気分転換に行くもの。
私はタイトル戦の前に御祈りの旅に行ったこともある。エルサレムにも行った。
人間は楽しいことが先にあると原動力になるので、そういうのを持っているといい。
当時は30代だけど今は74歳になって、
旅行に行くというよりは内面を引き締める時期かなと思っている。

室谷女流から藤田女流へ
旅行好きと言ってましたが、予定の場所はありますか。
加藤九段「どこいったの?」
藤田女流「ヨーロッパにも行きました。
イタリア、フランス、スウェーデン、フィンランド」
9月にシンガポールに行ってきたのでしばらく予定は無いとのこと。
その後加藤九段は、
旅行の話→旅行の記事を書いた話→記事といえばキリスト教の記事を書いたよ→
アウト×デラックスは打ち合わせ15分→ハヤブサ打ち上げ成功するといいね、
という怒涛の進行でした。
ハヤブサは理系的な興味ではなく、
宗教家なので神様が御創りになった神秘的な意味で興味があるらしい。

盤上では糸谷七段は穴熊のハッチを閉める▲8八銀。
加藤九段「いやー渋いですね。関心した。よく将棋知っているな。
驚きました。相当これ研究してるんだ。冷静な人だな。こんな冷静な人なんだっけ?」

第1局の前夜祭で糸谷七段が哲学の話をからませて挨拶をしたと聞き、
加藤九段「彼は哲学の話がしたいんだ。若い若い。うふふふふ」
そして哲学トークに。
ひふみんニーチェとかも読んでいるらしい(ただしニーチェはばっさり斬られる)。

加藤九段は森内さんと対局したときに、
森内さんの和服の色のモスグリーンは平和の色なので、闘志が失せて負けたらしい。
昔は紺色が主流だったのこと。そして2回目の休憩に。
ponanzaは早くも森内竜王の+312。
初日の午前中なのにもう中盤になっています。

休憩後直感で30手くらい進める加藤九段。そして「一目森内竜王の方が良さそうですね」
違うパターンを30手くらい進めて「これだと糸谷さんが良さそうですね」
とにかく手を進めて変化をつぶしていくスタイル。そして
加藤九段「次の対局はどこの場所だっけ?」
神武以来の天才の中では森内竜王の勝ちになっているらしい。

アンケートどちらを持って指したいか
森内竜王50.3%、糸谷七段11.6%、ニャンとも言えない38.1%。

後から読む手はこんなバカに上手くいく?っていう手が多くなってしまうらしい。
直感は無心で後から読む手は都合の良いように考えてしまうからとのこと。

昼食アンケート
うなぎ79.8%、それ以外20.2%。
25歳前後はラーメンだった。
ふじもとさんは将棋会館から歩いて5分なので、よく食べていた。
天ぷら定食もたまに食べるらしい。
加藤九段「うなぎはご飯と食べるといい。うな重が一番。
NHKのためしてガッテンで言ってた」

昼食休憩中にponanzaの評価値は森内竜王の+518に。
まだ初日の午後の解説が始まってないんですがそれは。

再開直後に森内竜王が▲4八角成りと指し、
加藤九段「なるほどなるほど、これはいい手だと思います」
その後検討を進めて
加藤九段「感動しました」

昼食アンケートの答えはもちろんふじもとのうな重。
うなぎはスタミナがつくし、一年中安定しておいしいとのこと。
対局の日は昼と夜と食べるが、それ以外の日ではあまり食べないらしい。

森内竜王と糸谷七段の昼食の写真を載せている間に、森内竜王が眼鏡に。
と思ったらすぐに外す。森内竜王の眼鏡はレアシーンですね。

将棋史上の謎。
羽生さんと渡辺さんの竜王戦で、ここでこう指せば羽生さんが勝っていたのに、
指せないで負けたというのがある。具体的には▲6二銀成りと指せなかった。
私が名人になったときに、
私の必敗の将棋だったのに中原さんが間違って勝ったのも不思議。
羽生さんも渡辺さんも▲6二銀成りに気づいていなかったのが不思議、
と渡辺二冠に言ったら、将棋というのはそういうものです、
と言われて終わってしまった。
加藤九段が森内竜王に、
持将棋は苦手だから持将棋を打開してほとんど負けているといったら、
そんなことありませんよ、○○○手で負かされていますよと返されて、
驚いて後日調べたら手数まで合っていたらしい。森内竜王も謎記憶力。
加藤九段と違って負けた将棋を覚えているのも森内竜王らしいか。

質問メールに行こうとしたらトイレか何かで席を立つ加藤九段。フリーダムはここにある。

質問メール
藤田さんに質問です。カスパロフさん対羽生さんのチェスについて。
チェス対局の聞き手はもちろん初めてで、本当にカスパロフさんの緊張感がすごくて、
空気がぴりぴりしていた。
チェスアプリダウンロードして結構やっています。
そして戻ってくる加藤九段。

加藤先生に質問です。
将棋の天才達に米長先生が加藤先生に仕掛けたいたずらについて書いてありました。
当時はどんな気持ちでしたか。
そうですねー覚えてるよーな覚えてないよーな話なんですけど。
うーんとですね、えーとですね、
タイトル戦になると真面目に考えてくれるんですよ。
真面目になってしまった米長さんだと勝ちやすいの。
タイトル戦の米長さんは与し易かった。
普段はいい意味でふざけている部分があるからやりにくかった。
タイトル戦はほとんど五分になる。タイトル戦以外は負け越している。
予選の将棋は彼にとっては軽く指せるの。
※ある対局で夕食休憩に入ったときに、
米長先生が加藤九段が入ってくる部屋に先に入り、
明かりを消して座禅を組んでじっとしていた。
入ってきてスイッチを入れた加藤九段は米長先生を見て、
すぐに電気を消して隣の部屋に入り、お祈りを始めた。
驚いてうな重を落とすことを期待していた米長先生は、
これでは張り合いが無いとがっかり。 

盤上では加藤九段が終盤の入り口と表現するような局面に。
まだ初日のおやつ前なんですが。

森内竜王の将棋を並べて研究してみると、
羽生さんを相手に寄せ付けずに勝つ将棋もあるが、
その一方で全然頑張らないで負けてしまう将棋もある、とのこと。

加藤九段「40歳前後の頃のタイトル戦ではチョコレートを食べていたので、
NHKの番組にチョコレート派で出たことがある。
チョコレートは今でも食べるし太らない。
洋菓子はモンブランとかイチゴショート、エクレア、シュークリームも好き」

おやつ休憩を明けると何故か加藤九段に変わって片上大輔六段が解説に。
片上理事は糸谷七段の兄弟子でもあります。

片上六段「糸谷七段なんかこうねー、独特なんですよね。
どこで将棋を覚えたんだというか。
インターネット将棋で強くなってプロになった初めての世代なのも影響してると思う。
目の前に座っていると伝わるものが普通はあるが、
その予想と全然違う手が飛んでくる。
普通指すなっていうのは空気でわかるが、指すなと思ったのに指さなかったり、
油断しているとぱっと指したり」
初手から解説に。
片上六段「これは必修手筋、いわゆる味付け海苔ですね」

糸谷七段が▲2九飛と逃げた局面について
片上六段「こういうところって考え甲斐のあるところなんですよね。
そういうところで早いというのは決断が早いというのか勝負に辛いというのか」
その後も変化の解説でたらちゃんもでてきました。
将棋界には豊川先生のおやじギャグが伝播しているのか。
そして森内竜王の△7六銀に、
片上六段「怒ってるんですかね?負けじと早指しで」
糸谷七段はすかさず▲3五歩。「彼は何時間の持ち時間を持って帰る気なのかな?」
森内竜王の語録で時間は持って帰れないというのがある。
もう詰みのような局面でもすごい慎重で、
石橋を叩いて渡るみたいなところがあると言われた時の言葉らしい。
ニコニコ動画は普段どのくらい見ているのかについては、
片上六段「発表会とかちゃんと失言が無かったか見てるんですけど」
糸谷七段とは竜王戦についてはそれほど話していない。
挑戦者決定戦が羽生名人だったので、それほど勝つとも思ってなかった。
ただ1番勝ったんでもしかしたらと思った。
3局目見ていて、本当に勝っちゃうんだーと思った。
次の日に頑張ってねとか簡単に話した。
彼は彼なりに緊張するところがあって、西遊棋イベントで挨拶で緊張して、
豊島七段に緊張しすぎやと突っ込まれたこともあるとのこと。
藤田女流「今後はどういった展開になるんでしょうか」
片上六段「最近話す方はアドリブでなんとかなるんですけど将棋の話は難しいんですよ」
理事職は挨拶大変ですからねえ。

単純に先手の攻める手を3手進め、後手の攻める手も3手進め、
これなら後手の方が早いんじゃないですかね、ざっくりですけどと片上六段。
こんな考え方もあるのか。片上六段は若干後手持ちらしい。
片上六段「糸谷七段は残り6時間半?5時間残して負けたら前代未聞ですけどね」
解説が終わると片上六段の出番終了ということで休憩に。

現地カメラでは森内竜王が眼鏡をかけ、すぐに外すパターン。
今日は眼鏡の日なんだろうか。

再び加藤九段の解説に。
糸谷七段の▲8七銀打はなかなか指せない、頑張っている手らしい。
次の一手で当てられるプロ棋士はほとんどいない、指されてみればうーんという手らしい。
森内竜王は金銀を攻める直接手ではなく△7四桂と力をためる。
次の9六歩が厳しいので攻め合いは先手負けとのこと。
その後も違う変化を並べますが、どうも森内竜王がいい変化が多いようです。

現地の色紙の映像になり、長谷川女流が夢で井上九段が溢。
photo_42
加藤九段「溢れるいいなあ…。僕も使わせてもらおう。
希望があるから人間は生きていけるんだ、なんちゃって。ははははは」

現地の写真で写っていた高野六段について、
高野六段は子供のときにお父さんが加藤九段の本を買ってきて、
それを読んで勉強したって言ってた、偉いと加藤九段。
加藤九段お気に入りリストに入っていると思われます。
本と言えば、2年がかりで書いた振り飛車破りの棒銀の本が近々出版らしい。
加藤一二三棋士生活60周年盤と言ってもいいくらいの本にできたとご満悦でした。
実戦集で初手から終わりまで書いてある局が多いらしい。
例えば加藤九段が森内竜王とタイトル戦をやる、となったら、
1局8時間くらいかけて研究するらしい。プロの研究ってどこまで掘るんだろうか。

そして局面の解説を始めたと思ったらまた席を立つ加藤九段。
トイレかな?自由な加藤九段である。

局面の解説というところで手を渡された藤田女流は、奥義アンケートどちらを持ちたいか。
森内竜王50.6%、糸谷七段12.3%、ニャンとも言えない37.1%。
さっきとあまり変わらない割合でした。
ponanzaの評価値は森内竜王の+393。

△7四桂をさりげに指せるあたりは森内竜王が好調で、
表情からも自信が溢れているとのこと。
加藤九段「いやぁいい手だぁ(ため息)」
ため息をついている間にponanzaの計算が進み、森内竜王の+432に。
ponanzaもいい手だとため息をついたんだろうか。
しかし加藤九段が▲5五角という手を見つけて、
加藤九段「いやーいい手だなー▲5五角は。盤上この一手」
自分の手をこのべた褒めである。
しかし▲5五角に飛車を捨てて攻め合う順を並べてうっかり詰まされる加藤九段。
その後も検討を進めて、
加藤九段「どうも加藤流▲5五角は不成立ですね↓」
加藤九段の飲み物がお茶からポンジュースにチェンジ。

藤田女流「ここで一旦休憩に入りたいと思います」
加藤九段「はい、はい、将棋としてはとてもいい将棋で…」
無敵である。

休憩中に糸谷七段は▲9八桂。
これは守るだけの手なのでと加藤九段がさっき言ってた手でした。

盤上では糸谷七段の囲いが金金銀銀桂桂香飛というなんだかすごい穴熊に。
しかし進めると糸谷七段がやはり悪いらしい。
加藤九段「腰掛け銀は攻め合いの将棋。しかも先手番なのに攻められてる。
腰掛け銀の攻めはなかなか途切れない。
腰掛け銀と言えば廣津久雄先生との将棋で、腰掛け銀で僕が負けたんだけど、
廣津先生はその将棋に勝って九段になったの」
ひふみん独演会である。

藤田女流「これだけ進んでいると初日の夜はどうするんでしょうか」
加藤九段「初日の夜は戦いに入っているのが一番いい。戦いに入っていれば読める。
序盤の作戦段階はどうでも指せる状態だから。
相手がどうくるか分からないからやきもきして、時間かけて考えても仕方が無い。
駒がぶつかっていれば気楽でいい」

加藤九段の一番好きな駒は銀か角。
ただし金が3枚横に並んだ将棋が自身の名局集にあり、4枚並んだ将棋もあって、
そういう将棋は負け無しらしい。

加藤九段「例えば羽生さんや谷川さんに、
将棋で強くなるにはどうすればいいか子供たちが聞いたら、
勝つ努力をしましょうと言うと思う。
でも僕はそうは言わない。
将棋というものはいい手を指せば勝てるという哲学があるので、
いい手を指しましょうと言います」
※多分羽生さんや谷川さんは、
将棋は最後に悪い手を指した方が負けるという哲学があるためと思われる。

そして森内竜王の封じ手になりました。
75_2
封じ手アンケート
△6七歩43.9%、△9五香20.7%、△6六桂10.7%、その他24.6%。

加藤九段「とにかく森内竜王の将棋はね、良くなったら逃さないの」
前局は終盤に大逆転負けでしたが、
そんな展開に持っていっているということが復調の兆しだったのでしょう。
後は着地を決めるだけですな。

加藤九段
ずいぶん大いに張り切って、将棋の面白さを解説することができて、
この将棋面白いですよねー、一手指した方が良く見えますもんね。
ここまで来ればかなり読めるので、明日は大きな波乱もなく、
森内竜王が押し切りなんじゃないかと思います。

最後にリアル車将棋について話が及び、
加藤九段は将棋界は新世紀に入ったと大喜びでした。柔軟な74歳である。

明日はニコニコ生放送では解説に高橋道雄九段、
聞き手に飯野愛女流一級で大盤解説会があります。
森内竜王が踏ん張るのか、糸谷七段が一気にタイトルを取ってしまうのか、
加藤九段のコメントがフラグになるのかならないのか、
ニコ生スタッフへのおすそ分け(御坂美琴のヤシの実サイダー)まで準備している、
高橋九段の解説も含めて見所満載です。とても楽しみですね。

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