棋士はカワイイ!

将棋と棋士の魅力を伝えたい!そんなブログです。 なんか難しそう、古くてださそう、そんな印象を吹っ飛ばす!
指すのではなく観戦ならば簡単で面白い!

2014年09月

将棋電王戦タッグマッチBブロックは西尾明六段ponanzaタッグが優勝

今日行われた将棋電王戦タッグマッチ2014、
1stRound Bブロックは、西尾六段が優勝し、10月12日の決勝トーナメントに進出しました。

解説は渡辺明二冠、豊川孝弘七段、聞き手は室谷由紀女流初段、熊倉紫野女流初段、
貞升南女流初段でした、
豊川七段「今日はコンピュータに慣れていそうな若手が多いので楽しみです」
室谷女流「竜王戦名人戦に次ぐ賞金規模の棋戦になるということで」
渡辺二冠「それはまだ何も決まってないからニャンとも言えない」
最初の組み合わせ抽選にて。
豊川七段「Eがいいんじゃないですか」
渡辺二冠「それさっき僕がリハーサルの時に教えた…」
船江五段が1番を引き、3回戦うが全部先手なEを選択。
「去年優勝した佐藤慎一さんがEだったのと、
あとひとつ理由があるんですけどそれは後で」
2番を引いた菅井五段「船江さんとやりたいからD」
3番の阿部四段
「うーん、えー、えーとじゃCで。対局時間が一番遅いんで早く帰りたくないから」
4番の西尾六段「選ぶところひとつしかないと思うんですけどBで」
最後の佐藤六段「うーんとどこにしようかな。僕もBでお願いします」軽くウケる。
豊川七段「菅井さんがすがすがしいDを選んだということで、驚きマンモスで」

1回戦
先手船江五段ツツカナVS後手菅井五段習甦
解説渡辺二冠・聞き手室谷女流
読み上げの熊倉女流が
「先手は菅井竜也五段、習甦のタッグです」と言って両対局者につっこまれる。
注目の戦型は菅井五段は2手目△8四歩で居飛車宣言。矢倉に。
渡辺二冠
「菅井五段が後手で矢倉模様は珍しい。
この形はここ20年くらいは先手がいいという結論で指されてなかった」
菅井五段が研究手△5五歩を出して戦いがスタート。
大盤解説のすぐ後ろで対局していることについて渡辺二冠。
「ここすぐ後ろで対局しているんですけど意外に聞こえているというか。
あと指し手の話とかで結構言う人がいるじゃないですか。
そうするとああそうなんだなあとか。
早指しだと解説でこういうのは取る一手とか言われるとああそうなのかなとか」
室谷女流
「取る一手とか言われると違う手を指したくなっちゃうんですけど私は」
渡辺二冠
「そういうひねくれた人もいるんですけど。
この手もあるとか言う解説の人もいるんですけど、
例えばこの局面だと銀が出る一手だから、
それはプロから見たらすぐわかるからその伏せ方は意味が無い。
はーこの手があるんですかーとか言われると、それは解説者は本当にそう思っている」
習甦ツツカナ共にほぼ同じ読み筋なことについて渡辺二冠
「ここで手が広くないということはもうどっちかがいいってことですね」
そういうもんなのかー。
評価値について渡辺二冠
「300点とかで優劣が両者一致したら厳しい。
人間同士だと一手ばったりとかあるんですが」
コンピュータの候補手について渡辺二冠
「対局席からこの(解説者用に両ソフトの候補手が映っている)モニター見れば、
(相手のコンピュータの候補手が)わかるんですよ。
僕眼鏡かければ1.5ですから多分見れるんですよ。
だから候補手については伏せて解説しも意味無いんじゃないですかね」
ソフトによって評価値が違うことについて渡辺二冠
「ソフトでも結構100点くらいの誤差は見る。200点だと多分どっちかのソフトが弱い」
船江五段が持ち駒の銀を打って菅井五段の角のにらみを受けた手について渡辺二冠
「このへんがタッグマッチっぽい手なんですよね。
普段は浮かんでも指しにくい手なんですが、ソフトと一致したら短時間で指せる」
評価値は習甦0、ツツカナ3とほぼ互角に。
後手矢倉で先攻できてこれなら菅井五段の研究手が実ったか。
千日手について渡辺二冠
「コンピュータは千日手は結構するんですよ。
人間は打開しようとするんですよ。もう1局指すのだるいから。
でも打開するとこれこれこうなって50点マイナスになりますよとか言われると、
そうなのかなあとなるんですよ」
盤上では後手の菅井五段が猛攻する展開に。
「ぱっと見先手ピンチですよね。これ人間だとどう受ければいいのか難しいから」
室谷女流「ここで形勢判断アンケートとか」
渡辺二冠「どうせニャンとも言えないに入れるんでしょみんな。
優勝予想とかでいいんじゃないですか?」
「先生予想は?」「6番じゃないですか?ニャンとも言えない」
6番が「にゃーん」になって渡辺二冠「もう、ばかにしやがってー。
今日のトーナメントは競馬でいうとどれも切れない。どれにもかけたくない」
アンケート結果は菅井五段14.5%、船江五段6.0%、阿部四段8.6%、西尾六段14.3%、
佐藤六段5.4%、にゃーん51.2%。
盤上では菅井五段の猛攻炸裂で船江五段に王手飛車取りがかかり、
習甦308、ツツカナ-268と差がつき始める。
渡辺二冠「普通はどっちかがミスをして形勢に差がつくんですけど、
この対局は菅井さんが上手くやってますよね。
コンピュータの手をただ採用するのではなく、自分の手も織り交ぜながらね」
船江五段の玉が詰んでもおかしくない局面になって渡辺二冠
「詰みなら詰みって出ますからね。そしたらその通り指せばいいだけだから」
渡辺二冠が多分詰むと言っていると、菅井習甦タッグも綺麗に詰まして勝利。
菅井五段「終盤はソフトは正確なのでそのへんうまく使えました」
船江五段「毎年毎年完敗で申し訳ない」
その後の感想戦は並べまくり符号言いまくりの楽しい感想戦になりました。
渡辺二冠「じゃあ、室谷さん。最後まとめよう」無茶ぶりである。

2回戦第1局
先手西尾六段ponanzaVS後手佐藤六段やねうら王
解説豊川七段・聞き手飯野女流
西尾六段が横歩を誘い、佐藤六段が乗る流れに。
豊川七段「西尾さん青野門下ですからいきなり取るいちで行きましたよ」
西尾六段は師匠の名前のついた横歩取り青野流に。

質問メール
解説者の先生はどのソフトとタッグを組みたいですか。
豊川七段はソフトを使わないらしい。
豊川七段「使うことはナイチンゲールで」
「沢田研二じゃないけど右手にやねうら王」絶口調である。
「佐藤六段は優勝したらかぶりものするとか聞いてますから」無茶ぶりである。
SSFについて
飯野女流「一度行くとファミリーになれるという話で」
豊川七段「飯野プロ行ったことありますか?ない?行かない方がいいですよー」
序盤から時間を使う佐藤六段と、
定跡手順なのですぐに指す西尾六段という対照的な展開に。
解説中に、名前を呼ぶと呼ばれた棋士の脳波が動くことを発見する豊川七段、
両対局者の名前を言って脳波の乱れを楽しむ。
飯野女流は第1局の記録をとっていて、
渡辺二冠の解説がすごく面白くて笑いをこらえるのが大変だったらしい。
飯野女流「これはまだ定跡なんですか?」
豊川七段「未知との遭遇スピルバーグ」
豊川七段の新格言「手が見えないときは聞き手に聞け」
振り飛車党の飯野女流に横歩の手を聞くとは鬼畜である。
豊川七段「佐藤六段の頭が真っ赤になってきましたよ。
昔米長先生の大事な対局で頭のてっぺんが真っ赤なのを見たことがある。
森内名人とかは見えないけど、ちょっと寂しい人は見える」
カメラが佐藤六段のアップに。
どちらを応援しているかアンケート、佐藤六段48.3%、西尾六段51.7%。
ponanzaの評価値は299だが、豊川七段は佐藤六段やねうら王持ちらしい。
持ち時間は西尾六段57分対佐藤六段28分といきなり大差に。
形勢アンケートは佐藤六段12.6%、西尾六段43.8%、どちらも持ちたくニャイ43.6%。
豊川七段「行きましたねー。成ります南と」記録の貞升南女流はやや笑い。新手か。
解説を進めた後にコンピュータの読み筋を確認する豊川七段。
「ニャンと。僕と同じ読み筋のコンピュータがいない。結構ショック」
しかし解説通りに進んでほっとしていました。
やねうら王の示す金を打っていく攻め筋に豊川七段
「重たい。小錦。見たことないですよーこんな攻め筋」
「会場の皆様こっちもって見たいという人は手を挙げて…おーーーさだはるー」
その後も攻めを着実に繋いで西尾六段の勝ち。豊川七段はおやじギャグ連発でした。

感想戦
佐藤六段「せっかくだから序盤からコンピュータの好きな形を目指そうと思ったが、
うまくいかずに悔いが残る戦いだった」
西尾六段「序盤はよく研究している形なので時間を使わなかった」
感想戦によると西尾六段が踏み込んで攻めに行った手は、
ponanzaではなく西尾六段の決断だったらしい。
決勝への意気込み
西尾六段「勝ちを狙って指していきたいと思います」

2回戦第2局
先手菅井習甦対後手阿部四段YSS
解説渡辺二冠・聞き手熊倉女流
質問メール
渡辺二冠の師匠の所司先生がアジア大会に出場していますが、そのことについて
中国将棋のことだと思うんですけど、まったくわかりません。
入門したときにちょっと教わったんですが、
一応やらせてみて強かったら対戦相手にはなるということで、
弟子には一度はやらせていると思う。
対局開始までのつなぎトークで立会人の豊川七段は既に笑っていました。

序盤3手目に菅井五段は▲1六歩と端歩を突いてさっそく揺さぶりにいき、
ゴキゲン中飛車に。
コンピュータの強くなる成長速度に渡辺二冠
「迷惑な話なんですけどねー。人生設計狂いましたよ」

質問メール
22日に出版された、渡辺明の思考:盤上盤外問答で、
コンピュータ将棋に対する率直な感想を教えてください。
迷惑な話なんすよ。これがね、なければ人生ばら色だったんですけど。
子供の頃に描いていた人生設計と違いますからね。
まったく予想…どうしちゃったんですか?(熊倉女流がつぼに入って爆笑していた)
自分がおじいちゃんになっても、わかんないわかんないコンピュータ将棋なんて、
って言ってるくらいがよかったんですけど。
ファンの方なんですかねえ、僕の。ありがたいですよねえ宣伝してくれて。

渡辺二冠
「2歩はニフティーになっちゃうからね」
「この手は重いですからね。小錦だっけ?」豊川ウィルスに感染してしまったか。
阿部四段は渡辺二冠が無難な手ならこれという解説通りの手を進める。

絶口調の渡辺二冠
「さっき控え室で話していたんですけど、
タブレットは1手しか出なくて10手後とかは出ないので、
席上から解説者用のモニターを覗き見するのが一番いいんじゃないかって」
評価値は習甦と比べるとYSSは悲観派の模様。
習甦+52、YSS-367とかになりました。
千日手になる変化もでてきて渡辺二冠
「千日手は持ち時間を30分にして指しなおしって書いてありますけど、
30分以上残っている場合は違うんですよね?何も書いてないけど。
多分立会人がマンモスって出てきて、
このまま指しなおしてくださいマンモスって言うんだと思いますよ」
どちらが有利かアンケート
阿部四段4.6%、菅井五段22.0%、
わからないので「渡辺明の思考:盤上盤外問答」を読みます73.3%。
菅井五段は攻める振り飛車な棋風という話で、
熊倉女流「渡辺先生も最近振り飛車を指されて」
渡辺二冠「攻めるんだけど決まらないみたいな…リアクション困ってるでしょ今」
豊川七段は渡辺二冠が奨励会時代に幹事だったらしく、
小学生だった頃の渡辺二冠は雷を落とされたことがあるらしい。

将棋は菅井五段が攻めを繋ぐ1回戦と同じような戦い方でじわじわリードを広げ、
阿部四段はジリ貧になり大差に。その後習甦は+9999と勝ちを確信。
詰むのかどうかという局面になり渡辺二冠「考えるかたまには自力で」
その後時間を残していた菅井五段が習甦に頼らずに詰みまで読みきり、
菅井五段の勝ちになりました。

感想戦
阿部四段「YSSは受ける将棋が得意なのですが、
手を選ぶのは自分なのでちょっとちぐはぐしたかなあ」
菅井五段「習甦が正確だった。攻める形を作って習甦に任せるという作戦がよかった」
すかさず菅井五段が手を選んだ局面をさくっと並べて、
「そう言いつつ本当は自分で考えてるんでしょ?」と突っ込む渡辺二冠。
コンピュータの手も結構見ながら解説してたんですねえ。
菅井五段は習甦がいい手を示すまでは自力で指して、
いい手が来たらその後は手を選択するという作戦の模様。
習甦に任せるモードのときは映画鑑賞みたいだったらしい。

決勝戦の意気込み
菅井五段「今みたいな作戦で習甦に任せられれば。
決勝戦くらいは自分のいい手を指したいなとも思うので頑張ります」

決勝戦
先手菅井五段習甦VS後手西尾六段ponanza
解説佐藤六段、船江五段、聞き手貞升女流初段
船江五段「菅井五段は僕に勝ったので優勝してほしい」
佐藤六段「西尾六段は僕に勝ったので優勝してほしい」
控え室では阿部四段が先ほどの対局の棋譜を並べていたらしい。

戦型予想
菅井五段は居飛車振り飛車両方指すので予想しにくい。西尾六段は基本居飛車。
佐藤六段「菅井五段が居飛車、振り飛車ときたので今度は居飛車」
船江五段「そんな普通に?」
タッグマッチについて
佐藤六段「情報がたくさん目に飛び込んできて、
豊川七段のおやじギャグもくるので大変だった」
船江五段「一度コンピュータにまかせると自分の手に戻ってこれなくなる」

聞き手の貞升女流が倉敷藤花挑戦者決定戦出場おめでとうということで一言。
貞升女流「山田女流は相居飛車はかなり強いので」
今まで1局しか対局がなく、大逆転勝ちだったとか。
「中継もされるし、運良くあがってきたなという印象が強いので、
なるようになるか、当たって砕けろの精神で頑張りたいと思います」

対局をしていて解説の声は結構聞こえてきたらしい。
佐藤六段「最初のトーナメント決めでは、
豊川さんのところじゃないところに入りたかった」
船江五段も渡辺二冠の解説が聞こえていた。
佐藤六段は序盤で苦しんでいたので結構聞こえてきたらしい。

菅井五段は準決勝と同じ3手目▲1六歩と変化球。
その後も居飛車か振り飛車かどっちつかずで手を進めました。
佐藤六段曰く習甦は居飛車より、ponanzaはオールラウンダー、
やねうら王は振り飛車よりらしい。
船江五段が振り飛車もあると言っているところで菅井五段が居飛車を表明。
船江五段「兄弟子をたててくれると思ったんですけど」苦笑いの菅井五段。
ponanzaの評価値は触れ幅が大きくて楽観派。習甦は結構慎重とのこと。

船江五段「二人とも完敗でしたね。
気がついたときには受けがなくなっていて知らない間に斬られてた。
痛みも感じなかった」
佐藤六段はすごい痛みを感じたらしい。
ツツカナは早繰り銀が大好き。やねうら王は腰掛け銀が大好き。
桂馬の頭をどう守ればいいかという解説から佐藤六段と船江五段のカツラトークになり、
記録と読み上げの熊倉飯野女流ペアが笑っていました。
盤上では菅井五段が長考の末、西尾六段の飛車を捕獲しにいく手を指すと、
その手に対して菅井五段の桂馬の利きに角を放つ西尾六段。
すごい応酬ですが、両ソフトとも同じ読みとのこと。
船江五段によると両者とも自分で結構指しているらしい。
船江五段は結構頼って指していて負かされたので後悔していました。
細かい折衝の後に菅井五段が手番を握って先攻。
ただし楽観派のponanzaは+200以上、慎重派の習甦は-200以下の評価値に。

佐藤六段は将棋は楽観派でしゃべりは悲観派。
「今日もまたすべるのかなーみたいな」
船江五段は将棋は悲観派でしゃべりは楽観派。
「変な手言っちゃってもアマチュアの方向けの解説なのでなんとかなるみたいな」
黒船江とコメントで突っ込まれていました。
難しい局面になって、自力で考えるとすると難しいと言っていたところで、
解説が渡辺二冠豊川七段と交代に。
菅井五段は角を自陣に打って我慢する手を選択。

貞升女流「このあたりで視聴者の方々にアンケートをとりましょうか」
渡辺二冠「ギロリ」
形勢判断アンケートは西尾六段13.4%、菅井五段9.3%、
分からないので10月から豊川先生の講座を見ます77.3%。
渡辺二冠「将棋の講座ですか?」容赦ない突っ込みである。
角を切る手順を解説する渡辺二冠
「きり…きり…」「桐山清澄で」ここで豊川七段が新手を炸裂。

質問メール
さきほどの渡辺二冠の豊川七段に怒られた奨励会エピソードを教えてください。
渡辺二冠が中一だったとき、
奨励会の研修合宿でお寺に行ったときに雑巾投げかなんかではしゃいでいた。
次やったら承知しないからなみたいな感じで怒られたらしい。
豊川七段「宮田敦史君は雑巾投げてたと思う」
渡辺二冠「お寺で雑巾投げはまずいっすよね」
貞升女流「私は雑巾投げとかはしてないと思う(キリッ」

どのような準備をして大一番にのぞむのか。
豊川七段は、
予定を立ててもその場の気分で変えたりしちゃうからあまり立てていかないらしい。
渡辺二冠もそんな特別準備をしているわけではないらしい。
そこでできるということは普段手を抜いてるということだから、理屈としては変とのこと。
倉敷藤花挑戦者決定戦が控えている貞升女流
「あまり気にせず勝ちたいと思いますけど周りからは結構言われて…」
「頑張れ!」「やめてくださいよー」

機材トラブルで対局が一時停止に。
「矢沢永吉になっちゃったわけですね」
「何ですかそれは」「時間よ止まれって…知らないですね…」

20日のタッグを見ていた渡辺二冠
「加藤九段と中村六段の対局で、
中村六段の銀が4五に出る前に既に加藤九段が4四歩と追い返していて爆笑した」
TSで見れるので是非。
どちらが優勢かを解説中に豊川七段「貞升さんは、とーかなあ」強引すぐる。
ponanza715、習甦0という評価値が分かれまくりな局面になりました。
しかしその後ソフトは西尾六段の勝勢との評価値になり、
秒読みで一手30秒となりましたが西尾六段が冷静に菅井玉を寄せ、
決勝トーナメント進出を決めました。

菅井五段
「始め不本意な展開かなと思った。
難しくなったかなと思ったが推奨手を指さなかったらすぐに悪くなった」
西尾六段
「全然急所がよくわかんなかった」

感想戦
西尾六段はponanzaが盤面を制圧するのが好きなので、それを目指したらしい。
だんだん押さえつけていくような指し方が得意なので、
そのような展開になるようにしたとのこと。
渡辺二冠
「この将棋難しすぎて。序盤が難しすぎましたね。
序盤がとにかく長くて、
中盤から駆け足になって見てる方もどうなっちゃんだという展開だった」

予選が終わって
西尾六段
「いや、ほんとにあのponanzaが強いソフトだったなあと。
自分の指したい手もいろいろさせた。最後はponanzaらしくうまく決められた」
菅井五段
「優勝したかった」
佐藤六段
「優勝した西尾さんはponanzaの良さをうまく引き出して。流石だなと思った。
僕は爪痕を残せなくて残念だった」
船江五段
「決勝戦を見てて二人は使い方も将棋も上手くて自分の力不足だった」
阿部四段
「去年は1回戦負けだったので1回戦は勝ちたかったんですけど、
自分の使い方や実力が足りなくて、決勝戦はレベルが高かった」
片上理事
「今日の方が土曜日に比べると若い棋士が中心で、
タブレット等をうまく使いこなして指してくれるのかなと思ったが、
その通りになってくれた。
決勝戦は自分の読みと違った手が出て、考えてみるとなるほどなと思った。
これからはこんな将棋になるのかなとも思った。
決勝戦はどちらが出てきても優勝候補になるのかなと思って見ていた」

土曜日の予選では森下卓九段がツツカナを操って決勝進出しました。
その時は序盤でリードを奪えば人間+コンピュータ相手に逆転はほぼ無いので、
いかに序盤で人間が考えてリードを奪うのかがポイントなのではないか、
「藤井さんが出れば必勝ですよ」by森下九段とのことでしたが、
今日決勝に勝ち残った西尾六段と菅井五段はコンピュータの特徴を掴んで、
コンピュータが力を発揮しやすい展開に持ち込むということを重視していました。
菅井五段は習甦が攻めが得意という特徴を掴み、
いかに攻撃態勢を作って習甦の力を引き出すかを重視し、
西尾六段はponanzaが盤面を制圧する展開が好きという特徴を掴み、
金銀を中段に打って習甦の攻め駒を刈りに行きました。
評価値も割れていて面白かったですが、
持ち時間が短いとponanzaが強いんだなあということと、
屋敷九段+ponanzaに勝った森下九段+ツツカナってすごい仕事をしたんだなあ、
とも思いました。
これで10月12日のFinalRoundは、
第1局が佐藤慎一四段・ponanza2013var対森下卓九段・ツツカナ、
第2局が西尾明六段・ponanza対久保利明九段・習甦となりました。
解説は深浦康市九段と佐藤天彦七段、聞き手が中村桃子女流初段、安食総子女流初段、
藤田綾女流初段、渡辺弥生女流初段です。
森下九段も西尾六段もコンピュータをうまく扱っている印象で、
佐藤四段と久保九段はかなり対策に迫られそうですが、はたしてどうなるか楽しみです。

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渡辺明の思考: 盤上盤外問答
渡辺明著
¥1,674






王座戦第2局は羽生王座が圧勝で通算22期に王手!

羽生善治王座に豊島将之七段が挑む第62期王座戦第2局は、
羽生王座が豊島七段を破り、王座獲得通算22期まであと1勝としました。

戦型は先手の豊島七段の誘導で角換わりになりました。
午前中に豊島七段が先手ながら1手手待ちをする新趣向を見せ、
未知の局面で戦いが起こりました。
豊島七段が右側の金を6八から5八へ動かし、
羽生王座が穴熊に囲いなおす1二香が入った形での戦いになりました。
1一香型だと前例があり後手が勝ち越しているようですが、
わざと手待ちして1二香型に誘導してから戦いを起こしたのが豊島七段の新工夫で、
その局面はもう前例が無くなったようです。
戦いが起こった直後に豊島七段の手番のまま昼食休憩になりました。

ニコニコ生放送では13時から大盤解説があり、
解説が北浜健介八段、聞き手が室谷由紀女流初段でした。
第1局は矢倉の将棋で午前中からすごい勢いで進行したが、
今日は先手番の豊島七段がどんな作戦でくるのか注目だった。
豊島七段が金を6八から5八へ手損で移動した関係で羽生王座の1二香が入り、
そのせいで未知の局面になっている。
1一香、5八金の将棋なら前例があり、後手が勝ち越しているとのこと。
その後詰め将棋の正解者へのプレゼント色紙を書いている北浜八段に、
室谷女流「最近お勧めの本とかありますか?」「え”?」あわてる北浜八段。
北浜八段が書いた詰め将棋の本脳トレ5手詰よろしくとの前振りだったようですが、
室谷女流「私も買います(キリッ」「え”?」動揺する北浜八段。
室谷女流の妨害工作?にめげずに色紙に詰め将棋を書き終えた北浜八段は、
「緊張しました。微妙に机が揺れるー」
その後初手から解説になりましたが、
角換わり特有の千日手含みでの手待ち合戦の解説中に、
北浜八段「正直何が起きているのかよく分からない」
北浜八段は数年ほど角換わりを指していないらしい。

ここで写真で対局者の昼食紹介
羽生王座はざるそば、天ぷら、ご飯、メロン、オレンジジュース。
豊島七段はそば、天ぷら、山かけご飯、香の物、メロン、ほうじ茶。
ざるそばにオレンジジュースっておいしい感じがまったくしないんですが…。

リレー質問
真田七段から北浜八段へ
北浜さんは二人目のお子様のご予定はありますか。

奨励会幹事を最近まで一緒にしていたのでそういう質問かと思ったんですけど。
うちは小学1年生の男の子なんですけど、男の子元気すぎて…。
やっと将棋始めて1手詰めなら解ける、1手詰めしか解けない。
将棋あまり好きじゃない…教え方がよくなかったのかも。
二人目はないんじゃないかなあ。
姪っ子がいて女の子は静かだなあと思った。
将棋よりサッカーとか体動かす方が好きそう。
かならず女の子が生まれるんだったら…いや、何でもありません。
室谷女流「私の母は女の子が欲しくて酸性のものを食べてたみたいですよ」
それは都市伝説レベルなんじゃなかろうか。

藤田女流から室谷女流へ
Twitterで料理をアップしていますが、得意料理は何ですか。
たこ焼きは得意ではない(コメントで書かれた)。
肉じゃがは作れた方がいい、女の子らしいといわれて作ったが1度きりだった。
簡単だからパスタは好き。
1人暮らし始めてやることが多くて時間かけてらんない。
私の写真はパスタが多いと思います。
ヘルシーなものは心がけています。少し女子っぽいところも見せないと。

ファンレターをもらうことは多いですか。
今までもらったファンレターの中で嬉しかったものとかはありますか。
北浜八段
ほとんど記憶がないですね。ただ忘れてるだけってことかもしれませんけど。
これで私は送りましたって方から抗議がきたらひたすら謝るしかないんですけど。
奨励会幹事をしてからたくさん人の名前を覚えることになって、
他の事の記憶力がなくなってしまった。
室谷女流
イベントとかで会った時に頂いたことの方が多い。
将棋連盟に来る場合は日にちがたって内容がずれてしまうのもあって、
申し訳ないなと思うんですけど、
頂いたお手紙はすべて読むようにしています。厳しいお言葉も頂いて。

北浜先生昨日の勝利おめでとうございます。
作戦負けで苦しいなーと思ってたんですけど、
相手の高橋先生もそんなに良くないと思っていたみたいで不思議だなと思った。
石田九段に勝ったNHK杯で加藤九段をまじえた感想戦について、
放送ではその後も感想戦が続いたように見えたがどうだったのか。
解説が加藤先生で、石田先生もご自分で解説するときは饒舌で、
加藤先生と石田先生が一緒にそろうと楽しいんだろうなと対局前から思っていた。
将棋は石田先生が優勢だった。久々に予選を突破して気合が入っていた。
何か勝ち筋があるんじゃないかということで、
一生懸命勝ち筋を探して、お二人の先生がよくしゃべる感想戦になった。
一旦放映が終わったが、
だいたい負けた方が納得するまでやるのが感想戦の目的と言うか、
テレビ的に言うとよかったんじゃないかなと思うんですけど。
NHK杯はみんな反響も多いので気合が入っている。
室谷女流は初めてNHK杯で読みあげをした時は緊張で鳥肌が立ったらしい。

お二人は今年度関東と関西に移籍しましたが、勝手が違って驚いたことはありますか。
北浜八段。
関西から関東へ移籍する方は時々いらっしゃいますけど。
自分の場合は関西で勉強してみたかったというのがあって、
思い切って移籍しちゃおうかなというのがあった。
子供が1年生になるので移籍するのかしないのか決めなければいけないタイミングだった。
棋士室とか関東ではあんなに1箇所に集まって将棋を指す事はないので活気がある。
周りの方がみんな関西弁。
僕は関西弁をしゃべらない方がいいというか。子供は学校では関西弁みたいですけど。
初めて解説会に行ったが、標準語で解説されるのは新鮮ですと言われた。
勉強する環境はすごく、棋士室にいくと奨励会員もいて指せるというのはありがたい。
室谷女流
北村桂香女流と会った瞬間に大阪弁に勝手に変わった。
使い分けてる自覚はないんですけど自然に変わった。
移籍した理由は環境を変えて将棋にうちこみたかったから。
関東は連盟とかでは指さないで自宅や場所を借りてやったり、
どこに行けばいいかわからない。当初は研究会ゼロだったりした。
関西だと棋士室での将棋が終わったあとに遊びに行って仲良くなってしまう。
ようやく自分の勉強のスタイルが確立できてきた。
最初はどこで将棋を指せばいいのかもわからなかった。

盤上では難解なはずの局面ですが、ぱたぱた指し進める両者。
北浜八段は羽生王座の香車が1一ではなく1二にいるせいで、
豊島七段の2四桂という金香両取りがあるので、
うまく咎めているのではないかとのこと。
形勢アンケート
豊島七段25.9%、羽生王座31.6%、ニャンとも言えない42.6%。
北浜八段はどちらかといえば先手の豊島七段持ちらしい。

羽生王座の香車が1二ではなく1一にいると同一局面があり、
先手森内竜王対後手渡辺二冠の対局は千日手だった。
豊島七段が金を往復して手待ちをしたために、
羽生王座の香車がひとつ前に進み、そのせいで桂馬の両取りの傷が生じているとのこと。

おやつ後の解説では羽生王座の手順に北浜八段
「なるほど指されてみるとこの手順しかなかったんだ」
その後先手指しやすいという形勢判断があっさり揺らぐ。
解説を進めると北浜八段は後手を持ちたいと見解を変えました。

北浜八段と室谷女流のおやつは小田原の一夜城Yoroizuka Farmのデザートらしい。
やばい。おいしそう。

おやつ後は北浜八段が、
羽生王座の指す手が全然見えないと解説不能になるような難しい局面に。
きっとニャンとも言えない形勢なんでしょう。

質問メール
第1局の棋譜中継を見る限り、関西の検討人が豊島七段よりなのですが、
関西ではみんな豊島七段を応援しているのか。
確かにたくさん棋士がいた。みんなで応援するという感じ。
関東は淡々と形勢を考えている。
タイトル戦に関西の棋士が出ると関西棋界全体が盛り上がる。
普段はライバルだが挑戦したら応援したいという気持ちがある。
盤を離れたら仲間という感じ。
先日兵庫で対局された王位戦もたくさん棋士が勉強しに行った。
みんなで待ち合わせて集団で行くような感じ。
関東はカードに関係なく勉強に行く。
現地に行く熱心な棋士が常連みたいな感じになる。

地元を離れて初めて知った地元のことなんかがあれば。
あと、関西には詰め将棋のエキスパートが3名いますが、
詰め将棋部をつくるとしたら宣伝部長が浦野先生、副部長が北浜先生、
課長が船江先生ですか?
北浜八段
今まで神奈川に住んでいて大阪に移籍すると気持ちが違うというか、
ありがたいなあと思う。
大阪だから何か変わったとかはあまりないと思うんですけど、鈍感なのかなあ。
地元の大会と市内の小中学校を回って7、8年になるが、
今年もそろそろシーズンなので関東と関西の往復になるが可能な限りしていきたい。
室谷女流
誰も大阪弁を話していないが、気を使って大阪弁教えてよーと言われたりする。
ずっと実家に住んでいて東京で一人暮らしなので、
食事洗濯掃除とかはすごい有難いことなんだなあと思った。
地元の大会で大阪に帰ったが、東京に来てから大阪に帰るのはすこし違かった。
詰め将棋部について
北浜八段
関西はもっとたくさん詰め将棋の先生がいるよー。
詰め将棋創る棋士は関西のほうが多いかなあ。
船江五段は初めて入選した詰め将棋が看寿賞という不滅の記録を作った。
室谷女流
イベントで船江五段が握り詰め将棋を創ることになって、
多い方がいいのかなと思ってごっそり駒を取ったら、
何でそんなに取るねーんと突っ込まれた。
しかし昼食休憩中の1時間もしないうちに25手詰めが綺麗に完成していた。
自分はご飯を食べていたので怒られた。
詰め将棋の創作について
最終手から逆算していく人の方が多い。
初形から創るとどういう収束になるか分からないから。

先日NHK杯で持将棋指しなおしになった。
室谷さんは読み上げをしていたがどうでしたか。
持将棋になってからも結構指されていたように思いますが。
室谷女流
ちょうどその時豊島七段が解説だった。
周りの方からも大変だったねと言われた。どちらから持将棋を言われるのかなと思った。
時間が切迫していると指さないといけないので言うタイミングが難しい。
個人的には1日に2局見ることができて嬉しかった。
北浜八段
NHK杯予選の時に、持将棋で指しなおしを勝ち上がった人と、
自分が持将棋になって、記録係りがぼやいていたので注意したことはある。
君記録係りなんだから、指してる自分が一番ぼやきたい。

夕食休憩前に形勢アンケート
羽生王座69.8%、豊島七段6.2%、ニャンとも言えニャイ24.0%。
偏ったのは直前に羽生王座の駒をぐりぐりと押さえつける癖がでたのも原因か。

夕食休憩後に室谷女流がお風呂に入ってきてもいいですかというコメントを拾う。
解説の北浜八段は9時までは終わらないから大丈夫と力強く断言。
しかし羽生王座は北浜八段の解説に出てこなかった鋭い寄せを見せ、
フラグかと危ぶまれました。
詰むや詰まざるやの局面になると、詰め将棋作家でもある北浜八段が冴えます。
歩以外の持ち駒を余さず使った創ったような綺麗な詰み筋も披露。流石である。
羽生王座は豊島七段の囲いの金銀を外そうと桂馬2枚で攻めかかりました。
北浜八段は金銀を取るだけ取って受けに回る手もあると言いつつ、
「なんかこう先手の希望を打ち砕くような手があるような気がするんですけどねえ」
結局羽生王座は金銀を取るだけとってさらに寄せ形を作ってから王様を早逃げする、
という鬼畜な激辛流。先手の希望を打ち砕くような手が出ました。
豊島七段が最後のお願いの手を指したところで席を立つ羽生王座。
第1局で真田七段が、
測ったように自分が勝ちになった時に席を立つのが羽生流、って藤井さんが言ってた、
と述べていましたが、やっぱり癖ですねえ。
真田七段はこういうのは戻ってきて比較的すっと指しますよとも言っていましたが、
羽生王座は戻ってきてすぐに受けの手を放ち、室谷女流は「いやー手堅い」とため息。
豊島七段は表情を変えずにコップの水をクイッ。
そして残り5分の秒読みで10秒と言われたところで投了となりました。

今日は豊島七段が羽生王座を角換わりの後手番という、
羽生王座にとっては比較的勝率の低い戦型に誘導し、
しかも新趣向で自分の研究範囲に誘導することも成功したのですが、
それでも連続19期、通算21期という、
羽生王座の高い高い壁を乗り越えることはできませんでした。
豊島七段は趣向により傷になったと言われた▲2四桂の両取りまで漕ぎ着けたのですが、
両取り逃げるべからずとばかりに銀の割り打ちをしてから、
すっと自陣に銀を下げた局面を見ると、どうも羽生王座がうまく指したように思います。
豊島七段は羽生王座の8一にいる桂馬を、持ち駒の銀を使って取りに行ったので、
▲2四桂に1局を賭けたと見てもいいと思いますが、結局▲2四桂は、
趣向のせいで生じた銀の割り打ちという反撃で羽生王座にいなされてしまい、
桂馬を取りに行った豊島七段の8一銀はそのまま活躍することなく、
取られることによって手を稼ぐということもなく、遊んだまま終局してしまいました。
結果的に新手を完璧に逆用された形になってしまい、
豊島七段の力が発揮されずに終局と、羽生王座の横綱相撲になりました。

第3局は9月30日、豊島七段が後手番になります。
ニコニコ生放送では解説は野月浩貴七段、聞き手が室田伊緒女流二段です。
豊島七段の巻き返しに期待ですね。戦型は横歩取りかな?

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やたら発音がいい「スーパーモリシタタイム!」

【モリシタ集め】奇跡のスーパーモリシタタイム開幕!おもしろ将棋棋士勢揃い!


ニコニコチャンネル「マックスむらい部」より、モリシタ集めを紹介する動画、
のはずが、登場棋士のエピソードを話す時間の方が多くなってしまっている動画です。
ドワンゴの将棋番組のディレクター、
月田さん(渡辺二冠にニコって言われてる方かも?)も登場し、
ニコニコ生放送での話も織り交ぜつつゲームより棋士が紹介されていきます。
マックスむらいさんは本名村井智建さんといって、
iPhoneのアプリレビューやパズドラのオフィシャルグッズショップの運営などをしている、
AppBank株式会社の代表取締役CEOで、
マックスむらいの名前でこんな動画のようなこともしています。
森下卓九段をはじめ、「伝説のヒフミン」、「光っている方のサトシン」、
「一家に一台デンオウテ」、「期待の星スガイ」、「ギターの方のサトシン」、
「ギャンブラーヤシキ」、「天然のタイチ」、「捌きのクボ」と、
今度の電王戦タッグマッチに出場する棋士をどんどん集めるというゲームです。
エピソードを聞いたときの将棋を知らない村井さんの反応も新鮮で面白いです。
確かに将棋の番組でギター弾き語りをしたとか、
「将棋界やべえな」「将棋界レベル高くないっすか?」と言われても仕方ないっすか。

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糸谷六段の悶絶解説

【将棋】読み筋に無い手に悶絶する糸谷哲郎六段


8月31日に放送された、第64回NHK杯テレビ将棋トーナメント2回戦、
稲葉陽七段対大石直嗣六段の対局より、
リアクション芸人のように悶える糸谷六段の動画です。
糸谷六段は第59回、第60回のNHK杯で準優勝した実力者ですが、
近年では持ち時間の長い将棋でも力を発揮していて、
現在羽生四冠と森内竜王への挑戦権を争っています。
プロ棋士となってのデビュー戦では橋本崇載八段(当時六段)に勝利し、
対局後に橋本八段に「強すぎる。怪物だ!」と言われてあだ名が怪物君になりました。
そんな糸谷六段が解説ですが、
対局者の稲葉七段と大石六段は糸谷六段の読みにない手を指して、
その度に糸谷六段が悶えています。
放送では「怒りの端歩」、「位取りには玉を固めよ」といった発言も飛び出し、
楽しそうな糸谷六段につられてとても楽しく見ることができました。

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王座戦第1局は羽生善治王座が豊島将之七段を下す

羽生善治王座に豊島将之七段が挑む第62期王座戦第1局は、
振り駒で先手になった羽生王座が豊島七段を破り先勝しました。

対局開始とニコニコ生放送の開始時間が9時、大盤解説が13時からでしたが、
午前中から異様な対局になりました。
両者とてつもないハイペースで指し続け、
11時くらいの段階では日曜日のNHK杯の11時くらいの局面になっていて、
結局午前中だけで89手も進む異様なペースで対局が進みました。
89手目に羽生王座から新手を放ち、そこで豊島七段が考えて昼食休憩になりました。

ニコニコ生放送では13時から解説が真田圭一七段、
聞き手が藤田綾女流初段で大盤解説がスタートしました。
真田七段曰く、豊島七段はタイトル戦が2回目だが、
最初のタイトル戦は振り飛車党の久保九段だったので、
前回とは違った楽しみのあるタイトル戦なのではとのこと。
初手から解説になりましたが、
最初に後手の豊島七段に急戦矢倉にするか持久戦にするかの選択肢があって持久戦、
次に羽生王座にどんな攻撃陣形をとるのかという選択肢があって、
▲4六銀▲3七桂戦法を選択しました。
真田七段「もうちょっと気の利いた名前がないかな、符号を言ってるだけだから」
現局面まで進んでからは、
ちょっとした手順の前後でその後の展開が大幅に変わってしまう、
という変化をじゃんじゃん解説していました。
羽生王座から手を変えましたが豊島七段も当然研究済みのはずと真田七段。
90手目の局面での視聴者アンケートは、
羽生王座24.6%、豊島七段36.4%、ニャンとも言えない39.0%と、
羽生補正を物ともしない豊島補正が見られました。電王戦パワーなのか。
真田七段は後手で相手に動いてくださいというタイプだそうです。

質問メール
棋風という言葉を耳にするが、自分の棋風を動物に例えると何ですか?
真田七段
自分から手を出さないので動物で言うと何になるのかな。
多少パンチを入れられても倒れないぞという感じの動物だと何かなあ。
打たれても倒れない系の。何だろう。
藤田女流
私は攻めるのが好きなので、一撃を入れる系は何ですかね。
サニキ
ライオン?ライオンは2分くらいしか追いかけられないらしいよ。
攻め好きと言うのは基本ライオン系じゃないかな。

加藤一二三九段がうな重ではなくエビフライ定食を頼んだが、
その時の対局相手は真田七段だった。何かありましたか。
真田七段
何を頼んだのかはまったく気づかなかった。
自分が対局じゃない方が僕も注目していたと思う。
ただし感想戦では加藤先生は上機嫌だった。
先生はすごく一生懸命な時とやだという時とムラがある。
僕は相手の戦法を受けて立つところがあるので、
加藤先生は感想戦を結構一生懸命やってくれる。
横歩取りとかは多分感想戦やってくれない。

ここで羽生王座が飛車を取り、真田七段
「切りあって終わりという局面から遠ざかった。
中盤の終わりから終盤の入り口あたりに戻った感じ」

リラックス方法は何ですか。
だいたい対局2日3日前くらいからパターンがある。
理想はマッサージとかサウナとかに入っておきたいが、僕は映画を見る感じ。
大阪の対局だと前日に大阪入りして映画を見るときもある。
最近はルーシーも見た。
そこでコメントに藤田女流はホラーが好きと書かれ、
昔バタリアンとか、あとゾンビ系も見る。
藤田女流はゾンビ系にすごいはしゃいでいました。多分大好きなはず。
最近はムカデ人間を見たらしい。

勝負飯というのはあるか。
昼麺類で夜ご飯ものと決まっている。
持ち時間に合わせて、長いときは前の日の夜にもしっかり食べる。
3時間以下ならそこまでじゃないような。重め軽めという基準で考える。

ここで福崎九段からティロフォン。
藤田女流「先ほど検分の写真で」
福崎九段「ちゃんと仕事してるでしょー?」
研究の将棋なのでほんとにお互い真っ向勝負。
ホテルは関西の棋士、女流棋士もたくさん来ている。
途中で寝てしまうほど熱心にやってる。
将棋連盟からも近いし今の若手は熱心な方が多いから頼もしい。
昔は一人でやってたから我々も楽しい時代になりましたね。
奨励会のこも来てるし女流もきてるし香川王将もきてるしそうそうたるメンバー。
お二方真面目に楽しく頑張ってください。

福崎九段はコメントでも面白いと絶賛でした。
言い方も面白いんですがなかなか文章では書けないっす。

今の将棋界はたくさんの親子、夫婦がいますが、
一緒に解説しているのはみたことありません。
真田先生が夫婦で解説しないのはなぜですか。
だめってことはまったくない。やったこともある。女流名人戦とかやった。
子供が産まれてまだ小さいので、夫婦で空けるのは難しいから今は夫婦でやってない。
及川くんと上田さんも今度やるし、嫌ってことはないと思う。
子供が大きくなったら、今までも解説してたのであると思う。

その後の解説ではもう止まらない真田七段。
ずーっと大盤を使って駒と口と頭を動かしまくってました。

後手玉が安定したので、駒の配置の意味を切り替えて、
局面を切り替えてみるための時間がいる。
先手が攻めるにしても、
後手玉に駒を近づけていくのか、飛車を攻めつつ遠巻きに行くのか、
全体のバランスを捉えてどの迫り方が有効なのか手を選ばないといけない。
後手が一番激しく攻め合いに来た時の速度とかも見ないと。
なのでここからは指し手がスローペースになる。
羽生さんの場合は、
相手がねじりあいになったときどういう手を好むのかというのを見てくるので、
第2局以降に影響がある。
初戦は豊島さんは勝っておきたい。
豊島さんは勝っても油断してはいけない。
3局目4局目あたりになると羽生さんはまったく別人みたいになる。
相手の癖をつかんでしまうから。
後になればなるほど相手の傾向を掴んで、将棋の内容もどんどんよくなる。
昔大山先生もそうだったらしく、番勝負で1局目は負けるがその後4連勝ということがある。
もう分かったとばかりに5局目とかになると圧勝するのがパターンだった。
番勝負の最初にリードしておくに越したことはなく、ここからの内容は非常に重要。

どちらが優勢かアンケート
羽生王座39.6%、豊島七段25.4%、ニャンとも34.9%。
羽生王座が攻めっぱなしの豊島七段が受けっぱなしなので、
豊島補正が消えてしまったのかもしれない。

この後は真田七段の、時には羽生研究家かとも思えるような解説で独壇場でした。
真田七段
羽生さんが今タイトル戦真っ最中の王位戦の2日制と、
王座戦の1日で5時間の対局は相当違うので、羽生さんの将棋の作りも変わる。
名人戦では封印していた横歩取りを棋聖戦では解禁するなど、
持ち時間によって戦型から変えてくる。
長考する豊島七段についても、
この局面は残り時間が1時間あれば乗り切れるくらいなので、
何時間使ってもここで主導権を握れるかどうかが問題と解説。

豊島七段は15:47分くらいにようやくおやつを食べ始める。
真田七段「しばらく指す気ないぞってことですね」

その後段位の免状の話に。
谷川十七世名人、森内十八世名人、
羽生十九世名人の名前が並んだ豪華な免状になっているのでぜひとのこと。
真田七段がプロ棋士の免許状(アマは免状)をご開帳。
名前が将棋連盟会長のだけというのが違うみたい。
和服で木の盤というのは、
江戸時代からやってきたことを伝統で守り続けているという意味がある。
免状も同じく江戸時代の名人が発行したものなので、
和紙を使って手書きでやって伝統文化を形にしているという意味がある。

ここで次の一手アンケート。
真田七段によると、受けの手は一長一短があり、
純粋にプラスだけという手を見つけにくい状況で、
展開によってはマイナスになってしまうとのこと。
攻める手は意味がはっきりしているので、
勝てるかはどうかは分からないがプラスではある。
と解説している間に豊島七段は△9六歩と端から攻め合い。
真田七段「これは第一感で浮かぶ手ではなく、
良くも悪くも羽生王座の▲4一飛と豊島七段の△9六歩の2手は両者の個性がでた」
その後の検討で
「△5九銀不成では勝てないから消去法で出た手なのかもしれない。
先の先まで読んでこの手でいいということであれば、それはものすごい読みの質と量」
また、この手は理論じゃないので羽生さんもそんなに考えないですよと言い、
その通り羽生さんはさほど考えずに▲同歩。
豊島七段もさほど考えずに△5九銀不成。
端歩は終盤に向けて、先手玉が詰む変化をたくさん仕込んだということらしい。
羽生さんが切り合いにいくと見せて、
局面を落ち着かせるみたいな展開になれば羽生さんが優勢、
切り合いならもうどっちかが倒れているという形勢判断になる。
先手の6六の桂馬がいなくなって、先手玉がそちらに逃げる展開になれば羽生さんがいい。
真田七段は羽生王座が切り合わない展開にして優勢になるのではという見解。
ただし豊島七段は明確に切りに行った。きちんと受ける気はさらさらない。
1歩渡すと、その歩がと金になるので歩でも渡すのは大きい。
豊島七段は過激に行ったので、
羽生さんはお互いの詰む詰まないをはっきり読まなければならなくなった。

ここで羽生王座は66の桂馬をどかしつつ飛車取りに当てる▲7四桂。
サニキは羽生研究家なのか。
▲7四桂はすぐに指されたので、この早さは気になる、
他のたくさんの手をどういう理由でこんな短時間で切り捨てたのだろうとのこと。
豊島七段がどこに飛車を逃げるか、9筋だと攻めに使うことになるし、
3筋は守りに使うことになるが、
どちらにしてもそんなに短時間で読みきれるわけではないので、
時間があるのにあっさり指したのが不気味。羽生王座の自信を感じるとのこと。
ここで席を外す豊島七段。流石に意外な手だったか。
真田七段
「手が広い局面からの、
▲4一飛から▲7四桂という関連性がなさそうな手順を描けるのは才能」

豊島七段は長考の末攻撃的な▲9二飛を選択。

羽生王座の▲4一飛から▲7四桂は読みに無い手だったはずなので、
豊島七段が細い正解の糸を手繰り寄せなければいけない正念場。
未知の局面になってからバランスを崩さないというのが将棋の強さ。
羽生王座は豊島七段の研究にバランスを崩さずについていっている。

豊島七段が残り1時間を切ったところで夕食休憩に。

休憩明けに豊島七段は切り合いを挑む△6六歩。
しばらく手の解説をした後に真田七段
「自信もってやればすごい手ですよこれは」
羽生王座の攻めを呼び込んで勝とうという手で、
針の穴ほどの漏れもあってはならないとのこと。

ここでティロフォン。香川女流王将から。
朝から検討とタイトル戦の空気を勉強しにきたとのこと。
谷川会長、淡路九段を始めたくさんの棋士が検討しているらしい。
若手は△7一歩が有力ではないかと思っていてその先を検討していた。
控え室は先手持ち。

ここで夕食の話題に。
真田七段曰く対局中の食べ物は本当に味がわからないらしい。

さらに解説を進めると、
△6六歩は切り合いの他に後手玉の入玉を助ける意味もあることが判明。
しかしその後検討を進めると、重要な局面で先手玉が詰まないことが分かり、
豊島七段は自信があるのではなくて修正案、頑張りに行った手と真田七段。
豊島七段が中盤に指した△9六歩と▲同歩が入っているせいで、
先手玉が打ち歩詰めの順に逃れることが分かり、
△9六歩の後に豊島七段に予定変更があったのではとのこと。
この後はっきりと羽生王座に形勢が傾きました。
真田七段
「先手に一手余裕があって、相手の王様を寄せればいいというのは、
将棋をやってて一番楽しい時。
だいぶ羽生さんの顔に余裕が出てきた。将棋やってて一番楽しい時間だから。
後手も一手間違えたらわかりませんよという体勢だが、相手に楽しまれちゃうんですよ。
今日1日頑張った甲斐があったなあという時間帯」

羽生さんが席を外しして真田七段
「測ったように自分が勝ちになった時に席を立つのが羽生流、って藤井さんが言ってた。
棋士は自分は癖がないと思っているものなので、羽生さんも気づいていないと思う。
将棋はお互い苦しいという局面があるので、
苦しいと相手に悟られると相手に勇気を与えてしまうから、
苦しい思っていることは悟られないようにしないといけない。
優勢の場合は悟られても関係ない。最善手を指し続ければいいから」

まとめに入る真田七段
「実戦心理や勝負のあやというのが良く出た将棋で、今後も同じ局面が出てくると思う。
羽生さんはどこまで行っても局面のバランスを保っていることが多い。
この対局もこの一手で豊島さんを倒したと言うよりは、
上手くついていって結果端歩を逆用したような形になって勝つことになった。
豊島さんも伸び代をものすごく感じる。
読みの絶対量が豊富で、今日も自分から動いて倒れてしまっただけなので、
この辺のバランスが取れるようになったら羽生さんにとっても相当難敵になるはず。
大きな対局ばかりが続くと、体力はきついが頭は冴えてきて、
そういう状態にならないと入らないスイッチが入るんだ、って中原先生が言ってた」

豊島七段は何と角のただ捨てに。
投了図を美しくということではなく、若手らしく泥臭く、
少しでも勝てる可能性のある手を指そう、
自分から負ける手は指したくない、という意図なのではとのこと。

そしてここでも席を外す羽生王座。羽生流ですな。
真田七段「こういうのは戻ってきて比較的すっと指しますよ」
羽生王座は戻ってきたら予言通りにすっと▲3三金。
羽生研究家もここまでくると凄すぎます。
豊島七段は周囲をきょろきょろしたりぼーっとしたり水を飲んだり、
盤上没頭ではなく心の整理の時間帯に。
10分くらいの残念棒の後に豊島七段の投了となりました。

真田七段
「本当に密度の濃い将棋。
研究局面から羽生さんが新手を出して、
この一局でこの局面の奥の深さを感じさせてくれる、
またプロの対局にも出てくる予感を感じさせる将棋だった。
次は豊島七段の先手なので矢倉か角換わり、
豊島さんが角換わりを目指して羽生さんが受けて立つ展開になると予想します」

今日は最後まで真田七段が解説しっぱなしで、
とても将棋の勉強になった気がする1日でした。
女流棋士ですと伊奈川愛菓女流初段の羽生ファンっぷりが有名ですが、
男性棋士筆頭は真田七段かもしれません。
この二人で羽生さんのタイトル戦の解説をするとどうなるんだろう、
という怖いもの見たさも出ました。
指し手やら癖やら席を立つタイミングやら、おやつのメニューや食べるタイミングなど、
いろいろな羽生さんの行動を予言、的中しまくる狂気解説になるのかもしれない。

今日の将棋は関西の若手棋士の間で研究されていた局面になったようで、
現地に行っていた大石直嗣六段が豊島七段との研究会で経験したことがあるそうです。
当然後手良しという結論だったから豊島七段がぶつけたわけで、
それを羽生王座が跳ね返したという格好になります。
羽生さんは将棋の強さを、
未知の局面で最善に近い手を指し続けることができる力と表現していますが、
真田七段の、羽生王座は豊島七段の研究にバランスを崩さずについていっている、
という言葉もそれを感じさせてくれるものでした。
羽生王座は今年度に入ってから、タイトル戦に出ずっぱりなのに勝率1位、
という意味不明な強さを見せています。

493
これが山崎八段が言った、勝ったくせに怒っているというやつなんだろうか。
写真は王座戦中継Blogより

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