棋士はカワイイ!

将棋と棋士の魅力を伝えたい!そんなブログです。 なんか難しそう、古くてださそう、そんな印象を吹っ飛ばす!
指すのではなく観戦ならば簡単で面白い!

電王戦FINAL最終局はまさかの結末に!

2勝2敗で迎えた電王戦FINAL第5局、阿久津主税八段対AWAKEの対局は、
阿久津八段が勝利して人間側の3勝2敗に終わりました。

タイムシフトで視聴できます。

いやあ今日は思いも寄らない展開になりました。
以前電王AWAKEに勝てたら100万円という企画で、
AWAKEに悪手を指させる順で山口直哉さんが100万円をゲットしているのですが、
阿久津八段も同様の意図の手順で指し進めました。
そして…

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あ、やった。
後手の△2八角が悪手で、手数がかかるものの角を捕獲できる順があります。
さらに…

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巨瀬さん「ここで投了します」
終わってもーた。

河口俊彦著「盤上の人生 盤外の勝負」より

十数年前だったか、評論家で将棋ファンだった石堂淑郎さんが、
羽生、佐藤、森内など「新人類棋士」(懐かしい言葉だ)と言われた青年達を
「彼等は人生の挫折というものを知らない。
筋のない竹みたいな人生で、見ていておもしろくない」と言っていた。
A級から落ちたなどは、挫折というほどのものではない。
しかし佐藤のような負けを知らない人にとっては、大ショックだったろう。
棋士人生も下降トレンドに入ったか、と感じたかもしれない。
だが、さっきも言ったようにこの人はモノが違った。
B級1組には一年いただけですぐA級に戻り、二十四年の春には、
王将戦で久保利明を四勝一敗で破り、王将位を奪った。
こうなってみると、佐藤の内面で、節が一つ出来た、と言うことになるのだろう。
森内の十一連敗からの立ち直りにも同じことが言える。
だから佐藤もまたこれからが楽しみだが、
この人の将来には、羽生、森内と違う面が見えてくる。
棋士仲間から信望が絶大なため、早くも将来の会長という声が出ていて、
恐らく何年か後には会長になるだろう。
そこでまた節が一つ出来て、大山が会長になって変わったのと同じように、
新しい佐藤康光が生まれるはずだ。


阿久津八段はシャープな将棋や、指したい手を指して勝つタイプと評されますが、
電王戦第5局のPVを見てもわかるように将棋も生き方もかっこつけタイプなんですね。
その阿久津八段がA級順位戦で全敗した後の対局で、
勝っても賛否両論、負けたら批難轟々という、らしくない戦型にあえて挑んだのを見て、
私は故河口俊彦八段の上記の内容を思い出し、
阿久津八段も節を作って新しい阿久津八段になるのだろうと思いましたし、
その最初の対局を生で見れてラッキーだと思っていました。
なので巨瀬さんの気持ちもわからなくもないですけど、投了は残念でした。

将棋世界2015年3月号より プロ編入試験を受ける直前の今泉さんの話

三段リーグのことは今も上手く言葉に出来ないです。
言葉にしようとすると、まだ割り切れていないんやなと思います。
自分の嫌な部分をほじくり返しているような気がして……。
もう終わったことなんやからって蓋を閉じていても、パカッと開けると、
またコレを掘るん?ってなるんです。僕は甘かった。
結局、甘いから四段になれなかったんです。
三段はみんな三段になるだけの実力はあるわけですから。
甘い、という言葉はいつも自分に返ってくる。痛いんです。
自分の言葉に自分がやられてしまう。


名人戦第1局を解説していた森下九段も、
奨励会の話になると言葉がなかなか出てこなかったです。
巨瀬さんにも奨励会、プロ棋士、AWAKE、電王戦に対する思い入れがあって、
投了ということになったのでしょう。

そんなわけで終わってしまったのですが、
もしAWAKEが△2八角を指さなかったらということで、
AWAKE側を永瀬六段が指し継ぐエキシビジョンマッチになりました。

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この後永瀬六段が普通に勝ちに行って盛り上がりました。
このまますんなり阿久津八段が勝ってめでたしめでたし、
という展開を全力で否定する鬼軍曹でした。
対局自体は阿久津八段が劣勢をひっくり返してかっこよく勝ったんですけどね。

伊藤さん
直接これの役に立つとかって正直考えてないんですよ
それはたぶん他の人も一緒だと思うんですけど

保木さん
誰かが役立ててくれるだろうくらい

伊藤さん
だいたい理系の人間ってね
自分のやってる事が人に理解されないのはですね
もう慣れてるんで


Puella αの開発者である伊藤さんと、
Bonanzaの開発者である保木さんの言葉を抜き出したものです。
その研究が役に立つかどうかは他人が勝手に決めるもんだと言ってますね。

対局後の記者会見で巨瀬さんが、
「プロが勝たなければいけないのは確かなのですが、面白いと思ってもらわないと」
と述べています。
しかし、面白いと思うかどうかは視聴者が勝手に決めるので、
投了するのは巨瀬さんの勝手ですが、
「今日の指し方はそれを否定するような指し方だ」
は無いんじゃないのと思いました。
△2八角を見て上記のように思う私のような変人もいるんだよ。
巨瀬さんは職業がエンターテイナーじゃないから投了までは納得できますし、
△2八角とかつまんねと視聴者が言うのは勝手ですけど、
ルールを呑んで参加した出演者のあんたが言う?と思いました。
そのおかげで最後の記者会見は開発者五者五様に、
気配り九段の阿久津八段という面白会見でしたけど。

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名人戦第1局は羽生名人が完勝

羽生善治名人に行方尚史八段が挑む第73期名人戦七番勝負第1局は、
羽生名人が行方八段を下しまず1勝としました。

ニコニコ生放送では9時から、解説に森下卓九段、
聞き手に鈴木環那女流二段で大盤解説会が始まりました。

鈴木女流「森下先生の予想は何でしょうか」
森下九段「△5三金だと思うんですけどね」
注目の封じ手は△4三金左でした。

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おはようございます。

鈴木女流「やはり森下先生のおじぎは長いですね」
森下九段「小学生の頃に、師匠の花村先生の後援会の方にだいぶ注意されました。
それは挨拶とは言わない、会釈と言うんだとか、会釈にもなってないとか言われて、
だいぶ鍛えられました。
師匠の花村先生から叱られた事は1回もないんですけど、
ふすまの開け方ひとつとっても、畳の歩き方ひとつとっても教わりましたね」

封じ手の△4三金左は3三にいる銀を前に出して角を押さえに行く狙いとのこと。

森下九段「封じ手の1手前の局面では、行方八段がどう指すのかわからず、
早くも後手が少しリードしたのかと思っていました。
▲6八飛はひねりだしたという手ですね。
指された直後はなるほどなあと感心しましたが、
ちょっと先手が無理な陣形で、
後手に少なくとも互角には戦える順があるのではないかと思います」

リレー質問
田丸九段から森下九段へ
最近お気に入りのお蕎麦屋さんがあれば教えてください。
えーそうですね、実はもう4年近く前なんですけれどもね、
たまたま行ったお蕎麦屋さんが、
山田道美先生のご子息の方がされていたということがあります。
駅の近くで何度も通ったんですけれども、
その時はお昼から時々一杯やってたものですから、
お客さんご職業はと聞かれたんですね。
それで将棋指しやってますと言ったらですね、私の父も将棋指しでしたと言われたんです。
もしよかったらお父様のお名前をと聞きましたところ、
山田道美ですと答えられて大変驚きました。
そば粉100%の太麺で無骨な田舎蕎麦という感じだったんですけれども、
その後四谷に移転されて、
なかなか諸事情があって閉じてしまったんですけど、
今はお蕎麦屋さんの学校で修行されているらしいです。
そのお蕎麦屋さんができたらすぐに行こうと思っています。
そのお店はまつり蕎麦というんですけど、
まつり蕎麦屋さん以外には松永さんというお店が将棋連盟の近くにあるんですけど、
まつり蕎麦さんの後に見つけたお蕎麦屋さんはあまりないです。
松永さんは将棋連盟から歩くと10分少々といったところですかね。
今日みたいにお天気がいい日は散歩コースで、
純粋なお蕎麦屋さんでご飯者とかおうどんとかがなくて、おそば、お酒、おつまみ。
松永さんは多くの棋士が行ってますから、皆さんも行かれると、
もしかしたら知っている棋士がいるかもしれませんね。
神宮前商店街というところにあります。

貞升女流から鈴木女流へ
囲碁は最近打っていらっしゃいますか。上達なさっていますか。
鈴木女流「それが上達まったくしていないんです」
森下九段「なかなか上達するのは難しいですよね。
私も囲碁は幼稚園の頃から知っているんですよ。
親父が囲碁が好きで、ただあんまり好きになった記憶がなくて、
四段になってからですね。でも強くならないです。
囲碁部の幹事もやっていたものですから、20代の頃はよく打ってました。
アマチュアの初段から三段くらいだと思います。
今はもう初段全然ないと思います。今はもう観る将ならぬ観る碁ですね。
将棋と違って囲碁は海外でも盛んなんですけれど、
韓国や中国の選手は読みと計算を4、5歳からとことん鍛えるそうです。
藤井聡太君が12歳で詰め将棋選手権優勝されていましたけど、
韓国中国の囲碁界では子供が優勝するというのも当たり前だそうです。
2、3年前ですかね、中国で8歳のプロが誕生したことがありましたね。
私も来年50なんですけど、だんだん年取ってくると読むのを省略するんですよ、
面倒になって。
若いときはしらみつぶしに読むんですよ。
でもしらみつぶしだとコンピュータには絶対勝てないです。
なので囲碁は選手寿命が厳しいですよね。
中国では30歳だとコーチになるくらい厳しいと聞きました。
いいか悪いかはわかりませんけどとにかく強いということは分かりました。
日本の将棋でよかったと思います。すごい世界ですね。
鈴木さんは以前囲碁の講座番組に出演されていましたね」
鈴木女流「あ、そうなんですよ、囲碁の講座をさせていただきまして、
万波さんから5級をいただきました。
どうしても石を取りたくなってしまって、盤全体を見ることができないんですよ」
森下九段「数年前オセロのチャンピオンに聞きましたけど、
オセロですと10手後を読むのが限界だと言ってました。
その時のコンピュータは25手読む状態だったそうです。
オセロはぱたぱたひっくり返るので、頭の中で整理しきれないそうです。
先日私がコンピュータと指すことになったときに、
子供の友だちの保護者の方に、よく森下先生コンピュータと戦えますねと言われました。
確かに私も将棋を知らなければ、
何で人間がコンピュータと戦えるんだろうと思うかなと考えました。
昔木村義雄十四世名人がどのくらい読まれるかと聞かれて、
ひと睨み3000手と答えたそうです。
今の言葉でいうと盛ったなと思いますけど、
もっと計算できるコンピュータ相手によくやったなあと思います。
リベンジマッチについてですが、事前対局で一手15分、
17時間かかってしまったのですが、3局指したんですけれども3連敗してしまいまして、
対局そのものを盛り上げるから勘弁してくれと言ったら、
いやいや勝ってもらわないと困ると言われたんですけど、
せめて盛り上げないとということで話しながらということにさせていただきました。
途中の局面で無条件で竜を作れたんですよ。
ツツカナが察してくれたのかなと思ったんですけれども、それでいい勝負なんですよ。
ツツカナの評価値を後から見たら全然下がって無いんですよ。
もう全然将棋の作りが違うんですよね。よく勝ったなあと思いました。
環那さんもずっとやってもらいましたし、貞升さんも19時間も読み上げをされて、
ただ貞升さんがおっしゃっていたんですけれども、
後でアマチュア強豪やプログラマの方に、
プロがあんなに読んでるとは思わなかった、と言われたそうです。
どうも意外だったらしくてですね、
それで実際に話してやったら結構面白いかなと思うんですよね。
対局者の生の声というのは、羽生さん何考えてるのかなとか、
行方さん何考えてるのかなとか、我々プロでも気になるじゃないですか。
実際金上がられてもう40分考えられてますよね。
封じ手の△4三金は十分考えられますから、行方さん昨日から考えてるはずなんですよ。
あと羽生さん席を立たれてましたけど何をされていたのかなとか。
コンピュータはフル稼働できますけど人間はそうはいきませんから、
どういう風に休まれるのかも我々は聞きたいですよね」
鈴木女流「A級順位戦のラス前のときに、
糸谷竜王とご一緒させていただく機会がありまして、
その時にどうしてあんなに席を立ったんですかと聞いたんですけれども、
糸谷竜王は緊張するとじっとしてられなくなる、
落ち着くために自分のリズムで席を立つようにしていたと言ってました」

一旦休憩後10:34再開。

鈴木女流「いや皆様お待たせしました。まだ進んでいません」
森下九段「進みませんねえ」

初手から解説に。

森下九段「私あまり記憶に無かったんですけれども、
結構藤井矢倉に最初厳しい批評をしたらいいんですよね。
これで勝てるとは思えないとか、藤井さんに言われたことがあります。
今ならそこまで言わないんですけど、
当時はどう見ても藤井矢倉で勝てると思えなかったですね。
藤井さんの矢倉は▲3六歩▲3七銀からこの銀を足早に活用させようということで、
これは将棋に無いとか思っていました。
今はそんなことは思っていないですけれど、これはコンピューターの影響が強いです。
先日の電王戦でもコンピュータの指し手に私も佐藤康光さんも絶句しまして、
将棋に無いような構想だったんです。
非常に感心したんですけれど、これは将棋の理屈にあってないとか、
そういう考え方は狭いんじゃないかなと思うようになりました。
しかもコンピュータは正統派でも強いんです。
ツツカナを相手にしますとね、ごく普通の四間飛車でも強いんです。
私は居飛車穴熊にするんですけれど勝てないんです。
将棋はこういった手を指すべきだとか、とらわれるのもいいと思うんですけれど、
とらわれすぎるのもよくないと思うようになりました。
コンピュータはベテランの救世主だと思います。
若い頃はアナログで鍛えて、年を取ってから新しい発想の将棋に触れられて、
私は非常に恵まれた年代だと思います。
若い頃からコンピュータ将棋を骨格としてしまうと、
将棋の基本的な形とか私もあると思いますので。
弟子の増田四段には、25歳まではアナログで鍛えて、
それからデジタルを取り入れるのがいいんじゃないかと言っています。
例えば100年後だとコンピュータが強いに決まっていますが、
人間の強さも格段に上がっていると思います。
うまくコンピュータを活用することがベテランの課題だと思います。
実はまだまだ将棋そのものの可能性が眠っていますから、
それをうまく掘り起こしてくれるものです。
私も数年前は不遜にも藤井矢倉を否定することを言ったのですが、
今はそんなことは全然考えていないです」

ここまでの消費事は行方八段が5時間53分、羽生名人が3時間54分とのこと。
持ち時間は9時間でここまで2時間の差。

森下九段「どれだけ勝ちたいと思っているのかが2番から最下位までの差、
一番は勝てると思っている、
何かでこれを読んでなるほどなと思いました。
そのことを塚田正夫先生が自信を持てと言っているんですね。
大山先生がそれを聞かれて自信を持たせちゃダメなんだよねと答えたそうです。
いかにも大山先生らしい言葉ですよね。
羽生さんは勝てると思ってるんでしょうし、挑戦者は勝ちたいと思ってるんでしょうし、
勝ちたいと一番思っているから挑戦者になっているんですけれども、
勝てると思っているのが羽生さんなんじゃないかと。
人間って勝てるかどうか微妙に相手との距離を測っていますよね。
羽生さんが手が震えると言いますけど、それだけ真剣なんですよね。
普通震えませんもん。
私も羽生さんと研究会したことがありましたけど、研究会では震えませんから。
私はC級2組で何年もいましたけど、最後の年は前の晩に眠れたことが1回もないです。
前の日と当日は2日間一睡もできませんでした。
そこまで追い込まれて一番きつかったです。
5期目は人生で一番きつかったです。
手が震えたかはわかりませんけど、前日と当日は眠れませんでした。
昇級が決まった時は嬉しかったというよりやれやれと思いました。
それから眠れなかったことは1回もないです。
勝ちたいっていうのも大変ですけど、
負けたらどうしようっていうのは相当きつかったです。
去年の電王戦は久々に負けたらどうしようと思ってきつかったです。
今の阿久津さんは相当きついんじゃないでしょうか。
自分が負けて負け越しってきついじゃないですか。
しかも2勝2敗で大将ですよね。FINALでファイナルなわけです。
最後もし阿久津さん勝ちましたら、
今回順位戦不調ですけど、それらがすべて帳消しになるんじゃないでしょうか」

質問メール
今朝のお話で囲碁は中国韓国の若手が強いと言う話がありました。
これは初期から英才教育をするのが強いということだと思います。
そこで将棋の英才教育はどうでしょうか。
森下九段「私は賛成じゃないんですよね。
あのーそこまでやるのはどうかなと思っています。
もう10年以上前なんですけど、韓国の若い棋士の自戦記を読んだんですけれども、
4、5歳の頃から負けるような奴は死んでしまえ、自分にとって囲碁は勝つか死ぬかだ、
と考えていたと書かれてたんです。
日本の囲碁棋士もこんな人とやるのは大変だと思ったんですけれども、
そこまでやっていいのかという思いがあります。
私も自分の子供にそんなことをさせたくないですし。
例えばイ・チャンホさんという方が16歳で世界選手権で優勝されて、
囲碁はレーティングがきっちり出てて、イ・チャンホさんが今60位くらいなんですよ。
でもイ・チャンホさんより上のランクに入っている囲碁の先生は、
日本では井山さんしかいなかったはずです。
何ヶ月か前に私が見たランキングでは入ってなかったですね。
やっぱり凄い世界ですけどそこまでやっていいのかなあと思います。
増田四段が入門する時も、そこまでやった方がいいとはとても言えなかったです。
でも何としても、将棋の世界戦が例えばありまして、
毎日が特別強化合宿だとなったらそれは強くなると思います。
しかし犠牲者がたくさん出ますから、それがいいとは私は思わないです。
ただやればそれは強くなると思います。私は指導者としては絶対やりたくないです。
環那さんはどう思いますか」
鈴木女流「そうですね、何が幸せかというのがすごい難しいなと思います」

アンケートどちらの形勢がよいと思いますか?
行方八段14.5%、羽生名人52.8%、ニャンとも(何とも)言えない32.7%。
圧倒的羽生名人。

質問メール
将棋界で一番影響を受けた人物は師匠という方が多いと思いますが、
将棋界以外で一番影響を受けた方はだれですか。
森下九段「将棋界以外でですか。うーん」
鈴木女流「ずっと将棋界に子供の頃から居ますからね」
森下九段「趙治勲先生がですね、私が四段になって間もない頃だと思うんですけど、
だから勝つのだという本を熟読しました。
とにかく囲碁一本にひたすら打ち込めという、当たり前と言えば当たり前なんですけど、
だんだん難しくなっていきますよね。
その本を読んだのは20歳になってなかったと思うんですけどね、
なるほどこういう風に考えるものなんだと思いました。
野球でも王監督が大好きなので、潔く生きたいとかもありました。
でもやっぱり将棋界の人になりますかねどうしてもね」
鈴木女流「私王監督の名言集みたいなのを買ったことがありまして、
その中の言葉を色紙で書いたこともありました。
今ある中でベストを尽くせとか、この言葉いいなと思って」
森下九段「よく歩がもう一枚あればいいのになとか思いますけどね、
なるほど今ある中でですか。王監督の潔さが好きですね」
鈴木女流「私は将棋界以外では難しいんですけど、
プロフェッショナルという番組が大好きで録画して何回も見ています。
いろいろな業種の方が見えられて、清掃のプロの方とかも、
影響を一番受けている番組はそれですかね」
森下九段「番組といいますとテレビ説法極意なりという番組があったんですけど、
いろんな道の人が極意を語るという番組でして、
お坊さんが何で出家しなければいけないのかという話で、
在家でやっているといくら一生懸命にやっているつもりでも、
やりくり上手になってしまう、出家してしまうとそれしかないんだとおっしゃっていて、
年を取るごとになるほどと思いました。
その昔佐々木慎君が四段になったときなんですけど、
奨励会の時は月2回の例会のためだけに生きてきたと書いていて、
なるほどそうなんだろうなと思いました。
それをずっと持ち続けるというのが難しいのだろうなと思いました。
羽生さんが持続することが才能と言ってましたけど、それが一番大変なんだろうなと」

自分は先生の解説が好きでいつも感心しております。そこで2つ質問があります。
解説のときに気をつけていることはありますか。
どうしてもプロ向けの解説になりがちなんですよね。
だいたいアマチュアの3級くらいの方から3段くらいの方が、
わかってくれるような解説を目指しています。
そのくらいの方が一番層が厚いですので気をつけています。
大分前なんですけど初めてお会いしたファンの方から、
森下先生って傲慢な方なんだと思ったんですけど穏やかで驚きましたと言われて、
何でですかと聞きましたら、
こんな手は将棋に無いとか悪手というより将棋になってないとか、
そう言っているからとのことで。
確かにその時はそうだったのかなと思ったんですけれども、
先輩の島九段からも、
森下君は将棋に無いが得意だからなとか、
悪手と言われるよりよっぽどこたえると言われました。
指し手ではなくてセオリーでわかってもらえるように注意しているつもりです。
自分なりに考える解説四天王は、木村先生、鈴木大介先生、藤井先生、
森下先生だと思うのですがいかがでしょうか。
あんまり他の方の解説をこうだと思ったことは無いんですけれども、プ
ロの目で見てしまうかもしれないですね。
囲碁の先生の解説でわかりやすくて好きな棋士はいます。
羽根直樹先生とか、宋光復先生とか、中根直行先生とか、
わかりやすくて面白いんですよね。
解説が難しいと全然わからないじゃないですか、本当に絶品ですね。
将棋の先生の解説だと、
確かに木村さんの解説はアマチュアの方にとってわかりやすいと思います。
鈴木大介八段にお世話になった方はずいぶん多いと思いますよ。
永瀬さんもそう言ってましたよね。
鈴木先生のお弟子さんの梶浦さんが三段のときに、
森下先生は梶浦君をなかせたことがあるらしいですね、
と誰かに言われて、そんなことないはずなんだけどなと思ったんですけど、
1回だけあったんです。
もう5年位前だと思うんですけど、梶浦君当時1級だったんです。
練習将棋を指していましたら、指すたびに駒損をしていくんです。
僕がその時に、粘っているのと指しているのとの区別はつけないといかん、
と言ったんです。
その後鈴木さんすいませんと言いましたら、
そんなこと言ってくれていいんですと答えてくれました。
粘り強く頑張るというのは大事なんですよ。
でも奨励会1級ですからね。
粘ってるというのと指してるだけというのの区別はつけないと。
その時涙ぐんでたなと思い出して、後から鈴木大介先生にすみませんと言いました。
真面目な青年なんですよ。これからぐんと伸びていく棋士だと思います。

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羽生名人はじっと△5三金。
激しく行く手だと将棋が一本調子になってしまうかららしい。

昼食アンケート
おそば47.0%、お寿司15.8%、和食バイキング18.0%、うなぎ19.1%。
森下九段がお蕎麦と言ったのでその効果か。
森下九段「鈴木さんはお昼軽くてもいいんですか?」
鈴木女流「私今日朝からお肉だったのでお昼はさっぱりで」
森下九段「朝からお肉ですか。若いですね」
肉食系女子。

昼食休憩があけて30分。まだ手が進まないまま解説再開になりました。

森下九段「お昼はちょっとしたハプニングがありました。
松永さんに行ったんですけど」

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ガーン。

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ということで和食のお魚屋さんに行きました。

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ブリ丼800円!小盛り100円引き大盛り100円増し!
正解は和食なんですけどバイキングではなかった、
ということでまさかのどれでもないになりました。

現地写真

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盗撮風?

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羽生名人の昼食は昨日の解説の田丸九段の予想通り。

森下九段「何か若いですね名人やっぱり。
ピザと言えば昔から行きつけのイタリアンのお店にピザがないんですね。
それでずっと考えていたんですけれども、
聞いたほうが早いかなと思って聞いてみたんです。
そしたら料亭にお好み焼きがないようなものですって言われました。なるほどですね」

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行方八段は昨日と同じくビーフカレー。
前の日と同じ昼食にする傾向は一緒ですが、
田丸先生の予想は少しひねってポークカレーかハヤシライスだったので、
ひねった分外れました。

鈴木女流「私こっちの方が身近です」

羽生名人がこれまで食べた昼食一覧に松花堂弁当があって、
森下九段「今松花堂弁当で思い出したんですけれども、
berryz工房ってあるじゃないですか。アイドルの。
そのメンバーに熊井さんという方がいまして、熊井語録というのがあるんですよ。
その中に非常に感心した言葉がありまして、幕の内弁当はおいしいけれども、
心に残る幕の内弁当はあまり無いっていう言葉なんですけれども、
確かにその時はおいしいんですけど、
もう1回食べに行きたいってあまり無いじゃないですか。
やっぱりイカ飯とかそういうほうが残るじゃないですか。なるほどなと思いました」

再開後1時間たちましたが、行方八段はまだ指しません。
羽生名人の△5三金寄がいい手だったのかなと思っていたら、
長考の末行方八段は▲4六銀と指しました。

森下九段「ほー。思い切りましたねこれは。でも大丈夫なんでしょうか」
すぐに後手から△4五歩と銀取りにする手があって、
この時に戻るのは変だし手抜きもどうなんだろうとのこと。

森下九段「森下の矢倉は名著なんですけれども、
何で文庫本にならないのか不思議でしょうがないです(キリッ」

質問メール
先日の聞き手の貞升女流はどうぶつ将棋トーナメントで優勝されましたが、
環那女流や森下先生はどうぶつ将棋は指さないのでしょうか。
森下九段「私は見たことはあるんですけどやったことはないですね。
連盟に置いてあるのは見たことがあるんですけれども」
鈴木女流「あります何度も。ものすごい面白いです。
ゴロゴロ将棋というのもあってそちらも面白いです。
どうぶつ将棋と違ってゴロゴロ将棋は本将棋と同じ動き方の駒なので。
家族みんなで集まった時に、
私がスポンサーで賞金を出して、みんなで指しました。
甥っ子に勝たれちゃったり。
あとありましたよね狼の、人狼!」
森下九段「私人狼って最初何だろうと思いました。
トランプのゲームか何かかと思いました。今度囲碁の方とやるんですよね」
出演棋士に伊奈川女流の名前があって、
森下九段「私こないだ初めて伊奈川さんを見ました。
グラビアで見たことはあったんですけど、
あ、この人が伊奈川さんだと思いました。寡黙な印象でしたね」
鈴木女流「私伊奈川さんが小学生だったときに道場が一緒で、
私がずっと女の子一人で通ってたんですけど、後から伊奈川さんが来られて、
たまに対局が同じ時に控え室で一緒にご飯を食べたりもしました。
小さいときからとても頭が良かったので、
女医でもあり女流棋士でもあるという方が出たらとても話題になりますよね」
おしゃべりな人のテンパリ方ではなかったですな。

森下九段に質問します。
先日電王戦FINALで、稲葉七段が楽をして勝とうと思ってしまったと言ったのを聞いて、
森下先生が師匠の花村九段に、
楽をして勝とうと思ってはいけないと言われたと言っていたのを思い出しました。
当時谷川先生が四段か五段で、横歩取り4五角戦法で何番か勝ってたんですよね。
これはいいと思ったんですよ。
こんなに勝てるんだったらと思って研究してたんです。
それを師匠に言ったときに、研究するのはすごくいいことなんだけれども、
楽をして勝とうと思ってはいかんと言われたんです。
自分としてはそういう意識はなかったんですけれども、やはりどこか出てたんでしょうね。
研究に甘えて嵌めて勝とうというのはやっぱり邪道なんでしょうね。
花村九段には私が思ったことより深い意味があるのかなと思いました。
今現在どういったことをお感じになりますか。
当時は子供でしたけど楽して勝ちたいというのはあったんでしょうね。
師匠に見事に見抜かれてまして、研究して勝とうというのはいいけれども、
楽をして勝とうと思ってはいかんぞと、名言ですよね。
花村先生は私より50歳くらい上で、おじいさんと孫と言う年齢差なんですけど、
怒られたことはなかったですね。注意をされたことはあります。
師匠が色紙をかいておられたんです。
そこでお茶をもってこいと言われまして、文机にお茶を置いたんです。
そしたら師匠が、このお茶がひっくり返ったら色紙が全滅するだろう、
こういうときは下に置くものだと、その1回だけ怒られました。
色紙に関してはもう1回ありまして、師匠が後援会で話していて、
後援会の方に、1枚1枚丁寧にかかれてますねと言われまして、
書くほうは何十枚でももらう方は1枚だからと師匠が答えられて、
なるほどなと思いました。
3年位前に将棋のイベントで、
金井五段が名前からから書いていたのを渡辺竜王が見ていて、
金井君、色紙は右から書くものだと言っていました。
それを私も見てまして、私も実は名前から書いていまして、
すいません私もと言ったら渡辺さんは渋い顔されてましたね。
佐藤康光さんも、私も名前からって言ってました。
私は手が汚れちゃうから名前から書いてたんですけど、
佐藤さんがおっしゃるには、我々将棋指しが書く色紙は名前に価値がある、
だから名前から書くんだと言われて、さすが佐藤康光だと感心しました。
名前こそが我々将棋指しの価値でしょと。
その話を先日マイナビオープンで谷川会長が来られた時にしたんです。
会長はもちろん右から書くんですよ。
そしたら会長はうーんちょっとその話は無理がありませんかって。
会長はドライだなと、そう言われたら無理そうなのかな?と思いました。
でも名前に価値があるっていうのは気がつきませんでした。
花村先生から怒られたことはないんですけど、
細かくさりげなく言われたことはよく覚えていますね。
年取るごとにだんだんと、なるほどなと思うことがあります。
花村先生はご苦労された方なので、人の気持ちを理解されているんですね。

コメントで増田四段に怒ったことはありますか?と聞かれて、
森下九段「私の弟弟子に深浦康市九段がいるんですよね。
深浦九段の根性を見習って頑張った方がいいぞと言ったことはあります。
深浦君のような何が何でも勝つんだという根性がちょっと欠けるんじゃないかな、
と思ったことがあったんでその時に少し言いました」

おやつだ!
ニコナマのおやつは椿山荘オリジナルクッキー

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森下九段「結構さっきのお昼がまだこたえてるんですよ」

お茶がおいしいということで、
森下九段「私も奨励会の時お茶の煎れ方結構学びましたよ。
花村会というのが当時ありまして、おじいさんがいっぱい、
あ、おじいさんと言うと怒られちゃいますね。その時に習いました。
浅草の濱清さんという料亭で習ったんですけれども、
まず急須に茶葉を入れまして、湯飲みにお湯を注ぐんです。
その後湯飲みのお湯を急須に注ぐんですね。
いろいろご年配の方仕込みですね。その時のことだけで今やっています。
不思議なもので子供の頃に覚えたのは忘れないんですけど、
最近のことはすぐに忘れるんです。
奨励会のときに読んだ本は未だに覚えています。
米長の将棋ですとか、中原誠実戦集、大山中原激闘123番、中原米長百番指し、
でも昨日並べた棋譜はあれなんだっけって。
やっぱり若い人と戦うには若い人より勉強しないといけないんですね。
若い人が1時間でできることをこちらは3時間やらないと覚えられないのに、
10分とかでごまかしちゃうのはいけないんですね。
私が弟子を取った時に勝又教授とお話しまして、
幼い頃に将棋を覚えて、いい指導者、いいご家族、
周りの方々にめぐまれたらどんな子でも強くなりますよねって言ったら、
勝又さんがいえ違います、将棋はまず才能ですって言われました。
その時はそうなのかなーうーんと思ったのですが、
深浦さんを見ていると根性と才能だと思います。
先日亡くなられた河口先生が、将棋界は才能の墓場だと言われていました。
才能を活かしきったものはなかなかいないと」

休憩中に行方八段は銀取りに手抜きで▲5六歩と金取りに当てました。

行方八段にいい変化が見つからず、羽生名人がいいのではないかと森下九段。
持ち時間も行方八段は1時間になってしまいました。
鈴木女流「先生からみて形勢はどのくらいですか」
森下九段「7分3分くらいですかねえ」
結構離れてしまったか。

ここでティロフォン田村七段から
田村七段「もしもし田村です」
鈴木女流「現地の様子はいかがでしょうか」
田村七段「現地も形勢判断に困っているようで、どうなんでしょうかこれ。
なんとなく私は行方さんが上手く指しているようなきがしているんですけど。
羽生さんのほうが評判がいいんですか」
森下九段「へー△7五歩も激痛、△3三歩でも自信が無いと思うのですが、
結構先手も忙しいですか」
田村七段「△3三歩は全くこちらでは見えてなかったんですけど、
行方さんの駒の方がすごい勢いがあっていいと思ってたんですけど」
森下九段「勢いが止まってしまうと痛い手があるので先手が忙しいと思っていました」
田村七段「私の感性だと勢い重視で先手だったんですけど、
現地でも後手よしの棋士がいて分かれています」
鈴木女流「現地にはどんな棋士がいらっしゃいますか」
田村七段「現地は深浦九段、野月七段、あと若手がたくさんいますね」
森下九段「田村七段の棋風からいくと先手持ちですか」
田村七段「いやー△3三歩がまったく見えてなかったんで」
森下九段「先手の駒に勢いがあると言う見方はきがつきませんでした」
田村七段「目一杯駒を使っているような気がします」
森下九段「取られる直前ですけど取られる直前が一番働いているとも言いますから。
うーんそうなんですねえなるほど」
田村七段「優勢というよりなんとなくという感じですね私の場合は」
鈴木女流「田村七段は今回副立会人ですが、両対局者の様子はいかがでしたでしょうか」
田村七段「羽生さんは慣れているというか普段通りというか、
行方さんはやや緊張してるかなと。
でも将棋は堂々としたもので、
私なんかだと時間が減ってくると怖いんですけど全然気にしないですもんね。
単純な攻めあいだと行方さんいけると思うんですけど、
△3三歩だと確かに何指していいかわかんないんで」
鈴木女流「そう聞くと先手の駒の勢いがあるのかなと思ってしまいますね」
森下九段「正直言って73くらいで後手がいいと思ってたんですけど」
田村七段「私年が近いんで応援してる面もあるかもしれませんけど」
鈴木女流「ここ数手がかなり注目ですね。
現地で多数決していただきたいくらいですよね」
田村七段「軽く聞いてみますね。
(電話の向こうから)先手がいいとおもうひとー。後手がいいとおもうひとー。
後手の5勝0敗でしたね(泣)。挙げて無い人もいますけど」
やはり応援補正が入ったか。

質問メール
私は小学生の頃将棋のルールを覚えたのですが続きませんでした。
しかし電王戦で森下先生が真摯に対応されていたのを見て、
忘れていた情熱を呼び覚まして40を前にして将棋を勉強しなおしたところです。
森下先生にあこがれて矢倉を得意戦法にしたいのですが、
相手もいることなのでなかなか矢倉になりません。
私のような初心者が矢倉を最初に学ぶ戦法とする場合、どのようなプロセスで、
どのようなことを意識するとよいでしょうか。
森下九段「矢倉戦はですね、相手もそれに応じてくれないと成り立たない、
というのが大きな欠点なんですね。
振り飛車は自分が振ればなるんです。
なので双方の合意が必要というのがポイントです。
矢倉戦は手筋の宝庫なんです。なのでいろんな局面で応用が利きます。
いろんな意味で応用範囲が広いですね。
矢倉を学んでおくと言うことは後々大きいと思います。
相居飛車自体が成り立たない欠点があるんですね、相手が振るとだめですから。
矢倉の指し方を基礎として、応用の効く指し方を目指したいですね。
居飛車党でしたら相居飛車と対振り飛車。
そういったので徐々に覚えていくといいと思います。
矢倉戦は思いも寄らない手筋がたくさんあるんですよ。
このまま是非是非覚えていただきたいですね。
他の戦法を全く知らないというのは厳しいんですけれども、
矢倉を基本とするのは立派なことですね」
鈴木女流「いずれ指導対局を受けてみたいと書いてあります」
森下九段「指導対局で時々緩めてるんじゃないですかと言われるんです。
下手の人がどうすればヒットやホームランを打てるのか、
というのが上手の力量なんです。
その人が一番力が出るようにするというのがプロなんです。
初段の人が初段の力を上手く引き出して、いい将棋にするのが上手の力量ですから、
ただ打ち負かせばいいのではなく、緩めればいいのではなく、
8級の人もいれば5級の人もいる、初段の人もいるという中で、
その人の力を引き出すのが上手の力量です」
鈴木女流「その考えになったのはいつ頃ですか」
森下九段「昔は違ったらしいんですね。
らしいというのは、島先生に、
森下君も五段六段の頃は相手が角落ちでと言われたら不愉快な顔をしてたよね、
と言われたことがあります。
囲碁で指導を受けた時に、下手の力が全然出せなくて、
どんどん石を取られて負けた時がありまして、その時に思ったんですね。
指導対局ですから、どうしたらその人が力がつくのかというのがメインですから、
その人の長所を引き出して、短所が少なくなるような指導をするべきじゃないかな、
と私は思うんですね」

meijin1-10
羽生名人は無慈悲な△3三歩。辛い。
森下九段「本当に3三歩打ちましたね」

△4六歩と銀を取る手と△7五歩で金を取る手の2つの狙いがあって、
先手は▲5五銀から暴れて勝負にいくしかないのではないかとのこと。
といったところでGPSが▲5五角を示したとのコメントが流れて、
森下九段「はーなるほど、これはいい手ですねー。ただ△6三歩でどうかなあ」
といったところで行方八段は▲5五銀。

次の一手アンケート
△4三銀48.6%、△6六歩17.3%、その他34.1%。

森下九段「私東京に来た時ついたあだ名がかっぺでした。
最初自分が呼ばれてると思ってなくて、無視すんなかっぺとか怒られて。
東京ってえぐいなーと思いました」
鈴木女流「子供って残酷ですよね。
私みんなから、将棋やってるから王手って言われてました」

などと雑談していたらコメントが投了とざわつきました。

森下九段「え!?投了されたんですか?
行方さんらしくないですねこの投了は。うーん…。
行方さんってこういう将棋をたくさんひっくり返してこられた方ですからね。
これはびっくりしました。
こういう将棋をずっと頑張ってこられた方ですからね。うーん…」

ここからずっと律儀先生のターン!

私が後手持って先手がponanzaだったら全然自信ないです。
行方さんはこういう局面で逆転されたことはいっぱいあります。
私はこの局面じゃ投げないです。
これはまだ将棋としてもひと山ふた山あるんじゃないかというところですから。
いや、これが島先生とか藤井さんだったら投了もあるかもしれませんけど、
最後の最後まで指すのが行方流ですから、この投了はびっくりしました。
行方さんトコトン頑張ってますよいつもは。
羽生さんだから諦めたということがあるんじゃないですかねえ。
ここで投了してると後きついですよね。七番勝負の最初ですから。
例えば相手がponanzaやAwakeならやるだけ無駄だというのがあると思います。
しかし相手が生身の人間ですし勝負ですから、このぐらい頑張らなきゃと、
しかも行方さんですからね。
恐らく1日目から悪かったという意識があったと思います。
そういったことがもろもろあって、負けましたってことになったと思いますけど、
名人戦続きますからね。行方さん根性で勝ってきた方ですから。
私が言うのもなんですが、
羽生さんと戦う棋士は、羽生さんと戦う前に羽生神話に勝たないといけないんです。
正直言いますと周りの人に、羽生さんに勝って欲しいというのがあるんです。
でも一人で戦わないといけませんから。
周りもこの人が勝つと思ってますから、戦う前に羽生神話に勝たないといけないんです。
まず神話に勝たないといけないのが挑戦者きついですね。
これが相手がコンピュータになるとさらにきついです。
今の阿久津さんのプレッシャーたるや凄いんだろうなと思います。
私もツツカナとずいぶん指しましたけど、逆転はまずないです。
将棋は相手が間違えてくれるだろうと思えるから頑張れるんです。
しかしびっくりしましたね60手というのは。ちょっと驚きましたねこれは。
でもまあそれだけ羽生さんの迫力というかオーラが凄かったんでしょうね。
1日目からちょっと行方さんがらしくない動きしてますよね。
力が発揮できそうにない展開だと思いました。
でも羽生さんがそういう重圧をかけてるんじゃないですかね。
将棋って不思議なもので相手が弱いと思っているとミスが出なくなるんです。
強いと思っているとむちゃくちゃになってしまうんです。
ですから行方さんもそういう状態なのでしょうね。
プレーオフで久保さんとやった将棋とか、順位戦で深浦さんとやった将棋とか、
力を出して逆転されてましたから。

ということで初手から解説に。
行方流が出る将棋のつくりじゃないということで、その点も解説になりました。
森下九段「行方さんは序盤早々から策を凝らすと言うよりは、
中盤過ぎから本領を発揮するタイプなので、
矢倉の早囲いを見せたあたりから違和感を感じていました。
行方さんの将棋として、相手についていってから行方流を出すというのが、
将棋に合っていると思います。
また、王様を動かす前に▲3六歩から▲3七銀と攻め駒の陣形を先に整えたことも、
何かいつもより違和感がありましたね。
△6四歩から△8五歩は流石名人だと思いました。
先手は2六の歩が中途半端で、2五にいるか2七にいるのがいいので、
行方さんも長考して2筋にいる飛車を△6八飛と指したんですけれども。
羽生名人の△5五歩に対してすぐに▲同歩と取った手も、
3七の銀を▲3六銀と指した方が、銀の顔が立つのではないかと思いました。
△5三金はいい手でした。流石羽生名人という手ですね。
▲4六銀は行方さんとしてはもう悲観されていたと思います。
また言葉が悪くて傲慢だと思われてしまうかもしれませんけど、
この手は首を差し出した、に近い手ですよね。
ならばこの▲5五同歩の時に考えるべきですよね」

どうも60手で投了は名人戦最短記録とのこと。

森下九段
行方さんはこういう将棋をひっくり返したことが山ほどありますから、
ここで投了とは驚きました。 
もうひと山ふた山くらいあると思ったのですが。
悲観した局面が長く続いていて苦しかったというのもあると思います。 
羽生さんの貫禄もあったのかもしれません。 
2局目以降は頑張ってというか、本来の将棋を指してもらいたいですね。

ということで行方八段が名人に初挑戦となった第73期名人戦七番勝負第1局は、
羽生名人が貫禄を見せて60手で勝利となりました。
最後の森下九段の森下節で、
突然流れ弾が島九段と藤井九段に飛んでいったのは笑ってしまいました。
行方八段は以前ボロ負けした後に泥酔いして、
「先崎のような手を指してしまった」と言い、
先崎九段がもう一度言ったら灰皿を投げつけるぞと返したら本当に言って、
もちろん灰皿も飛んだというエピソードなんかもありますが、
今日は泥酔いコースかな?
第2局は森下九段も言っていましたが、本来の将棋を指して欲しいですね。

第73期名人戦七番勝負第1局初日が終わる

羽生善治名人に行方尚史八段が挑む第73期名人戦七番勝負第1局初日は、
羽生名人の封じ手で初日が終わりました。
行方八段といえば新四段になった時のインタビューで、
「羽生さんに勝っていい女を抱きたい」と語ったことでも有名ですね。

振り駒の結果行方八段が先手となりました。

ニコニコ生放送では9時から、解説に田丸昇九段、
聞き手に貞升南女流初段で大盤解説会が始まりました。

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おはようございます。

注目の初手は▲7六歩。
田村九段「私は△8四歩を予想しますが、仮にそうなったとしても、
まだ矢倉になるか角換わりの将棋になるかはわかりませんね」
羽生名人は△8四歩。

田村九段「振り駒は誰がやったのかな?
3年前は徳川宗家18代目の方とか、他には時の文部科学大臣とか、
ゲストが振り駒をする時があります。
羽生名人は名人戦8年連続でね、振り駒は前回までは表が3回で裏が4回、
でも羽生名人の先手は1回だけでね、今回も後手で7回後手というのは偏ってるよね」
行方八段は▲6八銀で矢倉模様に。

羽生行方戦は過去15局。羽生名人の12勝3敗で全部相居飛車の将棋とのこと。

田丸九段「大山先生なんかはね、
1局目四間飛車、2局目中飛車、3局目三間飛車みたいに変えてきてね、
今は横歩とかでも、同じ局面で先手と後手両方持つ人がいて、不思議な感じがするよね。
昨日前夜祭ちょっと顔を出して、200人くらいいたのかな。
7時半くらいに会場を後にしたんですけど、
最後に両対局者が挨拶というか豊富を語ったんですけどね。
挑戦者ね、今までいつも会場の奥のほうで見てて、
今ここにいるのが不思議だとか言ってましたよ。いつも後方で酒ばかり飲んでたとか。
来年もこの場にいたいって、会場じゃなくてステージの方に。勝利宣言。
勝ちたいって言ったのは確かなんですよ。
普通は胸を借りたいとかね、それが普通だけどね。
羽生名人はいつも通りね、淡々と、この場に立てるのは名誉ですとかおっしゃって。
今年の3月に引退された内藤九段がこられて乾杯の音頭をとって、
あと羽生名人は挨拶で内藤九段と加藤一二三九段のことに触れられてね、
お二人の共通点は猫が好きだって。
名人戦の挨拶で猫の話っていう昨日の前夜祭で。
内藤九段すごく元気良さそうでかっこよかったですよ」

ここで振り駒は大和証券グループの社長さんらしいとの情報が。
日比野隆司執行役社長とのこと。

田丸九段「2011年に突然米長会長が、
文部科学大臣に突然どうぞって言って、振り駒をしたんです。
翌年には名人400年ということで徳川宗家18代目の方がされました。
行方さんはタイトル初挑戦が38歳五ヶ月で、3番目に遅いんですね。
一番遅いのが本間爽悦八段で44歳で棋聖戦、
二番目が加藤博二九段の42歳で王将戦、
ふたつとも50年くらい前の記録なんですね。
41歳3ヶ月での名人戦初挑戦は2番目の年長記録で、
45年前に灘蓮照九段が43歳で大山名人に挑戦したのが一番遅い記録です。
名人戦は過去50年で初挑戦した棋士が18人。第1局の戦績は9勝9敗です。
勝った棋士は有吉九段、中原九段、大内九段、森けい二九段。
有名な坊主で来た対局で、その時の記録が私だったんですよ。
特別立会人が大山先生で立会人が花村九段で、
大山先生は一瞬ぎょっとした感じだったけど坊主が3人いるなととっさに言いました。
あと谷川九段、高橋九段、羽生さん、丸山九段、郷田九段。
第1局は結構初挑戦者が頑張ってるんですね」

ここで行方八段がプロデビューした翌年、
竜王戦挑戦者決定戦まで勝ち上がった時の写真を大公開。相手は羽生名人でした。

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田丸九段「これ行方さん19歳だよ?羽生さんが24歳で。羽生さんあんまり変わらない?」

貞升女流「先生は記録係りで印象に残っていることはありますか」
田丸九段「僕はやっぱり中原名人に大内八段が挑戦した名人戦で、
3勝3敗の後の局面で、
大内さんが必勝になったのに、もつれにもつれて持将棋になった時のことかな。
終わった瞬間対局者どたっと倒れるようになりました。
8局目まであると思ってなくて、対局日程が決まってないから、
翌週か翌々週かで両対局者でもめてね。
記録係りの私が振り駒で決めることになりました。結局翌々週になりました。
初めて記録をとった対局は私が中学生の時で終局が午前2時半で、
今なら問題になるよね。
途中で眠くなっちゃってね、対局者に『君指したよ』って起こされてね。
入りたての子がね、そろそろ終電に間に合わないって言ったという笑い話もあります」

質問メール
田丸先生は升田先生と和服で対局されてましたよね。
升田先生との逸話などを教えてください。
1975年だからちょうと40年前に、王位戦の2回戦で当たったんです。私五段時代で。
真正面だとやっぱりオーラがありましたね。
升田先生の向かい飛車で私が急戦で、一方的に攻められてたんだけど、
私が粘ってたら升田先生が攻め疲れて短気になっちゃって、
そのうち形勢が逆転して勝っちゃったんですけど。
とても向き合って会話するという機会はなかったね。
感想戦もしたのかなあ?あんまり覚えて無いですね。夢中でやってたせいか。
升田先生はそれからしばらくして休場しちゃったんですよね。
その後は10局くらいしか指してないんじゃないかな。だからいい時に指せました。
対局中はいろんな雑談をされて、ちょっとエッチな話もしてました。
中原名人と対局したときなんか中原名人も笑いだしちゃって、
そのうちポカもでて作戦だったのかもしれない(笑)。
升田先生のお宅にも2回くらい行った時があって、
鷺ノ宮駅から南にいくと左に米長宅、その向かいに升田宅、すぐ近くに囲碁の藤沢秀行宅、
あの近くにすごい豪傑が3人も集結してました。
升田先生はお湯で割った焼酎をちびちびなめながらいつも囲碁を打ってましたね。

最初の駒を並べるところから見ていましたが、とてもよい音を鳴らしていました。
いい音をたてるコツとかはありますか。
行方さんの方かな。ぱしっとね。ぺちゃっじゃなくてね。
サウスポーでかっこいいですよね。
行方さんは確かにいい音でね、加藤九段はびしっばしっ。
将棋が上手くなると手つきも上手くなるのか、
手つきが上手くなると将棋もうまくなるのか。
連盟道場で子供たちが指しているとね、みんないい手つきでびっくりしちゃうの。

先日先生のお弟子さんが小池重明さんと指したことがある、五番勝負で3勝1敗だった、
とニコニコ生放送で聴きました。当時のエピソードを教えてください。
櫛田六段と、伝説的な真剣師と言われた小池重明さん、
本名はしげあきさんだったかな、我々はじゅうめいさんって呼んでました。
まあ小池さんは普通に強かったんだけど、だんだんそっちの方の世界にね、
真剣師ってようは賭け将棋で、でもちょっと違うんですよ。
30年ほど前に新宿将棋センターで私が指導していたら、横に小池さんがきて、
そうそうたるアマチュア四段五段の人と指してるんですよ。
でもそれが真剣だったんですね。
でも本人がお金持って無いんで、応援してる人がお金出して、
負けたら払うかわりに勝ったら半分もらうみたいな、競馬のオーナーみたいなもんですね。
見てると四段五段クラス相手で飛車落ちなの。
普通の人で2枚落ち。そうしないと相手も相手に来ないんだけど、見てると勝っちゃうの。
弟子の櫛田もね、小池さんのような人生に憧れた時もあったんだけど、
早く奨励会に入りなさいって言って、そういういきさつがありました。

水戸の天才先崎九段エピソード
田丸九段「昔先崎さんが子供だったときに、
君は初段になるまでどのくらいかかったのって聞いたら、
先崎君は2時間くらいかなとか答えてた。フフフ」

以前野月先生が、行方八段は思いのほか遅刻が少ないと言ってました。
地元民としては、イベントを二日酔いで遅刻等やらかしてましたが、
棋士の中にも酔うと明るくなる人や暗くなる人いますか。
田丸九段「昔の雑誌でね、その時の奨励会幹事が、
行方さんは遅刻や不戦敗ばかりで困った奴だとか書いていました」
貞升女流「青森での仕事のときに、
行方先生と新幹線が同じのに乗れなかったことがあって、
行方先生から連絡があったんですけど、
『東京のが無理そうだから大宮に向かってます』とか意味不明なことを言ってて、
でも地元の方は『いつものことです。多分遅刻って意味です』っていってました」
田丸九段「普段は大人しいのにお酒を飲むと威張りだすっていう先輩はいましたね。
誰とは言いませんけど」
貞升女流「先生コメントでヒントって流れてますけど」
田丸九段「まあ本人も認めてるからいいかな?森内さんの師匠」
貞升女流「大丈夫なんですか?」
田丸九段「でもその後昨日は言いすぎたごめんとかフォローするから。
升田先生?升田先生はお酒はあまり飲んでなかったですよ。
でもタバコをね、ハイライトを1日200本くらい吸ってました。
ただ1本一口か二口くらいで捨てちゃうんですけどね」

昔から将棋界はかぶき者が盛り上げていると思っています。
現在では橋本先生などがその立場ですが、
棋士の出で立ちや立ち振る舞いについてどうお考えでしょうか。
みんな優等生ってわけじゃつまらないから、そういう人がいてもいいと思うけどねえ。
橋本さんはまあ根暗な世界じゃないよというアピールの意味もあるんじゃないかな。
暗いというか真面目というか。中には変わった人がいるんだよってね。
まあそういう私も一番最初に長髪にしたのは私だったから人のこと言えないんですけど。
だからライオン丸ってね。師匠に切れ切れ小言言われてました。
私も将棋界にもいろんなタイプがいるんだっていう主張をしたかったんじゃないかな。
全体的にはみんな真面目というかね。
昔伊藤果七段がジーンズ調のジャケットで行ったら先輩に怒られたとか。
もうちょっとラフでもいいんじゃないかと思うけどねえ。
僕自身若い頃勝手なことやってたから人のこと言えないけど、
若い子はみんな優等生で同じに見えちゃうんだよね。
だから何人かは変わった子がいてもいいんじゃないかと思うけどね。
でもこの世界は成績がよくないと変わってるだけが目立っちゃうんで。
そういう意味じゃハッシーはね、上位棋士でね、続けて欲しいよね。

盤上では行方八段が矢倉の早囲いへ。藤井流とコメントが流れて
田丸九段「一時期藤井九段が得意にしてたんでね」

どちらを応援していますか?
田丸九段「1局目だから行方さんが6:4くらいで多いんじゃないかな。
羽生さんが多いのは分かってるんだけど、最初は盛り上げてくれみたいな」
羽生名人63.1%、行方八段36.9%。
貞升女流「私も何度かアンケート見てますけど、
羽生名人に勝った方っていらっしゃるんですかね?」
コメントによると達人戦で加藤一二三九段が羽生名人にアンケートで勝ったらしい。

そんなことを話していたら羽生名人がいきなり△7五歩と歩をぶつけました。

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田丸九段「あれ?のんびり構えてたらちょっと」

そして田丸九段の資料コーナー。

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羽生名人の昼食はピザやサンドイッチといった軽めが多い。

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行方八段の昼食は初日と二日目で連投する傾向がある。

貞升女流「ちなみに先生は羽生名人の昼食は何と予想しますか」
田丸九段「やっぱりピザじゃないですか?」
貞升女流「行方先生は?」
田丸九段「ビーフカレー」
ビーフカレーは直感らしい。

昼食アンケート
田丸九段「最近はCHACOでステーキを食べてるんですけど、
今回は貞升さんのお好みに合わせますから」
ステーキ53.4%、けんぽ15.2%、陳記(中華)18.4%、その他12.9%。

昼食休憩明けの行方八段の手は▲3五歩。激しい展開になるか。

昼食アンケートの正解はステーキ。

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田丸九段「僕はチャコは30年前から行ってますけどね、ヒレ専門です」

羽生名人はクラブハウスサンドイッチで行方八段はビーフカレー。
田丸九段「お!当たった!」
行方八段の明日の昼食は、
少しひねってポークカレーとかハヤシライスと予想してました。

詰め将棋の解答の後初手から解説に。

質問メール
私の父親は行方先生のご実家で仕立てた服を、
30年以上前に作った服なのですがまだ着ています。
将棋指しにならなかったらご実家継いでたんですかね?でも似合わないな。
確か大内九段の実家も服屋なんじゃないかな。

僕は最近将棋を始めた初心者です。
棋士の名言集という本を読んで、山田道美先生にひかれました。
どのような人だったのかエピソードを教えてください。
一口じゃ語りきれないですけど、そうですねえ。
非常に理論派、山田道美九段はついに大山棋聖に3勝1敗で勝ったんです。
3度目の挑戦で。
そのときの有名な言葉が、たどり来て未だ山麓。
山田先生は死ぬまで勉強の日々であると自分に言い聞かせて。
でもその言葉は前に升田先生が言ってた言葉なの。
升田先生が大山名人を破って三冠王をとったときに使った言葉らしいんだけど、
それをあえて拝借したと。
私が17歳だから山田先生が32歳で、当時の奨励会の幹事になったことがありました。
A級でタイトル戦に出てる棋士なのに、何故か奨励会の幹事になった。
今で言うと誰になるんでしょうね。すごいでしょう。
補佐に大内九段がついたんですけど、
山田先生は若い頃骨格か何かの病気で休場したことがあって、
若い人たちの健康が心配なんでという理由で幹事に立候補して、
奨励会の幹事に就任した日に、健康状態はどうかとアンケートをとったんです。
そのぐらい後輩思いでした。
将棋指すだけじゃダメなんで、山登ったりテニスやったり、そういうこともしていました。

将棋界は礼儀作法しきたりを重んじると思いますが、
昼食後に両対局者が戻らない時もあるのは何故ですか。
これはタイトル戦のときということですよね。
まあ気持ちを整理するとかね、それぞれ個室がありますから、
対局室よりその方がしやすいというのがあるんじゃないですかね。
どっかの竜王は一手ごとに席を外すんですけど、自分独自のリズムでね。
休憩終わったら対局盤の前にいるというのは正しい姿ですけどね。
食事終わった後は結構だるいからね。
今はこうやって最初から最後まで放送されてるからわかっちゃうけど、
無かった時代は適当に席についていました。

王将戦第7局で、
記録係りが眠ってしまい起こされたシーンが生中継されたのは驚きでした。
貞升おやつ名人は生中継で記録や読み上げをされていますが、
寝てしまったことがあるかこっそり教えてください
貞升女流「ここで言っちゃうとこっそりじゃなくなっちゃうんですけど、
流石に無いですね。
ただ年末年始のリベンジマッチで、朝10時から元旦の5時半までしたときは、
ちょっと寝そうになりましたけど、おせんべい食べて頑張りました。
それぐらいですかね。先生もありますか?」
田丸九段「むしろ対局者のときのほうが(笑)、1時半とか眠いんでね。
ただ対局者は席を外して控え室でごろんとできるから。
最初から飛ばしちゃうともたないから、多少のんびりしてた方がいいんですよ」

奨励会について質問があります。
現在三段リーグが40人くらいいますが、
プロになる確率は前と比べて厳しくなってるんでしょうか。
今の制度が出来てから28年くらいなんですね。
同じ制度でも次点は昇段点1とか、多少制度が緩和されてるけど、
上位2人に入らないと基本だめですからね。
奨励会は昨年度末で7人の方が辞めていきましたからね。
15年前くらいかなんか結構意外な確率で棋士になってきましたよ。
奨励会6級で入った人を含めると2割3割だけど、
三段までくるともうちょっと確率があがると思います。
昔は三段以下は12勝4敗以上で上がれたんです。
ただいっぱいになっちゃって、それでリーグができたんです。
東西でリーグを作って、決勝で勝った方があがる。年2人。
そのうち負けたもの同士も戦って勝った方も棋士になれる。年3人。
でもまた年2人になって、
僕はその時優勝して東西決戦で負けて棋士になれなかったことがあります。
でもその後12勝4敗でいいようになって、羽生さん森内さんはそれで上がったの。
1987年度から今の三段リーグができて、
途中でいい成績を残しているのに年齢制限で退会というのはおかしいとなって、
勝ち越しなら制限が伸びるようになって。
でも三枚堂さんみたいに一期で上がっちゃう人もいますから。
私の弟子も一人いるんですけどもう10期目くらいかな。

田丸先生は今年度で引退されると伺っております。そのことでメッセージを。
田丸九段「引退メッセージ?
今年で棋士になって44年目なんで、まあ44年現役でもったんで自分としてはもう満足です。
本当はもう負けてばっかりいるから潔くやめても良かったんですけど、
個人的な理由でまだ現役ですけど。
ただフリークラスなんで、会社員でいうと嘱託なんです」
貞升女流「最後に指したい人は誰ですかってコメント流れてきましたけど」
田丸九段「粘らない人がいいです」

ここで参考として羽生王位対行方八段の王位戦の将棋の紹介に。

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この局面で羽生さんは▲9一とと香車を取りましたが、
記録の鈴木三段が打ち上げの席でぼそっと言った手で、
実は羽生さんの勝ちだったらしいです。
打ち上げの時に▲6五桂という手はどうだったんでしょうかと言われて、
普通の手なのに両対局者が気がつかず、控え室でも気がつかず、
感想戦でも気がつかず、結果は後手の行方八段が勝ちました。

田丸九段「昔対局者が大山升田で記録が米長三段で、升田さんが勝ったんだけど、
最後ぎりぎり詰みそうなところで両対局者わからなくて、
終わった後に大山先生が『米長君詰んでたかね』と言って、
米長さんがこうすれば詰みですと言って、
大山先生が『あ、そうか』と言ったということがありました。
いきなり対局者が聞いたっていうのがね、いかに将来を嘱望されていたかというね」

おやつトーク
田丸九段「私が奨励会の頃はおやつはイチゴショート、
おせんべい、みかん、夏はスイカ、これが定番でした。
対局者は食べない人もいるんで、君食べていいよと言われるのが楽しみでしたね。
こないだ加藤一二三九段、ひふみんと久しぶりに対局したんですよ。
どんな様子かなと思ってたんですけど、よく食べるんですよ。
カマンベールチーズ、みかんのゼリーみたいなの、そば茶、コーラ、
なんかずっと口動かしてました」

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おやつの時間だ!

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二人とも同じおやつ。

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ニコ生はドラ焼き。

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空手の角田さんや、将棋の中川八段に似ている人がきたとコメントがざわつきました。

田丸九段「この方は去年の直木賞作家の黒川博行さんですね。
将棋界とは昔からかかわりが深くて、
例えば糸谷竜王の師匠森信雄七段先生の仲人をつとめています」

ここから怒涛の田丸九段の持ち込み資料のターン

将棋年鑑

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田丸九段「羽生さん犬年だから犬はわかるんだけど、イルカって何だろうねえ」
貞升女流「父親ハンドブックって何ですかね」
田丸九段「ちょうど子供が産まれた時なんじゃないのかな」

行方八段の紹介

★小学校4年生で将棋を覚える
僕は野球少年でしたが、故郷の青森では冬はできない。
それで将棋を始めると、すぐにプロになろうと思った。

★1986年10月。大山康晴十五世名人の門下で奨励会6級で入会。
12歳の時に上京して独り暮らしをした。
青森の中学で坊主頭にさせられるのが嫌だった。

★1991年11月三段に昇段。
奨励会時代の思い出はろくなもんじゃない。
競馬やプロレスとか、他愛もないことに情熱を傾けた。
対局で負けたら相手を呪い殺し、自分も死ぬ。そんな覚悟で指した。

★1993年10月19歳で四段に昇段。
これからしたいことは、まずは将棋の勉強。
それからこの先、何十年も将棋を指すので体づくり。

★1994年9月竜王戦挑戦者決定戦に進出して羽生善治名人と対戦
羽生さんとの三番勝負は、間違いなく面白くなります。

★1998年
ロックは大好きです。あと4歳若かったら、絶対ミュージシャンになりますよ。

★1999年
大事な対局の前には、必ずミッシェルガンエレファントの『GEAR BLUES』を聴く。

★2001年3月順位戦でB級2組に昇級。
255手もかけて負けた。午前3時まで戦うって一体なんだろう。
自分の将棋で泣いたのはいつ以来か思い出せなかった。
※00年9月C級1組順位戦で杉本昌隆六段との対局で敗れた。
3時過ぎに終わって外に出ると真っ暗で、千駄ヶ谷駅が開いてなかった。
東京体育館のベンチで泣いた。翌日も翌々日も泣いた。
何故かバーテンダーになろうと思った。すぐにあきらめた。

★2007年4月順位戦でA級棋士に。
升田幸三先生や囲碁の藤沢秀行先生の自由で破天荒な人生に感化された。

★2013年7月39歳。王位戦でタイトル戦初挑戦。
若い世代の棋士たちは自分の将棋を持っている。
自分はいい年こいて寝業ばかりでダサイ。
彼らといい勝負がしたいと思い、将棋をシビアに考えるようになり、
一手ずつ自分の意志を持った。

★2015年4月41歳。名人戦初挑戦。

おまけ
★2011年
若島正さんの詰将棋の素晴らしさを熱心に説明してくれ、
『君にもこの美しさをわかってほしかったんだ』と言われたことがあります。
普段の生活がどれだけ適当でも、自分の仕事に美を見いだし、
本能的に惹かれている人なら間違いないと思いました。
by行方夫人

次の一手アンケート

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▲6八金上30.1%、▲2五歩23.1%、▲7六金11.2%、その他35.6%。

質問メール
田丸先生を見ると未だに藤森女流との将棋講座を思い出します。
当時のエピソードを教えてください。
ずいぶん古い話ですね。1983年ですから32年前です。
今のNHK講座は半年単位でしょ?当時は1年だったの。
一応定跡講座なんだけど、真面目な講座じゃなくて変わった戦法のね、
石田流三間飛車の超急戦、初級者向きの中飛車、筋違い角戦法、
1年間で6個の戦法を解説しました。
今コメントにでたけど3手目にいきなり角交換してね、▲4五角とか。
でも未だにあの講座を見ましたよってずいぶん古い話を覚えているなと。
藤森さんかわいらしくてね、
ちょうど講座の1年後くらいかな?息子さんが産まれてね、それが藤森哲也四段です。
単に解説するだけじゃなくて、2月単位なので後半の月は質問を受けて答えたりね、
テキストは講座の前に作らないといけないので、
質問の内容は作ったのもあります(笑)。しょうがないよね間に合わないから(笑)。

ということで筋違い角の解説に。

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作った手順なんで先手に都合よくなりますけどね。

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こんな感じで飛車角銀桂で玉頭を睨んで行くことを目指すといいです。
基本線を解説して、後半質問に答えると。
相手が振り飛車が得意な人にやるといいですよと言いました。

奨励会入会に男女差別はないと思いますが、何故将棋界で男女差があるのでしょうか。
女性でも決して男性に劣ることはないと思いますが。
うっかり言って男女差別って言われちゃうとね。しっかり答えないとね。
去年で女流棋士会40周年で、実際は蛸島さんがいたんですけど、
それでもたかだか50年なんですよ。男性は江戸時代からありますから。
実力で競うとなるとでも100年以上かな。
よく比較されるのは囲碁界との比較がありますよね。囲碁界は女性棋士なんです。
囲碁は女性棋士の歴史があるんです。江戸時代からいっぱいいたんです。
大御所として坂田栄男さん、本因坊もとった棋士ですけど、
大御所の棋士も師匠は女性棋士なんです。
将棋界でいえば升田幸三の師匠が女性棋士と考えれば、歴史の違いがわかるでしょ?
だから違うのは仕方ないんです。
でも今は優秀な棋士がいっぱいでてますから、
今後女性棋士が出るかもしれないですね。
ただ根本的に頭脳とか違うのかと言われると私はわかりませんけどね。
里見さんが一番近い場所にいますけど、早く体調を整えて頑張って欲しいですね。
西山さんも奨励会二段ですけど、お姉さんは囲碁棋士なんですよ。珍しいですよね。
次回連勝で昇段?そんなとこまで上がってたんだ。すごいねえ。

先生は珍しい戦型の講座をされていましたが、
プロでは何故みなさん指さないのでしょうか。
相手の研究を外して自分の土俵に持ち込めると思いますが。
私はたまに指しますけど、まあ結果がね。
前は結構個性的な戦法を指す棋士がいましたけど、それで勝てればいいんです。
でもなかなかね。
羽生さんも2手目△6二銀とかそういう将棋指してたよね。
でも変わった戦法は大変なんだよね。
あ、そうだ変わった戦法といえばこないだ奨励会やめちゃったけど小泉君っていう、
ああいうタイプの人こそ棋士になったら面白いなと思ってたんですけど。
▲5七玉とかさ。本人はそういうの楽しみにしてる人が多いんでやってますって。
初手▲1八香とかね、それで▲9八香とか両方上がったり。
他は誰だろう、引退されたけど児玉さんね。カニカニ銀とか。
A級にもいる?ああ佐藤康光九段ね。
一時期みんなに変わってるって言われて、自分としては普通なんだって反論してましたね。
ただこの世界はそれなりの実績を上げないと、ただ風変わりだで終わっちゃうからね。
女流棋士でも一時期竹部さんが面白い将棋指して感心してたけどね。

自分は41歳で医療関係の仕事をしていますが、
後輩からベテランと言われて動揺しています。
田丸九段「バリバリじゃないですか!
ベテランっていうのは褒めてるのか年寄りと言われてるのか微妙ですね。
でも41っていったらベテランというよりは壮年というか、
私もその頃は将棋頑張ってた時期だったけど、
41歳でA級棋士になったんですからね。
指し盛りが少し過ぎてはいるけどまだまだっていう感じだったけどなあ。
行方さんも41歳で名人初挑戦ですからね」
貞升女流「私も20代前半のときに結構後輩が入ってきて、
中堅って言われてびっくりしましたけど、自分では気がつかないもんですね」
田丸九段「僕31で若手って言われてたよ」

対局者はホテルに泊まるのは勿論ですが、
立会人報道関係者もただで泊まれるのでしょうか。
ただで泊まれませんから立会人も記録も。
報道陣も近い人は帰る可能性がありますけどね、地方へ行けば泊まりますね。
1局あたりこれこれって金額で契約するんです。
だから何人泊まっても関係者なら一緒なんです。

といったところで塚田九段からティロフォン
塚田九段「こんにちは塚田です」
貞升女流「今指し手が止まっていますが、先生予想は」
塚田九段「▲6八金上、▲2五歩、▲4六角とかその3つかなと。
変わった手としては▲6三歩成りがあります。同銀は取りにくいので。
ただ同金と取られたらわからないです」
田丸九段「塚田さん田丸です。
今日午前中に紹介したエピソードなんですけど、
新四段になってお祝いの会開きましたよね。
同じ塚田のよしみで塚田正夫先生の着物を奥様から送られたと聞いているんですが」
塚田九段「袴を記念としていただきました。
袴に合わせた着物を買って着ましたよ」
田丸九段「どうしても塚田さんというと娘さんの話が」
塚田九段「そういう質問多いです。不安と楽しみですね」
貞升女流「いつごろからプロを目指されたんですか?」
塚田九段「こっちはその気が無かったんですけど、本人がその気になったので」
貞升女流「急に強くなられましたよね」
塚田九段「まだ弱いですけどね」
小学校5年生のときに駒姫のために勉強するとかいって、
そのあたりから急に勉強するようになりました。
5年生なので早くはないんですけど」
田丸九段「塚田さんといえば、
塚田スペシャル升田幸三賞特別賞受賞おめでとうございます」
塚田九段「ありがとうございます」
田丸九段「当時はたくさん勝たれてましたよねえ」
塚田九段「22連勝の原動力になった戦法です」
貞升女流「現地はどんな棋士の方がいらしてますか」
塚田九段「飯島栄治七段や、藤森哲也四段がきてます」
田丸九段「塚田さんも確かサウスポーでしたよね。他にいますかね」
塚田九段「ああ、大内一門は多いですよ。
左じゃないといけないってことなのかな?」
行方八段が大長考をしていて、
田丸九段「塚田さんは最高でどのくらい考えました?」
塚田九段「85分とかですかね。1時間くらいがいいと思うんですよね長考はね。
迷ってる感じもあるので」

田丸九段「2011年のね、羽生王将対豊島七段かな、
東日本大震災の翌週の月火が王将戦で、陣屋でした。
日曜日に移動したんだけど、まだ小田急線が運転してたんで行けたんだけど、
その時点でもこういう時勢に対局をしていいのかと関係者で話していて、
私は立会人といってもそういうのに意見を言う立場じゃなかったんでね。
ただ計画停電っていってね、もし夜になって電気が落ちたらどうしようかとか、
そういうことは話しましたね。
1日目封じ手終わった後に、1回電源を落としてどうなるか試して、
その時は自家発電の盤側を3つならべてやろうってことになって、でも暗いよね。
あ!」

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行方八段は▲6八飛車!
田丸九段「6八飛車指すなら考えますよ。2時間考えるわけがあります。
これは羽生さんの長考返しがあるんじゃないですか」

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羽生名人はこの態度。

次の一手アンケート

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△6四角(普通の手)31.9%、△5三金(田丸九段)12.4%、
△3四歩(貞升女流)16.1%、その他39.5%。
田丸九段「放送中に指してくれるとね、答えが出るんだけど」

アンケートどちらを持って指してみたいですか?
先手・行方八段20.4%、羽生名人35.8%、ニャンとも(何とも)言えない43.8%。

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封じ手時刻直前の圧力団体?の皆様。
名人挑戦者決定プレーオフで敗れた広瀬八段はどんな心境か。

羽生名人は定刻を2分ほど過ぎた時に戻ってきて、すぐに封じました。

最後に対局室が眼鏡率100%空間だったとのことで、緊急アンケート。
眼鏡かけてますか?
かけてます62.1%、かけてません30.2%、コンタクト7.7%。
眼鏡率高し。

ということで名人戦の初日が終わりました。
田丸九段は流石に手を読むのは大変そうでしたが、
裏話とたくさんの資料で楽しませてくれました。
行方八段が優等生とは違ったタイプの魅力溢れる棋士なので、余計に面白かったです。
今日は語られませんでしたが、
行方八段が2008年の朝日杯将棋オープン戦で優勝した時は、
決勝戦の前夜眠れずに朝5時まで焼酎を飲んでしまい、
眠くて仕方ない状態で優勝して一千万円ゲットしてしまった、
なんでエピソードもあります。
明日は無事に起きてこれるかから注目?かもしれません。

電王戦FINAL第4局はponanzaが村山七段に勝利!

人間の2勝1敗で迎えた電王戦FINAL第4局、村山慈明七段対ponanzaの対局は、
ponanzaが勝利して2勝2敗となりました。
山本さんおめでとうございます。

タイムシフトで視聴できます。

今日の対局は序盤の研究家である村山九段がどういう戦型を目指すのか、
というのが最初の注目ポイントだったのですが、
何とponanzaの初手が▲7八金!

denou4-1
山口女流「あのー康光先生これは予想していたでしょうか」
佐藤九段「これはとりあえず村山さんの表情を見てればわかりますね」

denou4-2
山口女流「あの天を仰いでいますけど」

その後相横歩取りの激しい展開になりましたが、
ここで応援に奈良市観光協会の嶋田さんとしかまろくんが登場。

denou4-3
嶋田さん「大好物は何だと思いますか?」
香川女流「…おせんべい?」
嶋田さん「正解です!」
しかまろくんも鹿せんべいを見せると目の色を変えて奪いに来るんだろうか。

denou4-4
盤上ではponanzaが馬を作って持久戦になりました。
激しい流れにしたかった村山七段にとっては嫌な展開に。そして…

denou4-5
じわじわponanzaの評価値が良くなります。
そこで村山七段は勝負手を放ちますが

denou4-6
ponanzaは慌てない。
そのままひたすらじわじわ流でponanzaが押し切り、村山七段無念の投了となりました。

対局後インタビュー
山本一成さん
勝ててとっても嬉しいです。
あと、コンピュータが追い込まれてて今1勝2敗で、
ここで負けてしまうとコンピュータの負けということで、
ちょっとイベントとしてもどうかなと思ったので、
そういった意味でも勝ててやっぱり嬉しかったですね。
ponanzaが力が出る将棋だったというのも嬉しいです。

村山七段
相横歩取りという奇襲のような戦法を選んだんですけれども、
ponanza相手に正攻法で後手番で堂々と受けにまわるというのは、
練習していて厳しいと思ったのでこういった作戦を選んでいました。
激しい変化を中心に研究していたんですけれども、
本局はponanzaが飛車を引く手を指して力戦の将棋になったんですけれども、
力戦になってしまうとponanzaの中盤終盤の力がでるような展開になってしまうので、
厳しい勝負になると思いました。
本日のponanzaは意外とバランス型というか、
攻めてくるのかなと思ったところでしっかり受け止められてしまって、
また違ったponanzaの力を見ることが出来ました。
内容的には完敗だったと思います。

この将棋は相横歩取りという戦型でしたが、
ponanzaが指した▲7七歩は森下九段の記憶によると、
40年前に故米長永世棋聖が指して以来、公式戦では指されていなかったそうです。
しかしその後飛車交換を避けるのがponanzaの新構想で、
佐藤九段もプロ棋士的には衝撃的な一手と解説していました。
村山七段も手が止まり、ponanzaが確率の低い手を選んだことが伺えましたが、
その後ponanzaが飛車を▲2六飛と回って村山七段に△2五歩を打たせ、
一旦▲5六飛と途中下車してから▲8六飛と周り、
馬を作ってじわじわ優勢を拡大するというちょっと異次元な将棋を見せてくれました。
私もたまーーに相横歩取りを後手番で指すので、序盤から定跡講座が勉強になりました。
また午前中から佐藤九段が、後手玉が詰む順を数通り解説しているのを聞いて、
1億と3手読む男って凄いなあと思い、とても楽しめました。

来場者数:312,344人
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電王戦FINAL第3局はやねうら王が稲葉七段を破る

人間の2連勝で始まった電王戦FINAL第3局、稲葉陽七段対やねうら王の対局は、
やねうら王が勝利してコンピュータ側から見て1勝2敗となりました。
磯崎さんおめでとうございます。

タイムシフトで視聴できます

今日の対局は横歩取りの将棋になりました。
横歩取りというと電王戦ドキュメンタリー、
【電王戦FINALへの道】#27 稲葉陽 vs やねうら王 1分将棋①~#29で、
稲葉七段がやねうら王の飛車を捕獲して勝利するという対局がありました。
途中までその手順になりましたが、
稲葉七段が捕獲する順を避けて力と力の勝負といった展開になりました。

そして午後に入ると、稲葉七段から開戦して局面を動かしに行きました。

dennou3-5
後手の1三にいる角の利きが飛車によって隠れています。
これをチャンスとみた稲葉七段は 

dennou3-3
少し動いてから▲2七歩と相手の攻め駒にアタック。

その後稲葉七段とやねうら王、両者時間を使わずに指し手を進めましたが、
稲葉七段に誤算があったようで評価値が大差になってしまいました。

dennou3-2
これに人間側はイカール星人で対抗。しかし…

dennou3-1
一瞬で崩壊じゃなイカ。

稲葉七段は入玉を目指す動きも見せましたが、
一昨年の塚田九段対Puella αのような展開にはならず、
やねうら王が稲葉玉に必死をかけたところで稲葉七段無念の投了となりました。

対局後の記者会見で稲葉七段は、
飛車を捕獲にいかなかったのは竜に暴れられてしまう展開になるから、
まっすぐ入玉に行かなかったのはあまりにも駒が足りなかったから、
と述べていました。
また、この対局の戦型である横歩取り△3三桂はランダムな要素が強く、
駒組が20~30通りくらいあるとのことで、
稲葉七段としては研究がなかなか及ばない展開、
やねうら王にとっては本番でいい引きができたということでしょうか。
また磯崎さんは、30手目の△4三銀は1秒前くらいまでは△7二玉を選んでいた、
電王手さんが動くまで30秒、
指し手の操作に5秒ほどタイムラグがあるため、
その間にやねうら王が良い手を発見して事前研究とは違う手を選んだのかもしれない、
それが勝負のあやだったのではと感想を述べています。
勝負の神様は細部に宿るというサッカーの元日本代表監督、
岡田武史さんの言葉を思い出しました。

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