棋士はカワイイ!

将棋と棋士の魅力を伝えたい!そんなブログです。 なんか難しそう、古くてださそう、そんな印象を吹っ飛ばす!
指すのではなく観戦ならば簡単で面白い!

竜王戦第1局は糸谷七段が初タイトル戦の初戦を飾る

森内俊之竜王に糸谷哲郎七段が挑む第27期竜王戦七番勝負第1局は、
糸谷七段が森内竜王を破り、初タイトル戦での初勝利をあげました。

昨日の封じ手では事前に谷川会長に聞くも、
撮影を忘れて撮り直しになった糸谷七段でしたが…

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封じ手開封について説明を受ける糸谷七段。これで準備は万全だ。

ニコニコ生放送では8時半から解説藤井猛九段、
聞き手飯野愛女流一級で大盤解説会が始まりました。

藤井九段の語る見所
とにかくハワイ。対局者のお二人もハワイは初めてらしいですよ。
森内竜王は百戦錬磨なので、糸谷七段の初めてのタイトル戦、
初めての海外、初めてのハワイ。
こっちはまだ眠いところなんですけれでも、対局現場は1時半です。
お昼休憩明けで第4コーナーを回ったところ。
ここからはもう一気に休憩無しでゴールまでいきますから。
でもこっちは眠いと。このテンションの差はどうしましょうかねえ。

藤井九段も竜王戦でニューヨークで対局したことがありますが、
「日々時差ぼけみたいなものなので特に問題はなかった。それがよかったかな?」

封じ手について
対局室は封じ手しろという雰囲気がある。5分くらいが限界ですよ。
谷川先生がいるなかで30分考えたのはすごいですよ。
封じ手の▲3六歩は普通の手。
30分オーバーするまで考えたんだからもっと普通で無い手なのかと思った。
どうしても▲9九玉が指したかったんですよ。ノータイムでばしっと。
飯野女流「控え室はあまりその手は検討されてなかったみたいですけど」
藤井九段「それはハワイのせいですよ。大丈夫?
これは角換わり指す人なら一目ですよ。指さない私でも一目です」
昨日の封じ手から▲4五歩までは軽く想定できるので、
糸谷七段は予定通りなはずで、これでいけると思っている。
森内竜王の方からはまあまあしょうがない。森内竜王から変化する手はないから。
糸谷七段がこの局面を選んだ。
糸谷七段の手番で昼食休憩に入たのはお得な時間。

そして後手の端攻めから先手玉が頓死する手順を何通りか解説した後、
藤井九段「形勢はだからよくわからない(キリッ」

さきほど▲9九玉が指したかったから選んだと言っていた藤井九段ですが、
森内竜王の端攻めで糸谷七段の王様が9九から8八に引っ張り出され、
藤井九段「あれ?こうなってみると当初の構想とは違うんじゃないかな」
ponanzaの評価値が先手-79と表示され、
藤井九段「互角です。よかったですね。互角が平和ですからね」
その後ponanzaの読み筋が表示され、
後手から攻める手段がたくさんあるのに先手が手抜きで攻める手順が表示され、
藤井九段「人の気持ちを考えてみなさいよー。できないよこんなの」

この局面は千日手や持将棋もありえるとのことで、
藤井九段「後手が木村さんじゃなくてよかったです。
木村さんはなんかもう狙ってるでしょう?持将棋を狙うってなんか嫌でしょう?」
藤井九段は奨励会時代までさかのぼらないと持将棋は無いらしい。
竜王戦は台湾での羽生竜王対阿部七段が2回千日手で終了、
谷川竜王対森下卓六段がタイで持将棋をしていて、
海外対局といえども油断はできません。

リレー質問
富岡八段から藤井九段へ
藤井さんが最近見た、いい風景を教えてください。
実は昨日見てたんですよ放送で。富岡さんがその質問を出すところを。
それでその際に山口さんが、私は大阪のUSJに行った話をしてた。
行ったんですよ今年。子供の夏休み。USJ。
それでその話をふったんだと思うんですけど。
私は富岡さんみたいにアウトドア派ではないんで、
旅行といえばUSJやディズニーランド。今年に限って込んでるのに行くというね。
飯野女流「どうでしたか?」
藤井九段「込んでましたよ」
でもさすが、行ってよかったですよ。
元々券を購入して、並ぶの大変なんで、
それほど待たずに入れるのを用意していきました。
一歩足を踏み入れると違う世界が広がる。ほんとその世界に入れるというか。
年間パスポート結構安いんですよ
飯野女流「先生絶叫系は乗れるんですか」
藤井九段「いきなり乗ったら胃が上昇する感じになっちゃった」

山口女流から飯野女流へ
最近姪っ子さんが生まれたという話をききました。
ご家族のエピソードで面白いもの。飯野七段のかわいいエピソードも。
※飯野七段は飯野女流の父親で、かつ師匠でもあります。
そうなんです。姉が結婚して、最近赤ちゃんが生まれて。
いやもうかわいくてかわいくて。今4ヶ月です。
ちょっと前までずっとうちにいたんです。家族みんなでれんでれんで。
モバイルコラムにも書きましたが、ちーちゃんって呼んでるんですが手をグーにしていて、
師匠がそれにジャンケンを挑みに行くんですけどずっとチョキを出すんですよ。
それで負けましたって言ってるんです。
最近はグーであいこになってる。パーだせば勝てるよって教えてるんですけど。
藤井九段「勝負師なんですけど孫には勝てないんですね」
飯野女流「あまり師弟関係が成り立ってないです」

かわいいエピソード
二人で連盟まで歩いてた時に、道中で冗談いいながら楽しく歩いてたら、
今はこれでいいけど連盟に入ったら師弟関係だからねと言われたんですが、
冗談が止まらなくなってしまって、
連盟に入ったり出たりして、今は師弟、今は親子と遊んでました。
飯野女流「エピソードはたくさんあるんですけど話せるエピソードはあまりなくて」
ずいぶん仲良しな父娘ですな…。

藤井九段曰く、和服は慣れてくれば10分くらいで着替えられるらしい。
糸谷七段は自分で着替えているみたいで、ちゃんと準備して偉いですねと褒めてました。
封じ手、封じ手開封、和服の着方、完璧な前夜祭のスピーチなど、
事前準備もばっちりのようでどこかが抜けてるキャラなんだろうか。

盤上では森内竜王が激しい順を選択。
藤井九段は解説後に「どっちがいいかはさっぱりわかりませんけど決着に向かってます」
ただし森内竜王は穏やかに行く手順も選択できたので、
森内竜王がこれでいいと思ったのか、こう行くしかないと思ったのかと藤井九段。

藤井九段は若手にソフトはこういう手を指摘してますけどと聞かれることはあるが、
自分では使っていないらしい。
ただし終盤の優勢になっているときの勝ち方は、
逆転を許さない勝ち方としては完璧だとのこと。
意外に優勢な方はいろんな勝ち方があるんだなと最近は思うようになったらしい。

日本時間の10時に対局場ではおやつタイム。
藤井九段「対局中のおやつは、局面にもよりますけどスイーツという感じじゃない。
コーヒーとか紅茶の方がむしろいいし、
スイーツよりもフルーツ、マンゴーとかの方が有難かったですね。
16年前はショートケーキとか食べてましたけどね」

藤井九段が初めて竜王戦にでたときと状況が似ていて親しみがあるらしい。
藤井九段は4組から、糸谷七段は3組から、初めての海外で、初めてのタイトル戦。
藤井九段は27歳で糸谷七段は26歳。
飯野女流「応援しちゃいますか?」
藤井九段「応援はしないけど。気持ちはわかるのかなーと思うけど性格が違うから」
藤井九段はいろいろ不安だったそうです。

藤井九段「初めての前夜祭で自分の言葉で話すなんでできませんよ。
普通は緊張してがば、がば、頑張って指しますくらいしかいえませんよ。
ただ本来糸谷さんは早指しだから早く指したいはずなんですよ。
とはいえ2日制の対局で、そうそう早指しはできないですよ。
1日目で終わっちゃったらまずいじゃないですか。
いくら2日制と言われても僕は早く指しますっていうのもあるかもしれませんが、
じっくり指しているあたりはお上品というか、礼儀正しいというか。
なかなかつかみ所がないですね」
飯野女流「藤井先生は糸谷七段とは対局がないんですね」
藤井九段「幸い、幸い。嫌ですよびしびしやられてね、早指しでやらたらね」

糸谷七段が席を頻繁に外していることについて、
藤井九段「昔は控え室に対局訪問があった。今はそういうのがなくなっちゃった。
入ってもよろしいですかと言って、そうすると中では検討している盤を崩して。
先輩なんかと話して。
森内さんとか羽生さんとかあまりそういうことしないんで、
自然にそういうのは無くなっちゃった」
なんて話している最中に席を外す糸谷七段。かなーり頻繁に席を外しています。

形勢アンケート
藤井九段「で、3番なんでしょ?」
飯野女流「にゃーって何ですか?」
藤井九段「え!?知らないの!?」
森内竜王のおやつはフルーツとの情報が来て、
藤井九段「40代はフルーツですよ」
森内竜王26.5%、糸谷七段31.9%、Nyaa41.5%。
藤井九段「3番が一番多いじゃないですか。正しいと思いますよ?」
飯野女流「藤井九段の形勢判断はどうですか?」
藤井九段「こういうのはちょっとねえ。にゃーなんですよ。
これから先手が攻めていくんですけど、後手も入玉含みで粘るんですよ。
勝ちきれるかと言われると、うーん。
攻めが一瞬途切れた時にごちゃごちゃした中で、
複雑になりかけると私はお手上げです。
寄せそうなんだけど先が長いとかだと私はやだですね。
割りとそうなりがちじゃないですか」

その後休憩になりましたが、
糸谷七段は待ちきれないぞという感じでばしっと王手飛車に角を打ちました。

形勢判断の引き角君を動かすように言われて、
藤井九段「私責任もてませんので、動かしません。互角です」
その後引き角君を下においてしまう新手筋も披露してました。
盤上では糸谷七段がぱ力強く自玉の嫌味を取り払い、
藤井九段「これは先手優勢でしょう」
と言って形勢判断の引き角君を糸谷七段の方に寄せました。
ところがponanzaの先手+160くらいとの評価値を見て、
形勢判断の引き角君を真ん中の方に戻しました。

ようやく詰め将棋の解答とプレゼント色紙の時間がとれ、
藤井九段の色紙はコメントから選んで「藤井システム」かっちょええ。

盤上では糸谷七段が飛車を見捨てて攻めかかる順を見送って、一旦飛車を逃げました。
藤井九段は見捨てて攻めかかる手はまずいんだなということで、
攻めかかるとまずいという手順を見つけて解説し、
形勢判断の引き角君を真ん中に戻します。
その後に表示されたponanzaの評価値は先手+41。
控え室は糸谷七段がいいとの検討に、
藤井九段「関西勢の検討は偏ってるかな?糸谷応援団だからね」
その後解説中にponanzaの評価値が先手-147になり、
藤井九段「こういうのがあるからね。解説しにくくてしょうがない。
先手ようやく一手勝ちコースが見えてきたと言いたいところだったのに」
ただponanzaの読み筋を見て、
表示されているよりも深い場所や表示されていない枝葉にあるponanzaの意図を、
すぐに見つけて解説してしまうのはさすがでした。

ここでハワイから佐藤九段がティロフォン
佐藤九段「こんばんはー」
藤井九段「こんにち…???」
佐藤九段「アロハーでしたか。
こちらの評判は糸谷さんが少し良さそうなきがするがはっきりしないという感じ。
先手が少し手厚そうだが、まだまだはっきりはしていない」
糸谷七段の感想について聞かれて佐藤九段
「タイトル戦も海外対局も封じても始めての初物尽くしで
緊張するかと思ったが、2日目に入ってからはマイペース。
封じ手は30分過ぎたので少し心配した」
飯野女流「糸谷七段が席を立っているときはどこにいるんですか」
佐藤九段「出て行く音しかきこえない。
隣の対局者控え室か、外に海があるのでどちらか。
現地は熱心なファンがいて、前々日から指導対局もしていた。
日本からのツアーの客、地元の小学生なんかもきてて盛り上がっている。
戦前は波長が合わないかなと思っていたが結構合っている。
検討陣の検討はほとんど当たってないけど、互角に推移しているので」
飯野女流「ハワイ楽しんでいますか?」
佐藤九段「今回は大阪から若手棋士がたくさんきていてみなさん楽しみながら…」
藤井九段「楽しんでばっかりじゃないですよね?」鋭い突っ込みである。
楽しんでばかりではないはずなんですけどね。
イベントはあるので真面目に仕事もしていますとのことでした。

波長が合わないと読み筋が合わないからわりと一方的な展開になりやすいらしいです。
この対局はバランスがとれている将棋になっているので、
第7局までいくでしょう。8局かもしれないですよ?とのこと。
普通は番勝負をしているうちに合ってきて、後半大熱戦という展開らしい。

藤井九段「まだ詰めろじゃないんで…(解説を進める)
あ、詰めろじゃないですか。まだ眠いのかな。言ってくださいよ」
藤井九段が▲5九歩を解説しているときに糸谷七段が▲5九歩。
藤井九段「言っといてよかった」

こういう攻めたり守ったり自由に手が選択できる勝負だと、結局は強い方が勝つらしい。
藤井九段「私は苦手なんですよ」
飯野女流「いやいやいや」
糸谷七段はため息をついたり時間を聞いたり頻繁に席を立ったり、結構動くタイプだ。
飯野女流「質問メールにいきますか」
藤井九段「このタイミングでですか?結構煮詰まってきてますよ?」

質問メール
先日初めて千駄ヶ谷の将棋会館に行きました。
本物の扇子や色紙、盤駒を眺めたり、小学生と大人たちが真剣に対局している姿や、
指導対局などをドアの向こうからこっそり眺めてました。
ニコニコで見た棋士が目の前いるというのに興奮しました。
ディナーは藤井先生のフレンチ。
シェフの方からお昼フルコースで遅刻事件を聞けてよかったです。
予約もなしにフルコースとかこのひと大物だと思ったらしいですよ。
好きなメニューは何ですか。
見る将棋ファン最近多いらしいですからね。
あの店はたまに行きますけど、あれ以来はフルコース食べてないです。
この番組はゆるいんでね。
少し遅れてもいいですよと言われたので、フルコースを頼みました。
もちろんスタッフもですよ?私だけの責任ではないんです(キリッ。
宣伝になってだいぶにぎわったみたい。
麺類はうどんでもそばでも好きです。ニューヨークもそばだった。パスタも好き。
対局はわりとパスタ多いですよ。
出前でパスタはないじゃないですか。でも前はあったんですよ。
今は出前の時はうどんとそばですね。

その間に手が進んだので解説に。
糸谷七段が優勢との解説の後に、形勢判断の引き角君を動かすように言われて、
藤井九段
「うごかして ひょうかちみたら またもどす
それでもいいかな」
しかしponanzaも先手+696の評価値。ここまできたらさすがにそうでしょう。

藤井九段「形勢はさすがに糸谷七段がいいでしょう。
しかし仮にですよ、私が対局者だったら…はぁー(ため息」
若い頃の羽生さん相手に竜王を防衛した実力者なんだから自信もってくだされ。

糸谷七段の王手に、同玉と同桂を解説後、ひふみんアイを見て、
藤井九段「逆から見ると同桂しかないじゃないですか」
そして森内竜王も同桂。ひふみんアイすごいじゃないですか。
しかし糸谷七段が確実に森内竜王の王様を寄せ、
藤井九段「必死じゃないですか」
森内竜王は残り1分まで考え△4六銀。
藤井九段「必死って言ったけど必死ではなかったですね。
でもponanzaはもう2000レベルなんじゃないですか?」
ponanzaは先手の+2756と表示。そして糸谷七段は席を外しました。
勝ちになって席を外すのは羽生さんみたいで冷静です。
ほどなく森内竜王が投了し、糸谷七段が初タイトル戦で初勝利となりました。

藤井九段の感想
いろいろありましたね。
振り駒で糸谷さんが先手で角換わりになった。
糸谷七段は居飛車同士だと角換わりか横歩で、矢倉や相掛かりはやらない。
先手でも後手でも、森内さんが避けなければ角換わりシリーズになる。
本局は4八飛車とまわったあとに2八飛車と戻るのが関心した。
普通はまわったらすぐ攻めるんだけど、
番勝負の1局目は先手後手がわからないので、研究も手探りになりがち。
むしろ後手をひいたときの方を研究するので第1局の先手はやりにくい。
しかし正体がわかっただけでいい。
用意した手はこうだったんですか、と聞いて、飛車を戻って、
森内さんは手の内を見せちゃったあげく、飛車を戻られ手待ちされてしまった。
森内さんははっきり用意した手を指す局面を避けられて、
その場で考えて指すしかなくなってしまった。
駆け引きがうまいんですよ。見事な駆け引きだった。
中盤の形勢はおそらくどちらにも針が触れていた。
海外対局ということを考えて、お互いはっきり悪い手もなく、
いい将棋で熱戦になったのはよかった。
次局は糸谷さんが一手損角換わりをやりますね。
森内さんも事前に一手損角換わりを自分自身で指していて、対策しているように見える。
シリーズ通してそのパターンが続くと思うので、
先手番で一手損角換わりを破れるかどうか。第2局はそこが見所。

初日は角換わり特有の手待ち合戦もありましたが、
七番勝負を見据えた駆け引きがそこにあったんですね。
序盤巧者の藤井九段は見るところが違います。
森内竜王が用意している局面を引き出して、
しれっと手待ちしてその奥にある研究手は避けるという、
糸谷七段は第1局の先手番としては十分満足な初日だったんですね。
初のタイトル戦なのにずいぶん大人な駆け引きです。
糸谷七段には、デビュー戦で橋本崇載八段(当時六段)に勝ち、
橋本八段に「強すぎる。怪物だ!」と言われたエピソードがありますが、
初のタイトル戦でも、その怪物ぶりを盤上盤外問わず発揮しています。
今日解説の藤井九段は初タイトル、初海外となった第10期竜王戦で、
谷川竜王を4連勝で下して竜王位を獲得しています。
糸谷七段がこのまま勢いに乗って連勝するのか、
森内竜王が先手番をキープするのか、第2局が待ち遠しいですね。

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ハワイでの第27期竜王戦第1局初日が終わる

森内俊之名人に糸谷哲郎七段が挑戦する第27期竜王戦七番勝負第1局は、
糸谷七段の封じ手で初日が終わりました。
第1局は海外のハワイでの対局ということで、
普段とは違った雰囲気のタイトル戦になっています。写真は竜王戦中継ブログより。

記者会見に挑む森内竜王と糸谷七段
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地元ラジオ局に出演する谷川会長と森内竜王と糸谷七段
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ワイキキ・ビーチで記念撮影
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なかなかリラックスムードです。
また、関西の棋士達が糸谷七段の応援に駆けつけています。
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※応援しています

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※応援しています
※写真の西川和宏五段は新四段になったときに、
総会に集まった200人近い先輩達の前で「酒が好きです」と挨拶した剛の者です。

前夜祭では挑戦者の糸谷七段が一神教とシャーマニズムについてスピーチしていました。
初のタイトル戦のスピーチでこれはなかなかの怪物ぶりですね。
糸谷七段は大阪大学文学部から大阪大学大学院文学研究科に進んだ、
棋士としては変わった経歴の方ですが、哲学専攻の棋士らしい挨拶ですかね?
新人王戦で優勝した時は、中学時代に「資本論」を読破したという話をして、
主催紙「赤旗」の皆さんが大いに喜んだとか、
第一声が「将棋は斜陽産業ですので」だったので、
当時の米長邦雄会長が怒って帰ったとか、
エピソードには事欠かない怪物棋士です。香川女流には弱いですが

そんなわけでハワイで開催されている竜王戦の第1局ですが、
同行している野月浩貴七段、関西若手棋士主催の西遊棋、関東若手棋士主催の東竜門
それぞれがハワイからTwitterで様子を伝えてくれていますので、こちらもどうぞ。

さて対局は振り駒で糸谷七段の先手番となり、角換わり腰掛け銀の定跡型になりました。
ニコニコ生放送では朝の4時から対局場の生中継、
8時半から解説富岡英作八段、聞き手山口恵梨子女流初段で大盤解説会が始まりました。
富岡八段はこの二人ならどちらが先手でも角換わりかなと思っていたそうです。
富岡八段は角換わり腰掛け銀の同型から富岡新手を発見した棋士で、
この手でどうも先手が勝ち、
という結論を出してしまったようなインパクトを残した棋士です。
今の角換わりが手待ち合戦になっているのも、
普通に組み合ったら富岡新手で先手が勝ちなんでしょう?となっているせいで、
角換わりの解説にピッタリ、角換わりの大家ですな。

そして解説が始まりましたが、角換わり特有の手を待ちながら隙をうかがう展開になり、
糸谷七段が飛車を▲4八飛車から▲2八飛車と戻した手について
富岡八段「実は私もよくわかりません」

今日はponanzaの評価値や候補手も見れるということで、
ponanzaの△5九角から角金交換で攻めていく手順も解説してくれました。
結構うるさい攻めかもしれない、人間にはなかなか思いつかない手、
違う場面での△5九角はある手だが、この場面で指すのは人間には無い感覚で、
最近プロの若手がコンピュータを使って研究しているのもわかるとのこと。

この後森内名人のインタビューが放送され、
長いシリーズになるが対局が盛り上がるように全力で挑みますとのこと。
アロハ着てました。
富岡八段「嬉しそうな顔してましたね。目じりがさがっているかんじ」

糸谷七段はインタビューで、初タイトル戦だが普段と変わらずに挑む、
ハワイの景色を楽しんで帰りたいとのこと。余裕があるなあ。

記録係りの石田四段もインタビューがあり、
立候補で記録係りになった、寝ないように頑張るとのこと。
立候補制だったのか…。
富岡八段「動きが無いと眠気が襲ってくる。人間の生理現象で仕方ない」

富岡八段の色紙「好手は歩から」
安定のぐらぐら机などとコメントされてましたが、さらさらっと書いていました。
ずいぶん書きなれている…
好手を指したいのであればまずは小さい駒で細工しようということらしい。

糸谷七段の色紙は「自由」、絵みたいに自由に書いていて富岡八段感動。
富岡八段「ただもんじゃない気がしてきました」
森内竜王は「安詳」。
運営は2時から仕事しているらしい。お疲れ様です。

初手から解説になり、先手の糸谷七段が定跡手順ではなく工夫して指しているとのこと。
右の銀を3八に置いたまま、棒銀、早繰り銀、腰掛け銀の態度を保留して、
相手の駒組を見ながら決める工夫をしているとのこと。後だしジャンケンですな。
結局角換わり腰掛け銀の定跡型に合流しましたが、
この後の後手は△7三桂を跳ねるタイミングを見きわめるのが重要らしい。
早いと桂馬の頭を狙われて形勢を損なうとのこと。

他にもこの対局では出ませんでしたが、先手が▲2八角と打つ定跡を解説し、
郷田九段が後手で好手を発見して一時下火になったが、
最近だと羽生王位がタイトル戦で採用して圧勝していて、
森内竜王は糸谷七段の▲2八角を誘ったのかもしれないと解説。

また、手待ちの▲6八金に後手の手待ちの△2四銀と指す手順は、
豊島七段が最初に丸山九段相手に指して、王位戦第3局でも出たとのこと。
この時は羽生王位が先手番で先に仕掛けたが、後手が優勢になったらしい。
富岡八段「しゃべりだすと一時間くらいしゃべっちゃうからね。
面白いんだよね角換わりの将棋はね」
本当に楽しそうに定跡の解説をしていました。

糸谷七段は▲9八香と穴熊に囲う手を見せ、
山口女流「先生穴熊組めますかね?」
富岡八段「穴熊…組めないと思うなあ」
ponanzaは先手-200の評価。
攻め好きponanzaは穴熊なんか嫌いじゃってことなのか、
この瞬間攻められるだろということなのか。

コンピュータについて富岡八段
「若手はみんな使ってるって聞いてる。
我々の世代だとあまり使ってないような気がする。違和感がある。
自分で考えるっていう面白みが減ってくる気がするから。
なおかつ将棋が好きで楽しめるなら導入する価値があると思う」

次の一手アンケート
△1二香29.5%、△6五歩24.9%、それ以外45.6%。
富岡八段もニコニコ生放送でコメントしたことがあるらしい。
答えてもらったこともあるとか。
富岡八段「私はその他が有力だと思います(キリッ」
そして休憩に入った直後にその他の△3五歩。

休憩後はponanzaの攻め好き予想手を解説し、
富岡八段「野獣攻めだったよ?今の?」
興奮気味にそんな手あるの?みたいな手が出てくるので、
研究になるよと褒めていましたが、
この後買ってしまいそうなくらいの食いつきっぷりでした。

質問メール
富岡八段はB級1組で故村山聖九段と2度指していますが、
その時のエピソードを教えてください。
富岡八段が当時27歳か8歳くらい、村山九段が22歳か3歳くらいだった。
自分が勝てばA級だったが、その将棋は負けてしまい、後で並べなおしたら完敗だった。
その後村山新八段になった。自分は力不足。
村山さんはその時から天才的な冴えがあって、考えていることがこいつは違うなと思った。
序盤もうまかったが中終盤の怪力がすごく、普通に力でぐーっと持って行かれた。
村山さんとは2局とも矢倉。

ちなみに富岡八段が角換わりを指すようになったきっかけは、
40近くなってから新しいことにチャレンジしたくなったからとのこと。
角換わりは江戸時代から原型があって、
その頃の将棋、昭和初期、大山升田時代、ときてその進歩の延長上に今の新手がある。
ここに何かありそうだなというところを突っ込んで調べて、
無くても勉強になるわけだから、俺があると思うから考えるんだ、
という精神でいくとたまにある。
大きな通りの真ん中に大きな穴があるんだけど、
何でみんな素通りしていくんだろう、おかしいな、
と思って調べたり、それで角換わりは面白い。
それが勝率に繋がらなかったりして悔しいところなんですけどね。
新しい手を見つけるのは楽しい。

バックギャモン世界選手権で森内竜王が4位になった。
数々の逆転勝ちをして4位になったらしいが、富岡八段は何かゲームをしますか。
森内さんはどのゲームをやってもそのゲームの特徴、本筋を捉える力が優れていて、
すぐに強くなっちゃう。ゲームの達人なんじゃないかな。
羽生さんなんかだとチェス。
全員そうかというかどそうでもなくて、意外と不器用な棋士もいる。
自分は登山が好きで、仕事で地方に行くと一日休みをもらう。
こないだ岩手で仕事があったので、一日休みもらって登山に行き、
紅葉がすごく綺麗だった。
将棋を室内でさして、休みはアウトドアが私としてはそういうバランス。
中川さんは登山研を開いている。メンバーは渡辺竜王とか。
歩くと脳が活性化されるんですか?
それが糸谷ペース。歩きながら考えることでリズムをとっていく。

棋士に向いている性格はありますか。
几帳面で整理整頓が好きな人が向いていると思うんですが。
几帳面な人も向いている。整理整頓能力が早い、美しい将棋の方が強い、
駒があちこち散らばっている将棋はなかなか勝ちにくい。
綺麗に駒が捌けていく将棋の方が勝ちやすい。
この銀無くていいなとか思えると、その駒を捌いていくという感覚がでる。
私はものがたくさんあるとパニクるので、迷いたくないので単純に単純にいく。
最近は物を増やさないように心がけている。
なるべく少なく少なくしていくように。
将棋の手も狭く狭くかもしれないな。私の場合はね。

電王戦で座布団や駒台をまわしているのを見たが、向きが決まっているのか。
これはある。座布団の向きがあるかないか。
私の勘なんだけど棋士は縦縦に入っているのがすき。
将棋の盤も縦に線が入っていて、
駒台も縦に線が入っている方が美しいと感じるようにできている。
これを横にすると盤が縦、駒台が横の木目になってしまう。
これを記録係りが間違えるとぱっと棋士が直す。そろえるのが癖になっている。
座布団も縦系の座布団と横系の座布団がある。
窪田六段が研修会で60枚もある座布団を、全部同じ目になるように並べなおしていた。

ここで立会人の佐藤九段の前日インタビュー。
立会人と解説としてきたんですけど他の棋士に申し訳ないな、とのこと。
ハワイいいのぅ。

その後はponanzaの読み手順を解説後に、
富岡八段「既に形勢に差がついている恐れはあるね」
ただしponanzaは後手持ち、富岡八段はponanzaの読み通りに進んだら先手持ち。

形勢判断アンケート
森内竜王34.4%、糸谷七段28.4%、Nyan37.1%。
ハワイということでにゃんがアルファベットに。

ここで糸谷七段の考慮中に定刻5分前になり、谷川会長と佐藤九段が入室。
富岡八段「さすがにここで指すだけの根性はないでしょう」

封じ手予想として▲3六歩、▲3六角、▲2八飛を解説後に、
コメントに▲5八角という受けの手登場。
解説を進めるとなかなかありえる手とのこと。

封じ手アンケート
▲3六歩21.6%、▲3六角19.2%、▲2八飛6.0%、▲5八角35.3%、その他17.8%。

どれを指しても良くなりそうな順がありそうで、糸谷七段もかなり迷っていました。
富岡八段「将棋はいい手がたくさんあるときに間違える。
一手しかなければそれが細い道でも間違えない。
初めてのタイトル戦でいい手がいくつかあるのでこれは迷うでしょうね」

ずっと考え続ける糸谷七段 
アンケート
10分以内に封じる20.2%、30分以内に封じる28.3%、1時間以内に封じる9.0%、
1時間以上7.8%、うっかり指しちゃう34.7%。
うっかり指すとそれが封じ手になり、反則負けにはならないらしい。
森内竜王は定刻を25分過ぎたところで席を立つ。
対局者としてこれは長くなるなと感じたのだろうか。
富岡八段はこのくらいの局面だと本筋に見える手を20手30手ほどの深さまで読み、
それ以外の手はあまり読まないとのこと。
深さで30手だと枝葉入れたら何手になるんだ…。

定刻を30分過ぎたところで、
封じ手の封筒にサインするシーンまでばっちり生放送されて終了となりました。
が、ここでちょっとしたハプニング。
前日に谷川会長に封じ手のやり方を教わっていた糸谷七段ですが、
取材陣がカメラを構えて待っているのを忘れて封筒を会長に手渡ししてしまったので、
一旦封筒を糸谷七段に戻してから、
両手でおじぎしつつ立会人に渡すシーンを撮影しなおしていました。
封じ手って難しい。 

img_9987
封じ手を渡すシーンの再現に笑いをこらえる森内竜王

こうしてハワイでの対局となった1局目の初日は終わりました。

20141016_58
富岡八段「わからない…私は…▲3六角かな」

明日2日目もニコニコ生放送では4時から生中継、
8時半から解説藤井猛九段、聞き手飯野愛女流一級で大盤解説が始まります。
タイトル初挑戦の糸谷七段が、
哲学挨拶、封じ手シーン再現に続く伝説を残してくれるのか、
勝負の行方以外にも注目です。

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王座戦第4局は豊島七段が羽生王座を圧倒!

羽生善治王座に豊島将之七段が挑む第62期王座戦五番勝負第4局は豊島七段が勝ち、
2勝2敗とタイトル奪取へ逆王手をかけました。

戦型は豊島七段が3手目に▲5六歩と中央の歩を突き、先手中飛車になりました。
中継Blogによると豊島七段が▲7六歩△8四歩に▲5六歩と突くのは4年ぶり8度目、
過去7戦は全勝のようで、滅多に抜かない伝家の宝刀といったところでしょうか。
羽生王座は意表を突かれたはずで、どういう対策を採るのか注目されましたが、
穴熊にして堅く囲うのではなく急戦から押さえ込みに行く作戦をとりました。
羽生王座が玉側の端歩を突き、
豊島七段が端歩を受けずに角を出る積極策をとったところで昼食休憩になりました。
これまでの王座戦は豊島七段の手番で休憩に入っていましたが、
今局は羽生王座の手番で休憩に入りました。
持ち時間も羽生王座の方が使った状態で、
豊島七段の意表を突いた作戦が効いている気がします

ニコニコ生放送では13時から解説が屋敷伸之九段、
聞き手が中村桃子女流初段で大盤解説が始まりました。
屋敷九段「意表の中飛車」
放送開始くらいの局面で既に前例はなさそうとのこと。

リレー質問屋敷九段へ
普段どのようにして研究をしていますか。
研究は特にこういったものというのはないが、
詰め将棋を解いたり、中継を見て自分なりに考えたり。
棋譜並べはさぼりがち。見てだいたい終わりで盤に並べることはほとんどない。
棋譜データベースで全部の棋譜が見れるので、
対戦相手の傾向を見て自分がどう戦っていけばいいか考える。
対局に関して心がけていること。
時間に余裕を持って対局場に行くこと。
対局は相手との戦い、自分との戦い、時間との戦い。
1時間くらいは終盤に残しておきたい。
ただ相手もあるので、相手も時間を使うと自分も使ってずっと終盤までいい勝負、
ということになるので時間が切迫するようになる。

中村女流へ
普段体力作りとして取り組んでいること。
そんなにやってない。トレーニングにジムに行くとかはやってない。
ゴルフは最近やっている。たまにランニング。
屋敷九段は散歩くらいらしい。中村女流は30分くらいランニングするとのこと。

屋敷九段「この将棋はここから難しくて指し手が遅くなり、
結構眠くなるので記録の伊東三段に注目」
眠気に注目するのが忍者屋敷流。

初手から解説になり、穴熊は最近の将棋で急戦は古い将棋なので、
羽生王座の急戦模様は自分の形に持っていこうとしたのではないかとのこと。
豊島七段の▲5九角で前例が1局だけに。
先手は捌きを狙いたい。後手は押さえ込みたい。

形勢アンケート
先手:豊島七段20.4%、後手:羽生王座30.5%、にゃんにゃん49.0%。

山梨のこの対局場は名人戦で森内名人と羽生挑戦者のときに行ったことがある。
屋敷九段は観光旅行はあまりしないみたいですが、
平和島とコメントされて「そちらはたまにいきます」
中村女流は旅行行きまくりらしい。山梨信玄餅おいしい。
対局者は着物なのできなこなおやつは苦戦するとのこと。
おやつはケーキの人が多く、散らばらずに和服でも食べやすいとのこと。
初めて将棋のタイトル戦を見る人は、真剣勝負中におやつを食べるのに驚くらしい。

質問メール
屋敷九段の弟子の伊藤さんが10月に奨励会を退会して女流棋士になった。
伊藤女流に何かアドバイスはしたのか。機会があれば師弟コンビで解説をききたい。
今はまったく研究会はしていない。アドバイスもしていない。
中村女流「すごくいいこですよね」屋敷九段「ありがとうございます」
将棋に関しては何も言うことは無い。
女流棋士はイベントなどの仕事もたくさんあるので、
将棋より礼儀や私生活については言ったことがある。
屋敷九段「僕もあまり人のことは言えないけど」

屋敷九段はウインタースポーツはしますか。
中村女流はどこか滑りに行きますか。※屋敷九段は北海道出身
今年の夏は北海道出身の棋士を集めて、
東急百貨店が80周年ということでイベントをやった。青野九段が団長。
屋敷九段は子供の頃はイベントを見に来ていたので、
今はする方になり不思議な気分らしい。
小さいときは授業とかでもスキーをやった。公園の山とかでもすべった。
最近やる機会はあまりない。去年の冬に十数年ぶりに滑った。普通に滑れた。
スキーは野月七段が有名。
中村女流はスキーもボードもしたがボードは怖いのでスキーになった。
新潟は結構いく。去年北海道にいった。ニセコとか。普段は新潟が多い。

中村女流と同じ高橋門下の黒沢三段が新四段になったが、
弟弟子と指すことはあるか。
一門の研究会で師匠の家で指したことがある。
すごいちっちゃかった記憶がある。10年近く前。最近はまったくない。
最終日昇段争いが下のほうだった。何があるかわからない。
中村女流は師匠のブログをたまに読むらしい。

地方にいるので対戦相手がいない。ネット対局も味気なく思ってきた。
自分で将棋カフェ経営とか成り立つと思いますか?どうしよう。
どこか遠征したりとかそういう形になるのでなかなか難しい。
将棋カフェはまったく責任がもてません。
女性は道場よりカフェの方が指しやすいのではないか。

ここで豊島七段は屋敷九段が怖いけど突っ張るならと言っていた▲5六飛車を指す。
その後記者の方が対局室に入ってきて、おやつの注文をとっていた。
真剣勝負の最中におやつの注文を取りに来る人と答える人と、
確かにおかしな光景かもしれない。

豊島七段の▲5六飛車について、
屋敷九段「豊島七段が強い手を指してきたので、
のんびりした手だと先手がよくなってしまう」
強い手には強い手を返すのがセオリーと羽生さんも言っていたような。

その後ちょうど気象衛星「ひまわり8号」を乗せた「H2A」ロケットが発射になり、
何故かロケット発射の映像を見てはしゃぐ中村女流を眺めるという謎番組に。

解説では何か先手が良くなる順がありそうな局面で、
よさそうな手もたくさんあるので豊島七段は長考するのではないかとのこと。
羽生王座は広い局面にして手を渡したのかもしれない。
屋敷九段は豊島七段と結構対局したが、
負けてばかりで初めの1局だけゆるめてもらったけど後全部負けてますとのこと。
対局中の豊島七段はのめりこむような表情になっているらしい。

質問メール
棋士の魂という本で屋敷九段の棋聖時代のインタビューを読みましたが、
将棋の勉強はスポーツ新聞の詰め将棋くらいで、
1日1分から3分とか書いてありましたが本当ですか。
また、変化がおきたのは何年前くらいで、きっかけは何ですか。
棋聖時代の事は本当。運があったんですかね?詰め将棋やっただけで。
当時は力で勝負みたいなところがあったので、
でたとこ勝負じゃないですけどどうやっていこうかなくらいですんだ。
変化がおきたのは結婚したあたりから。
このままやっていてもどのくらい勝てるかわからない、と考えるようになって、
ずっと現役ができるかどうかも分からないから、
できるうちにやっておこうということで。ちょっと遅すぎた感じはしますけど。
昔は痛い目に合っても直そうとは思わなかった。
基本的には勉強方は変わっていない。
詰め将棋の手数は長いのは数えていない。
300や400くらいあるのもあるので何手あるのかわからない。
手数が長いからといって難しいというものでもないので。
30手から40手くらいが一番難しいと思う。
こつは詰む形をたくさん覚えること。後は作者の狙いを考える。
狙いが無い詰め将棋はときにくい。

ボートレース好きの屋敷九段に、
レースの魅力や競艇場のそれぞれの魅力についても教えてください。
※屋敷九段は日本モーターボート選手会外部理事でもあります
6人で戦う。スピード感がある。いろんな選手がいろんな方法で勝利を目指している。
そういったところが魅力。個性的な選手が多い。
若い選手がたくさんいるし、女性選手もたくさんいて、
男女混合戦や70歳過ぎた現役選手もいる。そうそう加藤御大。
老若男女入り乱れていてそこは将棋にも似ている。
インが逃げる時は誰がしかけるとか読むのも楽しい。
平和島はどこが勝つかわからない。
江戸川は波立っている。上手い人とそうでない人の差がでてくる。
多摩川は若い選手が強いイメージ。
食堂もあるのでB級グルメが楽しめる。
見て食べて楽しめる感じ。竹部女流も競艇に詳しいらしい。

今日のニコ生のおやつは神戸のチョコレートハウス モンロワールより

ブランデーが入っているらしい。屋敷九段「大丈夫ですよね?」
屋敷九段「おいしいですね。食レポなかなかできないですね」
おやつを食べながら羽生王座が座りなおすのをにこにこ眺める、
という謎番組になったところで一旦休憩。

羽生王座は当初の押さえ込み作戦から変更して捌く手順を選択。
しばらく一本道な手順らしく、解説通り飛車交換に。
捌きあう手順は羽生王座が勝負手を放ってきたように思うとのこと。
形勢も豊島七段が少しいいのではないかと屋敷九段。

形勢アンケート
先手:豊島七段41.4%、後手:羽生王座22.9%、ニンニン35.6%。

羽生王座はフルーツ盛り合わせ。豊島七段はチーズケーキ。
豊島七段は王座戦のおやつはずっとチーズケーキらしい。
その割には先ほどおやつの注文を取りに来たシーンで考え込んでいたような。

現地の佐藤紳哉六段からティロフォン
佐藤六段「もしもーし。だれでしょう。もしもーし」
中村女流「佐藤先生ですね」
佐藤六段「もうわかっちゃったんですか?少しヒントとかだそうとおもっていたのに。
砂糖のように甘い言葉でしんやにきみをうんたらかんたらです」
とうとう全部言うのが面倒になった模様。
現地では検討は今はあんまりしてない。解説会に行ったり。
香川女流王将がきて仲良く並んでいます。お互い恥ずかしそうな感じで。
8四銀と取る手は意外で全然検討されてなかった。(屋敷九段が勝負手と言った手)
この手は羽生さんのほうが苦しそうかなと思って検討はされてなかった。
羽生さんがどういう手を用意しているのか、思惑を測りかねている。
佐藤六段「中村桃子さんSSFに入りませんか?」
中村女流「生放送で勧誘ですか?」
逃げてーのコメントが多数流れる。
佐藤六段「SSFは会員の数だけなら結構いる。1度来たら会員になるシステム。
好きな会員番号になれるシステム。
今言ってもらえればそれを入会手続きとさせていただきます」
中村女流「考えておきます」スルー力炸裂である。
室谷女流や藤田女流も会員らしい。
佐藤六段「1度来ちゃうと会員。退会できないシステムにうちはなっていますので」
その後何のつなぎもなく豊島七段の作戦の話を真面目に始める佐藤六段。
コメントでも急に真面目になったと突っ込まれていました。
佐藤六段「序盤中盤終盤隙が無いとか最近よく言われてるじゃないですか。
この後中盤終盤の隙の無い指し手を見てみたい」
中村女流「羽生王座の印象はいかがですか」
佐藤六段「はぶさん…も強い…
アドリブに弱いと言われてますがその通りなのでいきなり聞かないでください」
最後に次の電話の時には会員番号考えておいてくださいと言ってました。
どんどん追い込んでいく佐藤スタイルとスルーの達人中村女流。
SSFブログ 佐藤紳哉六段とその仲間たち

質問メール
ニコニコ生放送で解説をはじめたことで、周囲で変化はありましたか。
声をかけられたとか、本の売り上げが上がったとか。
自分は羽生さんと谷川さんくらいしか知りませんでしたが、
たくさんの棋士の名前を覚えました。
注目される機会が増えた。電王戦もそう。
たくさんのファンの方、将棋をまったく知らなかった方にも注目されるのはありがたい。
新たなファンが増えた。何だか分からないけど見てて面白いとか。
きっかけがないと知る機会がないので、機会がたくさんできたのはありがたい。
真剣な姿もいろんな人に見てもらえるのでありがたい。
電王戦タッグについて屋敷九段「ペアを組むのがいいですね。平和です」
森下集めなんてちょっと前まで考えられなかった。
何でもありみたいな感じなのがいい。
視聴者とのつながりがあるのがいい。すぐに返ってくるので。
今までは解説をしていてもこれでいいのか分からなかったので。

初めて将棋会館の道場に行きました。将棋盤を挟んでの対局は楽しかったです。
小学生に軽くひねられたりもしましたが、
最後は6連勝で連勝賞の羽生先生の手ぬぐいをいただいたのでうれしかったです。
次に東京に行くのは正月なのですがやってますか。
実際人と指すのは楽しいので是非とも来て欲しいですが、
お正月はだいたいどこも休み。
本当はそういう日に営業するのがいいんでしょうけど。

羽生名人が小学生名人になった時、解説の大山名人が、
順調に行けば将来ここにいる谷川名人といい勝負ができると言ってびっくりしました。
ずいぶん大胆なことを言うと思いましたが本当にそうなって慧眼に驚きました。
子供でもそういう人はいるんでしょうか。
いるんですよ。なんだこの強さはという人は。結構忘れちゃうんですけどね。
その年屋敷九段もでていた。後1回勝てば羽生さんと対戦できた。
自分に勝って対局した人はもう羽生は強いみたいな感じだった。
指導していてもこの人は筋がいいなとかは分かる。
子供は鋭い手を結構指してきて、
押さえ込もうとして吹っ飛ばされるのはよくあるとのこと。

羽生王座は△5五銀。即座にこれで負けならしょうがないだろうという手と屋敷九段。
ぱっと見でそんなことまで分かるらしい。
一直線の斬り合いの順を詰みまで並べて、単純な斬り合いは豊島七段の勝ちとのこと。
羽生王座が何か手を捻り出さないといけない。

屋敷九段は羽生王座に対して対局のときは気合や威圧感を感じる。
前夜祭とかでは気さくに話している。

対局場の様子を映している映像を見て、
屋敷九段「羽生王座の視線は7筋8筋の豊島七段の飛車の周りを向いている感じ。
このまま攻め合いは勝てないので何か受けの手を考えてるのでは」
羽生王座の手番で夕食休憩に。

次の一手アンケート
7一歩26.9%、9四角11.1%、6九飛12.3%、8四角9.6%、
4二金19.5%、その他20.6%。

夕食アンケート
うなぎ28.3%、中華29.6%、おにぎり21.7%、パン20.4%。

夕食休憩明けに羽生王座は△7一歩。豊島七段の飛車のすぐ上に打ちました。
北海道が産んだ大天才は視線で何を考えているのも分かるのかもしれない。
そして▲同飛成りで手数を稼いでから△5七角と攻め合いに。
あまり思いつかない組み合わせで手が広い局面なので、
豊島七段は長考するのではと屋敷九段。そして豊島七段は残り1時間に。
その後羽生王座は駒損ながら粘る順を選択。
豊島七段と羽生王座の指し手は共に屋敷九段の候補手の中から出ている感じで、
流石北海道が産んだ大天才はすごいです。
選択肢に出なかったのは、
苦戦を意識していそうな羽生王座が勝負手気味に出した△5七角くらいだったような。

19:57羽生王座離席。前局も劣勢な状態で席を立っていました。

盤上では豊島七段の囲い再生に羽生王座が自陣馬と長期戦の様相になりました。
私には羽生王座の粘りに何を指せばいいのか手が見えませんでしたが、
屋敷九段はさっさと豊島七段の攻め筋を披露。
豊島七段もどんどん羽生王座の王様を寄せに行きます。
そして間違わなければ勝ちだろうという局面で豊島七段が離席。
羽生王座も勝ったと思ったところで席を立つ癖があるって真田七段が言ってたなあ。
豊島七段が戻ると今度は羽生王座が入れ替わるように席を立つ。
ここにきて戦型は相トイレに。
羽生王座も残り10分になり、何分から秒を読むかとの記録係りの声に「ごぉ…ふん…」
かなり元気なさそうでした。
屋敷九段「受けてもきりが無いので△4七歩成り▲6二金で投了かなという感じ」
と解説したところでその通りに進み、羽生王座の投了になりました。
終わってからも両者無言でちょっと怖かったです。

屋敷九段「結構きわどい終盤になった。内容的には豊島七段が押してた。
うまく攻めをつなげて豊島七段が勝ちきった。流石に豊島七段隙が無い」

第4局は豊島七段が意表の中飛車でしたが、
数は少ないながらも7戦7勝と得意にしている戦型から序盤で少しリードを奪い、
着実にリードを広げて押し切るという、
まさに「序盤、中盤、終盤、隙がない」将棋でタイトル奪取に逆王手をかけました。
羽生王座がタイトル防衛に王手をかけている状態で、
先手中飛車を選択するというのは大胆な決断だと思いますが、
着実にリードを広げて勝つ横綱相撲で会心の一局だったと思います。

第5局は10月23日、ニコニコ生放送では13時から解説阿久津主税八段、
聞き手安食総子女流初段で大盤解説があります。
オールラウンダー同士の対局らしく、ここまで矢倉、角換わり、横歩取り、中飛車と、
戦型もばらばらで楽しいタイトル戦になっています。
第5局は振り駒で先後を決めますので、どんな戦型になるのか予想もつきません。
ちなみにponanzaの山本一成さんが第5局の観戦記を担当します。
対局中からtwitterで、
と興奮していましたが、無事に?観戦記が書けるということで、うらやましいっす。

王座戦第3局は豊島七段が待望の初勝利

羽生善治王座に豊島将之七段が挑む第62期王座戦五番勝負第3局は豊島七段が勝ち、
1勝2敗と待望の初勝利を上げました。

戦型は豊島七段の誘導で横歩取りになりました。
途中で豊島七段が端歩を突いたので前例の無い局面になり、
これが用意の作戦なのではとの見解でした。
羽生王座が39手目を指したところで昼食休憩になりましたが、
豊島七段の手番で昼食休憩は3局連続、
序盤、中盤、終盤、時間配分も隙が無い豊島七段です。

ニコニコ生放送では13時から大盤解説があり、
解説が野月浩貴七段、聞き手が室田伊緒女流二段でした。
野月七段によると豊島七段の端歩が他の手なら前例がある局面で、
後手の△8六歩が負担になるか、
先手の金銀を壁にして他の場所から攻めていけるかがポイント。
この後10手くらいはかなり重要になり、
ここで後手がうまく手を作れると優勢、作れないとひどいことになるが、
後手がこの局面に誘導したので、指したい手があるのではないかとのこと。
どちらを持ちたいかは室田女流は後手の方が王様が堅いので後手を持って指したい、
野月七段は先手がバランスがいいながらも王様が薄く、
後手の攻めを受け止めないといけないので、
後手を持って攻める手を考えて指したいとのこと。攻め好きコンビの解説ですな。

リレー質問室田女流へ
最近二段に昇段おめでとうございます。
旦那さんからは何かお祝いしてもらいましたか。
まだなんですけど盤が欲しいって言ってあります。榧のやつが欲しい。
もらったものしか盤がないので。
野月七段は見学に行ったことがあるらしく、
木を乾燥させているところとか、升目を刀でひいていくところは、
こっちが緊張して何もしゃべれなかったとのこと。
下書きも何もなしでいきなり書くのにちゃんとマスの幅が揃っている、
というのが職人技という感じらしい。

野月七段へ
バルセロナのルイススアレスが10月下旬デビュー予定ですが、
何点くらいとると思いますか。私は20点くらいだと思います。
北浜七段はサッカーが昔から好きでそのときだけ顔が違う。
室田女流もカンプノウでバルセロナの試合を見た事があるらしい。
「どこでみたの?」「ここらへん(何故かジェスチャーで表現)」
質問については、
「その質問興味ないよ。
かみついて出場停止の選手に100億円以上だしたのがまず不満。
スアレスが出るとお気に入りの選手が出れなくなっちゃうかもしれないし。
でもサッカー自体はいい選手。別に出なくてもいい。ベンチで飾り?でもいいよ」
結構な毒吐きである。

野月七段は山崎八段との共著で相掛かりの本をだしていますが、
最近は横歩を取らずに飛車を下げて相掛かり風にする手もでてきて、
相手の研究を外したかったらぜひとのこと。
横歩取りは現代風にアレンジした△8四飛車が流行っているらしい。
昔の△8四飛車は1歩損のまま相手に攻めさせたが、
今は積極的に先攻を目指す△8四飛車。
先手は後手の攻める形によって、
相性のいい駒組にするべく後出しじゃんけんを目指すとのこと。
アマチュアや女流棋界では横歩取りはあまり指されませんが、
形の相性さえ覚えれば指せるとのこと。
後手は囲いを覚えて攻める、飛車をぶつけるタイミングを図るだけなので、
後手の方が先手より難しく考えることなく横歩を指せるらしいです。

豊島七段が端歩をついた局面については、
今の将棋は何でもありで形にこだわらない手が結構出てくるので、
どんな手でも一通り考えてみる、
今まで培ってきた常識みたいなものにとらわれずに考えるのがいいとのこと。
9筋の端歩は先手が受けると後手の攻めが生じるので、後手は突いたほうがいい。
1筋は形によって先手も後手も活用できるので、構想段階で決める。
横歩は先手も後手も歩が2枚持ち駒なので、
端だけで手が作れるのが相掛かりと違うところ。
と言いつつ攻め筋を解説していましたが、
横歩は受け間違うとあっさりつぶれるんだなあ、怖くて指せないよと思っちゃいました。
危ない筋だけしっかり覚えておくといいと野月七段。
室田女流は横歩は指さないが好きとのことで、
ぽんぽん質問して野月七段の解説が冴えまくりました。
横歩のいろんな攻め筋や、コメントで出た手も解説してくれて、
何度も見直して覚えたい講座っぷりでした。
ちょっとした形の違いで攻めが成功したり失敗したりする解説の後に、
室田女流「やっぱり指せないと思う」

盤上では豊島七段が、
野月七段が解説した手のなかで桂馬を跳ねていく一番激しい順を選択。

今日の対局が仙台なので仙台トーク
野月七段は最近熊坂学五段と奨励会時代の先輩と3人で仙台で宴会した。
室田女流は最近GLAYのコンサートで仙台に行った。
どうもGLAYの熱烈なファンらしい。

昨日の検分の写真では、
後ろに人間国宝酒井田柿右衛門(十三代)作の壷が飾られるから注意してねとの様子も。
背伸びしてうっかり壊したら記録係りは大変だ。
昼食の写真が羽生王座が親子丼にオレンジジュース。豊島七段は鴨南蛮そば。
羽生王座はいつもフルーツなジュースを飲みますね。

大盤解説でも食事トークに。
野月七段は一人だとあまり食べないみたいですが、
広瀬八段と一緒になったら昼ステーキ、夜うなぎ、
夜食は軽くと言われて焼肉だったらしい。
また、記録係りにもおやつが出るときがあるそう。
室田女流は記録の机におやつが出されて、自分のかもわからない、
対局者も食べてないという状況で食べるのはまずいと思い食べられなかった事がある。

アンケートどっちを応援しているか
羽生王座21.9%、豊島七段17.2%、室田女帝60.9%。
室田女流「すいません、おとなしくしときます…ふふふ」

どちらを持ってみたいか
羽生王座28.6%、豊島七段32.1%、ニャンともニャン39.2%。

棋力アンケート
実はルールもわからないです3.9%、初心者32.0%、初段以下37.1%、有段者13.1%、
プロ・奨励会・研修会1.0%、現タイトルホルダーです12.8%。

故郷(くに)はどこですか
沖縄・九州9.6% 四国3.6% 中国地方5.3% 関西15.7% 中部16.4%、
関東30.8%、東北7.6% 北海道6.6% おーばーしー4.3%。

野月七段は旅行好きで、朝起きてノープランで空港に行って、
あーあれ乗れるとか思いつつ旅行に行くらしい。
レンタカーを借りたり、
地元っぽい人においしいとこありますかとか聞いたりもするとのこと。

ニコ生のおやつは横濱フランセのミルフィユパンプキンコレクション。
室田女流は口に詰め込みすぎて「んー、ふー」しか話せなくなってました。
野月七段が僕は結構顔見知りでと話したところで突っ込む室田女流。
室田女流「空港で見知らぬ人に声かけたりするんじゃないですか」
野月七段「心こもってない会話は得意なの」
野月七段は人をいっぱい褒めているときに心がこもってないと言われるらしい。

とうとう室田女流は野月七段のおやつまでもらって食べ始める。
そんなにおいしかったんだろうか。
その後も「この…、くり…、おいしかったんで…、今食べるかどうかですよね」
といいつつすぐに開けて食べてしまい、
「プレゼントなんで、それは食べなきゃいけないですよね(キリッ」
関西の将棋連盟はおやつがたくさんあるらしく、伊緒ちゃんおやつあるよと呼ばれて、
棋士室と事務室と道場の3箇所でおやつをはしごしているとか。

羽生王座の次の一手アンケート
35歩26.9%、37歩22.2%、56角29.5%、その他21.4%。
かなーり割れる難しい局面に。
対局者のおやつ写真が映されると
室田女流「見てたら食べたくなりますね」
野月七段「また!?」
胃袋が底なしすぎる…

質問メール
将棋界屈指のサッカー通の野月七段に、一番印象に残ってるサッカーの試合は何ですか。
将棋でも一番印象に残っている対局は何ですか。
日本がワールドカップに行けなかった試合。
最後のロスタイムにこのままだったら行けるという状況で、
最後の最後に点を取られて行けなかった。ドーハの悲劇。
ちょうどJリーグができて日本がサッカーですごい盛り上がっている時期だった。
室田女流は中日のファンクラブに入っていた。
中学生の時にスピードガンコンテストで名古屋ドームで投げて39キロだった。
将棋だと奨励会時代の方が印象に残っている。負けた将棋。
三段リーグで上がり逃した一番とか。
棋士は次につながるので勝っても負けても思い出にして止まってしまうわけにはいかない。
奨励会はその一局がすべてなので。

棋士の方と盤をはさんでみたいなあという気持ちで指導対局にのぞんでもいいのか。
全然おっけー。最初に言ってくれればいい。
優しくお願いしますって人に厳しくはしない。

展開は形勢に差がつくまでひたすらスローペースになるだろうとのこと。
室田女流は札幌でひたすら食べて1日3キロ太ったこともあるらしい。
どんだけ食べたのか。

野月七段の解説によると豊島七段から攻める手がたくさんある局面になった模様。
こういう場合はとにかく読むことと、それまでの経験で手を決めるらしい。
野月七段は結構後手寄りの形勢判断になったとの解説で、
どちらを持ってみたいかアンケート
羽生王座28.6%、豊島七段36.9%、ニャン34.4%。

質問メール
棋譜並べをしていて見失ってしまいます。どうしたらいいですか。
野月七段「見失う?」
室田女流「私よくわかります」
今どこの手まで並べたのかわからなくなってしまう事のようです。
室田女流は並べた手まで指で押さえておくらしい。
野月七段は見失わないらしい。
棋譜並べは自分なりの手の意味や答えを出すといい。それが正解でなくてもいい。
ただ並べただけでなく考える方が上達するとのこと。

サッカーの川島選手の結婚発表にうなだれた室田女流に質問です。
室田女流「確かにうなだれました。あー結婚しちゃったー。ふふふ」
室田女流が結婚したときは、
それまで愛知の人はずっと愛知にいてねと言ってくれてたが、
結婚して大阪行きますといったらうんしょうがないねーとそっけない返事だったらしい。
質問の方はいっか。質問は私のことなのでいっかな。
いやーGLAYのライブで最前列のチケットが取れたんですけど、
中学校の選抜の全国大会で行けなかったんですよ。
そういうわけでこないだ先週行ってきました。前から9列目だった。
GLAYの中ではじろーちゃんが好き。この話は長くなるんでやめときます。
多分GLAYについての質問だったんでしょう。

終盤の場面になるとある程度自信があるが、
序盤から中盤の駒がぶつかる辺りが苦手で、いつも先攻されてしまいます。
受け将棋というのもありますが、中盤のこつ、仕掛けがあれば教えてください。
居飛車の場合は攻め筋の狙いを覚える。
攻めたら勉強という意味で攻め続ける。
いろんな手筋を覚えると組み合わせの問題なので、
組み合わせをかえるとうまくいくことも多い。
降り飛車は昔は反撃する考え方だったが、今は自分からいく考え方もある。
無理攻めでも一回攻めていくのが大事。
居飛車は歩を突き捨てていく手が多い。
振り飛車は桂馬を使う。
押さえ込まれる展開にならないように。角を主軸に考える。
自分の実力や得意戦法を書いてもらうとピンポイントでアドバイスできますよ。
居飛車は手筋を山ほど知っておくと、いろんな戦型に応用がきく。
いろんな突き捨て、とりあえず突き捨ててから考えるとかでもいい。
野月七段と西尾六段はYoutubeでアマチュアの棋譜を解説しているが、
初級者が抱えている悩みと三段くらいが抱えている悩みは結構変わらないらしい。

次の一手予想は野月七段が△8九馬、
室田女流がそれ以外と言われて△8七歩となったところで夕食休憩に。

休憩明けは野月七段と室田女流が間に合わず対局場の生中継に。
羽生王座が部屋から出て行くと豊島七段が少し頭をかかえるしぐさ。
少し悪いと思ってるのかな?
羽生王座は戻ってきてからも指さずに考える。
1局目と2局目は勝ちの局面で席を外し、戻って直ぐに指していたので、
今局は難しいと思っているんだろう。

豊島七段が角のただ捨てから金をもぎとる勝負手を放ったところで、
28分遅刻で解説再開。
この勝負手は受けの意味合いが強いとのこと。
馬を使って羽生王座の攻め駒をねこそぎ取る狙いらしい。
形勢は豊島七段がそこまで有利と言う感じではないが、
先手を持って攻めを切らすのも難しい。
野月七段としては持ちたいのは攻めてる後手だが不安。微妙に後手とのこと。

28分遅刻した原因の夕食はもつ鍋ダイニング繪もん北参道店だったもよう。
室田女流「一応急いだ。デザートは我慢した」
野月七段は受け主体の居飛車党の棋士の指す手は当たらないらしい。
そういう日は解説じゃなくてよかったとほっとするらしい。
その後は手の広い局面になり、どんどんコメントしてくださいと言ってその手の解説に。
野月七段は解説うまいわー。

次の手で豊島七段にぴったりした手が無いと、
羽生王座に形勢が傾くと解説したところで質問メールに。

人見知りな野月さん、意外と毒舌な室田さんこんばんは。
漫画ナリキン!の鈴木さんからメール。将棋とサッカーの漫画で野月七段が監修しています。
ひとまず連載終了ということでナリキン!2を書くときはよろしくおねがいします。
ここで意外と毒舌コンビと描いてある野月七段と室田女流の絵が表示されました。
野月七段「今日猫かぶってるから毒舌はないはず」
室田女流は漫画すき?
コナンとか金田一とかミステリー系が好きとのこと。ワンピース仲間でもあるらしい。
野月七段「フルカラーの電子書籍が70巻まででてるよ」
室田女流は新幹線でジャンプを読んでホームで捨てるらしい。

小学生名人になる頃に詰め将棋を1万個解いたと言っていましたが、
何手詰めくらいのを解いていましたか。
当時はプロを目指していて、
木村八段がライバルでプロになると言っていたので俺もなると思った。
毎日5時に起きて8時までやっていた。今より解くのが早いくらい。
9手11手13手くらい1日100題200題をだーっとやる。1分くらいで解ける問題。
詰め将棋やって損することは無い。
北海道なんで普段対戦する相手がいなかった。
6年生でアマ5段だったので相手がいなく、
一人でやる勉強は棋譜並べより詰め将棋が好きだった。
自分の中で詰む形を覚えるのが大切。
延々考えてやっと詰ますより詰むパターンを山ほど覚えると上達する。
室田女流も詰め将棋を結構解く。
苦手で嫌いな人はやらなくていいと思う。アマチュアは楽しいのが一番だから。
長く考えるのが嫌なら1手詰めとかでもいい。
楽しくない勉強法はやらなくていい。趣味だから。

その間に豊島七段が△3四歩を指し、野月七段はやや先手よりに。
ぴったりした手ではないとの評価か。
ただし羽生王座の▲同銀から混沌とした局面になりました。
記録係り「羽生先生残り30分です」
羽生王座「はいーー」
今日は羽生王座の返事やうなり声がよく聞こえる。
どちらが有利ですかのコメントに、
野月七段「どちらが有利かは教えてください」
終盤なのに手が広い局面で野月七段が楽しそうに解説し、
羽生王座はうめき声をあげ、豊島七段は頭をぽりぽりかく放送になりました。
その後検討を進めて野月七段は互角の評価に。大熱戦だ。

しかし手が進むと豊島七段が大優勢に。
羽生王座との短時間の叩きあいでこの展開はなかなか豊島七段すごいんじゃないか。
野月七段もこの一局を境にタイトル戦の展開もがらっと変わるかもしれないと、
べた褒めの一局になりました。
そして豊島七段が羽生王座の玉に詰めろをかけて、羽生王座が投了。
豊島七段の勝ちとなりました。
今日の豊島七段は攻めっぱなしで細い攻めを繋ぎきってしまい、
羽生王座には反撃の暇もない将棋でした。

野月七段
ぎりぎり細い攻めを延々続けて、最後は自陣の駒も使った寄せで、
横歩取りの後手のお手本のような将棋だった。
途中ちょっと足りないと思える局面でもうまく攻めをつなげた。
選択肢の幅が最後まで多くて、終盤でも広かった。

今日は横歩取りが得意で解説名人でもある野月七段がしゃべりっぱなしで、
とても楽しい放送になりました。
棋力アンケートでは初心者の方が多く、
横歩取りというアマチュアには難しい戦型になりましたが、
聞き手の室田女流は角の利きを指でなぞったり、
省略してもかまわなさそうな1手詰みの局面も並べるなどサポートもばっちりで、
とても分かりやすい解説と面白い雑談で1日中楽しめました。
豊島七段は負けたら終わりでまだ勝ち星が無いという状況でしたが、
横歩取りの後手を持って積極的に攻めていく作戦が成功し、
見事に羽生王座から1勝をもぎ取りました。

王座戦第4局は10月7日、ニコニコ生放送では13時から大盤解説があり、
解説が屋敷伸之九段、聞き手が中村桃子女流初段です。
豊島七段が先手番でどのような将棋を目指すのかとても楽しみです。

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相掛かり無敵定跡研究
野月浩貴、山崎隆之著
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将棋電王戦タッグマッチBブロックは西尾明六段ponanzaタッグが優勝

今日行われた将棋電王戦タッグマッチ2014、
1stRound Bブロックは、西尾六段が優勝し、10月12日の決勝トーナメントに進出しました。

解説は渡辺明二冠、豊川孝弘七段、聞き手は室谷由紀女流初段、熊倉紫野女流初段、
貞升南女流初段でした、
豊川七段「今日はコンピュータに慣れていそうな若手が多いので楽しみです」
室谷女流「竜王戦名人戦に次ぐ賞金規模の棋戦になるということで」
渡辺二冠「それはまだ何も決まってないからニャンとも言えない」
最初の組み合わせ抽選にて。
豊川七段「Eがいいんじゃないですか」
渡辺二冠「それさっき僕がリハーサルの時に教えた…」
船江五段が1番を引き、3回戦うが全部先手なEを選択。
「去年優勝した佐藤慎一さんがEだったのと、
あとひとつ理由があるんですけどそれは後で」
2番を引いた菅井五段「船江さんとやりたいからD」
3番の阿部四段
「うーん、えー、えーとじゃCで。対局時間が一番遅いんで早く帰りたくないから」
4番の西尾六段「選ぶところひとつしかないと思うんですけどBで」
最後の佐藤六段「うーんとどこにしようかな。僕もBでお願いします」軽くウケる。
豊川七段「菅井さんがすがすがしいDを選んだということで、驚きマンモスで」

1回戦
先手船江五段ツツカナVS後手菅井五段習甦
解説渡辺二冠・聞き手室谷女流
読み上げの熊倉女流が
「先手は菅井竜也五段、習甦のタッグです」と言って両対局者につっこまれる。
注目の戦型は菅井五段は2手目△8四歩で居飛車宣言。矢倉に。
渡辺二冠
「菅井五段が後手で矢倉模様は珍しい。
この形はここ20年くらいは先手がいいという結論で指されてなかった」
菅井五段が研究手△5五歩を出して戦いがスタート。
大盤解説のすぐ後ろで対局していることについて渡辺二冠。
「ここすぐ後ろで対局しているんですけど意外に聞こえているというか。
あと指し手の話とかで結構言う人がいるじゃないですか。
そうするとああそうなんだなあとか。
早指しだと解説でこういうのは取る一手とか言われるとああそうなのかなとか」
室谷女流
「取る一手とか言われると違う手を指したくなっちゃうんですけど私は」
渡辺二冠
「そういうひねくれた人もいるんですけど。
この手もあるとか言う解説の人もいるんですけど、
例えばこの局面だと銀が出る一手だから、
それはプロから見たらすぐわかるからその伏せ方は意味が無い。
はーこの手があるんですかーとか言われると、それは解説者は本当にそう思っている」
習甦ツツカナ共にほぼ同じ読み筋なことについて渡辺二冠
「ここで手が広くないということはもうどっちかがいいってことですね」
そういうもんなのかー。
評価値について渡辺二冠
「300点とかで優劣が両者一致したら厳しい。
人間同士だと一手ばったりとかあるんですが」
コンピュータの候補手について渡辺二冠
「対局席からこの(解説者用に両ソフトの候補手が映っている)モニター見れば、
(相手のコンピュータの候補手が)わかるんですよ。
僕眼鏡かければ1.5ですから多分見れるんですよ。
だから候補手については伏せて解説しも意味無いんじゃないですかね」
ソフトによって評価値が違うことについて渡辺二冠
「ソフトでも結構100点くらいの誤差は見る。200点だと多分どっちかのソフトが弱い」
船江五段が持ち駒の銀を打って菅井五段の角のにらみを受けた手について渡辺二冠
「このへんがタッグマッチっぽい手なんですよね。
普段は浮かんでも指しにくい手なんですが、ソフトと一致したら短時間で指せる」
評価値は習甦0、ツツカナ3とほぼ互角に。
後手矢倉で先攻できてこれなら菅井五段の研究手が実ったか。
千日手について渡辺二冠
「コンピュータは千日手は結構するんですよ。
人間は打開しようとするんですよ。もう1局指すのだるいから。
でも打開するとこれこれこうなって50点マイナスになりますよとか言われると、
そうなのかなあとなるんですよ」
盤上では後手の菅井五段が猛攻する展開に。
「ぱっと見先手ピンチですよね。これ人間だとどう受ければいいのか難しいから」
室谷女流「ここで形勢判断アンケートとか」
渡辺二冠「どうせニャンとも言えないに入れるんでしょみんな。
優勝予想とかでいいんじゃないですか?」
「先生予想は?」「6番じゃないですか?ニャンとも言えない」
6番が「にゃーん」になって渡辺二冠「もう、ばかにしやがってー。
今日のトーナメントは競馬でいうとどれも切れない。どれにもかけたくない」
アンケート結果は菅井五段14.5%、船江五段6.0%、阿部四段8.6%、西尾六段14.3%、
佐藤六段5.4%、にゃーん51.2%。
盤上では菅井五段の猛攻炸裂で船江五段に王手飛車取りがかかり、
習甦308、ツツカナ-268と差がつき始める。
渡辺二冠「普通はどっちかがミスをして形勢に差がつくんですけど、
この対局は菅井さんが上手くやってますよね。
コンピュータの手をただ採用するのではなく、自分の手も織り交ぜながらね」
船江五段の玉が詰んでもおかしくない局面になって渡辺二冠
「詰みなら詰みって出ますからね。そしたらその通り指せばいいだけだから」
渡辺二冠が多分詰むと言っていると、菅井習甦タッグも綺麗に詰まして勝利。
菅井五段「終盤はソフトは正確なのでそのへんうまく使えました」
船江五段「毎年毎年完敗で申し訳ない」
その後の感想戦は並べまくり符号言いまくりの楽しい感想戦になりました。
渡辺二冠「じゃあ、室谷さん。最後まとめよう」無茶ぶりである。

2回戦第1局
先手西尾六段ponanzaVS後手佐藤六段やねうら王
解説豊川七段・聞き手飯野女流
西尾六段が横歩を誘い、佐藤六段が乗る流れに。
豊川七段「西尾さん青野門下ですからいきなり取るいちで行きましたよ」
西尾六段は師匠の名前のついた横歩取り青野流に。

質問メール
解説者の先生はどのソフトとタッグを組みたいですか。
豊川七段はソフトを使わないらしい。
豊川七段「使うことはナイチンゲールで」
「沢田研二じゃないけど右手にやねうら王」絶口調である。
「佐藤六段は優勝したらかぶりものするとか聞いてますから」無茶ぶりである。
SSFについて
飯野女流「一度行くとファミリーになれるという話で」
豊川七段「飯野プロ行ったことありますか?ない?行かない方がいいですよー」
序盤から時間を使う佐藤六段と、
定跡手順なのですぐに指す西尾六段という対照的な展開に。
解説中に、名前を呼ぶと呼ばれた棋士の脳波が動くことを発見する豊川七段、
両対局者の名前を言って脳波の乱れを楽しむ。
飯野女流は第1局の記録をとっていて、
渡辺二冠の解説がすごく面白くて笑いをこらえるのが大変だったらしい。
飯野女流「これはまだ定跡なんですか?」
豊川七段「未知との遭遇スピルバーグ」
豊川七段の新格言「手が見えないときは聞き手に聞け」
振り飛車党の飯野女流に横歩の手を聞くとは鬼畜である。
豊川七段「佐藤六段の頭が真っ赤になってきましたよ。
昔米長先生の大事な対局で頭のてっぺんが真っ赤なのを見たことがある。
森内名人とかは見えないけど、ちょっと寂しい人は見える」
カメラが佐藤六段のアップに。
どちらを応援しているかアンケート、佐藤六段48.3%、西尾六段51.7%。
ponanzaの評価値は299だが、豊川七段は佐藤六段やねうら王持ちらしい。
持ち時間は西尾六段57分対佐藤六段28分といきなり大差に。
形勢アンケートは佐藤六段12.6%、西尾六段43.8%、どちらも持ちたくニャイ43.6%。
豊川七段「行きましたねー。成ります南と」記録の貞升南女流はやや笑い。新手か。
解説を進めた後にコンピュータの読み筋を確認する豊川七段。
「ニャンと。僕と同じ読み筋のコンピュータがいない。結構ショック」
しかし解説通りに進んでほっとしていました。
やねうら王の示す金を打っていく攻め筋に豊川七段
「重たい。小錦。見たことないですよーこんな攻め筋」
「会場の皆様こっちもって見たいという人は手を挙げて…おーーーさだはるー」
その後も攻めを着実に繋いで西尾六段の勝ち。豊川七段はおやじギャグ連発でした。

感想戦
佐藤六段「せっかくだから序盤からコンピュータの好きな形を目指そうと思ったが、
うまくいかずに悔いが残る戦いだった」
西尾六段「序盤はよく研究している形なので時間を使わなかった」
感想戦によると西尾六段が踏み込んで攻めに行った手は、
ponanzaではなく西尾六段の決断だったらしい。
決勝への意気込み
西尾六段「勝ちを狙って指していきたいと思います」

2回戦第2局
先手菅井習甦対後手阿部四段YSS
解説渡辺二冠・聞き手熊倉女流
質問メール
渡辺二冠の師匠の所司先生がアジア大会に出場していますが、そのことについて
中国将棋のことだと思うんですけど、まったくわかりません。
入門したときにちょっと教わったんですが、
一応やらせてみて強かったら対戦相手にはなるということで、
弟子には一度はやらせていると思う。
対局開始までのつなぎトークで立会人の豊川七段は既に笑っていました。

序盤3手目に菅井五段は▲1六歩と端歩を突いてさっそく揺さぶりにいき、
ゴキゲン中飛車に。
コンピュータの強くなる成長速度に渡辺二冠
「迷惑な話なんですけどねー。人生設計狂いましたよ」

質問メール
22日に出版された、渡辺明の思考:盤上盤外問答で、
コンピュータ将棋に対する率直な感想を教えてください。
迷惑な話なんすよ。これがね、なければ人生ばら色だったんですけど。
子供の頃に描いていた人生設計と違いますからね。
まったく予想…どうしちゃったんですか?(熊倉女流がつぼに入って爆笑していた)
自分がおじいちゃんになっても、わかんないわかんないコンピュータ将棋なんて、
って言ってるくらいがよかったんですけど。
ファンの方なんですかねえ、僕の。ありがたいですよねえ宣伝してくれて。

渡辺二冠
「2歩はニフティーになっちゃうからね」
「この手は重いですからね。小錦だっけ?」豊川ウィルスに感染してしまったか。
阿部四段は渡辺二冠が無難な手ならこれという解説通りの手を進める。

絶口調の渡辺二冠
「さっき控え室で話していたんですけど、
タブレットは1手しか出なくて10手後とかは出ないので、
席上から解説者用のモニターを覗き見するのが一番いいんじゃないかって」
評価値は習甦と比べるとYSSは悲観派の模様。
習甦+52、YSS-367とかになりました。
千日手になる変化もでてきて渡辺二冠
「千日手は持ち時間を30分にして指しなおしって書いてありますけど、
30分以上残っている場合は違うんですよね?何も書いてないけど。
多分立会人がマンモスって出てきて、
このまま指しなおしてくださいマンモスって言うんだと思いますよ」
どちらが有利かアンケート
阿部四段4.6%、菅井五段22.0%、
わからないので「渡辺明の思考:盤上盤外問答」を読みます73.3%。
菅井五段は攻める振り飛車な棋風という話で、
熊倉女流「渡辺先生も最近振り飛車を指されて」
渡辺二冠「攻めるんだけど決まらないみたいな…リアクション困ってるでしょ今」
豊川七段は渡辺二冠が奨励会時代に幹事だったらしく、
小学生だった頃の渡辺二冠は雷を落とされたことがあるらしい。

将棋は菅井五段が攻めを繋ぐ1回戦と同じような戦い方でじわじわリードを広げ、
阿部四段はジリ貧になり大差に。その後習甦は+9999と勝ちを確信。
詰むのかどうかという局面になり渡辺二冠「考えるかたまには自力で」
その後時間を残していた菅井五段が習甦に頼らずに詰みまで読みきり、
菅井五段の勝ちになりました。

感想戦
阿部四段「YSSは受ける将棋が得意なのですが、
手を選ぶのは自分なのでちょっとちぐはぐしたかなあ」
菅井五段「習甦が正確だった。攻める形を作って習甦に任せるという作戦がよかった」
すかさず菅井五段が手を選んだ局面をさくっと並べて、
「そう言いつつ本当は自分で考えてるんでしょ?」と突っ込む渡辺二冠。
コンピュータの手も結構見ながら解説してたんですねえ。
菅井五段は習甦がいい手を示すまでは自力で指して、
いい手が来たらその後は手を選択するという作戦の模様。
習甦に任せるモードのときは映画鑑賞みたいだったらしい。

決勝戦の意気込み
菅井五段「今みたいな作戦で習甦に任せられれば。
決勝戦くらいは自分のいい手を指したいなとも思うので頑張ります」

決勝戦
先手菅井五段習甦VS後手西尾六段ponanza
解説佐藤六段、船江五段、聞き手貞升女流初段
船江五段「菅井五段は僕に勝ったので優勝してほしい」
佐藤六段「西尾六段は僕に勝ったので優勝してほしい」
控え室では阿部四段が先ほどの対局の棋譜を並べていたらしい。

戦型予想
菅井五段は居飛車振り飛車両方指すので予想しにくい。西尾六段は基本居飛車。
佐藤六段「菅井五段が居飛車、振り飛車ときたので今度は居飛車」
船江五段「そんな普通に?」
タッグマッチについて
佐藤六段「情報がたくさん目に飛び込んできて、
豊川七段のおやじギャグもくるので大変だった」
船江五段「一度コンピュータにまかせると自分の手に戻ってこれなくなる」

聞き手の貞升女流が倉敷藤花挑戦者決定戦出場おめでとうということで一言。
貞升女流「山田女流は相居飛車はかなり強いので」
今まで1局しか対局がなく、大逆転勝ちだったとか。
「中継もされるし、運良くあがってきたなという印象が強いので、
なるようになるか、当たって砕けろの精神で頑張りたいと思います」

対局をしていて解説の声は結構聞こえてきたらしい。
佐藤六段「最初のトーナメント決めでは、
豊川さんのところじゃないところに入りたかった」
船江五段も渡辺二冠の解説が聞こえていた。
佐藤六段は序盤で苦しんでいたので結構聞こえてきたらしい。

菅井五段は準決勝と同じ3手目▲1六歩と変化球。
その後も居飛車か振り飛車かどっちつかずで手を進めました。
佐藤六段曰く習甦は居飛車より、ponanzaはオールラウンダー、
やねうら王は振り飛車よりらしい。
船江五段が振り飛車もあると言っているところで菅井五段が居飛車を表明。
船江五段「兄弟子をたててくれると思ったんですけど」苦笑いの菅井五段。
ponanzaの評価値は触れ幅が大きくて楽観派。習甦は結構慎重とのこと。

船江五段「二人とも完敗でしたね。
気がついたときには受けがなくなっていて知らない間に斬られてた。
痛みも感じなかった」
佐藤六段はすごい痛みを感じたらしい。
ツツカナは早繰り銀が大好き。やねうら王は腰掛け銀が大好き。
桂馬の頭をどう守ればいいかという解説から佐藤六段と船江五段のカツラトークになり、
記録と読み上げの熊倉飯野女流ペアが笑っていました。
盤上では菅井五段が長考の末、西尾六段の飛車を捕獲しにいく手を指すと、
その手に対して菅井五段の桂馬の利きに角を放つ西尾六段。
すごい応酬ですが、両ソフトとも同じ読みとのこと。
船江五段によると両者とも自分で結構指しているらしい。
船江五段は結構頼って指していて負かされたので後悔していました。
細かい折衝の後に菅井五段が手番を握って先攻。
ただし楽観派のponanzaは+200以上、慎重派の習甦は-200以下の評価値に。

佐藤六段は将棋は楽観派でしゃべりは悲観派。
「今日もまたすべるのかなーみたいな」
船江五段は将棋は悲観派でしゃべりは楽観派。
「変な手言っちゃってもアマチュアの方向けの解説なのでなんとかなるみたいな」
黒船江とコメントで突っ込まれていました。
難しい局面になって、自力で考えるとすると難しいと言っていたところで、
解説が渡辺二冠豊川七段と交代に。
菅井五段は角を自陣に打って我慢する手を選択。

貞升女流「このあたりで視聴者の方々にアンケートをとりましょうか」
渡辺二冠「ギロリ」
形勢判断アンケートは西尾六段13.4%、菅井五段9.3%、
分からないので10月から豊川先生の講座を見ます77.3%。
渡辺二冠「将棋の講座ですか?」容赦ない突っ込みである。
角を切る手順を解説する渡辺二冠
「きり…きり…」「桐山清澄で」ここで豊川七段が新手を炸裂。

質問メール
さきほどの渡辺二冠の豊川七段に怒られた奨励会エピソードを教えてください。
渡辺二冠が中一だったとき、
奨励会の研修合宿でお寺に行ったときに雑巾投げかなんかではしゃいでいた。
次やったら承知しないからなみたいな感じで怒られたらしい。
豊川七段「宮田敦史君は雑巾投げてたと思う」
渡辺二冠「お寺で雑巾投げはまずいっすよね」
貞升女流「私は雑巾投げとかはしてないと思う(キリッ」

どのような準備をして大一番にのぞむのか。
豊川七段は、
予定を立ててもその場の気分で変えたりしちゃうからあまり立てていかないらしい。
渡辺二冠もそんな特別準備をしているわけではないらしい。
そこでできるということは普段手を抜いてるということだから、理屈としては変とのこと。
倉敷藤花挑戦者決定戦が控えている貞升女流
「あまり気にせず勝ちたいと思いますけど周りからは結構言われて…」
「頑張れ!」「やめてくださいよー」

機材トラブルで対局が一時停止に。
「矢沢永吉になっちゃったわけですね」
「何ですかそれは」「時間よ止まれって…知らないですね…」

20日のタッグを見ていた渡辺二冠
「加藤九段と中村六段の対局で、
中村六段の銀が4五に出る前に既に加藤九段が4四歩と追い返していて爆笑した」
TSで見れるので是非。
どちらが優勢かを解説中に豊川七段「貞升さんは、とーかなあ」強引すぐる。
ponanza715、習甦0という評価値が分かれまくりな局面になりました。
しかしその後ソフトは西尾六段の勝勢との評価値になり、
秒読みで一手30秒となりましたが西尾六段が冷静に菅井玉を寄せ、
決勝トーナメント進出を決めました。

菅井五段
「始め不本意な展開かなと思った。
難しくなったかなと思ったが推奨手を指さなかったらすぐに悪くなった」
西尾六段
「全然急所がよくわかんなかった」

感想戦
西尾六段はponanzaが盤面を制圧するのが好きなので、それを目指したらしい。
だんだん押さえつけていくような指し方が得意なので、
そのような展開になるようにしたとのこと。
渡辺二冠
「この将棋難しすぎて。序盤が難しすぎましたね。
序盤がとにかく長くて、
中盤から駆け足になって見てる方もどうなっちゃんだという展開だった」

予選が終わって
西尾六段
「いや、ほんとにあのponanzaが強いソフトだったなあと。
自分の指したい手もいろいろさせた。最後はponanzaらしくうまく決められた」
菅井五段
「優勝したかった」
佐藤六段
「優勝した西尾さんはponanzaの良さをうまく引き出して。流石だなと思った。
僕は爪痕を残せなくて残念だった」
船江五段
「決勝戦を見てて二人は使い方も将棋も上手くて自分の力不足だった」
阿部四段
「去年は1回戦負けだったので1回戦は勝ちたかったんですけど、
自分の使い方や実力が足りなくて、決勝戦はレベルが高かった」
片上理事
「今日の方が土曜日に比べると若い棋士が中心で、
タブレット等をうまく使いこなして指してくれるのかなと思ったが、
その通りになってくれた。
決勝戦は自分の読みと違った手が出て、考えてみるとなるほどなと思った。
これからはこんな将棋になるのかなとも思った。
決勝戦はどちらが出てきても優勝候補になるのかなと思って見ていた」

土曜日の予選では森下卓九段がツツカナを操って決勝進出しました。
その時は序盤でリードを奪えば人間+コンピュータ相手に逆転はほぼ無いので、
いかに序盤で人間が考えてリードを奪うのかがポイントなのではないか、
「藤井さんが出れば必勝ですよ」by森下九段とのことでしたが、
今日決勝に勝ち残った西尾六段と菅井五段はコンピュータの特徴を掴んで、
コンピュータが力を発揮しやすい展開に持ち込むということを重視していました。
菅井五段は習甦が攻めが得意という特徴を掴み、
いかに攻撃態勢を作って習甦の力を引き出すかを重視し、
西尾六段はponanzaが盤面を制圧する展開が好きという特徴を掴み、
金銀を中段に打って習甦の攻め駒を刈りに行きました。
評価値も割れていて面白かったですが、
持ち時間が短いとponanzaが強いんだなあということと、
屋敷九段+ponanzaに勝った森下九段+ツツカナってすごい仕事をしたんだなあ、
とも思いました。
これで10月12日のFinalRoundは、
第1局が佐藤慎一四段・ponanza2013var対森下卓九段・ツツカナ、
第2局が西尾明六段・ponanza対久保利明九段・習甦となりました。
解説は深浦康市九段と佐藤天彦七段、聞き手が中村桃子女流初段、安食総子女流初段、
藤田綾女流初段、渡辺弥生女流初段です。
森下九段も西尾六段もコンピュータをうまく扱っている印象で、
佐藤四段と久保九段はかなり対策に迫られそうですが、はたしてどうなるか楽しみです。

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