棋士はカワイイ!

将棋と棋士の魅力を伝えたい!そんなブログです。 なんか難しそう、古くてださそう、そんな印象を吹っ飛ばす!
指すのではなく観戦ならば簡単で面白い!

竜王戦第4局は糸谷七段が大逆転勝利

森内俊之竜王に糸谷哲郎七段が挑戦している第27期竜王戦七番勝負第4局は、
後手番の糸谷七段が大逆転勝利を飾り、タイトル奪取に王手をかけました。

注目の封じ手は▲7八金。昨日のアンケートでは50.7%の一番人気の手でした。
糸谷七段は1分とたたずに△5四飛。流石の早指しで応じます。

ニコニコ生放送では解説に佐藤康光九段、
聞き手に室谷由紀女流初段で大盤解説会が始まりました。

佐藤九段
出だし糸谷さんが2連勝しましてこのままいくのかなという勢いだったが、
森内竜王が1番かえして天王山、大きな一番になった。
先手陣は王様が堅くまとまっているが、後手は王様が薄く神経を使う展開で、
糸谷さんがどのようにまとめていくのかが注目。

ここで初手から解説に。
森内竜王の3手目▲6六歩はたまに結構指している手らしい。
まれによくあるみたいな言い回しだ。
▲7五歩は強情な手だが、今期の森内竜王はそのような手を選ぶ傾向があるとのこと。
糸谷七段の△7四歩も強情な手で、お互い意地を張っているらしい。
▲7八飛~▲7六歩は、とても森内さんの手とは思えないとのこと。
読みが相当入ってないと指せない手順らしい。
後手は7筋と8筋の歩を交換したが、
室谷女流「この交換はどちらが得なんですか?」
森内竜王「普通は先手が得してます」
昨日の田丸九段は先手持ちでしたが、佐藤九段も先手持ちとのこと。
ponanzaの評価値も森内竜王の+290。

リレー質問 田丸九段から佐藤九段へ
ゴルフの腕は将棋の棋力で例えるとどれくらいですか。
アマチュアの自称2段くらいかな。
3段くらいだと県代表とかチャレンジできますよね将棋だと。
とてもそこまでじゃないので2段かな。
平均スコアが92、3くらいですかね、年間の。
ハンディで言うと18とか17とか、だからアマチュア2段くらいかな。
ゴルフの話は1時間くらいは平気でしゃべっちゃうんで、ちょっとまずいんですけど、
去年81出て、将棋盤の升目も81でこれくらいが最高かな、
と思っていたら80も出ちゃったんで、まあ100以上というのも結構あるんですよ。
対局場の葛城北の丸は近くにもゴルフ場が併設されていまして、
13年くらい前の王将戦でここで対局して、次の日ゴルフに行ったこともあります。
サッカーの日本代表が合宿をしたり、結構歴史的な場所です。
私も今年1回うかがったことがあって素晴らしい場所でした。

中村女流から室谷女流へ
普段どんなスポーツが好きですか。見るのでもやるのでもかまいません。
スポーツは全般が好きなんですけど、見るのは野球が好きです。
佐藤九段「どこが好きですか?聞くまでも無いですか」
室谷女流「もちろん阪神です」
やるのはフットサルが好き。
日本将棋連盟の部活動でもフットサル部があって、年1回合宿とかもある。
若手棋士、奨励会員、女流棋士もいる。サッカーは見ない。やるのが好き。
佐藤九段は野球は年に1回くらい見に行く。
将棋連盟81周年のときに大阪のホテルでパーティがあって、
神吉さん司会で今岡選手がゲストに来ていたんですけど、
最初谷川先生が阪神ファンですって言うんですよ。もちろん。
そしたら羽生さんも阪神ファンですって言うんですよ。
森内さんも阪神ファンって答えて、
私は巨人ファンっていったら、「どこですか?(大声)」と聞きなおされて、
3回くらい聞きなおされたので、阪神ファンですと答えました。
室谷女流は高校野球が元々好きでずっと見てたらしい。
バトミントン、テニスなども自分がするのが好きらしい。
ゴルフクラブも持っているが、全然やらずに家で防犯用みたいになってるとのこと。
佐藤九段も羽生さんや森内さんのようにヨーロッパのチェスの大会に出たことがあるが、
あまり気分転換にならない、どうしてこれが息抜きになるんだろう、
と思って、ゴルフに転向したらしい。

森内竜王のバックギャモンの話になり、
森内さんと3月にプライベートで食事をした時は、
バックギャモンそんなに強くないよと言っていたが、
一緒に居た観戦記者はこれは結構強いかもしれないと後で言っていたらしい。
チェスは定跡が将棋よりも体系だっていて、
定跡の勉強は将棋以上にしないといけないらしい。
どうしてチェスで息抜きとなるのか謎は深まるばかりである。

竜王戦第1局のハワイでの思い出
台風が来ていて、実は飛行機が飛び立つのか怪しかった。20分遅れくらいで出た。
他の便では6時間くらい遅れたのもあって危なかった。
そして佐藤九段がスマホで撮った写真大公開。
現地の将棋の記事や、初日のワイキキでのイベントの写真、
現地の方向けに野月七段と石田四段の模範対局をして、
青野九段と井道女流が解説と聞き手を務めている写真、
30社くらいきたらしい記者向けのプレス発表会の写真など。
ハワイはアロハシャツが正装でスーツを着ている人はいないらしい。
プレス発表会の写真では、森内竜王がアロハ、
谷川会長がブレザーの下にアロハ、糸谷七段がスーツでした。
そして1日目の指導対局の写真。
現地、日本、アメリカ本土からも人がきていたらしい。
後は糸谷七段と記者の笑顔な写真。記者3人はアロハで満面の笑み。
糸谷七段はスーツでしたが、
次からアロハにしますと言って次の日からアロハだったようです。
次は現地ポスターの写真。
日本だと賞金4200万と書くが、
42,000,000YENと書いてあったので思わず数えてしまったらしい。
駒箱にサインを書いた写真。
立会人と書いたが立会イみたいに見えて失敗したと佐藤九段。
糸谷七段は堂々としていて感心したらしい。
前夜祭で将棋盤の形をしたケーキの写真。
実は詰め将棋にもなっていて、駒も動かせて終わったあと食べられるというすごいケーキ。
駒台までケーキだったらしい。
最後に前夜祭の香川女流と井道女流のアロハの写真。
それを撮っている佐藤九段を記者の方が撮っていたらしい。
香川女流は関西棋士を率いるツアーの番長として行ったらしいです。やはり番長だった。
ハワイでは糸谷七段は席を外すと、廊下をうろうろしていたらしいです。

午前中から早くも終盤の詰む詰まないの計算まで始める佐藤九段。
まだお互い歩を1枚ずつ持っているだけの局面なんですが…。
漠然と有利不利を判断するのではなく、
一直線で斬りあったらどちらが早く相手の王様を詰ますのか、
というところを計算しているようです。

質問メール
先崎先生の功績でモテ光君というあだ名を持っている佐藤先生ですが、
ネットではモテ先生とも呼ばれています。
イベントで会った時にモテさんとか言ったらだめですか。
いやいやいやいや、どう呼んで頂いても大丈夫です。
何かでそういうあだ名を頂いて。言われたことはありません。

盤上の解説に。駒がばらけていた後手陣が整ってきて、盛り返したとの解説。

将棋における厚みの意味と作り方、注意事項を教えてください。
厚みは位、玉側の5段目に位をとって後ろから金銀を押し上げていく形が厚み。
注意事項は、位は普通は取れないものなので、飛車先の位は取れるけど、
そこを取っているということは何かしらのリスクを背負っているということ。
位は支える駒がないといけない。そして作った以上は取り返されてはいけない。
厚みは棋士によって基準が違う。
同じ局面でも厚いという人もいればそうかなという人もいる。

室谷女流曰く、糸谷七段はおやつが好きだが、みんなに振舞うのが好きらしい。
室谷女流も連盟から帰る時に糸谷七段と会い、
もう帰るのと聞かれたのでそうだと答えたら、おやつを渡されたこともあるらしい。
面倒見がいい兄弟子なのかもしれない。

佐藤先生と糸谷七段は、一手損角換わりの本を出しているところが共通点ですが、
一手損角換わりの狙いと指しこなすこつ、破るためのこつを教えてください。
破るためのこつはないですね。私困っちゃいますからね。
昔阪田三吉先生とかも指していて昔からある戦法。
一手損といってもいろいろある。振り飛車もあるが居飛車もある。
後手で一手損するから都合2手損をする。
一手損角換わりは自分から誘導できるのが利点。
四間飛車穴熊だったらかならず穴熊になるが、
一手損角換わりは相手の出方によっては玉が堅くなったり薄くなったりとギャップがあり、
それが楽しめる人は指せる。バランス感覚が大事。
自分だけの方を見て指すとバランスが崩れるので、相手を見るのが大事。

佐藤九段も室谷女流も関西から関東に移籍されていますが、
雰囲気など違いがありますか。また、関西弁の解説も聞きたいです。
関西弁ですか。もう忘れちゃいました。
中学校2年まで京都にいたんですけど、わかりま…へんなあとかそんな感じです。
でも大阪遠征に行ったりするとみんな関西弁なので懐かしい感じがします。
室谷女流は東京で関西弁を話したら言葉がきついと言われたらしい。
佐藤九段は師匠の関西弁は覚えていて、
これはあきまへんとかこれはあかんなとか言われたのを覚えているそう。
佐藤九段曰く、関西は奨励会で1年で関東移籍したが、だいぶ雰囲気が違った。
大阪の方が結構厳しい感じだった。必ず1時間前にきてみんなで駒磨きをした。
東京は自由で本人の意思にまかせてる感じで、だいぶ雰囲気が違った。
東京に来ても駒磨いていた。
磨いている人といない人と半々で、どうなんですかと石川さんに聞いたら、
それは本人の心がけだと言われて、なるほどと思って駒を磨いていた。
小倉七段が最初に声をかけてくれた。研究会にも誘ってくれておかげですぐになじめた。
室谷女流は2月で1年になる。ようやくなじめてきた。
勉強する環境がまず違う。研究会とかも連盟でやるわけではない。
関西は連盟の棋士室に人がいていつでも指せる。
東京は棋士室がないので、場所とか研究会を始めるまで先生にお願いしたり大変だった。
ようやくちょっとずつ勉強する環境が整ってきたかなということらしい。

視聴者アンケートどっちを持ちたいか
森内竜王45.1%、糸谷七段20.2%、ニャンとも言えにゃー34.7%。
ponanzaは森内竜王の+97。糸谷七段が持ち直していると考えているらしい。
佐藤九段は先手持ちだが、ひふみんアイを見ると
佐藤九段「こちらから見るとこれは振り飛車結構綺麗な形だなあ」

最近はひふみんアイのほかに千田アイというのがあり、
記録係りの位置から平等に見るのが千田アイらしく、ここで急遽千田アイの映像に。
佐藤九段「これはー…見づらい…ですねーやっぱり」
歩が横に進んでいく不思議なゲームでした。

アンケートどちらを応援しているか
佐藤九段「これ差がついちゃったら解説しづらいんですけど」
森内竜王66.2%、糸谷七段33.8%。

どちらかと言えば、どちらを応援していますか?
巨人45.7%、阪神54.3%。
佐藤九段「えっ!?(巨人ファン)」

質問メール
今年の電王戦第5局のときに結婚式をあげまして、
ずうずうしくもお祝いの言葉を佐藤九段からいただいてしまいました。
その後無事に第1子が誕生しました。
羽生先生の善治を頂きました。康光じゃなくてごめんなさい。
お名前ねえあるんですよ私も。手紙とかで康光とつけましたとか頂いて。

以前インタビューで、将棋において神の領域を目指していますといっていましたが、
もう少し噛み砕いてお願いします。
そうですねえ真理に近づきたいということですよねえ。
やっぱり自分が正しいと思う道を進んで行きたいということですね。
当時は血気盛んな頃ですから、今はそういうフレーズは使わないようにしていますけど。
おこがましいというか。でも近づいていきたいというのはありますね。

今でも京都に立ち寄られることはありますか。
哲学者の糸谷七段が哲学の道を歩かれることはありますか?
佐藤九段「京都に佐藤康光杯というのがありまして」
室谷女流「出てました!」
佐藤九段「え!?」
レベルが高くて県外からも来てアマチュアのタイトルを取った方もきたりするらしい。
哲学の道は銀閣寺の近くにあるらしい。
室谷女流は京都のお寺めぐりは好きで、朱印状を持ち歩いて集めているらしい。
人力車とかも乗ってみたいらしい。

消費時間は64手目までで森内竜王が5時間59分、糸谷七段が4時間5分。
すいぶん差が出ている。

次の一手アンケート
6六歩23.7%、3八飛12.6%、3七桂39.2%、その他24.5%。

昼食アンケート
蕎麦20.1%、うなぎ37.9%、カレー12.7%、ステーキ12.8%、イタリアン16.7%。

昼食休憩に入った時点での消費時間は森内竜王が6時間39分、糸谷七段が4時間18分。
ずいぶん差がついているけど大丈夫なんだろうか。

再開直後の森内竜王の一手は▲4五銀。その他の24.5%が正解。
2時から大盤解説再開直後、糸谷七段が忙しくなったという解説で、
ponanzaの評価値も森内竜王の+488。
ここで糸谷七段がうまく捌かないと大差になってしまうとのこと。
糸谷七段は角取りにかまわず歩を突き出す勝負手。

昼食アンケートの正解はうなぎ。
森内竜王の昼食のカレーの写真を見て
佐藤九段「ああーやはり」
糸谷七段は松花堂弁当。

初手から解説に。しかし解説中にも手が進み
佐藤九段「まだ1時間しかたってないですけど、もう終盤になってますよ」
そして糸谷七段が角取りに歩を突いた手に対して森内竜王も角を取り、
佐藤九段「これはもうまずいですね。終わっちゃうかもしれないですね」
ponanzaの評価値は森内竜王の+359。
佐藤九段はもっと広がっていると思ったらしく「あら?」と驚いていました。

アンケートどちらを持って指してみたいですか?
森内竜王63.5%、糸谷七段13.3%、ニャンとも言えない23.1%。

森内竜王が解説になかった▲5三歩を指して
佐藤九段「これは痛い…痛いですよー…」
飛車で取ると王手飛車取り、金で取ったり逃げたりするとと金を払われて銀損だけが残る。
ponanzaの評価値も森内竜王の+561。
佐藤九段「これはどうなるかと思ったけど、長くなりそうですね」
糸谷七段は銀損を甘受して粘る手順を選択。
森内竜王位がじわじわ優位を拡大する展開に持っていったようだ。

ジューシー紅玉りんごとほくほくおいものカスタードパイ
室谷女流「おいしーい…気の効いたことは言えないですけどおいしいです」

おやつ後の休憩中にponanzaの評価値が糸谷七段の+200に。大事件?
と思いきやまた森内竜王優勢に。
時間をかけて計算しないと評価値が安定しない複雑な終盤戦になりました。
さらに糸谷七段は森内竜王の手にノータイムで応酬して混沌とした終盤戦になります。
森内竜王は駒音を立てて▲6八銀。これを見て
佐藤九段「これは勝ちに行った手ですね」
数手進めてこれ詰めろなのかなあ→21手詰めでした。プロって怖い。
そこで糸谷七段が受けの勝負手を繰り出し、
森内竜王が決めないと負けと佐藤九段が解説する展開に。
そして森内竜王の寄せに
佐藤九段「これは糸谷さん座りなおして考えるでしょう。
このために時間残したようなものですから」
そして対局場の映像に変わると糸谷七段が席を外していました。
佐藤九段「これはひょっとすると逆転…逆転って表現は違うのかもしれないですけど」
その後も検討を進めて
佐藤九段「これは多分糸谷さんの勝ちになってると思います」
すごい大逆転きたー。
優勢になっても糸谷七段は他に分岐が無いと見れば徹底して即指し。
森内竜王は1分将棋なのでこれは厳しそう。
最後は糸谷七段が鮮やかに森内玉を詰ませて、糸谷七段の勝利となりました。

佐藤九段
両者の読みの深さがよく出ていた1局。
中盤は形勢が把握しきれないまま、二転三転してたかもしれない。
最後森内さんに何かあったかもしれないが、
糸谷さんの△7三歩から△6二金がすごい受けだった。

昨日解説していた田丸九段が、「明日は終盤相当ドラマがあるかもね」と言ってましたが、
糸谷七段が森内竜王相手に大逆転勝利という結末になりました。

羽生善治、岡田武史著「勝負哲学」より羽生さんの話

スポーツもそうでしょうが、ミスというのは連鎖しやすい性質をもっています。
それはミスが状況を複雑にしてしまうからです。
<中略>
そのときおもしろいのは、将棋には、
後でミスをしたほうが不利になるという法則があることです。
相手がミスをする。自分もミスをする。
ミスとミスで帳消しになってもよさそうなものですが、実際には、
先のミスのマイナス分も後のミスが背負わなくてはならなくなるのです。
当然、後のミスのほうが罪が重いというか傷が大きくなります。
それで終盤に大逆転が起こることもめずらしくありません。
こっちのミスがより大きな相手のミスを誘引して形勢が一気にひっくり返るんです。

直後の感想戦で糸谷七段は、銀損になって相当悪い、序盤も下手だったと述べています。
ところが上記の羽生さんの話のように、おやつ直前に銀損になるミスが出た後、
解説がおやつ休憩している間に、
ponanzaの評価値がふらふらし始めるような複雑な局面になり、
とうとう森内竜王がミスをしてしまいました。

升田幸三著「名人に香車を引いた男―升田幸三自伝」より

4六玉で5七桂と合い駒をすれば、私の玉に詰みはなく、
いかにねばり屋の大山君でも、投了のほかはなかった。
積み重なった疲労が、私の思考力を奪い、まだ一時間近くも残しながら、
ノータイムで敗着を指してしまった。
終局は午前二時三十分。観戦しとった人の話だと、じっと盤上を見つめとった私は、
「ああ、これまで。錯覚いけない、よく見るよろし」
不意におどけた顔でこういい、そのあと、急に顔色が蒼白になったという。


升田幸三八段(当時)と大山康晴七段(当時)が名人挑戦をかけて争った、
有名な高野山の決戦で、大頓死をした時のことを升田先生が上記のように書いています。
升田先生は疲労をミスの原因に挙げていますが、
今日の森内竜王は解説の佐藤九段が森内さんの手とは思えないと言うような、
妥協を許さない手を考え抜いて指し、優勢を築き、しかし最後にミスが出てしまいました。

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対局後の森内竜王。ここまでくたびれさせた糸谷七段が立派ということでしょう。
※写真は竜王戦中継plusより

ニコニコ生放送では最後にリレー質問をどうするか聞かれて、
佐藤九段「加藤先生に私が質問するんですか?」
加藤九段への質問はなかなか面白い(切実な?)質問になりました。
竜王戦第5局は12月3日、4日にかけて行われます。
ニコニコ生放送では初日の解説が加藤一二三九段、聞き手が藤田綾女流初段です。
ニューヒーロー誕生か、ベテランが踏みとどまるのか、質問も含めて楽しみです。

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第27期竜王戦第4局初日が終わる

森内俊之竜王に糸谷哲郎七段が挑む第27期竜王戦七番勝負第4局は、
森内竜王の封じ手で初日が終了しました。

このシリーズでは糸谷七段の前夜祭でのスピーチも注目されていますが、
第4局は素晴らしい景色に負けないような将棋を指したいという、
普通の?スピーチになりました。

さて森内竜王の注目の初手は▲7六歩。
糸谷七段も△3四歩と角道を開け、角換わりかと思われましたが、
そこで森内竜王が▲6六歩と角道を止めました。
ここまで3局とも角換わりで糸谷七段の2勝1敗。
森内竜王は糸谷七段の得意戦法を回避したことになります。

ニコニコ生放送では9時から解説に田丸昇九段、聞き手に中村桃子女流初段で、
大盤解説会が始まりました。

田丸九段
今日の第4局は大きいよねえ。
糸谷さんが勝ったら3勝1敗で王手だからねえ。
森内竜王が勝てば2勝2敗に持ち直して、2連敗の後の2連勝は大きいよね。
第3局も大きかったけど、第4局も流れがきまる戦いになるよね。
大山さんや中原さんも挑戦者に出だし2連敗したことも結構あんだけど、でも防衛してた。
角換わり腰掛け銀は指し手が決まってるから、初日からどんどん進むんだけど、
今日は序盤から考える展開じゃないかな。

アンケート
森内竜王の作戦はどちらでしょうか
振り飛車42.7%、居飛車57.3%
田丸九段「僕は居飛車だと思うんだけどねえ」

リレー質問 先崎九段から田丸九段へ
中村女流「リレー質問が、先崎九段から…」
田丸九段「ああ、先崎(笑)」
ラーメンは何味がすきですか。
ははは。まあ豚骨とかねえ。あとは江戸風というかしょうゆ味ね。
ラーメンと言われればしょうゆ味。薄いやつね。
先崎さんも近くに住んでいて、一軒行列のできる店があって、
なかなか食べられないから開店一番でいってきたこともあります。

アンケート
ラーメンは何味が好きですか
豚骨21.4%、塩18.6%、味噌21.4%、魚介8.2%、つけ面7.1%、
二郎一択6.3%、その他16.8%。
田丸九段「渡辺二冠がね、仕事とかで地方に行くと必ずお店を探してラーメンを食べて、
浅草橋の素家って店に渡辺二冠がよく行っているみたいでね、
りんごをすったのをちょっと入れて風味がかかってておいしい。
元奨励会の方がやっている店で、新しい道で頑張ってて応援したくなるよね」

本田女流から中村女流へ
ドライブがお好きらしいですが、最近どこか行きましたか。
最近行ってないですね。車はトヨタ車です。
田丸九段「スポーツカーですか?」
中村女流「いやいや全然。
いろは坂とか行きたかったんですけど、
これから冬なんでウインタースポーツ好きなんで、出かけることになります」
田丸九段「高級車?」
中村女流「いえいえいえ普通の車です」
田丸九段もトヨタのビスタに乗ってたらしい。

森内竜王は10分くらい?考えて居飛車を選択。糸谷七段はどうするんだろう。
田丸九段「研究会でやってきましたというような、だだだだっと進む将棋が多いけど、
こういうのは一手一手駆け引きがあって、面白いよね」

アンケート糸谷七段の作戦は?
居飛車24.6%、中飛車36.8%、四間飛車6.4%、
三間飛車1.6%、向かい飛車22.2%、その他6.6%。
糸谷七段は早くも棋譜用紙をチェック。
森内竜王が居飛車と態度を決めるまでの考慮時間でも見たんだろうか。

ここでponanzaの読み筋も表示。糸谷七段の中飛車に森内竜王が右玉らしい
田丸九段「これは面白いよね。
昔糸谷七段が対振り飛車に右玉を指していたけど、
この対局は森内竜王が糸谷七段の振り飛車に右玉を指すと、
コンピュータは予想してるんだ」

今まで森内糸谷戦は6戦で3勝3敗。
ただし非公式戦の新人王戦記念対局が1局あり、
新人王をとった糸谷七段と森内名人が戦って、角換わり腰掛け銀で森内名人の勝ち。
公式戦は角換わりが竜王戦の3局で森内竜王の1勝2敗、
その他相振り飛車が森内竜王の勝ち、
矢倉模様から糸谷七段の右四間飛車が糸谷七段の勝ち、
横歩取りが森内竜王の勝ちとなっているとのこと。

先日の臨時総会で田丸九段が議長やったらしく、
新四段の紹介もやって、議長なのでなになに四段前に出てくださいとか言うが、
名前が読めなくて何て読むの?と本人に聞いてしまったらしい。
黒澤怜生(れお)新四段で、中村女流の弟弟子とのこと。
黒澤四段はNHKで記録をやっていたので、
田丸九段「NHKやると結構プロになれるんだよね。私の弟子も頼めばよかったなあ」

質問メール
ネット中継担当の記者はハンドルネームを持っていますが、何故ですか。
それと名前は誰がどのように決めているのですか。
それは私もちょっとわからないんだけど、
ハンドルネームのいわれはちょっと興味あるよね。
野辺記者がいるようで話を聞くと、野辺記者曰くのんべえだから野辺とのこと。
将棋中継モバイルにもいわれが書いてあるらしい。
田丸九段「もしあなたがハンドルネームつけるとしたら?私は干支でタイガーで」
中村女流「私は兎だからラビット?」

11手目で早くも前例が0になりました。
10手目までだと3例あり、田丸九段の将棋もあるらしい。
対局者と棋譜をもらい、
田丸九段「変わり者ばっかりだね。神谷八段とか、高田君も変わった将棋だし」

高田君というのは対振り飛車用に高田流左玉戦法を編み出した高田尚平六段のことです。
私はメンバーを聞いてずいぶん力戦スキーな面々が揃っているなあと思いました。
そして、渡辺二冠が著書「勝負心」で書いていたことを思い出しました。

渡辺明著「勝負心」より

当時の私は、後手番で必勝戦法があった。
「得意の『横歩取り8五飛戦法』が羽生さん相手にどこまで通用するか試すチャンスだ」
と意気込んでいたことを今も思い出す。
<中略>
羽生さんは、普段あまり指さない「振り飛車戦法」を採用してきた。
動揺した私は完敗した。
対局直後は、得意形を「避けられた」とばかり思い込んでいた。
それが残念でならなかった。自分の力を発揮できなかったと思ったからだ。
<中略>
しかし、そうではなかった。
「避けられた」のではなく「力勝負に応じてくれた」のである。
トッププロになって悟ったことがある。
それは、格上の対局者にとっても、
自分の得意形を避けるのには大きなリスクが伴う、ということだ。
相手の事前研究による作戦に嵌まって負けるのは、ある意味で仕方ない。
しかし、事前研究と無関係な土俵で負けることは、
それだけ地力で劣っていることを意味する。
だから、実績ある先輩が、明らかに格下の新人に地力勝負の場を提供するなど、
普通は考えられない。
しかし、羽生さんは手堅い道ではなく、
むしろご自身にとっても厳しい道を選んだということなのだ。
しかも結果を出し、貫禄を示されたのは、さすがとしか言いようがない。

この対局は森内竜王が3手目に角交換を拒否し、
11手目にして前例が無いという地力勝負の場になりました。
第3局で相手の得意戦法を破って一つ返した直後に、
自分から地力勝負にしたということで、
森内竜王にちょっと余裕がでてきたのかな?と思いました。

質問メール
今から弟子を取ってエリート教育をするならどのようにしますか。
また、子供の頃の自分にアドバイスするとしたら何ですか。
弟子の一人は若くして引退しちゃったし、一人は三段リーグで足踏みしているし、
こればっかりはうまくいかない。
当時は二人で研鑽していた。今は弟子のが強いから教えられないからね。
最近頑張ってるかとかそんなことを言うことはあるけど。
20前に三段になって期待してたんだけどなかなか成績がでなくて、
こないだ見かねて発破をかけた。
君はなんか女流棋士の対局ばっかりとってるみたいだけど、
三段で記録をとる対局が選べるのに何で女流棋士ばっかり選んでるの?
6時間とか長いのが嫌なの?と言った。そしたら初めてタイトル戦の記録をとった。
奨励会時代の自分にアドバイスするとしたら?
奨励会時代は変わり者だったんでね、もっと穏やかにというか、
特殊な戦法ばっかり勉強してたんで。
※田丸九段が言う若くして引退してしまった弟子とは櫛田陽一六段のことです。
中学生で将棋を覚えて3年で東京都名人優勝、アマ王将戦準優勝、支部名人戦優勝。
プロ入り後もNHK杯で優勝していますが、
30歳でフリークラス宣言をして7年後に引退されました。

高橋呉郎著「勝負という生き方 将棋棋士32人の肖像」より櫛田六段の話

酒の飲みすぎで、ノイローゼになっちゃったんですよ。
下にいたひとたちに、どんどん抜かれて、あせっていた。
やっぱり、佐藤、森内に抜かれたのがショックでしたね。
自分が遊んでいるときに、あのふたりは将棋の勉強をしていることに、
早く気がつかねばいけなかった。
そんなのはあたりまえのことなのに、それができなかったんですね。


中村女流に質問です。よく行くスキー場はどちらですか。
新潟よく行きます。新潟方面ですとかぐら、苗場。
最近若いこを増やすために、19歳とか20歳だとそのシーズンただになるとかやってる。
平日は大丈夫だが土日は混む。
立会人の大内九段もスキー1級指導員らしい。
田丸九段はテニスが趣味で、
中村女流の師匠の高橋九段とも年に7回か8回くらいは一緒にテニスしてるらしい。

アンケートどちらを応援していますか
森内竜王67.6%、糸谷七段32.4%。

質問メール
将棋の歴史には伊藤家、大橋家、大橋家分家が出てきますが、
それぞれの末裔の方々は今もいらっしゃいますか?
江戸時代に3家あったが、明治維新で将棋界はばらばらになった。
私は末裔の方は知らないけれど、歴史について研究している人がいるので聞いてみたいね。
大橋分家は都内のお寺にお墓があるって記事を読んだことはあるけど。

海外対局に応援に行くのに費用は自分持ちですか?
それと、海外対局での思わぬ出費エピソードとかあれば教えてください。
対局の関係者は当然旅費は経費。応援は自費。
思わぬ出費?ラスベガスとかに行かない限りは無いと思うけど。
僕はタイのバンコクに立会人でいって、結構土産店に寄らされて、
また土産店かと思ったけど、付き合いでしょうがないから買ったりした。

※ラスベガスというと1985年、
米長邦雄棋聖に勝浦修九段(当時八段)が挑んだ棋聖戦で、
ロサンゼルスで対局した後にラスベガスツアーに行ったという出来事があります。

米長邦雄著「将棋の天才たち」より

対局後に、ラスベガスへのツアーをした。団長は大山康晴。
棋界一のギャンブラー森けい二が副団長。
森は1万ドルほど負けてしまって持ち金ゼロになった。今の金額にして250万円相当だ。
夜遅くに大山会長の部屋へ押しかけ、
「お願いします。金を貸してください」と土下座した。
「森君。冷静になりなさい」という返答は将棋界の流行語大賞になったが、
1円も借りられずに森は部屋の外でうずくまる。好手を思いついた。
午前3時頃、勝浦の部屋のドアを激しく叩く。起こされた彼は有り金を残らず貸した。
帰国する日だった。午前6時に勝浦がカジノへ行くと阿佐田哲也先生も居る。
阿佐田先生が100ドル貸してくれたが、勝浦はそれをじっと持っていた。
結局、森と阿佐田は無一文になったが、先ほどの100ドルが命綱。
その金で空港にたどり着くことができた。


※勝浦先生は弟子に森内竜王、王位をとった広瀬章人八段、野月浩貴七段、
金沢孝史五段、久津知子女流初段がいます。

糸谷七段が席を外すのが話題ですが、
対局中に変わった行動をする棋士はいますか?
そしたらあの先生しかいないじゃないですか。あははははは。
僕は加藤九段とも10局以上対局してますけどね、
あるとき咳払いがすごいね、思ったより大きく聞こえて、
でもしょっちゅうするわけじゃなくて、形勢がこっちが悪くなったらしなくなって、
もう勝ったと思ったら必要ないのかな?
最近の若い人の傾向はみんな行儀がいいから、変わったエピソードは探すのが大変。
昔は雑談が多かった。ここでは言えないようなね。
将棋会館でやるときは、気分転換に席を立って他の対局を見ることもある。
あと、やたらとぼやく人ね、有名なところだと石田和雄。
ほんとに苦しくてぼやくのかは別ですよ?
困ったなーとか言ってる時はあまり困ってないからね。

街中で声をかけられたりしますか。写真とかとってもらってもいいですか。
中村女流はたまに声をかけられるらしい。
田丸九段は街中や飲み屋で、
将棋の先生ですよね、名前はなんですかとか言われることはある。
遠くからじーっと見られることもある。
女性に見られたことは一度もないけどおじさんに見られる。
写真は状況にもよるんでね。
今は携帯があるから気楽にとれるけど、
一言よろしいですかとか言ってくれるとね、とられる方も気持ちがいいから。
電車に乗るとかで時間が無いと断るかもしれないけど、普通の時ならね。

先日山田久美女流が正会員になりましたが、正会員とその他で何か違いますか。
今年の秋に山田女流三段が規定の成績で三段から四段に昇段して、
3年前に将棋連盟が公益社団法人になって、
男性と女性の差別をしてはいけない、男性は四段以上がプロで正会員、
女流も四段なら正会員にしようということになった。
正会員とそうじゃない人の違いは、連盟の総会で発言できるし、投票もできるし。
後は何だろう?そのかわり会費を納めないとね。ふふふ。

昼食アンケート
ステーキ23.4%、定食21.7%、ラーメン11.4%、
けんぽ14.5%、イタリアン9.9%、蕎麦18.9%。

森内竜王の次の一手アンケート
3五歩18.8%、3七銀23.6%、6七金27.7%、8六歩14.4%、その他15.4%。

昼食休憩明けの森内竜王の一手は▲3七銀でした。
昼食アンケートの正解はステーキ。CHACO あめみやというお店らしい。
某太地六段が入れ違いで出て行ったとのこと。
昼からステーキ食べてるのにあんなにやせてるのか…。

3時になり対局場で両者おやつタイムに。
ニコニコのおやつはLibertable(リベルターブル)
田丸九段「一昔前から考えると信じられないよね、この光景ね」
両対局者、解説、聞き手4人でおやつを食べるグルメ番組に。
加藤九段はみかんかごにいっぱいとか、板チョコ3枚とか、
カルピスをジャーにいっぱいとか、数々の伝説を残したらしい。

盤上では森内竜王が飛車を最初の2八から3八、7八と大転換する構想を見せ、
糸谷七段が▲7八飛に大長考していました。

将棋年鑑にはアンケートがあって、各棋士が答えているのですが、
田丸九段が糸谷七段がデビューした年からの答えを調べてきました。

2006年アンケート:好きな花
森内竜王:桜
糸谷七段:黒ダリアと青バラ
少し暗い赤が黒ダリアらしい。糸谷七段はさすが凝っている。

2007年アンケート:好きな動物
森内竜王:牛
糸谷七段:猫
田村九段「彼は広島の実家で猫を飼っていて、その猫に癒されて四段になった。
私もちなみに猫が大好き」

2008年アンケート:対局後の過ごし方
森内竜王:お風呂に入って休む
糸谷七段:水を飲んで寝る

2009年アンケート:好きな映画
森内竜王:アクション映画
糸谷七段:タランティーノ監督の映画

2011年アンケート:自分の将棋を動物に例えると
森内竜王:狸
糸谷七段:ビーバー
森内竜王は何でしょうの問いにコメントでハブと流れて、
田村九段「ハブ?ハブにはかなりやられてる、ふふふ」

2012年アンケート:深いと感じる将棋の格言
森内竜王:両取り逃げるべからず
糸谷七段:と金の遅早

2013年アンケート:旅行したい場所
森内竜王:スペイン
糸谷七段:北海道、沖縄

2013年アンケート:好きな言葉
森内竜王:一期一会
糸谷七段:自由・平等・友愛
森内竜王の答えは、茶道で接待するときに、
今の時間は二度と巡ってこない一度きりのものだから、
この一瞬を大切に思い、今できる最高のもてなしをしましょうという意味らしい。
糸谷七段の答えは、フランス共和国の標語らしい。
田丸九段「糸谷さんは哲学を習っているから、
何かフランスの哲学者が好きなのかもしれないね」

2014年アンケート:ここ1年で心に残ったドラマ
正解発表の前にアンケート、森内竜王がこの1年で心に残ったドラマ
みんなエスパーだよ17.1%、半沢直樹19.9%、あまちゃん39.1%、
リーガル・ハイ14.6%、その他9.3%。
正解は
森内竜王:あまちゃん
糸谷七段:アナと雪の女王

2014年最も影響を受けた棋士
正解発表の前にアンケート、森内竜王が最も影響を受けた棋士
羽生善治51.7%、加藤一二三11.8%、大山康晴10.0%、
佐藤康光5.3%、長岡裕也11.2%、その他9.9%。
こちらもアンケート、糸谷七段が最も影響を受けた棋士
升田幸三13.7%、豊島将之27.1%、阪田三吉4.9%、
香川愛生45.6%、室谷由紀8.7%。
田丸九段「その他ないの?」
中村女流「これ正解無いですよ?」
選択肢に正解が無いだと…。正解は
森内竜王:羽生善治
糸谷七段:山崎隆之

ここで室谷女流がゲストで登場。明日の聞き手も務めます。

糸谷七段は森信雄七段門下で、室谷女流も森信雄門下の妹弟子。
一門は普段はやさしいが、将棋はそれぞれみんな個性的とのこと。
糸谷香川ラインは仲がよすぎて、どうなんですかね?
室谷女流と香川女流も仲がよくて、香川女流はもう大阪弁がばっちりだったらしい。
室谷女流「私ももう標準語もばっちりです(キリッ」
中村女流「たまにイントネーションが違う…」
地理に苦戦しているらしい。
実家から食べ物がどんどん送られてきて、食べきれない、
シャンプーとかが1回に3袋くらい月に1回とか来るとのこと。
田丸九段「親は心配なんですよ(ニコニコ」

田丸九段が調べてきた糸谷怪物伝説
2006年当時18歳(高校3年生)のインタビュー
幼稚園時代の愛読書:
アガサ・クリスティー、エラリー・クィーン
田丸九段「普通は絵本とかさ、ドラえもんとかさ」
奨励会時代の変わった反則:
取った駒を相手の駒台に乗せた、相手は佐藤天彦七段。
棋士になって2年目の2007年、相手の7八の馬を王様で取って、
何故か王様を8七に置いた。
7八玉に飛車で王手されて、8七に逃げるという読みだったが、
3手先の手を間違って指してしまった。
四段に昇段したときの感想:
今日の昇段に特に感じるところはありません。
自分の将棋について:
受け将棋で終盤が得意。
将来は谷川九段のような魅せる将棋を指したい。
振り飛車対策に右玉を採用したきっかけ:
牧野光則四段が級位者時代に指しているのをみて、自分なりに仕立てた。
田丸九段曰く、灘蓮照先生が振り飛車相手に右玉を指していたとのこと。
新人王戦の決勝の対局の昼休みでしたこと(高校3年生のとき):
翌日のテスト勉強をしたが、マナーが悪いと思って途中で止めた。
中原十六世名人との対局の感想戦で言い放った言葉:
中原名人の読み筋に「それは意味が無いですよ」
中原名人の振り飛車に糸谷七段が右玉を指した対局らしい。
対局で席を立つことが多い理由:
体重が重いので、長く座っているのがつらいんです
好きな女優:
栗山千明さん。見た目だけでなく、不気味な雰囲気に興味があります
大学の哲学科を目指す理由:
人生の究極の心理や指針を見つけたい。

質問メール
将棋で10分切れ負けはそこそこ指せますが、3分切れ負けや10秒は苦手です。
どう指せばよいのでしょうか。
私も苦手です。ネット将棋も将棋倶楽部24で30秒なら指すんですけど。
結局ねえ、昔米長さんがいってたけどねえ、強い人は早指しでも強い。
勘の字を分けるとおびただしい力と書く。直感で見える人は強い人なんです。
自分の直感を鍛える練習だと思って指すといいんじゃないかな。

田丸先生のブログを楽しく拝見させていただいています。
ブログのタイトル、と金横歩きの由来を教えてください。
と金というのは歩が出世するいい言葉。
と金ゼミナールとか書いているから、統一しようかなと。
普通はまっすぐ歩くんだけど、裏話や雑談を話しますということで横歩き。
横にふらふら歩くという意味で、
なかなかそういうブログがないんで、自分の持ち味が出るかなと思って。
中村先生のツイッターも楽しく見ています。
家に着いたら鍵が無いとつぶやいていましたが、大丈夫でしたか。
そうなんです。こないだ帰ったら鍵が無くて入れないということがあったんですよ。
朝一緒に出まして、夕方に家について誰も居なくて入れなかった。
車の鍵はあったので、上田初美女流が家が近いので、
はっちゃんの家に遊びに行きました。お世話になりました。見てるかなあ。

僕はタバコを吸っていますが、棋士の方でタバコを吸っている方はいますか。
少ないよねえ。田中寅ちゃんは吸うけど、若い人はどうかなあ。
古い話だけれども升田幸三先生は1日に100本以上吸ってましたからね。
吸ってふたつくらいで捨てるから数が増えちゃうんです。
大山先生も若い頃は吸ってたんです。
対局室は禁煙じゃないんですけど、こういう時代なんで、中座して遠慮して吸ってます。

よく居飛車党の本格派と言いますが、本格派とはどういう意味ですか。
なんとなく使ってるけど、振り飛車党で本格派って言わないよねえ。
居飛車が本流っていう時代の名残なのかなあ。
今はあんまり定跡通りにやるとみんな調べてるからねえ。
堂々としてるとか、せこくないっていうと言葉があれだけど。

クリスマスの思い出があれば教えてください。
田丸九段
あんまり僕はいい思い出が、あはははは。
ケーキは毎日食べてるから別に今更ね。
子供の頃はデコレーションケーキが楽しみだったけどね。
枕元に朝起きたらあったというのはありましたね。
中村女流
朝起きるのを楽しみしてた記憶がありますね。
あ、そうだ。クリスマスフェスタあります。
中村修九段や佐藤康光九段なんかがいろいろ準備してるらしい。

どちらを持ちたいかアンケート
森内竜王39.4%、糸谷七段22.8%、ニャンとも言えニャイ37.7%。
その後表示されたponanzaの評価値は森内竜王の+317。

定刻の18:00の15分ほど前に、対局場で何か会話がされる。
立会人の大内九段と森内竜王が少し会話。封じ手の封筒に書く漢字の確認らしい。

20141120b
次の一手アンケート
6六歩23.1%、7八金50.7%、9八玉7.1%、その他19.0%。

定刻通りに森内竜王が封じて、初日が終わりました。
封じ手を書くために森内竜王がふすまを閉めると、
対局中継の映像がふすまで見えなくなるハプニング。
この竜王戦は封じ手ハプニングが多いですな。封じ手って難しい。
三浦九段の封じ手のやり方研究に、
対局カメラの位置やふすまの位置なんかも考慮に入れられるのかもしれない。

田村九段
面白かったねえ。今日は角換わりはあまり見たくないなと思って。
でも糸谷七段の中飛車は意外だったね。
明日の午前中くらいまでは出たり入ったりの神経戦になるんじゃないかな。
明日は終盤相当ドラマがあるかもね。

田丸九段は主導権を持っているということで若干先手持ちらしい。

明日はニコニコ生放送で9時から、
解説佐藤康光九段に聞き手室谷由紀女流初段で大盤解説会があります。
森内竜王と佐藤九段は同じ羽生世代で、
お互いがお互いをライバルと言っている仲ですから、
どんな話が飛び出すのかも楽しみですね。

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竜王戦第3局は森内竜王が勝利

森内俊之竜王に糸谷哲郎七段が挑戦している第27期竜王戦七番勝負第3局は、
後手番の森内竜王が勝利し、星を一つ返しました。

注目の封じ手は▲2四歩。
何故か立会いの森下九段が5分前に封じ手を開けてしまい、
手持ち無沙汰のまま対局室の関係者が定刻まで待つ不思議な展開になりました。

ニコニコ生放送では解説に先崎学九段、
聞き手に本田小百合女流三段で大盤解説会がありました。
先崎九段「厳密には森内竜王が5分くらい得したんだ。
夜中の終盤なら大きいけど将棋界は朝はゆったりしてるのが伝統だからね」

これまでのシリーズについて先崎九段
今日は2日目で、挑戦者の2連勝。
1勝1敗だとなんとなくのんきなんだけど、
糸谷さんの連勝なうえに森内竜王の出来があまりよくない。
ここで勝てないとずるずる行ってしまう。
相性というか、まだ糸谷さんの強さが何かをわかっていない。
森内さんの強さもわかりにくい。羽生さんは瞬発力があって分かりやすい。
糸谷さんが森内さんの強さを分かる前に、
七番勝負が終わっちゃうんじゃないかと心配している。
ハワイに行く1週間前に糸谷君に会って、誰が来るんだろうなとか、
ビーチに行くんだろうなとか楽しそうな感じだった。

封じ手の▲2四歩に森内竜王は△同歩。
矢倉だと銀で取ることが多くて、角換わりだと歩で取ることが多いらしい。
糸谷七段はさらに▲2三歩と垂らし、
先崎九段「これは欲張った手。歩を突いた一手を無駄にさせようという手」
鈴木大介八段と昨日話していて、
森内竜王の△3五歩が、攻めたいところで受けに戻った手なので、
この手しかないんじゃまずいんじゃないかと言っていたらしい。
昨日の解説では中村六段が△3五歩について、
糸谷七段が2筋の歩を突き捨てなかった手を直接とがめに行った手と表現していましたが、
お互いお前の手は芋手だとやりあってるってことですな。
ponanzaは先崎九段と違って森内竜王の+604。
読み筋は森内竜王から攻めかかる△6五桂を候補手に挙げてました。

どちらを持ちたいかアンケート
糸谷七段47.9%、森内竜王52.1%。
ponanzaの+600↑アピールも効果は薄いようで、
先日の電王トーナメントでの逆転負けが響いてるかな?

糸谷七段は明るくて話好きで周りに気を使うタイプらしい。
お酒を飲んでいるときは大学で習っている哲学の話は全然しないらしい。
先崎九段「難しいこと言うとこっちもごちそうしなくなっちゃうからね」

リレー質問 中村六段から先崎九段へ
先崎先生と森内竜王は同世代ですが、
今まで出一番印象に残っているエピソードを教えてください。
若い頃は一緒に海外旅行とか、九州ぐるっと廻ったりもした。
どこいってもずっとトランプをみんなでやってた。
みんなゲームが好きなんだけど羽生さんと森内さんは特に好き。
将棋以外のゲームを何でこんなに一生懸命やるんだろうと思ったりもする。
勝負事じゃなくてゲームが好き。
今年の正月からキャンディークラッシュというゲームをずーっとやってる。
ステージ480くらいまでいってもう飽きたんだけど、
製作者の方には申し訳ないんだけど一切課金せずにやった。
今は2048というゲームをやっている。
自分の性分はわかってるからロールプレイングゲームは絶対手を出さないようにしてる。
あれやるとさらに駄目になるんじゃないかと思うから。
森内さんと羽生さんはほんとにゲームが好き。
森内さんはバックギャモンに凝ってるらしいですよ。海外の専門誌とか読んでるらしい。

鈴木女流から本田女流へ
水戸のお酒のポスターになったと聞きましたが、水戸について語ってください。
先崎九段と一緒に水戸でイベントをした。
水戸のお酒のポスターになってるんですよ。
先崎九段「強いんですよ、僕より全然つよい。あの日よく飲んだねぇ」
他に戸辺六段がいたらしい。
水戸といえば偕楽園、納豆。
最近納豆のゆるキャラが非公式で出てテレビにでてる。伸びるやつ。
茶色くてふなっしーに似ててふなっしーの茶色版。
目とかももようがかわったりとか、名前なんですかね?ねばーる君?
水戸はみとちゃんっていうかわいいのがいるんですよ。
髪型がわら納豆で梅祭りが有名なので梅の髪飾りのやつで。
みとちゃん本当にかわいいんで宣伝お願いします。ゆるキャラ大好きなんですよね。
有名なのが一品というお酒、副将軍っていうお酒も結構おいしい。
震災以降飲食店が低下気味になったので乾杯条例を作って盛り上げていこうということで。

盤上では森内竜王が△3六歩。先崎九段は実に意外ですとのこと。
先崎九段「3筋の歩を伸ばしていったのは僕は賛成できないけどものすごい勝負手」
糸谷七段が席を立つのは、日頃の対局だともっと多いらしい。
ものすごく早見えで手が見えて見えてしょうがないくらい。でもちょっとそそっかしい。
最近はそういう凡ミスが少なくなってようやく将棋がまとまってきた。
ここで大輪の華を咲かせるというのも、いいタイミングではある。
席を立つのは先崎九段は全然気にならない。
棋士によって全然違うと思うけど、向こうのしぐさが自然だから。
不自然で挑発的だというタイプは嫌とのこと。

先崎九段「糸谷さんの将棋は将棋界の中でもちょっと変わった将棋。
森内竜王は1局目2局目振り回されちゃったからつらい。
森内さんはじっと構える、糸谷さんは風が舞う、相手を翻弄するタイプ。
1回鎮めちゃえば、何だ風も怖くないやとなって七番勝負が変わってくると思う。
そういう風になる前に4番負けちゃうんじゃないかというのが問題。
1回でいいから相撲でいうとまわしを引いたような感覚になればと思うんだけど、
今のところそうなっていない。
森内さんは構えをしっかりして、どこからでもかかってこいという横綱のような将棋。
羽生さんは相手に対して変化する、
相手がこういう考え方なら自分はこうしようと変化できるタイプ」

引き角君について
先崎九段「飯島君こんなのつくってんの?彼はなかなかユニークなやつだから」

その後初手から解説&先崎九段の角換わり講座に。
形に明るい先崎九段らしく、角換わり5筋の歩を突くと形が悪いのはどうしてか、
といった定跡のわき道も解説。

10:30過ぎには早くも詰む詰まないの変化の解説に。角換わりは終盤になるのが早い。
糸谷七段は感覚で捌いていく感じらしい。
ponanzaは森内竜王の+218。
読み筋の▲2四飛からの手順はいかにもコンピュータらしい手だが、
人間的には一番怖い▲2三歩が無くなり後手が安心するので、
先手もやりたくない手とのこと。
先ほどの糸谷七段の▲2三歩は包囲に行く手だったが、
その後の▲2二銀で王手をしたのは突破の手で、
さっきは包囲なのに今度は突破なのかというのが糸谷七段の読みにくいところらしい。
森内竜王や先崎九段は流れ重視なのでこういう手は読まないし、
こういう将棋のつくりもしないとのこと。なるほど。
羽生さんがサッカーの岡田監督との対談で、
トッププロは対局する相手が限られるので、こんな将棋がいい将棋だとか、
こんな手がいい手だとか、こういう考え方がいい考え方なんだとか、
価値観が一緒になりやすいので、若手の将棋はよく並べると述べていたことや、
郷田九段がNHK杯で糸谷七段に負けたあとの感想戦で、
読みが合わないなあとぼやいていたことなどを思い浮かべながら聞いてました。
しかし森内竜王の手も先崎九段が当たらないのは意外で、
先崎九段の感覚では自然じゃない手を森内竜王が指しているらしく、
この辺りはどうも不調ってことなのかな?と思いました。

ponanzaは森内竜王の+502。
先崎九段はこの局面は大局観ではなく、理屈で桂馬で取って大丈夫かという局面で、
取れるのなら後手がいいし取れないならわからないとのこと。
さらに詰む詰まないまで解説して
先崎九段「他にもいっぱいある変化の一例なんですけど、
これでどっちが勝ちかはわかんないんだ」

質問メール
先崎先生といえば監修されている3月のライオン10巻が発売されました。
今回はバンプオブチキンとコラボレーションです。
3月のライオンの監修の裏話があれば教えてください。
先崎九段は盤面を見るだけ。羽海野チカさんは完ぺき主義なところがある。
将棋はそんなに上級者ではないけど、勝負の世界を描きたがっている。
初めに担当の方から話があったのは連載開始よりかなり前。
そういうふうにやるんだーと思って感動した。
子供の同級生の奥様にも好評で声をかけられることもあるらしい。
控えめな方というか遠慮がちな方というかあまり派手なところには出演しないとのこと。

先崎先生は大の中島みゆきファンですが、
先月発売されたシングルの感想を聞かせてください。
また、今年の東京での夜会は見に行かれますか。
そんなに昔ほどは聞かないがファン。
夜会はなかなか、どうしようか考え中。ご本人と話したこともある。
NHKの中島みゆき特集でゲストに呼ばれて、ご本人が来て楽屋でお話させていただいた。
本田女流「カラオケとかで歌ったりはするんですか」
先崎九段「それはもうとんでもない恐れ多くて」

相手の弱点を突く将棋の勉強のため、先崎九段の最強の駒落ちを読んでいますが、
うちにいるGPS先生は定跡を指してくれません。
機会があれば将棋道場で指導対局を受けたいのですが、
受けるに当たって心がけておくべきことなどあれば教えてください。
また、手合いは厳しめのほうがいいとかありますか。
あまり緊張しないで、自分の力をぞんぶんに。
手合いは2枚落ちで初段くらい。
6枚落ちとか4枚落ちとかは、6枚落ちだと上手からの攻撃はまったくない。
厳しい方がいいか緩い方がいいか、
厳しいと当然勝てないことが多いが、
緩くしてもらって勝つ喜びを味わうか、厳しくしてたまに勝つ喜びを味わうか。
上手が何を考えているかを教えて、対策を教えて、
一人でも多く勝って欲しいというのが本のコンセプト。
行くときは全部負けようと思っていくが、やると半分以上勝ってしまう。
できることならみなさんに笑顔になってもらって、楽しくやってもらって、
みなさんは趣味でやってるんだから楽しくないと。

先崎先生への質問といえば羽生世代の棋士の裏話がど定番ですが、
阿久津渡辺広瀬先生の若手時代の裏話を教えてください。
裏話って言われると話しづらい。
その3人は指す手がぴかぴかに光っている。奨励会時代から絶対棋士になると思った。
今A級で昨日対局があって、これからタイトルとったり名人とったりは分からないけど、
これくらいは来るだろうなと思っていた。
感性がいいっていう感じがある。瞬発力が大事。
よくなってから勝つまでが早いとかが奨励会だと才能。
ポテンシャルは阿久津さんが一番あると思う。
まあ渡辺さんはね、もう竜王いっぱいとって、
結構将棋を若くしてあれだけ勝って、分かりやすく言えばお金持ちになったんだけど、
人間が全然ぶれなくて、私家が近いんだけど庶民的な感じで、
ものすごくさっぱりしててよくしゃべって。
才能はねぇそれなりの棋士ならみんなあるから。
数年前から新四段になる確率が関西の方が多くて、関西は家族的で。
関東もこれから巻き返すっていうのは変だけどでてくるんじゃないかな。
阿部光瑠っていうのはね、糸谷的な将棋観があって、ちょっと普通じゃない。
そういう人間を天才と言うなら天才。人と違うことが考えられるというのを言うなら天才。
人間は変わってない愛想のいい奴なんだけど、将棋は感覚が違う。
佐々木勇気っていうのは保守本流というか王道、正統派の将棋。

昨日の1日目で席を立っていた糸谷七段が昼食休憩の合図に間に合わなかったが、
休憩には2人そろっていないといけないとかありますか。
その他対局規定に面白いものがあれば教えてください。
休憩明けにいなければいけないというのは別に無い。
面白い規定…なんだろう。
最近は持将棋とかで規定がかわった。遅刻も変わってたような気がする。
遅刻しなきゃいいんだよ。だからよく知らない。
携帯はややこしいんだ。今は電源をけしておけばいい。
そういうのは細かいのを上げたらきりがないから、将棋連盟は性善説でやるんだけど。

将棋を指さなくなって40年、見る将棋ファンとして楽しんでいます。
先崎九段は自分のことは書かないと述べていましたが、
一番嬉しかった対局と悔しかった対局、エピソードなど教えてください。
自分に関することは書かないというのは何かの誤解かなと思う。
一番嬉しかったのはB級2組からB級1組にあがったことかなあ。あれが一番嬉しかった。
田中魁秀先生との対局。調子が悪い年だったがその中で上がれたのはよかった。
A級に上がったときも調子は悪かった。
悔しいのはいっぱいあるから何が一番とかは嫌だよねぇ。
頭に血が上ってっていう感覚は自分でもわかる。
次の日どうしても血が降りなくて、献血にいったら落ち着いたこともある。
自分が順位戦の2日後で、佐藤康光九段が前の日対局で、
車の中できついよなーって話しもした。
今は持ち時間の多い対局の後はお酒を飲みに行かない。
最近彼の車の助手席に乗るのが楽しみ。みんな忙しくて顔を会わせる機会が無いから。
仕事やゴルフなんかで一緒になることが多い。

先崎先生はボクシング将棋をやりましたが、
将棋と組み合わせて面白そうなものはありますか。
ボクシング将棋は洒落でやった。
井岡さんが素人相手にやっちゃいけないようなパンチだして負けた。
あれは純粋な遊び。将棋は娯楽だからそんな形でやれればいいと思います。
ボクシングはうまくなっても試す機会がないから不思議。
試合とか危ないからやれないし。
スパーリングは僕のレベルじゃまだ怖くてできない。
3人で将棋やったらどうなるかということで、3人でぐるぐる回って指したことはある。
するとさっき先手だったのに今度は後手になる。
そうするとぐるぐる回って誰も負けないっていう世界が新鮮だった。
3人ともこれは不思議な世界だという感想になった。
3人の中で一番弱い人が一番勉強になる。
自分で指した手を自分が対策たてないといけなくなったりもする。

電王戦FINALの予想を聞かせてください。
後、コンピュータ将棋への思いもあれば教えてください。
予想を聞かれるとねえ、希望的予想と、イギリスのブックメーカーがやって、
自分がかけるときの予想が違うんだよね。だからそういうことだ。だいたいわかるでしょ。
僕はそんなにコンピュータ使うとかは無い方だけど、
コンピュータを活用しないと日常生活は送れないし、抵抗はないんだけど、
でも面白そうだなと思う。結構ファン目線なんですよ。
僕が将棋の勉強に使うには大変だなという感じがします。
これからの棋士は徐々にコンピュータを使うように変わっていくんだろうなと思う。
面白いですよコンピュータ。

12:20に現地では休憩に。
コメントで昼食候補が流れて
先崎九段「千駄ヶ谷の店が出るは出るは。どうなってんだろいったい」

昼食アンケート
うなぎ42.9%、ステーキ17.5%、中華20.0%、パスタ19.5%。
先崎九段「これ当たると何かいいことあるの?」
本田女流「当たると…嬉しい?」

昼食休憩明けに森内竜王が突いた3筋の歩がと金になって3八まで進出。
先手玉には詰めろがかかるまで一手の余裕があるので、
後手玉にどこまで迫れるかの勝負とのこと。

及川六段から電話。
先崎九段「どっちがいいの?どっちが勝ちなの?」がっつきすぎである。
画面の局面をやってまして、後手持ちの方が多いように思う。
その後も検討手順を大盤に並べて、
及川六段「人間的には…」
先崎九段「最近将棋界の得意のジョークだよね」
現地は戸辺先生、片上先生、勝又先生がいるらしい。
イベントは朝からだったがたくさんの方にきていただいて大盛況だった。
本田女流「ご夫婦でご出演されているとのことなんですけど」
及川六段「さすが詳しいですね、一緒の出番はないので分担されています。
大盤解説とかも今日は一緒ではないです。
これから佳境に入っていくので詳しい解説ができればと思います」

電話が終わって
先崎九段「現地が森内勝ちって言ってたんだ」
本田女流「勝ちとまでは言ってなかったと思うんですけど」
先崎九段が控え室は森内勝ちって言ってたと力強く断言。

昼食クイズの正解はうなぎ。
森内竜王の昼食もうなぎで、写真が映されて
先崎九段「ちょっと俺達のうなぎよりうまそうじゃない。悔しいなあ。
4100円のやつ頼んでどうだって言えばよかったかなあ、領収書落ちないかな?
帝国ホテルのうなぎ凄いなあ。ずるい」

一気に後手玉を寄せる手を解説で探していましたが、なかなか見つからないまま、
糸谷七段も受けの手を指しました。
先崎九段「これは竜王が勝ちになったと思う。
△4九角と▲6七金の手の流れは後手の勝ちな流れ」
ponanzaの評価値は森内竜王の+1046。

ここで初手から解説に。
角換わりでは▲2四歩や△8六歩のような突き捨ては歩で取る方がよく、
矢倉は銀で取る方がいい。
理由は角換わりは桂馬が入りやすいので銀で取ると▲3四桂の傷があり、
矢倉は歩で取ると▲2五歩の継ぎ歩攻めがあるから。

おやつタイム。
銀座マカロン / SEIYO GINZA 西洋銀座
最近若手棋士の間ではそば茶がブームらしい。

おやつ休憩の後に宣伝タイム
11月24日に女流棋士会ファンイベント2014・秋をやるのでよろしくとのこと。
出演者は本田小百合女流三段、安食総子女流初段、室谷由紀女流初段、
飯野愛女流1級、ゲストに田丸昇九段、広瀬章人八段。
協賛しているスポンサーの中に精神科のお医者さんがいて、
女流棋士の精神を鑑定しるみたいなイベントもあるらしい。

森内竜王が△7五桂と決めに行きましたが、ponanzaの評価値が下がり、
先崎九段も手堅い決め方かどうかはちょっととのこと。
桂馬が先手に入ると、後手の王様が詰む変化がでてきたとの解説。
対局室映像には糸谷七段は映っていませんでしたが、森内竜王は頭を抱えるポーズ。
大丈夫かな?
その後もずーっと大盤で並べて、後手玉が詰み、
先崎九段「いやぁー(ため息)、詰みだ」
糸谷七段も勝負手を指し、
ponanzaはここにきて森内竜王の+51ともうどうなるかわからない展開に。

次の一手アンケート
5一玉26.3%、8七歩成29.1%、3五歩12.6%、その他32.1%。
先崎九段は△5一玉で勝てないと△7五桂との関連がおかしいとのこと。

その後も難しいといいながら詰んだり詰まなかったりを並べ続ける先崎九段。
先崎九段「何言ってるかわけわかんなくなってきた」
本田女流「じゃあメールコーナーにでも」

質問メール
3月のライオンの個性豊かなキャラクター達は本物の棋士のモデルがいるのですか。
糸谷七段を見て、あ、すばるくんだと感激しました。
先生の中で最も個性が輝いていると思う棋士はいますか?
サブキャラみたいな感じでそういう棋士は個性がある。
具体的に現実のモデルでやっているというわけではなく、
はっきりとこの人イコールこの人みたいなことではないとのこと。

対局中のぼやきについて、将棋界のぼやきというのはどんな感じですか。
本日の糸谷七段のぶらつきもなかなかのレベルだと思うのですが、
先生方は気にしないものなのでしょうか。
囲碁の棋士はぼやくけど将棋はあまりない。
終盤で残り時間がかなりなくなって一番緊張しているときに、無意識にでてることはある。
相手が席を外してる時に正直な感想が出ることはある。
先崎九段は相手のことはあまり気にしないから癖とかはよくわからないらしい。
先ほど糸谷七段が席を外している時に、
森内竜王が頭を抱えてたのを思い浮かべながら聞いていました。

以前先生のエッセイで、師匠の米長先生と真部先生宅に行って、
囲碁の勝負に巻き込まれて大変になったと書いてありました。
当時のエピソードがあれば教えてください。
米長先生も真部先生もむちゃくちゃ強くて、
先崎九段が囲碁六段なんだけどそれより強いらしい。
二人がお酒を飲んで自分の方が強いと言い合って、
お酒の席の一言一言がユーモアがあって辛辣さもあって個性があって面白かった。
単純に後輩から見ると将棋以外でも面白かった。

先崎先生ずばり小説執筆のご予定はありますか。
ありません。週刊現代でエッセイを書いていたけど。
小説はエッセイと全然違うのでそんなややこしいことは。
将棋指しは面白いし、それを書くのはこの業界に生きているものの役目かなと思うけど。

詰む詰まないを考えすぎて回転が鈍くなってきた先崎九段。
先崎九段「あ、これは詰みだ」
本田女流「詰みですね」
先崎九段「じゃ、後やって」
詰みまでぺたぺた並べる本田女流。先崎先生お疲れ様です。
ponanzaは糸谷七段の+374。その後▲3三銀打を指して席を立つ糸谷七段。
激しく咳き込む音が聞こえて、だにー大丈夫かとのコメントも流れてました。
加藤九段や佐藤九段などは緊張で咳き込むことで有名ですが、
糸谷七段も傍から見ると自然体ですが緊張で咳き込むタイプのようです。

飯島七段から電話。
飯島七段「非常に恐ろしい終盤になっていて」
先崎九段「これ先手が勝ちでしょうか」
結構長期戦じゃないか。▲3三角で糸谷七段勝ちだったんじゃないかという検討だった。
現局面は森内竜王が勝ちそうという意見も出てきた。
控え室では糸谷さんが勝ちを逃したという空気がでている。
早い終局かと思っていた。宮田君にずっと意見を聞いている。
▲3三角で先崎九段が後手の勝ちがわからなかったと言うと、
飯島七段もしらみつぶしに検討をして後手の勝ちがなかったと答えました。
その後検討手順を聞いて
先崎九段「ははは。それはもう大混戦だ」
現地解説会は昼間でも150人くらいきていた。
大熱戦で素晴らしい一局じゃないかとのこと。
本田女流「引き角君のハンカチ色違いが出たと聞いたんですけど」
飯島七段「それこういう空気の時に言って大丈夫なんですか?」

長期戦になりそうということで一旦休憩になりましたが、
休憩中にponanzaの評価値が糸谷七段の+3に。もうどうなってるのか誰も分からない。

休憩明けの先崎九段曰く、
森内竜王の方が金を渡したら自玉が詰むのか等考えることが多くて、
局面の善悪はともかく、ものすごく読んで正しく指さないといけなくて大変な局面らしい。

先崎九段「あ、これ詰みだ」
本田女流「冴えてきましたね先生」
その後解説を進めて
先崎九段「こんな感じになるんですね。あとは運がいい方が勝つんです」
棋譜コメントにあった、王手金取りを糸谷七段がかける変化も解説。
これはどうも糸谷玉が詰むようです。金が落ちている上手い話はそうそう無いんですな。
そんな解説をしていると対局室から糸谷七段が「あ、そうかあ…」とぼやきました。
森内竜王は席を立っていたので本音が出たか。
その後本田女流が妙手順を言ってスパーク。
先崎九段「君天才だなあ」

森内竜王の手に即指しで応じる糸谷七段。
本田女流「糸谷さんすごい早かったですね」
先崎九段「いやいやこれはまあ時間攻めも含めた総合的な勝負なんですけど」
その後も何故か糸谷玉が詰まないと先崎九段が悩んでいましたが、
森内竜王は冷静に糸谷玉に必死をかけて、森内竜王の勝ちになりました。

いやー今日は大熱戦で、先手玉後手玉共に詰む詰まないの変化が多数あって、
解説の先崎九段お疲れ様ですといった終盤戦になりました。
疲れつつも先々の詰むや詰まざるやを並べる先崎九段を見て、
プロの棋士はこんなに先の変化をこんなに短時間で考えながら指してるんだなーと、
感心しながら見ることができました。
まだ糸谷七段の強さが何かをつかめて無い感じの森内竜王ですが、
一つ返して次は先手番、相手はほぼ後手一手損角換わり、
日にちも13日後の11月20日ですから一息ついて第4局を迎えることが出来ます。
風のように相手を翻弄する糸谷将棋を、森内竜王の鉄板流が捕らえることができるのか、
そろそろお互いの将棋がかみ合ってくると思うので、第4局の将棋は内容にも注目です。

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覆す力
森内俊之著
¥778






第27期竜王戦第3局初日が終わる

森内俊之竜王に糸谷哲郎七段が挑む第27期竜王戦七番勝負第3局は、
糸谷七段の封じ手で初日が終了しました。

糸谷七段といえば竜王戦では前夜祭から凝った挨拶をしていますが、第3局は
「31日のない月の数え方で『西向く士(さむらい)(二月、四月、六月、九月、十一月のこと)』
というのがありまして、11月は侍の月という印象があります。
侍のように 戦っていけたらと思います」とのこと。毎度毎度ぶっこんできますな。

ニコニコ生放送では9時から、
解説に中村太地六段、聞き手に鈴木環那女流二段で大盤解説会が始まりました。

中村六段
糸谷さんが2連勝でむかえた。
勝って王手をかけて勢いに乗っていくのか、森内竜王が踏みとどまるのかが見所。

森内竜王の4手目を見て
中村六段「角換わりを予想してましたが、そうなりそうですね」
鈴木女流は嘘矢倉もあるかなーとのこと。
内容も結果も糸谷さんが上手く指していて、
森内竜王は少し戸惑っている部分があるのではないかとのこと。

森内竜王が角を交換するタイミングで少し考え、
中村六段が角を交換しない場合の定跡を解説。
電王戦タッグマッチで中村六段が、
加藤九段や森下九段と指した時は角交換を拒否しての雁木でした。
しかしこの将棋は主導権が先手に行きやすいとのこと。
△4四歩だと嘘矢倉、△5四歩だと中飛車になるところで、
次の一手アンケート
△7七角成38.7%、△4四歩35.4%、△5四歩8.7%、その他17.1%。
アンケートの最中に森内竜王は△4二銀。その他になった。
角換わりの定跡手順に合流する場合が多いが、微妙に先手の棒銀を消しているらしい。

リレー質問
中村修九段から中村六段へ
NHK深夜の番組とニコニコ生放送、どちらがやりやすいですか。
毎週水曜日の夜中にNHK出させていただいてる。
HYという歌手の方はCDにサイン書いてもらったりいい人。
いろいろな事にアンテナを張るようになった。
ただし一般的な立場で見ているというのを求められていると思うので、
あまり気負わずにのぞんでいる。
この答えは簡単でしょう。ニコニコの方がめちゃくちゃやりやすいですよ。
こちらの方がより自然体でやれるので。
将棋のことでほとんど話すのでやりやすい。
放送時間も長いので自分の自由なように話すことができる。

ちょっと進んだので手順だけ解説。
かちゃかちゃ音がしたので対局場を映したら、もう糸谷七段がいなかった。
中村六段曰く普段から頻繁に席を立つが、
まさかタイトル戦でもここまで立つとは思わなかったとのこと。

藤田女流から鈴木女流へ
休みの日は何してるんですか。
鈴木女流「それがですねー何もして無いんです」
中村六段「いやいやいやそれは無しです」
すごい寝ちゃうんですよねー。正直延々と寝れる。3時くらいとか。
寝るのは1時とか2時とか。
後はたまったビデオを見ている。
Nのためにというドラマにはまっているらしい。
映画も見る。洋画がどうしても多くなってしまうが、
あまりにもカップルが多いと一人で見るから嫌。映画は一人で見るもの。
他には習い事もしている。
中村修九段の奥様に綺麗な朗読とか話し方とか手紙の書き方とか習っている。
前英会話に通っていたが、1年マンツーマンで通ったのに何を学んだんだろう状態。
明日2人は秋田国際教養大学で将棋を教える授業をするが、
授業は全部英語で、半数くらい留学生な大学らしいので、どうしようかと言っていました。

森内竜王の覆す力という本の中で、若手棋士と指す時に一番怖いのは、
どんな研究が跳んでくるか分からないところと書いてあったとのこと。
中村七段曰く糸谷七段の角換わりはみんなの研究+独自路線。

鈴木女流の言う糸谷七段と中村六段の共通点
早稲田大学と大阪大学という文武両道。
中村六段が思うのは同い年で、17歳に棋士になった。
角換わりの本を出している。
角換わりの本といえば島九段の角換わり腰掛け銀研究が名著中の名著。
鈴木女流はこれを覚えたらタイトル取れるよとまで言われたらしい。
中村六段は糸谷七段について、
大阪なので普段の交流はあまりないが、会えば話すし糸谷七段は話すのが好きな性格、
ムードメーカー的存在とのこと。
鈴木女流「哲学の話題をうっかり振ったら、
カタカナ語がいっぱい飛び出してわけがわからなかった。ずっとぽかんとしてた」

中村六段の解説
角換わりは香車が一つ上がるといったような、
細かい駆け引きになると時間を使うことになるが、まだ早い進行になるだろう。
森内竜王が△7四歩を突くのか、同型角換わりになるのか、5二の金がどのにいくのか、
この3つがポイント。
最近プロ間で後手に有力な手が見つかったが、
森内竜王がこの手を指すかどうかもポイント。
八代四段がその手を指して勝っている。
先手からの仕掛けがあると言われていた形で、八代四段が新手をだした。
1週間はたったかなー。正解は△4三金直。
なんてことない手だがこれが新手で意味が深いらしい。
△4三歩だと先手の▲4六歩が返し技でいい手で、
後手が持ち駒がなくなってしまっているので指す手が無い。
△4三金直だと歩を持っているので、先手の角を歩を打って取る手があり、
先手が角を助けるのが大変。
※10月23日の竜王戦での対局で、対局翌日に三枚堂四段はTwitterで、
個人的にはその局面で手が作れないことに驚いたと感想を述べています。

盤上では角換わり腰掛け銀の同型から、糸谷七段の先攻になりました。
通常は4、2、1、7、3筋の順番に歩を突き捨てて先手から攻めますが、
糸谷七段は2筋の突き捨てをせずに4、1、7、3筋を突き捨てて仕掛ける新工夫を見せます。
中村六段は新工夫なので森内竜王は長考するだろうとのこと。
ponanzaは森内竜王に+18。糸谷七段は新手を出して席を外すマイペースっぷり。
また席を外したとのコメントに、
中村六段「盤の前でぶつくさうるさいよりもいない方がいい」
NHKとは違って案外フランクな言葉を選ぶ今日の中村六段です。
次の一手アンケート
△3五同歩51.1%、△4四銀24.5%、その他24.3%。
中村六段は考えてるなら△3五同歩じゃないかなーとのこと。

宣伝タイム2015将棋カレンダー
鈴木女流「10代か20代くらいの森内先生ですが、皆さん見比べてください。
まったく変わってない」
羽生さんの写真になると、「どの対局だろう?」と盤上の駒を凝視する中村六段。
なんと税込みたったの1700円!買う一手!とのこと。

そして森内竜王はその他の△8六歩。受ける手ではなく反撃に。
鈴木女流「△8六歩を突いた局面。糸谷七段はいらっしゃらない」
中村六段「はははは」

質問メール
今年中にやろうと思っていることを教えてください。
私は初心者なので、何か一つ戦法を覚えたいです。
今年も早くて…
鈴木女流「昔は早く二十歳になれと思ったが、今は時が止まらないかなーと思ってる」
新しい刺激が無いと時が早く過ぎるように感じるらしい。
鈴木女流はやり残していることがあまりにもありすぎて、
横歩取りをマスターするとか、8週間で横歩取りを勉強します。
鈴木女流「部屋の掃除もしたいなぁ。いろいろ捨てたい」
中村六段は今年はタイトル挑戦するのが目標だった。
中村六段「何も出てこない。どうしよう」
鈴木女流「将棋のルールを英語で説明できるようにする(キリッ」
中村六段「1月にニコ生呼んでもらって、2人で英語で解説しますか?」
これは1月にまたこのコンビで解説ありますかね?

糸谷七段と豊島七段は共通点を見つけられないほど対照的ですが、
関東と関西でめんつゆの味が違うように、将棋も関西風の棋風とかありますか。
個人個人でスタイルがある。
豊島さんは王道を行く手本になる棋風。糸谷さんは独創的。
豊島さんはおっとりしていて、糸谷さんはよくしゃべってる。
関東と関西でも棋風が違うと思う。
昔は関西は実戦派で勝負術、関東はポイントを重ねて地道にやっていく将棋だった。
最近は棋風の差はなくなっている。
インターネットも普及して交流もあって、
最近はむしろ関西の方が研究が深いんじゃないかと思うくらい。
関西はファミリー感がある。一体感があって仲間意識が強い。
第1局の関西の若手がハワイまで応援に行ったのは関東ではありえない。
中村六段「ハワイはめちゃくちゃ行きたいですけど…」
海外でのタイトル戦は対局者以外は楽しいんですよとうらやましがってました。
※中村六段は四段のときに、
渡辺竜王対羽生名人のフランスでの対局の記録係りをしています。

中村六段「女流同士って休みの日とか一緒に何処か行くんですか?」
鈴木女流「一緒に仲良くしている『写真は』よく見ます」
上田女流は小さいときから何かあったら電話したりする仲で、
一緒にいてほっとするのは藤田女流らしい。

ponanzaは森内竜王の+266。
先手の歩の突き捨てを3回取って、4回目を手抜いて3歩持ってのカウンターでしたが、
ponanzaはカウンターが厳しいとのこと。
ponanzaは腕力がすごくあるので、評価値も特徴的と中村六段。
力攻め将棋が好きなのかな?

中村六段はこの局面は先手の2筋の突き捨てが入っていると先手が少しいい、
と思っていて、入っていないから五分くらいじゃないかとのこと。

奨励会と今で糸谷七段が変わったと思うところはありますか。
糸谷さんとは棋士になってからも8年になる。
彼は昔の方がとんがってた。信念がある。譲らない。発言が自信満々で大胆だった。
割と最近はいろんな人の意見を参考にして自分の考えを作っていってる。
棋士になるといろいろな人に会うし、話す機会も多いから。
中村六段「信念がありそうなのは永瀬さんとかじゃないですか?
とんがってる感じじゃなくて柔らかいですけど」
鈴木女流「私はなにひとつ、勝負に甘いところとかもかわってない」
※この二人はメールをネタにどんどん話題が変わっていって、
コメントで20代しゃべり場と書かれてました。
NHKで場数踏んだらニコニコ生放送では自然にできますよねー。

鈴木女流が自分の誕生日が11月5日で、
同じ5日の人が将棋界には多い、5人知ってると言ったところで、
中村六段「それ30分の1くらいだから普通じゃないですかね?
同じ誕生日の人って365分の1に見えて実は違うんですよ。
これは運命だとかだまされないでくださいよ」
※誕生日のパラドックスというやつで、
23人いれば同じ誕生日の人がいる確率が50%を超えます。
コメントでマリリンモンローと出て、
中村六段「そうなんですよマリリンモンローと同じ誕生日みたいで」
鈴木女流「将棋界のマリリンモンロー」
中村六段「発言が適当になってる」

昼食の話題になって
中村六段「環那さんは朝食は何食べたんですか」
鈴木女流「ローストビーフのサラダと…」
中村六段「いやおしゃれだなーやっぱりちがうなー」
鈴木女流「言うんじゃなかった」
この2人の雑談はずっとこんな感じで、楽しそうというかフランクというか、
放送なことを忘れて普通に話している感覚でした。
その後引き角君の話をした後、引き角君の飯島七段に
鈴木女流「これは何かお礼が来ないと」
中村六段「これはお歳暮こないといけないですね」

昼食予想アンケート
パスタ13.1%、カレー5.9%、フレンチ5.6%、そば5.6%、
うなぎ17.7%、和定食14.5%、SUBWAY37.5%。
中村六段「これ当たった人には何も無いんですか?おめでとうだけですか?」
鈴木女流「それじゃ中村六段からおめでとう…」
中村六段「絶対ばかにしてるでしょ?」

昼食休憩が明けて正解発表に。正解はうなぎ。食後にSUBWAY。
この後控え室の様子を映した写真に、中村六段の著書が映っていて、
中村六段「ありがとうございます。これちょっとマージン払わないといけないんですか?」

詰め将棋の解答後中村六段の角換わり本のプレゼントに。
鈴木女流「かつてこんなイケメンな表紙の将棋の本ありましたか!?」
中村六段「なんか今日はべたほめで」
鈴木女流「今日だけですよ」
両者「HAHAHAHAHA」
その後深夜のアメリカン通販みたいなノリで宣伝してました。

現地から引き角先生こと飯島七段から電話
青空将棋教室で飯島七段と鈴木女流が一緒だったらしい。
控え室は検討している。
1日目なんでのんびりした感じの進行かと予想して、
森下九段がいるのでモリシタ集めでもしようかと思っていたら、
将棋が急戦になったのでモリシタ集めができない。森下九段が目の前にいる。
中村六段もやったがあまり集められなかった。
さっきの中村六段の本は飯島七段が持参したらしい。
対局者の様子はまったく見ていない。
午前中は控え室に森内竜王が顔を出しに来た。
検討で▲8二歩は検討されてなかった。
ponanzaが森内竜王の+378だが、飯島七段も後手がいいと思っているらしい。
中村六段もこの形なら先手に主導権があるというわけでもないし、
7筋8筋に歩を打って攻める楽しみがあるので後手持ちとのこと。
最後に飯島七段が、引き角君ハンカチがブルーだけだったが、
グリーンとイエローとピンクが出たのでよろしくと言ってました。

どちらが優勢かアンケート
森内竜王54.0%、糸谷七段46.0%。
糸谷七段はおやつが届くと席に戻って、おやつをがん見していました。

ニコ生にもおやつが届きました。
今日のおやつはとろけるスフレカステラ byカステラの銀座文明堂

中村六段「まずは食レポのお手本見せてもらおうかな」
鈴木女流「そういうの止めてもらえますか」
食べ終わってもう終わったと残念がる中村六段に
鈴木女流「私昨日誕生日ですから!ケーキきっと用意してくれてますよ!」
動揺するスタッフ。

ここまでの消費時間は糸谷七段が1:57に対して森内竜王が2:25。思ったより差はなさそう。

おやつ休憩後どちらを応援しているかアンケート
糸谷七段12.8%、森内竜王26.6%、中村六段23.7%、鈴木女流36.9%。
鈴木女流「私ニコニコ好きだー!」

質問メール
将棋の駒の思い出はありますか。
鈴木女流
駒は長く使えるものなので、小学校3年生の終わりの時に初めて将棋道場に行って、
席主の方にすごくかわいがられて、なくなられたときに駒をもらった。
原田先生がなくなられたときに、女流二段になったら駒をプレゼントするよと言われてて、
二段になる前になくなられたが、二段になったときに奥様からもらった。
※鈴木女流の師匠は故原田泰夫九段です。
中村六段
最初は元々家にあった折りたたみ式の盤と駒をつかっていた。
プラスチックの駒の王将をタイムカプセルに入れていて、
成人式で10年ぶりに掘り返して、ああ、あの時の駒かと思った。
鈴木女流「10年後って想像できますか?」
中村六段「10歳の時の20歳は想像がつきませんでしたけど、
今はあまり変わってないだろうなとか」
鈴木女流「結婚?」
中村六段「結婚…できるかな…」
鈴木女流「ダイジョーブデスヨセンセ、スグデキマスヨ、ハイツギイキマース」
自分で振っておいて落としに行くスタイル。 

ここで現地で立会人の森下九段から電話。
ずっと拝見していました。
モリシタ集めは3通りの声がありまして、普通の声と低めの声と高めの声と。
低い声と普通の声はいいんですけど、高い声は相当恥ずかしいんですけど。
鈴木女流「どんな声でしたっけ?高い声」
森下九段「いやあの…恥ずかしいんですけど」
今日の鈴木女流はベテランの先生相手にも攻め込むなあと思いました。
森下九段も三段くらいまでいったらしい。
中学生時代の写真もでてくるが、
森下九段「自分で言うのも何なんですけど結構かわいいんですよね」
森内さんは百戦錬磨だが、糸谷さんも自然体で大豪同士で戦っているような感じ。
糸谷七段の▲8二歩に驚いた。昔奨励会でこういう歩は打ってはいけないと教わったから。
森内竜王の△6二金も驚いたが、若い頃は王様の堅さに手が行くが、
ベテランは王様が薄い方に手がいくので、森内竜王のベテラン感が出たかなと思う。
これを聞いていて、谷川会長が色紙に書く、
松尾芭蕉の「名人危所に遊ぶ」から取った危所遊という言葉を思い出しました。

質問メール
指導や稽古のとき、昇段祝いや誕生日祝いなど、
今までもらった物の中で特に嬉しかったものは何ですか。
鈴木女流
何もらっても嬉しい。地元の日本酒おいしい。至福のひと時。
誕生日は毎回二十歳の誕生日おめでとうございますというメッセージと、
中にキーホルダーとか入っているプレゼントが来ます。
中村六段
ネクタイとかもらっても嬉しい。スーツの中に着るベストを頂いた。
対局で使えるものということでもらったので、対局で着ている。

その後服の話になり、NEWS WEBの服は自前とのこと。
ストライプは画面がちらつくからだめとかあるらしい。
録画を見て前何着たか確認とかもするらしい。

アメリカに留学中の将棋ファンです。
先ほど英語で将棋の解説をするとお話していましたが、どう説明しているんですか。
私はチェス用語を使っていますが、将棋のよさが伝わってないように思えます。
チェスの駒と同じ名前を使う。成るはプロモーション。持ち駒はピースインハンド。
英語で同じマスに2つの駒をおくことが出来ないとか、
初心者の方だと説明しないといけないが、何て言っていいのかわからない。
中村六段は駒の動き方とかはもうディスとか言って指差すらしい。
インターナショナルスクールに堀口弘治七段と一緒に将棋を教えに行った。
将棋については堀口先生が全部英語で説明した。
その後みんなで対局となって、
事前には通訳の人がいるから大丈夫ですよと言われていたが、
通訳の人が他の場所で忙しくて、ボディーランゲージ交えて説明が大変だったらしい。
ただ単に直訳すればいいだけじゃなく文化的背景も踏まえて英語にしないといけないから、
堀口先生も通訳の人に聞いて参考にしてたとのこと。

昨日のNEWS WEBから短時間でのお仕事ご苦労様です。
※1時前に家について、2時過ぎから3時前くらいに寝る。頭が冴えてすぐには寝れない。
お疲れと思うので、いきものがかりについて語ってください。
中村六段はいきものがかりというアーティストが好き。
有名なものだと「ありがとう」という曲。
デビューした頃から知ってる。「SAKURA」っていう曲でデビューした。
昨年ライブに友だちと2人で行った。東京のチケットがとれなくて大阪までいった。
生で聴く歌がすごくて感激してさらに好きになった。
来年ツアーが発表されて、また行ってみたいなと思う。
まず曲がいい。勇気付けられる曲が多い。
将棋年鑑で聞かれる、好きな曲は何ですかという質問で、
棋士で一番多いのがいきものがかり。
「なくもんか」が大好き。プロモーションビデオが最高にいい。
「笑顔」とか、あげたらきりがない。

森内竜王は手が広い局面で攻める手を選択。
このシリーズの森内竜王は攻める方が多いような気がします。
去年受け潰しで名人位を守って竜王位を取り、
今年攻め潰されて名人位を失い棋聖位奪取に失敗し、
そして竜王戦という流れなので、
今シリーズはあまり鉄板流という手が出ていないというか、
積極的か暴発かすれすれというような手がよく出ているように思います。

第21期竜王戦でパリで記録係りをしていたと思いますが、
渡辺竜王が、羽生さんに人生観と将棋観をくつがえされてしまった、
と言っていましたが、記録係りとしてどのような思いで見ていましたか。
第1局の将棋で羽生さんが勝ったが、勝ち方が人が思いつかないような感覚だった。
渡辺竜王が穴熊で羽生さんが右玉で、穴熊の渡辺竜王が攻めて、
普通に考えたら羽生さんが苦しいのだが、進んでみたら羽生さんの完勝だった。
先入観にとらわれず、穴熊が攻めているのに右玉で勝てると判断した。
その感覚が渡辺竜王にはなかったと本人も述べていて、衝撃だったんでしょう。
思いがけない手を指されて渡辺さんの方が翻弄された。
第1局を引きずった形で3連敗したが、
第4局で打ち歩詰めの変化で渡辺竜王が勝って、それをきっかけに4連勝した。
私は渡辺竜王ほど羽生さんの指し手には衝撃をうけなかったが、
羽生先生の指しまわしが独特で、自分自身の世界を持って指しているなと思って、
すごい世界を持っているなと思った。
トッププロだとだいたい似たような感覚になると思うが、羽生さんだけは何か違うと思う。
いろんな人と盤を挟むと、1局挟めば相手の棋風とかもわかる。
パリは対局者じゃなかったのでとても楽しかった。物価は高い。
牡蠣も有名だが、対局前日に記録係りで牡蠣はまずいかなと思って食べなかった。
中村六段は海外旅行が好きで7回くらい行ったことがある。
鈴木女流はハワイとグアムしかないと言っていましたが、
それでも十分じゃないかと思いました。

その後休憩中にponanzaの評価値が森内竜王の+600↑まで上がりました。
計算が進むにつれて+500↑と+600↑を行ったり来たり。
まだ1日目なんですけどほんとかいな。
中村六段によると森内竜王の歩を取りつつ手を渡した△3五歩は、
2筋の突き捨てが入っていると成立しない手で、
突き捨てをしなかった糸谷七段の工夫を直接とがめにいった手らしい。

森内竜王はもう封じ手になるんでしょといった雰囲気で、
巾着袋を閉じて身支度をし、立会人の森下九段も入室。
流石に指さないで封じ手でしょうとのこと。

封じ手予想アンケート
中村六段「お互い一手挙げましょう」
鈴木女流「それじゃ私▲2四歩で」
中村六段「取っちゃうんだ、僕のやつ。それじゃ▲4五桂で。
もう一手くらい環那さん示してくださいよ。今日は環那さんの日ですから」
鈴木女流「そうなんですか?もう終わりなんですけど初めて聞いたんですけど」
候補は▲2四歩、▲4五桂、▲7四歩。くらいみたいです。
定刻が過ぎても考える糸谷七段。
鈴木女流「ここに来て一番集中して考えているように見えるんですけど」
この後前傾姿勢になって、
中村六段「まだ考え…、あ、封じる意思を示しました」
行動が読めない糸谷七段である。

ryuou201411060101_64
注目の封じ手ですが、ちゃんと糸谷七段が撮影を意識して渡しましたが、
渡すシーンの時間が長すぎて場内で笑いが起こりました。封じ手って難しい。

最後に、恒例のリレー質問を考えている鈴木女流に、
中村六段「鈴木さんならきっといい質問するんだろうなー」
ハードルを上げていく中村六段でした。

今日は初日ということもあって雑談多めの解説会になりましたが、
中村六段も鈴木女流もリラックスした感じで、
とても楽しい雰囲気の放送になりました。
中村六段も鈴木女流も放送慣れしているというか、
特に中村六段はNHKで鍛えてますからねぇ。
コマンドー風に言えば、余裕のコメントだ、場数が違いますよ、といった感じでした。
ponanzaは+500↑で森内竜王が優勢だと強気の評価値ですが、
明日の2日目はどうなるか楽しみですね。

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覆す力
森内俊之著
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竜王戦第2局は糸谷七段が圧勝!

森内俊之竜王に糸谷哲郎七段が挑戦している第27期竜王戦七番勝負第2局は、
挑戦者の糸谷七段が勝利し2連勝としました。

注目の封じ手は▲2四歩。
封じ手予想アンケートでは9.7%というちょっと意外な手でしたが、
糸谷七段はいつも通りさして時間を使わずに手を返していきました。

ニコニコ生放送では9時から大盤解説会でしたが、
何故か聞き手の藤田女流のみでスタート。この様子どこかで見たことがある…。
藤田女流「コメントたくさん頂いていますが、遅刻じゃないですよ。大丈夫です」
豊川七段が遅刻したときも聞き手が藤田女流だったんですけどこれは…。

どちらを応援しているかアンケート
森内竜王63.4%、糸谷七段36.6%。
ponanzaは糸谷七段の+110でした。
一手損角換わりはコンピュータの評価値が辛く、
最序盤でいきなり-200とかになっていたので、
ponanza的には後手が相当挽回したということなのかもしれない。
10分くらいたってから中村九段登場。
中村九段「いやいやいや。面白かったですね。
封じ手知らないんですけど、まあ現局面を見て分かったというか。
▲2四歩は無いと思ったんですけどね。
昨日はちゃんと7時に出るつもりだったんですけどね。そしたら8時…」
藤田女流「なんか私ポニーテールにすると一人になる気がして、やめようかな」

中村九段「竜王戦の1回戦で、藤田さんに今回は海外対局なんですよと聞いて、
挑戦者にならないといけないなと思って毎日神棚におがんで、
勝たせてくださいじゃあれだからいい将棋が指せるようにとか、
3組の棋士が挑戦者になれるようにとか、それだけはかなったんですけどね」
※糸谷七段は3組優勝からの挑戦です。

席を立つ糸谷流について
中村九段「どこに行ってるんですかね。糸谷さんカメラかなんかつけてもらって…」
そしたら戻ってきてすぐに指す糸谷流。
森内竜王の封じ手▲2四歩は意外だったが、
封じ手は相手の読みを外す難解な手を指すのが基本ではないけどあるとのこと。
中村九段は家でコンピュータ相手に、昨日の終了図から指してみたらしい。
封じ手一番人気の▲3四銀は、
△4八歩とたらして△4九角からごちゃごちゃやってくるらしい。
▲3四銀からの展開はコンピュータ相手に指したり研究していたようで、
中村九段「私が対局者だったら、これで▲2四歩がきてすこし嫌になっちゃう」

リレー質問
森下九段から中村九段へ
50歳を過ぎてさらに強くなる秘訣を教えてください。
強くなるって別にあの…こちらが教えて欲しいくらいですけど。
将棋界ってなんだかんだいって40代が主力じゃないですか。
20代の頃から強かったですけど。
30代と40代はいろんな意味で大差な気がするんですよ。
ところが40代と50代だと個人差がでてくるんですよ。
そうするとあんまり年齢気にすることがなくなったんですね。
それこそ森内さんたちの世代が勝ってるんだから、
私たちの世代が勝ってもいいんじゃないかなとか、
それこそ20代の棋士がばんばん勝ってたらもうだめかなとか。
最近コンピュータが本当に強くなってくれて、ある意味ありがたいなと思うことは、
将棋指して、感想戦やって、結局わかんないで終わることがあると、
とりあえずコンピュータの判断を見ると、それなりに答えてくれて、
こういう考え方もあるんだなと納得できることもある。

その後ponanzaの読みを見ながらちょっと解説になりました。

安食女流から藤田女流へ
もし女流棋士になってなかったら何をしていたと思いますか。
私なんかできることが少ないので、何でしょうね。
ほんと低学年の頃はケーキ屋さんとかそういうレベルなんですけど。
あまり手先も器用じゃないのであまり思いつかないんですけど。先生はどうですか?
中村九段「TOTOの社員になりたかったんですよ。
男性は思い当たることがたくさんあるんですけど、飛び散るのが気になる」
藤田女流「先生朝の9時半です」
中村九段「それをいろいろ研究したかったんですよ。
今は泡で飛び散るのを防ぐとかいろいろあるんですよ」
※藤田女流は11歳!でプロの女流棋士になったので、
他の仕事をしているイメージが湧かないんじゃないですかね。

中村九段の不思議流TOTO押しが出たところで初手からの解説に。

ポイントとしては後手の73桂馬が85に跳ねることになるが、
跳ねた時は形勢が傾いていることが多い。
先手の47金も、56金にあがることになるが、
これも困ってあがるのが意図してあがるのか。
その手が指されたら形勢を言いたいと思います。とのこと。

ponanzaが読んでいて、
中村九段が浮かびにくい手と言っていた△2八角を糸谷七段が指す。
後手は早い流れにしたい。先手はゆっくりした流れにしたいとのこと。
さらに現地の検討手順を並べて、
中村九段「こういう細かい攻めを考えるのは畠山さんですよね」
藤田女流「はいそうです」
※畠山鎮七段と畠山成幸七段は双子の兄弟で、
弟の畠山鎮七段は名前はマモルだけど攻める棋風、
兄の畠山成幸七段は受ける棋風です。

質問メール
先日放送されたNHK杯の熊坂学五段と香川女流王将の対局で、
中村九段は中盤で熱の入った解説とエールを送っていましたが、
香川女流王将がタイトルを防衛し、熊坂五段も連勝して絶好調です。
香川女流や熊坂五段とのエピソードがあれば教えてください。
非常にいい将棋だった。解説していても内容がいいと熱が入ってしまう。
終盤興奮したのは、熊坂五段が奨励会のときに自分は幹事をしていたから。
両者競り合って最後美しく勝って欲しいと思って。
香川女流が防衛した後連絡?
1局目負けたあとに電話きまして、先生負けましたって泣いてました。
持ち駒かなんかを落として、反則まがいの手になってしまって残念だったなど言ってた。
2局目は気にしないでとはいった。
3局目のアドバイスはない!ハワイいってたよね?
それで負けてぼろくそになったらそれはそれでいいし。
3局目は同じ日に中村九段も対局で、集中できずにそわそわしていたらしい。
熊坂五段は真面目で一生懸命やってたのを知っているので、
なかなか成績に出なくて、最近本当に将棋見てると落ち着いて指せている。
自分の力を8割出せる人ってなかなかいない。相手がいますから。
この年になるとみんな後輩で同じ世界を目指してきた人なんでかわいい。
ただ渡辺君とか橋本阿久津とかは、奨励会の頃はかわいかったけどね、
今はかわいくないね。全然勝てないからね。平気で負かせにくるからね。
先日新人王戦で優勝した阿部四段について
彼は初め負けてね、2局目勝ってこれでよしっと。
藤田女流「アドバイスは何かされ…」中村九段「いや全然」
彼は青森で人と指すというよりはインターネットで将棋を指して、
早指しはほんとに棋界でもトップクラスだと思う。
藤田女流「何か一門で集まるとかは?」
中村九段「ない!大阪に逃げちゃう人もいるし!
北浜君も大阪行っちゃいましたから。そしたら勝ちはじめるし!」
※北浜健介八段中村九段の弟弟子。今年度から関西に移籍し、今のところ勝率6割です。

ぶるぶる将棋について質問です。
プロの先生はまわって指していますが、下手はこう指しましたとか言った方がいいですか。
JTの復興イベントで磐木にいって、ぶるぶる将棋を指した。
プロ棋士7人くらいで50人くらいを相手にする。
1対1とか3面指しくらいなら覚えてるが、50人だと流石に手番がわからないことがある。
手は言わなくてもいい。上手は棋風に左右される。
右に囲おうとしたのに一周回って他の棋士が指し継いだ盤を見たら左にいるとか、
必死かけようとしてるのに戻ってきたら詰ましに行ってるとか。

封じ手について
王将戦で封じ手をした。
お腹壊してねえ、トイレ駆け込んだんですけどねえ。
藤田女流「練習とかしましたか」中村九段「いやしません」
封じ手についてはやり方を聞いた。緊張はしなかったが、書き間違えたらどうしようとか。
丸つけて矢印でいいんだけど、慎重な人は符号も書くんだけど、
矢印と符号が違ったらどうするんだろうとか。
1局目であれだけやってればもう緊張することはないでしょう。
封じ手は予想してるから、立会人は開封のときに予想が外れると「うん?」ってなる。
書いた以上変えられないので、損なんだけど、
取る一手なので歩を捨てる手を書いて後悔したことはある。
僕らの時代は関係者に悪いなとか、20人以上いるので待たせることになっちゃうなとか、
定刻を過ぎたらどうしようかとつまんないこと考えてた。
棋譜は持ち時間の確認、相手の時間の使い方を見る。
最近記録用紙じゃなくてタブレットで記録とるようになった。
そうすると棋譜見せてって言えない。
タブレット見せてくださいとかカンニングしてるみたいでしょ。

森内竜王が激しい手順を選び、糸谷七段が考え始める。
中村九段「これはねえ。あぐらになったら長いですよ」
そしてあぐらになる糸谷七段。
背広より着物の方が将棋は指しやすいらしい。
スーツは座る用にできてないから、夏なんかすぐにすり減ってしまう、
などと話していたら糸谷七段はすぐに正座になおって△3一銀。
中村九段「もう指すの?早いなあ」
激しい手順になり、
中村九段「午前中に優劣がつくという形になってきた」
ponanzaは糸谷七段の+192。

どちらを持って指してみたいかアンケート
森内竜王24.3%、糸谷七段40.8%、にゃんともいえない34.9%。
中村九段「コンピュータは形勢判断をするときに、
形にこだわらないタイプだなと思った」

その後一直線に斬りあう変化でも難解との解説。

テレビ棋戦とかでトイレに行けないとわかっていると不思議とでない。
残り1時間とかだとそわそわしちゃう。
残り5分とかになったら行けないなとか、出ないんだけど行っちゃうとか。
糸谷さんが頻繁に立っているけど気持ちはわかっちゃう。緊張で咳き込む人とかもいるし。
最近しゃべっても、前夜祭とかでしゃべったことが、
すぐその日のうちに流れちゃうじゃないですか。
大盤解説でもここだけの話ですよとか、
NHKではしゃべれませんがとか言って話すことはなくなりました。

質問メール
出演される側として、ニコニコ生放送の登場で変わったなと思うことはありますか。
特に藤田さんはニコ生四天王として、変わったことはありますか。
中村九段
私はあんまり変わってないですけど。
藤田女流
イベントに行くと感じますね。
ニコ生で宣伝させていただくとそれを見てきましたと言われたり、
サイン会とかで絵を描いてくださいとか言われたり。
ニコ生を見て初めてイベントに行ったという方も多いですよね。

ここで咳き込む音がする。糸谷七段が咳き込んで席を立ったようだ。
中村九段曰く集中しるぎて無意識に止められなくなっている。
丸山さんとか佐藤さんとかもそう。
羽生さんに負かされすぎてうなされて止まらないってわけじゃないんですけど。
空咳といえば加藤さんも有名。

ここで宣伝
藤田女流「11月2日にも東竜門イベントがありまして、指導対局、トークショー、
2部制なんですけど、1部は指して楽しむ、2部は見て楽しむイベントになっています。
私はどちらも出ます。みなさん是非」

棋士の方々は研究が嵌まっての勝ち、未知の局面での捻り合いからの勝ち、
どっちがうれしいですか。将棋界での一般論と個人的見解を教えてください。
それはもう未知の局面で勝ったほうがいい。研究だと自分で勝った気がしない。
最後まで研究通りで勝った将棋も見ますけどあれじゃむなしい感じがする。
見てるほうも結末が分かっているのを見るのも面白くないと思う。
本当に今激しい将棋が多くなってきたし、
片方が研究不測だと1本道でしょうがないって事もでてきたので。
横歩取りなんかも激しい将棋がでてきて、
タイトル戦も昔は1日目は駒がぶつかるまででおしまいって雰囲気がありましたけど、
今はもう9時過ぎて遅刻して来たら大変なことになってますからね。
将棋界の一般論っていうのはないんですよ。
プロ棋士100人に次の一手を聞きましたとかをやって、
80人がこの手を選びましたと言って、それが正解じゃないってこともあるんですよ。
個性とか人と違った手が指せる人がプロに上がってくる。
相手に意表をつかれても、読みの蓄積が無駄になってもそれにめげずに、
精神の強い人がトップ棋士になるんだなと思う。
奨励会幹事をやっていて、
幹事席にやってきてぺちゃくちゃしゃべっている人が上がったなあと思う。近藤君とかね。
一生懸命やってるなあと思う人でもなかなか上がれなかったりしてね、
個性が生きる世界なんで。

糸谷七段の座る位置が盤に近いことについて。
こないだ野月さんと指したんですけど、1メートルくらい後ろにいるんですよ。
一緒に指している気がしないというか。お願いしますって聞こえてるのかなとか。
終盤はこちらの方に手がくるじゃないですか。
そうすると届かないんでこっちに来るんですよ。無言の圧力を感じるというか。
斜めに座る人もいるんですよ。気になって仕方が無いというか。

ここで両者席を外して不思議な対局場生中継に。
中村九段「対局者控え室っていうのがあるんですけど、
2人一緒になっちゃうけどどうするのかな。まさか顔会わせるのも嫌だろうし。
神経質な人は初日が終わった後の夕食会みたいなのでも別室にする人もいます」

次の一手アンケート
△2八金19.4%、△5九金29.3%、△8五桂7.2%、その他44.1%。
藤田女流「それでは後手番なんでヒフミンアイを見てみましょうか」
中村九段「みんな普通に言ってますけどそれは将棋用語なんですか?」
後手から見ると、忙しい局面なので何か動かないといけないとのこと。
そして糸谷七段が棋譜用紙を確認して、
中村九段「本日7回目の棋譜確認」
不思議流は回数をカウントしているらしい。
ponanzaは△5九金で糸谷七段の+61。さっきより接戦になったとみているようだ。

お昼アンケート
うなぎ56.7%、中華12.5%、パスタ10.1%、定食20.6%。

昼食明けに中村九段と藤田女流がサンタクロースの帽子をかぶって登場。
今年もクリスマスフェスタやるよーとのこと。
中村九段「今企画も考えてるんですよ。アナと雪の女王にあやかってね。
綾と、由紀と、女王。ね?いいでしょう?」
藤田女流「それ私が出るんじゃないですか」
ここで生放送でプレゼント用の色紙をかかなくなったことが判明。
安定のぐらぐら机と言われた机がとうとう壊れたらしい。

詰め将棋の解答の後に初手から解説。
現局面までいったところで中村九段が糸谷七段ややよしと言い、
森内竜王が一手指してからponanzaの評価値を見たら森内竜王の+179。
さらに先まで解説を進めるも、それでもやっぱり後手を持ってみたいと中村九段。
14:40くらいで既に森内竜王の残りが50分に。

おやつタイム
中村九段「おいしいおやつなんでしょうね。この時間に食べるおやつはね」
糸谷七段はすごい勢いでおやつをかきこんでました。
ニコニコ生放送のおやつはGURUCHURORO原宿店の、
ストロベリークッキーチュロスとハロウィン限定パンプキンチュロス。

食べている間に糸谷七段がばしっ!
中村九段「あ、指しましたね。解説しないといけませんけどちょっと待ってくださいね」
そしてもごもご。食べ終わって糸谷七段が席を外しているのを見て
中村九段「私勝ちましたって感じの手つきでしたね。昔月光仮面って人がいてね」
藤田女流「人ですか?」
中村九段「いやいやいや、疾風のように現れて疾風のように去ってゆく」
ponanzaの評価値は糸谷七段の+317。形勢の均衡が崩れてきたか。
ponanzaの▲2四成銀という読みを見て、
中村九段「根性がすごいよね。これ指せるのは深浦さんくらいじゃないかな」

しばらく呆然としているような考えているような森内竜王。
ばしっと指した糸谷七段の△2五角が読み抜けだったか。
コメントでどのくらいの差なのですかと質問がきて、
中村九段「これはねえ。大差です。投げてもおかしくないくらい。
うーんあのねえ…指せないんですよ、指す手がないんです」
と言いつつ解説を進める、というか手を戻して、
この局面でこうやった方がよかったかなあという反省会モードに。
そして席を外す森内竜王。
中村九段「こういうので席を外すパターンは、気持ちを落ち着けるというか、
この後インタビューとかもありますので」
糸谷七段は気にせず棋譜用紙の確認。本日10回目くらい?
中村九段「気持ちが切れちゃうとね、自分で負けに行っちゃうんですね指し手が」

森内竜王が戻ってきて残り12分に。そして糸谷七段が正座。
投了するかもという空気なのかな?と思いました。
残り10分を切って中村九段も藤田女流も視聴者もそわそわし始めます。
そして秒を読まれた森内竜王の▲4四成銀に糸谷七段は無慈悲なノータイムで△6五歩。
森内竜王は銀損して角を助けるという苦しい非常手段に出て、
ponanzaは糸谷七段の+896。うーん苦しい。
もうどうにでもしてくれという森内竜王に対し、糸谷七段はなかなか指さずに考え、
中村九段「こういう時間帯が一番辛いんですよ。
早く斬ってくれって思っちゃいますからね」
などと言っていると糸谷七段はのんびりおやつタイムに。
中村九段「いやはははは。これはきつい」

そして糸谷七段は△8五桂。
中村九段「最初に△8五桂を跳ねる時に形勢を判断しますと言いましたけど、
後手必勝形です」

とうとう中村九段が、これ逆転したら明日の読売の一面になっちゃいますよ、
と言うくらいの局面になりました。
そしてやっぱり糸谷七段が席を外して
藤田女流「あぁ、このタイミングで」
投了もあるかもしれないタイミングなんでねえ。
そして森内竜王の▲6八銀と首を差し出しました、
次の糸谷七段の△5八竜で必死がかかります。
森内竜王がペットボトルの水をカップに注ぐとコメントがざわつきました。
残り5分でコップの水を飲み、
残り4分、残り3分となってから森内竜王の投了となりました。

この対局は90手目の糸谷七段の△2五角で急転直下という将棋でしたが、
それでは直前の手がだめだったのかというと、
もうちょっと前から形勢が糸谷七段に傾いていたように見えました。
相手の飛車を押さえ込みつつ、最後は縦方向の攻めも絡めて勝つというのは、
右玉党にとっては安心できる勝ちパターンなんですが、
糸谷七段も74手目に△2八金と、
森内竜王の飛車を押さえ込んだところで好転したと感じた、と感想戦で述べています。
中盤の捻り合いから相手より時間を残しつつ勝ちパターンに持っていったという、
流石関西の怪物です。

342
感想戦の糸谷七段。ご満悦である。

第3局の初日は11月6日、ニコニコ生放送では解説が中村太地六段、
聞き手が鈴木環那女流二段です。
中村九段「リレー質問?さっき下にいたんだけどね」
と言いつつNHKとニコニコ動画どっちがやりやすいですかという爆弾を残していきました。
竜王戦は若手棋士が活躍する棋戦で、初代竜王の島九段や、
佐藤康光九段、藤井猛九段、渡辺明二冠も竜王戦が初タイトルです。
糸谷七段がこのまま初タイトルまで突っ走るのか、森内竜王が粘り腰を見せるのか、
第3局はどうなりますかねえ。

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